木曜日, 3月 30, 2006

Vistaは来年1月には出ない

 Vistaの発売が来年1月に延期されたが、そこから予想されることはまだ全然まともな状態じゃないと言うことだ。何故なら1年半前に目玉機能を削って(載せる事が不可能だった)リリースをすると約束していたものが予定通り出せない(本来完成するのが3月だったはずなのに未完成だというこ間に合わなかったということだ)で、10ヶ月前に延期を発表したと言うことは好意的に見れば年末ぎりぎりに間に合わせるのでは混乱を招くと判断したと言うことになるのだが、そう考えるのは好意的と言うよりも、まるでMacユーザー専売の妄執と同じだろう。

 経緯を見てみればそれらは明らかになる。あまり待たされたので誰もが忘れてしまっているが、XPの後継OSは"Blackcomb"と呼ばれ、正式に"Vista"と呼ばれる事になった"Longhorn"ではなかった。つまり"Vista"とはあくまでも中継ぎのOS(XPはOSXにぶつける為取りあえず出したインチキ商品)のはずだったのである。だからそのデビューは2002年と言われ、2003年に本命の"Blackcomb"がデビューすることになっていたのである。本来はもっと機能の少ない(ようするに未だに出ていないXPのSP3が本来の"Longhorn"だ)ものを早く出そうとしていたが、それさえ出来なくなった為にOSのベースの再構築もせずに(つまりソースコードの整理を一切行えなかったということだ)"Blackcomb”で予定した機能を載せざるおえなくなった(しかし搭載は見送られた)のが現在のVistaなのだ。それなのにまた延期だと言うことは、つまり何も計画通りに進んでいないのだ。本当に出せると思っている社員がどれくらいいるのだろう。

 対するAppleは、1997年から全く新しいOSを開発して2001年には完成(すぐに10.1を出したので未完成だったかもしれないが)し、その後1年おきにアップデートを重ね初期OSXは既に完成している。次のTiger(10.5)は全く新しいOSと呼べるレベルのものになるはずである。そしてTigerは既に最終段階に来ている(8月には正式デビューだろう)。

結論:Vistaが何時出ようが知ったことではないが、その前にXPのSP3を出せないと言うのは、メーカーとして余りにも無責任である(企業ユーザの中には、無料でアップデートが保証された年間ライセンスでOSを使っているところもあるんだぞ)。なめるのもいい加減にしろ。

火曜日, 3月 28, 2006

いつか来た道

 XPから既に5年。約束された機能が削られてデビューはまた伸びた。AppleがCopelandというベーパウェアを作っていた頃と同じとは言えないが、言っている事がちっとも予定通りに出来上がらないと言う点は全く同じような状況である。巨大なMicrosoftとは言え、Xbox(AppleのNewtonよりは成功しているが、大成功ではない)のようなデバイスを作ったり、時間稼ぎにタブレットPCやOrigamiなどというニッチな商品(これはNewton並みだ)を作ったりしているために余計に本筋のOSの完成が遅れているような気がする。

 それはXPまでのWindowsの根本的な設計を見直すことなく(見直せなかったのだろう)開発をずるずると行ってきたことが遅延の一番の原因だったはずだ。AppleはNeXTの基本技術をベースに据えると言う大胆な転換によってMac OSの抱えていた問題を一気に解決することが出来たが、Microsoftは今回のVistaではそれが出来ないようである。傷は相当深いと考えるべきだろう。

 ユーザー数の少ないMacとWindowsを同列に扱うことは出来ないが、早く過去の呪縛から逃れたクリーンなOSを作らなければいけないだろう。

結論:前回冗談でOSXをライセンスすれば良いと書いたが、PCメーカーは真剣にそういった提案がないかと考えているかもしれない。Windowsが末期症状だとはまだ確定出来はしないが、かなり行き詰まっていることは間違いないだろう。

木曜日, 3月 23, 2006

OSXをPCにバンドル!?

