金曜日, 12月 29, 2006

売れ過ぎも困りものだ

 クリスマスプレゼントとしてどれだけのiPodやギフトカードが売れたかは定かではないが、少なくともダウンロードがうまく行えないくらいにユーザが、iTunes Storeに殺到した事は間違いない。Store自体のシステムがダウンしたわけではないのに曲のダウンロードに異常に時間がかかったり、エラーを返された人がいたようである。前年対比で400%を越えるアクセスになったのだから、それもしかたないことかもしれない。

結論:じわじわとAppleが頭角を現してきたようである。

木曜日, 12月 28, 2006

Amazonを制覇

 Amazonの売上ベストの1位をAppleの製品が完全制覇した。ついにデスクトップ、ラップトップ(アメリカでは未だにこの名前)、MP3プレイヤーの1位は全てAppleの商品が占める事に成功した。MP3プレイヤー・ベスト10の中に6製品、デスクトップ・ベスト10の中に5製品(なんとMacProが5位だがデスクトップにはソウトや周辺機器もランクインしていて、実際には上位6位までAppleが独占、PC限定ベスト10のうち7製品がMacだった)、ラップトップ・ベスト10の中に3製品という絶好調ぶりだ。

 まあ、Amazonを使う人々は平均的なアメリカ人よりも上のランクの人のため、アメリカを代表する数字とは言えないが、少なくとも高所得層には完全に受け入れられる商品になったと言う事は出来るだろう。そればかりか、iTunes Storeへのアクセス・ユーザ数が前年対比400%と大幅に増えApple Storeも倍になったようだ。2006年はMac回帰の年だったわけだが、まさにその通りの結果になったのである。

結論:アメリカにだって少しはものを分かっている人間はいるようである。

火曜日, 12月 26, 2006

かわいそうに

 パソコン値下げに歯止めがきかないようで、家電量販店で秋冬モデルがここにきて発売時から5万円以上安くなってしまったらしい。これではいくら売ったって利益など出やしないだろうな(そうかといって売れ残ったらもっと酷い事になる)。でもこれってメーカー側も悪いのだ。テレパソだか何だか知らないが貧弱なCPUのモデルで高い価格を設定したからこんなことになるのだ。

 過去にはMacはとんでもなく高いという伝説(事実だ)があったが、現在は単純にスペックを比較すれば最安値はAppleの商品だ。OSも独自のためライバルは世の中に存在せず価格競争もない。価格はあくまでもAppleの心積もりで付ける事が可能だ。AppleがいようがいまいがPCに価格競争があるのは昔からだが、AppleがIntelの最新のチップを使う事(Windowsさえ動く)によって他のメーカーとの比較が容易に...

結論:Appleだけは価格を気にせず商売を出来る。本当に羨ましい話だ。

Zuneを買う奴ぁ〜

 初物買いのオタク以外からは相手にされそうもないZune。それでもシェアは1%くらいはとれるのだろう。買う奴はまさにPC君のようなさえない連中なのだろう。売れない理由を認知度の低さと分析しているようだが...

結論:さえない商品を持っているとさえないから、これが買ってもらえない単純な理由だ。

月曜日, 12月 18, 2006

今度はダウンロードで

 iTunesストアで映画のダウンロードを行なっているが、それに対抗しようとSONYもPSP用のビデオダウンロードを来年早々始めるようである。現在、Appleが行なっているのはiPod用の映画(640×480のフォーマット)と言えるかも知れないが、SONYはPSP用と言う事らしい。PSPと言えばUMDと言う独自のディスク(ニッチ商品だ)フォーマットのため、既に映画会社は対応をやめ始めているらしい。つまりプラスアルファの発想と言うよりは、仕方なくと言うのが正直なところではないだろうか。

 Appleの映画の販売がどれくらいうまくいっているのかは、Appleの経営者ではないので不明だが、来年中には1億台を越えるiPod(ビデオはその内の一部だが)対応のストアと、わずかなパイしか持たないSONYのストアで同じように利益を上げられるかは疑問の余地もないだろう。

