月曜日, 12月 26, 2011

Ice Cream Sandwichにアップデート出来ない理由

SamsungのICSへのアップデート対応に関する発表で口が酸っぱくなるほど批判してきたAndroidの問題点が浮き彫りになった。同じメモリ容量なのに「GALAXY S」や初代「GALAXY Tab」は、Samsung独自のスキンやガジェット、モバイルTVなどドメスティックな追加機能やサービスが搭載されているため512Mではメモリが足りないのが原因でアップデート対応を見送るとの決定。
 
 独自のスキン、ガジェット、モバイルTV、キャリアによる追加機能。どれもこれも日本のガラスマと全く同じ構図。スマートフォンの定義がOSやアプリのアップデートで進化することであるとすれば(確かAndroid端末もそう言ってた筈)、メーカーに好きなようにさせていた過去のAndroidはスマートフォンもどきだったということなのだろう。私のblogをずっとフォローされている方々からすれば予想通りの展開とご理解戴けるだろうが、Android命だった人達からすれば自分たちの主張が根底から崩れ去るのだから、さぞや悔しい思いを…

結論:今後はGoogleが責任を持ってAndroidの仕様をコントロールするだろうが、今までにAndroidを買ってしまった人達に関しては作ったメーカーが責任を持ってOSではなくアプリで機能拡張をするのでなければ、みな次にAndroidは選ばないのだ。

金曜日, 12月 23, 2011

携帯電話を再定義する

AppleがiPhoneを出した時にパソコン屋に携帯の何が分かると宣っていた多くの携帯メーカーが身売り先を探さなければいけない時代にあっという間になってしまった。かつてはスマートフォン(あれは単なるビジネスフォンだと思うが)の王者だったRIMもAmazonにどうにかしてもらおうと言う状態だし、iPhoneがやっていることは「2004年からやってる事に過ぎない」と偉そうに言っていたSynbianは2008年にはNokiaに買収され、開発途上国の廉価版携帯用のOSとして余命全うするしか生き残る道は無くなってしまったし、そのSynbianを買収したNokiaは既にトップメーカーではなくなってしまった(かつてのモトローラと一緒だ)。
 
 取りあえず元気があるのはSamsung位だが、それは破竹の勢いのAndroid(コンシューマに優しくないのに売れているのが皮肉だ)だけではなくWindows PhoneであろうとwebOSであろうと自社OSだろうと手当たり次第(iOSは無理だ)に手を出せばいずれは息切れになってしまうだろう(多品種少量生産では売れたからと言って利幅は広がらない)。そんな中、盤石の利益体質を確保出来ているAppleは四半期ごとに70億ドル(5,000億円)近くの純利益を積み上げているので、他社のように四半期ごとにニューモデルを投入する必要はない。その上、買い手がいないわけではないので井の中の蛙に過ぎない弱小キャリア(ドコモだってそんなものだ)に合わせてローカライズをする必要などないわけだ(恐らく欲しけりゃ使えるようにするのはうちではなくお前の方だと言うスタンスだろう)。

結論:結局、Appleは携帯電話ではなく携帯電話業界を再定義したのである。

日曜日, 12月 11, 2011

四つ巴が始まる?

このまま消え去ってしまうかと心配されていたwebOSがオープンソースとして公開される事で決着した。身贔屓おiOSを除いて一番優れたインターフェイスを持ったOSと思っていたwebOS。首を切られた前CEOの時には何を考えているのかと呆れたが、HPが責任を持ちながらオープンソースとして参加可能なようにソースを公開したのは評価すべきだろう。勿論、今後どのような形でコントロールをしてゆくのかは不明だが、Androidのようにならない事だけを願う限りである。

Windows Phone 7も初期バージョンはお話にならない状態だったが、現行バージョンは独自のインターフェイスを用いそれなりに使える状態になっているだけに、webOSもしっかりと製品を出していかないと厳しい状況になるかもしれないが乞うご期待である。さて、今回はこの四つ巴がどうなるかの予想をしてみたいと思う。

iOS:贔屓目に見なくてもテッパン(Android贔屓から見ればシェアで負けてるそうだが)。iPhone 4Sの売れ行きに陰りがあるはずもなく今後数年でAppleのエコシステムまで打ち破る様なライバルは出てこないだろう。更にテレビまでとなると…Macだってより融合が進んで行くのは街がいないし。ハードだけで儲けるビジネスモデルでスタートしたのにエコシステム全体で利益が出る状態。
Android:確かに台数ベースではAppleを凌駕するものがあるが、問題はその中でどれだけの企業が利益を上げているかなのだが、どう贔屓目にみてもSAMSUNG以外にやってて良かったと言うメーカーが見当たらないのが現実である。Androidマーケットも100億ダウンロードになったそうだが、こちらも人生が変わってしまうほどの成功者が出たとは聞かないのだ。iOSを間違いなく圧倒しているのはマルウェア。広告収入が入れば良いビジネスモデルなのが諸悪の根源になっている。
Windows Phone:7.5になり独自のインターフェイスが活きるレベルになってきたが、ライセンスで食べて行くビジネスモデルは流石に時代遅れ。オープンソースにwebOSが再度名乗りを上げてきたので唯一ライセンスを頂こうと言うのは厳しいだろう。救いはAndroidとは違いOSをきちんとコントロールしてくれるところだが、メーカーごとの独自性が出し辛いと言う弱点もある。どう考えてもデザインで勝負出来るメーカーが多いとは思えないのだ。収入源はライセンス料。Appleのようなエコシステムの構築に失敗すると取り返しのつかない事に。
webOS:Appleバカからも評価の高かったインターフェイス。問題はHP一社ではどうにもならない位にマイナーに思われた事と、HPによる買収などでもたついてハードウェアをタイムリーに出せなかった事だろう。その上、僅か1年程で撤退などと発表するのだから始末に負えない状態だったのは誰の目にも明らかだったのだが、トップ交代で戦略を立て直し、金は出したくないがAndroidは信用置けないと思っているメーカーにとって選択肢となるのは一つのアドバンテージだろう。これで、Android端末は作らないで済むのでは(作ったて儲かるわけがない)。弱点はエコシステムまで作れない事だろう。

結論:と言うわけで、本当に四つ巴になったとしたら漁夫の利を得る(影響を殆ど受けない)のは、Appleだけなのだ。

金曜日, 12月 02, 2011

ドコモはどこにいくのか?

相変わらずの飛ばし記事でネット上は大盛り上がりだったドコモのiPhone販売の交渉成立話。本当はどうなのかは預かり知らぬ事だが、こんな飛ばしで話が飛んだらシャレにならないのでドコモは否定の発表をする羽目になってしまった。それにしても、暴走気味の日経ビジネス。ドコモが扱うのを記事にするのはOKでも、まだAppleが発表もしていないLTE搭載のiPad3などと書かれたのではたまったものではないのだ。

 10月のケータイの販売数量が発表になったが、iPhone 4Sの独り勝ち(キャリアがどこなど全く関係ない)。大体、全スマホの売上の半数以上がiPhone4Sと言うのは異常事態。有象無象のAndroidがどれだけの機種数があるのかは知らないが(興味もないので)、iPhone 4Sの次に売れているらしいXperiaでさえ一桁代のシェアなのだから、他は推して知るべしなのである。正直どのメーカーもお手上げ状態なのは間違いないだろう。そこに降って湧いたドコモのiPhone騒動。国内メーカーにもうやめたと言われない為にも否定するしか方法がなかったはずである。

 とは言え、Xi版のAndroid位しか目玉のないドコモがこのままiPhoneに手を出さないままなら一人負けは間違いない。本当の事を言えば来年夏のiPhone 5を待つなどと言っていないで直ぐにでもiPhone 4Sを扱うべきなのだ。

結論:この冬はiPhone 4Sの圧勝、ドコモの完敗なのだ。auとSoftBankはどっこいどっこいなのでは?

木曜日, 11月 10, 2011

Appleが強い理由

Appleが次の四半期の出荷数量を10%以上削減する為に部品発注量を調整したようだ。タイなど一部地域からの部品調達の影響があるとも言われているが、今後欧米での景気後退懸念が強いのが最大の理由なのは間違いない。何故それが可能なのかと言えば、世界中に拠点を構える店舗(他者の販売店も含む)の生のデータをベースにSCMを回しているからに過ぎない。何処かのメーカーのように市場に出荷した量を自慢する事(そんな事で人気を煽っても意味はない)など馬鹿げた事だと考えているので、Appleが発表する数字は常に顧客の手に渡った数がベースになっているのはご存知だろう。Appleが販売店に要求する数字は、常に発注数ではなく週次で販売された数量なのだ。

当然、販売店に出荷する量はAppleに主導権がある(実績ベースの予測数)。販売店の見込み数量による発注など鼻から相手にはしていない。これは、日本のメーカーではあり得ない話なのだが、日本のメーカーが競争力を失った最大の理由だと未だにきづいていないのだから憐れなものだ。製造や販売部門が勝手な予測で販売数量を弾き出し、それを消化してくれる発注を出す販売店を優遇する。挙げ句の果てにはちっとも売れないと泣きつかれれば、販売奨励金でサポートする形で目標販売数を達成すると言う無様な結果に終わるのだから利益など出る筈はなく、でかいアドバルーンを上げておきながら突然の撤退となりユーザの信頼を失うのだ。

典型的なのが2010年が3D元年で2011年が3D断念になった事だが、潜在的なニーズの存在しない製品を各社が右に習えで出しまくったのがそもそもの原因。来年辺りにAppleが潜在的なニーズのある3D使った製品のを出して来たらその後追いをするのか、それとも羹に懲りて様子を見るのかが最大の楽しみである。

さて、長くなってしまったがティム・クックがCEOに選ばれた最大の理由が今のAppleの強さを支えているサプライ・チェーンを完成させたからだとお分かりいただけただろう。趣味に過ぎないApple TVを出し続けられるのも単に資金に余裕があるからではなく売り切る事が可能な数量しか作っていないからなのである。Appleに大量発注をした事があれば分かるのだが、あなたの大量発注は通常の製造ラインに回っている中からは割当されない。絶対に買い取ると言う確約(Appleと直接契約書は交わさないがどこの一次卸を通して何台仕入れるかの確認がAppleから直々に入る。それに答えられなければ商品はいつ迄立っても入らないと考えるべきです)の元に一つのラインを作る方法をとっている。他のメーカーでこんな事を頼んだら何ヶ月先になるかは分からない(そもそも余裕在庫があるのですぐ届くだろうが、もしも万が一人気商品だったらの話)が、Appleならば最短で半月もみれば十分なのだ(その期間でお金を手立てきるかの方が問題だったりする)。

結論:以上でお分かり頂いたように(理解頂いた事が前提)、Appleは一週間単位で販売予測に基づいた製品の製造を行っているため最悪一週間分の不良在庫しか存在しえない。iPhone 4Sの様に人気の商品は毎日各工場から出荷されている(船など当然使わない)。ここまでコントロール出来るのだから強いのは当たり前なのだ。

水曜日, 11月 02, 2011

スペックを重視する

 未だにモノを買う時にスペックありきの人が存在する(私だって同じ使い勝手なら動作が速い方が良いに決まっている)。カタログ上のCPUは速くなければいけないし、メモリは少しでも多くなければいけない、その上いつ自分が使うチャンスが来るかも考えもせずにどうでも良いハードウェアが載っていればニンマリとする(大体そんなものは買った時に一度試してみるだけでその後は廃棄される時まで使わず仕舞いだ)。本質追求型の人間からすれば自分が使う可能性のない機能など無用の長物なのだが、根が貧乏症なのか取りあえずいろんなものが載っている方が価値があると未だに勘違いしている。だから取りあえず目新しそうな何かをくっつけておけば良いのだから、何のビジョンもないメーカーにとっては有り難いお客様なのだ。
 
 アナログの時代は技術は役に立つものであったので理系の人達の蘊蓄はお役立ちだったし、確かに日本の技術者の技術は他の国には真似の出来ない特別なものであった。だから、世界中を日本の家電が席捲出来たのだが、デジタル時代になてしまい手作りの部分の比重が小さくなってしまった(Appleを見れば分かるようにデザインなどアナログの部分に拘る方法もある)。同じ部品を組み立てるだけなのだから技術的なバックボーンがなくても製造業に進出出来、明らかに国内のメーカーだけを相手にしていた時以上に商品寿命は短くなってしまった。その揚げ句がどうでも良いハードウェアの搭載。スペックオタク以外は食付かないネタで売ろうと言うのだから製造コストばかりが嵩んでしまい結局自分の頚を絞める結果になっただけなのである。
 
 何でAppleの製品がヒットしているかは自ずと明らかなのだが、カタログ上の飛び抜けたスペックもあっと驚くようなハードウェアも搭載していないがトータルバランスがどこよりも良くて、優れたユーザビリティを持っているのがAppleが選ばれる最大の理由。このIT時代に全くマニュアルを見なくても取りあえず使えてしまう製品など、他を見渡してもないのだから売れるのは当たり前の話。あんなの女子どもやリテラシーの低い連中が使うオモチャだと頭のヨロシイ人は考えているのだろうが、特定(偏った頭のと言う意味だ)の人しか使いこなせない製品と誰でも使える製品のどちらが大きなパイなのかは集合の教科書を引っ張り出すまでもなく明らかだと思うのだが、理系の人には理解出来ないらしい。
 
結論:モノから心に時代が移り変わったのに未だにスペックにこだわる人達はどんなに最先端を目指していても時代遅れの人達なのである。やりたい事が出来れば理屈なんて知らなくても良いと思うのだが、如何なものだろう。

土曜日, 10月 29, 2011

人を突き動かすもの

 Android 4.0になって漸く気持ち良く使える事が重要だと気付いたようだが、今まで情ではなく理でAndroidを考えていたGoogle。盲目的にAndroidを信奉していたスペック系のオタク以外にはその操作体系が理解出来なかったのは気持ち良く使えるようにしようとしてはいなかったのだから当たり前の話である。今回は、Androidの話しは関係ないので批判はこのくらいに。
 
 私がマーケティングが大嫌いなのはBlogの読者ならばご存知なので解説の必要もないだろうが、統計などの数学的な手法で分かるのは過去からの傾向であって未来の予測ではないと言うのが私の基本的な考え。Steveの言う通り市場調査など何千回行ってもまだ見ぬ商品を製品化するなど不可能なのである。Androidが漸く気持ち良く使えるのが大事と気付いた今、Appleが目指しているのはその先にある使って気持ちが良くなる製品作り。SiriなんてGoogleのAIには敵わないからいずれ抜き去られるなんて言っている人は統計で人の気持ちが分かるとでも考えているのだろうが、それは大きな誤解、そんなもので人の気持ちがわかるのならApple以外のメーカーの商品が売れないはずはないのだ。
 
 さて、表題に戻ろう。ものを売ろうと考えたら一番大事なのは人を突き動かすものが何かを知る事。普通の頭しかない人はそこでマーケティングの出番だとなるのだが、そんなもので分かるのは流行廃りの傾向であって次に何が望まれるかではない。Appleがそんな事をして成功してきたわけではないのは皆さんもご存知だろう。
 
 そこで出て来る結果が、前にもblogで書いたようにAppleはイノベーターで革新的なものを出したからだと言う誤った認識だ。きちんとAppleの動きをトレースしていれば解るようにAppleはどこにもないものを作り出した事はないに等しい。逆にそんな事をしたものはAppleだってことごとく失敗しているのだ。世界で最初のPDAだったNewtonがどうなったかを考えてもらえれば分かるように、どこにもないものを作ろうと悪あがきをしていたのはSteveがいなかった最悪の時期のAppleなのだ。
 
 そのトラップにはまる事のなかった少し賢い人達が達する結論は、既に存在するのに大きく育つには何が足りない商品を誰もが欲しくなる製品としてAppleが完成させただけで、その胆はデザインだと言うのだ。だから、どこかの猿まね企業のようにパッケージまでパクると言うバカな事をしてしまうのだが、それも違うと分かるとSteveのプレゼンが上手いからなどと戯けた事を言う始末だ。
 
Appleが成功した理由ではないもの
その1:緻密な市場調査。一般人に今までにない商品を想像など出来ない
その2:どこにもないものを作る。そんなものが連続して出てくるわけがない
その3:デザインが良い。デザインだけで売れるのならばそれはアートだ
その4:Steveがプレゼンしたから。プレゼンで売れるなら世話はない

いつになく前振りが長くなってしまった(流石にくど過ぎる)。答えは既に書いてあるようなものなのだが、人を動かすのは快原則。食欲、性欲、達成欲も突き詰めてみればそれで得られる快感が動機付け。なぜAppleの製品をコリもせず買い続けるのかと問われれば使って気持ちが良いからだし、私が、WindowsやAndroidが嫌いなにはそれを一般の人が使って気持ち良くなるものとは到底思えないから。理屈で物を選ぶのは一部の頭でっかちだけなのである。

結論:漸く気持ち良く使えるところに辿り着こうとしているAndroidを尻目に、Appleは最初から使って気持ち良くなるを目指していた。一般のユーザが使って気持ち良くなる商品を作り続ければAppleのように成功するのである。何が気持ち良いのか分からないのならコンシューマ用の商品など出してはいけないのだ。

火曜日, 10月 25, 2011

黒船襲来に脅える日本のメーカー

 前にも書いた事だが、ハードウェアの面でしか捉えられない日本のメーカーが本格的に電子書籍に進出するために発売開始されたKindleに対して右往左往している。個人的には、Kindleが出て来てもいないのに息切れしたり自滅している状態の日本がKindleで騒ぐ気が知れないのだ(そもそも日本のメーカーにはビジネスモデルさえないじゃないか)。
 
 そんな薄らバカばかりの日本メーカーが浅知恵でどんなハードを出してこようがAmazonに勝つ事などある筈がない。Amazonにはハード本体で儲ける気持ちなどこれぽっちもないのだから、ハードで儲けなくてはいけない日本のメーカーが太刀打ちしようと考える事自体がナンセンスなのだ。対抗しようと思えばKindle以上に安価で販売するかどうでも良い機能で厚化粧をしてカタログスペックで目を眩ませるしかない。
 
 もう一方のAppleは言い値のままディスカウントをする必要もなく売り切る事が出来る(だから粗利がとてつもない)からハードウェアで利益を上げ、コンテンツの売上を期待する必要のないビジネスモデル(iTunesはそれでも大きな利益を上げているが)を取っているが、こちらに対抗しようとすればApple以上に魅力的なエコシステムを用意するしか方法がないが、自社だけでそんなものを作る事など出来るわけもないので提携でどうにかしようと言う話しになるが、そうなればコンテンツからの利益が還元されなければハードで利益を上げなければいけないが、それが出来るならiPadといい勝負をしている筈なのだ。
 
 Appleの製品が売れているのは別にデザインが良いからではない(他と比べたら雲泥の差はあるが)。Steveが命を縮めてまで取り組んでいたのはカッコいいデバイスを作る事以上に、音楽や映画、出版業界の旧弊を取り去る事だったが、それが出来たからこそApple主導でコンテンツを含めたエコシステムを構築出来たのだが、それを全く理解出来ていないのが日本のメーカーも含めた他のメーカー(特に日本は酷い)。業界の顔色の方が顧客の顔色よりも大事な状態で自己満足と言い訳だけの製品が売れたらその方がおかしいのである。
 
結論:黒船を恐れているような振りをしながら、黒船が自分たちに出来ない事をやってもらいたいと考えているのが日本のメーカー。そんな事でAppleやAmazonと勝負などできる筈はないのである。

木曜日, 10月 13, 2011

本当の物づくりを忘れた日本

 Apple以外のメーカーは製品が売れる事が最終目的(Appleだって売れなくて良いなどとは考えていないのは当たり前)なのでどうにかして、他社よりも少しでも多く売れるようにと小手先の機能をてんこ盛りにした製品を作っている。技術者達は自分が開発に関わった機能をどうにかして製品にねじ込むためのお墨付が必要だが、そのための手段として市場調査という意味のない事に大枚をはたいている。
 
 そんな事をしても一般ユーザが、まだ見ぬ商品を思い描く事など出来るわけもないのは調べる前から分かり切っていることなので現状の延長線以上のものがそこから生み出される事など何かの間違い(Steve並の人間が束になって調査の対象者になりでもすれば別だ)でも起こらない限り望めない。
 
 対するAppleの掲げる最終的な目的は人々のライフスタイルをより良くする事。当然、目的を達成するために障害となるならそれが世の中で標準だと考えていようが過去の遺物を捨て去る事を厭わない。目的のために本質追求を捨てる事はないので小手先の技術革新では問題の解決にはならないと判断した場合には業界そのものを変える方向へとターゲットを絞る。今では世界最大のミュージックストアとなったiTunes Storeだって業界のトップを動かしたからなのだ。
 
 日本の家電メーカーをはじめとする多くのメーカーが、物理的なモノを売る事しか考えている限りAppleの物作りを超える事は到底無理。日本のメーカーも創業当時は世の中を変えるために物作りをしてきたからこそ世界に認められたのに、創業者から雇われ経営者に時代が移るにつれてその精神を置き去りにし、グローバルスタンダードなどと言う(守銭奴の)お題目を有り難がってアメリカ的などうでも良いクズ企業になり下がってしまった。
 
 Appleはアメリカを代表する企業だが、その魂は世界でも一番日本的。お客様の喜ぶ顔が見たいから製品作りに妥協をすることはなく、一生使い続けたいと思うような製品を常に出し続けようと努力している(つい、二昔前までは日本では当たり前だったのだ)。それを取り戻さない限りどんな技術力があろうとAppleのような物作りは出来ないのである。
 
 「使って気持ちが良くなるかどうか」。一言で言ってしまえば製品が売れる理由は、非常に単純なのだ。どうしてそんな簡単な事に気付かないのかが不思議でならないが、恐らく理系の考え方しかできない人達が物を作っているからだろう。ユーザの気持ちになれない連中に物作りをさせてはいけないのだ。

結論:Apple製品が売れるようになったのは使って一番気持ちが良くなれたからなのである。その辺りを近いうちに書いてみたいと思うのである。

月曜日, 10月 10, 2011

愚か者であれ

 Steveの追悼文で多くの方々に引用されているスタンフォード大学における名スピーチ。特に最後の「ハングリーであれ、愚か者であれ」は多くの人々の心に届いた事だろう。と言うわけで私なりに、Appleが如何に愚か者であったかをまとめてみたいと思うのである。
 
愚か者の証拠
その1:iMacからレガシー技術を一掃
 Steve復帰後のAppleが初めて世に問うたのはiMac。それ以前に開発は始められていたと言われているが、少なくともフロッピーディスクやADB(Appleが開発したオリジナルシリアルポート)を取っ払う決断を出来たのはSteve以外には考えられない(自社製も含め使える周辺装置が全く無くなってしまったのだ)。フロッピーもないようなPCが売れるわけがないとAppleをケチョンケチョンに貶したのは、宿敵のMicrosoftではなくITの批評家達(評論するくらいだから恐らく賢いのだろう)だった。
その2:1,000曲を持ち歩けるiPod
 常識で考えなくても型落ちのPCが買えるような高価な音楽プレイヤーが売れる事などあり得ないと散々な言われ方だった初代iPod(私は、それが使いたくてPowerBookを買ってしまったのだから基地外だ)。当時は、その後Appleが採用するメモリタイプが主流(64Mくらいの容量でアルバム1枚入るかどうかのショボイ仕様だったが)で、1,000曲を持ち歩くために新たに開発されたハードディスクを独占的に手に入れるなど愚かじゃなければ考える事ではなかったのだ。ご丁寧な事にハードディスクを回し続けていたのでは音飛びとバッテリーの消耗が発生するのでバッファーするために他のメーカーではストレージとして使っていたメモリ容量と対して変わらないメモリ(32M)をキャッシュ用に使っていたのである。
その3:スマートフォンを再定義するiPhone
 iPod機能を積んだ最初の携帯電話であるMotorolaのRokrの出来の悪さに自信を深めたAppleが密かに開発していたiPhoneを発表。ケータイメーカーは素人のAppleが作った携帯電話など売れるわけがないと酷評。ここでもケータイ業界だけではなくITの評論家と呼ばれる賢い人達は、売れたとしても愚か者のマカーが物珍しさで買うだけで来年になればAppleは撤退しているだろうとしたり顔で書いていたのである。
その4:iPhoneが大きくなっただけのiPad
 タブレットを作らないのかと問われあんな出来損ないは作らないと言っていたAppleが出したのは出来損ないのタブレットと同じサイズの大きくなったiPhone。他のメーカーでは使い辛くなっている分価格が高くなっている出来損ないのネットPCが常識だったのに、AppleはiPhoneよりも低価格でiPadを販売。大きくしただけなのに大きくなった分だけ使い易くなるという当たり前の事を証明する結果に。揚げ句の果てにどれだけ売れるかを愚かにも勝手に決めたAppleはタブレットに必要な部品類をほぼ買い占め状態。慌てて本来タブレット用ではないAndroidを取りあえず搭載したタブレットを出そうにも部品さえ手に入れられないメーカーが続出したのである。

結論:Appleの製品が世の中に受け入れられたのは、Appleは愚か者の集団なので世の中に溢れ返る愚か者の気持ちを一番良く理解していたからなのだ。賢い方々には愚か者の気持ちは未だに理解出来ないようなのでAppleは安泰なのである。

今後4年間の製品は既に準備されている?

