Appleのネットブック、Appleの電子ブックリーダー、でかいiPhone、AppleのDSと人によって捉え方が違うiPad。私自身は一番近い存在はアラン・ケイの提唱していたDynabookだと思っている。中にはナレッジ・ナビゲータだと先走った事を言う人もいるが、ナビゲート機能がメインになるのはどんなに早くても次の次のモデル(iPad第三世代)位からじゃないだろうか。
さて、本題に入るがiPadで一番重要なことは電子ブックリーダーキラーやネットブックキラー、そして携帯ゲーム機キラーになる可能性を秘めている事ではない。CPUがApple製(製造は委託だが設計はAppleだ)になったことが一番重要なのである。一般的にAppleは、ハードとソフト(OS)の両方を作っている唯一のPCメーカーと言われる。確かに他のメーカーはOSは他社任せでハードだけを製造(それだってチップセットは他社製だ)している。
Windows以外の選択肢がいくつか出てきたのでウィンテルとひと括りには出来なくなってはきたが、基本的にPCメーカーは自社のPCの手綱を、MicrosoftとIntelに握られている中でAppleに対抗しなければならなかったのだ。そして、AppleはPCに差をつけるには優れたOSとカスタム化したチップセットの組み合わせでどれだけ違いを大きくするかに関わっていたのである。基本的なパーツは一緒なのでOSの出来がいくら良くてもハード的に大きな差などつくはずはなくAppleでさえIntelに命綱をつかまれていることに変わりはなかった。
結論:これからのPCメーカーのビジネスモデルは、ソフトとハードとCPUの全てを押さえ手綱は誰にも渡さないことだが、Appleはやっとその第一段階にたどり着いた。iPadで一番重要なのはその部分なのだが、Appleと同じビジネスモデルをとれるPCメーカーは今のところどこにも存在しないのは明らかなのである。当分Appleの一人勝ちが続くのだ。
日曜日, 1月 31, 2010
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