日曜日, 1月 31, 2010

iPadがまた破った慣例

 iPadをやると声を上げたドコモがiPad用にSIMカード単体の販売を検討していると明らかにした。欧米では当たり前のSIMカード交換によるキャリアの乗り換えが不可能だったのはSIMロックのせいだった。端末とキャリアが一蓮托生の日本ではキャリアの乗り換えとは端末の買い替えを意味していたが、iPad(Android携帯も?)が切っ掛けでSIMフリーに...

結論:SIMフリーになるとキャリア独自のコンテンツ・サービスやハード機能が成り立たなくなるが、それがケータイに及ぶとは考えていないのだろうか。

iPadから始まる新しいビジネスモデル

 Appleのネットブック、Appleの電子ブックリーダー、でかいiPhone、AppleのDSと人によって捉え方が違うiPad。私自身は一番近い存在はアラン・ケイの提唱していたDynabookだと思っている。中にはナレッジ・ナビゲータだと先走った事を言う人もいるが、ナビゲート機能がメインになるのはどんなに早くても次の次のモデル(iPad第三世代)位からじゃないだろうか。
 
 さて、本題に入るがiPadで一番重要なことは電子ブックリーダーキラーやネットブックキラー、そして携帯ゲーム機キラーになる可能性を秘めている事ではない。CPUがApple製(製造は委託だが設計はAppleだ)になったことが一番重要なのである。一般的にAppleは、ハードとソフト(OS)の両方を作っている唯一のPCメーカーと言われる。確かに他のメーカーはOSは他社任せでハードだけを製造(それだってチップセットは他社製だ)している。
 
 Windows以外の選択肢がいくつか出てきたのでウィンテルとひと括りには出来なくなってはきたが、基本的にPCメーカーは自社のPCの手綱を、MicrosoftとIntelに握られている中でAppleに対抗しなければならなかったのだ。そして、AppleはPCに差をつけるには優れたOSとカスタム化したチップセットの組み合わせでどれだけ違いを大きくするかに関わっていたのである。基本的なパーツは一緒なのでOSの出来がいくら良くてもハード的に大きな差などつくはずはなくAppleでさえIntelに命綱をつかまれていることに変わりはなかった。

結論:これからのPCメーカーのビジネスモデルは、ソフトとハードとCPUの全てを押さえ手綱は誰にも渡さないことだが、Appleはやっとその第一段階にたどり着いた。iPadで一番重要なのはその部分なのだが、Appleと同じビジネスモデルをとれるPCメーカーは今のところどこにも存在しないのは明らかなのである。当分Appleの一人勝ちが続くのだ。

土曜日, 1月 30, 2010

Appleが出し惜しみする理由

 Slate PCにさえ搭載されているカメラを載せず次のモデル先送りし、既にテストを繰り返している顔認識機能もMicrosoftなら完成レベルなのに見切り発車もせず、SONYだったら製造原価を無視して使ってるはずのOLEDは歩留まりと価格がまともになるまで使わない。どうして本気でiPadを作らないのだ。

結論:Appleが小出しにして出し惜しみするのは、本気を出さなければいけないようなライバルとなる商品が自社にしかないからである。

iPadを買ってはいけない10の理由

 まだどんなものになるかも(そもそも名前もiSlateだと思われていた)分かっていなかった時に買ってはいけない10の理由を想像してみたが、名前が違うからと言うのが一番の大当たりだったかもしれない。正式にiPadが発表されたのだから今度はおふざけではなく買ってはいけない理由を...そういえばTwitterの中には私のことをMac嫌いと勘違いしている人もいたが...書いてみたいと思うのである。
 
買ってはいけない理由
その1:MacBookが売れなくなる
 予想通り直接の対抗相手はネットブックだったが、ハードにPCを使いまくっているナード(PCオタク)な方々以外の人たちの目的にジャストミート。それってOSなんか気にせずにPCを選ぶMacユーザにもジャストフィット。Cocoaでアプリ作りをしない人はMacなんてもういらないのだ。
その2:iPhone 3.2だから
 マルチタスクの4.0になると思っていたのに搭載されたのは3.2。ビデオカメラも顔認識もないなんて私の予測が全て妄想だったことが明らかになってしまったではないか。
その3:Windows 7が入らないから
 かなりOSXに近づいたiPhone 3.2だが使われているCPUはApple設計のカスタムチップ。試作段階で使われていたAtomが使われていればWindows 7のゴージャスなインターフェイスが(私はああ言うのは大嫌いだが)使えたのに、Windows 7どころかmobileも入れられないなんて...
その4:鞄を買い替える言い訳に使えないから
 こんなものを出されたのではMacBook Proを買いたいと言い出せなくなってしまうし、10時間も持ったのでは電源アダプターも持ち歩かないし音楽だけなら140時間も聴けるとなったら新しいtouchを欲しいなんて絶対に言い出せないじゃないか。欲しかった大きな鞄を買う口実が...
その5:iSlateじゃなかったから
 私はiPadの方が好きだが、iPodと名前がかぶって紛らわしいとお嘆きの、iPod性難聴の方には迷惑な名前である。どっちもタッチインターフェイスなのにiPadは”iPad touch"じゃないのはもしかして、これからは全てのiPodがタッチになってしまう前触れ...
その6:日本ではiBooksが始まりそうもないから
 いまのところiBooksが利用できるのはアメリカだけ。これからは大好きなサイゾーとサピオをiPadで読もうと思っていたのに...そう言えばiBooksは雑誌じゃなく書籍だったような。取りあえず読めそうなのは青空とKindleだけど...
その7:またWalkmanのシェアが伸びるから
 あえて説明はしませんが、ルビコンで...
その8:やっぱりFlashが動かないから
 Flashだけで作ってるなんて言うとんでもないWebページが世の中にはあったりする。下請けの会社がAdobeべったりなのか、依頼者がそれしか知らないかはわからないがJavaとJava Scriptを混同してJavaScriptまでメインストリームじゃなくなったと思ってるのだろうか。これからはHTML5+JavaScript+CSSで大抵のアプリは作れるのに...
その9:付いているべきものがない
 あれだけ買い込んだUSBデバイスがつながらないなんて、ビデオがないなんて、Blu-rayもワンセグも見れないなんて、どうでもいいものが何一つ付いていないなんて。リンゴのマークだけで買ったって、Windowsオタクにまたバカ扱いされるじゃないか。
その10:たった499ドルで買えるから
 恐らく日本での販売価格は47,800円以下。素のままのiPhoneよりも安いなんて犯罪だ。
おまけ:SIMロックフリー
 ドコモまで名乗りを上げてるのだからつんぼさじきはauだけ。電話機能はないのでケータイからの乗り換えはないけどauはどんどん追いつめられるように思うのだけど...

結論:Appleの名前とリンゴマークとJobsがなければ機能的に大騒ぎするデバイスではないからマスコミは相手にもしないだろう。でも、Appleだからこそ洗練されたOSにデザイン、Jobsだからこそ完成したインターフェイス。他のメーカーが真似をしても同じものは作れないだろう。ネットブックやSlate PCを買おうなんて考えているなら買った方が良いがMacBookを買おうと考えているならiPadを買ってはいけない。MacBookではなくMacBook Proになってしまうに決まっているからだ。

金曜日, 1月 29, 2010

技術者の持つ誤解

 世の中には技術者が作りたいものを出させてくれなかったから、うちはAppleに負けたのだと言う人達がいる。彼らにすればAppleに負けたのは作りたいものを作らせてくれなかった経営者が悪いと言いたいのだろうが、それは大きな誤解だ。
 
 私の持論は、「技術者に物づくりをさせてはいけない」である。誰が作るのだと言われたら職人だと答える。何をバカな。ホンダにしろSONYにしろ技術者の技術力で大企業になったではないかと反論する人達には、それじゃ本田宗一郎は単なる技術者でしたか?と逆に質問したい。技術者と言うのは学者と同じでユーザ視点で物づくりをしない人達である。自分が欲しい物を作るだけだ。それが、世間のニーズとマッチすれば大ヒットになるかもしれないが、そんなことなど滅多にないのだ。
 
 Jobs以前のどうしようも無かった時代のAppleは、経営陣が物づくりのコントロールを失い技術者に好きなようにMacを作らせていた。出来上がった商品は技術者の自己満足以外の何物でもなかった。それがあまりに過ぎたために自社でOSを完成させられない体たらくに陥ったのだ。Jobs復帰後に真っ先に行った事は技術者に最終製品に対して一切の口出しをさせなくした事である。技術者から新しい技術の話は聞き出すが、それをいつどの製品に同組み合わせて使うかはプロデューサーであるJobsだけに許されたのだ。