 Vistaの発売延期を受けてネット上では賛否両論の意見が交わされている。その中には、AppleやNovellを利すると言うものから、その逆まで様々だがここで一つだけ出てこない意見がある。これは私の仮説(妄想だよ)であるがいくつかのヒントが明らかになっている。

 次期OSであるLeopardは夏には発表される(Vistaよりは早くリリースされる)
 年内にAppleは全てのMacをIntelに切り替える
 MacにはXPはインストール出来ない(Vista64はインストール可能になる)
 TigerはPCにインストール出来ない(EFIが無いからだが、Leopardもそうかは解らない)
 互換機は出さないと言っている(今のところかもしれない)
 PCメーカーは年末商戦の目玉が無い(Vistaを載せられない)

 このネタ全部を合わせると一つの可能性が浮かび上がってくる。PCへのLeopardのバンドルだ。実際には、OEMでMacを作るメーカーに対してだけなどの条件がつくとは思うが、PCメーカーにOSXをライセンスするという方法が強ち夢物語ではない時代になったのである。但したった一つだけ揺るがせない条件が付く。EFIが付いているPCだ(これには現行のXPはインストール出来ないのでWindowsはboot出来ない)ということだ。筐体がどうであれ、実質はMacと同じマザーを使えということだ。

ディズニーCGアニメ部門をリストラ

 Pixarを買収したディズニーは自社のアニメ部門を完全閉鎖して、リストラと配置転換を行うことを発表した。前にも予想したようにPixarがディズニーのアニメーションを乗っ取ったのだ。これは制作されたアニメーションの利益を考えれば致し方ないことではある(ライオンキング以降ディズニーには一本もモーム欄どころかヒットさえ無い)が、それにしても残酷な話である。アニメーションの制作から始まった会社が自社のアニメを見限ったのだ。これを技術的な敗北(3Dアニメの立ち後れ)と取る人もあるかも知れないが、実際にはアニメーションに対する愛情(企業としての)の差なのである。

 Pixarは、自社が製作するアニメーションを単なる商品とは捉えていない。彼ら(ラセターを始めとした製作者)は夢を実現する為に3Dアニメーションを利用しているだけなのである。そしてその愛情を真っ先に無くしてしまったのが、残念ながらディズニーだったのだ。彼らはアニメを作るのにAI(人工知能)を使って過去の作品から得られた法則性をもとにストーリーを制作した。そのどこにも、人間的なアプローチはなかった。つまり技術力(間違った)では、ディズニーの方がより最先端を行っていたのである。悲しいかなそれが敗因だったのだが。

 同じような話はMicrosoftにも見える。再び延期が決った為にVistaの開発責任者が更迭された。こんなに次期OSの開発が遅れた理由は、必要なものと不要なものの整理がつかないままに開発をしたことにあるのに、開発者のせいにして終わりにしようとしている。1月に出ると言われている(私は出せないと思う)Vistaは、XPから5年も経ちながらまだ完成していない。その大きな理由は出すべきでなかったXPを慌てて出してしまったからなのだ。さてどこがディズニーと同じなのだろう。OSから始まった企業なのにMicrosoftはOSよりも利益を産み出すOfficeに優秀な技術者を割り当てる戦略をとっている。つまりOSに愛情を持っていないのである。

結論:企業は自分の事業に自信を持つ前に愛情を持たなければいけない。それが無くなれば、どんなものでも何時かは枯れてしまう。SONYを見ろ。あの会社がWalkmanに愛情を込めているとは思えない(愛があるならあんな中途半端な商品は作れない)じゃないか。愛のない企業は衰退するのである。間違いない。

水曜日, 3月 15, 2006

iTMSで映画を販売!?

