金曜日, 5月 29, 2009

明暗

 Dellの2009年度第1四半期の純利益は売上高123億ドルに対して前年同期対比で63%減の2億9,000万ドルだった。次回が1ヶ月ずれるので単純に比較は出来ないがAppleの第2四半期の売上高は81億6,000万ドルで純利益は12億1,000万ドルと言う結果だったのでAppleの利益率は、Dellの10倍近いという事が明らかになった。Appleの売上の半分はiPod絡みなのだが、それにしても高収益率を良くキープ出来ていると言わざるを得ないだろう。

結論:数を売ればいいと言う考えは時代遅れなのである。

タッチケータイ

 タッチで操作出来ればタッチケータイと名乗って構わないと考えているのだろうが、各社から素晴らしい(バカにしてるんだからね)インターフェイスを備えたケータイが雨後の竹の子のように登場している。どこが素晴らしいかと言えば直感に頼らない操作が可能(直感的には使えないと言うこと)なことだろう。直感では思った操作にならないOSを搭載しているのが原因なのだが、どうやれば考えていることが出来るのかをマニュアルと首っ引きで覚えると言うのもおつなものである(使いこなす前に機種変だ)。
 
 指の動きに追随しないのでは直感的に操作が出来ないばかりかストレスばかりがたまってしまう。それを我慢して人間が大きくなると言うのなら、そう言うのもありかとは思うのだが、恐らくイライラがつのってキレやすいバカが増えるだけで終るのである。

結論:iPhone以外のユーザインターフェイスはタッチインターフェイスではなく疑似ボタンインターフェイスなのだ。

メモリスティックの終焉

 日本用ではまだ作るつもりなのかも知れないが、バルセロナで開催されたMWC2009で発表された新コンセプト”Entertainment Unlimited”の追加情報が発表されたとIt's a ...さんがblogを書いていた。"PSP Phoneだってあり”だとこの前CEOか誰かが仰っていたようだが、発表された3機種の中の一つにはPS3のリモートプレイ機能が搭載されるということである。SONY製品には外すことの出来なかったメモリスティックマイクロが遂に外され外部メモリはmicroSD一本に絞られたようである。先日発表されたデジタル一眼のαシリーズでもSDメモリスロットを標準装備にしたりと、これでメモリースティックも終焉へと向かいそうな雲行きである。
 
 フラッグシップとなるスマートフォンのSatioは部分部分を見ればハイスペックでiPhoneよりもすごそうなのだが、SymbianOSなのでお手並み拝見と言うところだろうか。ナンチャッテスマートフォンのミドルレンジ機は件のPS3のリモートプレイ機能を搭載するが、OSが組込みOSなのでiPhoneのように自由にアプリケーションを入れ替えることは出来ないものなのだ。ゲーミングマシーンを標榜するローエンド機も全く同様で、見た目で騙される人にしか買えない代物のように感じるのは私がApple信者だからだろうか。

結論:SonyEriksonからEriksonが撤退するそうだし色々大変なのである。

木曜日, 5月 28, 2009

過去10年間のIT製品の大失敗トップ10リスト

 がんばれゲイツ君の番外編に、”過去10年間のIT製品の大失敗トップ10リスト”の事が書かれていた。世の中全ての人が、恐らくそうだと答えるだろうと思うが堂々の1位は、やっぱりWindows Vistaだった。Apple一筋の私が取り上げているので信憑性に欠けると言われそうだが、元記事はTimeなので誤解の無いように。トップ10の中に見事二つもランクインしていながら潰れていないMicrosoftは、やっぱり底力のある企業なのだと実感したのである。差し詰め大成功の商品の1位はiPodで、4位ぐらいにiPhoneが入ってくるのだろう。

結論:Windows7が大失敗と言われないで済むのはぶっちぎりでVistaが大失敗だからである。Vistaを越えるのは一朝一夕では無理な話なのだ。

BeeTVは失敗する

 始めたばかりのサービスを貶すのは申し訳ないのだが315円で見放題にしたって登録ユーザが劇的に増えるとは思えないBeeTVはきっと失敗に終る。ただで見られるのと同じようなコンテンツをネットに持ってこようが、それが化ける事は金輪際無いのだ。ワンセグが良いなどとは思ってはいないが、それ以下のものが良い訳は無いのである。

