木曜日, 10月 25, 2007

ハロー効果

 Appleがイケイケなのは、iPodなどのハロー効果だというアナリストの分析が出ているが、確かにWindowsからの乗換えでMacを使い始めている人の多くはiPodユーザだろう。

結論:本当はVistaのハロー効果なのである。Vistaが出ていなければ、ここまでMacは伸びなかったのである。

火曜日, 10月 23, 2007

Vistaが失敗した訳

 今は、無きWindows Vista(まだ売っているんだっけ?)。何のために5年間も待たされたか分からないと言うのが企業の正直な答えだろう。日本のメーカーは、どうにかして自社製品を売ろうとテレビを付けたり、ビデオを付けたりとジタバタした訳だが、Vistaで標準提供された機能は自社製品以下(その上互換性無し)と踏んだり蹴ったりの結果になってしまった。

 日立がPCからの撤退の決定をしたようだが、儲からないものに力を割くぐらい空しい事はない訳で、もっと早く手を引けば良かったのにと考えるのは余りにも失礼な話だろうか。

 Windows XPは、OSXに対抗するために見た目だけに手を入れたOSだったが、根本からOSXのようにしようなどと欲を掻いたばかりに、5年と言う時間を無為に使い果たしたのが、今のMicrosoftなのである。

 対抗するOSがMacOS(バージョン9まで)であったならば、Microsoftがこんなに混迷する事はなかった。Windowsよりも前に作られていながらOSXのベースとなる思想は、未来志向だったのである。そして、その大きなパラダイムシフトにMicrosoftは対抗できなかったのだ。

 大体あんなにバージョンが沢山あるということは、本来いらない機能(いるものだけをOSに入れているのならば一つバージョンで良い筈だ)が追加されているという証拠なのだが、もしかしたら、MicrosoftはOSとアプリの違いが理解できていないのかもしれない。

結論:ユーザではなくAppleの方を向いてOSを開発した事(出し抜けると判断した事)が、そもそもMicrosoftの過ちだったのである。

水曜日, 10月 10, 2007

対極にあるもの

 良くAppleとSONYは比較されるし、私も良くそうしている。世間の見る目はどちらも他には無い先進の技術を目指す革新的なブランド企業である。ここ最近のSONYの体たらくは10年前のApple様々だが、それは自社製品に対するアプローチの仕方も影響しているように思う。

 一言で言ってしまえばAppleとSONYのハードウェアに対するアプローチは対極にある。SONYは、デバイスを外販する事も視野に入れなければ行けないためにハードウェアのためのハードウェアを開発している(そのために外すと大きな損失を抱えてしまう)が、対するAppleはソフトウェアのためのハードウェアと言う捉えかたである。それはプロダクトデザインも明らかで、あれだけシンプルなデザインが実現できるのは専用のハードウェアを組み込まないからである。

 SONYの商品は明らかに専用のハードウェアを詰め込むためにデザインはそのデバイスの制約を受け、思い切ったデザインを実現しようとすれば自ずから無理な構造になる。それに対しAppleは、バラシテみれば分かるように何にでも使えそうなチップだけで構成されている(ソフトウェアを入れ替えれば全く別のデバイスに変わってしまうのだ)。

 それが、典型的に現われているのがデジタルデータに対するアプローチだ。SONYはデジタルデータを保存するデバイスに拘り(Blu-ray)、Appleは保存フォーマット(Quicktime:H.264)に拘った。既に結果が出たとまでは、云わないがネットワークを介して常にアップデートの可能なアプローチをとるAppleの方が時代に即したビジネスモデルであろう。

結論:デジタル時代とはハードが意味を持たない時代なのである。

木曜日, 10月 04, 2007

Appleのシェア

 シェア至上主義の会社では無いのだが、じわじわとAppleのシェアが上がり始めたようだ。夏に発表された新しいiMacの最廉価版は単体モデルとして遂にトップシェアの座を射止めた(9月時点)。PC全体としてのAppleも10%目前(9.7%)になりメーカーとしても4位につけた。PCを作っているメーカーも少なくなってきたのだが、流石に4社と言う事は無く上にいるのは、富士通、NEC、SONYの下であるが金額ベースでのシェアでは既にSONYを抜き去った(Appleは基本的に定価販売だから、当たり前か)。

 PCメーカーはワンセグだ地デジだといらない機能で差別化(高価格化)して凌ごうとしている中、一人Appleだけはそう言う余計なものを全く付けていないのに堂々とシェア上昇。価格だって単純にオマケを機能として捉えればAppleは高いのかも知れないが、PCとしての基本スペックで考えればAppleのコストパフォーマンスはずば抜けている。ここまでPCが普及してしまうと御為ごかしの機能に騙される人は少ないと言う事なのだろう(そりゃ素人は騙されるけど)。

結論:どうやらMacはPCの一選択肢と成りつつあるようである。Appleが売れている理由がOSにあるとどのメーカーも気付いているのだろうが、こればかりは手も足も出せない状態なのである。LeopardのPC用が、もし用意されていたりしたら雪崩を打ってWindowsを離れちゃうんだろうな。