月曜日, 12月 31, 2007

Appleのした事

 今年はiPhoneの発表と言う目玉でスタートしたApple。来年も勿論Appleの年になるのだが、総括と言う事でAppleは何をして他社は何が出来なかったのかを書いてみたい。

iPhoneのした事
その1:携帯電話の付いたiPodに過ぎないと言う批判もあるかもしれないが、携帯電話とiPodとWebをほぼ完全な形でソフトウェアで一体化した
その2:今迄にあったtouchセンサー型のユーザインターフェイスがいかに間違っていたかを明らかにした
その3:Windows mobileが如何にタコなOSかを明らかにした
その4:水平統合で作り上げた端末を垂直統合で販売すると言うビジネスモデルの構築
その5:ハードウェアスイッチがインターフェイスを制限する諸悪の根源である事を明らかにした
その6:モーションセンサーの正しい使い方を示した。日本のメーカーはモーションセンサーで操作するゲームやミュージックプレイヤー何てのを出したが勘違いも甚だしい(携帯電話はWiiのリモコンとは違うのだ)

Leopardのした事
その1:未完成のVistaを発売させた。もっと早い時期にLeopardがでると考えたMicrosoftは準備の整わない出来損ないのOS(SP1の出る来年が本来の発表時期の筈)を出してしまい墓穴を掘ってしまった
その2:機能の進化と速度の向上と安定性を同時に達成した。余計なインターフェイス以外に目新しい物もなくサイズと重さだけ増やしたVistaのダメさ加減を引き立たせる結果に
その3:検索機能とGUIの融合。SpotlightとCoverflow、QuickLookによってファイルアクセスの概念(ファインダやexplorerを必要としないファイルアクセス)を変えた

結論:Appleにとって既存の技術を正しい形で製品化出来ることを示した1年だったが、他社にとっては技術の使い道がわからない事をさらけ出した1年であったようである。

Appleが切り開く新たな地平

 Starbucksの店舗内で流れているBGMをiPhoneやiPod touchで購入出来るサービスがアメリカでは始っているが、その先に小売店での決裁をiPhoneで済ませる事が出来ると言う仕組みが組み込まれようとしている。まずは、Starbucksのメニューから商品を注文すると言う形になるのかも知れないが、Starbucksで始っているiTunes Storeのように、店舗内の無線LANを使って店舗独自のコンテンツが表示され、そこに出てくるメニューから商品を購入出来る(レジを通らない決裁)システムを開始しようと言うのである。

 日本ではFericaカードを使っての電子決済が広がろうとしているが、これがBluetoothやWiFiを使ったものになればレジの前に並ぶ必要が無くなり(Fericaは結局レジが必要、財布を出す必要がないだけだ)、店舗内の何処でも決裁が可能になるのである(決裁はiTunes Storeが受け持つ)。決裁するためのアカウントの問題はあるが...

結論:AppleはICチップ(ハードウェア)を使わない新しい電子決済の道を考えているようである。

金曜日, 12月 21, 2007

期待外れ大賞

 アメリカの2007年期待外れ大賞に、Windows Vistaが見事に選ばれたが、この結果には全く納得が行かない。もちろんVistaが素晴らしいと思っているからではないのは、私のblogを読んでいる人ならば百も承知だろう。

 始めから何の期待も持っていなかった出来損ないのOSが、予想通りの形で発表されたのだから全く期待外れではない。それどころか、AppleがLeopardををもっと早く出すのではないかと読み間違えてリリースを早めたために、私の期待以上に出来損ないのまま発売してしまったのだ

結論:本当はLeopardに上げたいところなのだが、期待以上に散々だったMicrosoftには、期待以上大賞を贈りたい。

水曜日, 12月 19, 2007

何処の馬の骨

 ウォール・ストリート・ジャーナルの記事で俄に日本におけるiPhoneのキャリアの話が現実味を帯びてきた。今年の年初のMacEXPOに、御大自ら出掛けて行ったSoftbankとDoCoMoの一騎打ちなることは分かっていた(CDMA2000の3G端末は5年間開発しない契約になっている)のだが、Softbank(国内3位)は、あくまで当て馬でDoCoMoになることは既定事実だと思っている。