 BeeTVに金を注ぎ込むくらいならYouTubeやニコ動でも見えるようにした方がよっぽどマシだと思うのだが...それよりはCSの番組でも売る方が良いんじゃないの。

結論:iTunes Storeが成功した理由は、お代を払うに値するコンテンツをまともな値段で販売出来る仕組みを作り上げたからなのだ。

Intelの独占契約

 AMDの幹部が2005年にIntelがAppleとのCPUの独占契約を結んだために、Appleとの取引契約を妨害されたと主張しているようだが、それでは何故AppleがIntelと独占契約を結んだかの答えにはなっていない。当時Appleは、PowerPCの開発の遅れに業を煮やし、既に準備されていたIntel系のOSXを実行させるCPUを探していたが、ノートからデスクトップに渡る全てにおいて必要条件を満たすメーカーとしてAMDが最高のメーカーでは無かったのだ。スピードが速いだけで良いならばAMDでも良かったのだろうが消費電力や発熱を考慮した場合AMDのチップはバランスが悪過ぎた。Intelがあの時にイスラエルで開発されていたマルチコアチップを持っていなかったならばAMDと独占契約を結んでいたかも知れないが、IntelはAMDよりも早く誤りに気付き一気にマルチコアにシフトし、そのCPUを持ってAppleと交渉に当たったのだ。

結論:独占契約によって他のメーカでは考えられないくらいに有利な取引をAppleがしたかもしれないが、AppleがIntelを選んだのは価格では無く性能がAMDにまさっていたからなのである。AppleはiPodなどのデバイス用のチップ(PowerPCの技術がベース)を開発していると言われているが、そのチップベースにIntelよりも高性能なPC用のチップが完成すれば平気でそれに乗り換えるメーカーなのである。

MacBook airに3Gモデム?

 新しいMacBook airは、全てSSD搭載で3Gモデムがインストールされると言う噂が出ている。携帯電話ではAT&Tとの独占契約が、あと1年残っているがデータ通信そのものをAT&Tが独占出来る契約にはなっていないだろう。Verizonとの交渉もその辺りを踏んだ上なのかも知れない。何処の通信キャリアとも自由に契約出来る3Gカードが入ったノートが当たり前になってくれば、これこそ本当のNetBookである。

結論:少し大振りのインターネット端末といえるNetBookはiPadに取って代わられ、真打ちは3G内蔵のノートブック。Appleはその辺りを狙っているのかも知れないのだ。

水曜日, 5月 27, 2009

iPhoneにまつわる話

 Softbankが、iPhone everybodyを9月30日まで延長(まだ100万台に届かず)したり、新しいiPhoneは6モデル(3G、3.5G、3.75Gが各2種)出ると噂になったりしている。新しく加わる機能(ハードも含め)の確度の情報も出ているが、元情報が間違っているものなどもあるように思える(FMトランスミッタ搭載だと思うのだが、FM受信になっていたりする)。
 
 Verizonが交渉しているという話もあるが、そうなれば初めてのED-VO。auだってあり得ない話じゃ無くなってくる訳だ(まあ、docomoでも扱うと言う方があり得るが)。そうなれば、Apple StoreでSIMロック無しの裸のiPhoneと言うのも十分考えられるだろう。

結論:何が飛び出すかは蓋を開けてみないと判らないが、期待を裏切るようなしょぼい話には、どうやらなりそうもないようである。

月曜日, 5月 25, 2009

ガラパゴス事情

 さんざっぱらガラパゴス状態だと虚仮にしてきたケータイ業界だが、PanasonicやSharpと言った勝ち組は、キャリアの顔色などにはお構いなく再び世界に飛び出そうとしている。docomoが国内メーカーにAndroid端末を作って欲しいと虫の良い事を先週発表していたようだが、日本のケータイがガラパゴスになってしまったのも、元はと言えばキャリア主導型の抱え込み戦略に従ってしまったからであって...

結論:世界に出ていって独自のサービスを展開出来ない日本のメーカーがiPhoneに対抗出来るかどうかは、また別な話なのである。

金曜日, 5月 22, 2009

旭化成、イヒッ!

