Androidの名乗りで2009年が実質的な元年となったスマートフォン市場。Microsoftのに対するお布施を必要としないOS(実はMicrosoftへのライセンス料が必要)がデビューしたため、多くのメーカーがスマートフォン市場に乗り込んできそうだが、結果的に生き残るのはAppleとRIMの2社になるだろうと調査会社は見ているようである。
各社がAndroidに乗っかるのは、Windows mobile陣営に下るのと同じ(ライセンス料分はコストを抑えられるが)で、価格競争に自ら飛び込むバカな戦略である。他社との差を付けるために付加価値を付けようとすれば、余計なハードウェアを載せるしか方法を持たない(AppleならOSとアプリでカバーできる)メーカーがコストと価格競争を両立させる事は事実上不可能だからである。
ブランド力のないメーカーが高品質、高価格を維持する事は所詮無理な話。スマートフォンが流行だからと参入すればパイの食い合いになり、売れてはいるけれども屋台骨にはなってくれず、儲かるのはIntelだけのPC(ネットブック)と同じ事になってしまうだろう。
結論:Appleの稼ぎ頭はiPhoneだが、それは自社開発のOSで他社と差別化を図れる事とマーケティングの力の圧倒的な差を持っているからである。iPadには賛否両論あるが、これだけ世の中で騒がれればSlate PCの事を知らなくてもiPadの事を知っている人は相当増えたはずだ。マーケティングとしてこんな安上がりな方法はない。iPodとiPadが紛らわしいという話しもあるが、一般名詞になっているiPodと勘違いすればAppleの商品だと分かるのだからワザと狙ったのである。スマートフォンで儲けようと思うのは勝手だが所詮、無理な話なのだ。
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