火曜日, 8月 31, 2010

Web3.0

一頃は、インターネットのキーワードであったのにクラウド、シンクライアントなどの流行り言葉の勢いに押されて最近は口にするのもはばかられる言葉になってしまったWeb3.0。Web3.0と言う言葉(そもそも、Web2.0がブームになった為に二匹目のドジョウを狙った造語に過ぎない)はすっかり廃れてしまったが、世の中は本当の意味でWeb3.0の時代を迎えている。2.0迄の時代はPCをツールとしたインターネットサービスだったものが、iPhoneやiPad(Android端末も)の登場によってモバイル環境でインターネットを当たり前に利用する時代に突入した。ガラケーでも出来たなどと戯けたことを言う輩もいるかも知れないが、金魚すくいを漁業と言わないのと同じ位に全く違うものだったのだ。私のblogの読者なら既に理解されているだろうがWeb3.0のメインプレイヤーはAppleやGoogleであって、周回遅れのMicrosoftでも通信キャリアでもないのである。

結論:インターネットがモバイルに飛び出したのがWeb3.0ならば、4.0はどうなるのだろうか。全てのサービスはクラウドが前提になる(仲違いしている様に見えるAppleとGoogleはいずれ手を結ぶだろう)。その時には、時代錯誤のPC(MacではなくWindowsと言う意味)は不要になるのである。

月曜日, 8月 30, 2010

iPadが定義した新しい基準

 ロースペックでも可搬性だけで許されていたネットブックだったが、iPadの登場によってスペックの基準が再定義されてしまった。それについていけなければ今後は完全にポジションを失ってしまうのだから、生き残ろうと考えれば...
 
Mobileの新基準
その1:1回のフル充電で最低10時間の駆動時間
その2:瞬間起動(スリープ中のバッテリー消耗は限りなくゼロ)
その3:シンプルなインターフェイス
その4:信頼できる無償アプリの提供

結論:どう考えてもPCのOSを載せるIntelチップの端末では不可能である。

iPadの影響?

 PCの売上が低迷する中頑張ってくれていたネットブックのお株を非インテルデバイスのiPadに取られてしまったせいかは知らないが、Intelが第3四半期の売り上げ予想を下方修正した。

結論:非IntelでないMacの売上は順調に伸びているのが唯一の救いか。

悲願のiPod越えへ

 主戦場がスマートフォンに移ったのと現行のtouchが出てから既に1年を経過しているのが幸いしたのだろうが、Walkmanの8月の売上がiPodを超えるそうである。とは言え9月1日には完全モデルチェンジのtouchとnanoが登場。Walkmanのシェアは、SoftBank嫌いの需要に応える電話機能の無いiPhoneであるtouchを音楽プレイヤーと捉えるかどうかにかかっているのだ。

結論:現状通りtouchを音楽プレイヤーと捉えればWalkmanの天下は彼岸まで。touchがネット端末として再分類されてしまえばWalkmanは音楽プレイヤーとして天下取りを達成。MDプレイヤーのシェアを独占していたのと同じ意味なので不幸な話ではある。独り相撲で勝ったって意味はないのだ。

spモードで「Xperia」が盛り返す?

 他の端末よりは指名買いが多かったようだが、ここに来て徐々に順位を落としているソニエリのXperia。欲しかった人には一通り行き渡ってしまった(そもそも、ドコモのショップでさえ指名買いの人以外には推奨しないモデル。心優しい店員さんならiPhoneにした方がヨとアドバイス。これはauも同じ)と考える方が良いのだが、OSのバージョンアップと合わせてiモードのメールが使えるようになるspモードが9月から始まるので、再び勢いが盛り返すかもなどと虫の良い話を...

結論:iモードが使いたいなら黙ってガラケーを使うと思う。iPhoneと比べてパケ代が高過ぎるのだ。新しいiPod touchにも負けたりして。

木曜日, 8月 26, 2010

独自のUIは禁止?

 オープンで自由が一番の売りだった筈のAndroid。理想と現実のギャップがそんなに甘いものではない事に遅まきながら気付いたのかは知らないが、どうやらAndroidの3以降では独自のUIを使うなという形になりそうな雲行きなのである。お仕着せのインターフェイスを使わない(1.6までのUIが貧弱過ぎたのだが)ことによって他社との差別化(見てくれだけだが)を図ってきたメーカーからすれば何を今更と言う話になるが、特定の端末を弄り倒したい特殊な人を除けば当然ユーザインターフェイスが統一されるにこした事はないだろう。
 
 メーカーにしたって独自のUXを載せてしまったために、何時までたっても最新のOSをサポートできていない現状を考えれば標準でiOSやwebOSに匹敵するUIを提供してもらう方がOS回りで無駄な時間を費やさずに済み助かる筈なのだ。自社で独自のOSを作れないのだからGoogleに文句も言えない弱い立場にあるメーカー。Android端末を出して何か良いことでもあったのだろうか。

結論:本質を理解していない(オープンは絶体善だと言う思い込み)カスゴミの提灯記事でAndroidの知名度は高くなったかも知れないが、UIがバラバラであれば一般ユーザの支持は得られないのである。ユーザが好きなUIを選べるのとメーカーが自社のUIを押し付けるのは全く別の話なのだ。