 次期iPhoneに搭載されるデジタルコンパスは、どうやら旭化成エレクトロニクスのAK8973のようである。というか、旭化成エレクトロニクスがデジタルコンパスの世界シェア7割を押えているので選択肢は、ほとんど無い状態のようなのだ。touchやiPad(噂されているタブレットiPod)に、組み込んでくる事を考えれば総数は半端な数では無いのである。

結論:旭化成エレクトロニクスで上場していないので旭化成株を狙え(いつから、株屋になったんだ)。Appleの株さえ持っていないくせに...

秋波

 MacWorldと毎年同時期に開催され、たった一社のためのイベントに話題を持っていかれて悔しい思いをしていたCES。当初Mac関連の展示スペースとして4,000平方フィート用意していたがすぐに埋まってしまったため、6倍の広さに拡大したそうである。

結論:そこまで気を遣ってもAppleは出ないのだ。

水曜日, 5月 20, 2009

iPhone Next Generation

 次のiPhoneに関する噂は数多くあるが、今回のリークはかなり確度が高い物(首をかしげるようなものが無いと言う事)のような気がする。と、言う訳で次にくるiPhoneの仕様について書いてみたい。
 
仕様
その1:オートフォーカス付きの3ピクセルのデジタルカメラ
その2:ビデオ撮影機能(メールに添付、ネットへのアップ機能付き)
その3:ビデオ編集機能(iPhoneの中で編集が可能)
その4:FMトランスミッタ(一部FMラジオと言うのがあったが、それは違うと思う)
その5:ジャイロコンパス(Google Mapなどとの連動)
その6:より高速なCPU(1.5〜2倍の速度)
その8:2倍のRAM(256M)
その9:有機ELディスプレイ(容量が一緒でもバッテリーの持ちが1.5倍に伸びる)
その10:背中に光るリンゴマーク
その11:7月17日発売開始(Jobsが復帰?)

 この上にOS3.0で追加されたAPI(プッシュ、コピペ、マルチタスク、音声認識などなど)が絡んでくるのだから、Palm PreもAndroid携帯もさぞや辛い事だろう。

結論:これで、キャリアがSoftbankでなければ即買いなのだ。

金曜日, 5月 15, 2009

Googleフォン投入

 NTTドコモが6月にもAndroidを搭載したHTCのスマートフォンを投入するそうだ。iPhoneに対抗する本命にしたいのだろうが、当然iモード対応では無いGoogleフォンでどういうビジネスを考えているのだろう(もしかしてiモード対応なの?)。HTCなら日本のメーカーと喰いあわないと考えたのかどうかは知らないが、パケット以外に利益を出せるとも思えない端末を出すのなら何故iPhoneを入れなかったのだろう。そんなにJobsが嫌いだったのかな。

 AndroidやPalmとiPhone OSの一番の違いは携帯用かPC用かだろう。Android携帯やPalm Preがサーバになる事は考えられないが、iPhoneはサーバにもなるしX11の端末にもなる。見た目は似ていても全く別な存在なのである。それが、どうしたと言われそうだが、iPhoneはそれ位に何でもありだと言いたいのだ。

結論:LTCがスタートすればキャリア3社は同じ土俵に並ぶ。電波のカバー率と通信代の安さしか競争する道は無くなるが、その時にiPhoneを取り込んでおく事は重要なのである。

木曜日, 5月 14, 2009

iPhone vs Palm Pre

 iPhoneの次世代にぶつける形でPalmがスマートフォンのPreを開発している。iPhone OS 2.0ではサポートされていない(3.0では当然サポート)マルチタスクがサポートされ、UIもかなりの出来らしい。BlackberryやWindows Mobileのようなビジネス向けとは違いPreはiPhoneと同様にコンシューマータイプ。Palm PreのOSがBlackberryやWindows Mobileよりも優れているのは、開発者がAppleのNewton(厳密には、Appleで日の目を見なかったNewton miniを開発していた人達)の流れを汲んでいるからである。PreがiPhoneを打ち負かす事は無いだろうが、ライバルが存在する事によってiPhoneはより素晴らしいデバイスになっていくだろう。

結論:iPhone vs Palm Preは、新生Apple vs 旧Appleなのだ。

次に出るiPhone

 OSでコピペが標準になるだけでは無く、P2Pでライブラリーの共有が出来、ジャイロ・コンパスで本当のナビゲーションが可能で、FMも聴けて(オプションだと思う)、マルチタスクも...

