昨年AppleからリリースされたMac以外のデバイスにはAppleの設計でSamsungが製造しているA4チップが使われていた。iPadとiPhone 4の合計だけでも5,000万個を越える発注数だが、侮れない数量を販売しているtouchのCPUもA4だし、これから更に化ける可能性の高いApple TVも同じチップを搭載しているのだから、その数量合計は日本の人口の半分にも達しようとしている。A4は文字通りAppleだけのチップなので独占なのは当然だが、それ以外のパーツの発注量も圧倒的である。他のメーカーと比べた場合にケタ違い(一桁どころか二桁違う場合も多いらしい)。その上、需要に確実に応える為に一切値切る事が無いと言うのだ(ボリュームによる値引は当然ある筈だが)。そんなメーカーは他に存在しない為、当然部品供給はAppleが最優先される。
そうは言っても自社の儲けを度外視して買い漁るメーカーが出てこないとも限らない為、東芝には500億を前払いでNANDを確保し、ディスプレイの供給を確実にするために東芝とシャープの液晶工場に巨額の資金を投じ自社向けのディスプレイを確保する話を進めている。それが、可能なのもサイズの違いはあってもその基本部品を共通とし世界共通のデバイスとして販売しているからであり、ハードだけではなくOSも世界共通(ユニバーサル)だからなのだ。
結論:販売を終了するその日まで原則として一切の値引販売を必要としないAppleは、部品の価格を値切る必要もない。そんなメーカーに対し小手先でどうにかなると勘違いしている日本のメーカーが太刀打ちなどできる筈もないのだ。
火曜日, 1月 04, 2011
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