テレビ番組レンタル、99セントの意味

 人気番組が放送とほぼ同時に僅か1.99ドル(HDなら2.99ドル)で購入可能なのに99セントでレンタル(CM無しなので時間は節約できる)する人がいるのだろうか?所有するほどではない多くの番組はタイムシフトできれば良かったのだが、今まではその選択肢がなかったために購入されていたと考えられる。レンタルがスタートすれば今以上にiTunes経由の番組視聴に対する需要はあるだろう。視聴して気に入った番組は購入できる(当然、レンタルの99セント分割引)オプションを用意すれば購入機会を増やす起爆剤にもなるはずだ。その上、データはデータはクラウド上にあるのだからストレージの容量を気にする必要などなくなるのだ。
 
 ニュースやスポーツの中継はそうは行かない、iTVとそれに付随するサービスでは現行のテレビを置き換えできないという意見もあるかもしれないが、恐らくそれに対する回答はiAd付きの無料ストリーミング放送を用意し視聴者に提供するつもりだろう。勿論、放送局そのものがCM付きを無料で提供するのもありだが、Appleが受け入れない可能性が高い。

結論:9月1日に開かれるスペシャルイベントで、touchだけではなくiTVまで発表されるかは分からないが、iTVが発表される時には間違いなく99セントレンタルも発表されるだろう。コンテンツホルダーが死ぬことはないが、アメリカのケーブルネットワークは息の根を止められるかも知れないのだ。

水曜日, 8月 25, 2010

Windows 95から15年

 Windows 95がデビューしてからちょうど15年がたった。95年末シアトルに出張で2週間ほど滞在した頃はWindows 95の日本語版の最終段階だったせいか、レドモンドの近くのモーテルには日本人(要はNECの社員)プログラマが逗留していたのを思いだす。

 私がシアトルに入った前週末から初代トイストーリーがロードショー公開されたところで、大ヒットしてはいたがPixarが今のようになるなど一般には想像もされていなかった。そして、当時のAppleは風前の灯状態。ITのトップ企業に返り咲き、羨望の的になるなどと言ったら基地外扱いだったのである(一番辛い時期だった)。
 
 その15年間のうちMicrosoftが輝いていた(私にはまがい物の光にしか見えなかったが)のは最初の10年間だった。Windows 95は、初めてMacなみの使い易さを提供(だから、Macintosh 87と揶揄された)し、PCでGUIが当たり前になったのもWindows 95が、あったればこそだったのだ。
 
 Microsoftが躓き始めたのはOSXが姿を現してから。モダンOSであるOSXを超えようとするあまりに余計なものをOSに取り込み、消化不良(SP2が出るまでのXP)どころか食中毒(Vista)まで起こしてしまった。Microsoftの体力が並大抵でなかったから死にはしなかったが、普通の会社だったら致命傷になっていたはずである。
 
 95年から15年。95年にデビューを飾ったPixarは世界最高のアニメーションスタジオになり、Windows 95のインターフェイスを担当した中嶋聡氏はWindowsマシーンに触れることもなくiPhoneやiPadのコーディングに明け暮れているのだ。

結論:15年間でMicrosoftは確実に下降局面に入っているのに、15年前どん底から始まったAppleは未だ上昇局面にある。次の15年間、Microsoftは生き残ることが出来るのだろうか。

99セントのテレビ番組レンタル?

 交渉の場さえ作ってもらえないGoogle TVとは違いAppleは着々とテレビ番組のレンタル話を進めている。既にNews Corp.やWalt Disneyとの話は最終段階に進んでいると思うが、新しいtouchもRetinaディスプレイとなることで対象となるデバイスは他とは段違いの数になる上に、iTVもデビューする。テレビの最発明と言えるだろう。

結論:日本でもやってくれ。

火曜日, 8月 24, 2010

30%もあったら

 Acerの会長が、タブレットの世界で現在一人勝ち状態(ほぼシェア100%)のAppleがいずれは、20〜30%のシェアしか取れなくなるだろうと宣った。その理由はiPadはクローズ(プロプライエタリと言う意味?)だからオープンなPCに勝てるわけがないというものだ。それだけ市場が大きくなると言う意味なのかAppleがシェアを失うと言う意味なのかは定かではないが、後者では他のメーカーが参入してもパイの奪い合いになって何も得ることはないので前者を意図しているのだろうが、だとすれば例えシェアが20%になろうがAppleは失うものは何もないだろう。何故なら、価格競争に追い込まれるほどのライバルは未だに存在しないからである。

結論:残りの70%(それも上位顧客ではない層)を分け合って利益が出せるならやって見せてもらいたいものだ。未だかつてMacだってそんなにシェアを取ったことがないのだから。