 Appleのことならば何でも、虱潰しに情報をあさる人(儂もその内の一人か?)がいるもので、iTMSでうっかり映画を販売しているのを発見してダウンロードした人がいたようである。1時間30分以上の作品なのでショートフィルムとは呼べないから明らかにフライングだったのだろう。というわけで思った通り4月1日から映画が正式に販売されるようだ。

 これでフルサイズディスプレイを持ったiPodの発表も最終段階に指し掛かっていることが間違いなくなった。後はいくらで販売するかだが、フライングで上がっていた作品は1.99ドルだったので、もしかしたらその金額になるかもしれない。これはフルサイズのDVDデータではないため、価格を安く設定しているのだとも考えられるが、間違ってテストデータが表に見えてしまっただけで表示された価格に妥当性がないとも考えられるだろう。

結論:どんな価格設定、サービス体系になるかはフタを開けてみるまで明らかではないが、先日も書いたようにこっそり開始されたマルチパス(サブスクリプションの一種)は、NCAAのシーズンパスでも適用されたようなので、これを利用した形で映画が提供されることは間違いないだろう。

iPodの栄華

 現在しか知らない人から見たら信じられないことかもしれないが、iPodが発売開始された時には、SONYのWalkmanと同じように徒花になりかねない商品だったのである。当時既にMP3プレイヤーはSONYも含めた数社から発売されていた。但しそれらはメモリタイプでMDプレイヤーと変わらない曲数しか保存出来ないものばかりだった(当時はメモリが高くて大きなものを載せると高くなりすぎたのである)。つまりiPodが優れていたのは保存出来る曲数の多さだけだったのである(それでも1000曲はぶっちぎりではあったが)。

 では何故、当時他のMP3プレイヤーがMDに勝てなかったのかと言えばMD1枚分と同じくらいしか曲を保存出来ないので年中曲の入れ替えをしなければいけなかったことと、PCユーザーだけが使えるプレイヤーだったからだ。当然SONYは、メモリスティックだけに対応した。そしてiPodである。出た時の反応はこんなものは売れないであった。第一HDDを載せているとは言え当時の携帯プレイヤーでは考えられないくらい高価(¥47,800)だったため、Apple買い(SONY買いと一緒のバカ。儂のことだ)の連中以外には売れないとボロクソに言われたが、実際にそれに近い状態だった。

 では、どうして今の隆盛を迎えたのだろうか。それはiPodをMacの周辺機器とは捉えずに天敵であるはずのWindowsをサポートしたからである。それも最初はサードパーティーのソフトをバンドルしてお茶を濁していたが、正式にWindows版のiTunesを発表してMacユーザと同じ使いやすさをWindowsユーザにも提供したからである。つまり引きこもっていたって誰も心配して覗きになんか来てくれないと言うことだ。

結論:iPodが成功したのは、Appleの宣伝が上手かったわけではない。ユーザの声をどこよりも真摯に受け止めたからである。SONYがダメなのは未だにユーザーを蔑ろにしていることに尽きるのである。

金曜日, 3月 10, 2006

MacなIDF

 今年のIntelのデベロッパー会議(IDF)は、まるでAppleのWWDCのような感じになっているようだ。どういう事かと言えば、Windowsでも動くソフトのデモがiMacをわざわざ使っておこなれていたし、デスクトップPCにイノベーションの余地はもう残っていないのじゃないかと言うプレスのQ&Aに対して、”「PCとMacはどっちがイノベイティブだと感じるかい」と聞き返した。質問者が返答に困っていると、「Macの方がイノベイティブだよね。僕もそう思うよ。ということは、PCにはまだまだイノベーションの余地が残っているということじゃないかい」”というような受け答えをしてまるで、Appleの社員のようにMacを持ち上げていたのである。

 時代はまさに変ったと言うところなのだろう。JobsがAppleに復帰する前からIntelからの秋波は続いていたのだが、PCと同じチップを使わないと言う政策から実現しなかったチップの乗り換えもWWDCで発表されてからわずか半年で本当に開始されたのだから、NeXTを買った意味の大きさが改めて示されたのである。

 しかし、それもこれもそれまでIntelのチップ開発をしていたアメリカのチームを諦めてイスラエルの開発したチップのアーキテクチャが登場したからなのである。同時に天下のIBMがAppleよりもゲームメーカーに秋波を送ったのもいけなかった。というわけでAppleはIntelに乗り換えたのである。

