土曜日, 8月 14, 2010

Androidが消える?

 Android携帯の総数がRIMも抜いてトップに立ったと言う良い話が聞こえてきたと思ったら、Sunを買収したOracleが、Sunの持つJavaの特許を侵害しているとGoogleを提訴した。”write once, run everywhere"と言う崇高な思想のもと開発されたJavaはSunのリーダーシップ不足によりそれぞれのベンダーによる様々なVMが作られ結局VM依存の開発環境になってしまった。そのために、本来であればWindowsなどを駆逐できる可能性を秘めていたのに結局は身売りしなければならない状況に陥ってしまった(これは、Javaの問題ではなくSunのサーバの問題なのだが)。
 
 起死回生の秘策だったはずのケータイ用のJavaもNTTドコモ主導のJavaとMotorola主導のコンパチビリティのない二つに分かれてしまいスマートフォンの世界でも影の薄いものになってしまった。そんな中で登場したAndroidは良くも悪くも第三のJavaだったのだが、ベースはSunのJavaであることは代わりがないのに(Sunを買収したOracleの了承もなしに)オープンなOSとして公開されてしまった。当然、Javaに関する知的所有権はSunにありAndroidのVMは独自に作られていようとSunの承諾なしに行って良いことにはならないのだ。
 
 Googleが閉鎖的だと批判するiOSは最初からライセンスを考えたものではないが、同時にAppleは、HTML5、Java Script、CSSでアプリを作成できる環境を提供している。これらの技術はAndroidとは違いオープンな規格なのだ。
 
 潰れ掛けのオンボロSunであれば、Googleを相手に訴訟など仕掛ける余裕はなかった(だから、Java開発のリーダーシップを取れずに終わった技術にしてしまったのだ)が、Oracleは違う。訴訟が始まればAndroidは公開停止になる恐れがある。PalmのwebOSやGoogleのChromeのようにウェッブベースのOSに変更し、Java VMの使用をやめない限りAndroidに未来はないのだ。分かっていない(アホ)だけ?
 
 今は、何も言ってはいないがGoogleでAndroidを設計したAndy RubinはMicrosoftに買収された会社(Danger Research)でJava VMクローンを作ってた技術者。恐らくDangerにいた時に開発した技術がAndroidに使われているだろう。次にMicrosoftが訴訟を来ないとは到底思えないのだ。

結論:メーカーの都合などお構いなしに面白がってバージョンアップを続けるAndroid。Java VMが使えなくなればメーカーだけではなくアプリ開発のデベロッパーも大打撃を受けることになる。オープンと言う聞こえの良い掛け声は構わないが、結局無責任なだけだと思うのだ。このままなら、Androidは間違いなく死ぬだろうJavaと同じように。

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