まともな売り場のないAndroid

 iPhoneはプロプライエタリで閉じられているから許せないとというのがAndroidマンセーの方々の口癖だが、世界中のメーカーでハードが作られ世界中に溢れている筈(現在46カ国)のAndroidのアプリ・マーケットが存在するのは僅か13カ国。どんなにオープンを売り物にしても、ダウンロードして追加できるアプリが手に入らないのではお話しにならない。たった一社が独占してコントロールしているAppleは既に90カ国でアプリ販売のサービスをしているが、窓口はアメリカのApple一つ。ユニバーサルにするのかローカルにするのかは開発者の心一つなのである。
 
 オープンソースプラットフォームの思想がいくら素晴らしくとも、それにまつわるマーケットがユニバーサルになっていないのでは開発者はわざわざ狭いマーケットを相手にアプリを開発するというジレンマに陥ってしまうのだ。最大限、自由を許したために怪しいアプリや海賊版が当たり前になっているのがAndroid。自己責任で自由を謳歌して下さいというのだろうが、それを望む人と言うのはダークサイドに一番近い人達のように思うのだが...

結論:Androidのビジネスモデルは有料アプリを売るような仕掛けになってはいない。きちんとした売り場も無いのに商品を供給するバカはいないのである。

9月にiTV?

 9月にiTVが発表されると噂されている。iTVではiAdの広告を使うことで無料でテレビ番組が配信されるようになるとも書かれている。iPad(iPhoneやtouchも)が、iTVのコントローラとして使われるとも言われるが、Bluetoothが届く範囲であれば当然そうなるだろう。コントローラもディスプレイも持たないiTVならば噂通りにポケットに収まるサイズで価格も100ドルを切る事が可能になるだろう。

結論:iTVは、iPhoneやiPadのオプションの周辺装置という位置づけなのにテレビを再定義するツールになるのだ。Google TVの考え方が周回遅れ(Apple TV並み)なのは間違いないのだ。

金曜日, 8月 20, 2010

Windows Phone 7を一斉配布する本当の理由

 スマートフォンの世界ですっかり陰の薄くなってしまったMicrosoft(KINなんか出すから余計にそうなるのだが)が、起死回生を狙うWindows Phone 7端末を正式発表前に全社員に配布すると発表された。どうやら、外で使って宣伝をしろと言うのと開発キットは用意されているのだからどんどんアプリを作れ(個人には利益は入らない)と言うことらしいのだが...死ぬ気になって売るつもりらしいのでそこまでするのだろうが世界的に人気のiPhone 4は社員への無償配布など夢のまた夢。会社から与えられたiPhoneは3Gで4が使いたかったら自腹で購入しか方法はない...

結論:KINみたいに500台しか売れなかったと言われるくらいにみっともないことにならないように全社員(全世界で93,000人)に配るのが本当の理由だったりして。

物販ではなく決済?

 おサイフケータイでないからiPhoneはダメだと言うのがiPhoneデビュー当時のガラケー派の金科玉条だったが、ネットが使えればFericaチップなど必要ないと言うのが私の考えだった。自動改札などで使われているとは言えFericaがおサイフとして機能しているのは所詮ガラパゴスの中の話。QRコードが日本以外では大して利用されていないのと同じようにグローバルに捉えれば、おサイフ機能なんて地域マネーの域を出ていないローカルなサービスに過ぎないのである。
 
 コンテンツ販売からMacやアクセサリまでアプリで販売を始めたAppleがいずれは物販まで視野に入れているのではと前から書いてきたが、それ以上にiTunesの決済機能を拡張してiPhoneをお財布代わりに使えるようにする方が手っ取り早く確実とAppleが考えるのも一利あるなと思うのだ...Apple Storeはグローバルに展開されている(少なくともMobile Suicaよりは)ので...

結論:NFC(近距離無線通信)技術を利用してワイヤレスで情報交換が可能になれば、iPhoneに組み込むだけでユーザ側はOK。問題は小売店側がそれに対応したリーダを用意するかだが、このままの勢いが続くならそれも非現実的な話ではなくなるのである。

だから言ったじゃない

 3Dテレビなんてダメだと書いたのが「だから言ったじゃないか」だったが、今度はAndroid 2.2対応のFlash Player 10.1は、Adobeの主張とは違いJobsの指摘通りやっぱりクズだったと書かれていた。テレビ局が用意したPC用のShowcaseページのビデオをAndroid 2.2搭載でFlash Player 10.1がプリインストールされているDroid 2で閲覧するとローディングの途中でハングアップ(何も操作が出来なくなる)したり、上手く動いてもフルサイズ再生にするとコマ落ちしたりと散々なようなのだ。

結論:手っ取り早いから広がったものが優れているわけではないのはMicrosoftを見れば解りそうなものなのに、そう言う安易な考え方が世の中の足かせになるのである。

既に混乱が始まっている

 Google TVに搭載されるとされるChrome OS版のタブレットが11月に発売されると噂になっているが、今秋にはAndroid版のタブレットの発売も開始される。どちらの端末も10インチ前後のディスプレイを搭載し、NVIDIAのTegra 2プロセッサだとされる。両者の間にどれほどの違いがあるのかは明らかではないが、ユーザが混乱することは間違いないだろう。
 
 両者に違いがあり過ぎればどちらかが駆逐されるだろうし、違いがなければどちらを選ぶかの基準が曖昧になってしまう。どう考えてもGoogle社内におけるAndroidとChromeの派閥争いとしか思えない状況に陥るだろう。

結論:Chromeチームは自分たちが本流だと考えているだろうし、Androidチームは自分たちの方が能力が上だと思い上がっているだろう。某SONYのようにお互いに足の引っ張り合いになるよう思うのは私だけだろうか。

何故ORACLEがGoogleを訴えたのか?

