月曜日, 1月 31, 2011

Samsungが史上最高売上げに達する

 「GALAXY S」の大ヒットで名実ともに世界最大の家電メーカーと呼べそうなのSamsung。「GALAXY S」のヒットのせいか日本ではTabまで売れているように報道されているのは単なる提灯と分かっていれば(GALAXY TabだけではなくGoogleが駄目出ししている2.3ベースのタブレットを買うのはもの好きだけである)、話10分の1に聞き流せば良いだけの話なのだが、CES2011でどうにかしようと悪あがきをしていた(他の家電メーカーも)Samsungの液晶テレビは通年で赤字となり足を引っ張る存在になってしまったようである。日本のエコポイントの恩恵を受ける事もなかったSamsungもご多分に漏れず、CESでは3Dだスマートテレビだと騒いでいたが、テレビというものの役目が終ろうとしているこの時代に利益など出せる筈はないのである。
 
 今や止めようかと言う崖っぷちのテレビが赤字を垂れ流す中、Samsungの業績が好調だった最大の理由は「GALAXY S」が売れたからでも、ましてやTabが売れたからでもなくAppleがヒット商品を連発したからだと分かっていればマカーとしては納得。DRAMやNAND型の半導体事業の利益が前年比で391%も伸びたのは、売上が前年比で40%増加したからだが、増加分の多くはiPhoneやiPadに独占的に供給されたものなのは間違いないだろう。

結論:来年度はiOSデバイス向けのチップを4倍に増やせと言われているSamsung。自社製品で失敗しても大丈夫なくらいAppleからの注文があるのだから、冒険出来るのも当たり前なのかもしれない。Apple様々?

2 件のコメント:

kiza さんのコメント...

ここにAppleの巧妙な戦略を見て取るのは、私の勝手読み?
1) Smart Phoneを一般消費者向けに更に普及させるには、競合がBlackBerryだけでは不十分。 Androidと並行して拡大する必要がある。(Verizonの昨年第4四半期の新規販売端末の70%超はSmart Phoneだったとか。)
2) この調子ならSamsungが勝手に設備拡張して部品の生産を増やし、Appleは部品不足を心配する必要がなく、量産効果で単価も(要求しなくても)勝手に下がってくる。
3) HTC、Moto、Nokia向けには知財権訴訟起こしているが、Samsungは現状野放し。 逆説的だが、AppleはSamsungがAndroidで生き残ると見ている。 HTCにうまいこと勝訴すれば、次の標的には当然Samsungも入ってくる。 それまでにせいぜいたくさん売らせておけば、(Googleから)ぶんどれるpenaltyも莫大になる。
4) 最悪勝訴したlicenceを供与せず、Androidが消滅することになっても、その時はSamsungは部品供給のキャパを広げまくっているから、今更撤退できず、そのキャパをiOS用に総取りできる。(その時こそAppleが言い値で買える?)

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 コメントを頂きありがとございます。

 OS以外は大きな違いのない(OSの違いが飛んでもなく大きくものを言うのだが)部品で作られているiOSデバイスとAndroid端末。Samsungだけではなくシャープや東芝もApple用の部品工場を新たに作ると噂されていますが、現状はSamsungの生産力が頼りなのも間違いありませんね。

 そう言う意味では有象無象が名乗りを上げているAndroidをメディアが持ち上げて市場を作ってくれるのはkizaさんの仰るようにAppleには追い風ですね。