 他の経営者では考えられない事だろうが、期待外れだとのブーイングさえあった「iPhone 4S」の次の「iPhone 5」だけではなく「iPhone 7」くらいまでの商品コンセプトを残していたとしても不思議ではない。Macや今までにない製品も含め開発を指示されているハードウェア、そして将来実現しなければいけないOSの機能に関しても既に彼の指示によりスタートしている筈。デザインだけを変更して「iPhone 4S」を「5」とすることは可能だっただろうが、それを許さなかったのはSteveを始めとする経営陣だったのだろう。
 
 「iPhone 4S」の発表で初めて公になったiOSの機能は音声認識によるアシスタンス機能。マルチタッチによるインターフェイスを初めてまともに使える機能にしたAppleが次世代のインターフェイスの一つとして音声認識を実装してきた意味は非常に大きい。アプリレベルでは様々なものが既に出ているし、Googleは既に音声で検索が出来るという意見もあるだろうが、それとAppleが目指しているものは全く次元が違う(マカーの贔屓目だと思われても構わない)話であるが、それを実現しているのはiOS 5であって根本的なハードウェアの革新ではない。それを象徴的に表すために筐体のデザインを変更することなく名前も「5」ではなく「4S」としたのがAppleなのだ(2年間同じ筐体を使い回すという戦略もあるだろうが)。
 
 私が、今年の初めに6月の発表では「5」と呼べるほどの大幅な変更は無理だから「3G」が「3GS」となったのと同じように次は「4S」になると予測したのも全く同じ理由だったのだが発表が秋に延ばされ、もしや本当に「5」も出すのかも知れないと考えたのは間違いだったのである。
 
結論:4年先までの製品を託してあるとの話が本当であれば、「iPad 3」や「iPhone 5」は間違いなくSteveが思った通りのデザインでデビューしてくるのである。

Steveに捧げる

 いつになったらSteveの死に関してのblogを書くのだとお怒りの方もいたかも知れない(恐らくいないと思うのだが)が、間もなくと覚悟はしていたものの本当の死を受けて何かを語るには時間が必要だった。Steveの死を私に告げたのは出社途中のTwitter。地下鉄の中だったので本当かどうかを確認するのも難しい状態だったが、国内で最初に記事を打ったのが日経であったにも関わらず、これは間違いの無い事実だと素直に受け入れたのは感じるものがあったからである。Appleを救っただけではなく世界を何度も変えたSteveは、その命と引き換えに我々に夢を与え続けてくれた。
 
 私がMacユーザになった頃は、Steveは既にAppleを追われた後だったが、その後の混迷の時代をMacユーザとしてつぶさに見てきた身としては、技術者達が自分の好きな事を何の秩序もなく追い求めていたのではAppleは崩壊してしまうと感じていた(Windowsユーザの前では口が裂けてもそんな事は言えなかったが)。Appleを蘇らせるためには創業期の天才達が戻ってこなければ駄目だ(多くの天才達はSteveのいなくなったAppleを飛び出してしまっていた)と日経Macに投稿したのは1995年だったが、その中にはSteveの名前はなかった。そう、まさかSteveが戻る事などはないと考えていたのだ。
 
 Steve復帰以降のAppleの大躍進は多くの人が知る事なので書く必要はないだろうが、復帰に際し今後30年のAppleのビジョンを持っていた。ビジョンの半数以上は実現されたようだが、未だ我々の目の前に現れていない多くのものがAppleの中で育て上げられているのだろう。私に残された目標はSteveが自分の目で確かめる事の出来なくなったその製品をこの目で確かめる事になるのではないだろうか。

結論:今まで、Appleを語る時に使ってきたのはJobsだったが、今後は敬意を込めてSteve(正式にはStevenなのだが)と改めたいと思うのである。

水曜日, 10月 05, 2011

10月4日の発表を総括する

 わざわざ、しなければ良い予測をして筐体デザインの変更無しとモデル名を大外しだったのだが、今回のiPhoneは、結局私が4月に予想した通りの結果であった。もう一度4月のblogを見返してもらうのも良いのだが、その手間を省くために(疑い深い方はご自分の目で確認下さい)その時の予想を列挙してみたい。
 
その1:恐らく秋に登場するのは筐体の殆ど変わらないモデルで、CPUはA5にアップデートされQualcommの通信モジュールにバージョンアップされた「iPhone 4S」と呼ばれるものになる
その2:グローバルバンド(GSM+CDMA対応のQualcomm通信チップでT-Mobileもサポート)
その3:来年デビューになると噂されている「iPhone 5」はどうなるのだろう。噂から判断すればより薄く軽い(もしかしたら小さい)「iPod touch」のようなiPhone

結論:まあ、誰でも予想する範囲なので大した事はないのだが、4月の判断の方が正しかったという反省の意味も込めて…本当は単に自慢したいだけだ。

Amazonと東芝とApple

 寝ずに待っていたのにAppleから発表されたのが「iPhone 5」ではなく「iPhone 4S」だったとお嘆きの方もいるようだが、そう言う人はネーミングに惑わされているだけの人である。勿論、噂されいたデザインのものが欲しいと言う理由なら解らないでもないが単純に名前だけでがっかりしているのだとしたら、見当違いも甚だしいとしか言いようがない。と、言うわけでiPhoneの話なのかと思われるかも知れないが、これは単なる前振りで、今回の話題は一番旬なiPhoneではなくタブレットに関してである。
 
 Appleが参加しないイベントはどんなものであれ全く興味が湧かないタチなのだ(なら、貶さなければいいのだが、そうは問屋が卸さない)が、ここに来て全く対照的なAndroidタブレットが二つ(他にもあるかも知れないが、そんなものはどうでも良い)発表されたので勝手な意見を書いてみたい。その一つは唯一iPadのライバルとなりそうなAmazonの「Kindle Fire」であり、もう一つ(複数のモデルがあるようだが、画面の大きさなど瑣末な問題なので一括りにする)が東芝の「REGZA Tablet」。
 
 「Kindle」は、OSにAndroidを使っているが、徹底的にカスタマイズされていてAmazoidと考えるべき代物(だから駄目だと言うのではなく良いと考えている)で、東芝の方は、ほぼ最新のタブレット用Androidを搭載した純然たるAndroidタブレット。一言で言えば「Kindle」は持ち運べるAmazonストアであり、専用のSilkと言うブラウザを介してAmazonサイトを利用するためのデバイスと言えるだろう。対する「REGZA Tablet」の強みは東芝の「REGZA」シリーズとの連携で家の中のどこででも「REGZA」に蓄えられた動画を見る事が出来る事なのだが…
 
 個人的には「テレビ番組全部取りのREGZAのコンセプト」はありだと思うが、それと連携させた事以外に特別なところのない「REGZA Tablet」を出すと言うあり得ない。「REGZA Tablet」をキーにして「REGZA」を買って貰おうとの算段か、その逆なのかは全く分からないが、もしも「REGZA」の方を売りたいと言うのならば「iPad」で動画を楽しめるアプリを作る方がよっぽど裾野が広がると思うのである。
 
 対するAmazonは、Amazonを利用させるために各デバイス用のアプリをリリースするだけではなくAppleのような自分勝手なOSの制限を受けずにAmazonの考える使い易さを実現するための専用のデバイスとして「Kindle」をリリース。ハードウェアで儲けようと考えている訳ではないので思い切った価格で他のタブレットを嘲笑うかのような戦略を掲げてきた。Appleには触れていないが、それはいつも書いていることなので割愛である。

それぞれの戦略
Amazon:ハードウェアはコンテンツ(物販も含む)販売のための手段に過ぎない。強いて言えば決済機能の煩わしさを専用端末でクリアと言う戦略。より良いものがあればOSがAndroidある必要さえ無い。
東芝:家電メーカーなので仕方がないのだが自社製品を抱き合わせで売るための手段としてのタブレットと言う戦略。REGZAシリーズの考え方は他のテレビ絡みの製品よりはまともだと思うのだが、OSにAndroidを使ったとしても利益など望めないのである。
Apple:ハードで儲け、コンテンツ(何れは物販も入る)販売でも儲けるテッパンの戦略。そのため、ある意味Amazonの方が思い切った戦略を打ち出しているとも言えるが、言い値でハードを買わせるなど他のメーカーには出来ない芸当が可能なのもビジョンが壮大だから。

結論:東芝を引き合いに出してしまったが他のメーカーはそれ以下の戦略しか持っていないのは間違いない(中にはわざわざ電子書籍専用端末を出すバカさえいるのだ)。Amazonが目指しているのはコンセントとワイヤーから開放されたワイヤレスのネット販売であり、Appleが目指すのはライフスタイルそのもの変革。中には情報の独占を目指しているところもあるようだが、世の中をどう変えるかのビジョンを持っていないなら自社製のハードなど作っても仕方がないのだ。

5ではなく4S

段々、5が出ると考えるようになっていたが結局最初に予想していたように同じ筐体を2年使うパターンとなり、新しいiPhoneは4Sと言う名前になる。見た目は同じだが、内容は音声認識(但し、日本語はまだ)にフルHD対応のカメラ(f2.4は明るい)、チップはA5になったので大体合っていたようだ(皆がそう考えていたので威張れるものではない)。嬉しい誤算はauも14日から発売開始な事。CDMA 1xなくなるから携帯替えろの「替えろコール」に「欲しい端末がない」と応えるのはこれでお仕舞いなのである。

結論:筐体は変わらなかったけど、機能アップは十分新しいiPhoneと呼ぶにふさわしいもの。これで、最初から日本語音声認識対応だったらドコモが潰れるくらいの大騒ぎになっていたのだ。

月曜日, 10月 03, 2011

「Let's Talk iPhone」を深読みする

早く書けと一部お叱りの声もあるのだが、忙しくて何も書かないうちに正式に次期iPhoneが発表されようと言うこの期に及んで、Appleのプレスへの招待状を深読みしてみたい。明日の未明には発表されてしまうので、ここで大それた予想を書くと恥の上塗りになりかねないのだが、何も書かずに済ませたのではマカーの名折れになってしまうので書かない訳にはいかないのである。

招待状に並んでいるアイコンからわかる事は、カレンダーの4と時計の10時は開催の日時を表していると言う事なのだが、だとすれば他の二つにも当然意味があると考えるべきである。そこから、マカーの妄想がキノコ雲のように膨らんでしまうのだ。

深読み
その1:受話器のマークに数字の1
普通に考えれば、今回発表されるiPhoneは一種類である。「iPhone 5」が出る事は間違いないので、それで終わりとも考えられるが「iPhone 4」以降も3GS販売が続いていた事を考えれば「iPhone 4」が生き残る可能性は高いだろう。「iPhone 5」と共通になるであろう構成要素はCPUと通信モジュール。カメラやメインメモリの容量は現行のままだが、CPUは「iPhone 5」や「iPad 2」と共通の「A5」、通信モジュールはQ社のデュアルバンドチップ(扱う気があるならauからも出せるはず)になる事は恐らく間違いない。違いは、メインメモリが倍になるのとカメラの解像度が800万となり(フルHDのビデオを撮影出来るか)。
その2:マップ
新たなマップ(Apple純正)が搭載されるのではとも考えられるが、そうではなくナビゲーションなどのアシスタント機能が新しくなると考えるのも一考だ。マップと言うものをナビゲーションの一つのイコンと捉えれば、アプリケーションの起動を含め、スケジュール管理やメール、電話のアドレス管理のアシストもナビゲーションしてくれる新たなアシスタント機能が標準装備される。
その3:「Let's Talk iPhone」
そのまま捉えれば、今回の発表会はiPhoneの話だよとなるだろうが、そうではなくiPhoneと話が出来ると言う隠喩だと深読みする。話しかける相手がiPhoneで、同時にiPhoneも音声で対応する。Siriの音声認識が使われるとのではとの噂をそのまま信じれば当然そう言う結果になるだろう。
まとめ
4つのアイコンを総合したAppleのメッセージは、「10月4日午前10時に、音声認識エンジンを搭載して音声でナビゲーションが可能なiPhoneを一機種(カラーや容量違いは無視)発表しますよ」となるのだ。

結論:今までのβ版にそんな機能はなかったとのご指摘もあろうが、その機能を使うには1GのメモリとA5の処理能力が必須項目。そんな端末は「iPhone 5」が出るまでは存在しないので殺していたと考えるべきだろう。音声認識と音声による操作は「iPhone 4」が4SになってCPUがA5になっただけでは不可能な特別な機能なのである。

金曜日, 9月 23, 2011

auからiPhone 5?

日経ビジネスから始まったauがiPhone 5を販売すると言う話。docomoよりは高い可能性があるけれど、出どころが日経じゃ飛ばしじゃないのとコメントをあげていたら、日経新聞、WBSと全社をあげて大プッシュ。どちらにしろ10月になればはっきりする訳だが、取り敢えずは半信半疑が正しい対応だろう。

結論:本当なら間違いなくiPhoneに買い替えだが、出ないなら来年の夏までにWindows Phoneになる事に。Androidだけは御免だ。

金曜日, 9月 02, 2011

Androidに対する日本とアメリカのキャリアのスタンスの違い

 携帯電話に占めるスマートフォンの比率が4割を超え、その半分近くを占めるAndroid。スマートフォンがスタートした時点ではiPhoneが独走状態だったが、現状はスマートフォンの1/4に過ぎず、もう駄目じゃないのという意見を述べる人達もいる(その人達の頭には、iPhoneがずっと右肩上がりで伸びているという考えに無いらしい)。それもこれも、iPhoneが基本的にAT&T独占だったのが影響していていたわけだが、Verizonに続き、SprintやT-Mobileも次期iPhoneから販売すると噂になっているアメリカ市場では、Android離れが少しずつ始まっているようだ。
 
 典型例がVerizonで、Samsungが主力商品と考えているGalaxy S2の非取扱。その理由が既にDroid Chargeなどの他のAndroidを取り扱っているからと言うのだが、本当のところはiPhoneがあれば直接競合するAndroid端末を増やす必要はないと考えたのではないだろうか。全く価格帯の違うものなら扱う意味があるが、iPhoneとユーザ層の被る製品は要らないと判断したのだろう。日本のようにキャリア独自のサービスが殆どない(土管屋に徹する)アメリカでは一番売れる端末を扱い、どれだけデータ通信を使ってくれるかがビジネスの鍵。トータルのサービスが用意され誰もが多くのパケット通信を行ってくれる端末をするのは当たり前の話なのである。
 
 翻って、日本のキャリアは独自のコンテンツの利用料で利益を上げるのがビジネスモデル。最近はパケットの総量規制などを掛け始めているが基本はパケホーダイ。パケで稼げない分はアプリの使用料で稼ぐという土管屋ではないビジネスモデルなので、キャリアの言う事を全く聞かないAppleを相手にせずに子飼いの日本のメーカーがこさえたAndroid端末にキャリアのコンテンツを使わせようと言う形でこれからも突き進むつもりなのだろう(どこまでそれでやっていけるかは知らないが)。

結論:どの端末が売れようがそんな事は全く関係の無いアメリカはAndroidに未練はないので平気でAndroidを切り捨てられるが、運命共同体型の日本のキャリアは一度自分たちのビジネスモデルに組み込んでしまった端末を切る事が難しい。ガラケーのようになったスマケーが日本と言うガラパゴスで生き残っているなんて言う日が来るのかも知れない。

木曜日, 9月 01, 2011

Androidバブルの終焉?

 猫も杓子もAndroidアプリとバブル状態になっていまいたが、僅かなアプリ以外は利用されていないのが実態のよう。僅か10本のアプリが使用時間の43%を占めているのではデベロッパーは堪らない(この辺りがiOSのアプリとの大きな違いだろう)。今後も同じ状況が続けば櫛の歯がこぼれるように離脱するデベロッパーが続出するのは間違いないだろう。更に、Googleに振り回されるのもバカらしいと思っているのかは知らないが、Samsungは自社開発のOSを低開発国向けのスマートフォン用に使おうとしたり、HPがハードを諦めたwebOSに食指を動かしたりと現実的な解を探し始めているように思う。

結論:好き勝手にしても良いよと言われていたので利用したが今後クローズソースになるなら付き合う義理はどこにもないのだ。こんな事を書くとAndroid派の人達が噛み付いて来るだろうが、知ったこっちゃ無いのだ。

土曜日, 8月 20, 2011

誰のためのデザイン

 初めて見るものであっても何が出来るか判断可能なのは良いア​フォーダンスを持っているから。iPadやiPhoneがホーム​ボタンひとつが目立つのは、​恐らくそれを押せば何かが起こるだろうとユーザに知らせる効果を​持っている。逆に多くのボタンが並べば、その目的がわからずマ​ニュアルを見る事になる。iPadやiPhoneのユーザインターフェースは認知心理学を応用​してデザインされている為に、複数のボタンが並ぶAndroid​と比べ数段使い易い(メーカーやバージョンによってその配置さえ変わってしまう)。ユーザに優しく設計されているかどうかはボタンの数を見るだけで分かるのだ。

iPadやiPhoneだって使いづらい部分がないわけではないが、他社と比べ優れたインターフェースとなっているのは偶然ではない。どこかのOSには機能が追加されればそれで良いと考えている節があるが、AppleはMacintosh開発以前(既に30年近い)からユーザビリティを優先してシステムを開発して来たには間違いない。「誰のためのデザイン」で有名なD.A.ノーマン博士をAppleフェローに迎え入れたのも、インターフェースガイドラインを厳格に定義したのも、ユーザビリティを向上させるためだったのだ。

結論:Appleは机上の設計ではなく机上で使うユーザの為に設計をしている。一度Appleの製品を使い始めた人が他の製品を手に取る事が減ってしまうのは、ユーザに対する優しさに大きな違いがある事を痛感したからなのだ。

AppleはMobile PCのトップベンダー

Apple信者以外の人はiPadをノートPCのカテゴリに加えるのは卑怯だとほざくかもしれないが、タブレット並の機能しかない(OSは大抵WindowsなのでOfficeは動くが)「ネットブック」(もう死語か)よりは実用的なiPadを抱えるAppleは既にMobile PCのトップベンダーになってしまった。ノートPCとタブレットを分けてノートPCだけで比較すればAppleは未だにトップベンダーではないかもしれないが、それではタブレット型の次世代PC(専用のOSを持たないタブレットPCではないぞ)に該当するもので、iPadを凌駕するようなものがあるのだろうか。HPはwebOSを諦めてしまったので実質はGalaxy Tabしかないが、Samsungが言うように本当に売れているのなら、大型液晶テレビにオマケで付けるような事はしないはずである。次のモデルを出すために在庫整理を始めたのかもしれないが、それだけ不良在庫を抱えている証拠でしかないのだ。

そして、すっかりメッキの剥がれてしまった「ネットブック」では、iPadと比較しても話にならないのでIntelが持ち出したコンセプトが「ウルトラブック」と呼ばれる薄くて軽くて高性能で安価なノートPC。コンセプトはあるのだが、現在その定義に該当するのは、Appleが独自に開発したMacBook Air位なもの(Airはウルトラブックではないが)。他社製(SONYとか言う名前だった気がする)で「ウルトラブック」に近いモデルはAppleのようにエントリーモデルではなくハイエンドモデル。Dockなどが付いているが、無しのモデルをApple以下の価格(8万円代前半。13は10万越えだよ言うかもしれないがそれでも格下CPUで5割も高く重い)での販売は到底不可能(Appleと違い投げ売りはあるだろうが)。彼我の差は想像以上に大きいのである。

結論:webOSに将来はない(利益は見込めない)と考えタブレットを捨てたHP。PCのトップベンダーで利益を出してはいるが、Appleのように利益をあげるなど夢のまた夢と判断し、レノボにPCを売り渡した事で利益を上げられる体質になったIBMをモデルに習おうとしている。デビュー当時はエグゼクティブ用の特別なMobile PCであったAirをエントリーモデルに進化させてしまった(高級感は一切失われていない)Apple。シェアなど無視してもAppleは間違いなくMobile PCのトップベンダーなのだ。

火曜日, 8月 16, 2011

Motorolaを買収したGoogle

 MicrosoftがNokiaを買収するのではと言う噂が流れた時にMotorolaも買収候補ではないかと言われていたが、降って湧いたようにようにGoogleがMotorolaの買収を発表した。特許問題でAppleなどから訴えられているSamsungやHTCは、早速好意的な声明を出していたが、果たして本心はどうなのだろう。
 
 誰も最終的な責任を取るように見えないAndroidは信用するに値しないと常々書いてきた私からすれば、Googleがハードも持った上でAndroidの面倒を見る気になったのは評価したいが、オープン戦略はそのまま維持すると言われても、それでは今回の買収はクロスライセンス狙いかと判断せざるを得ないだろう。何故なら、Motorolaを特別扱いして最新のOSをMotorolaに提供すれば他のライセンシーの離反を生み、全ライセンシーを公平に扱えば既に赤字体質になっているMotorolaが赤字から脱却する可能性は低くなるからだ。
 
 Nexusシリーズは初代がHTC、SはSamsungだったが次は今のところ決まっていないようだが、もしMotorolaが製作するようであれば、次期バージョンからはUIも含めてコントロールしようと言うGoogleの思惑は完全に外れ、各メーカーは今以上に違いを出すためにハードやソフトに手を入れてくるだろう。そうなればGoogleによるAndroidのコントロールは画餅になってしまい、今以上に渾沌は深まってしまう。まさに、Androidのジレンマなのだ。
 
 対するAppleは始めからライセンスなどは考えていないので何ら戦略に変更の必要はなく、Nokiaを買収するのではと言われているMicrosoftは今回の推移を確かめた上で、製造部門を傘下に収めるのかライセンスに徹するのかを判断すれば良いことになり何らマイナスになる事はないのである(現在のシェアから考えてこれ以上失うものはない)。 

結論:今回の買収劇でMicrosoftが当て馬に使われたと言う判断も成り立つが、一方でMicrosoftが買収の噂を利用して、本来買うべきではなかったMotorolaをGoogleに押し付けたのではないかとの考えも成り立つだろう。何故なら、Googleは純粋なライセンサーの立場を失った上に離反の種を植え受けてしまった。意地悪く考えればGoogleはまんまと嵌められたと言えるのである。

日曜日, 8月 14, 2011

iPadはNon PCか?