 Javaの知的所有権侵害でGoogleのAndroidを槍玉に上げたORACLE。ネットへの影響力を示すためとか、死んでしまった技術で一儲けしようと考えたとか様々な憶測を呼んでいるが、どれも違うような気がする。

結論:Jobsの信奉者であるラリーエリソンが裏切り者のシュミットに仕返ししているだけだったりして。

木曜日, 8月 19, 2010

だから言ったじゃないか

起死回生の秘密兵器だと持ち出した3Dテレビ。専用のメガネなしで3D映像を楽しめるものも出てくると盛り上げに必死だが、ハードが一向に売れないだけではなく肝心のコンテンツさえもう息切れになってしまったようである。大成功の『アバター』にあやかろうと猫も杓子も3D版を用意したのは良いが、興行的にアバターを超えるものは出て来ず仕舞い。私の大好きなPixarの『トイストーリー3』が世界中で大成功しているのも3D版があるからではなくストーリーが優れていたからに過ぎない。

 制作費がかさむのに失敗が続けばどこの映画会社も3Dから手を引くだろう。コンテンツさえ揃えば売れると皮算用していたメーカーには申し訳ないが、今の3D技術など10年前の3Dと大した違いのないローテク技術。2Dの薄型が価格競争の挙句に儲からないからと言って使い古しの技術でぼったくろうとしたのだろうが、完全に読み誤ったとしか言いようがない。

 疲れる、暗い、絵が不鮮明と三拍子も揃っているのだから売れる訳は無かったのだ。

結論:3Dにしなければ意味が成り立たない動画作品など世の中には存在しない。必要のないものを広めようとしても無理なものは無理。際物がメインストリームになるようなら世の中が狂っているとしか言いようがないが、視聴者はどうやらそこ迄いかれてなかったようである。

土曜日, 8月 14, 2010

Androidが消える?

 Android携帯の総数がRIMも抜いてトップに立ったと言う良い話が聞こえてきたと思ったら、Sunを買収したOracleが、Sunの持つJavaの特許を侵害しているとGoogleを提訴した。”write once, run everywhere"と言う崇高な思想のもと開発されたJavaはSunのリーダーシップ不足によりそれぞれのベンダーによる様々なVMが作られ結局VM依存の開発環境になってしまった。そのために、本来であればWindowsなどを駆逐できる可能性を秘めていたのに結局は身売りしなければならない状況に陥ってしまった(これは、Javaの問題ではなくSunのサーバの問題なのだが)。
 
 起死回生の秘策だったはずのケータイ用のJavaもNTTドコモ主導のJavaとMotorola主導のコンパチビリティのない二つに分かれてしまいスマートフォンの世界でも影の薄いものになってしまった。そんな中で登場したAndroidは良くも悪くも第三のJavaだったのだが、ベースはSunのJavaであることは代わりがないのに(Sunを買収したOracleの了承もなしに)オープンなOSとして公開されてしまった。当然、Javaに関する知的所有権はSunにありAndroidのVMは独自に作られていようとSunの承諾なしに行って良いことにはならないのだ。
 
 Googleが閉鎖的だと批判するiOSは最初からライセンスを考えたものではないが、同時にAppleは、HTML5、Java Script、CSSでアプリを作成できる環境を提供している。これらの技術はAndroidとは違いオープンな規格なのだ。
 
 潰れ掛けのオンボロSunであれば、Googleを相手に訴訟など仕掛ける余裕はなかった(だから、Java開発のリーダーシップを取れずに終わった技術にしてしまったのだ)が、Oracleは違う。訴訟が始まればAndroidは公開停止になる恐れがある。PalmのwebOSやGoogleのChromeのようにウェッブベースのOSに変更し、Java VMの使用をやめない限りAndroidに未来はないのだ。分かっていない(アホ)だけ?
 
 今は、何も言ってはいないがGoogleでAndroidを設計したAndy RubinはMicrosoftに買収された会社(Danger Research)でJava VMクローンを作ってた技術者。恐らくDangerにいた時に開発した技術がAndroidに使われているだろう。次にMicrosoftが訴訟を来ないとは到底思えないのだ。

結論:メーカーの都合などお構いなしに面白がってバージョンアップを続けるAndroid。Java VMが使えなくなればメーカーだけではなくアプリ開発のデベロッパーも大打撃を受けることになる。オープンと言う聞こえの良い掛け声は構わないが、結局無責任なだけだと思うのだ。このままなら、Androidは間違いなく死ぬだろうJavaと同じように。

金曜日, 8月 13, 2010

Windows Phone 7は残念なOS?