 但し、ここに大きな問題も隠されている。Appleは相手が何処であろうと絶対に自分たちの主張は変えないと言う事だ。総務省の指導で、現行の端末販売にメスが入り奨励金で端末を割引販売すると言うビジネスモデルは一部壊れ始めたが、Appleの端末の販売方法はそんな生易しいものではない。簡単に言えば、キャリアに販売の主導権は無いに等しい。独占的にDoCoMo向けiPhoneを作ってもらえると言うだけだ。当然端末の販売はApple Store(オンラインも含めて)がメインになる。恐らくAppleは以下のような条件(当然、必要・十分条件などではなく必須条件だ)を提示しているはずだ。

必須条件
その1:レベニューシェア。月額使用料から決まったパーセンテージをAppleに支払う
その2:iPhone専用のサービスパッケージ(海外同様の月額固定プラン)を用意する
その3:iPhone用にWi-Fi網を解放(つなぎ放題)する
不要な条件
その1:ミニマム・コミットメント。端末をDoCoMoに買ってもらう気はない。場合によってはDoCoMoショップには置かないかも知れないなのだ。
その2:販売奨励金はいらない。iPhoneは希望価格で売れば半分は利益になる商品なのだから、補填は不要

 要は、Appleのビジネスモデルを一つ残らず認めろと言う話なのだが、それに乗れないならば、話はご破算なのである。他のメーカーに対してどうだとか、前例がないなどはAppleには一切通用しないのである。

結論:iTunes Storeの件もあるので一部譲歩があるかも知れないが、要はiPhoneが本当に欲しいか欲しくないかが肝心なのであり、欲しかったら黙って言うことを聞くしかないのだ。Appleに取ってはDoCoMoも”馬の骨”の一つなのである。

火曜日, 12月 04, 2007

来年の話をすると...

 年の瀬も迫り、もう気持ちはSan FranciscoのMac EXPOに移っている(その前にクリスマスや子供の誕生日とイベントは目白押しなのだが)。EXPOのキーノートスピーチはJobsが務める事になったが、そこで発表されるものを予測してみたい。

今回の目玉商品
その1:Apple製のサブノートを発表。HDD・DVDドライブ非搭載。12インチLED液晶。CPUはPenryn。実現度96%。
その2:Apple製VM。Parallelタイプか、CrossOverタイプかは不明だが純正のバーチャルマシーンを出す。実現度60%。
その3:iTunesでフルハイビジョンビデオデータの販売とサブスクリプション・サービスを開始。加えてiPod touch用のゲームも販売。実現度80%。
その4:家電用OSXのライセンスを発表。合わせてAppleから新たな家電製品の発表。実現度25%。
その5:PC用Leopardをライセンスを発表。逆BootCampを搭載しMacに必要なドライバーをインストール可能。条件はWindowsのライセンス版の販売を行わないこと。実現度20%。

結論:何が起こるかは分からないApple。鬼は笑わないかも知れないが、ヘビーユーザの雄叫びは聞こえるかも知れない。

月曜日, 11月 26, 2007

本当の休刊

 数少なくなってしまったMac関係の雑誌である”MACPOWER”が10月号で休刊になったのだが、珍しい事に来年には復刊するらしい。

結論:休刊と言って廃刊する雑誌は普通だが、本当にお休みする雑誌は滅多に無いのである。

木曜日, 10月 25, 2007

ハロー効果

 Appleがイケイケなのは、iPodなどのハロー効果だというアナリストの分析が出ているが、確かにWindowsからの乗換えでMacを使い始めている人の多くはiPodユーザだろう。

結論:本当はVistaのハロー効果なのである。Vistaが出ていなければ、ここまでMacは伸びなかったのである。

火曜日, 10月 23, 2007

Vistaが失敗した訳

 今は、無きWindows Vista(まだ売っているんだっけ?)。何のために5年間も待たされたか分からないと言うのが企業の正直な答えだろう。日本のメーカーは、どうにかして自社製品を売ろうとテレビを付けたり、ビデオを付けたりとジタバタした訳だが、Vistaで標準提供された機能は自社製品以下(その上互換性無し)と踏んだり蹴ったりの結果になってしまった。

 日立がPCからの撤退の決定をしたようだが、儲からないものに力を割くぐらい空しい事はない訳で、もっと早く手を引けば良かったのにと考えるのは余りにも失礼な話だろうか。

 Windows XPは、OSXに対抗するために見た目だけに手を入れたOSだったが、根本からOSXのようにしようなどと欲を掻いたばかりに、5年と言う時間を無為に使い果たしたのが、今のMicrosoftなのである。

 対抗するOSがMacOS(バージョン9まで)であったならば、Microsoftがこんなに混迷する事はなかった。Windowsよりも前に作られていながらOSXのベースとなる思想は、未来志向だったのである。そして、その大きなパラダイムシフトにMicrosoftは対抗できなかったのだ。

