土曜日, 9月 23, 2006

VAIOもレノボも炎上

 SONYいわくDellとApple以外では問題はないと言っていたリチウムバッテリーは、その後東芝だけではなくレノボとVAIOが燃えていたことが明らかになった。これでPCメーカーの所為にしようとしていた目論見は失敗し結局傷を広げてしまった訳だ。

結論:SONYのバッテリがクズなことは昔から判っているが、SONYはそれ以上にクズだと言うことが明らかになった訳だ。

火曜日, 9月 19, 2006

ライバルは任天堂

 ライバルは任天堂と言えばゲーム機の世界の話になってしまいそうだが、残念ながらゲーム機の世界ではもう任天堂にライバルはいない(PS3やXbox 360は負け組だ)。つまり家庭に入り込むことに成功するマシーンとしてWiiは、AppleのiTV(Jobsはこの名が嫌いらしいので仮称)と同じ土俵に上がりうる唯一のマシーンだ。その操作感はゲーム機そのもの(理屈は関係なく使える)で、インターフェイスの良さは、Appleもオチオチしていられないものだ。

 現在はゲーム機とメディアベースという違いが見られるが、何れはその垣根が低くなりどちらがテレビの隣を奪うのかと言う話になってくる(もちろんお互いに棲み分けて共存もあり得る)だろう。それ位に両者の狙いは同じ方向を向いているのだ。それが見えない家電メーカーやソフト屋(SONYとMicrosoft)は、ライバルになり得ないのだ。

結論:Appleと任天堂が手を組んだら鬼に金棒だ。

今度は東芝

 AppleとDellのリコールだけで終わると宣言していたSONYのバッテリー。今度は東芝のDynabookで充電出来ない問題が発生して再びリコールになってしまった。

結論:要するにSONYが作っているものは所詮その程度だと言うことだ。

月曜日, 9月 18, 2006

Appleが目指すもの

 Microsoftが目指すものが何が何でもPC(XboxもPCだ)に機能を詰め込もうという発想ならば、日本の家電メーカー(SONYもそうだ)はどうにかしてテレビにPCの機能を突っ込もうと言う発想である。それに対してAppleは、それぞれの機器の役割を切り分けて機能を分散する方向に向かっている。現在その方向に向かっているのは、Apple位なものだろうか(ニュアンスが少し違うがD-snapも少し近い)。

 家庭内に複数のPCがなければいけないMicrosoftの方向(一台しかないPCに何から何までやらせることになる)というのと、リビングにあるマシーンにPCのかわりをさせようと言う(テレビとして使えないじゃないか)のは、現実を無視した自社の都合でしかない。それ以上に日本のメーカーは地デジだワンセグだと盛り上げようとしているが、消費者を置き去りにしていることを何とも思っていないところに大きな問題がある。

 AppleのiTV(仮称)は、それとは全く違う範疇に入る。操作はPCと違い家電並み(家電以上か?)に簡単で、なおかつMacと完全に連携してコンテンツを振り分ける機器である。オーディオポートはオーディオと、映像ポートはディスプレイ機器とつなぎビデオやDVDプレイヤーや恐らくゲーム機器に取って代わろうとしているかもしれない。今回販売されたゲームがiPod専用だと考える理由はどこにもない訳だ。

 その延長線で考えてゆくとAppleの携帯電話の姿も、それだけで収斂してしまう装置ではなくMacとの連携を前提にしたものになるはずである。日本のように携帯での着ウタが当たり前の国は他にはない(日本が特殊なのだ)、ダウンロード料金と楽曲代が別にかかる今のシステムは本来成り立たないものなのだ(皆バカだから通信コストのことを忘れている)。

結論:iTunes Storeと携帯ダウンロードの本当のコストの差(価格にパケット代を含め、なおかつ曲に対する所有権の有無)に気付いた時、それでも携帯ダウンロードに固執する人はそう言う人なのである。

金曜日, 9月 15, 2006

次に来るもの

 今回のAppleの発表は予想範囲内であったため、驚きはなかった。さすがにAirMac ベースステーションサイズではiTVは収まらなかったようだ。ダウンロード可能な動画のサイズも現状はフルハイビジョンではなかった(H.264で圧縮すれば10分の1位に出来るのだが)。しかしここで止まる訳ではないし、次はフルハイビジョンをサポートするはずだ。

 状況としてはここ何年も書いているように、最終的に放送はネットには勝てない。同じようにメディアで提供するコンテンツも将来は長くはない。それなのに日本のメーカーは、BDやHD DVDという新規格を標準化する為にデファクトになろうとしている。これは日本と言う特殊な市場の中で発想しているからであり、グローバルな流れからは外れた方向へ一人進もうとしているようにしか見えない。