 秋には発表したい筈のWindows Phone 7。基本アーキテクチュアはどうごまかそうがWindows CEの6.xなのは分かっているが、その上にZune、Silverlight、Xbox Liveなどを載せたOSの筈。テスト段階のバージョンではFlashがサポートされていないのは仕方ないとしても、自社の技術であるSilverlightがウェブブラウザーで未対応というのは流石に不味いだろう。当然そんなレベル(IE7ベース)なのでHTML5なんて夢のまた夢。Windows mobileよりは数段進化しているようだが、iOSやAndroidと比べる(比べるのは失礼か?)と明らかに数年は遅れている。個々の機能では頑張っているものもあるのだが、未だにコピペも出来ないのでは...

結論:個々のモジュールが連携を取れていないのがWindows Phone 7の大きな問題。どうでも良い扱いを受けているIEが足を引っ張りそうな状況なのだ。

Appleとの比較サイト

 Microsoftが、「PC 対 Mac」の比較ページを作ってPCの方が選択肢が多いよと謳っているのは既にご存知だろうが、今度はDellがMacとPC、WindowsとOSXを比較するページを作ったようである。如何にDellのPCの方が優れているか...

結論:普通こう言うページを作るのは追いかけている方と相場が決まっている(AppleのMacくんとパソコンくんなど)。こんなことを始めるということは相当焦っていると言うことなのだ。

木曜日, 8月 12, 2010

やっぱり9月?

 来週早々にも発表されると噂されていたiPod touch。スペシャルイベントの招待状が発送されることもなかったため例年通り9月にiPod絡みの発表が行われると言う線に落ち着くようである。
 
 噂になっているiPod touchの仕様は、基本的にiPhone 4から通信モジュールを抜いてカメラの解像度が3GSという線のようで、Wi-Fi版iPhone 4と呼ぶべきだろう。iPod touchの第三世代(実質、2.1世代)の後のモデルなので分かりやすいようにiPod touch 4にでもなるのだろう。
 
 Wi-Fiが使える環境では、FaceTimeが使えそうなので電話じゃないけどテレビ電話だよという路線で売るのだろうか。

結論:iPhone 4だけではFaceTimeはキラーコンテンツではないと書いたが、touchやMac(iChatはテレビ会議に格上げ?)にFaceTimeが加われば、一気にキラーコンテンツになるだろう。touchが出たらこれも開発用に1台購入かな。

水曜日, 8月 11, 2010

iPod touchは来週?

 iPadの供給も追い付かず、iPhoneのバックオーダーが山のようにあると言うのに、Retinaディスプレイを搭載したiPod touchが来週発表されそうな雲行きである。今回のモデルはWi-Fi版iPhoneと呼んだ方が良いスペック。AT&TやSoftbankが嫌でiPhoneを購入しない人には朗報である。

 昨日、Appleの担当と久し振りに会ったがApple社員にも未だにiPhone 4は支給されないらしく、iPhone 3Gが会社貸与の携帯だそうだ。iPadはビックカメラで購入したそうだが、元々社割もないのでポイントが付く量販店の方がお得らしい。

結論:社員購入を売上に計上しなければならない企業もあれば、社員にくばるれないくらい売れている企業もある。ソフトバンクテレコムも未だにiPadはデモ機しかないそうだ。一人でiPadを二台も使っていた私は罰当たりなのかもしれない。

月曜日, 8月 09, 2010

書籍を店頭で印刷・製本・手渡し

 海外の学術書や長期品切れの書籍などを店頭で印刷・製本して販売するサービスを「三省堂」が今秋から始めると発表した。1冊から注文可能で10分ほどで印刷・製本・手渡し出来ることが売りなのだが、電子書籍に対抗する考え方としては十分にありだと思う。
 
 勿論、サービスの前提は書籍データが電子化されていることなので同時にiBooksやKindleなどでデータが提供される事も考えなければいけないが、物としての書籍のニーズがあるならそれに答えるのが書店の役目なのである。

結論:問題は採算が合う価格で提供できるかと、需要があるかである。音楽のダウンロードの時に書いたのと同様に絶版を電子化すればニーズがあると思うのだ。勿論、音楽以上にデータに起こす手間はかかるが。

9月でなく来週?

 例年ならば9月に発表されるiPodだが、今年は16か17日にiPod関連のスペシャルイベントが開かれるとの噂が出ている。iPod絡みであれば当然touchのニューバージョンの発表だが、画素数は多少落ちる(3GS並み)かもしれないがカメラが搭載され、電話機能以外はiPhone同様の使い勝手になるだろう。電話番号を持たないtouchでFaceTimeを実現するためにメールアドレス連携でFaceTimeが可能になるアプリに代わるとの話もあり、だとすれば当然カメラを搭載したMacともビデオ通話が可能になるだろう。

結論:iChatはFaceTimeに置き換えられるのだろうが、当初はMobileMe経由か?

"タッチ特需”でパネル大増産

 iPhoneが火を付けてiPadで決定的になったタッチパネル。Apple以上にAndroid端末が伸びることを受けてタッチパネル業界はウハウハだろうと産経新聞が書いていたが、その中で間違いが...
 