 大体あんなにバージョンが沢山あるということは、本来いらない機能(いるものだけをOSに入れているのならば一つバージョンで良い筈だ)が追加されているという証拠なのだが、もしかしたら、MicrosoftはOSとアプリの違いが理解できていないのかもしれない。

結論:ユーザではなくAppleの方を向いてOSを開発した事(出し抜けると判断した事)が、そもそもMicrosoftの過ちだったのである。

水曜日, 10月 10, 2007

対極にあるもの

 良くAppleとSONYは比較されるし、私も良くそうしている。世間の見る目はどちらも他には無い先進の技術を目指す革新的なブランド企業である。ここ最近のSONYの体たらくは10年前のApple様々だが、それは自社製品に対するアプローチの仕方も影響しているように思う。

 一言で言ってしまえばAppleとSONYのハードウェアに対するアプローチは対極にある。SONYは、デバイスを外販する事も視野に入れなければ行けないためにハードウェアのためのハードウェアを開発している(そのために外すと大きな損失を抱えてしまう)が、対するAppleはソフトウェアのためのハードウェアと言う捉えかたである。それはプロダクトデザインも明らかで、あれだけシンプルなデザインが実現できるのは専用のハードウェアを組み込まないからである。

 SONYの商品は明らかに専用のハードウェアを詰め込むためにデザインはそのデバイスの制約を受け、思い切ったデザインを実現しようとすれば自ずから無理な構造になる。それに対しAppleは、バラシテみれば分かるように何にでも使えそうなチップだけで構成されている(ソフトウェアを入れ替えれば全く別のデバイスに変わってしまうのだ)。

 それが、典型的に現われているのがデジタルデータに対するアプローチだ。SONYはデジタルデータを保存するデバイスに拘り(Blu-ray)、Appleは保存フォーマット(Quicktime:H.264)に拘った。既に結果が出たとまでは、云わないがネットワークを介して常にアップデートの可能なアプローチをとるAppleの方が時代に即したビジネスモデルであろう。

結論:デジタル時代とはハードが意味を持たない時代なのである。

木曜日, 10月 04, 2007

Appleのシェア

 シェア至上主義の会社では無いのだが、じわじわとAppleのシェアが上がり始めたようだ。夏に発表された新しいiMacの最廉価版は単体モデルとして遂にトップシェアの座を射止めた(9月時点)。PC全体としてのAppleも10%目前(9.7%)になりメーカーとしても4位につけた。PCを作っているメーカーも少なくなってきたのだが、流石に4社と言う事は無く上にいるのは、富士通、NEC、SONYの下であるが金額ベースでのシェアでは既にSONYを抜き去った(Appleは基本的に定価販売だから、当たり前か)。

 PCメーカーはワンセグだ地デジだといらない機能で差別化(高価格化)して凌ごうとしている中、一人Appleだけはそう言う余計なものを全く付けていないのに堂々とシェア上昇。価格だって単純にオマケを機能として捉えればAppleは高いのかも知れないが、PCとしての基本スペックで考えればAppleのコストパフォーマンスはずば抜けている。ここまでPCが普及してしまうと御為ごかしの機能に騙される人は少ないと言う事なのだろう(そりゃ素人は騙されるけど)。

結論:どうやらMacはPCの一選択肢と成りつつあるようである。Appleが売れている理由がOSにあるとどのメーカーも気付いているのだろうが、こればかりは手も足も出せない状態なのである。LeopardのPC用が、もし用意されていたりしたら雪崩を打ってWindowsを離れちゃうんだろうな。

木曜日, 9月 27, 2007

トラブル無くWindowsをインストールするには...

 OEMでプリインストールされているWindowsではなくパーッケージ版をきれいにインストールする場合には、どのPCを選ぶのが良いかという実験(MacとVAIOで比較)の結果に関する記事が出ていた。元記事は英語なので、ゆっくり読んで頂くとして簡単に言ってしまえば、Windowsをクリアインストールして快適に使いたければMacにしろということなのである。

 Apple以外のメーカー品は、OEMのWindowsが入っているのでてっきり、クリアインストールが簡単なんだろうなと思っていたのだが、各社各様のドライバーが必要なためレストア以外の方法でOSをまっさらにする事など到底無理らしいのだ。その点Macの方はBoot Camp(ビリーの方じゃない)を使えば、マシーンに必要なドライバーを全て洗い出してCDに焼き出してくれるので何のトラブルも無くWindowsのインストールが終了するのだ。