世の中にはiPadはPCではないと考えている人たちがいるが、私はiPadはNon PCではなくNext PCだと考えている。そう言うとタブレットPCと一緒なのだと勘違いする薄らバカもいるだろうが、タブレットPCと呼ばれたデバイスは本当のタブレットPCでは無く出来損ないのPCだったのだ。

iPad以前にあったタブレットはタッチパネルが付いただけで、タッチ画面で操作出来る意味が全く無かった。大体、スタイラスペンでなければボタンも押せない様なインターフェイスならタッチパネルなど使わずにマウスやキーボードを使う方がよっぽど便利。そんな中途半端なインターフェイスに高い金をつぎ込むのは余程の物好きだけ。売れなかったのは当然の帰結だったのだ。

PCのインターフェイスは大きく分けてCUI(キーボードで命令を実行)からGUI(ポインティングデバイスで命令を実行)、そしてHUI(ヒューマンユーザインターフェイス)へと進化している。HUIをインターフェイスとしたNext Generationは指、音声、ジェスチャーなど人間の動作そのものを入力デバイスとするのが当たり前となり、初代iPhoneはその中の指による操作を見事に具現化して見せたのである。

結論:iOS 5.0でどこ迄が実装されるかは分からないが音声認識や顔認識が準備されつつあるのは間違いない。スマートフォン用とタブレット用の統一さえまだ終わっていないAndroidがiOSに追いつくのは果たしていつ頃なのだろう。個人的は追いつく事はないと思っているのだが。

土曜日, 8月 13, 2011

Androidがダメな理由

Androidが嫌いな理由を少し前に書かせてもらったが、今回は好き嫌いではなく何処がダメなのかを書いてみたい。

ユーザインターフェイスが直感的でない:オタクな人はカスタマイズが出来るから問題ないと言うかもしれないが、カスタマイズしなければ使えないインターフェースを載せている段階でコンシューマ用デバイスとしてアウト。いつ迄経っても目的の設定が中々見つからないなどあってはならない。【四文字熟語】五里霧中

操作に一貫性がない:ハードウェアボタンで出来る事がアプリやシステムツールによっててんでバラバラ。典型的なのがバックボタンで、ある時はアプリの中で戻り、ある時は一つ前に使っていたアプリが起動、そしてまたある時はホーム場面に戻る。アプリ毎にどう言う動作になるかなど何処の誰が覚えると言うのだろう。【四文字熟語】支離滅裂

余計なハードウェアが足を引っ張っている:OSに違いがないから(変にいじっているので同じとは到底思えないが)余計なハードウェア(本当にどうでも良いハードだと思う)で違いを出そうと考えるのは分からないでもないが、結果的に足を引っ張る原因になっているのだから始末の負えない。挙句の果てにはスマートフォンなのにOSのアップデートさえままならないのでは話にならない。【四文字熟語】自業自得

メーカー独自のアプリが酷い:元々のAndroidアプリが酷いならまだしも、それ以下の自社製アプリを載せる理由をメーカーに聞いてみたい。どうせiPhoneのミュージックアプリには勝てっこないと思うなら最初から載せなきゃ良いのにと思うような酷いアプリを載せるSAMSUNG。カスタマイズが自由に出来るのが売りのはずなのにAndroid Playerを入れる事も出来ないのか?【四文字熟語】自縄自爆(縛?)

デフォルトのアプリが酷い:上とは逆なのだが、サードパーティを儲けさせるためなのかは知らないがデフォルトのアプリはサンプルアプリ程度の出来の悪さ。iPhoneやWindows Phoneならデフォルト・アプリだけで十分実用になるが、Androidに関してはそんな事はないと言えるだろう(だから、メーカーは独自のアプリを標準にしてるのだが、SAMSUNGのようにGoogle以下の場合もある)。【四文字熟語】反面教師

メディアを管理するアプリがダメ:iTunesのようにメディアを一元管理するデスクトップ・アプリがない。スマートフォンは別に音楽やムービーを堪能する為のデバイスではない(そう勘違いさせたのはiPhoneがそうだったからに過ぎない)が、その機能を持たせるのであれば、当然誰もが安心して使えるツールは必要だ。【四文字熟語】自己管理

セキュリティが甘過ぎる:Androidは未だにエンタープライズレベルのセキュリティがない。Androidの2.3まではProxyさえデフォルトでは設定出来ない(私が不勉強で出来ないと思っているだけか?)。データの暗号化もiOSのようにデフォルトではないので甚だ頼りない。経営陣はITには疎いのでスマートフォンと一括りに捉えてAndroidとiOSは同じだと勘違いするのは仕方が無いが、情報システムの人間が同じレベルでAndroidを社内に導入などと言い出しかねないから困ったものだ。【四文字熟語】自存自衛

結論:Android 4.0が出た時には解決される問題も含まれるかもしれないが、現状のAndroidは手放しで評価出来るような代物ではない。大嫌いなWindows Phone も7の時にはボロクソに罵ったが、7.5になって確実に進化を遂げた。Androidは一番肝心なユーザビリティを蔑ろにしているからいつ迄経っても評価出来ないのだ。

月曜日, 8月 08, 2011

何でiOSは素晴らしいのか

 私がiOSを高く評価するのは誰が何と言おうがApple信者だからなのだが、それでも後付けでもっともらしい理屈をひねり出して、iOS(当然OSXも)を擁護する術は持っている。今回はそんな事を書いてみたい。
 
何でiOSは素晴らしいのか
その1:既に多くの顧客がいる
iTunesで顧客となっていたユーザがそのままApp Storeの顧客となったのは、アプリのダウンロード数を見れば明らか。アプリを作成する上で、世界最大の顧客を擁するApp Storeを避けては通れないだろう。あまり知られていないが、App Storeの数はiTunes Storeよりも多いのだ。(権利関係の問題でiTunes Storeがない国がある。アジアでiTunes Storeがあるのは日本だけだ)
その2:クローズド環境
Androidの開発者はAppleが余りに専制的だと批判するが、そのおかげでApp Storeで公開されているアプリは一定以上のレベルとセキュリティを約束されている。最終ユーザにとって、安心して使える事と、統一されたユーザビリティがある事は重要なポイント。Appleが第一に考えるのは開発者ではなく最終ユーザなのだ。
その3:偉大なライブラリ群
Cocoaの開発環境を知らない人にとっては特殊な言語(Objective-C)を使っているだけで問題外なのかもしれないが、同じCの中ではC++よりも洗練されているのは間違いない。Object思考の言語は沢山ある(JavaやC#もそうだ)が、用意されているFramework(API)のライブラリの充実度はずば抜けている。それを使う限りセキュリティ問題に悩まされる度合いは他の開発環境と比較しても格段に低い。
その4:開発の敷居が高い
CocoaのベースとなるNeXTSTEPの開発環境は現存するObjectプログラミングツールの中でも最古に近い。80年代の半ばにはその第一弾がデビューしているのでMacintoshと変わらないのだが、Objective-Cという一種独特の呪文(宗教と言う連中もいる)を好きになれないためにOSX用のアプリを作っていた人は変わり者と思われていたのは仕方がないのだが、お陰でiOSが注目を浴びてからは引く手数多。どこかのOSのように盛りを過ぎたとは言えウジャウジャ開発者のいるJavaとは違い、敷居が高いと勘違いされているが幸いしているのである。
その5:ユーザビリティの高さ
フレームワークの整備もユーザビリティを犠牲にせずに最新のAPIを加えるため。見た目がシンプルなのもユーザビリティを高める上でどれだけ重要かなど、他の開発環境を使っている人にとっては恐らく重要ではないのだろう。人が用意してくれたAPIを利用するなんて沽券に関わると考えている人からすれば自分が使い易いインターフェイスが大事なのは百も承知の上で言いたいのだが、例えどんなにカッコよかろうが(大抵は格好も悪い)ユーザビリティは開発者の都合で変えてはいけないものなのだ。

結論:グダグダと言い訳をしたが、ぶっちゃけて言えばiOSが何故素晴らしいかは開発が他の開発環境と比較して目茶苦茶楽だから。同じフレームワークが使えるものであればiOSとOSXは同じソースコードで動いてしまうだろう(断っておくが全然手直しせずに動くと言うわけではない)。iOSが素晴らしいのは、手抜きでもオシャレでセキュアなアプリが作れるから。パワポしか知らない人はKeynoteを使うと同じプレゼン資料が格好良く出来る事を知らないだろうけどそれと同じなのだ。

土曜日, 8月 06, 2011

失敗に終ったスマートテレビ戦略

 スマートテレビというジャンルで売ろう目論んだメーカーは軒並み夢破れたようだが、そもそもテレビをスマートにしようと言う定義が間違っていると気付いていないのが問題の根源。パケットでデーター化すればチューナーさえ不要な時代に余計な機能を付加しようと言うのは時代錯誤。画質のアップコンバートや音質の向上など本質的な部分に力を入れ(3Dではない)ディスプレイに徹すべきだろう。
 
 Google、SONY、Logitechの三社がぶち上げGoogle TVも結局、鳴かず飛ばずに終わったが、それでもCES2011で各社が発表した製品(2010は3Dだっけ)よりは、まだ売れた方なのだろう。Google TVに対して後出しジャンケンのようになったApple TVは機能からすればSTBと大した違いがないものだったが、番組のレンタル(バージョンアプで購入も可能に)、AirPlayなどを組み合わせる事で一番成功したのではないだろうか。

結論:未だに、趣味の範囲を越えていないとApple自身が言っているApple TVに勝てないのは、作ってる連中がスマートではないからなのである。ネットが出来るくらいでスマートと言われても…

Androidタブレットが売れるには

 Androidのタブレットが本当に売れるかどうかは、統合(別に何から何まで同じである必要はないがインターフェイスは同じにすべきだ)が予定されているAndroid4(決して3.2ではない)の出来と、各社が同時にまともにアップデート出来るようにハードウェアに縛りを付けられるようになるか如何に掛かっている。Android風からAndroid系まで有象無象が好き勝手をやっている今の状態ではAndroidと一つのOSデバイスとして括るのはおかしな話だと思う。
 
結論:Androidが統合されるのと、iOSとOSXが統合されるのとどちらが先だろう。Appleは既に次に踏み出しているのだからChromeと啀み合ってる場合ではないのだ。

木曜日, 7月 28, 2011

何で私がAndroidを毛嫌いするのか

 本来はAppleの製品やサービスについて書くブログなのに、何故SONYをボロクソに書いたりAndroidをケチョンケチョンに書くのだと思われるかもしれない(昔は、Microsoftをボロクソに書いたが今はその必要が無いくらいにMicrosoftはボロクソだ)。Androidに関して、何が書いてあるのかと思って覗いて見たら、マカーの戯れ言で時間を無駄にしたというコメントも頂いたりするので、使いもしない他所様の製品に関してあれこれ書くのは控えた方がという気持ちもあるのだが、懲りもせず余計な事を更に書きなぐってみたい。
 
 私が、ボロクソに書き始めた頃に比べ今のAndroidは、正直大分まともになってきている(ユーザの使い勝手やアプリ開発者の事を考えらるようになればなお良い)。少なくとも各社それなりに頑張ったおかげか、処理速度も見違えるくらいに速くなっているし、自分たちはどこまで行ってもドメスティック(ガラパゴス)だと開き直ってしまったのかガラケーの機能も取り込んで、これが日本のスマートフォンの王道だといわんばかりにスマケー(要はAndroidガラケー)とまで自称し始めている…予てからガラケーはインターネット端末ではないし、そのサービスも本当のインターネットサービスではないと書いていたのに…
 
 話が、横路にそれてしまったので元へ戻そう。私がAndroidをけなすのはiPhoneの最大のライバルだからとか、Windowsの時のようにAppleが敗北する(私は、正統派のマカーなのでMacがWindowsに負けるなどとは一度も考えた事はない。販売シェアなんて一切関係ない)と考えているからではなく、そのビジネスモデルが根本的に間違っていると考えているから。今回は、その辺りを書いてみたい。

Androidが嫌いな訳
その1:自由過ぎる
Androidを素晴らしいと勘違いする人の多くが真っ先に揚げる理由は、Appleは閉鎖的なのにAndroidはオープンで自由だから。しかし、その実態はOSのバージョンコントロールさえまともに行われない無秩序。ハードの開発には時間が必要なため開発時にターゲットにしていたバージョンは完成時には既に時代遅れという状況が頻発。ハードウェアの仕様が固まっていなかった1.6までのバージョンで開発をしていた国内メーカーはスマートフォンなのにOSのバージョンアップさえ出来ないという無様な事になってしまった。共通のプラットフォームを使う事で製造コストを削減出来るはずだったのに、OSレベルで差別化を図れないために国内メーカーはいつもの常套手段で余計なハードウェアを搭載して独自の仕様を作ってしまい、UXなどのインターフェイスもメーカーの自由にさせたので互換性が奪われデベロッパーのアプリケーション作成の障害となってしまった(いくつあるか分からない端末全部で問題なく動くアプリなどどうやって作れと言うのだ)。
【結論】Androidには自由があるのではなく秩序がないだけだ。
その2:儲けようがない
無料でオープンなOSなので複数のメーカーが参入でき互いに切磋琢磨する環境が作られ、より良いものが生み出されるらしい。AndroidがあるからこそiOSもより良くなっているではないかとも言うが、雨後の筍のように有象無象のメーカーが参入した事でAndroid陣営の成長と同時に価格競争が起きている。国内メーカーのように海外に市場を持っていない者(その上ガラケーと同じ機能を全部載せしようと言うだからが笑ってしまう)が利益を上げられるほどのロットを捌けるなどと考えるのはそもそも大違いだ。Android陣営で利益を出せているのは既にSamsung位になってしまった。
【結論】Androidのライセンス料は無料かも知れないが儲けが出せなければ意味はない。
その3:無料ではない
LinuxにJavaを組み合わせたAndroidのライセンスは無料だが、MicrosoftがWindows Phoneのライセンス料よりもAndroidメーカーから得ているライセンス料の方が大きな利益を上げているようにただでAndroid端末を作れるわけではない。その上、Androidの中で使われているインターフェイスには多くのメーカーのライセンス違反になるものが含まれている。Googleは自分たちは無料で提供しているのだからライセンス料を払う必要などないと考えているのかも知れないが、そのとばっちりを受けるのはハードウェアメーカー。既にMicrosoftだけではなくAppleと訴訟に巻き込まれる事態に陥っている。
【結論】AppleがiOSをライセンスする事はないだろうが、Appleとクロスライセンスを結んでいるWindows Phone OSをライセンスしてもらう方がライセンスコストは低い。

結論:要は理系の技術者の傲慢さがプンプンするから嫌いなのだ。

水曜日, 7月 27, 2011

「1,000のことにノー」は本当にノーではない

 読むものがなくなってしまったので「驚異のイノベーション」を購入し読了。書いてある内容は読まなくても知っている事ばかりだけど、まだJobs本を読んだ事が無い人ならば一読の価値はあるのでは。一番大事なのは「1000ものことにノーをいう」だと書かれているが、Jobsの本当に凄いところは「ノー」と言いながらこれはと思ったものは社内にも秘密にした極秘プロジェクトとして、一番優秀な人間に任せて密かに開発を続けさせる事だろうと。iPhoneだってiPadだって解散した筈のNewtonチームの精鋭が密かに研究開発を続けていたから花開いたのは間違いない。元々、Intel用のOSだったNeXT STEPがベースになったOSXだって、Intelチップのマシーンを持っていなかったのに密かに開発を続けていたからこそ、行きなりIntelチップへの移行を発表出来たのだ。

結論:本当に重要であると思われるものなのにJobsがノーと発言する事は数多いが、半年後や一年後にそれは登場する。もしも、ボロクソに言う事があるとすれば、それは現状のアプローチの根本的な考え方が間違えているだけでAppleなら正しいアプローチをすると言う意味なのである。

3G通信が可能なiPod touch

 次に出るiPod touch。通話機能以外は、ほぼiPhoneになってしまいそうな予感。キャリアが3G網を使わせないなどと言おうものならモバイルWiMAXなどに流れてしまうので、ここは土管屋に徹する事になるしかない。次期、FaceTimeは3G網でもテレビ電話として使用出来るのでケータイそのものが不要になる日が近付いている。
 
結論:中国で「iPhone 5」のCADデータとリークされているのはイヤフォンの位置からするとiPod touch。見た目はiPhone 3GSに近いように思うのだ。

木曜日, 7月 21, 2011

信じられない四半期

iPhoneかと思っていたら遂にiPadがMacの売上を超えた。僅かではあるがMacも売上を伸ばしているので、Macを食ってしまったわけではない(恐らく食われたものがあるとすればそれはPCなのだろう)のでAppleは笑いが止まら​ないだろう。純利益は昨年同期比で125%増。売上も倍まではい​かなかったがプラス82%増。iPadは間もなく四半期で1,0​00万台を超えそうな勢いである。個人的にはA​ndroidやWindowsのタブレットがそこまで売れる事はないのでは?それ以上売れる可能性があるのは、Windows Phoneのタブレットくらいだろう。

結論:もしもChina Mobileが、本当にiPhoneの取り扱いキャリアになったらこんな売上ではなくなるだろう。

月曜日, 7月 18, 2011

驚異のイノベーション

 何冊読んだって同じなのにと突込みを入れられるのは承知の上で「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」を購入。確かに知らない話や予想外の突込みなどはないわけだが、その中にもいくつかのヒントは隠されている。Appleがイノベーションを続けられるのは、個々の技術力や開発費があるからではなく(恐らくIT企業の中でもAppleの研究開発費は少ない口だ)、明確なビジョンを持っているからだというのなどはその最たるものだろう。
 
 MicrosoftはApple以上に技術開発には力を入れているし、自由に研究をさせているのは間違いないが、それは潰れかけていた当時のAppleと同じで悪しきセクショナリズムに侵されてしまい、右手のしていることを左手は全く関知していない状況に陥っている。自分たちの研究開発と同じようなことを他所の部署がしているかどうかも知らずに無駄金を使い、揚げ句の果てには自分たちの研究を守るために足の引っ張り合いを繰り返す。過去の資産を守るために互換性を保とうとする事で足を引っ張られているのかと考えていたら、どうやらそんなレベルではないことが…
 
 iPodと無駄な争いを続けていたSONYグループの事業部制と同じように技術開発の目的が社内の主導権争いに堕しているのが今のMicrosoftの最大の問題がらそれはAppleのように社内で何が行われているかを幹部が承知しておらず、誰が責任を持って担当するかの決定を共有していないから。会社としてのビジョンを共有し、権限の委譲と責任を明確にする仕組みがイノベーションには必要なのである。それには、何をするかではなく何をしないかを決定する経営陣が必要なのである。

結論:複数のOSを同時に開発し主導権争いをしているGoogleも、それがイノベーションの為に必要なことだと考えているようだが、大きな誤解である。Jobsがいなかった頃のAppleは夢のような開発を湯水のように資金を使って今のGoogle以上に行っていたが、どれも夢に終ってしまったが、それは技術者の自慰行為に過ぎなかった。本人達はイノベーションのつもりらしいのだが、端から見れば単なるマスターベーションなのである。

孫さんは素晴らしい経営者?

 サヨクのように見えて実はネオリベの朝日新聞。ちょっと前に「AERA」のムックで「Appleはお好きですか」というのが出たそうですが、その中でどうやら孫さんを持ち上げていたようです。それを読んだ松田純一さんが、日本におけるiPhoneの成功はソフトバンクの孫さんのおかげではないと、感想を述べていたが、私もその意見に一票。他のキャリアの経営者が大バカなだけで、手を上げれていればどこのキャリアだって大成功したのは間違いないと思うのだ。
 
 未だにソフトバンクだからiPhoneは持たないと言うユーザがどれ位多いかを考えれば自明の事だが、日本のキャリアやメーカーの問題は世界を全く見ていない事。日本のケータイ業界という村の中だけで、ライバル関係(私にはなかよしごっこのキズの舐めないにしか見えない)を続けていたのではスマートフォンがケータイ電波を必要としなくなった時に業界そのものが消えさってしまうことにさえ気付かない井の中の蛙状態を未だに続けいている。
 
 ドコモも株主総会での発言とは裏腹にAppleと交渉は続けているとコメントがあったようだが、日本のキャリアはAppleと交渉する立場にない事をまず自覚しなければいけない。条件を付けるのはAppleであって、キャリア側で​はないのは明らか(iPhoneの四半期の販売数は既に日本国内の年間販売数量を超えている)。どこまでAppleの条件を飲めるかがiPhoneを手に入れる鍵​であって、自分たちに少しでも有利になる条件を出す積もりなら最初から交渉のテーブルを持つ​必要はないのだ。
 
結論:日本のスマートフォンは急速にAndroidで動くガラケーと化しているが、それも一つの方法かも知れない。Androidのアプリ・マーケットなど絵に描いた餅に過ぎないのだからプリイストールのAndroidアプリだけで閉じると言うのもありだろう。それじゃ、スマートフォンじゃないって?その方が、トラブルが起きなくて良いのでは。アプリ開発者にしたら目も当てられない状況だけど。表題と関係ない展開になってしまったが、誰が売っても売れるものを売るのは当たり前の話なのである。

金曜日, 7月 15, 2011

デベロッパーに見限られたAndroid

 Androidの端末の台数は今も増え続けているが、アプリのダウンロード数はAppleと開くばかり。1月に100億の大台を超えたApp Storeは、半年も経たずにダウンロードが150億を突破したが、今まで右肩上がりで増えていたAndroid向けの開発デベロッパーの比率が減り始めたようだが、期待していたAndroid Marketの売上はApp Storeの10分の1と言う体たらく。これだけ、大きな差をまざまざと見せつけられてしまったのだからデベロッパーが逃げ出すのは当たり前の話だろう。
 
 Java使いが大挙して雪崩れ込んだ(Objective Cを覚えなくても開発出来ると安易に考えたのだろう)のは良いが、Appleのような理想的なエコシステムがなかったために自由はあるが、市場は無かったと言うオチに…
 
結論:アプリ市場が拡大しなければAndroidのスマートフォンで唯一儲けられるのはプリインストールだけ。そんなものには夢も希望もないのだから、デベロッパーが逃げ出すのは何ら不思議のない話。早めにメッキが剥げたのがせめてもの救いかも知れないのである。

木曜日, 7月 14, 2011

App Storeでアプリ販売が150億を突破

 スタートから2年で今年の1月に100億の大台を突破したApp Storeが僅か半年で150億ダウンロードを達成した。今日からアプリの販売価格も行き成り3割安の85円に改定され、ますますダウンロードが増える事だろう。iPod touchからのiPadまでのiOSデバイスもトータルで2億台を超えたのだが1台当たりのダウンロード本数は75本。その多くは無料アプリ(無料でも有用なアプリは多い)なのだろうが、売上も2010年の段階ですでに18億ドル近くまで伸びていたので、現在は25億ドルを優に超えているだろう。片やAndroid陣営は、タブレットのようにないに等しいものは置いて置いたとしてもトータルでの売上はiOSの10分の1あるか無いかの寂しいレベル。IT業界がAndroid、Androidと騒ぐのでバスに乗り遅れるなとばかりに参入したはいいが、これだけ圧倒的な差が出来てしまうと見切りを付けて無かった事にするベンダーが出て来るのは正常な対応だろう(何もAndroidと心中する義理は無い)。Androidマーケットの方が取り分が多かったとしても市場が10倍も違うのではどんな薄らばかにだって、どちらで勝負すべきは明らかなのだ。

結論:台数シェア以外に尺度を持たないトンマにはAndroidは有望な市場に見えるのかもしれないが、流通しているアプリのの総量を見れば結果は歴然。アナリストの予測を裏切って既にAndroidの成長に翳りが見え始めているのは、魅力のあるアプリが無いのが最大の原因。それもこれも、Android用のSDKがダメだからと思うのは私だけだろうか?Androidアプリは所詮Javaなのだ。

火曜日, 7月 12, 2011

AndroidはLinuxと同じ運命を辿る?