 というか年が明ければAppleは、現在iTVと呼ばれているデバイスを正式に販売開始するが、それに合わせるようにHDフォーマットのビデオをダウンロード販売し始めるだろう。そうなったら、また半歩も一歩も遅れた決断年か言い様がなくなる(かわいそうだから、さすがに周回遅れとは言わない)。

結論:たまには先手を打ったらどうなんだろう。

木曜日, 12月 14, 2006

正直者

 退職が決定しているMicrosoft幹部のオールチン氏は正直者で有名だった。それが災いしたと言う話だ。「顧客が何を必要としているかをMicrosoftは分かっていない」「Microsoftの社員じゃなければ、Macを買っている」とゲイツとバルマーに宛てて書いたメモが裁判の証拠として表に出てしまった。

結論:正直過ぎて退職する事になったわけではないのだろうが、確かに正直過ぎるように思う。

水曜日, 12月 13, 2006

iPhoneは1月15日に発売開始

 一部の噂サイトでiPhone(Appleの携帯電話)が1月15日に発売されるのではと書かれている。ちょっと前にはアナリストの話で2007年第1四半期後半か第2四半期前半と出ていた。話がおかしくないかとお思いの諸兄に一言。Appleの年度は10月から始るのである。つまり2007年第1四半期は12月が最後の月で、第2四半期とは1月から始る。どちらも全く同じ時期をさしているのである。

結論:次のMacEXPOで間違いなくApple製の携帯電話がデビューしそうだ。

家電のあるべき姿

 薄型テレビにしろBDなどの録画機にしろ、あのリモコンは何なのだろう。そもそもリモコンの操作にマニュアルが必要になってしまったら本末転倒だ。場合によっちゃ、録画予約の操作をしているうちに番組が始まっちゃうんじゃないかと思うくらいに操作が煩雑なのだ。大体一度もそのリモコンを使ったことがない人間に操作できないというのは、Dr.ノーマンじゃないがユーザーインターフェイスが間違っているとしか考えられない。認知心理学の重鎮がすでに80年代から繰り返し言っている事が未だに疎んじられているのは、始めにハードありきで使う側を置き去りにして商品を作る事だけを優先するからなのである。

 まずインターフェイスを考え、それをどう実現するかでスペックが決定されるという順序を踏まなければユーザーがすぐに使える製品は作り出すことが出来ない。それが分かっているのは今は恐らくAppleだけである。iPodが売れた大きな理由はそのインターフェイスにある。別にAppleが意地悪をして他のメーカー品を排除したのではない。わずかなボタンで手探りでも操作できることと、音楽の管理はソフトに丸投げできるし、オンライン販売でも全く同じ要領だ。操作の簡便さはミュージックプレイヤー始って以来だろう。

 家電はすべからく、iPodのようにならなければいけない。見ている番組を録画するなら”録画ボタン一発”。番組予約も画面に番組表が表示され、番組表を選んで”録画ボタン”を押せば”録画予約”、”視聴ボタン”を押せば”視聴予約”と言う風にシンプルにするべきなのだ。デジタル放送ならそれが出来ない方がおかしい。”一発録画”と”録画予約”が全く別のインターフェイスになると言うのは実は間違っているのだ。

結論:日本の製品は昔からかゆいところに手の届く行き届いた使い勝手が自慢であったが、最近は開発者がボンクラになってただの頭でっかち(良い職人がいなくなってしまったのだ)になったのが原因だろう。ユーザの目を持たない人がものを作るなど言語道断なのである。使う側の気持ちを考えないような商品が価格以外で売れるわけはないのである。

金曜日, 12月 08, 2006

BDダメじゃんという空気作り

 SONYが会社の生命を賭けているBDの評判が今一のようだ(アメリカでだが)。最も多かった意見が「全般的に嫌い」というのはイノベーターとしてのSONYの信頼性への疑問や、プラットフォームでの失敗への疑念(ベータ、Lカセットなどか?)によるというのだ。ようするにあんまり評価されていないと言うことだ。