結論:トラブル無くWindowsをインストールしたかったらMacを買えば良いのである。

月曜日, 9月 24, 2007

未だにいるシェアバカ

世の中にはシェアバカと言う生き物がまだ生息している。シェアだけを勝ち気純にするのならばタダで配ればそれでおしまいだ。儲からなければシェアがいくら高くとも企業としては一文の価値も無いのだが、未だにシェアが高くなると、コストが下がり、利益が増えると言うフォード以来(お前らは何世紀に生きているんだ)の理屈で押し通そうと言う単細胞がいたりするから困ったものだ。

 ここのところ多少高くなってきたとは言え、Appleのシェアは微々たるもの(3%強)。それでも天下の安売り王(Dellと言うらしい。シェアはAppleの5倍)と比較して小さな業態ながら遜色の無い(Dellの純利益9億弱に対し、8億強。内容はAppleの方がよっぽど良い)利益を確実に叩き出している。そりゃMacユーザがバカだからだと、一昔前の論拠を盾に御託を並べる輩がまだいたりする(間も無く絶滅する筈なのでそろそろ保護しなくては)が...

結論:シェアなんて言う迷信は他社と違いが出せない遅れた会社にしか通用しないのである。どちらの方が効率良く売っているかは明らかなのだ。

火曜日, 9月 11, 2007

iPod touchが意味するもの

 iPhoneから携帯電話機能を省いたものがiPod touchがというのは半分は当っているが、半分は間違っている。両者は互いに食いあう商品では無く補完する関係にあると見る方が正しいだろう。今回のiPodはあくまでもコンテンツを楽しむツールであり、コミュニケーションのツールでは無いが、将来にわたってそうだと言う訳では勿論ない。今迄のiPodは、iTunesが無ければ何も出来ないプレイヤーであったが、touchはWi-Fiの機能を持ち単体で音楽を購入でき、ネットワークに対して自らアクセスする手段も手に入れた。そして将来のiPodは互いにコミュニケーションが出来る端末へと進化して行くだろう。

 そのための布石として、テレビ放送がデジタル化されるために競売される700MHzの周波数帯の入札に参加する事を検討している。それを持つ事で単体で利益になるとは考えられないが、Apple製品独自のネットワーク網を構築して既存のネットワーク会社を利用しないiPodによるVoIP(無線を利用した携帯電話サービス。当然映像も付けられる)や、コンテンツのダウロードサービスが自社の資産だけで可能になるのだ。

結論:iPodがこの先ずっと単なるコンテンツ・ビューワーである筈は無いのである。

月曜日, 9月 10, 2007

何をしたいのか分からない

 チューザー広告で人目を引こうとしたSONYの”Rolly”が正式に発表された。プログラムした通りに音楽に合わせて動くミュージック・プレイヤーだが、それがどうしたとしか言いようがない。

結論:出す理由が一切理解できない。

金曜日, 9月 07, 2007

iPod touchは日本向け商品

 携帯電話事情が欧米諸国と大きく異なる日本ではiPhoneが発売される見込みは非常に低い(2年もすれば出るだろうが)。そしてiPod touchが発表された。冷静に考えてこのモデルが一番売れる国は日本である。アメリカに対してはiPhoneの値下げで十分(初期ユーザにはキャッシュバックで報いる事に)需要に対応できるため、アメリカで一番売れるのiPodはnanoになる。classicは余程のヘビーユーザでない限り必要のないマシーンなのでこれが爆発的に売れるとは考えがたい。

 日本では9月28日まで大きな動きが現われず、touchが店頭に並んだ時に初めてnanoの発売時と同様の長い行列ができるのだ。要はtouchは、日本の携帯キャリアに向けた匕首(あいくち)なのだ(これを手に入れたキャリアは間違いなく多くのユーザをつかむぞと言うメッセージ)。

結論:touchが出たら他社のPlayerで音楽を聴く事がつまらないものになってしまうのである。キャリアが、Appleの要求を丸飲みする気がなければ手に入れる事は出来ないのである。

木曜日, 9月 06, 2007

遂にでた!!