 サーバの世界では大きな支持を得て結果的にSunを死に追いやったLinuxだが、元々潰そうとターゲットに狙っていたMicrosoftには大きな影響を与える事が出来なかったのは一般ユーザのデスクトップを奪い取るほどのユーザビリティがなかったのが一番の原因だろう。
 
 何故OSとしての素性はMicrosoftよりも良かったのにユーザビリティが問題になったかと言われれば一言で言えばディストリビュータの乱立し、それぞれが特長を出そうと素のLinuxにはない機能を追加し、ユーザインターフェイスを自由に…その上我先にとバージョンアップを競い合い、Linux間での互換性が失われてしまったのが一番大きかったのだろう。
 
 結果的にAppleのユーザビリティにくらぶべくもなくWindows程の敷居の高さにさえ届く事がなかったLinuxが生き残ったのは、そもそもGUIを必要としないエンジニアが管理するサーバの世界だけだった(俺はデスクトップでLinuxしか使っていると言う人は普通の人ではない)。あれだけ乱立したのLinuxのディストリビューターは、結局数社に収斂してしまった。
 
 さて、表題に戻るがAndroidがLinuxと同じ運命になると言うのは、勿論AndroidのベースがLinuxだからなどと言う話ではない。何のコントロールもなしにリリースされるアップデート、ハードウェアベンダーによる様々な追加機能(差別化のためには必要な事だがそれがOSのアップデートの足を引っ張る事になる)が一時的には百花繚乱となりバブルと言えるような賑やかさを見せるだろうが、その中で勝者となるのは僅か数社。日本メーカは海外に再挑戦する為にAndroidを選んだと言うが、国内でやっている事はガラケーと同じように瑣末な差別化のためにハードウェアやUX、自社アプリの追加。結果的に犠牲になったのは動作時間やユーザビリティ。

海外を目指しているならそんな事に無駄な時間を費やさずに最新のOSと最速、最長駆動の軽量端末を出すべきなのだが、国内メーカの製造能力ではSamsungよりも安価に販売する事など不可能。だからと言って国内端末を海外に持って行っても不要な機能しか載っていない。まさに、行くも地獄、帰るも地獄。デジタル時代はソフトウェアを持っていない企業は生産台数以外に生き残る道はないが、そこにあるのは過当競争だけ。一気に参入したAndroidはバブルが弾ければ(体力が尽きれば)、あっと言う間にシュリンクしてしまうのだ。

結論:何故みんなと同じ事をして自分が勝者になれると未だに考えているのだろう。
デジタル時代は最終製品を組み立てるのは一番楽な仕事。OSを作らなけば尚更。間違いなく売れる基幹部品を独占する方がどれだけ賢いかに気づいたメーカーだけが生き残る。競争の無いところに革新はないと言うが、それはどんぐりの背比べ。ビジョンを持っている企業が競い合わない限りイノベーションなど生まれる事はないのだ。

月曜日, 7月 04, 2011

携帯メーカー、Androidスマホで海外市場「背水の陣」

 もう古い話になってしまうが、日本のケータイメーカーが世界から見放されて久しい。そんな日本の携帯が起死回生を謳い文句に採用されたのがAndroid OS(どんなにきれい事を言ったってOSの開発コストを不安したくなかったのが本音だ)。確かにスマートフォンOSのシェアを見れば私の大好きなiOSが霞むほどだが、その主役はAppleにパクリで提訴されたSamsung。日本国内では最近は猫も杓子もAndroidだが、その実態はAndroidで動くガラケー。結局、Android同士で喰い合っているだけなのに漸く気付いたらしく国内で期待出来ないからと、持ち出したのが海外展開。Panasonicのようにまずは海外からしかけていくなら未だしも、期待したほど国内で儲けられないから余計なものを省いて海外に再挑戦だと言われても、それならドメスティックな機能など載せずに素直な端末を最初から何故作らなかったと言いたい。

結論:世界中で数億台も出荷しているiPhoneと本当に勝負出来るとでも考えているのだろうか。バカじゃないの。

日曜日, 7月 03, 2011

AppleとGoogleの違い

 「化けの皮が剥がれたAndroid」などと言う題名を付けたために数多くの来訪を受け、多少戸惑っている(もともともう一つのblogの方が来訪者数は多かったのだ)今日この頃。Twitterからの流れだったようなので覗いてみると否定的な反応よりも肯定的な意見の方が多いよう(多かれ少なかれ皆Androidに辟易としているよう)なので懲りずに好き勝手な事を書き続ける事にした。
 
 さて同じ花形IT企業と考えられているAppleとGoogle。スマートフォンやクラウドと同じ言葉で括られるサービスやプロダクトを競い合っているので両社が同じような戦略を持っていると勘違いされそうだが、iOSとAndroidの展開の方法に違いがあるように、全く異なるビジョンを持っている事は明らかだ。
 
 それぞれの思想を良く理解していない人(マスコミのデマを鵜呑みにしている)は、Googleは自由(オープン)でAppleは閉鎖的(プロプライエタリ)だなどステロタイプに語ればすむと考えているようだが、どちらが本質的によりユーザに対してオープンマインドであるかも含めてAppleとGoogleの違いを書いてみたいと思う。
 
基本思想
Apple:どれだけ多くのApple信者(信者は伝道もしてくれる)を作り出すかが目的。【キーワード】洗脳?
Google:どれだけ多くを支配するかが目的。【キーワード】全体主義。

顧客へのアプローチの違い
Apple:一度Appleの製品を手にした人のメンタルな部分を部分を鷲掴みにし、Appleから逃れられない状況を作り出そうというアプローチ。個人の集まりが集団。【キーワード】鷲掴み。正しくはハートを鷲掴み。
Google:どれだけ短時間に多くのシェアを確保するかが第一義。そのためならば無償でOSやアプリを提供するのもやぶさかではない【キーワード】底引き。個人は集団の構成要素の一つ。要は一網打尽。

マーケット戦略
Apple:一人の人間にどれだけ多くのApple製品を買ってもらうかが基本戦略。ロイヤリティを高めるためには回りくどいと言われようが直営店は必須のアイテムである。満足度の向上のために必要なのは、一も二もなくユーザビリティの向上。【キーワード】One to One。
Google:一人でも多くの人にGoogleの製品を使わせるかが基本戦略。その考え方は民放と同じで目指しているのはシェア拡大。当然収入減は広告なので撒き餌として使われるOSやアプリは無料で構わない訳だ。【キーワード】Free。Androidは、ただで自由だとすり込めたのだから大成功だろう。

得意分野
Apple:技術のベースにあるのは認知心理学。認知科学的なアプローチでユーザがどのように使うかを考えた上で、一般コンシューマがどれだけ苦労なく使える(マニュアル無しで使えなければいけない)システムを作り出すかが至上命令。OSが新しくなればなるほど操作法は単純化され速度が向上しなければいけない。【キーワード】ヒューリスティック。皮膚感覚が大事である。
Google:技術のベースにあるのは統計学。統計的なアルゴリズムで処理出来る分析は得意中の得意だが、個に対するアプローチは大の苦手。スペースシャトル「チャレンジャー」の事故の記事検索時に「チャレンジャー」のAdが表示されたのなどは、個は全体の構成要素に過ぎないと軽んじている証拠。【キーワード】アルゴリズム。効率が大事である。

開発者へのアプローチ
Apple:厳格に管理され自由がないと批判されるAppleの開発者に対するコントロールは最終ユーザへの便益を最優先しているから。LionやiOS 5で分かるようにAppleはユーザのデータにまで責任を持とうとしている。ユーザのデータを横取りしようとしているなどと批判する人もいるが、Appleのこれまでの動きを見ていれば分かるようにそれは誤解だ。ユーザによるヒューマンエラーの被害を最小限にするために、Time mashineやTime Capsuleを用意したのにそれが本来のターゲットである一般ユーザではなくヘビーユーザにしか使われていなかったからコストを度外視してiCloudを準備。【キーワード】手取り足取り。
Google:開発者に自由をと言いながら一番自由にシステムをいじくり回すのがGoogle。Androidのバージョンアップに振り回されている開発者はもう十分に思い知った事だと思うが、Google Appsなどを見れば分かるように事前のアナウンスなしに使用を変更するのは日常茶飯事。【キーワード】無責任。

結論:Googleのようにヒューリスティックをないがしろにする全体主義は嫌いだ。

RIMは方向転換すべきなのか

 RIMもリストラなどを含めた再編を行っているようだが、その原因はスマートフォンの対象者がビジネスマンからコンシューマに移り変わってしまった(ボリュームサイズが全く違う)から。スマートフォンセグメントにおけるRIMのシェアは確実に落ち始めているとは言え(スマートフォンの総数が減った訳ではなくRIMの比率が減っている)、個人的には現在のビジネスモデルでも十分対処の方法はあるはずだ。iPhoneのメインターゲットは明らかにコンシューマだし、AndroidはiPhone以上に業務で使うには信頼性が低いOSだ。
 
 そんなRIMが、絶対にやってはいけないの事はシェアをあげるために安易にAppleと同じ土俵に乗る事。iPadが成功したからとコンシューマを意識したタブレットを出すなどはまさに愚の骨頂である。これからの時代にシェアなんてものはGoogle以外には関係がない。Googleはインフラ(情報だけではなくエネルギーも)を支配する事が目的だからシェアを取らなければ意味がないからアプリやOSの無料提供で絶対数を押さえる必要があるが。RIMはビジネスの世界で確たる位置を確保しているのだから、全てのスマートフォンをBlackberryにしようなどと考える必要はどこにもないのだ。
 
結論:Android端末を作っているメーカーはGoogleのネット支配のお先棒担ぎをしていることにそろそろ気付くべきだと思うのだ。シュミットは全ての自動車を自動操縦にしようなどと考えている全体主義者だとうことをご存知無いのだろうか。

金曜日, 6月 24, 2011

化けの皮が剥がれ始めたAndroid

 全米ではアナリストの予測を裏切るように(私の予想通り)にシェアの伸び(前四半期ではシェアは減少している)に陰りの見え始めたAndroid。Appleの自由さ(ディズニーランドの自由さ)を理解出来ない人達からすれば、何でもありのAndroidの自由(アウトローまでOKな西部開拓的な自由さ)の方が素晴らしいに決まっていると言う事で右肩上がりしかあり得ないと考えたのだろうが、誰もが未開拓の荒野を愛する訳ではないという結果に収まりそうな雲行きだ。そんなことは、ディズニーのビッグサンダーマウンテンは人気アトラクションだが、実際の鉄道があんなだったら誰も乗らないことを考えれば分かりそうな事だ。
 
 ユーザ(個人ではなく企業ユーザ)からの要望でiOSだけではなくAndroid用のアプリを作って欲しいと言う要望が増えているが、それこそ日経を始めとするカスゴミの提灯記事に踊らされたIT音痴の連中の戯言。そんな無駄なアプリを作る暇があったらHTML5+JS+CSSでWebアプリを作る方が食いっぱぐれる恐れはないのだ。
 
 Webトラフィックに占めるタブレット型デバイスのシェアはiPadがダントツ(と言うよりAndroidタブレットなど存在そのものが疑われる状況)の89%(アメリカに限れば97%で、日本では100%)。日本ではAndroidタブレットが全く売れていない訳ではないのだろうが、少なくとも小数点1に満たないのが事実である。
 
 Androidが伸びていたのは取り扱っているキャリア(AT&Tやソフトバンク)が嫌いと言う理由が一番で、Androidが欲しかった訳ではないのはVerisonが売り始めた途端にアメリカにおけるAndroidのシェアが落ちたのが何よりの証拠。揚げ句の果てがAndroidをまた欲しいと言う人はiOSユーザの40%とは大きな差の17%なのである。
 
結論:知らない人は間違って買うかも知れないが二度目はない。二度目も買う人はAndroidの良さも悪さも分かった上で買う確信犯。少なくとも現状のAndroidは一般ユーザが喜んで何度も手を出すような代物ではないと言う事。ユーザが求めているのは本当の冒険ではなくワクワク感なのだ。

水曜日, 6月 22, 2011

クラウドにも色々ある

 ビジネス・シーンでは、一頃騒がれたシンクライアントが下火になるのと時を同じくして登場してきたクラウドサービス。物理的なサーバのハウジング(データセンタ)ではなく、雲の彼方にある仮想サーバ上にシステムそのものを構築し、それにぶら下がる形で業務を行おうというのが大ざっぱなクラウドの姿である(大ざっぱ過ぎか?)。
 
 Googleの考えているChrome OSなどはその典型で、口の悪い奴(私だ)は要はオープンシステムにぶら下がるダム端末(サーバ上の仮想マシーンでアプリが動いているだけ)じゃないかの一言で終りの代物なのだが、捨てる神あれば拾う神ありAppleがiPhoneで電話を再定義したように、全く新しい定義のクラウドサービスを提示してくれた。
 
クラウドの形
その1:一般的なもの
業務システムはサーバ上に構築されており、そのシステムにしか大事なデータは存在せず業務はその中で完結型。個別の端末はOSを持っているので業務でサーバにアクセスしていない時はスタンドアローンで作業可能。
その2:Google型
ネットワーク上にある仮想サーバに繋がる事によってブラウザベースのアプリが動くクラウドシステム。ネットに繋がるだけの最小限の機能に絞られたOSなので起動にイライラする事はないが、サーバに繋がらなければ何の意味もないデバイスに早変わり。
その3:iCloud
サーバのやっている事は個人のシステム内で作られたファイルと環境の自動で同期を取ってくれるバックアップサービス。ユーザにバックアップを意識させる事なく黒子に徹し、IDとパスワードで管理されたファイルへのアクセスは使っているOSさえ意識させないものに。オフラインの状態でもローカルに保存されているファイルはローカルのアプリで操作出来るので必ずしもオンラインである必要はない。

結論:私はビッグ・ブラザー型のGoogleに全てを委ねるほどお人好し(バカ)ではない。無法地帯のAndroidと絶体統制のChrome。同じ会社の異父兄弟とは到底思えないくらいに思想がかけ離れている。とてもじゃないがまともに相手にできる相手ではないのだ。

「iPhone 4S」は撹乱情報?

 8月になればデザインが一新されたiPhoneが発表されると言う噂が出ている。今までのパターンであれば、一つの筐体を2年間は使い続けてきたAppleがここに来て方針を変更すると言う事なのだろうか(世界中で売れたiPhone 4の台数を考えればもうとっくに元は取れているが)。確かにA4をA5に換えただけに過ぎない端末をつなぎで出す(年が明ければ本命が出ると言われている)と言うのは腑に落ちないとは感じていたが、iOS 5搭載で誤魔化せる範囲という考えも成り立たない訳ではない。

 次のモデルは外観が変わらないと言うリーク情報を流す事で、マカーの私さえ欺いたApple。大した変化はないと高を括っているAndroid陣営が気にしているのもマイナーチェンジのiPhoneの発売開始だが、最新のOSに最新のハードで秋に「iPhone 5」が、キャリアの壁もなく登場してきたら(SIMなし)体制を建て直す事は相当難しいだろう。

結論:Appleは秋までに新しいiPhoneを発表するが、最低でも4S。そして恐らくは本命の5をぶつけてくるつもり。他のOSを一気に駆逐する気なのだ。

火曜日, 6月 21, 2011

Androidは本当に統合出来るのだろうか?

 Google曰く、「Ice Cream Sandwich」でスマートフォン用とタブレット用が統合されるらしいAndroid。スマートフォン用は現行2.3.4が最新のようだが、タブレット用は正式バージョンは3.1が最新型なのに既に3.2を搭載して発売するとアナウンスされたタブレットまで存在する(Googleからは発表さえされていない)。どう考えても、ChromeとAndroidが仲違いしているのと同じように、Androidの中でもスマートフォン・チームとタブレット・チームが主導権争いを繰り広げているのは間違いない。
 
 片やAppleはOSXとiOSの間にiCloudを噛ませる事によって、ユーザに意識させる事なくまずはデータを共有出来る環境を用意、OSは別であっても個人の情報を有機的に結びつける戦略を立てている。Googleのように単純に競わせる(切磋琢磨だけなら良いが得てして足の引っ張り合いに終る)のではなく、互いの持つ良い部分を融合(有機的結合)させ、iCloudを芯にしてiOSとOSXを含めた環境そのものを一つのOSのように使えるようにしようとしている。どちらが正しいかと聞かれれば、理想の先だけを見て空想の世界に近いChrome(クラウド型のダム端末世界)と検索エンジンのシェア拡大のためのAndroid(現実主義)に分裂しているGoogleよりはAppleと答えるしかないだろう。

結論:お互いに張り合っているだけに見えるAndroidが仲良く統合されるのは相当先の話になりそうだと思うのだ。

月曜日, 6月 20, 2011

ドコモはiPhoneを売りません

 株主総会の質問でiPhoneを今後販売するのかと問われて、きっぱりと否定したドコモ。コバンザメのiアプリベンダーを守るための発言だろうが、Appleごとき(Appleも同様にドコモごときのために対応する気など端からない)にiモードなどサポートする気はないと拒否されたのがよっぽど腹に据えかねたのかも知れない。これで、お分かりのように日本でiPhoneのキャリアがSoftBankだけなのは、SoftBankに優先権を与えているのではなくドコモにその気が無いからに過ぎ無かった事が今回明らかになった(予想通りの後ろ向きな対応だったのだ)。

結論:後は、もう一つのキャリアであるauがどういう反応をするかだが、ドコモと同じように官僚組織然としているauが英断を下す見込みは低いかも知れない。まあ、ドコモはSIMなしiPadと同じようにUSIMは販売する気なのかも知れないが、今後出てくるiPhoneはそもそもSIMなど無い端末。もう、なんちゃってiPhoneは手に入らない事実に気付くのは間もなくなのだ。

Chrome OS搭載のネットブック

 Samsungから発売された世界初のChrome OSを搭載したノートPC。一番の売りは爆速起動とシンプル操作らしいが、どうやらその二つ以外には何の売りもない出来損ないのネットブックと言うのがギズモードの評価らしい。いつも通り実機も触らずに好き勝手に書かせて貰えば、本来であればこちらがGoogleのメインストリームであった筈のChrome OS。どうやら現状ではアプリの殆どないネットブックというのが正当な評価のようだ。
 
 それもこれも、Androidと言うスマートフォン用であったOSを無理やり載せたネット端末(タブレットやノート型)が出たりして、開発者が分散してしまったせいなのだが、それ以上に問題なのは、Chrome OSはChromeブラウザベースでネットアプリを動かすのが胆のため、ネットに接続していなければ何の役にも立たない木偶の坊であることだろう。
 
 ネットに繋がっていれば裏方を務めてくれる(個人の環境を自動でバックアップしてくれる)OSX Lionがとはネットに対する考え方が大きく違う。常時接続が前提じゃネットに縛られるだけなのである(ネット奴隷)。GoogleがAndroidで自慢する自由も何もないのがChrome OSの現実。Googleのサーバにぶら下がるダム端末に過ぎないと思うのだ。

結論:起動がいくら速くてもまともに動くアプリがないのでは話にならない。今週出るかも知れないMacBook Airの方が軽くて速くてアプリも豊富。どちらが売れるかは考えるまでもないのである。

月曜日, 6月 06, 2011

10年目のApple

 Macバカは、あと数時間で発表されるLion、iOS 5、iCloudの事で気もそぞろ。OSXの価格がiCloud+数ドルという戦略的価格になることを別にしても、これで最後となる現行OSXシリーズ(ネコ科は打ち止め)。次がどんな名前になるかは全く見当もつかないけれど、iOSとの統合が一気に進むであろう事は間違いない。そして、その要となるのがiCloud。iCloudが音楽のストリーミングサービスやロッカーサービスだ(そう言う機能もあるが、それがメインではない)などと考えているようでは、Appleが度肝を抜くような事を先んずる事など到底不可能だろう。

 2011年はOSXやiPadなど今のAppleを支えているものの登場から丁度10年。Jobsが復帰してから2001年までのAppleは、負の遺産の清算と新たなスタートへの助走期間。僅か10年で絶対的な存在であったMicrosoftを打ち負かすまでに成長出来たのはAppleが確かなビジョン(30年後まで見据えたJobsのビジョン)の元に2001年までの間に正しい戦略を組み立てたからである。

結論:今日のAppleの姿はその時々の思い付きで形作られたものではない。Appleのこれからの10年が、今晩のKeynoteスピーチで明らかになるのだ。

AndroidとChrome、OSXとiOS

 醜い主導権争いに終始しているAndroidとChrome(Google内部にとってiOSとの戦いなどはどうでも良い?)。Chromeの新バージョンが発表された事を受けて、将来AndroidとChromeは一緒になった方が良いのではなどという見当外れな意見を言っている評論家もいるが、スマートフォン用とタブレット用のAndroidさえ一つに出来ていない状況で全く思想の違うChromeと統合など不可能(そもそも両OS間にそんな気持ちは微塵もない)な話である。
 
 AppleはiOSが上手く行ったから、いずれOSXと統合するのだろうとこちらも見当違いなことを考えている人(頭が鈍いのだろう)がいるようだが、最初からOSXと一つにするつもりで設計されているのがiOS。iOSデバイスでOSXのフルパッケージが動く日が直ぐに来る訳ではないが、何れはどちらのインターフェイスで使うかと言うレベルに統合されるのは間違いないと思う。その片鱗が見えるのが今晩から始まるWWDCで発表されるOSX Lion、iOS 5なのである。
 
結論:AndroidとChromeが統合される事など未来永劫ないだろうが、iOSとOSXは近い将来に統合されるのだ。

実用か?エンタメか?

 M1・F1総研の調査で「実用Android派」と「エンタメiPhone派」に2極化している事が明らかになったのは少し前(調べなくても分かる事だ)。

 得手不得手は当然あると思うが、ユーザの敷居が低いエンタメで使い易いと感じられるのは重要なポイント。Androidユーザが実用派と言われる最大に理由は、一般ユーザ(オタクどの低い人の事)が何も気にせずに楽しめるほど楽に使いこなせないのが一番の理由だろう。AndroidはどこかWindowsに連なる設定の複雑さが災い(作り込みが足らないだけだと思う)して個人ユーザにアピールするには至っていないのが現状。
 
 実際にはiOSの方がビジネス向けのセキュリティ環境が揃っているが(スタートが早かったので当たり前の事?)、エンタメ寄りのアプリが腐るほどあるのでどうしてもエンタメ派と見えてしまうのである。4月になって新製品が増えているにも関わらず伸びに衰えの見え始めたAndroid陣営(私だけがそう思い込みたいだけかも知れないが)。1年を経過したiPhone 4(どう考えても型落ちのはず)が、Androidの鳴り物入りの新製品発表の直後にトップを奪われる事も多いようだが、それでも直ぐにトップに舞い戻るのはやはりそれなりの理由が。
 
 キャリアの問題でiPhoneに手を出せない非ビジネスユーザが更新時にまたAndroidを選ぶかどうかは微妙な問題。日本では私がバカにしていたガラケー機能が継続更新の大きな動機になりそうな位にAndroidそのもの(少なくとも今のバージョンには)に魅力はないのである。

結論:「iPhoneでないものは、iPhoneではない」というAppleのCMに込められたメッセージは案外重要。本質を理解せずにAndroidを買っている一般人はそれ位に多いのである。

水曜日, 6月 01, 2011

Androidでビジネスの夢は見られるのか

 様々な仕様の端末を意識しながら作るとなるとやたらと手間がかかるAndroidアプリ(言語はJavaなのでObjectiveCよりは楽?)。それなのに売れない(8割以上がダウンロード数100未満)のでは、雨後の竹の子のようにうじゃうじゃ湧いて出てきた開発者が消えるのも陽炎のように時間の問題。ハードの売上も過去一年間ニューモデルを発表していないiPhoneのシェアが横ばい状態(台数は当然伸びている)なのと同じようにAndroidも横ばい(台数は当然こちらも増えている)に突入。すぐにでもAppleに対してダブルスコアになってしまうのではと思われていた成長率も参入メーカーが増えていると言うのに既に淘汰の段階に入ったのではないかと口の悪い人は主張している(要は私の事)。

 iPhoneアプリで儲けるのは並大抵ではないがAndroidではそれ以上に悲惨な状態だというのがニールセンの調査で明らかに。コントロールがない世界(自由があると考えているようだが渾沌があるだけ)なので勝手にネットでシェア(一般には不正コピーと言う)されて作成者には何のメリットも無く(一銭も入らない)なってしまいます。始めからフリーで提供するつもりで作っている人以外はあまりの事に逃げ出すに決まっている。
 
結論:キャリア独自の囲い込みは悪いと批判した日本のAndroid陣営だが、ケータイアプリが成り立ったようにキャリア縛りで持出が不可能なAndroidアプリという歪んだ市場が出来上がれば案外商売が成り立つのかもしれない。

iCloudの正体?

 iCloudが素晴らしいものになるかどうかは単体のサービスではなくどう統合されているかにかかっている。4大レーベルとの契約の話がリーク(ワザとだと思う)されているためGoogleやAmazonのロッカーサービスと同じようなものだろうと過小評価されているが、だとすればわざわざWWDCで発表するような事はせず、iTunes絡みのスペシャルイベントで発表しただろう。
 
 最初の発表でどこまでのサービスが開始されるのかは分からないがAppleが最終的に目指しているのは、どこでも音楽ではなくどこでもマイデスクトップ環境(OSX、iOSのインターフェイスで意識せずに利用可能)なのだろうと思う。どのアプリをそのユーザが持っているかはApple IDで管理され、手元にある端末(OSの別なく)にアプリが入っているかは関係なく仮想デスクトップ上にある(MacやiOSデバイス上のファイルを自動同期)仮想マシーン上のネイティブアプリを使っファイルのビュー、アップデート、作成が可能になるのではないだろうか。

結論:iCloudはコンテンツのバックアップやストリーミングなどと言うレベルではなくOSの垣根を越えた個人の情報環境を統合してクラウド上で実現するサービスと気付けば今後のAppleが目指しているものを理解出来るだろう。Google Apps+Dropbox+ロッカーサービス+ネイティブアプリの仮想動作環境のようなものと考えれば良いのだが、それがシームレスに使えるとなったら結構凄いと思うのである。

日曜日, 5月 29, 2011

MacBook AirにARM

 AppleがMacにARMのチップを使うのではないかと噂になっているが、その出どころがMacBook AirのARMチップテスト。IOSとOSXではOSのサイズも必要とされるパワーも全く違うためA5クラスのチップでまともに動くとは思えないが、だからと言ってARM版のOSXを開発していないことにはならない。現にAppleはPowerPCのMacしか持たない時に秘密裏にIntel版のOSXを同時に開発を続けていた過去がある。

 Jobsの一言で打ち切られたNewtonに使われていたチップはStrongARM(Intelが買収しXscaleとして製造)だった。つまり、AppleはNewtonの開発中止と同時にiPadの開発を開始していた可能性があるのだ。勿論、それはIOSそのものの開発ではなくNewtonで使われていたUIのブラッシュアップだったのだが、その中で見えてきた仕様を元にOSXから利用可能なFrameworkが考え出されたのは間違いないだろう。

 そして噂のMacBook Air。A5のデュアルコアでは速度的に最新のIntelのチップには到底及ばないが、開発モデルであれば複数のA5やまだ噂にもなっていないA6(恐らくクァッドコア)などを使い、今まではGPUに割り当てていなかった処理を大幅に振り分ける事によって速度と消費電力を改善させる事が…

結論:ハードの設計とOSの開発を同時に行えるAppleならではの芸当を一番恐れているのはIntelなのは間違いないだろう。単なる噂の段階で神経質になっているところをみると相当危機感を持っているに違いないのである。

土曜日, 5月 21, 2011

Appleの物作りは特別?