 今回の発表は中継ぎの色合いが濃く。モデルチェンジしたnanoに行列ができることはなかった(買うべき人は既に買ってしまったか?)。次に動きが見られるのは、新shuffleの発売の時だろう。どちらにせよ、iPodは年が明ければ第6世代に変わるだろうし、iPod携帯も本物が出てくるだろう。日本でそれが、すんなり発売される可能性はかなり低いかもしれないが多少は期待したいところだ。

結論:驚きはなかったが、期待通りだった。これから1カ月毎に何か新しい話題を提供することだろう。

火曜日, 9月 12, 2006

もしかして謎の製品はAirMac ベースステーションか?

 今晩発表される物の中に新しいAirMac ベースステーションが含まれていると言う噂はあちこちから聞こえているが、これがMacにダウンロードされているムービーをテレビなどのディスプレイに表示させる機器なのだろうか。というのはMac mini別にしてテレビなどのディスプレイのから映像を出す場合には今のMacは筐体が大きすぎる。そうかといってリビングのムービー鑑賞に良い位置に据えるのは、どう考えても無理がある(たとえ24インチのiMacであってもだ)。

 となればもっと小さな機器から映像データを吐き出す必要があるが、現在Appleはそういう物を持ってはいない。そこで俄然意味を持ってくるのがAirMac ベースステーションだ。現行モデルは、音楽だけに限られているがこれに映像端子を付加すれば言い訳である。中にはハードディスクも必要ないのでサイズは現行モデルとさして変わらないはずだ。勿論、それとは別にキーボードを持たないMac mini状の製品(iTunes専用)というのも無い訳ではないが、それではMac miniを出す意味が失われてしまう。

結論:AirMacはビデオ信号をワイヤレスに変えるだろう。

月曜日, 9月 11, 2006

明日発表されるもの

 プレス発表会場の設営会社の人間が撮ったと言うバーナー画像がネット上に公開された。もしもこれが本物ならば、次のiPodはかねてから噂されていたタッチパネル方式のiPodということになる。これにカラーバリエーションを持った金属筐体のnano、ビデオ信号を飛ばせるAirMac Expressベースステーション、そして謎の新製品。そしてムービーのダウンロード販売開始。

 音楽携帯に対抗するにはこれしかないという最終兵器を一気にデビューさせるつもりなのかもしれない。どちらにしろAppleが本気であることは間違いない。

結論:ロケフリは個人の趣味の世界だが、こちらはビジネスなのである。但し問題の画像はニセモノである。だってiPodらしい物体のスクリーンに現われている画像は、Front Rawだからだ。

水曜日, 9月 06, 2006

20世紀型では生き残れない2

 携帯電話の3Gは失敗だったとSamsungが発表し、4Gに進むと発表していたが実は3G、4Gという問題ではなく。通信形式が統一されていない携帯そのものが既に終わっていることに気付いていない。もうWiMAXでモバイル通信することが規定の事実となりかけているのにキャリアごとに囲い込みをしようと言う発想はまさに20世紀型である。つまり携帯電話と言う形態だけで通信を考えている限り未来は見えないのだ。

 具体的にはどういうことかと言えば個人ごとに共通のIDを使って、その時に携帯しているデバイスを使って通信が行えなければいけないということだ。携帯電話形式のデバイスだけではなくiPodのようなミュージックプレイヤーを持っている時はそれを使って通信・通話が行え、家にればPCやメディアセンターとなるフラットディスプレイやデバイスで全く同じことを行える。そういったサービスを行うポータルにどこが成るかと言うことが問題なのだ。

 今それを本当に理解している企業は、恐らくAppleだろう。だからこそAppleの商品にはチューナーを内蔵したモデルがないのだ。つまりそれが衛星デジタルだろうが、地上デジタルであろうがコンテンツの再生に独自のハードが介在するものは、すべて時代にマッチしていない。だからこそ次世代のチューナーとしてiTunesがあるのだ。iTunes用にデータをフォーマットするのはAppleではなく、それぞれの企業が行う。そして共通のインフラ(フルハイビジョンのH.264圧縮データ)ですべてを提供することを前提にiTMSは作られている。通話もその中の一機能になってしまうのだ。

結論:Appleがやろうとしていることをコンテンツの販売だと考えている限り、Appleに勝つことは出来ない。Appleがやろうとしていることはトータルシステムとしてのハードの販売なのだ。コンテンツホルダーはそれを理解した上でAppleにコンテンツを提供する心の準備ができていなければ間に合わないのである。