 予測通りか、予測より少ないかは、読者にお任せするとしてiPodがフルラインアップで入れ替わった。最上位機のiPod(噂では160GのHDDとNANDが錯綜していた訳だが)は、classicモデル(HDD搭載)とtouchモデル(NAND)の2ラインで登場した。nanoはAppleから削除依頼された方が正式なモデルだった訳(個人的にはニセモノの方がすっきりしたデザインだと思ったのだが)で、こちらもビデオが見られるようになった。

 shuffle以外のモデルは全て、OSXがシステムとして採用されtouchに関しては、Wi-FiとSafariが搭載された事によってMobileツールとしての機能を拡充する事が出来た。このモデルは、日本のようなMobile事情を考えた場合(iPhoneを出せないという意味)に、爆発的に売れる可能性がある(キャリアを気にせずiPodでインターネットが利用できるのだ)。

結論:システムをOSXに変えたと言う事は、ソフトウェアレベルの更新でとんでもないキラー・アプリが登場する可能性が高くなった。Appleをデジタルミュージックとコンピュータに特化した企業などと考えていると、いつの日にか、全ての商品(白物家電から自動車まで)の中にAppleのOSが組み込まれているかも知れないのである。

水曜日, 9月 05, 2007

目白押し!!

 iPhone発表・発売。Apple TVの発売(これは失敗?)。Leopardのプレビュー。iMacのモデルチェンジと前半にも話題に事欠かなかったAppleだが、後半は大きな話題が目白押しである。まず始めは、明日発表されるiPodリーズの更新だ。

9月5日に発表されるもの?
iPod Video:流石にNANDという訳にはいかなかったようだが、3.5インチのタッチスクリーンを搭載し、見た目もiPhoneでWi-Fi機能付き。ディスク容量も100Gを超えるようである。要は電話機能のないiPhone。
iPod nano:2.5インチディスプレイを搭載し、320×240のスクリーンでビデオも再生可能になる。容量も今迄の倍以上(4〜16G)になるようで、ビデオだって十分持ち歩ける。
iPod shuffle:今のまま容量が増えるのか、無くなってしまうのか不明。
iTunes:サブスクリプション(月極め)。ビートルズ・ダウンロード開始。HDビデオダウンロードなどなどである。

そして、10月にはLeopardの発売開始。11月にはMac Proのフルモデルチェンジ。12月までにはMacBook Proのニューモデルとサブノートの発表が控えている。

結論:後はPC向けのLeopardを出すくらいしか残っていないのである。そんなことをしたら他のPCメーカーに負けるって。冗談じゃない今のAppleのモデル数で利益を出せるメーカーなんて他には無いの。日本メーカーの秋冬モデル(特に一体型)を見て確信したのである。あんなものは一体型では無い。

火曜日, 9月 04, 2007

新iPod

 1日前に書いても意味は無いのだが、新iPodの予想がほぼ出尽くしたようである。全てのモデルが一斉に変わると言う豪華な話もあるようだ。最上位機のビデオiPodは、iPhoneと同仕様のタッチパネルを搭載(ディスク容量が多くHDDではなくNANDのため、価格はiPhoneよりも高い)し、Wi-Fiも標準搭載で、iTunes Storeから直接コンテンツを購入できるようだ。そして、nanoは少し大きなスクリーンを搭載しビデオに対応、少し前に出ていたモックアップ(かなり野暮ったかった)と比べ大分すっきりとしたデザインのようだ。そしてshuffleだが、こちらに関する情報は今のところ何処からも漏れてきていないところを見るとこちらはマイナーチェンジか?

結論:Macユーザ以外にはどうでも言い話だ。

金曜日, 8月 31, 2007

次は車

 新しいiPodデビューを来週に控え、今度はAppleと車の話が漏れ伝えられ始めた。Volkswagenとの間で、i-Carというコンセプトカーの開発交渉が始ったというものから、Jaguar XFに新しく搭載されるダイヤル式シフトのインターフェイスをAppleが開発したという物まであり、次は車に進出なのである。今迄の車との関係はオーディオシステムにiPodのインターフェイスが付いていると言うレベルの話だったが今後は車の制御の話まで含めた物になりそうである。

結論:アメリカのノートPC販売では遂にベスト3に躍り出たApple。社名からコンピュータが消えたのは家電に進出するからだと言われたのはついこの前だったのに、車まで射程に入っていたとは驚きである。

金曜日, 8月 03, 2007

Appleと組むのは危険

 ”アップルと組むのは危険”という話が出ていた。確かに表面的に見ればそのように見えるかも知れない。Appleは自分のことしか考えない企業(経営者)だから提携しても酷い目に遭うよという話である。しかしこれを書いたライターは完全に間違った観点にたっている。その理由をこれから一つずつひも解いてみたい。