 のっけから否定で申し訳ないが、Appleの物作りは決して特別ではなく本来日本が得意だった物作りの強みを愚直にやっているだけである。それなら日本のメーカーがAppleに負けるのはおかしいと考えるかもしれないが、日本のメーカーを始めとするその他多くのメーカーがAppleに敵わない理由は、Appleが一番大事にしているユーザの使い勝手よりも、生産者である自分達の都合を優先した物作り(これが効率的経営の正体)をしてきたからである。

 その手段は、他社との差別化を名目にしてどうでも良いハードウェアを無理矢理搭載する事に終始。挙げ句の果てには使い易さを犠牲にする暴挙さえする始末。どんなに機能を自慢してみても使いこなせない道具では意味がない事など無視をしているのだから誰もが欲しいと考える筈もないのである。

 カタログデータに載せられない部分を疎かにした結果が正直に現れているのがAppleの一人勝ち(そんな事はないシェアはAndroidの方が多いと考えている人もいる様だが)。触って気持ち良くなれないものは一般のユーザには買ってもらえない時代になってしまったのを知らないのがApple以外のメーカーなのである。

結論:Appleの物作りが特別なのではなく他のメーカーが物作りの基本を失ってしまっただけなのだ。

月曜日, 5月 16, 2011

もしもAppleの社員がドラッカーを読んだら

 世間一般のAppleに対する評価はJobs個人のカリスマ性に起因するものが多い。だから
JobsがいなくなったらAppleはダメになってしまうと結論づけるトンチンカンな意見が多く見られる。でも、Appleの社内事情を良くみて見ればそんな事はない。有能なVPが100人もおり毎週1回幹部会議を開いて議題を決済。その場で、そのプロジェクトの責任者を決定し問題が発生すれば責任を取らせる。現に、2008年に「.Mac」を「MobileMe」にアップデートさせる時にバグがあり、多くのユーザが利用出来なくなると言う醜態を晒した時に、直ちに新しい幹部を指名し、Apple社の評判に泥を塗った開発メンバーの殆どはチームを離れる事になった。
 
 100人もの幹部が参加する会議で責任と権限を明らかにする事により、誰が何をしているかが明白になる組織でありながら、その会議で決められた事は一切外部には漏れ出ない情報統制を敷く現在のApple。Jobsが居なかった頃は人一倍情報がリークされる自由な組織(苦笑)だったAppleが、ここまで統制のとれた組織に変わったのはJobsの逆鱗に触れるとどんなことになるかが分からないという恐怖政治が敷かれたと言うよりは、情報の共有と統制を同時に合わせ持つ組織に変わったからと考える方が良いだろう。Appleには、Appleユニバーシティと言う組織があるが(Jobs復帰後再開)、ここで行われているのは幹部社員に対するマネジメント教育。ビジネススクールになんか行かなくたってどこへ行っても通用する幹部を育てているのである。

 Appleの凄いところは他社が真似出来ないくらいにマネジメント力があるのにカリスマ一人で持っているように見せかける事。揚げ句の果てには俺たちは能力があるのにトップが、阿呆だからAppleに勝てないのだと社員に不信の根を受け付けて組織力を削いでいること。JobsがAppleで本当に責任を持ってやっているのは新たなサービスを開始する時に影響を与える業界のトップを説き伏せて契約を勝ち取る事だけと言ったらみんな驚くだろうか。

結論:Appleの社員がドラッカーを読んだら、ドラッカーの組織論はまだまだだなと思う事だろう。

火曜日, 5月 10, 2011

WWDC以降のAppleを予測する

 タッチインターフェイスの後は、画像認識と音声認識をインターフェイスに取り組んでくるのは間違いないと思われるApple。そのために文章解析をする人工知能を開発している「Siri」を買収したのは間違いないが、その「Siri」が利用している音声認識技術は「Siri」の技術ではなく「Nuance Communications」のもの。時価総額が相当なため買収ではなく業務提携を視野に入れた交渉を重ねていると噂されている。
 
 そして、もう一つの大きな噂がiOSデバイスで使われているARM系のチップをMacにも使うと言うもの。この辺りはApple設計の「A4」を開発するという噂が出た段階から何れはそうなると考えていたのだが、それも最短では来年なのではないかとさえ言われている。勿論、Intelだって黙って指を加えている訳にはいかないので糞味噌に言っているARM系のチップだって作り始めるかも知れない(Appleが逃げてしまったら元も子もない)。
 
 WWDCよりも前に出てきそうなのは買収したLalaのストリーミング技術を利用したAppleによるクラウドサービス。既にメジャーレーベル数社との契約も無事に完了していそうなので、WWDC以前にスペシャル・イベントの告知があれば正式スタートになるだろう。
 
今後のAppleに期待されるもの
その1:音声認識による操作。iPhoneなどで音声で簡単(電話)な命令を実行出来るが、何れは対話形式で複雑な命令をOSXとiOSで同様に実行出来るようになる。iConcierge。
その2:MacのARMチップ化。より省電力で強力なチップの採用で現在のiPadよりも長い時間操作可能なモバイルノートが登場。小型化された燃料電池との組み合わせで1ヶ月くらい使い続けられるマシーンが。
その3:Appleによるクラウドサービス。音楽やビデオのコンテンツをどこでも、どの端末でも視聴可能に。iCloud。
その4:MacでiOSアプリを。LionでiOSと同じインターフェイスが利用可能になる(当然ノート以外の端末もマウスではなくタッチパネルが当たり前になる)が、いずれはフルスクリーンモード時にはiOSアプリが当たり前に動くように。
その5:画僧認識による認証。iPhotoでは当たり前になっている画像認識技術が動画でも可能になりユーザ認証の手段として使われる事に。画像認証と音声認証の組み合わせでアカウント管理も出来るようになるかも知れないが、私のように複数のアカウントを使い回していると問題発生?

結論:Appleが目指しているのはユーザビリティの向上。CPUが早くなるのも省電力になるのも結局はそこを目指しての事。使い勝手が悪くなるものがAppleの製品の載る事は絶対にないのだ。

月曜日, 5月 09, 2011

2011年第1四半期の世界スマートフォン市場のAppleのシェアは18.7%で2位

 スマートフォンのシェアでは間もなくNokiaを越えると考えられているApple。総数ではAndroidの方がずっと多くAppleはAndroidには敵わないという無茶苦茶な意見もあるかも知れないが、iPhoneのシェアとAppleのシェアを同一視するのは構わない(同数だから)が、Androidのシェアと作っているメーカーのシェアを同じように比較するのはおかしな話だ(iOS vs AndroidであればtouchやiPadの含まれるiOSの圧勝だ)。

結論:Androidが互角以上の戦いを出来ているのはスマートフォンの世界に限った話。iOSデバイスはWalkmanからPCまでをターゲットにしていることの方が重要なのである。

木曜日, 5月 05, 2011

欲しいけど買えない「iPad 2」

 1週間ぶりに繋がった法人窓口の電話。本日入荷したWi-Fiもでるは全て売り切れ、3Gモデルも登録時間の関係で既に受け付けは終了しましたと。法人枠での融通は出来ないのでご免なさいと言う事で、ストアで買いたかったら並んで欲しいとのことでした(入荷は不定期なのに)。

結論:どうしても欲しかったらオンライン・ストアで購入である。

水曜日, 5月 04, 2011

Intel入ってる?

 昨晩、最速のメーカー製Windows PCをリリースしたApple(iMacの事)。そんなAppleのCPUのサプライヤーになろうとIntelが動き始めたらしい。MacにはIntel製のチップで、iOSにはApple設計のチップをSamsungが製造と言うのが定石(液晶やSSDもSamsungがインサプライヤー)だったが、次の次のiOSデバイスの液晶はシャープ、SSDは東芝、そしてチップはIntelと言う図式になるのかもしれない。
 
 Nokiaと「MeeGo」でiOSに対抗しようと考えていたIntelはNokiaの戦線離脱で主力のAtomをスマートフォン市場に拡販する目算に狂いが生じているが、Appleが設計したARMチップを製造出来れば(当然全数量をAppleが買い上げる)、Intelを袖にしたNokiaや宿敵Android陣営の雄Samsungに一矢報いる事が出来るのだから一石二鳥と考えてもおかしくないだろう。

 そんな話があるからSamsungが訴訟合戦に名乗りを上げたのかは知らないが、そんなことをすればこじれた関係が余計に悪くなるだけだと思うのだが。

結論:Appleにとってサプライヤーがどこかなどどうでも良い話。Samsungから買わなければならない義理などないのだ。

火曜日, 5月 03, 2011

PSNだけではなくSOEも情報漏えい

 PSN(PlayStation Network)が最大7,800万人分の顧客情報が漏えいして謝罪と感謝の会見をしたばかりのSONYだが、何の解決も見ていないそばから別子会社のSOE(Sony Online Entertainment)でも2,460万人分の情報が漏えいした可能性が高くなってきた。PSN同様に氏名、住所、電話番号やメールアドレス、パスワードに加えて一部ではクレジットカード情報や口座情報も含まれている可能性が高いようだ。

結論:PSNやSOEの会員多くは欧米のユーザ。日本のユーザとは違い大型の訴訟事件になるのは間違いないだろう。数百億の損失では済まないのだ。

金曜日, 4月 29, 2011

純利益でもMicrosoftを抜く

 2010年7~9月期に売上高でMicrosoftを上回ったAppleが、2011年1~3月期に純利益でもMicrosoftをついに超えた。純利益率ではソフトウェアが主体のMicrosoftの方が未だに上だとは言えるが、ハードウェアで利益を得ている会社の純利益率が25%近いというのは信じられない事である。資金不足で潰れそうだったAppleへの資金提供をゲイツに持ちかけた時のAppleのシェアはわずか数パーセント。まさか、こんな日が来ようとは多くの人は考えていなかっただろう(私はこうなると読んでいたが)。

結論:「iPhone 6」や「iPad 3」も既に開発が進んでいるApple。ここ暫くは盤石なのである。

SONYのタブレット

 秋には出荷したいと言う夢のような話とともに発表されたSONYのタブレット。「S1」はダイレクトに「iPad」がターゲットで、「S2」は「DS」がライバルの様に見えるのだが。
 
 持ちやすさを考えてデザインされた「S1」は、楔形まではいかないが厚みが違いテーブルなどに置いた時にも微妙に角度が付いてキーボード入力などは多少はやりやすいのかも知れないが、どう考えても横置きで薄い方が手前にならなければならないデザイン。Android 3.0はなんとなく横にして使うインターフェイスだとは感じていたが、上下左右好きな方向で使えるiPadよりも使い辛いと感じるのはわがままだろうか(インターフェイスに制約を付けるデザインなど愚の骨頂だ)。
 
 「秋では遅過ぎる」というTweetに対しては、発売が秋になったのは素のハードやOSに手を加えてSONYらしさを盛り込む事と、サードパーティに「SONY Tablet」に最適化したアプリを作ってもらう時間が必要だからと言う事らしいが、数のこなせない「SONY Tablet」専用にアプリを作ってくれるのはプレステ用のゲームを作っているところくらいのような気がする。いつまでもティーザーで終ってしまうのかと思っていた東芝のタブレットも6月には登場するようだし、既に発売開始された「XOOM」や「Optimus」、そして間違いなく出てくるであろう「GALAXY Tab 10.1」が、揃っているところに同じOSの商品を出してどれ位売れると考えているだろう。

結論:Samsungじゃないが、「iOS」が5.0にアップされて「iPad」がもう一皮むけた時に対抗出来るような魅力があるとは到底思えないのである。残念。

木曜日, 4月 28, 2011

小さな事だけど大きな事

 アメリカで「iPad 2」が発表された時に性能が倍になったのに筐体はより薄くなり、重さも軽くなったのに価格が据置きになった事を受けSamsungは「GALAXY Tab」の10.1インチの発売を延期した位にインパクトがあった訳だが、延期された国内の販売開始で明らかにされた販売価格は、なんと値下げ。円高もあるのだろうがそれも1割近くの大幅値下げ。カメラも付いて、薄く軽くなって値下げなのだから…

結論:この価格に対抗してタブレットを売ろうと言う他のメーカーにとっては高いハードルなのである。その前に部品調達が出来ないか。

「iPad 2」発売開始

 東日本大震災の影響で3月25日が4月28日に伸びてしまった「iPad 2」の発売。通常であれば「Apple Store GINZA」に朝一で出掛けて並んでいるところなのだが、今回は仕事の関係でパス。勿論、何もしていない訳ではなく複数の取引先に連絡を取って複数台の注文は入れたのだが、「まだ手に入れていないのですか」と複数の人から言われる始末。帰りがけに「スマートカバー」だけでも 買わないと示しが付かないと考えている次第である。
 
 前から騒いでいた全店舗への「iPad」導入もほぼ終了。1,000台が無事に嫁入りを済ませ、次の仕事は全社員への「iPad 2」の配布だと考えている。

結論:想定外の事態を受け我が社の全システムの見直し(全ての入れ替え)がスタート。iPadを基幹業務の柱に据えてシステムの再構築である。

水曜日, 4月 27, 2011

新しいiMac登場

 明日から「iPad 2」が発売開始と言われるAppleだが、「MacBook Pro」のアップデートで見劣り感が強くなってしまった「iMac」も「Sandy Bridge」+「Thunderbolt」の形で間もなくデビュー(遅くても5月の半ばには)。バッテリーで動いている訳ではないのでかなり思い切った高速マシンに仕立て上げられるだろう。そうなってくると、更に見劣り感の強くなってしまった「Mac Pro」だが、こちらはPowerPC時代から続いてきた筐体を遂に捨て、消え去った「Xserve」との中間的なモデルとなって、縦置きでデスクトップ、横にすればラックマウントと言ったデザインになって間もなく出るのではとされる。6月になればWWDCがあり、今回の目玉はOS(「iOS 5」と「OSX Lion」)だが、それに前後する数週の間で「MacBook Air」もアップデートされるだろう。その前にMobileMeにも手が入るだろうし…

結論:二週おきに新製品、サービスがスタートすると考えていれば間違いない。

火曜日, 4月 26, 2011

「iPhone 5」或いは「iPhone 4S」の予想

 正式な発売開始のアナウンスの前にイギリスで「iPhone 4」のホワイトモデルが販売されている(正式には4月27日から発売開始)ようだが、皆の関心は既に次期iPhoneの方に移っているような気がする。噂では、見た目が殆ど変わらないものと大幅に変更される物の二種類があるようだが、恐らく秋に登場するのは筐体の殆ど変わらないモデルで、CPUはA5にアップデートされQualcommの通信モジュールにバージョンアップされた「iPhone 4S」と呼ばれるものになるのではないだろうか(通常Appleは一つの筐体を2年は使う)。
 
 それでは、来年デビューになると噂されている「iPhone 5」はどうなるのだろう。噂から判断すればより薄く軽い(もしかしたら小さい)「iPod touch」のようなiPhoneなのだが、今までよりも大きなホームボタンでジェスチャーもカバーするというのは、余り現実的な解ではないような気がする。
 
予想される次期モデルのスペック
その1:CPUはA5(東芝製のデュアルコア?)
その2:グローバルバンド(GSM+CDMA対応のQualcomm通信チップでT-Mobileもサポート)
その3:RAM512MB(1Gなくても普通に動く筈)
その4:8メガピクセルカメラ

 たったそれだけと思われるかも知れないが、NFCやLTE(WiMAXなどの4G)、ホームボタンの変更は来年登場の「iPhone 5」で実装されるのではないだろうか、筐体のデザインも変更されリキッド・メタルなどの新たな素材でボディを作ってくるのではないだろうか。

結論:MobileMeのアップデートに伴いiTunesライブラリーのクラウドサービスなどは、ハードではなく「iOS」の問題なのでiPhoneとは別な話になるのである。

「iPad」は必要ないのに何故売れる?

 今までにはなかったカテゴリー(それ以前のタブレットPCは出来損ないのPC)を作り出し僅か1年で1,500万台も売れ(出荷ではない)、それまで一部ではヒット商品だったネットブックを時代遅れにメインストリームに躍り出た「iPad」(タブレットではなくiPadが売れているだけだ)。PCならば出来る事が出来ず、スマートフォンのように携帯性が優れる訳でもなく、普通に考えれば失敗した数多のタブレットPCと同じ運命を辿ってもおかしくなかったのだ。何故、「iPad」だけが成功している(「XOOM」や「GALAXY Tab」を成功だと考える人もいるかも知れないが、それは事実誤認だ)かと言えば次の二つの点に尽きる。
 
 一つは誰にでも操作可能(全てではないが)な考え抜かれたユーザインタフェイス(ユーザビリティでiPadに勝つデバイスは恐らく今のところはない。フィーリングが段違いだ)で、もう一つはアプリの豊富さ(スタート時にiPhone用のアプリが使えたのが大きい)とインストールの簡便さだ。iTunesのアカウントやApple IDを持っていればWi-Fi環境でなくてもアプリがダウンロード可能(20M以内のサイズなら)なのだから、iTunesストアよりも敷居は更に低い。その上、無料アプリも豊富にあるのだから売れない方がおかしいくらいだろう。

結論:今までの家庭用のPCは、「iPad」よりも、もっと必要がないものだったのである。

月曜日, 4月 25, 2011

次期MacBook Airは6月販売開始

 一世代前のCPUを使っているのにSSDとの組み合わせで想像以上に高速に動作する「MacBook Air」は未だに人気商品だが、プロセッサを「Sandy Bridge」にアップデートしたAirが6月にデビューすると言う噂が出始めている。筐体そのものに大幅な変更はないと見られているが、もしかしたらUSBを一つ潰して「Thunderbolt」が載るのではないかとも言われているが、基本的に「mini Displayport」があるのだから載せるとすればそこを使うのは当然の話だろう。まだ、周辺機器が揃っている訳ではないが「Thunderbolt」が使えれば
USBと併せて最大3つのポートが使える事になる。もしも、載らないとすればそれは単純にコストの問題になるだろう。

 プロセッサ以外に強化されるのはシステムバスとSSDの高速化。僅かとは言えSamsungのフラッシュストレージの方が速いと言われているが、それを利用するかどうかはコストとストレージの大きさの問題になるだろう。

結論:「MacBook Pro」の登場で少し見劣り感があった「MacBook Air」だが、「Sandy Bridge」版が登場したら、また爆発的に売れる事だろう。特に11インチは凄いぞ。

Appleが売上高でNokiaを抜く

 OSのシェアではAndroidの猛追を受けて第3位になってしまったAppleだが、その売上高は、遂に巨人Nokiaを抜き去って業界1位となった。台数で負けているのに金額で勝ってしまうのは単純に卸売価格が高いせいなのだが(卸値は概ね売価の90%以上。粗利は50%に近い)、売上高ではなく利益になってしまうと全業界の合計の方がAppleよりも少ないのは大分前からなので、売れても儲からないApple以外のスマートフォンは定着したようである。

結論:これからどんどんAndroidが増えると言うのがアナリストの予測だが、今後のAndroidは締めつけが厳しくなり自由度が減ってくれば差別化(高付加価値化)を図りたい大メーカーから、脱落者が出てくるように思うのだ。

金曜日, 4月 22, 2011

Steve Jobsの財産

 正確なところを知っている訳ではないのだが、恐らく6,000億円前後の総資産は確実に持っているSteve Jobs。Appleからは、年俸1ドルしか貰っていないとは言えそれだけ貰えるなら、身を粉にして働くのは当たり前と考えるのが普通だろう。ところが、そこで誤解してしまうのは創業者であるJobsの資産が6,000億もあるのはAppleの株を沢山持っているからだろうと言う事。確かに550万株のApple株(邦貨にして1,600億円)を現在所有しているが、資産の多くは自分が経営している訳ではないウォルト・ディズニーの株式(なんと、1億3,800万株で邦貨で5,000億弱)なのだ。
 
 今のAppleの成功は、JobsのNeXTを買収したところから始まるのだが、その時の買収価格が約4億ドル。潰れ掛けで現金の持ち合わせの少なかったAppleは半分近くをApple株で払ったのだがJobsに渡ったのは150万株。もしも、持ち続けていれば2回分割が行われているので総数は600万株になっている筈なので、単純計算すれば50万株を売却したと考えられるだろうが、Appleに売却後半年で1株を残して全てを売却(当時の株価は8ドル)。1株しか持っていない(キャッシュは10億位手にしたが)のにAppleの復活のために全力を尽くしたのだ。そこから分かるように自分の資産を増やすためにAppleを復活させたのではないのである。550万株も持っていれば確かに凄い資産だが、買収時の株を持ち続けていれば優に1,000万株を越えていたのだから、普通に考えれば何てバカな事をと言うお話だ(約3,000億をドブに捨てた)。その後に付与されたストックオプションも一度も権利を行使していないのも事実。550万株あるのはオプションを行使しないので現物が支給された訳である。

結論:JobsがAppleを復活させたのは金銭目当てではなく自分が思い描いていた夢を実現するためだった。株価も、配当も気にする事なく物づくりに徹したから夢を実現出来たのである。Jobsの財産はAppleの成功なのだ。1株も売らずに全ての権利を行使していたら世界でもトップクラスの…

月曜日, 4月 18, 2011

そんなもんでしょ

iPadが対応していないFlashが動く事が売りの一つとして前宣伝されていたHoneycomb搭載のXOOMやRIMのPlaybook。掛け声は大きかったのに実際にはまともに動かないのが現状らしい。XOOMは標準でFlashは入っていないし、Android Marketで提供されているFlashは未だにβ版のままだし、Playbookの方もまともにFlashビデオも再生出来ないレベルでクラッシュも当たり前のようである。4月19日が発売日らしいがまだ未完成のようである。

結論:Flashじゃなくクラッシュと呼び名を変えたらどうだ。

任天堂のシェアを侵食している「iOS」

 SONYのハードゲーマーにスコープした戦略とは違いカジュアルに楽しめるゲームを主軸にしていた任天堂。iPhone登場以前は正しい方向性を持っていたこの任天堂のゲーム戦略が、「iOS」や「Android」の登場によって大きく揺さぶられている。「iPad 2」の登場によりSONYが目指しているゲームに匹敵するハイクオリティの表現も可能になっているが、「iOS」デバイスのメインターゲットはカジュアルゲーム。単純だけどハマるようなゲームが数多く登場している現在、任天堂のシェアが侵食されたのは仕方がないだろう。

結論:生き残れないのではと思われていたケータイ・ゲームは、別に端末が何であろうと構わないのでiPhoneやAndroid向けに軸足を広げ始めているが、ハードが売れない事にはどうにもならない任天堂はもろに影響を受けているのである。

世界のPC出荷がマイナス

 タブレットが伸びているのでPCの出荷がマイナスになったと言いたいところのPCベンダ。しかし、伸びているタブレットは実質的に「iPad」だし、Macは決して落ち込んでいない(20%以上伸びている)ので苦しい言い訳だろう。無かった事になっているVistaは問題外にしても、「Windows 7」が伸びている理由が「XPモード」が使えるのと「XP」そのものが手に入らなくなったからが大きな理由。ユーザレベルで考えれば業務には「XP」以上の機能などいらないのが現実だろう。

結論:どうしても欲しい機能がないから売れないだけの話である。

IE10は、Vistaでは動かない

 まだ、IE7の方が多いくらいなのにIE10がどうなろうと知ったこっちゃないと言いたいところだが、IE9がXPをサポートしなかったのと同様に次期ブラウザとなるIE10はあっさりとVistaを動作対象外とした。Vistaと7がどれ位違うのかは、どちらもまともに使った事が無いので良く知らないのだが、せめて一つ前のバージョンで動作するくらいは考えても良かったのではないだろうか。

結論:要は、Vistaはサポートしなければならないほど出荷されなかっただけの話だ。

金曜日, 4月 15, 2011

グロスではなく伸び率だけど

 PCのシェアなど調査会社によってまちまち(IDCとGartnerなんて同じになった事がないけど、何を基準にしているのだろう)なので大した意味はないのだが、特にiPadのように分類があいまいな商品はタブレットだけで比較するのではなくPCに含めた方が良いだろう。その視点でiPadをPCに含めたAppleの伸び率を2010年から見てみるとなんと驚異の250%超PC全体の伸び率が僅か7.5%しかないことを考えればAppleの一人勝ちは間違いないだろう。その間のWindowsの伸びはマイナス3%。iPadを除外したAppleの伸びが20%(iPad以前は30%伸びていた)を越えているので、iPadに食われたのは明らかにWindowsだったのだ(30%近くから-3%に下落)。グロスでは未だにWindowsが圧倒的なのは間違いないが、Appleのデバイスが異常な速度で成長しているのも事実なのだ。
 
結論:単純にシェアでiPhoneを圧倒するAndroidだが、ここに来てコントロールを強める方向でスピードダウンをしそうだが、Appleは逆に加速するはず。現行のデバイスを別物に変えてしまう「iOS 5」登場後が本当の勝負なのだ。

Nokiaはもう駄目?