結論:3Gの発表時に出てきた不満はほとんど解消されてしまうのだ。それも、そのほとんどはソフト的に(旧機種もOS3.0にすれば機能追加される)

水曜日, 5月 13, 2009

末期症状

 OSの出来で勝負が出来なくなったMicrosoftはMacは、PCよりも高いなんて言うコマーシャルでAppleのシェア拡大を阻止すると言うみっともない戦略(禁じ手)しか考えられなくなっている。揚げ句の果てには全く儲けにならないZuneをどうにかしたいのは分かるが、iPod Classicを音楽で一杯にするには3万ドルも掛かるのにZuneなら月々14ドルで一杯にできるからコストパフォーマンスが良い(iTunesは所有権なのでCDでも残せるが、Zuneは契約を打ち切れば曲は消え去る)と言うCMを流し始めた。iPodが3万曲入れないと音楽を聴けないというなら問題だが、映画やテレビをダウンロードして視聴すると言うのならばフルに入れてもiPodに入るのは数十本。購入したとしても数百ドルにしかならないのだ。

結論:一番高くなる条件を絶対条件にして計算したiPodと、一番割安な条件で計算したZuneを比較することに何の意味があるのだろう。40ギガのiPodが出た時に1万曲ダウンロードしたユーザが実際にいたが、それは例外なのである。ありえない条件でしか戦えないと考えるほどMicrosoftは追いつめられているのだろう。笑っちゃうのは、現在のMicrosoftのCMを編集しているシステムはどうもMacらしいのだ。

日曜日, 5月 10, 2009

ソフトウェアは馬鹿にできない

 間も無く登場するiPhone 3.0。カメラ機能が向上すると言われれば新製品なんだから当たり前だと言われそうだが、iPhone 3.0はハードでは無くOSのこと。コンパスやカメラの解像度は新製品に譲ることになるが、OSが3.0になると現行のモデルのカメラの性能も格段にアップするようである。デジカメでファームウェアのアップデートでバグ取りや微妙な修正などの話はあるが、iPhoneの場合は飛躍的に機能が向上するらしい。

結論:プレステ携帯などと言ってるメーカーやプッシュトークみたいに結局ポシャるハードをねじ込むキャリアにはソフトで機能が向上するなんて発想は浮かばないのだろうな。iPhoneにもプッシュトークがあるが当然アプリなのだ。

金曜日, 5月 08, 2009

“プレイステーション携帯”もあり得る

 WalkmanやCyber-shot携帯があるように、プレステ携帯もあり得るとソニエリのCEOが発言したようである。そりゃあり得るだろうが作ってどうする気なのだろう。iPhoneが成功しているから後追いでもしたいのだろうか?
 
 iPhoneは、Appleが失敗したPippinを元に開発した訳でもないし、ゲーム携帯でもない。ゲームアプリが多いのとゲーム機とは実は関係が無いのだ。もしもSONYがVAIO(どう見てもポケットに入っていなかったtype Pを胸ポケットに収まるサイズにして)を携帯に入れたらiPhoneみたいなものになるかも知れないが、どう考えてもプレステは汎用マシーンにはなれっこない。プレステに拘っている限りそんなものを出しても仕方ないのである。

結論:プレステ携帯もあり得ると発言した段階で後ろ向きの発想になっていることに気付かないのだからSONYはもう御仕舞いなのだ。

日曜日, 5月 03, 2009

Linuxってそんなもんなんだ

 Market Shareと言うWebにアクセスしているOSのシェアが標準的なのかどうかは知らないが、Linuxはたった1%弱でiPhone OSがtouchと合わせて既に0.7%に届いている。このままのペースでいけばすぐにMac OSの次はiPhone OSになってしまいそうな勢いである(私のブログでは既にそうだが、普通じゃないのは承知なので)。

結論:クライアントとしてのLinuxはやっぱりニッチなのである。