酷い目に遭った
Adobe:1980年代にアップルが長年のパートナーであった米アドビ・システムズ(ADBE)を騙まし討ちにした。アドビのポストスクリプトというページ記述言語を採用しながら、その一方で独自のトゥルータイプフォントを開発して戦いを挑んだのである。これは、Jobsのいない地代の話であり、高額なライセンス料の問題も絡んでいた。Jobsは、NEXTでディスプレイ・ポストスクリプトを採用し、それが現在のOSXの描画の標準になっている。
Motorola:「iTunes(アイチューンズ)」を搭載した携帯電話「ROKR」を製造することで軽率にもアップルと契約を結んでしまった。結果は惨憺たるものだった。保存できる楽曲数をたった100曲までにすることにアップル側がこだわったことが失敗の一因である。これも全くの誤解だ。曲数の問題は多少影響したかも知れないが、売れなった最大の原因は「ROKR」のデザインがあまりに不格好だったからだ。その後に出した「RAZR」(Motorolaのヒット端末)のデザインであったならば、そこそこ成功した筈である。それと、Motorolaとの間にはPowerPCの供給と言う関係もあったが、いつまで待ってもAppleの望むパフォーマンスを得られるチップが出荷されず、Appleの製品ロードマップを傷つけたのはMotorolaの方である。Intelに鞍替えした一番の理由は、出せもしないチップで時間稼ぎをされたからである。
HP:2005年に米ヒューレット・パッカード(HPQ)のCEOに就任したマーク・ハード氏の初仕事の1つは、アップルとの契約を打ち切ることだった。HPはアップルのために何百万ものアイチューンズ・ソフトを普及させたというのに、HPブランドのアイポッドはほんのわずかしか供給してもらえなかったのだ。実はHPでも売れるのならばもっと供給を増やしたかも知れないが、結局Apple製しかユーザーが買わなかったのが大きな原因だったのだ。売れなかった原因をAppleの所為にしているだけである。

結論:確かにAppleは自分たちのビジョンを実現するためには手段を選ばない企業である。脱落した連中からみれば血も涙もない悪魔だろうが、Appleに着いて行くだけのスピードがなかったのだから仕方がない。義理や人情で出来損ないと関係を続けるほどAppleはお人好しでは無いだけだ。

火曜日, 7月 31, 2007

Appleのビジネスモデル

 漸く落ち着いてきたiPhoneの騒ぎ。現在どれ位の台数が売れたのかは不明だが、ビジネスとして大成功だったことは間違いない。開発費を全く無視すれば、1台売るごとに半分が利益となり、AT&Tのアクティベーションによって奨励金($100〜$150)が入り、さらに月々のAT&Tの利用料からサブスクリプション費用(2年間で$216)が入ってくるのである。こんなに美味しい契約を結べた段階でAppleは大成功(1台アクティベーションされることによって合計$600近くの利益になる)だったのだ。

 ここで問題になるのが、最後のサブスクリプション(月極め使用料)の部分だ。バグフィックスのアップデートとは別に、今後随時付加されるアプリケーションの使用権利がこの部分で補完されるのが、Appleの考え出したサブスクリプションなのだ。システムのplistをチェックすると現在はインストールされていない数多くのWedgetが存在することから、今後追加されることが予想され、それとは別にiPhone用のiWorkやiChatが追加されるのも間違いない。現在のハード仕様では自分撮りのカメラがないためテレビチャットとは行かないのかも知れないが、少なくとも無料で電話会議(それもPCも含めた)が行えるのは意味を持つだろう。

結論:音楽聞き放題のサブスクリプションは良くある話だが、アプリケーションの使い放題は携帯電話ではあまり聞かないのである。これはもしかしたら、.Macユーザーにも拡大されiWorkなどのコンシューマーアプリケーションがサブスクリプションで使用可能になる布石になるのかも知れない。

水曜日, 7月 25, 2007

売れてないじゃん

 メディアでは大騒ぎなのでどんだけ売れているのかと気になっているiPhone。AT&Tの最初の2日間のアクティベーション数からすると大して売れてないのだ。死に物狂いで買ったのは単なるジャンキー(Apple商品を買わないと死んでしまう)だけだったのだろうか。売上が尻ツボミになりそうなので急遽3Gの導入の前倒し(11月)に踏み切るなんて言う話もちらほらと。

 Apple信者としてはただ事ではないのだが、もし本当に売れていないのならそのように書くのが定め。取りあえず最初の爆発は、iPodの第1世代と同様に信者による需要だったのだろう。