 日本に主力製品が殆ど入っていないので関係ないのかも知れないが、Nokiaがもう終りにすると言っているSymbianベースのスマートフォンを2機種発表した。速度だけの話ではない(電話として使い物にならない使用時間の端末もあるので)のはわかるが、どう考えてもAndroidの現行製品やiPhoneから見れば明らかに低速なCPU(半分の速度なのでは話にならない)を採用。どう考えてもiPhoneやAndroidの倍の速度で動く事はないだろう。Appleのようなエコシステムもない状態で無くなってしまうOSを使った新スマートフォンを出したNokia。アナウンスしている機能が全て可能になれば(すでにいくつかは先送りになっている)それなりに化けそうな「Windows Phone」ベースのスマートフォンが完成していないのだから仕方ないと言うのかも知れないが、落ち続けるシェアに対する歯止め効果は全くないだろう。

結論:Appleに電話なんか分からないのだから作れないと言っていたNokiaには、スマートフォンの意味が分からなかっただけの話である。スマートフォンは携帯の進化ではなくPCの進化のひとつの形。電話屋に理解出来るはずはなかったのだ(OS屋にさえ理解出来なかったのだから)。

火曜日, 4月 12, 2011

XOOMの販売台数が10万台に

 CESで大々的に発表され2月末から発売開始されたMotorolaの「XOOM」の販売台数が10万台に乗ったのではないかとドイツ銀行の調査レポートで発表された。約1ヶ月で10万台売れたのを大ヒットと捉えるのかは基準の置き方によるだろうが、最初の週末だけでその5倍も売れた(最低の予測で)と言われている「iPad 2」とは比較するのさえ気の毒な状態なのは間違いない。スペックや操作感などの項目の評価で「iPad 2」の次に付けている(直ぐ下がiPad)XOOMでこの差なのだから他の端末(販売台数ではなく出荷台数が100万台を超えたGALAXY Tabも含む)が苦戦なのは仕方がないだろう。

結論:格が違い過ぎるのだ。2015年にはAndroidタブレットが、iPadと互角に近くなるとの予測もあるが、今年の結果を見てからの方が良いのではないだろうか。機種の数は間違いなくAndroidタブレットの勝ちだろうが販売数は雲泥の差だろう。

木曜日, 4月 07, 2011

「iOS vs Android」

 「iOS」が「Android」に勝っている点は数多くある。ユーザビリティ(デバイスの操作だけではなくアプリケーションの購入方法も)とアプリケーションの多様さは誰でもわかる事だが、そう出来る理由はAppleによってアプリケーションの開発から配布までが厳格に管理されているから。Androidには自由があるなんて言うが、私からすれば自由しかないのがAndroidなのである。

結論:「iOS vs Android」は「質 vs 量」の戦い。アプリに関しては、iOSは質だけではなく量でも圧倒しているのだ。

iPad 2が、Consumer Reportの性能テストで最高評価

 非営利の消費者だb大河発行するConsumer Reportの4月5日号で、タブレット端末10機種を大将とした性能テスト結果を発表した。結果は、「iPad 2」がトップ(当然の結果)で、2位がXoom、そして僅差の3位がiPad(XOOMとは違い1年前のモデルだ)だった。Androidと一口に言ってもXOOMのようにHoneycombもあれば1.6まである始末(Windows 7もあるが)。結局Honeycombでデュアルコアを搭載したXOOMだけが唯一iPadよりも優れていると言う結果に。「iPad 2」が1位になった理由は品質と価格(もっと安い端末は他にあるのに)で他社の製品を圧倒したようである。

結論:「iPad 2」の販売が延期になりiPadの在庫が市場から無くなってしまった日本では、タブレット市場がボロボロ状態。タブレット全体が売れていたのではなくiPadが売れていただけだというのが証明されたのだ。国内メーカーは、まだHoneycombのタブレットを出してないのだから仕方がないと言いたいかも知れないが単なる言い訳に過ぎないのだ。

月曜日, 4月 04, 2011

Androidのバージョン乱立問題にGoogleが動いた

 Appleは「閉鎖的だ」、「プロプライエタリだ」とフリーでオープンなAndroidが正義だと唱え続けていたGoogleが正式に制御不能のAndroidのバージョン乱立に手を入れるようである。バージョン3.0(Honeycomb)からは好きにはさせないと予てから言い始めていたのだが、今後はタブレット用だけではなくスマートフォン用のAndroid(2.4から?)でもコントロールを強めていくのだろう。そもそもどこにもライセンスしていないiOSを閉鎖的だと批判する事自体がおかしな話なのだが、ライセンスフリーな上に、メーカー自身で自由に改変可能が売りだったので一気に広まったという経緯があったため、言う事を聞けと言い出せなかったのも致し方ない話だった。その結果が、iOS支持者が主張していた通りのバージョン乱立。結局、今後は言う事を聞かないところにはライセンスしないと言う話になった訳である。

結論:言う事を素直に受け入れたら差別化も不可能というジレンマは解決出来ない。Google以外は不幸になる(間違いなくAndroidフォンユーザは今までよりは幸せになります)と予測した通りの結末になりそうな雲行き。原発と一緒で予想通りの展開なのである。

「ドコモminiUIM」で使える「SIMフリー iPhone 4」

 日経新聞の記事にさえなったSIMフリー版「iPhone 4」のドコモでの利用。通話も含めての契約だと優に1万を越える金額なので貧乏人には敷居の高い話だが、香港などで手に入れたiPhoneを通信インフラの整っているドコモで使う事が出来るのは大きな魅力だろう。データ通信だけで契約すればmoperaで利用可能である。

結論:早く正式にiPhoneを扱ったら飛ぶように売れるし、流石のauもCDMA版を出すと思うのだが。

iPad用「Spaces」の特許を出願

 β版登場時から使っているiOSの「Spaces」機能。4本指の横スライドでアプリの切り換え、上スライドで実行中アプリの表示、5本指でのピンチインでアプリの終了が可能なので非常に便利であるが、通常に使っていたのでは使えない隠し機能なのが残念である。Xcodeをインストールしていれば(取りあえず最新版が安心)端末を「Use for development」に設定し直す事で設定の画面から利用を可能にする事が出きる。今までは、オンライン登録以上の開発者登録が必要だったが、XcodeをApp Storeで購入すれば利用可能となった。僅か、600円でXcodeが手に入るなど普通ではあり得ない贅沢な話なのだ(オンライン登録は無料だが)。

結論:数十万円払っても価値のあるXcodeが600円。NeXT STEPからのユーザには信じられない話しなのである。

MetaMoJiが「mazec Web Client」を発表

 変換効率は別にしてインターフェイスをもっと練って欲しいと思っていた「7notes」バージョン2.0が4月7日に登場する。懸案であった後から変換がサポートされ、取りあえず手書で登録しておいて後からテキストで保存可能になったのと、コピペ無しでダイレクトにメールで送れるようになったのは大きな進化だと言えるだろう。実は、MetaMoJiの早瀬さんと手書認識のAPIを提供してもらえないかと話していたものが「mazec Web Client」と言う形で6月に法人向けに提供されると発表された。Safariのエンジンを使う形で実現されるのであれば、業務システムをWebアプリケーションの形で組み上げればフロントエンジンとして利用可能になる。iOS向けのIME提供が許されていない現在、どうしてもmazecを使おうとなればAPIをライセンスして自社のアプリに組み込む形しか取りようがないと考えていたが、Safariで使えるのであれば一々アプリの中に組み込む必要がなくなり大助かりである。

結論:iOSに関わらず業務アプリはHTML5を使ってWebアプリとして用意するのが一番なのだ。

Androidがリード拡大の米スマートフォン市場

 2010年12月〜2011年2月のスマートフォンのOSシェアの平均値が発表された。9〜11月期で初めて首位となったGoogleのAndroidがさらにリードを広げる形になったがApple一社だけのiOSも全体の4分の1を占めRIMと併せて三社で9割近くを占める形となった。携帯電話全体で各メーカーがどれ位のシェアを占めているかではSamsungやLGが相変わらず大きなシェアを占めているが伸び率が高いのはAppleとなった。スマートフォン以外を持つメーカーはスマートフォンが伸びた分通常の携帯が減っているのでトータルでプラスになっていたのはSamsungだけだったのは、スマートフォンに対する姿勢の表れと言えるだろう。

結論:これは、飽く迄全米での話だが、全世界で見るとNokiaが一番の被害を被っているのは間違いないだろう。Microsoftに縋ったのも無理も無い話しなのだ。

木曜日, 3月 31, 2011

「最後発のWindows PhoneがiPhoneを抜き去る」

 2011年は間違いなくAndroid OSがスマートフォンの世界のメインストリーム(あくまで台数だが)になることは、Apple盲信の私でも十分に理解している(イワシとシシャモのどっちが多いかと言うような話だ)。そして、その市場にやっとMicrosoftが登場する。KINなどと言う何を考えれば出てくるのだと言うクズ製品を出してしまったためにどうなることかと思っていたがNokiaが乗ってきた事により十分にメインストリームに打って出る事が可能になった(じっと続くかは定かではないが)。シェアの事を言えば多勢に無勢。Appleがどんなに頑張ろうが台数ベースでAndroidやWindows Phoneを圧倒するのは無理な話(例えiPhone 5が年間1億台になろうとも)である。よっぽど始末に負えないOSにならなければ複数のメーカーにライセンスされるのだからAppleに勝てなければ逆におかしな話なのである。ただ、Windows PhoneがiPhoneを抜くと予想されるのが2015年という遠い未来の話。その頃にはAppleの主戦場はスマートフォンではないと思うのだが。

結論:Xboxさえ売れない日本。世界でどんなに売れようが日本で飛ぶように売れる日はやって来ないと思うのだ。

Amazonのロッカーサービス

 Appleに先駆けてサービス開始を謳ったAmazonのロッカーサービスはレーベルとのライセンス契約を結んでいない事が明らかになった。こう言う事は秘密裏に進める必要があるのに、それなしにユーザを人質にするような方法で打って出たのではライセンスの話そのものが飛んでしまうのではないだろうか。正式なアナウンスはまだだが、AppleのMobileMeのロッカーサービスは既にライセンスの話が進んでおり噂ではワーナーは4月からの提供開始に合意したと言われる(恐らく他のレーベルも最終段階だ)。年額20ドルとされるMobileMeのロッカーサービス代金はAppleの儲けではなく合意したレーベルへのライセンス料に充てられるのだろう。

結論:権利関係をきれいにした上でサービスを開始するAppleに対し、他はそれをクリアにせず(Appleが先に独占契約を結んでいるのかもしれないが)に見切り発車といういつもの構図。いざサービスを開始してから撤退なんてことになって迷惑を被るのは最終ユーザだと判っていたらこんな無茶な事は出来ないのだ。

水曜日, 3月 30, 2011

GarageBandはiPadのキラーアプリ

 楽しみにしていた「iPad 2」(もう1,000台発注予定だったのに)が発売延期になってしまいめっきりAppleネタが少なくなってしまった(震災の影響もありそちらの情報を漁ってたのも影響)。進めなければいけないプロジェクトも全然先が見えない体たらくでいつ会社を追い出されるかと気が気でない毎日だが、そんな切羽詰まってる筈の本日iPadに漸くGarageBandをインストールした。Mac用のGarageBandを初代から使い続けている(そんなに使っていないがKeynoteベースのデモムービーのBGMに使用)が、正直なところMac用はあくまで音楽を作るツールに過ぎず、これがiPad用になったとしてもKeynoteやPages、Numbersと同様に簡易版なのだろうと、正直たかを括って手を出していなかったのだ。さて、そんな経緯で手に入れた600円のGarageBandはMac版とは全く別な代物だった。Macと同様に単純にループを継ぎはぎして(ちゃんと打ち込みができる人は別)曲を作るだけだと考えていたが、デジタル楽器の側面も合わせ持ちギターなど単体のアプリにお金を注ぎ込んでいたとしたら…残念ながらミュージシャンではないので言葉では上手く説明出来ない。

結論:これが600円なんてあり得ないのだ。

WWDCは6月6日開幕

 今年のWWDCは6月6日開催と正式に発表された。セミナーのチケットは考える間もなくソールドアウト(10時間で完売)になってしまったようだ。例年ならiPhoneなどのハードウェアも同時に発表されるWWDCだが、今のところそのような発表はないのではと噂されている。「iPhone 5」の製造がまだ始まっていないから6月6日に発表はないということなのだが、CDMA版の登場からすれば、例年通りのスケジュールはいくら何でも早過ぎると考えていたので順当だろう。残るは、まだSandybridgeになっていないiMacのリリースだが、これはLionの発表とは関係なく発表しても特に問題はない。
 
 今回のWWDCは、まさに次期OSオンリーになりそうだが、「iOS 5」とLionだけでも通常の二倍のボリューム。”Back to Mac"で朧げながらも方向性の見えているOSXがiOSを含んだOSとなるのかiOSがOSXになっていくのかが見えてくるだろう。ハイブリットになるのかデュアルブートになるのかさてどちらなのだろう。

結論:Appleの進化が止まる事はなさそうである(Androidのように暴走はしない)。

これからは音楽はクラウドだ?

 MobileMeの新しいクラウドサービスとしてロッカーが提供されるのではと噂されているが、同様のサービスがAmazonで始まった。クラウドで音楽をと言う流れは当然として、それが今までのサブスクリプション型の聴き放題型なのか、AppleやAmazonのコンテンツ預かり型なのかで大きく性質が変わってくる。Appleのサービスは有料のようだが、その代わりにiTunesに入っているコンテンツのバックアップの色合いとストレージを持たないデバイスでのオンラインストリーミング再生(これは、Amazonも同様)。恐らく、聴き放題型もユーザのコレクションを預かる形になるだろう。

結論:速度が二倍になったiPadの容量が据置だったのはクラウドが前提になるから。じゃあ、何故Apple TVのようにストレージレスにしないのかと言われればアプリはストリーミングで実行とはいかないからなのだ。

火曜日, 3月 29, 2011

ゴスリングがGoogle?

 元Sun Microsystemsで副社長を務めていたJavaの父ゴスリングがGoogleへと転職した。OracleによるSun買収後、Oracleにてシニアアーキテクトに就任したが昨年春に退社。AndroidでのJava利用に対して快く思っていなかったと思うのだが、最終的にそのGoogleを選んだようだ。

結論:Googleの方がJavaで好きな事が出来ると考えたのだろう。

月曜日, 3月 28, 2011

RIMがAndroidアプリを動かせるようにした訳

 前回にも書いたRIMの「Blackberry Playbook」のAndroidアプリのサポート。エコシステムの拡大などと言っているのでBlackberry用のアプリだけじゃサードパーティがアプリを作ってくれないからと単純に考えていたのだが、何の事はない現状はPlaybook用のアプリはJavaだけで、C/C++のSDKさえリリースされていないお粗末な状況。端末のデビューに備えてSDKを先にリリースさせたAppleとは大違いだ。ハードを出せばそれで良いと考えるからこんなバカな話になってしまうのだが、こんなものに付き合うとしたらそれはユーザの方が悪いと言うしかないかも知れない。

結論:SDKもないのに専用のアプリを作るなど愚の骨頂。それでエコシステムをなど臍で茶が沸くのだ。

結局、Xperia X10はGingerbreadにアップグレード

 Xperia X10の機能そのままでGingerbreadには出来ないのでサポートしないと発表したのに結局押し切られた形でアップグレード対応。でも、これってほぼ素の状態のAndroid。SONYらしさが無くなればまたユーザから文句が出るに決まっているのに対応に踏み込まざるを得なくなったのは明らかな戦略ミス。バカだチョンだと言われようがIS01を見捨てたシャープの方が長い目で見たら得策だったのではないだろうか。
 
 出すとは約束したもののX10用のGingerbreadが用意出来るのは第2四半期末か第3四半期始めと今秋の話。その頃にはiOSは5.0になっているし、Androidだって2.4になっているのは間違いない。結局どこかでイタチごっこを終りにしなければならないのは間違いないのだが、1年もしないうちにサポートがままならないような大幅な仕様変更が発生しかねないAndroid。必ず、そう言う結末になるから乗るなと私が書いた通りの結果なのだ。

結論:自由に手を入れても構わないと言われたから独自のUXとアプリを載せたために身動きが取れなくなったSONY。自社OSじゃないから何度も同じ事が繰り返されるだけの話なのである。それでも続けるんだ。それじゃ東電と同じ。バカじゃないの。

金曜日, 3月 25, 2011

PS3はゴミ箱へ

 高性能なのは間違いないが電気をバカ食いするのでMacに搭載される事のなかったcellチップを使ったPS3。もうしわけないが計画停電だと騒がれているご時世に冷蔵庫の5台分の電気を使うなど言語道断。最新モデルでは3分の1に減っているらしいがそれでもMacBook Pro3台分。初期モデルだったら10台のMacBook Proを使っているのと同じだというのだから如何なものだろう。

結論:PS3は一人で乗るだけなのにV12で8,000ccエンジンの車を持っているようなもの。趣味趣向を悪く言いたくはないが、もしもエコを標榜する気ならPS3など勝手はいけないのだ。

「Blackberry PlayBook」でAndroidアプリ

 HPのWebOSやSymbianの「Windows Phone 7」と同様に、Android陣営には与せず独自OS路線を歩んでいるBlackberryだが、このままではPlaybookで使えるアプリケーションが増えないと危惧したのか、Android 2.3向けのアプリを実行する「app player」を準備しているらしい。RIMの共同最高経営者(共同CEO)のMike Lazaridis氏が「Blackberry App World」からAndroidアプリもダウンロードでき、「アプリの選択肢が更に広がるとともに、このプラットフォームの柔軟性が示される」述べたそうだ。

結論:要はBlackberryのアプリを作ってくれるデベロッパーだけでは他のプラットフォームに対抗出来ないと言う話である。まあ、ユーザの選択肢が増えるのは大歓迎だ。

木曜日, 3月 24, 2011

MotorolaがWebベースOSを開発?

 Androidしか選択肢がないから心中する気なのかと思っていたMotorolaが、どうやらWebベースのOSを開発しているようである。XOOMを出したと思ったら「iPad 2」で冷や水を浴びせられたMotorola。商品戦略を練る上で独自OSが必要だと漸く気付いたのだろう。AppleやAdobeで働いていた技術者を一本釣りしているとも言われる(まさか、退社予定OSXの開発者担当のBertlandは違うよな)。そんなに簡単にOSが出来上がるものではないが、Androidだけにコミットし続けて共倒れ何てことだけは避けたいところだろう。

結論:WebベースOSというと最近すっかり話を聞かなくなったChromeを思い出すが、本来ChromeはタブレットやネットPC向けのOSだったはず。いっそのことChromeをライセンスすれば良いように思うのだが。

水曜日, 3月 23, 2011

改訂版「GALAXY Tab」発表

 全てにおいて見劣りするXOOMをそのまま発売する事にしたMotorolaに対し、CES 2011で発表していながら「iPad 2」の発表を受けて販売を見合わせて計画を変更すると発表していたSamsungが、仕様を変更(厚み、重み、価格を改定)した「GALAXY Tab」をCTIA 2011で仕切り直しの上で発表した。僅かとは言え、「iPad 2」よりも大きな画面なのに薄く、軽く仕上げ、価格も10.1インチは「iPad 2」に揃えてきたのは素早い対応といえるだろう(Appleの様にアルミノ削り出しではないので再設計は簡単だろうが)。
 
 OSは、Honeycombで取りあえず最新のタブレット用のAndroid。SamsungオリジナルのUX(TouchWiz UX)を搭載しているが、それが使い易いのかどうかは実機が販売されてからの検証によるだろう。

結論:米国での発売開始は6月8日とアナウンスされているが、それまでにどれだけの「iPad 2」が販売されているかが気になるところ。その上時期的に「iPhone 5」とバッティングするのがマイナス要因。タブレットとスマートフォンは土俵が違うが、マスメディアは当然「iPhone 5」の話題で持ちきりとなり余計に影が薄くなるのは間違いないだろう。

月曜日, 3月 21, 2011

Samsungの最高のお客様?

 世界最大の家電メーカーとなったSamsung。ウォン安のインチキも奏効してそれなりの業績を上げていると日本では見られているが、細かく見ていけば業績の悪いものもぞろぞろ、Samsungが何かを作ればその部品を供給している日本の家電メーカーが潤うという事実は決して報道される事はない(10年度はエコポイントで稼げたが、3Dで大穴をあけたメーカー多数)。そんな、Samsungの一番の稼ぎ頭は恐らくモバイル機器用のCPUとフラッシュメモリ。何と言っても全生産量を買い取ってくれるだけの需要があるメーカーがあり、値切る事もなく前金で払ってくれるのだから…

結論:SamsungにとってAndroid端末が売れるよりもiPhone(iPadも)が売れる方が業績が良くなるという皮肉なお話なのだ。

XOOMは敵ではない

 鳴り物入りのタブレット用Android(Honeycomb)を搭載したXOOMが27日から発売開始されるが、その前に発売開始された「iPad 2」の前に討ち死にになりそうな気配が濃厚である。スマートフォン用の2.3を流用したタブレットと比較すれば格段に使い易くなったのかも知れないが、所詮は最初のタブレット用バージョン。既に、初代から一年を経たiOSの方が作り込みが進み、明らかに両者の間の差は縮まっていない。
 
 速くなったと言われるXOOMの速度もiPadや他の「なんちゃってタブレット」との比較でしかなく到底「iPad 2」の敵ではないことは多くの人が指摘するところである。僅か2週間の差で発売されるとされていなかったので、アメリカでの入手を手配していなかったところに今回の大震災。いつ国内で発売が開始されるかが不明な現在。iPadとどれ位の速度差があるのかを実機で判断する事が出来ないのだが、Jobsの言を信じるならCPUで2倍、グラフィックに関しては最高9倍高速化されている「iPad 2」に対抗出来るAndroidタブレットが、存在しない事は間違いないだろう。

結論:価格、厚み、速度で販売を見直したSamsung。どれも、「iPad 2」に負けているのに出してしまったMotorola。どちらの判断が正しかったかは国内で「iPad 2」が発売開始される前に出ていそうな雲行きである。

土曜日, 3月 19, 2011

お詫び

 本来ならば今回のような事が発生したら真っ先にいろいろな書き込みをしそうな私が、何も書かない事に不信感を持たれているかも知れないが、書きたい事が山ほどあるのにまとめて書く時間がとれていません。そんなに仕事が忙しいのかと言われれば、iPadに導入するアプリの計画などで時間が足りない事もあるが、実際にはTwitterやFacebookに時間がとられ過ぎて書けなくなってしまったのが、正直なところなのだ。私が、Twitterで何を呟こうが世の中に与える影響などたかが知れているのだが、最新の情報の収集とそれを社内のFacebookユーザに伝える事が私の役目なのじゃないかと勝手に…。

結論:blogを早急に書き始めます。iPad2も出たし政治的な発言もどんどん書きます。それにしても、始めた頃から私が書き続けた通りの無様な展開をするとは流石に考えてもいなかった。Facebookで土曜日に最悪のシナリオが始まるぞと書いたが、まさにその通りになってしまったのは残念だった。今の私は、福島原発に関しては何の心配もしていない。千葉沖で巨大地震が起こらなければあとは復興に集中するだけなのだ。

火曜日, 3月 15, 2011

更新していません。

いつもなら、どうでも良い事を書きなぐっている当Blogですが、東日本大震災以降更新できていません。TwitterやFacebookで地震に関する書き込みと情報収集で時間が取れなくなっているのが原因です。折角、iPad 2が発売開始されたのですから色々な事を書かなければと思っているのですが、暫くお待ち下さい。

火曜日, 3月 08, 2011

どうでも良い話

 私の尊敬するプログラマである中島聡氏がFaceBookを始められたので早速アクセス。個人的には全く面識がないのだが、Wallを確認すると遠慮しているのか怖じ気づいているのかは知らないが、まだ誰もコメントを上げていなかったので「恥はかき捨て」と一気にコメントをアップ。あんな程度のコメントでも大丈夫なのかと皆安心したらしく無事他の人もコメントを開始。

結論:最初の一人になるのは少しだけ勇気がいる。

月曜日, 3月 07, 2011

「iPad 2」の売りは?

