水曜日, 1月 05, 2011

2010年のAppleを振り返り、2011年を仰ぎ見る 〜 続き 〜

 尻切れトンボで仰ぎ見る方を書かず仕舞いで越年。このままではVerison版のiPhoneやiPad 2が出てしまうではないかと言う事で続きを...
 
終りの始まりとなるもの
その1:Flash
殆どのWebサイトはFlashの技術を使っているとJobsに抵抗を試みたAdobeだったが、蒙昧な守旧派の数は多くなかったと見えサイトのHTML5化は確実に進んでいる。AdobeはMicrosoftやGoogleと手を携えてApple追い落としに懸命なようだが、既にメーカー主導で技術を押し付ける時代は終っている。Web開発者は今後、飛躍的に増えてくるスマートメディア(その殆どはAppleが公開しているWebKitベースのブラウザを搭載)対応を考えればFlashはもう脇役に過ぎない。GoogleはChrome上で動くウェブアプリを12月に公開(Chrome web Store)したが、HTML5だから実現出来たのは間違いない。
その2:Blu-ray
どうしてそこまで毛嫌いするのかと言われそうなくらいにJobsはBlu-rayをボロクソに貶すが、それは光ディスク形式のメディアがもう必要とされない死んだ技術だから。少なくともデジタルコンテンツを流布(販売とも言う)するためのデバイスとしてはBlu-rayが最後の規格だとJobsが主張するのは大正解である。Apple TVではBlu-ray並の高解像度は現段階では提供出来ていないが、ADSLでも遅延無くストリーミングでビデオを再生させるところまで到達している(proxyがあるとApple TVは使えないが、何台も端末がぶら下がっているIEEE802.11Gの無線LAN環境であっても普通にストリーミング出来る。Safariでさえ遅延すしてるのに)現在のプロトコルは更に磨きをかけられH.264との組み合わせでBlu-rayを不要にするのは時間の問題なのだ。
その3:Microsoft
去年と代わり映えのしないSlateをCESで公開する段階でもうお仕舞いなのだが、その上どうなるか分からないWindows 8を出すとは...何がやりたいのかが全く見えてこない。何を仕掛けてこようがマスメディアの眼中にMicrosoftはない。Xboxだけ作ったらどうなんだ。SONYはって?もうとっくに終ってるのだ。

日本のメーカーが出しそうなもの
その1:Androidタブレット
流石にWindows 7のタブレットが山のように出てくる事はないだろうが、Androidのガラパゴスなタブレットは雨後の竹の子のように年末当たりまでに出てくるのでは。当然、spモードやワンセグ(場合によっては地デジ対応)、おサイフ機能は当たり前、何の為にBluetoothがあるのだと言いたくなるような赤外線通信のサポート。それなのにAndroidは2.3って、どうしちゃったのだと非難轟々。大きさは5インチと7インチでWi-Fiオンリーのモデルは出てこない始末(キャリアの報奨金無しでは高くて売り物にならない)。要するにAndroid版電子書籍リーダーの焼き直しだが、ワンセグ見えてFlash動いて動作時間や動作速度は当然犠牲に...残念である。
その2:Google TV
出したと思ったら値引しか拡販の方法がなかったGoogle TVも各社が準備。WiiでもWebサーフィンが出来ると言うのに目玉はインターネット機能。コンテンツはケーブルテレビと代わり映えのしない品揃え。3Dテレビの二の舞いである。
その3:裸眼3Dテレビ
普及しなかったのはニーズが無かったのではなくメガネが必要だったからと考えたのだろうが、懲りもせずに今度はメガネ無しで3D表示が可能な液晶テレビ。2010年に3Dテレビを購入した人達を小馬鹿にするような真似を平気でしてくるのだから相手にされないのは当然の報い。Appleだって3Dを使った何かを作っているのは間違いないが、それがテレビ用ではないのも間違いないだろう(間違いかも知れないが)。Apple TVのリモコンみたいに簡単なリモコンで使いこなせるシンプルなテレビを出せば需要はあるのに。

Appleから登場する製品
その1:Mac App Store(1月6日開始)
PCが再び個人プログラマの手に取り戻される記念すべき日。iPadで人気のアプリがMacの世界にも降臨。ブラウザを使わずにクラウドサービスをシームレスに使えるように。iWorkなどのApple純正のアプリはパッケージだけでなくオンラインでダウロード可能に。
その2:CDMA版iPhone 4(1月発表、2月発売開始)
CESの前に発表されるかも知れないとも言われるVerisonのiPhone 4。使っている周波数チャネルがVerisonとauでは違うためそのまま何も手を入れなければauで日の目を見る日は来ないとも言われるが果たして。
その3:iPad 2(CESのタブレットを嘲笑うかのように1月発表、4月発売開始)
Coretex-A9ベースのデュアルコアA5が使われるのではと噂のiPad 2。メモリも倍増の512Mで、カメラもデュアル(5Mと30K)との噂もあるがリア無し(フロントはFaceTime用)でも構わないと思うのは私だけだろうか。こちらは最初からVerison版を用意。
その4:MacBook Pro(4月発売開始)
Airで打ち出したゼロスピンドルがMacBook Proにも。CPUは全機種に「Sandy Bridge」が採用され薄くなったにも関わらず動作時間は更に長時間に。同時にMacBookもフルモデルチェンジ。DVD搭載の唯一のモバイルPCとなるのでは。
その5:iPhone 5(4月発表、6月発売開始)
CDMA版iPhoneの発売開始から考えるとタイミング的には非常に微妙なのだが、そうかといって1年以上引っ張るのもどうかと...こちらもチップはA5に変更。噂されているLTEは時期尚早か。
その6:Lion(6月発表、9月発売開始)
iOSとOSXがハイブリッドへと進んでいく第一歩となるエポックメーキングなOSX。ペアレントモードでファインダを制限していたインターフェイスからホームにアプリが並んでいるビューに変更。パスワードを入力する事なく顔認識でログイン可能に。タッチインターフェイスも完全サポート。Mac App Store経由で購入可能な初めてのOSXとなる。
その7:iOS 5.0(10月リリース)
Apple TVでゲームが可能になることだけがiOS 5.0の売りではない。何とiOS 5.0は他社のネットブックやタブレットにライセンス。Googleのように好き勝手な事をさせるわけもないが各社が雪崩を打ってAppleの傘下に(多分に妄想である)。

結論:と、言うわけで2011年も色々な事があったが、2012年はさてどうなるのだろう。

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