結論:でもそんな細かなことを信者以外は気にしていないので街でiPhoneを目にする内に欲しくなってしまうのだろうな。3GやiPhone Nanoが早くデビューするのなら大いに結構な話だ。

火曜日, 7月 24, 2007

iPhoneはこうやって売れ

 日本はPDCだから無理だとか、W-CDMAならいけるとか、さも身のある話のように思っているのだろうが、実は全く不毛な発言なのだ。アメリカではAT&Tの独占販売となったわけだが、SIMロック当たり前、端末値引きが当たり前の日本では全く逆の発想が必要になる。つまりキャリアの都合などを考慮してはいけないということだ。

iPhoneの正しい売り方
その1:Appleストアでの販売が基本
その2:SIM未搭載のため好きなキャリアで購入。または各キャリア対応の通信モジュールをAppleに提供して自社専用モデル製作を依頼して、自社のショップで販売
その3:各キャリアはiPhone専用のサービスプランを設定する。そもそもiPhoneは本当のインターネット端末だ。日本の携帯とは、使われる土俵が違うのだ。
その4:通信は、Mobile WiMAXが標準に設定
その5:街の携帯ショップには一切卸さない

 そんなことして儲かるのかと思われるかも知れないが、それ位の根性を見せないとiPhoneは絶対に日本では販売できないのは明らかだ。iPhoneを売ると言うことは日本の携帯市場を破壊するという事なのである。

結論:今迄のビジネスモデルが成り立たないのがAppleだ。過去にすがりたいのであれば指をくわえて見ていればいいだけの話である。

無かったOS

 世の中にはMicrosoftを失敗しない手堅い(順調にOSが進化している)会社と思い込んでいる(勘違いとも言う)人もいるようだが、実態はそんなことはないのである。次期OSの開発コードが”7”になっていることは、私のblogの読者なら先刻ご承知かと思うが、数字が1から順調に大きくなっているAppleと比較してWindowsは、凄いことになっているのである。さて今回は、Microsoftと言う会社を良く理解していない方のために今回はMicrosoftのOSのおさらいである。

Windowsバージョン物語
Windows1:MS-DOSにアドオンする形のウインドウ・シェルを開発するが、その中で動くアプリケーションは登場せず
Windows2:懲りずにアプリを一つ立ち上げると画面を占有、二つ目を立ち上げると画面を二つに分割、4つ立ち上げると画面を4分割というウインドウ・シェルを開発するが、まともに動作するアプリケーションは登場せず
Windows3:ご多分に漏れず余りにバグが多く3.1が登場するまで使い物にならなかった。アプリケーションはWindowsの機能を使わずにDOSで動いていた。
Windows3.1:初めてのまともに動く様になったGUIシステム。但しWordとExcel以外に使えるアプリはなかった。実態はDOS。
Windows95:MacOS 87と揶揄されたが、実はMacOS自体が全く進化していなかったのでMicrosoftにチャンスを与えてしまったという曰く付きのOSである。Windows4.0
Windows98:潰れそうな状態で何をして良いか分からない状態のAppleの間隙をぬって登場したWindowsの金字塔。実態は95のSP3である。Windows4.1
Windows Me:マルテメディア対応を謳うが今では無かった事になっている。実態は98のサービスパック・マイナス1である。Windows4.2αバージョン
Windows XP:OSXの登場に慌てふためいたMicrosoftは、NT系の2000のGUIをOSX風に変更してリリース。案の定SP2が出るまでは酷いものだったが、それでもMeが余りに酷かったのが幸いして大ヒットになる。Windows 5。
Windows Vista:プラグ&プレイが可能などと前にも聞いたような機能を最大の売りにしていたが、突然再起動するようじゃ”21世紀のMe”という称号を貰うのは間違いない。Windows 6。
Windows 7:Meを見れば分かるように”7”が出るまでMicrosoftという会社が生き延びていれば大ヒットするだろう。今世紀中には間に合うとは思うが。

 というわけでMicrosoftの歴代のWindowsの中には、バージョン1、2、Meと無かった事になっているOSとあるにはあったが殆どはDOSだけ使われていたOSが結構あるのである。

結論:見てみれば分かるようにWindowsは、今迄に大きくわけて6つのヴァージョンが開発されたが、その内本当にまともに使えたのは、4と5だけ(1/3)なのである。マイナーバージョンを含めても同様に4.0、4.1、5(1/3)だけである。バッターとしては、まずまずだがそれでシェアが95%と言うのはあんまりである。あなた、Windows 1なんて見たことないでしょ。

