ビジネス・シーンでは、一頃騒がれたシンクライアントが下火になるのと時を同じくして登場してきたクラウドサービス。物理的なサーバのハウジング(データセンタ)ではなく、雲の彼方にある仮想サーバ上にシステムそのものを構築し、それにぶら下がる形で業務を行おうというのが大ざっぱなクラウドの姿である(大ざっぱ過ぎか?)。
Googleの考えているChrome OSなどはその典型で、口の悪い奴(私だ)は要はオープンシステムにぶら下がるダム端末(サーバ上の仮想マシーンでアプリが動いているだけ)じゃないかの一言で終りの代物なのだが、捨てる神あれば拾う神ありAppleがiPhoneで電話を再定義したように、全く新しい定義のクラウドサービスを提示してくれた。
クラウドの形
その1:一般的なもの
業務システムはサーバ上に構築されており、そのシステムにしか大事なデータは存在せず業務はその中で完結型。個別の端末はOSを持っているので業務でサーバにアクセスしていない時はスタンドアローンで作業可能。
その2:Google型
ネットワーク上にある仮想サーバに繋がる事によってブラウザベースのアプリが動くクラウドシステム。ネットに繋がるだけの最小限の機能に絞られたOSなので起動にイライラする事はないが、サーバに繋がらなければ何の意味もないデバイスに早変わり。
その3:iCloud
サーバのやっている事は個人のシステム内で作られたファイルと環境の自動で同期を取ってくれるバックアップサービス。ユーザにバックアップを意識させる事なく黒子に徹し、IDとパスワードで管理されたファイルへのアクセスは使っているOSさえ意識させないものに。オフラインの状態でもローカルに保存されているファイルはローカルのアプリで操作出来るので必ずしもオンラインである必要はない。
結論:私はビッグ・ブラザー型のGoogleに全てを委ねるほどお人好し(バカ)ではない。無法地帯のAndroidと絶体統制のChrome。同じ会社の異父兄弟とは到底思えないくらいに思想がかけ離れている。とてもじゃないがまともに相手にできる相手ではないのだ。
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