結論:Jobsは技術者が載せたい機能を載せない事で世の中に受け入れられるシンプルな商品を作りだした。だからこそ利益率が40%もある商品をリリースできるのだ。今回発表されたiPadを技術者の好きなようにさせて作っていたら1,000ドルもして何から何まで付いているお化けのような物になっていたのである。そんな使いこなせないようなもの誰も買うわけがないのだ。CESは3Dで盛り上がったみたいだが、それが必須(差別化のためだが、どこもそればかりなので何の差別化にもなっていない)だと思っているのはメーカーだけだとどうして気付かないのかが、私には不思議で仕方がないのである。技術力に自信があったら最後に出してくると思うんだけどな。

iPadとは

 iPadは失敗すると言う人がいるがそんなITな人が多いと言う事は間違いなく大ヒットすると言う事だ。iMacはそう言う人達にボロクソに言われたから大ヒットになったし、iPodだってそれ以上にボロクソだった。iPhoneだって売れるわけはないと言われ、日本でのヒットはSoftBankがただで配ったからだと言い出すどアホウもいる。そう言う輩はキャリアがSoftBankでなければ(それ位嫌われているのは一般常識だと思うのだが)、ただで配る必要が無かったという大事な事にワザと触れない。
 
 電子書籍がiPadの一番の売りだと素っ頓狂な意見を言うバカも言るが、iBooksはアメリカ以外で予定が立っていないのだからそれが一番の売りのはずがないではないか。Jobsがそんなニッチなものに頼ってiPadを出すような頓馬だったらとっくの昔にAppleは潰れている。iPadを電子書籍リーダだと思って慌てて出して来た他社さんに敬意を評して電子書籍もあるよとは言っているが、本当の狙いは家庭からPCを駆逐する事である。
 
 「スマートフォンとノートPCの間にデバイスがないからiPadを出すよ」とJobsが発言した真意は、外出先と会社以外の場所(ホームユース)に対応するPCなんて今までにどこも本気で出してないから頂くよと言うことなのだ。

結論:物好き父さんがうっかり自宅用にiPadなんかを持って帰ったら奥さんと子供に取られるのは間違いない。今年のクリスマスは家族用に何台買うはめになるのかと心配しているのだが、それって思い過ごしだろうか?自宅には1台しか(壊れてるのは2台もある)動くMacがないのでちっとも使わせてもらえない私には、それが実感なのだが。

お仕置き? 〜追記〜

 早速、McGraw-hillのCEOがiPadではなくiPhone用のアプリケーションの話しをしただけで、iBooksに自社が含まれていなかったのは単なる出版社ではなく教育プログラムを提供する会社だからだと弁明したようだ。それは、そうなのだがそれだけなんだろうか。

結論:もっと大きな話しでAppleと手を携えているのならば良いのですが。

お仕置き?

 iBooksのお話の時に、大手の出版社の名前がスクリーンに映し出された。Penguin、macmillan、HarperCollins、SIMON&SCHUSTER、hachette...発表前日にiPadに言及した教科書最大手であるMcGraw-hillの名前がどこにもないのだが...

結論:逆鱗に触れたようである。

木曜日, 1月 28, 2010

iPadで一番重要な点

 1GHzのチップなどNexus Oneにも搭載されているので見落とされがちだが、一番重要な点は、iPadに載せられたCPUは既製のAtomやARMのチップではなくApple製のカスタムチップだった事である。このチップがiPhone 4Gに載せられてくるのは間違いないが、そうなれば飛躍的な速度と持続時間を手に入れるだろう。

 かつてAppleはMotorolaのチップ(頓挫した8800シリーズ)に我慢できず自らQuadCoreチップを作ろうと無謀な計画を立てて失敗した(Jaguar)が、今回はP.A.Semiという有望なパートナーを加える(買収)ことで自らのチップを手に入れたのである。PS3のcellとは違いiPadがコケたとしても年間数千万のチップが必要になるiPhoneやtouchが控えているのだ。

結論:Apple A4がテストチップではなく量産モデルで登場したと言う事は、既に多くのチップが準備されている事を意味する。一番重要なCPUとOSを自社で確保できると言う事は他のPCメーカーには真似の出来ない大きな切り札なのである。

iPadが指し示すものは未来

 iPadは、Macの一郭を狙うニッチな商品のように考えられがちだが、それはとんでもない誤解だ。今までに死屍累々の失敗を繰り返してきたタブレット端末は自らをニッチ商品だと思い込んだため(実際にやれる事はプアでニッチだった)に必然的に自滅したのだが、iPadのメインターゲットはニッチ(Mac版のタブレット)ではなくPC市場(今の主戦場はネットブックだがUMPCや通常のノートも含む市場)である。家庭内にあるPCはWebとメール、画像の管理がメインだとわかった上で、まずはそこだけをピンポイントに突いてくるガジェットとしてiPadをぶつけてきたのだ。
 
 マイクにスピーカーが付いているためVoIPによる通話は可能だが、誰もが考えるカメラは非搭載にしてきた。それを批判している人も多いが、ビデオチャットがメインストリームでないことを一番知っているのは何年も前からiChatを標準にしているAppleだろう。ガジェットとして面白いが必需品ではない(あくまで現段階でだが)ものを載せてその分販売価格が上がるのはAppleの戦略にそう考えでは無かったわけである。今回発表されたiPadは、進化の最初の段階に過ぎず、何れはビデオチャットも載ってくるのは間違いない。
 
 最初のモデルにありとあらゆるものをくっつけて、結局何がやりたいのかを示す事が出来ない出来損ないのガジェットを作り出すのが日本の家電メーカーだが、Appleは全く別なアプローチをしてくる。何故なら商品の魅力を決めるのはハードウェアの機能ではなくインターフェイスの使い易さだと理解しているからだ。うちの方が先に同じ事をやっていると自慢したがる日本のメーカーがあるが、先に始めることに意味があるのではなく消費者に受け入れられる商品を創る事に意味があるのだ。

結論:デザインを壊さないように標準のUSBをすて30ピンの新しい汎用のコネクタを用意したApple。後、数年もしないで使われる事のなくなる恐れのあるFlashを載せないのも同様の理由。初代のiPadで削られたものは今はまだ必須でないか将来のないものなのである。

Wi-Fi仕様のiPadは

 レベニューシェアなしで戦略的な価格を設定してきたiPad。Apple製のカスタムチップを使う事で製造原価を抑える事が出来たのか、App toreやiBookstoreからの利益でペイできると踏んだのかは今のところ分からないが、Wi-Fiモデルで499ドルという価格設定は、McGraw-hillのCEOの口からでた高等教育向けの教科書端末としての需要を考えた場合に大きなインパクトを持つだろう。

結論:Wi-Fi仕様のiPadのメインターゲットは教育市場である。

iPhone OS3.2で可能になった事

 僅か0.1の違いだが3.2が1,024×768の画面表示が可能になったため、SDKの中に今まで足りなかった様々なフレームワークが加わったようである(ADCのオンライン会員に過ぎないのでβ版は未入手)。UITextInputが用意されたのでiPad用のIMEも出せるようだし、外部ディスプレイもサポートされ、それ以外にもカスタムポップアップ、スプリットビュー、ジェスチャーなどが用意されOSX並のフルスペックのアプリケーションが登場してくるだろう。

結論:iPhone OS3.2で家庭でやりたい事は、ほぼ全て出来るようになった。ホームユースのWindows PCはもうお払い箱なのだ(Macユーザの家庭は既にそうだったが...)。

以外に大人しかったiPadは、大化けする

 妄想の世界にまで足を踏み入れてしまった噂まで出ていたiPadは、思いの他大人しい仕様であった。唯一、大人しくなかったのは価格体系で499ドルから829ドルとなった。携帯ネットワークを使用するモデルとWi-Fiのみの2タイプに分けるとは思わなかった(携帯契約で価格を安くすると思っていたため)。米国では相変わらずAT&Tらしいが、今回はSIMロックフリーが始めから用意されるそうだ。
 
 自分撮りのカメラが今回は搭載されなかったが、顔認識も含めまだテスト段階で次期モデルで登場なのだろう。ジャンルが増え過ぎて使い辛いと言われ始めたiTunes StoreとiBook Storeを分離した(別アプリ)のは正解だろう。
 
 CPUは予想通りApple製のチップ(Apple A4)だが、チップの仕様がどうなっているのかは今のところ不明である。1GHzで動作している割りには速度が速く消費電力も少ないことから、最終段階でAtomが蹴落とされたというよりは予定通りにチップが完成しただけということなのだろう。

結論:touchの次期モデルとMacBook Proを購入しようと思っていたが、もしかしたらiPad1本で済ましてしまうかもしれない。自宅ではWebとメールしかしていないからだ。

水曜日, 1月 27, 2010

これからのコンテンツに必要なもの

 これからのコンテンツに必要なキーワードは、アーカイブ、インタラクティブ、ストリーミング、マルチデバイスである。流行のクラウドというのもあるがバックボーンの技術であって、ユーザにそれを感じさせない存在になれなければ失敗と言えるのだ。
 
アーカイブ:手に入れたコンテンツはどこかにバックアップされなければいけない。端末が壊れたためにコンテンツが消えうせたのでは話しにならないのだ
インタラクティブ:文字であろうが画像であろうが、コンテンツにはユーザのアクションによってインタラクティブに答える機能が必要だ。読み返すたびに雑誌の広告が替わるのなどが一番分かりやすいだろう
ストリーミング:容量の余裕のない端末でも自分のコンテンツを利用できなければいけない
マルチデバイス:再生デバイスが同じコンテンツを使い回せなければいけない

結論:Appleは既にそうしようとているのだ(Macで動かないiPhoneアプリは例外だが)。

iPadは出版業界を救えない?