 「とりわけ注目されるのが米マイクロソフトが昨年10月に発売したOS「ウィンドウズ7」の対応機だ。同OSはタッチ操作に対応しており、年末までに米ヒューレット・パッカードなど各社が対応製品の発売を表明している」と書かれているが、ヒューレット・パッカードがWindows 7 の端末を出すことなどありえないのである。

結論:Androidにはお付き合いするかも知れないが(それさえ無い可能性が高い)、ヒューレット・パッカードがWindows 7端末を出す可能性は低い。Windows 7はPC用のOSであってタブレット用ではなにのだ。

土曜日, 8月 07, 2010

大局を見れば簡単な話なのに

 WBSなどでも取り上げられドコモでiPhone 4が使えるようになると騒がれている日本通信の「microSIM」。SIMロックのかかっているSoftBankのiPhoneがドコモで使えるようになる訳ではなく海外で一部販売されているSIMロックフリーのiPhoneを何らかの方法で手に入れる必要がある。契約なしのiPhoneを手に入れようと思えば香港で手に入れるのが一番だろうが、ハードだけで10万近くの出費になることは間違いないだろう。香港に知り合いでもいて手に入れてもらえるならまだしも、並行輸入で手に入れるとなれば恐らく国内での販売価格は15万円近くになるだろう。
 
 そこまでして手に入れたiPhone 4の通信速度はb-mobileの上限のベストエフォートの300kbps超が限界。パケット量がケタ違いのiPhoneが快適に使えるような代物ではない。わざわざ大枚をはたいて手に入れながらメール位しかまともに使えないのでは仕方がないだろう。それでもiPhoneをドコモで使いたいと言うのはよほどの物好きかSoftBankに恨みでもあるのだろう。2台持ちにする方が一番利口だ。そして、日本通信のサービスには未来がないと断言する。何故なら日本通信のようなサービスが始まって上手くいけばキャリアが黙って指をくわえているとは思えないからだ。まあ、どこの経営者もバカなのでmobile Wi-Fi位しか用意しないかもしれないが。

 私がキャリアの経営者ならばiPhoneが手に入らないならば、iPod touchを取り込む戦略を考えるだろう。ガラケーとの抱き合わせさえはじめるかもしれない、要はガラケーにテザリング機能を付け加えるのだ。キャリア独自のサービス(iモードやEZWeb)を前提にオプションでテザリングを認めれば、実数でiPhoneに近いtouchとWi-Fi版のiPadユーザを取り込む事が出来る。9月に出るtouchはFaceTimeも可能な端末になるだろうから、SIMロックフリーのiPhoneをわざわざ手に入れる必要などないのだ。
 
 もちろんそんなサービスを各キャリアが始めるとは聞こえてこないが、日本通信がそれないりのユーザを集めるならば十分にあり得る話なのである。通信速度はb-mobileよりも早く、カバー率はSoftBankよりも広いのだから十分に採算が取れるだろう。

結論:iPhoneの真価は電話として使えることではなく、iOSの使いやすさとAppleが提供するエコシステムが利用できることである。各キャリアが3G回線に相乗りできるサービスを提供すればSIMロックの掛かっているiPhoneも含めて総取りに出来ることに気付かないのにはあきれるばかりである。

木曜日, 8月 05, 2010

スマートフォンOSに対する不満

 PCのOSに対する10の不満という記事があったのでスマートフォンでも同様に...

その1:Windows Phone 7はヌエ
 Windows 7を搭載したタブレットも悲惨だが、Xbox LiveにZune、SilverlightをWindows CE(6.x)のカーネル上で無理やり動かそうといのも相当に酷い話だ。揚げ句の果てにWebブラウザーはIE7ベースだと言うのだから基地外沙汰なのである。タブレット同様に死にものぐるいで売ると言うだけでもう終っている。
 
その2:iOSには自由がない
 WebでJailbreak可能なページまで登場したが、基本的にApple通りのお作法以外を許さないiOS(お作法通りでも出来ることはいくらでもあるが)。改造命の連中からしたら許しがたいOSだろうが、そうならば使わなければ良いだけの話である。文句が有るくせに手に入れると言うことはiPhoneは間違いなく最高のスマートフォンだと言う証拠なのである。OSを弄りたいならAppleの開発者になれば良いのだ。
 
その3:Androidはカオス
 まだ、2.1にもなっていない機種ばかりなのに本命は3.0だと言われてしまうAndroid。Googleと一心同体状態のHTCとMotorola以外は蚊帳の外に...日本のメーカなど蚊帳の外どころか軒下にさえいないような気が...いっそのこと自前のLinuxで(Javaは載せないで欲しい)でガラケーの王道でも進んだ方が多少なりとも生き残りのチャンスがあるのでは。ハードウェアの開発期間を全く無視してOSのアップを続けるなど言語道断なのだ。
 