 前のblogで「iPad 2」はスペック的に見てAndroidと比べてどうってことなはいと書いたが、それではあんまりなのでいくつかの売りを上げたみたい(あちこちで取り上げられているのでご承知の事だろうが)。

「iPad 2」の売り
その1:A5。1GHzのデュアルコアで2倍の処理速度と9倍のグラフィック処理。消費電力はA4と同じなので間違いなく2倍以上のパフォーマンスである。NGP(PSPの後継機)は一部でPS3よりも速いなんてデマが出ていたが、そんなスピードだったらバッテリーは5分も持たず、ズボンに火が点いてしまうと言う代物になるらしいので低消費電力で高速なA5は良く出来たチップなのは間違いない。
その2:カメラ。今時カメラが売りというのもなんだが、少なくともFacetimeが使える意味は非常に大きい。インカメラはVGA、背面カメラは720pと言うのはスペック的には、ふた昔以上前だって驚くようなものではないが…
その3:CDMA/EV-DO対応。発売と同時にVerizonにも対応と言うのは大きな売り。Androidを手に入れたばかりの人達が「iPhone 4」への乗換えを躊躇する恐れがあるのとは違い、実質的にライバルといえる端末が出ていないタブレットで先行出来るのは大きな売りになるだろう。
その4:筐体の変更。2年間は筐体デザインを変えてこないというのが今までのAppleのやり方だったのに行きなりの変更(Android陣営はそこを見誤ったようだ)。僅か8.8ミリの厚みで重さも1割以上の軽減。それでいて筐体は従来通りのアルミの削り出し。安っぽさはどこにも見られない。
その5:3軸ジャイロ。加速度センサーに加え、3軸ジャイロが加わったことで更にインターフェイスを向上させる事が出きる。ゲームだけではなく3軸ジャイロを活かした新しいアプリがこれから出てくるだろう。
その6:白いモデル。iPhoneの白がいつになったら出るのかと言われているのに行きなり登場した白モデル。ひと目で「iPad 2」と分かるのは大きな売りである。Android陣営でカラーモデルがない訳でもないだろうが、少なくとも殆どのモデルはナンチャッテiPad(電源が入っていなければ見間違う)ばかりの中、白いモデルが出た意味は非常に大きい。他のメーカーが作るとすればボディーも含めて白なのだろうが筐体がアルミではないので白い筈のボディーがいずれは黄ばんで…デザインコンセプトが違うのでどうしても貧乏臭いのだ。
その7:フロ蓋。どんなぶきっちょが使おうがカバーの方で付くべきところにカチッと装着される「Smart Cover」(カバー自身が付くべきところにくっつくからスマートなのだ)。マグネットとの組み合わせでiPadのスリープもコントロール出来るのも売りである。
その8:ディスプレイ出力。Keynoteなどアプリケーション・レベルで対応していなければ出力出来なかった映像をシステムレベルで出力可能にしたのは大きな進化。HDMIで接続すれば「iPad 2」よりも高解像度で出力出来るのだから大きなアドバンテージかもしれない。

結論:何の変哲もないと思っていたが「iPad 2」は飛んでもないデバイス。Samsungが慌てるのも仕方がないのだ。

「iPad 2」は何故ストレージ容量を増やさなかったのか

 噂になっていたRetina ディスプレイを載せなかったのに、iPhoneよりも薄く軽くなったのに従来通りの長時間使用が出きるだけで、Android陣営に製品戦略の建て直しを迫ることになった「iPad 2」。使われているCPUは、デュアルコアになったが取り立ててAndroid版タブレットを脅かすスペックを誇るものではない(グラフィックスはケタ違いかも知れないが)。カメラだって800万画素が載っても別に驚く事ではないAndroidと比較して僅か100万画素。スペックだけを見たら見劣りするとはまでは言わないが、少なくとも到底一等賞になるようなものではない。それなのに、Samsungの大将自ら製品戦略を見直すと言っているのだから、予想通りだっただけなのに十分以上のインパクトだったのだろう。
 
 画面の大きさは現状のままなのに、CPUをA5(2倍速くなったのに消費電力は同じ)にアップし筐体をより薄くし、重量も軽くした上に価格は据え置き。Honeycombよりも完成度が高い(機能が多いのではなくユーザビリティが高い)OSで動作するのだから、場合によっては発表したGALAXY Tabの10インチモデルの発売を取りやめる可能性さえあるのかも知れない。
 
 話が横道にそれてしまったので表題に戻すが、メインメモリと処理速度を2倍にアップした(メインメモリの容量は発表されていないが)「iPad 2」で、画面解像度と同様に全く変化の無かったのがストレージ容量。Android端末などの他社のデバイスであれば本体のストレージ容量を増やす以外にSDなどの外部メモリでストレージ容量を増やすのが王道な筈なのにAppleはその辺を全く無視してきたのは噂されるMobileMeに替わるクラウドサービスが準備されているから無制限の音楽ダウンロード(正確には、Apple IDで管理されたクラウド空のストリーミング)の交渉を4大メジャーレーベルと続けている訳だ。いつでもストリーミング出来るのだからデバイスの中には一時的のキャッシュ出きるだけのストレージがあれば良いわけだ(これは、Apple TVで実現している)。今後Appleから出てくるであろうiOS端末は、どれもバカみたいな容量のストレージを載せる事はないと言うことである。

結論:iPadに必要なのはアプリを保存しておくのに必要な容量だけで、音楽やビデオは必要最低限で良いと言う事である。デュアルコアにしたのはダウンロードをしてもアプリや音楽再生などに遅延を発生させないため。Androidのように重いOSをどうにか使い物にするためではないのだ。

「Windows Phone 7」アップデートでまた不具合

 せめてもの救いは殆ど出回っていない事と笑うに笑えないMicrosoft。不具合に対応するためのアップデートで二度も不具合が発生する大失態。昔から「仏の顔も三度まで」と言うのだから、もう失敗は許されないだろう。OSとハードのアップデートで他社の商品戦略の見直しを喚起する企業があるというのに、自ら足を引っ張るような事ばかりを続けて何か良い事でもあるのだろうか。

結論:誰も記事にもしてくれない程の体たらくの「Windows Phone 7」。こんなことでも取り上げてもらえば宣伝になると、まさか考えてるわけではないよな。

木曜日, 3月 03, 2011

いじくり回すのと使うのは違う

 ユーザである赤松さんに焦土しか残されていないと指摘されるAndroid(GingerbreadではなくHoneycombもですよ)。Cnetで、「iPad 2」と「XOOM」の選ぶならどっち?という読者アンケートページはわざわざ見るまでもなく「iPad 2」の圧勝(午前中はXOOMは無得点。今は間もなくトリプルスコア)なのだが、投票者のコメントで明らかなのは「iPad 2」を押しているユーザは使えるかどうかが基準で、「XOOM」を押しているユーザはいじくり回せるかどうか。
 
 いじくり回せるかどうかが選択の基準になっている人には使い易いかどうかなどは二の次、三の次(もしかしたらそんなことはどうでも良いのかも)。使い辛ければそれだけいじくり倒す楽しみが増すとさえ考えているようにさえ思える。Androidのコアユーザはそもそもそう言う人達なのだ。そんな人に奨められて何も知らずにAndroidを買ってしまったユーザこそ良い面の皮…そう考えると、性もないauのスマガラは結構一般ユーザには有り難い存在なのかも知れない。「遅いだ。糞だ」と私のように心無いマカーにヤジられても取りあえず今までやっていた事がAndroidのお作法を知る事なく…
 
結論:使うのなら「iPad 2」、いじくり回したいならAndroid。どう考えてもユーザ層の広さはiPadに軍配が上がる。こんな状態で本当にAndroidがiOSのユーザを越えられるの?

水曜日, 3月 02, 2011

iPad 2は直ぐに販売開始される

 今晩、正式に発表される「iPad 2」が、いつ販売開始されるかが気になるところだが、既にiPadの生産も出荷も終了したことを鑑みれば、遅くとも17日の週には発売が開始されるだろう。MacBook Proのように開封厳禁の荷物がAppleStoreに届いていると言う噂はないので即日とはいかないのかも知れないが、何ヶ月も待たされる事は少なくとも米国ではあり得ないだろう。
 
 進退が問われている病気療養中のJobsが、「One more thing」で登場するとの噂もあるが、これからも新製品が目白押しの今年のApple(iPhone 5、Lion、Air、iMac、Mac Pro、iPad 3)。前倒し出来るものはどんどん出荷していかないと時間が足りなくなってしまうのだ。

結論:今回の発表の目玉は、新しいMobileMeとiOS 4.3。Appleの考えるクラウドの披露なのである。

他社さんがFlashをサポートするのは?

 Appleが納得する状態に改良されればiOSでもサポートされるのではないかとAdobeが考えているのは勝手だが、現在のバージョン(Flash Player 10.1 for Mobileが遠く及ばない事はApple以外の人も認める状態)が橋にも棒にも掛からない出来損ないなのは間違いない(アンドロイダーは認めないと思うが)。
 
 そんな、FlashをAndroidなどの他のOSがサポートしているのを見て、何も知らない人達はAppleが難癖を付けているだけで、世の中はFlashムービーで溢れていると誤解しているようだがエロサイトを含めて世の中はiPhone、iPad対応が当たり前。WebページからFlash消えるのは間違いなく秒読み段階に入っている。
 
 それでは、何故他社はFlash対応を謳うのか(バッテリーと処理速度を犠牲にしてまで)と言えば、iPadと間違いなく差別化を図れるからだ。Apple以外の他社の端末ならどうせドングリの背比べ、あわよくばと考えてのFlashの採用なのは見え見え。正直に言えばFlashに将来があるなんて考えて対応しているメーカーなど一社もある筈はなく、ダシに使われているだけなのである。

結論:Web上のH.264対応も既に6割を超える中、Googleはライセンスフリー(常套手段だが、特許侵害で訴えられるのが関の山)を武器にWebMの標準化を企んでいるが、ライセンス関係に問題のないH.264がデファクトになるのは間違いない。AppleがAdobe詫びを入れる日など来る事はないのだ。

iPad 2にThunderbolt?

 どうせ今晩、発表されれば分かる事なのだがドイツのAmazonにフライングで「iPad 2」の情報があるぞと「Cult of Mac」に出ている。そこに、あるのは499€の16G/Wi-Fi/3Gモデルなのだが、気になるのがThunderの文字。本物だとすればスピーカーだSDスロットだと噂になっていた場所にThunderboltのコネクターが収まりそうな話なのだが、さてどうなる事だろう。

結論:ミニディスプレイポート兼用と言う話もないではないが、Thunderboltのコストってそんなに安いのだろうか。

火曜日, 3月 01, 2011

やっぱりここまで

 意地でAndroid 2.1に対応してきたソニエリのXperia X10。2.2以降になんて対応出来るはずがないと言うのが私の考え(Xperiaユーザはそう考えていなかったらしい)だったが、私の予想通り「2010年の製品をAndroid 2.1よりも上のバージョンにアップデートする計画はない」とキッパリと切り捨てられた。

結論:自前のOSではないので悪いのは自分たちじゃないと考えているかも知れないが、たった一年でアップデート出来なくなるものが、本当にスマートフォンと呼べるのだろうか。

あまりに凄過ぎてMacBook Proはオーバースペック

 SandybridgeにThunderboltととんでもないハイスペックなのに低価格で登場したMacBook Pro。私のように高望みが癖になってしまっている人間からすればゼロスピンドルで無かったのを嘆くのだろうが、冷静に考えたら少し前のXeonを2発積んだ高性能なサーバよりも高速処理が可能なノート(ThunderboltでSSDのRAIDを繋げば会社で使っているOracleサーバよりも高機能)なんて使い切れないよという言うのは当然だろう(使い切る必要も無いと思うが)。
 
 一番ロースペックの13インチモデルでさえ私が現在使っている15インチのCore i5モデル(2.4GHz/2010 Mid)の1.5倍以上の処理速度を叩き出すのだからコストまで勘案すると優に2倍以上の…夏以降に登場するOSX Lionでは更に処理速度を上げるモジュールも加わると言われており更に速度が速くなるに違いない(少なくとも他のOSのように遅くなる事はない)。
 
 最近Airを買ったばかりと言う人は今直ぐ購入する必要はないだろうが、それ以外の人なら購入の対象に考えて後悔する事はないだろう。じゃあ、どれを買えば良いのだと問われたら画面のサイズを気にしないのなら13インチのローエンドで十分だろう。

結論:こんなノートが僅か10万そこそこで手に入るなんて、凄い時代になったものだ。胆になるのはThunderbolt。今のところ、こいつが付いているノートはMacBook Proしかないのだ。

月曜日, 2月 28, 2011

MacBook Proは凄い

 私が書かなくても凄い事は間違いないMacBook Proだが、ゼロスピンドルになっていればもっと凄かったのにと考えるのはやはり間違っているのだろうか。約一年のスパンが開いていたMacBook Proは、Arrandaleの世代を飛ばして一気にSandy Bridgeを採用し、忽然と舞台から消えていた「Light Peak」を「Thunderbolt」として引っさげて来た事だけで流石と認めるべきなのだろう。グラフィック機能を無視すれば13インチのローエンド・モデルでも旧モデルの上級モデルと互角で、価格は据置なのだから文句を言ったらバチが当ると言うものか。

結論:これにLionを入れて使ったらWindowsなんてバカらしくて二度と使う気が無くなるに違いない。

NEC、業績予想を下方修正 従来型携帯が不振

 PCからの撤退(そう考えていない人もいるようだが、儲からないのだからいずれLenovoに売却だと踏んでいる)、スマートフォンへの対応遅れでジリ貧のケータイとやる事なす事良いとこなしのNEC。従来型のケータイが不振だから業績下方修正になったわけではなく、加速する情報化時代に乗り遅れたのが大きいのだろう。

結論:日本のメーカーの問題は、NECに限らず個別ではなく会社全体のビジョンの問題なのだ。

Samsungはそんなに凄いのか?

自虐なのか成りすましなのかは知らないが、未だにSAMSUNGを引き合いに出して韓国に見習えなどと訳の分からないことを恥ずかしげもなく宣う人がいたりする(絶滅危惧種か何処かに障害があるかなので保護せねば)。

そんな人が全く認識していないのは、SAMSUNGがあそこまで伸びた理由は、国内市場が小さく外に出ていくしか生き伸びる術がなかった事と韓国の経済力が弱く通貨に全く力が無かった(ウォン安)事の相乗効果に過ぎないという事実。勿論、日本のメーカーはそれ以上のものを持っているので同じ条件の上に立っていれば負ける事など無かったと国粋主義を振り回すつもりは更々ないが、要は、韓国の経済は脆弱(SAMSUNGだって海外からの資本で…)なので真似をする必要はないと言いたいだけである。

結論:iPhoneのデザインをパクったリモコンを臆面もなく作る様な三流会社が幾ら売上を上げたって気にする必要などない。

木曜日, 2月 24, 2011

「iPad 2」は、つなぎバージョン?

 ホームボタンの残っている「iPad 2」は本命ではないと先にも書いたが、他の人も同様に考えているようで秋に出ると噂になっているボタン無し(7インチサイズで9.7)が本来の「iPad 2」だったのでは。そうだとすれば「A4」の強化版だというのも妙に納得する。

結論:カメラがないとAndroidタブレットに負けていると脅迫感に駆られている人以外はスルーで良いのでは?私は少なくとも手に入れますが。

「iPad 2」のスペシャル・イベントは「2」繋がり

 6月まで出ないとの噂も流れていた「iPad 2」の発表は3月2日に行われる。招待状に使われている画像を見る限り現行のiPadと同じように黒いフチが残されているので「iPad 2」はホームボタン付きのようでβ版でのお約束通り、5本指マルチタッチはiOS 5までお預けになるのかも知れない。「A5」が最初に搭載されるのは「iPhone 5」とも言われているため、メモリと「A4」の強化とカメラ搭載がメインのアップデートなのだろうか。
 
 秋には、「A5」搭載でホームボタン無しでRetina Displayの「iPad 5」(同時に6インチ版が出る?)と言われているし、果たして「iPad 2」に手を出す必要があるのかは出てからのお楽しみである。3月末に販売開始されたとしても日本で展開されるのは6月位になりそうだし、そうなると直ぐに9月の次期モデルってまるでどこかの国のメーカーみたいな製品展開をAppleはしてくるのだろうか。

結論:「iPad 3」と噂されているのが「touch」の大型のモバイルシリーズ化…だとすれば「iPad 2」には強化版の「A4」ではなく「A5」が載せられる筈。その辺であたりを付ける事になりそうである。

水曜日, 2月 23, 2011

「IS01」、「IS03」に致命的な不具合

 シャープの自称スマートフォン「IS01」、「IS03」に致命的な不具合があるために3月1日からアップデートが可能になるそうだ。どんな不具合なのかと調べて見ると…
 
分かっている不具合
その1:画面がうっすらになってしまう
その2:突然暴走する
その3:タッチパネルがちゃんと反応しない
その4:文字がまともに入力出来ない
その5:メールアプリが重くなる
その6:メモリが開放されない
その7:Wi-Fiの速度が遅い
その8:スリープモードが正しく作動しない
その9:電池の消耗が早い

 今回改善されるのはこの中の8と9だけ。残りの7つが改善されるのが楽しみ。

結論:流石は全て載せのスマートフォン、不具合も全て搭載とは頭が下がるのだ。

火曜日, 2月 22, 2011

MacBook Proはcomboドライブ?

 ゼロスピンドルになるのではと思っていたMacBook Proだが、流石にそこまでSSDが低価格にはなっていないからか、SSD(16G)+HDD(大容量)のcomboドライブになるのではないかと噂になっている。AirとProでは作業の内容が違うから仕方がないのかも知れないが出来ればAirのように薄くて軽いProにして欲しかった。

結論:DVDがなりなった分薄くなるだろうが重量は200グラムちょっとしか軽くならないのだとしたら非常に残念である。

ロケーションフリーは生産中止

 「まねきテレビ」が最高裁で逆転敗訴したのでビビった訳ではないだろうが(その前に生産は中止されていた)、SONYのロケーションフリーがいつの間にか消えていた事を知らなかった。興味がなかったので気にしていなかった事もあるが、大々的に発表しそれなりにヒット商品になっていたものをこっそり終りにしていたというのはあまり、頂けない姿勢だと思う。
 
 まあ、個人として楽しむロケーションフリーを著作権侵害(自動公衆放送)だとする日本の放送業界の前近代(この業界のガラパゴス状態はケータイ以上)な姿勢に問題があるのは間違いないが、SONYのような大企業が突っ張らないのなら最初からこんなものに手を出すべきではなかったのではないだろうか。
 
 そもそも、今の日本のテレビ放送でそこまでして見なければならないようなものは殆どない(特に報道など全く不要)のに、それを出張先でも見たいという神経が私には理解出来ない(テレビを見なかったために死んだ人を私は知らない)し、地域を跨いで放送を見られたら困るという放送業界の考えも全く理解出来ない。統計的に意味があるかさえあやふやな視聴率などと言う数字で決まる広告料もまやかしなら、放送を独占しているのは自分たち(電波屋)だと言う思い上がりも時代錯誤極まりないのである。

結論:電波しか各家庭に動画コンテンツを届ける手段がなかった時代はもう終った。電子書籍が出版社を不要とする時代を向かえているのと同じように動画コンテンツに放送局が不要な時代が間もなく始まる。わざわざ地デジを録画して転送しなくてもクラウド上にあるコンテンツを見る時代が来ている。SONYが、ロケフリをやめた理由が放送局に喧嘩を売りたくないのではなく放送業界を必要としないエコシステムを構築したからと言うのなら評価出来るが...そんなことはまずない...Appleが最初からテレビチューナ(レガシーの極み)をMacに載せなかったのは最初からゴールが見えていたからなのだ。

月曜日, 2月 21, 2011

クチコミサイト運営のWillVii、元ソニー会長の出井氏を顧問に

 クチコミサイト「みんぽす」を運営するWillViiが、「知」と「経験」を持つクオンタムリープ代表取締役の出井氏を顧問に迎えるそうである。TwitterやSNSを使って気牛の商品やサービスのプロモーションを行うソーシャルメディアマーケティングを提供って言うけど...

結論:出井さんはSONYをこんな状態にしてしまった戦犯だと思うのだが(大本は大賀さんだけど)。

新しいMacBook Proは?

 フルモデルチェンジをしたMacBook Proが間もなくリリースされる(今のところ24日とされるが)。以前にAirと同様にゼロスピンドルになるのではないかと書かせてもらったが、そうなるとどこに違いがあるのかが疑問(13迄はAirにしてしまうのではないかと考えていた)だったのだが、「Light Peak」が搭載されるとなれば話は違ってくる。

結論:CPUのアップとゼロスピンドルだけでは物足りないと思っていたが、十分にAirとの差別化が図れるだろう。まあ、フタを開けてみないと分からない事だが。

iPadやiPhoneはNewtonがあったから

 少し前に、Jobsの命令で解散させられたNewtonの持っていた技術がこっそりと開発続行され、それがiPhoneやiPadに活かされたのだと書かせてもらったが、「D8カンファレンス」で、Jobsが「iPhoneよりも先にタブレット技術の構想がでてこれに取り組んで行くうちにこれは電話に使える、ということで先にiPhoneを出し、タブレットに戻った」と語っていたと書かれていた。Jobsが、全否定したものは間違いなく密かに開発が進められているものだと言うのがAppleウォッチャーの共通認識になっている(Intel版のOSX、iPad、古くは動画対応のiPod)が、いきなりiPadを出しても市場がない(タブレットPCを死屍)事を理解していた。
 
 そこでJobsが2000年の段階でまず始めに打って出ると決めたターゲットはNewton(Palm)の存在価値を否定した携帯電話。その時にはiPodさえ発売していなかったわけだから、その先見性は神懸かりと言うべきかも知れない。ここで、Newtonに電話機能を付けるなどという安易な戦略を組んでいれば、スマートフォン時代は早く訪れたかも知れないが少なくともAppleが今ほど大成功をおさめることは無かったであろう。
 
 音楽コンテンツで成功を得たiPodのエコシステム+キャリアからの報奨金で他社よりも安く販売しても利益を上げられるビジネスモデルを組み立てたiPhoneの成功を梃子にして始めから成功する形で登場したiPad。7インチは作らないと言われているiPadだが、最近になって6インチが出るのではないかとの噂も出てきているが、もしも本当にデビューするとなればこれは恐らくiPadのラインではなくiPod touchのlargeサイズになるのではないだろうか。

結論:NetBookみたいな糞は出さないと言って発表されたiPad。小さなiPadなど出さないとは言ったが大きなiPodを出さないとは言っていないのだから、いきなり出てくるのではないだろうか。丁度Newton位のサイズだと思うのだが如何だろう。

金曜日, 2月 18, 2011

iPadが売れているのはハードが優れているからではない

 韓国では「GALAXY Tab」ばかりだったと宣っていた情報システムのチーフも、やっぱりiOSのインターフェイスはAndroidとは違って肌になじむと漸く理解した(何で直ぐに気付かないのかが私には理解出来ないのだが)ようだが、ハードウェアスペックで物が売れるなどという世迷い言から脱却出来ないところを見るとメーカーはまだそこまでも至っていないようである。スマートフォンでは、そこそこの成功を見せているAndroidだがタブレットに関してはこれから(200万台を出荷したと言い張っているSamsungのTabも「Windows Phone 7」と同じで売れた数字ではないらしい)。Honeycombでもないタブレット(GALAXY TabやStreakは、2.2の上に独自のインターフェイスを載せてタブレットの画面で使えるように細工している)で、ハードウェア・スペック的にいくらiPadを上回っていようと意味がない。
 
 iPadが売れている最大の理由はハードウェアの出来が一番だからでも、エコシステムが完璧だからでもなくデジタル機器でありながら生命体のように反応するインターフェイスに負うのである。タッチパネルの反応も、画面の遷移も、そして...

