Androidのスマートフォンが今年後半のケータイ業界の話題の中心だったが、1月5日にGoogleがAndroid関連の会見を行う事を発表した。社員向けに作っているだけだとか小売も考えているとか噂は色々あるようだが、Android端末が各社から出てくる前にAndroidアプリ開発社向けに端末を販売したのと同じようにAndroid 2.1の開発マシーンとして販売されるのではないかと予想されている。
1.6はiPhone 2以下の使い易さだったみたいだが、Android 2.1はiPhone 3.1に並ぶ完成度があるようで、既に未だ開発が終っていないWindows mobile 7を越えているのは間違いないだろう。Googleは各社から発売されるAndroid Phoneでは開発用のベースモデルにはならないと判断(各社で仕様の拡張を行うから)し、各端末の仕様の共通部分を使うOSを考えるなど不可能と判断し、自社製の端末を用意したと考えるのが一番論理的なのである(そのあたりが、Appleのように自社製しかないの端末の開発環境とは訳が違うのだ)。
Android端末に関わっているメーカーやキャリアが、余りにも身勝手な仕様拡張を行うとAndroidそのものの成長の芽を潰してしまうと自覚しているかどうかは知らないが、Appleのようにハードウェアをコントロール出来なかったMicrosoftが自壊に向かっている事を理解しているGoogleがハードウェアに手を出さなければならなかった理由は明確だ。
Googleは、端末販売で儲けようなどと考えているのではなく、糞のような端末でAndroidそのものを失敗に終らせたくないと考えている証拠。要は、Android OSをWindows mobileにはしたくないということなのである。
結論:iPhone 2.1がiPhoneやiPod touch用のOSの本当のスタートであったのと同様に、Android 2.1がAndroid OSの本当のスタートだからこそ、各メーカーに守らせる基本仕様を実体化するためにNexus Oneは開発されたのだろう。各メーカーがNexus One以下の端末しか作れないようなら一般向けに発売をするかもしれないが、そうなる事を一番望んでいないのはGoogleであることは間違いないのだ。
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