 ITmedia Newsに、”Appleタブレットは出版業界を救えない”と記事が掲載されていた。記事の内容は参照頂けばと思うが、Kindleで火が点き、iPadで燃え上がる電子書籍で出版業界が救われる事は確かにないだろう。紙媒体での出版が減る分、無駄な資源(紙とインク)の消費と印刷部門の人員が減る事にはなりそうだが、それで業績が復活するとは到底思えないのだ。更に、iTunes Storeの成功に伴ってタワーレコードが消えたように書店の淘汰も進んで行くだろう。
 
 但し、雑誌や新聞などの定期購読を考えた場合にiPadは配達のコストを下げる手段としては有効の上、電源を入れれば新しい記事にアクセス出切るのだから、購読者にとってこんなに便利な話しはないのである。
 
 新たな噂としてiPadは当初は英語圏でしか発売されないという話も出てきている。再販制度と著作権でがんじがらめに守られた日本ではiTunesの時と同様に利する事がないと判断されたのかも知れないが、本当にそうだとすれば...

結論:救えないのではなく救いようのないバカである。

マルチタッチ・インターフェイスを理解する

 まだ発表されていない(日本時間1月27日)iPadのインターフェイスはiPhone OSをベースに大きなディスプレイで意味を持つものに進化する事はAppleユーザからすれば当たり前の事なのに、世の中にはそれをわかっていない企業も存在する。
 
 iPhoneとMacがベースの部分で同じOSを使っていながら、それが同じものだとは気付かないのに対し、某MicrosoftのOSはPCであろうが、携帯であろうが見た目が全く同じでWindowsであることは一目瞭然である(中にはプログラムマネージャーのように画面解像度を無視して同じものを表示してアプリケーションの終了ボタンさえ見えなかったりする)。CPUの能力や使い勝手を考慮しなかったため全く普及しなかったが、時期が早過ぎたとでも考えているのだろう(AppleもNewtonで同じ過ちを犯したが、そこから学んだ結果がiPhoneに生かされたのだ)。
 
 iPhoneでは、よりシンプルな操作を可能にするためにキーボードを外しただけではなくキーボードやマウスを不要にするためにファインダをインターフェイスから外してしまった。CPUの能力と画面の制約から現行はマルチタスクさえ行えない。その代わりにアプリケーションの起動は第1世代のiPhoneでさえ問題のない速度を確保できている。
 
 Windowsの一番の利点はマウスなしでも操作可能なことだが、逆にキーボードなしではWindowsは未だに非常に使い辛いOSだが、Microsoftはそれを自覚していないのだ。そこにタッチパネルを組み込めば自ずと結果は明らかだが、マウスがないからタッチパネルを使う代物になってしまい、指で操作するはずのインターフェイスなのに指でタッチするには小さいボタンだからスタイラスペンが必要になると言う本末転倒な事が起きてしまうのだ。
 
 AppleがUIを変更する場合には、機能ではなくインターフェイスの設計から入ってくるからアプリケーションの操作をシンプルに出来るのだ。顔画像認識でユーザ定義を変更するのなどはキーボードを使わずに一番有効な方法と考えたからであって、洗練されたインターフェイスを驚かせて自慢したいからではない(勿論、初めて目にしたユーザは驚いて大騒ぎになると思うが)のである。

結論:デスクトップにアプリケーション・アイコンが画面一杯に並んでいるのでは使い辛い駄目なインターフェイスだが、画面の広さに制約のあるiPhoneではそれが有効な手段になる。画面サイズが、10インチもあるiPadでそれが有効かどうかは分からないが、Appleがそう判断したとすれば、また新しいインターフェイスに変更されると言う事なのである。

教育市場はいただき?

 Apple(Jobs)が公式に発表をしていないタブレットの噂を裏付ける内容をMcGraw-HillのCEOが、CNBCの生放送で公表してしまった。Appleを知らないのか、前日だから大きな問題はないだろうと判断したのかは知らないが、Jobsの口から出る予定の事を話してしまったのだ。
 
・iPad(流石に名前は公表していない)のOSはiPhone OSである
・電子書籍のフォーマットに対応している(電子書籍コンソーシアム仕様に準拠)
・高等教育やプロフェッショナル市場向けの電子教科書が載る

 全米の学校教科書がAppleのデバイスで提供されるとしたらとんでもないインパクトだ。


結論:取引から外されても知らないぞ。

iPodの平均販売価格が9%上昇している意味

 過去最高の営業成績となった第1四半期。その中で販売台数が8%減になったiPod。一方でiPhone OSが搭載されたiPod touchの売上が55%の伸びとなりiPod全体の平均価格が上昇した。個別のモデル別に販売台数は公表されていないが、classicやshuffleの台数は減りtouchの比重が高くなっているのは間違いないだろう。四半期で870万台を越えるiPhoneが売れた事も凄いが、それと遜色のない台数のtouchが売れた事が重要なのである。
 
 そんな事は分かり切った事だが、それに対する日本のキャリアの動きを見ているとどうも意味が分かっている様には思えないのである。キャリアはiPhoneの事しか意識していないようだが、touchが売上を伸ばしている裏には多くの潜在的なiPhoneユーザが隠れている。私のようにSoftBankだからiPhoneに手を出さない、AT&Tだからいやだと言うユーザだ。
 
 現行の3GSでは手の出しようもなかったauやAndroidでiPhoneに対抗できると信じているdocomo。次期iPhoneは、CDMA2000対応も噂になっているし、既に独占販売の契約は世界中で終わりになろうとしているこの時期に一気に新しいユーザ予備軍が準備されている市場に乗り出さないなど馬鹿げた話しだと思うのだ。

結論:秘密裏に動いていて隠し通しているだけならば評価もできるが、もしも単純にレガシーな(但しまだまだ実入りの大きい)コンテンツサービスを囲い込み続けたいだけでiPhoneを埒外に置いているのだとしたら、全くお話しにならないバカである。

月曜日, 1月 25, 2010

AT&Tの独占契約は1月27日で終了?

 AT&Tとの2年間の独占契約は契約通りならば6月位までありそうなのだが、1月27日で終了すると言う噂が出てきた。そうなるとiPadだけではなくEV-DOに対応した新しいiPhone 4Gも同時に発表するつもりかもしれない。MotorolaだけではなくGoogleさえAppleに対抗する形でAndroidをぶつけてきた事が余程カンに障ったと見え...

結論:宣戦布告?

iSlate改めiPad?

 一時的にiSlateと表記していたAppleのタブレット。先週からiPadに戻したのだがさて正式な名前はどうなるのだろう。

結論:正式に発表されるまで間違っていたとしても、私はiPadで通すつもりだ。何故なら、iTunesのplistに一度もiSlateという記述が出てきていないから...

日曜日, 1月 24, 2010

Androidはやりません

 木下誠さん、小池邦人さんなどMacの世界で有名な人だけではなくiPhoneのアプリケーションを開発している人の元には同じジャンルであるAndroidのアプリの開発の話が持ち込まれているようだが、iPhoneのようにハードウェアから開発ツールまで責任を持つバックボーンのないAndroid(Googleはハードの責任は負わない)には懸念材料がおおすぎるからだ。
 
 iPhoneの登場で初めてCocoaの世界に入られた中嶋聡さんのように、これからのアプリ開発の主体は、HTML5+Java Script+CSSと判断している人も多いかもしれない。ドコモマーケットだAndroidマーケットだとアプリケーションの販売サイトさえ一つにならない中でアプリケーションを売ってゆくのは、全ての責任(承認から決済まで)を負うApp Storeとは段違いなのである。

結論:既にスタートして丸2年になるの成功は一朝一夕でなったものではないのだ。今からAndroidの開発をする位ならWebKIt対応のWebアプリに挑戦したらいかがだろう。FlashやSilverliningじゃダメですよ。

土曜日, 1月 23, 2010

Androidの市場って言うけど

 Android携帯のXperiaの発表と同時に、スマートフォン用のポータルサイト、ドコモマーケットの開発も発表した。オープンソースのAndroidのアプリケーション市場はiPhoneのApp Store以上になるとの予測もあるが、iPhoneだけではなくtouchも含めたiPhone OSデバイスの数とストレージの容量を冷静に考えれば、Androidのアプリ市場がすぐにApp Storeを超えるようなことはありえないのだ。Android携帯に与えられたアプリケーション用のストレージはわずか512M(Android 2.1搭載のNexus One、1.6搭載のXperiaは364M)しかないので最少モデルでさえ7G近くがアプリで利用可能なiPhoneの10分の1(実際にフルにアプリを入れることなどあり得ないが)。単純計算で10倍以上の販売台数にならない限りiPhoneを超えるアプリのダウンロード数になるのは困難なのである。

結論:基本的に容量制限がないに等しいiPhoneでは作成されるアプリケーションに制限がないが、Androidではそれは望めない。本当に大きな市場があるのかは疑問なのだ。

金曜日, 1月 22, 2010

ドコモスマートフォン Xperiaを開発

 昨年の11月にSonyEricsson本社で発表され、プレスリリースで「日本でも発売予定」とされていたXperia X10が、ドコモスマートフォン Xperiaとして正式発表されたことは既に書いたが、It's a ...さんが指摘されているようにXperiaはドコモが開発などしたわけではなく日本国内対応していない地図アプリとMMSなどを削除して、日本語入力のPOBox Touchを搭載(それだってソニエリがやったのだと思う)しただけらしい。iPhoneにはオサイフやワンセグがないと批判していたような気がするが、Androidにもそんなものが付くはずもなく...
 
