月曜日, 11月 01, 2010

Appleが世界第4位の携帯電話メーカーに

 たった1シリーズのスマートフォンしか持たないAppleが有象無象の携帯電話メーカーを圧倒し、2010年第3四半期のセールスで世界第4位の携帯サプライヤーとなった。昨年まではスマートフォンと言う狭いジャンルの中でRIMとの戦いであったため、自分たちのライバルではない(あくまでスマートフォンのプレイヤーに過ぎない)と虚勢を張っていられたが、スマートフォン元年となった今年、そのメジャープレーヤーであるAppleがその実力を示す形になったのである。

 メモリサイズ以外にはバリエーションの無いiPhoneがこれだけ売れている理由を分析したら、スマートフォンに手を出すなんて無謀だと気付く筈なのだが、消費者はそこまで利口じゃないと高を括っているのか経営者が薄らなのかは知らないが、自分の会社の規模も考えずにニッチな商品を作ろうとしている。Appleの強みは大量生産でiPhoneを作っていながら、それぞれのユーザが自分だけのiPhoneに出来るエコシステムを提供しているところにある。ハードは器であって大事なのは魂の方。それが、分かっていたらOSを他社頼み(GoogleやMicrosoft)にするようなバカな真似は決してしない筈である。

結論:スマートフォンの定義を書き換えたAppleが携帯電話の定義を書き換えるのだ。それにしても惨めなのはスマートフォンしか作っていないRIMではなくソニエリである。

2 件のコメント:

kiza さんのコメント...

毎度です。
かつてPalmの身売り話が出たときに、大穴狙いで中国Huaweiの名前をあげて見事に外れましたが、これはある意味本命が出てきたのかも。(Huawei/T-mobile Comet)

http://www.electronista.com/articles/10/11/01/t.mobile.intros.huawei.made.comet.android.phone/

1) 2年契約で頭金US$50ポッキリ。さらに200MBまでのデータ料金が月US$10で格安。
ということは、2年間合計でUS$290 = 23,780円となります。これは他のスマホの数分の一。 200MBあれば、かなりの層では十分。
2) Android 2.2を素のまま載せているようですから、無駄な開発費をかけておらず、OSのアップグレードにも即座に対応可能かと。
3) 画面サイズが2.5インチとちと小ぶりではありますが、数量がはければ、将来的に3.5インチまで持って行っても、さほどのコストアップにはならないはず。(Huaweiの得意技。)
4) これまでスマホを出していないHuaweiとしては失うものはない。

スマホの弟分という存在で、これが名の通ったメーカーからでれば、日本でも結構需要があるかも。 出遅れたau辺りはこれを検討すべきと思います。 まあ、無理でしょうが。

さて、OSにあれこれ手を加えて、あたかも付加価値を付けたかのように高い値段をつけている他のAndroid端末メーカーは、このCometがそこそこ使えるとなったら、いったいどう対応するのでしょうか?

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 コメントを頂きありがとうございます。

 素のAndroidですか。そこまで思い切れば安いコストで売ることができますね。自社でエコシステムを組めばボロ儲けなどと言う妄想を抱かずに、そんなことはGoogleの仕事だと割り切るのだとすれば、それは卓見ですね。

 変なことをして糞にしてしまうのが多くのメーカー。こう言うところが成功しないと自分たちもAppleになれると言う白昼夢から目を覚ますことはないのかも知れませんね。