結論:いつまでこの状態が続くのかは”神のみぞ知る”であるが、今のところお互いに相手に失望するような状況に陥ってはいないので、暫くは大丈夫でしょう。

だから違うんだって

 小さくするだけならば、あのSONYにだって出来るんだって。MicrosoftのOrigamiはやっぱりUMPCだった。これならばポケットPCやPDAと変わらないじゃないかというのが率直な気持ちである。確かにXPが動くと言う事はOSはワンランク上かもしれないが、それがどうしたと言う気持ちにしかならない。小さくすると言う事には実は余り意味はない。そこが解っていない人が世の中には多いのだ。

 ものを作る場合には、小さくする理由が必要なだけだは無く、小さくしたからこそ得られる意味がなければいけない。残念ながらUMPCには小さくした理由以外は無さそうだ。既存のOS(タブレットPC用)を使うだけでは、小さいが汎用性や拡張性の低いPCが出来上がるだけである。そんなものに金を出す人は多くない。せっかく新たなプロダクトを出すのならば、この機器でしか出来ない事が無ければ行けないのである。

 まるで、PS2に対するPSPのようなUMPCは自らその市場を小さい方へと絞り込んでいるように思える。XPのあとのVistaの情報が出てきているがその中にUMPCを活かす特別な技術は見当たらない。といことはただ小さいだけのPCになってしまうと言う事なのである。

結論:先を読む事の出来ない人達は新しい商品を出してはいけない。もっと中途半端だったタブレットPCよりはましなどと考えているようじゃいつまでたっても世の中を変えるものは作れないのだ。

木曜日, 3月 09, 2006

利益率50%の会社

 世の中には暴利を貪っている会社がある。粗利ではなく純利益が50%なのだ。これは天下のMicrosoftでも出来ない芸当である。もちろん何兆円もの利益を上げているわけではないが、それでも取り扱っている商品が一品目である企業としては対したものなのだ。それでも同じ経営者が経営しているもう一つの会社と比較すれば僅かな金額ではあるが過去最高益であった事は喜ばしい限りである。

 さてどこの会社かと言えばJobsの経営するもう一つの会社Pixarのことである。来期からはDisneyの傘下に入り、一部門になってしまうが今迄折半していた利益が一つになるのであるから今年度よりも大きな利益を産み出す事になるであろう。いまのところJobsが経営に参画すると言う話は出ていない(Appleだけで手が回らないだろう)が、何時かはメディア王になる日が来るのかもしれない。

 Jobsの作り出す(実際は違うだろうが)プロダクトは、他のメーカーとは違い魂が込められている(あくまでも比喩だからね)。独自のテイストを持つ事によってただの機械ではない道具としての愛着を持つ事が出来るのだ。Pixarに於てはその役目をラセターやエドが負っている。だからDisneyの幹部は努々Jobsのお陰などと思い込まない事だ。

結論:95年はMicrosoftにとって最高の年であったのと同じように、Jobsにとって95年は大事な年の始まりであった。Pixarの歯車が上手く廻り始めたと同時にJobsの人生そのものが好転していったのである。その切っ掛けになったPixarも来期からはDisneyの一部なってしまう。少しだけ寂しい気がするのは私だけだろうか。

思った通り?

 もっと大々的に始めると考えていたサブスクリプション(契約視聴)がiTMSでスタートした。自分には先見の明があると言いたいところだが、誰でもそう考えるのが当たり前の事(サブスクリプションサービス)なので自慢出来る事ではない。それにしても、こっそり始めているのがなんともな〜(サブスクリプションはダメだと言っていた)という感想であるが、音楽ではなくコメディ番組というのが納得の行くところである。

 単品で番組を購入したい場合は1.99ドルでショートフィルムと同額だが、16話分の視聴権を9.99ドルで買うと言うのは新しい試みである(通常は月単位の契約)。ドラマなどはこの形でまとめ売りをすると言うのが良いのかもしれない。月単位で問題になるのは契約したはいいが、見たい番組が無い時があることだ。そんな場合にはいくらサブスクリプション価格が安くても割高感が出てしまうが、番組指定でのサブスクリプションであれば期間ではなく番組を見る権利を直接買うので文句の出ようも無い上に、番組提供者に直接利益を配分出来ると言う意味でも良く考えられたシステムである。