結論:いつから動かないものを削除するのを開発と言うようになったのだろう。

「米国PCメーカーは20年以内に絶滅」

 Acerの創設者スタン・シー氏がアメリカのPCメーカーは20年以内に絶滅するかも知れないと台湾のメディアに語ったそうだ。私もその通りだと思う。

結論:但し、Apple以外のPCメーカーだが。まあ、Appleは既にPCメーカーではないので100%正しいだろう。

疑問に対する答え?

 iPadのメインターゲットは?で結論に対する答えになりそうな話しがWSJの記事に出てきた。顔認識による端末の共有だ。ホームボタンを押してロックを解除する時に自分撮りのカメラが顔を認識し、自動的にそのユーザのアカウントでログインする機能を標準で持っているとしたら、未登録のユーザには使えないのでセキュリティ上も有効である。

結論:iコンシェルとかなんとかいうのが何処かのサービスであったが、起動したら何前を呼んでくれて、何をしますかって聞いてくる端末だとしたら、あなたどうします?

Docomo、スマートフォンに本腰?

 ソニエリの”Xperia”の国内投入を発表したDocomo。確かにAndroidフォンの中でも良くできた端末だと思うし、ドコモマーケットにアプリのダウンロードを任せてくれると言うのだから、お互いにWinWinの関係に思えるのはわかるが、OSがオープンソースだからソフトの優位性があるという認識は基本的に間違っていると思う。ハードの優位性に関しても現行の3GSとの比較をしても仕方がない(Xperiaは最新機種だがiPhoneはそうではない)のにと思うのは私だけだろうか...
 
 世の中にはオープンソースは素晴らしいと単純に考えているバカがいるようだが、オープンソースが素晴らしいのは開発者レベルにとっての話であって、何から何まで素晴らしい訳ではない。実際にXperiaのUIと"Nexus One"のそれは別物である。一般人がものの良し悪しを判断するのはOSではなくUI(使い勝手)だが、そこの部分にいくらでも手を入れられるオープンソースでは統一されたインターフェイスは期待できないからだ。
 
 Androidの端末がiPhoneよりも優位という考え方はキャリアにとってはそうかもしれないが、ユーザにとってはそうとは言い切れないのである。

結論:ソニエリのXperiaは、AndroidフォンとしてはNexus One同様に優れた端末だと思うが、それで優位に立てるかどうかは全く別な話しだと思うのだが。本腰を入れるのならばiPhoneも取り扱うべきだと思うのだ。それとdocomoが開発って言ってるらしいが、それは違うぞ。

iMac 27インチの生産が間に合わない

 27インチのiMacの出荷予定が3週間になっているようだが、原因は27インチの販売数量が予想を大幅に超えたのかディスプレイの生産が何らかの障害で間に合わないからだろう。知ってる人がいたら教えて...

結論:マイナーチェンジが原因ではないと思う。

iPadのメインターゲットは?

 Appleのタブレットはビジネスに不向きという記事に対して認識に違いがあると書いたが、前から書いているようにiPadの当初のメインターゲットはホームユースである。
 
 自宅で何か情報(マップや時刻表など)を確認しようとした場合に、Macではなくtouchを使う方が効率的だ。PCを常に起動しっ放しの人ならばPCで検索すれば良いと思うかも知れないが、そうでない人にとってはtouchやiPhoneのアプリの起動とPCとでは比較にならないのは明らかである。touchやiPhoneを持っていない人にはその凄さが分からないだろうが、一度知ってしまったら、それだけのためにPCなど立上げなくなってしまうし、ケータイで同じ事をすることなど無くなってしまうはずである。それが、iPadならば大きな画面で出来るのだから家庭内でメインの情報端末になるのは疑いようもないのだ。
 
 次のメインターゲットは、教育分野である。既にiPadを教科書として使おうという動きがあるが、テキストを簡単に電子化できるツールが用意されれば紙の教科書に置き換わる可能性は非常に高くなるだろう。講義だってストリーム化され、アーカイブ化されて提供されるようになり、それとテキストやテストが連動するようになるのだ。
 
 ゲーム機はターゲットではないのかと言われそうだが、それはもう既に終っている(駄目だと言うのではなく既に包含されたという事)。touchやiPhoneで、既にゲーム機のスタンダードになっているのだから今更の話しだしビデオや音楽も同様なのである。

結論:家庭に入り込むには価格とユーザの管理の問題がある。iPhone 4.0ではアカウント切替えがあるのだろうか。その辺の噂はどういう訳かちっとも聞こえてこないのだ。

ルビコンの決断

 iPodからシェア1位を取り返すためにWalkman開発チームが頑張るどいうドキュメント・ドラマ「ソニー ウォークマンの逆襲」を見た。最近は批判の対象でもなくなってしまったソニーのWalkmanに対して文句はないが、互角に戦える位に復活したという印象でつくられていたドラマには多いに不満を感じた。ニューモデル発売間際の2週間(Appleが新製品に合わせ出荷調整の期間)に4年8ヶ月ぶりにシェアを奪還したことをことさら重要視して逆襲と言いたかったのだろうが、それではあまりに強引すぎるのだ。日本ではソニーはそれなりに大きなシェアを持っているがそれは日本が特殊なだけで、世界を見ればソニーはシェア的に逆襲(今のWalkmanが音楽プレイヤーとしても出来が悪いとは思ってはいない)など一度も起きてはいないのである。
 
 ソニーにとってiPodは音楽プレイヤーかもしれないが、AppleにとってiPodは次のステージに移った商品だ(だからclassicモデルがあるのだ)。現在のiPodにとって音楽は様々なコンテンツの中の一つに過ぎないし、スマートフォンとされるiPhoneも音楽プレイヤーとして捉えればWalkman(ソニー)は一度もシェアの1位を奪還したことはないのである。

結論:「ルビコンの決断」という名前だが、ソニーはどんな決断をしたというのだろう。恐らく諦めずにiPodと戦うことを決断したと言いたいのだろうが...iPodの製造を請け負うことにしたなどというのならば「ルビコンの決断」の名に恥じないいように思うが、いつかiPodに勝とうと頑張ったというのではそんな大げさなものではないと思うのだ。文句が言いたいのはソニーではなく間違った論点のドラマを作ったTXの方である。

木曜日, 1月 21, 2010

kindleもアプリ提供へ

 Amazonが、Kindle向けのアクティブコンテンツ作成のための開発ツールを発表した。iPadが登場しようとしているのだから黙って指をくわえていずに、次の手を打ってきた事は評価すべきだろう。

結論:コンテンツは生き物である。焼き直しを置いておけば売れるようなものでは無いのだ。

“アップル・タブレット”はビジネスには不向き

 iPad(正式に発表されるまではiSlateでも良いのだが)は、ビジネス向きではないと言う記事が出ていた。確かにメインターゲットをビジネスだけに絞ったBlackberryと比較すればその通りなのだが、逆にコンシューマ用として見ればBlackberryなどお話しにならない端末である。
 
 またiPadが1,000ドルするというのも恐らく間違いだだろう。使用目的がフル機能のPC(Mac)ではないiPadがMacBookよりも高いなどという事はあり得ない。製造コストがMacBookよりも高かったとしても販売価格は低く押えてくるはずだ。何故ならiPadにはiPod同様にアプリやコンテンツの販売から得られる利益が存在するからだ。アプリケーション・ダウンロードだけを見ても30億からの実績がある。ここから得られる利益を...
 