結論:こういう否定的なネタを平気で上げまくる大手マスコミは何か個人的な恨みでもあるのだろうか。私は昔はSONYが大好きだった(信じないだろう)が、あまりの製品の品質の低さ(当たり外れの東芝以下だった)に嫌気がさしてアンチ・ソニーになったのとは様子が違い。ただのいじめのような気がして仕方ない。そろそろSONYを応援しようかな。

Zuneの売上目標

 Microsoft入魂の携帯プレイヤーの2007年6月までの売上目標が100万台と発表された。いずれはナンバーワンになると言う割には控え目な数字である。現在iPodは四半期ベースで1400万台の販売数量を上げそうな勢いだが、それと比較するとちょっと数字が小さ過ぎる。聴き放題のサブスクリプションも積極的にアピールしていない(損をするからだろう)し、もちろんダウンロード販売も今の台数では期待できない。さらにEMIなどは、iPodで再生できるようにプロテクト無しのMP3を販売する計画を明らかにしている。誰も真剣にMWAフォーマットのデータを売る気はないのじゃないだろうか。

結論:長い目で見ればZuneが音楽プレイヤーのトップになることが無いとは言えないが、その頃にはiPodは全然違うものに育っていることだろう。それ位引き離されているのだ。

水曜日, 12月 06, 2006

ハリウッドの業つくばりとシアトルの悪魔

 売れないZuneをどうにかしようと言うMicrosoftと一銭でも多く実入りを増やそうと言うハリウッドの業つくばりが、バカなことを考え出した。Zuneを一台売るたびに1ドルのみかじめ料を出しますよと言う契約だ。

 実際にはiPodほどの売上をすぐに見込むことの出来ないMicrosoftが、コンテンツをAppleから奪うのが目的なんだろうが、どうしてこうも守旧派は時代の流れを逆行させようとするのだろう。やっていることは、ソフトのバンドルと同じでただの嫌がらせなのだが、今野Appleにこんなことをすれば、従うと思っているところがおめでたいとしか言いようがない。

 このあたりは、系列化が進んでいるとは云えテレビ局(日本のじゃないぞ)の方が、先を見ている。まあこちらは、ケーブル局などとの戦いで昔ながらのやり方では生き残れないことを知っているからだろう。多少条件が良くなくても勝ち組に乗って早いところ利益を得られるようにしなければいけないと言うことだ。

結論:アメリカの映画会社は日本のレコード会社(再販制度で守られているので変わる気がない)と一緒でオンラインでのダウンロードが新しいビジネスと未だに考えていない。そりゃ一本もダウンロードが無くても、お金が入るなどと言うのは美味しいかもしれないが、それは映画ビジネスではない。それで恥ずかしくないと言うのなら映画ビジネスなどやめてしまったらどうだろう。

火曜日, 12月 05, 2006

気付くのがおそくないか?

 iPodに太刀打ちできないということを、さすがのSONY(バカにしてるんだよ)も気付いたらしい。このあたりは松下の方が現実的で大分前からPCを使わずに使うD-snapシリーズを前面に出していたが、ここへきて天下のSONY(再度バカにしてるんだよ)も、その路線に変更したようだ。

 その理由は、”携帯プレーヤーの利用者の約四割がパソコンを経由した楽曲入力に「面倒くさい」などのストレスを感じている”(これってiTunes以外のソフト:ようするにSONY製)からだというのだが、確かに今迄出してきたソフトはユーザーの使い勝手なんて全く考えていなかったもんな。

 Appleは間も無く携帯電話(この分野はSONYの方が先だが)を出すが、ここでSONYが勝てるなどとは思わないことだ。Appleが出すからにはそれなりの理由と戦略が隠されている。単なる電話とプレイヤーの合体では無いことを肝に銘じて欲しい。


結論:後から出すと言うことは、今迄他が考えていない何かが隠されていると言うことだ。