その4:BlackberryはスマートフォンのWindows
 Blackberry 6がどうなるのかは知らないが、ビジネス以外で使いたいとは思えないインターフェイスを駆使できるOS。感性に訴えかけることが重要な時代に合えてビジネスの王道を...ヨーロッパではBlackberryからAndroid、iPhoneに移行が進んでいるようだが、それってヨーロッパ人のMicrosoft嫌いが影響しているような気が...Windows mobile端末よりもまともにOfficeアプリが使えることが仇に。
 
その5:webOSはHP用
 Jobsも食指を伸ばしていたwebOS。AppleでNewton miniを開発していた連中が始めたPalmは20年近くタッチインターフェイスを研究していたので、PC用のOSに手を入れたまがい物とは格が違う。問題はHPが買収してしまったためにOSが門外不出になるであろうこと。Appleに買われていれば特許技術情報の提供だけでOSのライセンスの道があったかも知れない。そうなっていたらAndroidは死んだのに。
 
番外:Windows mobile 6.x
 AppleのOS9のような扱いを受けながら、その実態はWindows Phone 7のベースOS。OSXとOS9が全く別物だったのとは違うのに時代遅れ呼ばわりされるのはあんまりである。勿論、スマートとは程遠いインターフェイスだが同じCPUとメモリを積んだら間違いなくWindows Phone 7よりはキビキビと動作するはずである。

結論:色々書いたが、ご承知の通り私がiOS以外の端末を使うことは有りえないのだが。社内のiPadやiPhoneの発注権限は私にあると勘違いしているので、もしもiPadが原因で潰れた会社があったらそれは私の勤め先なのだ。

何で出版不況なのに新刊本が多いのか

 再販制度と委託制の二本柱で成り立っている日本の出版業界。返本率が40%にもなっているのに新刊本ラッシュが続くのは常識で考えればあり得ない話なのだが、常識が成り立たないのがガラパゴスなのだ。
 
 再販制度と委託制しかなければ、そんな無茶をすれば当然ビジネスとして成り立たない出版業に取次という仕組みが加わると...
 
 取次には大手の東販と日版があるが、その出資者は各出版会社。出版会社が印刷した本の配本先を決めるのは取次。注文を出さない限り書店の意向は全く働かない仕組みになっている。私も書店でバイトをしていた時に毎朝、日版から届く段ボールに詰め込まれた書籍が棚に並ぶこともなく返品されている光景を目にしている。つまり毎朝、書店買取りの雑誌と委託販売の書籍が届くのだが、他の業界では考えられないことなのだが買取りの筈の雑誌さえ売れ残れば返品出来るのだ。
 
 配本されれば出版社には取次経由で書店から仕入れ代金が支払われ、返品されればその分を取次経由で書店に返金する。もちろん新たな仕入れ代金と相殺となる...
 
 もうお解り頂けたと思うが、返本率が高くなってしまうと新刊本が配本されなければ相殺が不可能となり純粋に返金だけが発生してしまうことになる。返金だけを回避するには売れようが売れまいが配本を続けなければならない。

結論:出版不況なのに新刊本ラッシュなのは返本代金を相殺するために出さないわけにはいかないから。要はもう末期症状なのである。海外のように出版社が著作権を持っているわけではないので電子書籍で泡銭を掴むことはできないのが、電子書籍でAppleに乗らない理由なのである。

遂に首位陥落

 6月末の時点ではどうにか首位の座を死守していたBlackberryが、7月遂にAndroidに首位を明け渡したようである。飽くまで新規出荷のシェアでは有るが、ジリ貧だったBlackberryが...
 
 起死回生のBlackberry 6が間もなく登場するようだが、スマートフォンの主戦場がビジネスからコンシューマに移り行く中、Windows mobileと一緒に負け組にへと替わっていくのではないだろうか。

結論:勝ち組のAndroid陣営は、既にレッドオーシャン。体力の無いメーカーから退場が始まるのである。生き残るのはHTC、Motorolaくらいだったりして。日本のメーカーが食い込むような余地はどこにもないのである。

電子書籍リーダーで生き残るのはKindleとNOOK

 電子書籍リーダーの範疇を越えているiPadは別格として、電子書籍リーダー市場の決着は既についたようである。KindleだけではなくiPadやAndroid、PCを含めて対応しているAmazonと書店の買取り先を探しているBurns&Nobleの二強以外は殆ど市場から退場となった。

結論:アメリカでもダメだったのにSONYはまだ諦めていないようである。もう芽はないのに。

水曜日, 8月 04, 2010

「Windowsタブレットと携帯、死にものぐるいで売る」Microsoft

 出せるようになったら今すぐにでも出すと猿踊りのバルマーが進めているのはタブレット端末のために開発されたわけではないOSWindows 7を無理やり載せたタブレット。ただでさえ重いOSにタッチインターフェイスを駆使するUIを載せようと言うのだから、まともに動かそうと思ったらどう考えてもデスクトップ機以上の強力なCPUが必要になると気付く筈なのだが、猿にはそんな知能はないらしい。
 
 CESの時には取りあえずMicrosoftに気をつかったのか、数社からデモ機が準備されていたが、iPadという基準が発表されてしまい、iPad以下のデバイスを出すわけにはいかない各メーカーは当然のごとくWindows 7ではなくAndroidの方へシフトしたのである。iOS以上に優れたOSである(Appleも買収に動いていたと書かれている)webOSに大枚をはたくことの出来なかったメーカーの選択肢はWindows 7ではなく当然Android。
 
 海のものとも山のものとも分からないWindows Phone 7だって、比較されるのはiOSではなくてAndroid。PCのOSの時の様に門外不出のOS(MacOS)は選択肢にはならないのでWindowsしか無かった時代とは違い、MicrosoftのOSもその他多くの中のひとつに過ぎない事に気付けばもっとまともなモバイル用のOSを設計できたのに...
 