 表題に戻って、ExcelやWord、Exchangeが使える事がビジネス端末の条件だと考えればiPadは及第点を付けられないかも知れないが、コンシューマビジネス(小売)を対象に考えれば非常に可能性の高いデバイスになる。市販のアプリではなく専用のアプリを動かす端末と考えればハードウェアキーボードなしに入力できるインターフェイスは十分にビジネス向けなのだ。
 
 更にユーザレベルで勝手にアプリケーションのインストールが許されない仕様なので、汎用PCよりも管理が容易という利点も持っている。

結論:過去の常識に囚われていたのではビジネス向きかどうかの判断は出来ないのである。

Apple、Google蜜月の終わり

 Appleが地図アプリの会社を買収したり、Androidが発表されたりと、Microsoftが共通の敵であれだけ仲の良いように思えたAppleとGoogleはお互いをライバルと感じたのか最近は、互いに領分を犯す動きが活発になってきた。デフォルトの検索エンジンをBingに変更するのではないかという噂も出てきたようで、27日に何が発表されるかで真相が明らかになるのではないだろうか。

結論:Intelへの移行を見れば分かるようにAppleには敵も味方もない。その時に最善と相手と組むだけの話しである。

水曜日, 1月 20, 2010

iSlateを買ってはいけない10の理由 〜追記〜

 買ってはいけない10の理由を書いたけど、そもそも日本で売り出すかどうかは全く不明。W-CDMA対応ならSoftBankが出すに決まっているが、CDMA2000対応なら日本のキャリアはau。ケータイじゃないから出すとでも言うのだろうか?パケット代以外一銭も入らないぞ。

結論:買ってはいけないじゃなくて買えないだったりして...

iSlateを買ってはいけない10の理由

 正式にスペシャル・イベントが告知されただけで株価が一気に10ドル近く高騰したApple。高騰の原因は噂のiSlateだが、世の中に多大な影響を与えるiSlateを買ってはいけない理由について書いてみたいと...

 買ってはいけない理由
その1:ネットブックが売れなくなる
PCメーカーの唯一の飯の種であるネットブックよりも快適にメールやWebサーフィンが出来るなど言語道断。揚げ句の果てに携帯キャリアと契約したらただ同然の価格になるのだからネットブックなど買う人間がいなくなってしまうのだ。
その2:iPhone OSだから
ネットブックに対抗するAppleの新しいMacと考えている人は絶対にiSlateを買ってはいけない。iSlateのOSはiPhone 4.0。あんなに大きいのにスマートフォン(モバイルPC)の仲間だ。Macのアプリをインストールできないと買ってしまってから後悔しても遅いのだ。
その3:アプリのダウンロードをApp Storeが独占しているか
音楽ダウンロードをほぼ独占しているだけではなく、アプリケーション・ダウンロードの99.4%は、App Storeからだと言う結果が出た。これ以上、Appleを儲けさせてはいけないのだ。 その4:秋になればOLEDのiSlateが出るかも知れないから
OLEDも同時に発表されると言う噂も一部にはあるが、LED液晶と同じ10.1インチのOLEDは、Appleの要求に応えられるほどパーツがない(Samsungがそんなに作れていない)のだから、出しようがない。秋にOLED版が出てからがっかりするくらいなら初号機は買ってはいけないのだ。
その5:SONYが潰れるから
電子書籍リーダーという久々のミニヒットに全力を傾けようとしている矢先。AmazonのKindleさえ霞むようなデバイス(アプリで対応)が出たのでは、2番手どころか、いきなり3番手になる事は明らか(IT業界に3番手はない)。2009年は電子書籍元年と言われたが、2010年は従来型の紙の置き換え型の電子書籍の没年になってしまうだろう。iSlateは書籍は出版社という概念を破壊してしまうツールなのだ。
その6:Windows mobileが入らないから
好きなOSを入れて好きなマシーンする方法がない(ジェイル・ブレークすれば何だってありだが、素人においそれと出来るものではない)。Androidを入れて大きなNexus Oneにも出来ないし、Windows mobileの最悪のユーザインターフェイスも試せない。操作法をメーカーに縛られるのは一向に構わないが、心を奪われるのが心底恐ろしいと考えている強迫神経症の人は症状が悪化してしまうのだ。
その7:鞄を買い替えなければいけないから
MacBook ProにiPhone、iPod touch、バックアップ用のポータブルHDDに電源アダプター。それだけで十分に荷物なのに、ここにiSlateが加わったのでは、今使っているバッグの容量ではとてもじゃないが無理である。iSlateが安かったとしても思わぬ出費になってしまうのだ。これじゃ、予備のiPod touchを一緒に持ち歩けなくなる。
その8:ついポチッとしてしまうから
今迄は音楽だけで済んでいた(日本では未だにビデオは無いのと同じだ)のに、大画面で楽しめるゲームと電子ブックが山のように準備されたりしたら、iTunes Storeでポチッとする(アカウントがあれば購入はワンクリック)衝動を押えられるものではない。新しいデバイスが出れば、新しいコンテンツが欲しくなるのが人間なのだ。
その9:実は、正式名称はiSlateじゃないから
Slateと言う言葉は好きじゃなく、ずっとiPadと書いてきた私の意見が取り上げられたのかは知らないが、どうやらiPadが正式名称になりそうな雲行き。iSlateではなくiPadを買おう。まあ、蓋を開けてみないとどんな名前になるかは分からないが...iSlateだと間違えてHPのSlate PCを買ってしまうのだ。
その10:欲しいものが買えなくなってしまうから
今は、壊れてしまったPowerBookの後継機としてMacBook Proを買わなければいけない。iSlateを買ってしまったら帰る家が無くなってしまうのだ。

 結論:ここまで、書いても釣られて買ってしまう人が出るんだろうな。ちっとも、買う気をなくさせる説得力が無いか。

火曜日, 1月 19, 2010

Androidの問題点

 Nexus Oneの登場で勢いづくAndroid携帯だが、最新の2.1を搭載しているのは現状ではNexus Oneだけで、OSのバージョンアップをリリースするとは言われているが、そもそもハードウェア構成の違うバージョン1.6までのAndroid携帯までが対象なのかは不明である。iPhone OSにも複数のバージョンが存在するが基本的に全てのiPhoneに対して最新のOSへの移行が推奨されている。それは、ハードウェアによる機能の差以外はソフトウェアでカバー出来るプロダクトだからなのだが、対するAndroid陣営はベースはGoogle提供のOSであってもバージョンの管理の主導権は各メーカー与えられている(マイナーなアレンジが可能)ため、Googleが完全なバージョンのコントロールを行う事は事実上不可能になっている。
 
 既に、Nexus Oneで2.1になっているのにAndroid 2.0搭載の”MOTOROI”が、Nexus Oneよりも後に発表されたりしている状況を見ればそれは明らかである。2.0なのにマルチタッチに対応なのだから、もうぐちゃぐちゃなのだ。

結論:コントロールされないOSほど迷惑なものはない。Androidとひと括りにされても、ユーザ・インターフェイスが各社各様ではお話しにならない。これでは、ハードウェアを生かすアプリケーションをサードパーティが開発するなど不可能なのである。Androidはオープンソースの問題点をそのまま抱えてしまっているのが最大の問題点だ。

パソコン商戦、正念場の春 薄れるWindows7効果

 リリース直後はPCの売上に効果が見られたWindows7。年末にはその御利益も消え前年並の売上になってしまったようだ。各メーカーは春の商戦に向けてニューモデルを投入してきたが、恐らく起爆剤になる事はないだろう。

結論:ITの主戦場はPCから他のデバイスに移っている事を理解はしているのだろうが、相変わらず納得はしていないようである。盲従していると破滅するのに。

1月27日のイベント

 当初は26日とされ、その後27日開催と噂されていたAppleのスペシャル・イベントの招待状が届き始めたようである。”Come see our latest creation."(最新の製品を見に来てね)と言う事らしいが、残念ながら私に招待状が届く事はない。

結論:時代がまた動くのだ。

月曜日, 1月 18, 2010

iSlateは、touchを補完するもの?

