貧弱なユーザインターフェイスしか持たない状態で見切り発車されたAndroidを使い物にするためには必要悪のUXを推奨。各社が使い易さを競うことはオープンソースの哲学にも沿う事の筈だったのだが、ガイドラインを設けずにユーザインターフェイスを各社任せにしてしまったためにインターフェイスが他社との差別化の道具になり下がってしまい、Androidとしてのユーザビリティの向上には全く寄与しない事態となってしまった。
Xperiaの日本語版ではクリア・インストールなしにOSのバージョンアップが可能(iPhoneでは当たり前の話)になっていたが、同じXperia用でも海外のアップデータはユーザによるデータのバックアップ(バックアップ・ツールは付いていない)とクリアインストールが前提だった。日本以外にはXperiaユーザが殆どいなかったから日本のユーザに対してだけ特別に便宜を図った(だから日本語版の方が後になった)のかも知れないが、それはメーカーとしてユーザに対する最悪の対応だと思うのである。
いきなりAndroidに手を出せるような人達はオタク度が高いので放っておいても自分で解決出来ると考えてGoogleは開発のスピードを加速しているが、そんなことでは一般の消費者は付いてこれない。アニュアル無しで使えるiPhoneの並みのユーザビリティが得られるようなガイドラインが出来上がるまで素人がAndroidに手を出すのは危険なのである。恐らくそんな事は不可能だろうが、Android 3.0ではメーカー独自のUXを排除しようとしている。もしも本当にUIが統一されれば使い易さは格段に上がるだろうが、そうなれば差別化はハードウェア頼み。結局、無料のOSを手に入れてもガラケーと同じ無駄な機能と価格の競争しかないのである。
結論:Androidに手を出すなら3.0が出るまで待て。そこで今と変わらない状況なら他のキャリアからiPhoneが出るのを待つべきだと思うのだ。
金曜日, 11月 12, 2010
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