Appleのビジネス・モデルが一見垂直統合なので、水平分業と言っただけの電子書籍協会。日本型の水平分業などと言っているが要は「みんなで渡れば怖くない」の業界横断的な談合なのである。談合が悪いとは言わないが別業界が加わることによって意見の調整は不可能となり良くして結論が出ず、悪くすれば喧嘩別れになってしまい何も生まれないで終ることになるだろう。
Appleのビジネスが成功しているのは垂直統合のビジョン(自分のやりたい事を実現するために他業界のやり方を変えさせる)の上に、水平分業の製造を行うハイブリッド型だからであって、ビジョンも無しに水平分業を目指しても何も生み出すことは出来ない。電子書籍ビジネスを成功させたければ、まずは牽引車と見られるAppleに相乗りして電子書籍市場を作った上で日本独自のフォーマットをサポートするデバイスを増やさなければならない(iPad、Android、MacやPC用のビューワーアプリを無償で提供すると言うことだ)。独自のOSを持たない日本のメーカーは、AndroidやWindowsの端末で商売を考えれば良いのに、独自の端末で儲けようなどと考えているのだから始末に負えないのである。
結論:日本の電子書籍にとって一番のネックになるのは取次制度と再販制度。戦時統制を未だに続けているのだから呆れてしまうが、そんな連中が構造改革だ行政改革だと偉そうに宣っているのだからお話しにならないだ。
金曜日, 7月 30, 2010
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