 蓋を開けて見なくても出る事が事実となっているiSlate。iSlateはiPhoneを置き換えるものではなくiPod touchを補完するデバイスになりそうな気がする(誰でもそう考えるか?)。
 
 iPhoneは、日本でも数が出るようになってきた(恐らく250万位は出いているだろう)が、キャリアの問題でiPhoneを忌避しているユーザも多いはずだ。これは米国でも同様でインフラの遅れているAT&TだからiPhoneに乗り変えないユーザが相当数存在するはずである。その証拠に中途半端に思われがちで派手に報道される事のないtouchが、世界中で2,000万台を越える販売数になっている。クリスマスなどには、アプリケーション・ダウンロードの主役は間違いなくiPhoneではなくtouchだったことも状況証拠のひとつにあげられるだろう。
 
 iPhoneにあってtouchに足りない機能はiSlateに全て搭載されている。touchユーザの数がiPhoneと大差ないレベルにあるのでiSlateの潜在的ユーザは、相当数大きいとAppleは考え増産体制に入ったのであろう(そう言う噂が出ている)。唯一、iSlateに欠ける機能は電話との通話だが、恐らくiChatを拡張したiChat Outで実現されるだろう。
 
 もう一つ考えられるのは、iSlateを家庭内モバイル端末にすると言うポジションである。Macを必要としていない家庭内ユーザに特化したデバイスである。我が家を見ていても家庭内でのMacの主たる使い道はメールとWebの端末であって汎用のPCが必要な状況にはなくメールとWebが使えればノートPCである必要などない。但し、テレビに直結する形では、プライベートには使えない。それがネットブックの役目だと言われるかも知れないが、ネットブックは搭載されているOSから廉価版のPC以上にはなっていない(小学生から年寄りまで問題なく使えるほど敷居は低くはない。主体はオタク年代に限られる)。コミュニケーション専用のOSが載って大きな画面を持ったデバイスは、実は未だに存在しないのである。

結論:最初に飛びつくのはiPhoneに載り変える気のないユーザtouchユーザ。家族団欒のためにあるのがAppleTVだとすれば、iSlateは一人1台のDS Lを狙っているのである。

金曜日, 1月 15, 2010

IT業界で儲かったのは

 Appleは、使わなくてもネットブックのメジャーCPUであるAtomが売上を伸ばしたのか、Intelが5四半期振りに増収増益を記録した。ネットブックしか売り物の無かったPCメーカーは青息吐息なのにIntelは前期比9.7倍の純利益。チップセットで売っているのだからボロ儲けだろう。
 
 昨日の話しではないが、資本財を押えたものは強いと言う見本だが、ネットブックというヒット商品の恩恵を受けたのはPCメーカーではなくチップメーカーだったのだことで証明されたのである。モンキーダンスのおっさん(バルマーとも言うらしい)が、Windows 7は、Vistaの倍も売れていると騒ごうがもともとパッケージを買うユーザの少ないPCの世界の話。SnowLeopardとは違いPCの売上を押上げるメインストリームにはならなかったのだ。
 
 PC用ではIntelのチップを使っているAppleだが、取りあえずMac以外のデバイスから自社チップに切り替えそうだし、何れは”Intel入ってない!”になるのは間違いないだろう。

結論:自社独自を武器にしたいなら、どうでも良いオプションのハードウェアではなく、メインチップとOSを押える以外に手はないのである。

無かったことにする

 Intelが、フライングしてMacBook Proをプレゼントするとした件は、連絡ミスで本当はHPのi5の間違いだったと公式に発表された。
 
 フランスのiSlateに関するコメントも無かった事になったが..正しい情報に対して、相手が取引先でないなら削除要求、ベンダーであれば無かった事にするのがAppleの常道なのだ。

結論:もう2週間後ならば、i7のMacBook Proでも問題なかったのに。こう言う時は無かった事にするしか無いようである。HPのノートに変更になってしまった合格者の方はさぞやがっかりした事だろう。27日以降の商品発送だったら、発送ミスと言う事でMacBook Proが届いたりして...

木曜日, 1月 14, 2010

iSlateに欲しい10の機能

 「理想のAppleタブレット」が持つべき10の機能と言う記事があったので便乗である。
 
iSlateに欲しい機
その1:ミラー。折角自分撮りのカメラが付くのだからもう鏡はいらない。美顔処理で見せたくないものは映りません
その2:話し相手。モーションポートレート+イライザであなただけのカウンセラー誕生。顔画像さえ手に入れば世界中の人があなたのお友達。もう寂しくない
その3:代筆。キーボードが不慣れな人のために音声認識で文章を再構成しながら代筆。キーボードを使えないくらいだから支離滅裂な構文のはずなので必須
その4:手招きナビゲート。地図が読めない人にはGoogleマップだって荷が重いはず。あなたの目的地を手招きと指さしで優しくナビゲート
その5:パラパラ漫画。ページの右隅に手描きの漫画のコマ描くとあ〜ら不思議アニメーションに。ノートとか教科書の隅っこに描くのがパラパラ漫画の醍醐味。電子書籍にパラパラ漫画が描き込めたら愛着も一塩。如何せんiPhoneでは画面が小さかったし、電子インクでは出来ない芸当
その6:手ブレ防止。当然付くはずだが、iMovieのように保存データでやるだけではiChatでゲロを吐いてしまうことがあるはずなので
その7:魚拓。釣った魚をカメラで撮ればあっと言う間に魚拓に。釣った魚は元気なうちに水の中に
その8:時刻表。Webで以外に面倒なのがバスの時刻表の検索。時刻表をカメラで撮って位置情報と同期すればあなただけの時刻表があっという間に
その9:筆談。代筆に近いが書けば声に出し発話すれば文字にする。筆談ホステスの強い味方。画面を暗いままにして放置すれば密談をスパイする事も可能。気の小さい人は手書きして相手を罵倒(大きな文字で書くと大きな声という分かりやすいインターフェイス)すると言う手も
その10:遺影。ワンタッチで黒いリボンが...サイズが仏壇に手頃なので...

結論:凡人の頭では大した事は思い付かないものである。題名で釣られた人はきっと怒るな。

Nexus Oneを作ったもう一つの理由

 欧米のようにメーカー主導で端末を開発する携帯業界の場合は参加するメーカー数で端末数の算段が立つが、どこかの国のようにキャリア主導で囲い込みを掛けている世界ではAndroidに賛同して手を上げながら一向にメーカーに端末を作らせる気配がない(メーカーは売れるかどうか分からない端末に金を使う余裕などない)のに、業を煮やしたというのもあるのだろう。

結論:日本は、相変わらず総論で賛成し各論で抵抗すると言うガラパゴス体質なのだ。

Dellの終焉

 何年も前(PCと言えばDellとカスゴミが持ち上げていた時)からビジネスモデルが間違っているから何れは駄目になると書き、最近は話題にもしていなかったDellがジリ貧状態になっているようだ。ファブレスが売り(Appleだって自社工場など売却している)だったのだが、単に結局納期が遅くなるだけで需要には応えられず売り物に出来ないパーツの在庫は増えると言う負の連鎖は断ち切れなかった。それを、立ち切ろうとしてコンシューマ相手に小売店での販売を始めたが、今度は完成品の在庫が増えただけだった。
 
 一般的には景気が悪くなれば価格の安い物が売れると考えられがちだが、これは大きな間違いで単に価格競争が激しくなる。安い物が売れるのではなく安くしなければ売れないだけの話で、それを回避するにはお値打ち品を必要量だけ供給するビジネスモデルを作らなければならないが、それを実行できているのはAppleだけなのは疑問の余地はないだろう。
 
 景気が悪くなれば安い物が売れると言うのは大きな錯誤である。安い物が飛ぶように売れるのは景気の良い時だけなのだ。安物を買う人たちお金を持っていない人達なので景気が良くなければ余分な物に出せる資金がないし、Dellが主戦場にしていたビジネス・ユースは景気が悪くなれば途端に買い控えに走る。Dellのビジネスモデルは景気が悪くなっただけで全て悪い方に触れてしまうものだったのだ。

結論:同じファブレスでも需要予測の上、生産と価格を自由にコントロール出来るものでなければDellの二の前なのである。出荷台数が増えたって儲からないのでは話にならないが、その出荷台数が伸び悩んでいたらもうお手上げなのだ。

フライング

 Intelの「Intel Retail Edge Program(IREP)」の1月のトレーニング合格者にCore i5の搭載されたMacBook Proを賞品としてプレゼントするという案内メールが届いたそうである。まだ、発表もされていない賞品を贈ると出したのだから...

結論:今回の発表の目玉はタブレットなのでまだ良いが、思わぬフライングをしてしまったようである。そう言えばフランスの方でも...フライングなのかリークなのかは定かではない。

iPhoneアプリの胆は、Objective C?

 六本木で働いていた元社長(Hエモン)さんのアメブロに”iPhoneのアプリはObjective Cで書かれている事が実は重要なんじゃないかという仮説”というお題のblogが出ていた。
 
 iPhoneは、JavaなどではなくObjective Cで書かれネイティブで動いているから快適なんじゃないかという仮説なのだが、これはまさしく仰る通りである。しかしObjective Cの胆はネイティブにあるのではなく、Objective C(Xcodeの開発環境)のお作法に慣れれば信じられないくらいにプログラム開発のスピードが上がるところなのだ。用意されているフレームワークを利用する事により自分で山のようなAPIをこさえる必要などどこにもない。極論すればアイデア(アプリケーションのlogic)を詰め、フレームワークを気見合わせるだけで...ブラウザーのひな型なんて1行もコーデーィングをしなくてもWebKitだけで...
 
 そして、Objective Cの最大の胆はCPUに対する柔軟な対応が可能なことだ。OSXの前進であったOpenStepの時代から、一つのソースコード(厳密には細かな調整が必要なのだが)で、Intel、Alphaなどに対応するバイナリを作成できるのがObjective C(厳密には開発環境のCoCoaの方だが)の売りだった。だから今、噂のiSlateも初期の開発段階ではAtomだったのに製品版ではApple純正(P.A. Semi設計)のチップになるという離れ業が可能なのだ。

Appleの統合開発環境の胆
その1:MVCアーキテクチュア(MacもiPhoneもiSlateも)で短時間で開発
その2:Appleが採用すればチップがどこ製かを全く気にしなくて良い

結論:ホリエモンさんはiPhonは、Objective Cでネイティブが胆だと考えたようだが、MacでもiPhoneでも同じツール(記述は一緒ではない)で良いCoCoaを中心に据えた統合開発環境が利用できることが胆なのである。これが無料だなんて...だからAppleは何れアプリを無料にするって...