結論:iOS端末が売れているのは、使っていると気持ちが良くなるからなのだ。

DVDの終焉

 iTunesのせいばかりではないがCDが売れなくなってプレス工場が閉鎖されるなどと思わしくないデジタルメディアの行方。Blu-rayは花開く前に萎んでしまうと前にも書いたが、DVDも5年前の4分の1の売上(日本国内の洋画の売上)へと大幅に縮小。その分Blu-rayが伸びているわけではないので間違いなく光学系のデバイスは間もなくご臨終だろう。
 
 Apple TVが、今直ぐにDVDに置き換わるのかと言われればそうではないと答えるだろうが、それだってApple TVでゲームアプリが動くようになるまでの期限付き。既にDVDよりもきれいな映像(720p)が見えるデバイスがあり、近々バージョンアップでフルHDもカバーするのでは言われている昨今。それなりの過去のストックがあるDVDよりも先にBlu-rayの方が廃ってしまったとしても何ら不思議はないだろう。
 
結論:それを阻止するために3Dなんて考えているから終ってしまうのだ。

IntelはMeeGoを継続

 Nokiaがギブアップ宣言してしまったMeeGoとSymbian。そうは言っても2012年迄に「Windows Phone 7」の端末を出せないのだから、今後新たな開発はしないと宣言しているSymbianの端末を2011年には出し続けなければならないという顧客をバカにしたNokiaが今以上にそっぽを向かれるのは間違いない(こんなにみっともない話は珍しい。HPもそうだって?)。一方のIntelはMeeGoを継続して推進していくと決意表明しているが、スマートフォンやタブレットにIntelのチップを使うメーカーはごく僅かなのも事実。

結論:MeeGoが無くなったらPC以外でIntelを使うメーカーが無くなってしまうから匙を投げるわけにいかないだけか?

Apple、モバイルPC市場でHP抜いて1位に iPad人気が追い風

 そんな数え方をするのはずるいと言う意見も出そうだが、iPadをモバイルPCにカウントした結果(iPhoneまで数えていないのだから狡くない?)。モバイルPCのシェアでなんとAppleがぶっちぎりの1位を獲得した。普段、シェアなんて関係ないと書いてるくせにと突込むアンチAppleの人もいるだろうが、私は利益の伴わないシェアは意味がないと言ってるだけで、利益も台数も1位なのだから文句なしに1位だと言いたいだけのことである。
 
 デスクトップも含めればAppleなんてまだまだ話にならないと反論する人も知るだろうが、こちらの台数だって出しても利益の出ないお荷物なのだとしたら何の意味もない(ユーザの方はメーカーが儲かろうが安く手に入るのだから関係ないといえばそうなのだが、潰れたらサポートはなくなることは忘れないように)と思うのだ。

結論:将来のPCはiPadとMacBook Airの方向へと進んで行くのは間違いないし、主力はiPadになるiPadをモバイルPCにカウントするのは狡いなどと言っていたら、モバイルPCなどというジャンルが消えてしまうのだ。

MWCはAndroidだらけ

 無事に終了したWMC(Mobile World Congress)2011。会場のどこを見回しても「緑のロボットだらけ」だったらしいが、話題が集中していたのはNokiaとMicrosoftの提携話。Intelと共同で開発していたMeeGoからの突然の撤退とMicrosoftとの提携。MeeGoを続けても勝ち組にはなれないと漸く気付いたのは良いが、来年に出すって話らしいのでまた鬼に笑われるだけのような気も…。何でAndroidではないのだと問われてAndroidでは他社と差別化は出来ないとNokiaのCEOは答えていたようだが、差別化に成功するのか差別されるのかはフタを開けてみなければ分からないだろう(答えは出てると思うが)
 
 話題はNokiaの心変わりだったのだが、会場は各社Androidのニューモデルのラッシュ。流石に、GingerbreadのスマートフォンとHoneycombのタブレットが並び漸くiPhone、iPadと渡り合える陣容が整えられたようである(私の専門用語では共食いと言うのだが)。そんなMWCで一番皮肉な話だったのは、MWCには不参加のAppleの「iPhone 4」が最優秀製品に選ばれた事(確か去年はJobsがPeople of the Year)だろう。

結論:台数では勝てても質では勝てなかったという事だ。それにしても、不参加の企業にきちんと賞をあげるとは立派だ。

MWCはAndroidだらけ

 無事に終了したWMC(Mobile World Congress)2011。会場のどこを見回しても「緑のロボットだらけ」だったらしいが、話題が集中していたのはNokiaとMicrosoftの提携話。Intelと共同で開発していたMeeGoからの突然の撤退とMicrosoftとの提携。MeeGoを続けても勝ち組にはなれないと漸く気付いたのは良いが、来年に出すって話らしいのでまた鬼に笑われるだけのような気も…。何でAndroidではないのだと問われてAndroidでは他社と差別化は出来ないとNokiaのCEOは答えていたようだが、差別化に成功するのか差別されるのかはフタを開けてみなければ分からないだろう(答えは出てると思うが)
 
 話題はNokiaの心変わりだったのだが、会場は各社Androidのニューモデルのラッシュ。流石に、GingerbreadのスマートフォンとHoneycombのタブレットが並び漸くiPhone、iPadと渡り合える陣容が整えられたようである(私の専門用語では共食いと言うのだが)。そんなMWCで一番皮肉な話だったのは、MWCには不参加のAppleの「iPhone 4」が最優秀製品に選ばれた事(確か去年はJobsがPeople of the Year)だろう。

結論:台数では勝てても質では勝てなかったという事だ。それにしても、不参加の企業にきちんと賞をあげるとは立派だ。

「iTunes」はSONYにとってのデジタル分野の最大の提携先の一つ

 自分のところでミュージック・ストアを始めたので「iTunes Storeから撤退もあり得る」などとSCEの責任者がインタビューで偉そうな事をぶったのは良いが、大慌てでSNEのCOOのLayden氏が「iTunesはデジタル分野で最大の提携先の一つ」と火消し発言。Layden氏はSONYのレコード部門の責任者ではないらしいが、「SONY Music Unlimited」には関わっているらしいので取りあえず直ぐに撤退などする気はないようである。

結論:始めたばかりの「Qriocity」が、うまく行くかどうかは予測不能。そんな段階で意気込み以上の発言をするのは時期尚早。日本ではiTunesに楽曲を出していないかも知れないが、だからといってiTunesに勝っているわけじゃないのを良く理解するべき。EMIみたいに出たり入ったりする方がみっともないのだ。

App Storeは独禁法違反?

 総販売台数と種類の数では圧倒的なAndroidだが、実際にダウンロードされているアプリケーションの売上をみるとグローバルで2010年度もAppleが独占といえる状態だった(シェア82.7%)。成長率だけを見れば2009年の8.6倍のAndroid Marketが一番だが、金額ベースで見ればそのシェアは僅かに4.7%。Androidマーケット以外もあると反論されそうだが、そんなものを全部一括りにしても8割を超えているApple以上になる事などどこにも...
 
 82.7%と言う数字はまるでiTunes Store並だが、まともに戦うのをやめて独禁法違反で訴える方が良いと考えるくらいに圧倒的な差が付いている。2011年になれば逆転だとAndroidファンは考えているのかも知れないが、ハードもOSもまちまち(カオス状態)のAndroid向けアプリに掛かる手間は想像以上に厄介な問題。

結論:どんなに欲目で見てもAndroid全部を合わせれば勝てそうなのは「Nokia Ovi Store」(シェア4.9%)か「Blackberry App World」(同7.7%)が良いところ。どっちの市場向けのアプリを開発するかなど聞くまでもない話なのである。

火曜日, 2月 15, 2011

小型版iPhoneは「iPhone nano」なのか?

 サイズが「iPhone 4」の3分の2程度で重量が半分くらい、価格は200ドル以下の新しいiPhoneをAppleが準備しているのではないかと噂になっている。このモデルはストレージも持たず全てをMobileMe経由でストリーミングで行うのではないかともされる(LaLaの技術を使う)が、そうなるとOSのアップデートをどうするのだという疑問もあるようだ。
 
 出所がWallstreet Journalと言うのが気になるところ。今は低開発国向けの廉価版のように書いているサイトもあるようだが、デュアルバンドのチップが納まり汎用SIM内蔵となってくれば、どう考えてもこれが本命と言う気がする。
 
 無料になるMobileMeとの組み合わせで使うとなるとどこで儲けるのだと言われそうだが、App Storeも含めれば利益を絞り出す手段がない訳ではなく、本体を廉価で提供するかわりにキャリアからの奨励金を得るという手も十分に考えられる。他のメーカーであれば機能を絞った廉価版と言う考え方もあるかも知れないがAppleがそれをしなければならない理由はないが、チップをデュアル・コアにアップした上にダウンサイズして必要なバッテリー容量を確保出来るのかだろう。それが出来なければA4チップを積んだ3GSの後継機的な端末だが、そんなことをする位なら小型で高機能な「iPhone 5」を低価格で出す方が良いのではないだろうか。
 
結論:他のメーカーの基準で考えれば小型のiPhoneは廉価版で、「iPhone 4」の後継機となる「iPhone 5」とは別物になるのだろうが、他のメーカーを一気にぶちのめすつもりならば小型で高機能で信じられないくらいに低価格を出すと言う方法もあるだろう。但し、そうなるとCDMA版が出てすぐというのはいくらなんでも早過ぎると思うのである。

キーボード付きiPhone?

 ホームボタンさえ無くそうと言うこのご時世にキーボード付きのiPhoneなど出る筈もないと考えているのは私だけだろうか。最新の噂では小さいiPhoneとキーボード付きなど3つのプロトタイプがあるとされているが、キーボードを無くすためにここまで練り上げたマルチタッチインターフェイスを無駄にするような余計なものを付けるなどコストから見てもあり得ないだろう。

結論:キーボード付きなど出る事はないのだ。

月曜日, 2月 14, 2011

どこが生き残るのか

 モノが出る前に退場宣言をせざるを得なかったMeeGo(モノが出せなかったのだから仕方がないが、何故モバイルLinuxを選んだのだろう)。Appleなんかにケータイが分かるかと大見えを切っていた先のCEOは当然首切りになったわけだが、なまじSymbianで上手く行っていたために打倒iOSのスタートを切るのが遅かったために取り返しの付かない状況に自らはまり込んでしまったのだから世話はないと言うしかないだろう。そんな、出遅れNokiaが起死回生を図ろうと手を組んだ相手はMicrosoft。どちらも、負け組である事にかわりはないがAndroid陣営に加わっても幸せは転がっていないし、iOSやwebOSがライセンスされる事はないのだから選択肢は自ずから無かったとは言える。

 そんなこんなでスタートを切る前にギブアップをする(まさか、ケータイの王者が自らそうなるとは考えてもいなかっただろうが)キャリアやメーカーが出てきた昨今。今後、生き残っていくのはどのOSになるのかを考えてみたい(個人的にはiOS以外がどうなろうと知った事ではないのだが)。
 
iOS:自由がないとAndroidな人から批判を受けるiOSだが、人に優しいインターフェイスとこれからも発展を続けるエコシステムを持つのが最大の強み。自社の製品しかサポートしていないのでバージョンアップにタイムラグは起こりようもない。揺りかごから墓場までの幅広いユーザに利用可能(理解していなくても使える部分のすそ野が広い)なのもユーザビリティが優れているからである。【生き残り度:99】Appleが消えてなくなるまで消える事はないOSである。【特徴】ユーザビリティあっての機能。情感に訴えるインターフェイスがユーザの心を鷲掴み。【同質異像】
Android:Androidと一括りにして捉えれば既にiOSを越える台数が出回っているかもしれないし、恐らくそうなるであろう。最大の問題は複数のバージョンが存在し、自分の使っている端末が必ずしもバージョンアップ可能かどうかが不明なこと。バージョンアップの対象とならない(或いは実用とならない)ババを引いてしまったのかどうかはフタを開けなければ分からないと言う無責任振りを何とも思わないか、アップデートのためなら端末買い替えも厭わないという人にしか私ならばお奨めしないだろう。端末が特殊であればあるほど他社への乗換えが困難になるのも弱点。メーカーが潰れてしまえばオープンなOSだと言っても誰も助けてはくれないのである。【生き残り度:70】Googleが潰れない限りAndroidは生き続けるだろうが、あなたの端末を作ったメーカーがサポートを続けるとは限らないし、メーカーが生き残るかは全く不明。【特徴】バージョンアップ命。細かな作り込みよりは機能の追加ありき。自由放任を謳うが一番放任状態なのは開発している自分たち。【呉越同舟】
Windows Phone 7:7で終ってしまう恐れのあったWindows Phoneだったが、世界最大のケータイ・メーカーであるNokiaとタッグを組む事になり自然消滅は免れるかも知れない。自社ではiOSに勝てるOSが作れない(そんなメーカはどこにもないが)メーカーと販路がないMicrosoftの愛のない結婚。そこで生み出される子どもにどれだけ愛情を注げるかで運命は決まるだろうし、万が一Androidが空中分解してしまえば他社との差別化の為に選んだWindows Phone 7が選択肢となり差別化が困難になってしまうだろう。一番の問題はNokiaからWindows Phone 7が登場するのが来年になる事。Nokiaの第一号が出る頃にはAppleは「iPhone 6」だという現実を理解しているのだろうか。【生き残り度:55】お互いに消極的理由で結びついているだけなので他に魅力的な相手が出てくれば破談という事も。【特徴】良いとこ取りのつもりで自慢のモジュールを組み合わせるも、単なる寄せ集めに終るような気がする。今後Symbianの開発はしないらしいがWindows Phone 7を使ってローエンドの端末が果たして可能なのだろうか。【同床異夢】
webOS:モバイルOSとして捉えれば一番歴史の長いwebOS。そのルーツはAppleのNewtonにまで遡れる。そう言う意味ではiOSとは異母兄弟のようなものとも。養子に出されて一時はPDAの覇者となるが、PDAと言うデバイスそのものが高機能化したケータイの前に存在価値を失い運命を共にすることに。iOSが親に殺されたNewtonの生まれ変わりなのと同じようにwebOSもiOSが登場しなければ間違いなく死に絶えていただろう。【生き残り度:65】ユーザビリティも作り込みもiOSに勝とも劣らずだが、出遅れ感は否めない。HPが心中覚悟でwebOSを大切に育て上げればいつか浮かばれる日も。iOSとの差でどうしても埋められないのはエコシステムがあるかないか。【同工異曲】

結論:一年後にどうなっているかはお楽しみ。

木曜日, 2月 10, 2011

MeeGo端末は頓死?

 シェア一位でありながら恐ろしい勢いでスマートフォン市場に取り残されつつあるNokia。「Android」や「Windows Phone 7」に色目を使わずIntelと共同開発しているMeeGo(モバイルLinuxの統合OS)を搭載した携帯電話を出すと言っていたのに、まだ一台も発表されることなく開発が中止されたと報じられている。まだ出ていないMeeGoの開発速度よりもAndroidやiOSの方が速いのが中止の理由なのかも知れないが、このままのペースで行ったのでは1年掛けても1つくらいしか出せないというのは本当なのだろう。それにしてもSymbianではどうにもならないので、鳴り物入りであったはずのMeeGoが駄目となり、「Windows Phone 7」や「Android」の採用さえ噂されるとは...

結論:iPhone登場の時にAppleの携帯なんか売れる筈もない長年携帯を作り続けてきた自分たちのアドバンテージを舐めるなよと宣っていたNokia。こんなにも速くスマートフォンの時代になるとは思っていなかったのだろうがバカケー(Symbianではガラケーに遠く及ばない?)しか作れないのでは退場もあり得るのではないだろうか。

いよいよ

 予約分は僅か一日で完売だったVerizonの「iPhone 4」。既にオンラインストア(Apple SotreやVerizon)では注文が可能になっているが、店頭での新規販売が開始される本日どれだけのバックオーダーを抱える事になるのかが気になるところである(在庫分が売り切れるのはもう織り込み済み)。AT&Tと違いネットワーク使用中に通話が出来ないという弱点とティザリングが出来るという強みがあるVerizonのiPhone。そんな事が選択の理由になっているのではない事は既存顧客の先行予約の結果を見れば明らかだろう。

結論:顧客が「iPhone 4」を選んでいる最大の理由は理屈ではなく体験したいから、機能(理屈)で勝負をしようとしている限りAndroidがiPhoneを真に越える(シェアなんて意味はない)事はないだろう。さあ、どうなるかが楽しみだ。

月曜日, 2月 07, 2011

何で今「Xperia PLAY」なの?

PlayStationのゲームが実行出来る「Xperia PLAY」を13日午後6時に発表するとアナウンスしたソニエリ。Androidが搭載されるスマートフォンだが家庭ゲーム機のPlayStationのゲームが動くと言っても新たに「PlayStation Suite」からダウンロードしなければいけない(PSP用のアプリさえインストール出来るわけではない)のでは...
 
 ゲームの操作は専用のスライドボードに配置されたハードボタンを使う必要があり電話機能がある一回り小さいPSP以外の何物でもないと言うのが正直な感想である。穿った味方をすれば一番コンテンツの多いPlayStationのゲームを納戸から引っ張り出してもう一儲けしようと企んでいるように思えるのだ。

結論:iPhoneやtouchの良さはカジュアルゲームも楽しめる事であり、その多くを無料で楽しめる事にある。携帯ゲーム機を駆逐する勢いで伸びているのはハードなゲームが楽しめるからではない(そう言うゲームも楽しめるとは思うが)のに、何で「Xperia PLAY」。自分たちの置かれている立場が全く分かっていないのだからこれも失敗に終るのだ。バカだね〜。

7notesを使ってみて思う事

 手書認識のエンジンの優秀さは皆が指摘している浮川夫妻が開発された「7notes」。かなりの悪筆でも認識してくれるが(よっぽど手抜きで書かなければ認識)、ユーザビリティはお世辞にも良いとは言えない。Mac版の一太郎が失敗に終ったのと一緒でiPadのインターフェイスを活かすような使い易さは見られないのが非常に残念である。

結論:キーボードアレルギーのある人にも使えるツールになりそうなのに、ユーザビリティがそうなっていないのが最大の弱点。このままでは誰もが使えるツールにはなりようがないのである。

日曜日, 2月 06, 2011

Jobsは最初にパソコンを発明し、最後には破壊した

 「THE DAILY」が正式にスタートしたが、その発表の席で尋ねられたマードックCEOが、「ジョブズは最初にパソコンを発明した男となったと同時に、最後にはノートPCを破壊する一撃を放った人物になってしまった」と答えたそうである。
 
 本当にPCをこのまま葬り去ってしまうかは分からない(少なくともAppleのPCがiPadに取って代われるとは思えない)が多くのPCで行われていた事を肩代わり(それもよりユーザフレンドリーに)するデバイスとしてiPadは現在最高のポジションにつけているのは間違いない。漸くiOSと比較すべきバージョンのOSが登場したAndroidタブレットでも、そのユーザビリティはお世辞にもiOS以上とは言えない(私は個々の機能の優劣が、ユーザビリティよりも大事だなどとは考えない)。ましてやWindowsを搭載したネットブックやタブレットをPCと捉えるのであれば、既に引導を渡したも同然。

結論:パソコンをコンシューマ用PCと捉えればiPadはそれに代わるデバイスであるが、パソコンを作ったと言われるAppleがiPadを出したという事は、既にそれ以上のパソコンのグランドデザインが出来上がっていると考えるが妥当な筈である。

Verizonユーザの半数がiPhone購入を検討

 たった1日で予約分が打ち止めになってしまったVerizonだが、調査会社による購入意向の調査結果を見る限り当然の成り行きではと感じる次第だ。実際に購入するかどうかは別にしても既存のVerizonユーザの半数が購入を検討だというのだから話半分に終ったとしても母集団が9,300万もあるVerizonで必要になる台数は2,000万台では足りず、その上AT&Tのユーザの4分の1がVerizonのiPhoneに...

結論:Verizonの発売開始に合わせて用意された200万台では焼け石に水。恐らく発売初日で全ての在庫が底を突いてしまうだろう。どう考えても現状のペースではVerizonの需要をカバーする事は不可能。当然、auがどうのなど話の外になり兼ねない状況のようである。iPhoneを入れない言い訳に使える?

土曜日, 2月 05, 2011

iOS 4.3は2月15日にリリース?

 iOS 4.2でもダウンロード可能な、「THE DAILY」。β版ではあるが既に4.3で動いているiPad上で設定を見ると日本円で1週間115円(年間4,800円)で購読可能なのだが、課金の開始日が2月15日から(β3にアップ後再インストールしたところ2月17日からに)となっているためアプリ内課金が可能なiOS 4.3の正式版が提供開始されるのはどうやら2月15日のようである。「THE DAILY」発表会場で「iPad 2」らしきデバイスが目撃されたとの噂もあるが、こちらも同時に発表されるのだろうか。

結論:「iPad 2」が2月15日から発売開始される事はまずないが、iOSのアップデートは間違いなく行われるだろう。正式版ではサポートされないとも言われる4本指ジェスチャーもβ3では非常にキビキビと動作している。恐らくこれがGMになるだろう。

Androidのアップグレード問題

 シャープがアップグレードを断念したIS01に引き続き天下のMotorolaもCLIQ XTを2.1へのアップグレードを断念との事らしいが、Androidが登場した時に懸念していた問題がやっぱりなの状況になりつつある。SONYのXperiaのように根性を見せてアップグレードしたものもない訳ではないが、それだって鳴り物入りだったUXを外す事によってどうにか実現したのだから苦渋の決断だったことだろう(まあ、評判の良くないUIだったから仕方がないが)。
 
 中嶋聡氏も書かれているようにハードウェアのアーキテクチャもまちまち(画面解像度さえバラバラ、ハードウェアボタンも好き放題)でBiosのようなレイヤーさえないスマートフォンがそう簡単にOSのアップグレードが出来る筈もない事は分かり来た事だったが、同時にコスト削減のために利用したOSの後ろ向きのための(旧機種)アップグレードに金を掛けるなど余程の余裕がなければ出来ない芸当なのだ。
 
 そんな状況のAndroidを未だにメディアと一部の開発者は持ち上げている訳だが、愛機のために個人的にアプリを作るのならば素晴らしい環境(一部のマニアにとって)であるAndroidだが、これで飯を食べようと考えている開発者にとっては悩みの種は尽きないのである。
 
 Windowsのようにデファクトになるなどと戯けた事を考えている連中もいるが、Macユーザから見れば出来損ないだったWindowsだってMicrosoftが互換性に責任を持ってくれていたからアプリの開発が行えたのだ。少なくとも今までのGoogleにはその半分も責任感があるとは到底思えない。だから、Androidは不幸になると書いたのだが皆さんはどう感じているだろう。

結論:Googleの動きを見ている限りAndroidの進化にはユーザへの視点もソフトウェア・ベンダーへの視点も抜け落ちているように思える。どうやら見ているのはAppleの方だけのようなのだ。iOSよりも凄いと言われたいだけでOSを作られたのでは迷惑なだけだと思うのだが、如何だろう。このままじゃ、Javaの二の舞い?

Verizonの「iPhone 4」予約分は1日で終了

 現地時間2日に先行予約を開始したVerizonの「iPhone 4」。午前3時からのスタートというのも以上だが、そんな真夜中の開始にも関わらず僅か2時間で過去の初日の端末販売台数記録を塗り替えるという盛況ぶり。直前になって社員は買えないなどと寝ぼけた事を宣っていたVerizonだったが、「信じ難い成功だった」とコメントを出したらしく漸く事態を把握したようである。

結論:販売開始用に200万台のバックストックを積み上げていたと噂されるCDMA版のiPhoneだが、予約分(何台割り当てたかは不明)は僅か1日で完売。新規契約用も初日で売り切れてしまうような事態になったら(なるに決まってる)どうするつもりなのだろう。