 この考えを勧めていけば映画のサブスクリプションの場合、監督別とか、配給会社別といった契約が考えられるだろう。そうなってくるとインディーズ系の製作者も作品をiTMSに提供する動機づけになるだろう。この手を考えつくとは流石はJobsである。サブスクリプションと言えば月極めと頭から考えてしまう愚かさに初めて気付かせて頂いた。流石にIQ150のJobsには完敗だ。

結論:Appleのサービスは、Multi-Passと呼ばれ、Jobsはサブスクリプションではないと言うだろう。確かにこれは今までのサブスクリプションの範疇には入らない考え方だ。単純な見放題と、根本的に違うサービスだ。要するに見たい番組を割安で視聴する新たな方法を考え出したのであり、サブスクリプションと言ってしまっては(メディアは単純にそう捉えている)本質を見誤ってしまうのである。音楽配信を見れば解るように、Appleはコンテンツを作った人に厚くなるシステムを常に考えているのである。

金曜日, 3月 03, 2006

やっぱりな

 かねてから(何時も通り上から物を言っている。正直自分でも何様かと思う)、言われているように(誰が言っているのだ)いよいよiTMSで映画の配信が始まろうとしている(4月かな)。映画ならサブスクリプション(見放題)だろうと考えていたが、やはりその線で行くようだ。もちろんどうしても欲しい場合にはダウンロードでMacやiPodに保存出来るようだが、いくらデータサイズが小さくなったとしても音楽のように何千本も保存する事はありえないので、サブスクリプション方式の方が理にかなってる。

 音楽は、”ながら”が可能なコンテンツであるからどこへでも持ち出せるものでなくてはいけないから1曲ごと購入するのが正しいが、映画は見たい時に見られれば良いのではないだろうか。月1,000円位であれば十分ペイ出来るであろう。iPodの第6世代はスクリーンサイズが4インチ(比率は当然16:9のHD)これならば映画を見るにしてもかなり快適になるだろう。ただ今回発表された"iPod HiFi"はビデオを出力するコネクターがないのでこれはどう活かすのだろうかと少し疑問である。

 というわけでいよいよ映画も4月から販売される(本当かいな)。テレビ番組なんかもサブスクリプションで見られるようにして、保存したい時に単品で売ると言うような戦略をとれるのじゃないだろうか。2年も3年も前からそう思っているのに中々そうならないで忸怩たる思いを...バカ!!

結論:4月には新しいiBookとiPodが出るだけではなく本当のビデオ配信が始まるのである。めでたしめでたし。

木曜日, 3月 02, 2006

Origamiなんていらない

 どこまで本気かは知らないが、Microsoftは取りあえずベーパー(Vapor)にOrigamiという名前を付けて気を引こうと盛んにうごめいている。iPodを越える商品をと考えているにしてはやっている事は小さなタブレットPCの域を出るものではない。ようするにそれがどうしたと言う商品だ。タッチスクリーンを使う意味がキーボードやマウスの代用と言う旧態依然の発想でしかなく、折角の可能性を自ら潰す方向に向かっている。キーボードやマウスでは出来ない事がタッチスクリーンならば可能になる(マウスでは一度に二つの動作は不可能)。

 Appleがパテント申請している例のジェスチャーなどは、まさにその辺りを考えたもので複数のポイントを同時にタッチする事によって一つのポイントとは違う動作をさせる事が出来るものである(これは、Appleのノートブックのタッチパッドで既に使われている)。つまり新しいデバイスが生み出されたらそれを使って新しい事が出来るようにするのが本来の姿だ。マウスがGUIを可能にした(キーボードではGUIは不可能)ように、タッチパネルはマウスやペンの替わりだけではない。それを理解している人がデバイスを作らない限りタッチパネルはニッチな商品(タブレットPCなみに普及する)だけで終わってしまう。

結論:OrigamiがAppleのパテント申請したジェスチャーのような機能を持っているものには思えない。あんなもので音楽やビデオを楽しむのだったら、ボタン無しiPod(第6世代)の方がよっぽど快適である。あんな小さな画面でもしもEXCElをしなければならなくなったら、きっと気が違ってしまうだろう。それが解らないからあんあものを発表するのだ。