水曜日, 1月 13, 2010

iSlateはKindleではない

 電子書籍も十分な画面サイズで表示できるiSlate。アメリカではすぐにでもデファクトになるだろうが、電子書籍に対し権利意識ばかりが先に経つ日本では上手く行かないだろうと池田信夫さんもASCIIで指摘している。確かに紙物を置き換えただけの電子書籍が成功する目は日本では考え辛いだろうが、Appleが意図しているものは紙のデジタル化ではなく、デジタル化によって出版物を越える新しいコンテンツを流通させる事である。
 
 LPに付いたライナーノーツやブックレットは書籍として売られていないが十分に電子書籍と言える。電子書籍の権利が出版社にしかないという考え方にたったのでは、何時までたってもAppleがやろうとしている事は見えては来ないだろう。

結論:紙物の書籍が生き残るにはグリコのオマケ(モノ)しか残されていないのでは...そう言えば最近はそう言う雑誌ばかりのような気が...新聞だってそうだし...チラシに記事を載せてもらう様にしたら...新聞なんて今もそんなものか。

だから言ったのに

 検索データの検閲まで認めて中国に進出したGoogleが、検閲無しの検閲サービス運営を要求し、それが認められなければ撤退も考えているらしい。13億の人口(カウントされていない人を抜かして)と経済成長(どこまで本当かは不明)に可能性を感じての進出したのだろうが、Gmailを狙ったサイバー攻撃の激化などと踏んだり蹴ったりに流石に嫌気がさしたのだろう。中国で美味しい商売が楽に出来るなどは単なる幻想。そうなれば有無も言わさず分捕ってくるのが中国と言う国。キズが深くなる前に撤退する口実に検閲無しを持ってきたのだとしたら、始めから中国など相手にするなとさんざ言ってきたのに...

結論:アーカイブを確認したら何も言ってなかった。

iPhone 4Gはデュアルコア?

 予定通りに6月にはデビューするであろうiPhone 4Gがデュアルコアプロセッサ(こちらもP.A. Semi製?)が搭載されるという噂が出てきた。マルチタスクを無理なく処理するためにCPUとGPUを大幅にグレードアップする考えなのだろうが、もしかしたらiPhone用のiChatはメインのカメラとサブの自分撮りのカメラの映像を同時に送信するようなことも化mンが得ているのかも知れない。マルチタッチ可能なのiWorkも開発しているようだし、OS(ベースはOSXだが)の垣根を越えたサービスとモバイル機器の連携のための戦略は抜かりないようだ。
 
 デュアルコア+64G+EV-DO。auがもし手に入れないとしたら本物のバカである。

結論:Android携帯に水をあけ、Windows Mobileを置き去りにする。iPhone 4Gはそんな端末になるかも知れない。

またも買い占め?

 Appleが10.1インチのLCD(液晶)とOLED(有機EL)を大々的に予約購入しているために他のメーカーの手に入らないと言う噂が出ている。そうなると、OLED版も一緒に発売開始と言う話になってくるが価格がどうなるかが気掛かりである。数百万のオーダーで販売できるなら思い切った価格になるのだが、どこかのメーカーの有機ELディスプレイのような価格を付けたのでは流石のAppleでも数を掃く事は出来ないだろう。
 
 OLEDは、勿体ぶって秋にでも出すのだろうと考えていたがCESで発表されたタブレットの出来を見て一気に潰す戦略に変えてきたのかも知れない。Windows 7にUIをくっつけた間に合わせのOSと最初からタブレット用のUIを考え尽くして作られたiPhone 4.0の違いをCESからたった20日後にぶつけてくるとは、最近のAppleは以前と比べて更に容赦のない仕打ちを平気で仕掛けてくるのだ。

結論:音楽プレイヤーの一般名がiPodになったように、タブレットPCがiSlate(iPadの方が良いけど)と呼べれるようになるのも近いかも知れない。

月曜日, 1月 11, 2010

iPhoneを使った事がないルービンシュタイン

 元AppleでiPodの開発責任者だったPalm CEのルービンシュタイン。iPhoneを持っていないし使った事もないと発言しているようだが、まさか敵を知らずに戦おうとしてはいないと思うが、もしも本当にそうだとしたら呆れた話である。

結論:Appleを良く知っているので使わなくても、どれ位凄いかは判っていると言う事か?

Nexus Oneの弱点

 Nexus Oneは、話題彷彿のAndroid 2.1端末だが現状ではiPhoneに対して如何ともしがたい弱点を持っている。一つは、OSレベルで現状マルチタッチに対応していない(アプリレベルでは対応可能だが)ことだが、一番大きな問題点はSDで拡張可能なストレージはデータストレージにしか利用できない事である。これは、バージョン2以前の問題点として指摘していたが、2.1でも解決されていないことから内蔵メモリ(512Mのフラッシュメモリ)の容量が増えない限りインストール可能なアプリは限られ、既に30億本のアプリがダウンロードされているiPhoneのように、アプリケーション・ストアが盛り上がることは難しく、結果的に大して賢くない(モバイルPCとは呼べない)スマートフォンになってしまうのではないだろうか。

結論:アプリケーション保存用のメモリが、512Mしかないのではジョークソフトを入れる余地などないのだ。

iSlateの販売は第2クォーターから

 iSlate(仮称)の出荷開始が第2クォーターからとの噂を受けて、販売開始は7~9月になるのではないかと予測している人がいるようだが、Appleの会計開始は10月なので、第1クォーターは、10月から12月。既に第2クォーターが始まっているので3月末から出荷(販売)がスタートすると考えるのが正しい。

結論:日本なら4月が第1四半期だが、Appleは4月でも1月でもな10月開始だと言う事を知らないと間違えてしまうのである。液晶と有機の2種類を作っている言われているが、有機ELは液晶盤と時期をずらすと考えた方が良いのでは?

木曜日, 1月 07, 2010

P.A. Semi、間に合ったんだ

 Atomは載らないよと書き、当初はARMのチップで秋に発表の有機ELディスプレイ版からと踏んでいたのだが、どうやら初っぱなからP.A. Semiが載るとの噂が出てきた。同時にマルチモードチップではなく(供給が間に合わない)EV-DOチップになるとの噂も...

結論:3月までにはマルチモードチップが手に入るんじゃないの?

だから言ったでしょ

 次世代DVD論争で騒いでいた時に、HD DVD vs Blu-rayなんて騒いだってどうせCDやDVDほど普及する前に光メディアはいらなくなるのにとblogで書いた(ネットの独り言)のだが、案の定2009年のDVD+Blu-rayの総売上金額は前年対比でマイナス13%の結果(全米で)になりそうである。2009年の経済状況が酷かったからだという意見があるかも知れないが、本当に実用になるストリーミングサービスが始まる2010年、そんなに悠長なことを言っていられないと思うのである。

結論:Blu-rayに入るデータなんてmicroSDでさえ2枚分入ってしまうし、H.264で圧縮すればダウンロードで十分に転送できる代物なのである。そんなものに拘るなんてバカじゃないの。まあ、今更SD始める負け犬メーカーもいるようだが...

何故、iPhoneのSafariはHTML5をサポートしているのか?

 Adobeやサードパーティ、ユーザの要求を無視してFlashのサポートをしようとしないApple。Appleの真意を理解していない人達はApp Store経由のアプリケーション販売を守るためだと考えているようだが、それは近視眼的過ぎる。何故ならFlashよりも先を行く(より進んだアプリケーションが開発可能)HTML5に必要な技術をSafari(webKit)に全て乗せているのが何よりの証拠だ。HTML5ならば、HTML+Java Script+CSSだけでWebアプリケーションが作れてしまい利用するのに必要なものはHTML5対応のブラウザー(webKitは既に実装)だけである。
 
 確かにFlashアプリを排除したいという考えがあるだろうが、単純にWebアプリを排除しようと考えているのならばHTML5など実装する筈などないのだ。

結論:Appleの真の狙いはアプリケーションの無料化(それだけでのさばってきたMicrosoft潰し?)である。だからこそ、Flash以上に簡単で将来性のあるHTML5を自らフルサポートしているのである。Googleが、Androidを作った真の理由はHTML5以外で自社のサービスに直接アクセスするポートが必要だったのではないだろうか。恐らくMicrosoftはそれに気付いていないだろう。

軍門に降る

 日本以外ではAtrac3を止めた天下のSONY(日本では未だに続けているが)が、遂にSDカードを発売することになった。

結論:だからメディアで囲い込むのなんて無理だって言ったでしょ...全く影響力のない個人のblogで...それってネットを使った独り言か。

日本の伸び率が世界一

 SoftBankのなりふり構わぬキャンペーンのおかげか、3GSの出来が良かったのかは分からないが2009年1年間の普及台数の伸び率が世界一になったそうだ。相変わらず実数の発表はなかったようだが、200万台以上が日本だけでも売れたと言われているが...