結論:死にものぐるいで売らないと買ってもらえないような糞を作ってはいけない。Appleは黙ってても売れる商品を死にものぐるいで作っている。Microsoftは死にものぐるいになるポイントを根本的に間違えているのだ。

火曜日, 8月 03, 2010

Magic TrackpadはMacでも使えるけれど

 Magic Trackpadの登場でMac Proでも遂にマルチタッチが可能になったと言われている。確かにMagic Trackpadをつかえばマウス無しでも操作が可能になるのだが、そもそもマウスとトラックパッドでは使われ方に違いが...同じだと勘違いしているバカなソフトウェア会社もあるが、トラックパッドの機能を最大限引き出すにはそれように作られたOSが必要なのである。現行のMac OSはトラックパッドをマウスの代替えとしてしか使いこなしてはいない(それでもWindowsよりは洗練されているが)のは事実だ。

結論:発表前にも書いた事だが、Magic Trackpadはまだ未発表のiOS端末(AppleTVの後継デバイス)のためのコントロールデバイスなのである。

ドコモの「海外パケ・ホーダイ」

 iPhoneでパケット通信が大幅に増えているSoftBankが打ち出した「海外パケットし放題」。今まで青天井だった海外ローミングによるパケット通信代の上限を1.980円に引き下げたサービスを打ち出したのだが、ドコモも黙って見ているわけには行かずに「海外パケ・ホーダイ」を9月3日から提供すると発表した。日額は最大2,980円なのでSoftBankよりも割高に思えるが、こちらにはPCのデータ通信も含まれているので一概に高いとは言えないだろう。

結論:海外ローミングでパケホが使われる比率は明らかにドコモの方が多いはず。何でも追随すれば良いと言う話ではないのだ。

KINを作っていたのはシャープ

 電話じゃないと言い切っちゃうauのAndroid端末IS01を作ったシャープ。たった2カ月で打ちきりになってしまったMicrosoftの恥(meやVistaもそうだが)社員から罵倒されたKIN(ガラケー以下のスマートフォン)も作っていたとは。縮小する国内から海外への足がかりと考えてのOEMだったのだろうが、100万台と言われたものの実際は噂の500台の方が遥かに近い売上だったのだ。
 
結論:それにしても最近のシャープの先見の明の無さは甚だしい。LGを押しのけてOEMを手に入れたと喜んでいたらしいがLGがKINを売れるなどと考えていたとは到底思えない。起死回生を狙ってiPhoneの製造を請け負った方が良いと思うのだが。

スマートフォンでAndroidが2位だけど

 iPhone 4が出るのではないかと噂が出始め3GSの売上が一時的に落ち込んだ時期にAndroid端末のシェアが大きく伸びた。それ以降、新規の売上シェアはAndroidの方がiPhoneを上回りジリ貧のRIMを追い落とそうと言う勢いで伸びている。直近ではRIMの33%に対し27%と第2位に踊り出し、AndroidファンはiPhoneを蹴散らした、さぞやお喜びのことだろう。
 
 新規の出荷台数ではiPhoneを越えて嬉しい悲鳴が聞こえてきても良さそうな雲行きなのだが、私の予測通り既にAndroid同士の競争激化で作っても一向に儲からないジレンマに突入している。利益を考えずに参入が増えている現状はユーザにとって喜ばしい状況なのかも知れないが、それが続くのも後僅か。メーカーの撤退が続き寡占化が進んだ暁には地獄が待っているような気がするのだが。

結論:垂直統合が可能なメーカーはRIM、Apple、HPだが、恐らくその中で生き残る可能性が一番高いのはAppleで、その次はHP。それ以外のスマートフォンメーカーはPCメーカーのように衰退(産業としては伸びても企業としては儲からない)していくのである。

月曜日, 8月 02, 2010

数字で見る「Android vs iOS」

「iPhone vs Android」の出荷台数を比較すれば、ここ最近のAndroidの出荷台数は既にiPhoneを越えているようである。販売実数はAndroidの方が2割多いという報告もある。来年になればスマートフォンの主流は完全にAndroidになるとの予測もあるが、iPod touchやiPadなどのiOS端末全体を比較すれば、Androidとの差は歴然としているのも確かなのである(iOSの方が4割以上出荷台数が多い)。

Windows vs MacOSを見てもわかるように出荷台数と利益には相関関係はない。Appleがシェアを問題にしているのならば今のようなビジネスモデルを作り上げることはなかったのだ。

結論:Appleはアメリカではなくスイスのような企業になろうとしているのだろう。