水曜日, 2月 27, 2013

MWC2013雑感

昨年まではハードウェアは、ほぼAndroid一色だったMobile World Congress(出展しないApple絡みも沢山)も、今年は雨後の竹の子のようにそれ以外の選択肢が急浮上。Androidとの心中は真っ平御免と考えているのか、単純に儲からないから次を探しているのかは知らないがTizenやFirefoxに名乗りを上げるメーカーやキャリアが続出して頼もしい限りだ。

提供される事のないiOSを待っていても仕方がないので「バスに乗り遅れてはいけない」とばかりに、ここ数年唯一の対抗馬だったAndroidも、私の予想通りSamsung以外は利益に貢献する事はなく。それどころか度重なるサポート不能なOSのバージョンアップに死屍累々のハードメーカー。ざまあ見やがれと言いたいところだが、引き釣り回されたユーザの事を思うとGoogleとメーカーに呪いの言葉を掛けるのが精一杯なのである。

そういう風にApple以上に逆風の吹き始めたAndroid(何故か日本の新聞はそう書かない。不思議だ)陣営だが、同じハードウェアに突込める別なOSがどんどん出てくるのだから嬉しい限りなのだ。どこの馬の骨とも知らぬ胡散臭いアプリを入れられるような脇の甘さに嫌気のさしている人はiPhoneやWebアプリベースのスマホへと移行してゆくのではないだろうか。玉が出揃うまでにはまだ時間が必要だが、新興国向け(ロースペックでも動くと言う事だ)だけではなく、頼りにならないGoogleに対する保険にもなるだろう。一端、ケチが尽き始めてFirefoxなどを採用するメーカーが増えると案外早く尻つぼみするのではないだろうか。

結論:TizenはともかくナンチャッテオープンソースではないFirefoxが化ける可能性は結構高いのではないだろうか。来年のMWCがどうなっているかが今から楽しみなのである。

水曜日, 2月 20, 2013

ハードからエクスペリエンス

エクスペリエンスを謳い文句(XPはそう言う意味)にして初代XPで最低の体験をさせてくれたMicrosoftは、その後のVistaによってXPの方がまだマシと言う後ろ向きと言うかつてない大胆な戦略でWindows市場を拡大してきた。

7、8と相変わらず新しいものが出るとその一つ前にダウングレードする(Vistaに戻すバカはいない)新しい市場を作り出したのだから大した物である(文字通り転んでもタダでは起きない)。そんな、WindowsやAndroidのライセンシーが未だにやっているのはspec競争。行き着く先はお化けのようなゴミを作った上でのギブアップなのでは突き合わされたユーザには堪った話ではないが、モノを見る目を持たなかったのだから人のせいにしてはいけないだろう。

それにしてもAppleが強い理由はハードとソフトの両方を持っているから(事実ではあるが)だと、ライセンサーなのに猫も杓子もハードを作り始めたのは如何なものだろう。ハードで儲けようと言う話ではないのに妙に高いMicrosoftに、どう考えても持ちだしにしか思えないGoogle。最高のエクスペリエンスを提供するにはハードとソフトの両方に責任を持つのは正しい姿勢なのだが、現状を見る限り管理がズルズルなAndroidとインターフェイスを置き去りにしたキメラ状態のWindows 8で得られるのは嫌な思いだけなのである。

結論:Appleは最高のエクスペリエンスを売っているが、ユーザドリブンで製品を考えていないGoogleやMicrosoftは嫌な経験を提供したいようである。