結論:iPhone 3GS以上が日本の要求スペックだったという話。4Gはガラパゴスが時代遅れになるスペックになるのでは?

iSlateはマルチキャリア?

 Verisonがキャリアになるのではないかと噂されていたiSlateだが、どうやら複数のキャリアをサポートするようである。だとすれば、使われている通信チップはHSPA+(W-CDMA陣営)、EV-DO(CDMA2000陣営)と通信可能なものになりそうなのだが、まさかLTEまでサポートするMDM9600(第4世代のLTEにも対応)と言う事はないだろうけど。
 
 3月までに十分な玉が揃うのならiPhoneの4Gも含めて一気に次世代チップで固めてしまうというのもありだとは思うが...コストが...

結論:iSlateで1,000万、iPhoneで3,000万、touchで2,500万、Macで500万と考えれば相当ダンピングは可能だとは思うが...Gobiを使うの?

水曜日, 1月 06, 2010

クリスマス最大のヒット商品は?

 もの凄い勢いでApp Storeのアプリのダウンロードが増えていると書いたが、その牽引役は皆が想像するであろうiPhoneではなくiPod touchだった事が伺い知れるデータが明らかにされた。クリスマス(25日)のアプリケーションのダウンロード数は通常の3倍以上あったのだが、touch単独では通常の10倍のダウンロード件数になったと言う結果が出ている。KindleがAmazonで一番のプレゼント商品になったように、Appleでは間違いなくtouchが一番のクリスマスプレゼントだった証拠だろう。

結論:iPhoneが売れない日本のために開発されたと一部では考えられているtouch(木を見て森を見ない連中だ)。通常のiPodがシュリンクして行く中でtouchが、iPodの次世代として置き換わっているのは間違いない。iPhoneの話題に隠れ表には出てこないが、ここ最近のtouchの販売台数はうなぎ登りに伸びている。ダウンロード件数飛躍的に伸びている主役は実はtouchなのである。

もの凄いペース

 無事、Nexus Oneも予定通りに発表されたが、Appleからもアプリのダウンロードが30億を突破したと言う発表があった。9月末に20億本だったので僅か2カ月で10億本を越えたのだ。最初の10億本が9カ月、次が4カ月、そして今回が2カ月。全てが有料ではないので単純に売上が倍々で増えている訳ではないだろうが加速度的にダウンロードが増えている事は疑いようのない事実。それにしても倍々とは凄まじい勢いなのである。

結論:iTunes Storeが音楽ダウンロード(というか音楽小売の)のデファクトになったように、App Storeも既にデファクトと言えるだろう。ソフトウェアで儲けなければいけないWindows MobileやコンテンツホルダーではないAppleはポータルサービスのトップになれば良いだけなのだからこれからも拡大して行くだけなのだ。

火曜日, 1月 05, 2010

Nexus OneはiPhoneキラーになるか?

 間も無くNexus Oneが発表され、一部にiPhoneキラーになるのではないかと言う話があるようだが、そんなことはないと言うのが大方の答えのようである。AndroidがiPhoneのライバルになることは間違いないがキラーにならないのは、iPhoneがBlackberryキラーにはなっていないのと同じ理由(棲み分け)である。

結論:何れiPhoneとAndroidが、ケータイ(というかコバンザメ・コンテンツプロバイダー)キラーになるのは間違いない。

スマートフォンの調査でわかる事

 米調査会社ChangeWave Researchが1月4日にスマートフォンに関する調査結果(10月時点)を発表した。購入予定のプラットフォームは、iPhoneが28%で1位で、2位がAndroidの21%、以下3位がBlackberry(18%)、4位がWindows Mobile(6%)と続きPalmが5位である。前月の6%から大きく伸ばしたAndroidの健闘が目立つが、元々シェアの低かったWindows MobileやPalmの人気が更に無くなっているのが良く分かる結果だった。
 
 10月にAndroidが一躍2位に浮上したのはMotorolaの「DROID」の影響が大きいのだが、噂の「Nexus One」が発表されれば更に人気が出るだろう。スマートフォンのユーザ満足度ではAndroidが72%で、満足度77%で1位のiPhoneに肉薄し、満足度が50%以下の他のスマートフォンを追いやった形になっている。

結論:ビジネスが主体のBlackberryはコンシューマが主体となるこれからのスマートフォン市場とは別のビジネス市場でこれからも戦ってゆくのだろうが、満足度が最低のWindows Mobileがコンシューマに受け入れられるOSを出せる頃には勝負が終っているように思うのは私だけではないだろう。スマートフォン、スマートフォンてケータイはどうしたんだとガラパゴスの住人は怒るかも知れないが最初からスマートフォンはケータイなど相手にしてはいないのである。

Appleのイベントは1月27日

 タブレットの発表が既定の事実として取り扱われるようになったが、当初26日と予定されていたスペシャル・イベントが27日に行われるのではないかと噂になっている。どちらにしろ、大きな発表会になりそうなのは一緒。iSlateになるかiPadになるかは知らないが3月末に出荷が開始されるタブレットとその上で動くiPhone 4が発表される事は間違いないだろう。
 
 前にも書いたようにネットのアクセスログに現れたiPhone 3.14はQualcommチップで動作するiPhoneなので飽く迄通信環境に関する修正版だが、4に関しては画面サイズがiPhoneやtouchの4倍を想定したOS。当然、27日にはデベロッパー向けにiPhone OS 4.0 SDKの発表もあるはずだ(27日からダウンロード開始)。
 
iSlateに含まれるであろう機能
その1:画素数の拡大(解像度は4倍まで対応)
その2:タブレット版iChat(サードパーティがビデオカメラを利用したアプリを作成可能)。iChat Outを使って電話との通話を可能にするか?
その3:802.11nに対応
その4:EV-DOに対応
その5:音声によるナビゲート(噂に出てこないのでこれは定かではない)
その6:Bluetooth 2.1+EDRでMagic MouseやWireless keyboardに対応
その7:Mini DisplayPortで外部ディプレイに出力(これも噂に出ていないので定かではない)

結論:モバイル広告の会社を買収するという噂も流れている。動的に広告を流す仕組みを組み込んで無料でコンテンツを提供するオプションを考えているのかも。いずれはアプリや、コンテンツを売ると言うビジネスモデルを破壊するつもりなのだろうか。iPhone 4.0のSDKのβが公開されたらデベロッパーは我先にiSlate用のアプリケーションを開発するに違い無いのである。

月曜日, 1月 04, 2010

ワープロがPCにはなれなかったように

 Docomoの辻村さん(副社長)が、iPhoneなど一部のスマートフォンは別にしてコンテンツセキュリティの甘さがあることがスマートフォンが広がらない理由のような発現をしていたようだ。契約が解除されると音楽が聴けなくなってしまうのだからセキュリティは固い(と言うよりもユーザの権利を無視なだけ)のだろうが、コンテンツプロバイダとキャリアだけに都合の良いDRMの搭載でスマートフォンとケータイの差は縮まる(スマートフォンの良さが殺されるという意味ならば正しい)などと言っていたのでは、スマートフォンとケータイの差が開くだけなのである。DRMが無いためにコンテンツプロバイダが対応しないためにコンテンツが少ないのがスマートフォンが、広まらない(売上が伸びない)理由だとしているが、キャリアが取り扱っているスマートフォンがちっともスマートでない(使えない)だけなのである。

 それが分かっていないと言う事は、家電メーカがいつか辿った道を間違いなく歩んでいることになる。随分昔にも書いたと思うが、ワープロ専用機が駆逐されたようにキャリア独自のサービスに縛られているケータイがいくら機能強化しようがスマートフォンになる事はなく、スマートフォンの進化に付いて行くために余計なハードウェアを搭載してゆくだけなのである。

結論:Docomoのスマートフォンが売れないのはコンテンツの多寡ではなく使い難いからである。スマートフォンにとってコンテンツの数は関係ない。余計な契約無し(ミカジメ料)に使えるアプリを自由に選択できるかどうかが鍵になっている。それが分かっていないのだからワープロソフトにワープロ専用機が駆逐されたように、ケータイはスマートフォン(iPhoneのようなモバイルPC)に駆逐される運命なのである。すべての人がスマートフォンを望んでいる訳ではないと思うだろうが、それならばキャリアに縛られたコンテンツサービスなど止めてしまえと言いたい。ケータイはどんなに頑張ってもケータイなのである。勿論電話としてのケータイの価値は十分に認めるが(私がiPhoneを持っていないのもそれが理由である)...

金曜日, 1月 01, 2010

おめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。