20世紀型では生き残れない。

 以前から何度も書いていることなので、またかよと言われてしまうかもしれないが20世紀型の企業はもう生き残れない。先日家電売り場を見て分かったのだが薄型フラットディスプレイは、既に価格競争の末期に至っている。37インチ以下に関しては大手のものでも既にインチ当り5,000円を切る状態にある。これではいくら売っても儲けは知れている。何故こんなことになるかと言うと、ハードで儲けるビジネスモデルを作ることが出来なかったからだ。

 携帯電話を見てもハードで得られない利益をコンテンツや利用料で得ようとしているが、これはジレット方式(20世紀型の成功モデル)から一歩も出ていない既に死に体のビジネスモデルだ。それの最大の成功者は、ソフトウェア大国のMicrosoftだったが21世紀に入って、もうその戦略は制度疲労を起こしてしまっている。また、そのMicrosoftのOSを使うこととファブレスで成功したかに見えた(現在までは成功と言える)Dellもすでに隘路に入り込んでしまった。まさに”レッドオーシャン”だ。

 ソフトしか作っていない(ゲーム機やマウスを作ってはいるが)Microsoftがコンテンツ(ソフト)を無料にすることは出来ないが、これからはコンテンツを無料(或いは限りなく無料に近い価格)で提供出来ない企業は生き残れない。それではどうやって儲けるのかと言えば、利益のとれる価格で販売出来るハードウェアを作ることしか方法はない。現在それが出来ているのはAppleだけで、これからそれを始められるのが任天堂である。ソニーはコンテンツホルダー(音楽や映画)のため、そこから利益を得るビジネスモデルの元にPS3を開発したが、これは私が指摘したように21世紀には通用しない間違った考え方だ。過去のゲーム(任天堂製の過去の遺産は半端な量ではない)を無料で提供し、それを楽しむゲーム機を正当な価格で販売する(Wiiは恐らく希望小売価格で販売して利益が出る)事が出来ない企業はもう生き残れない。それがデジタル時代の答えだ。

 来週発表されるAppleのビデオのダウンロード販売は、コンテンツホルダーではないAppleだからこそ出来る価格出利用出来る(そこで儲けることは考える必要がないからだ)。安くはないが高いとも言えないiPodはパーソナルデバイスとして成功している為、一家に一台の液晶テレビのように玉数が世帯数に限定されることはない。家族全員に複数個販売する事が可能なデバイスはiPodやDSだけなのだ。そしてディスカウントを一切しないiPodは未だに半分近くが粗利なのだ。ソニーのように売るたびに損をするようなものを作ることは21世紀では死期をはやめる以外の何物でもないのである。

結論:これからはコンテンツやサービスは無料で高品質でなければいけない。そしてそのコンテンツやサービスを利用する為のもの(ハード)で利益を上げるビジネスモデルを作った企業だけが生き残ることが出来るのである。

火曜日, 9月 05, 2006

いよいよバースト・モードに入ったApple

 今日の夜中あたりにMac miniのニューモデルが発表されるのだろうが、来週の12日にはiMacやiPod nanoとビデオダウンロードがフランスのMacEXPO会場と中継で繋がれて行われるだろう。新iMacは23インチモデルも加え、フルスペックのハイビジョンが表示可能なディプレイが搭載される。つまりこれだけでiTMS(ビデオが加わって名前が変わるかもしれないが)からダウンロードされたフルハイビジョンの映画を楽しむことが出来るようになるのだ。

 ムービー用のiPodがないじゃあないかとお嘆きの皆様には申し訳ないが年末に発表される新しいiPodまで我慢して下さいと言うしかないが(もちろん12日に発表されるかもしれないが)、取りあえずはフルハイビジョン(H.264圧縮)画像はメディアに応じて(DVDならEDまでか?BDなら当然フル画像で、そしてiPodならば画面に合わせたデータに変換)データの変換を行うようになるだろう。つまりこの方式ならば新しいiPod nanoでも映画を見ることは出来るのだ。

 そして今噂されている価格から判断して、ダウンロードされた映画は間違いなくDVDに焼くことが出来る。つまりもうパッケージを買う時代は終わろうとしているのだ。タワーレコードは破綻(2度目)したが、もう役目を終えたと考えるのが正しいのだ。後はウォルマートのような貧乏人(ネットなどない生活をしている)相手での量販以外でパッケージが出ることは無くなってしまうだろう。

結論:MicrosoftのZuneがどこまで考えているのか知らないが、Appleは家庭にフルハイビジョンを届ける最初のストアを始めようとしている。それを再生するために23インチのiMacが出る訳だ。Mac miniも恐らくHDMI端子や5.1channel端子を標準装備して外部ディスプレイ(もちろんフルハイビジョン)に映像を出力するメディアcenterになるだろう。