金曜日, 7月 20, 2007

iPodは一つのフォーマット

 SONYが、”iPodは一つのフォーマット”などと、妙なことを言って自社がiPod用製品を売ることを正当化しようとしている。iPod用の製品を出すことに何も問題はないが、ハードウェアをフォーマットなどと言うのには思いっきり無理がある。Appleが作ったAAC(SONYのATRACの方が音は良いのだろうが)はフォーマットだが、電子デバイスをフォーマットだと言うような理屈は今迄に聞いた事がない。

 心の底に”フォーマット≒デファクト”という気持ちがあるためにそんな無茶なことを言ってしまったのだと思うが、あまりに苦しい言い訳だったのである。

結論:そんなことはどうでも良いのだが、また電池が燃えちゃったのは不味くないか?

日曜日, 7月 15, 2007

日本人がiPhoneに望むもの

 iPhoneに関するオンラインリサーチでやっぱりなと言う結果が出ていた。どういうことかと言えば、日本で発売される時に追加して欲しい機能として、”ワンセグ”、”高速通信”、”GPS”などのハード依存の機能ばかりなのである。実際に現在開発が進んでいる次世代機には、”高速通信”と”GPS"は組み込まれるかも知れないが、”ワンセグ”は絶対に載ってこない機能である。何故ならAppleは、チューナーを搭載したMacなど出していない(恐らく、そんなものはバカに任せればいいと考えているのだろう)からだ。

 Appleが提供している機能はAppleがコントロール可能なものに限られる。テレビ放送などはAppleの管轄外の最たるメディアなのだから、そんなものを追加することなどあり得ないのである。日本において追加される機能として考えられるのは、iTunes経由で任天堂のゲームがiPhone用(iPodも当然対象となる)提供や、場合によってはWiiとの連動などである。既に任天堂ではAppleの商品に対するゲーム開発に着手している。

結論:ハードに依存しない機能追加。それがAppleの基本アプローチなのである。日本人は日本メーカーの至れり尽くせりに慣れ過ぎて、誤った認識でものを見る癖が付いてしまったようだ。それを理解しているのは日本では任天堂だけかも知れない。

金曜日, 7月 13, 2007

iPhoneの強みは進化することにある

 あれが足りないこれが弱いと言われるiPhone。通信速度に関しては中に組み込まれているチップに依存するのでハード依存だが、それ以外は全てソフトウェアによって作り出されている機能だと言える。つまりハードを買い替えずに常に進化する携帯電話なのだ(それも無料で)。進化するかしないかが、これからのスマートフォンの必須定義なのだ。

結論:何でiPhoneはあんなに高いのだろうという指摘があるが、次に出る3G対応機の価格も恐らく同じだというのが答えである。HSDPAなどのチップを使っても同価格で利益を出すには高い価格設定が必要なのである(Appleは新製品の価格は常に前の商品と同じが少し安くという根付けをしている)。

Appleのビジネスモデル

 iPhoneも大成功で前途洋々なAppleであるが、Appleのビジネスモデルが正しいことがまた証明された。これは私が以前から何度も書いてきたことだが、20世紀型のビジネスモデルであるジレット方式(本体を安く売って消耗品で儲けるとか、ハードで赤でもコンテンツで儲ける)は既に終わっていて、その代表がiPodだと繰り返してきた(ハードを売るために極力儲けを考えずにコンテンツを提供)。そして遂にiPhoneでサービスを提供する側からさえ、利益を得ると言う段階に進んできたわけである。

 iPhoneは、販売時点で恐らく半分くらいが利益となっている。つまり150ドルから200ドルが懐に入ってくるわけだ。その後iPhoneを使おうが使うまいがAppleは一向に構わない。そして携帯電話として使用すれば今度はAT&Tから販売奨励金として250ドルがAppleに支払われる。粗っぽい計算だがiPhoneの販売価格は全て利益と計算することが可能になるのだ。

 こんなことは今迄の常識では考えられないことだ。販売奨励金と言うのは本来、販売台数を稼ぐために値引きされた価格を補填する(しないとメーカーは潰れてしまう)ためであり、売れているからと言って単純に儲かるとは言えないビジネスモデルが普通だったのだ。もちろん商品を魅力的にするために数々のアプリケーションやサービスを付加しなければいけないが、Appleは自社の扱う商品のOSを統一し、全ての機器に同じアプリケーションを載せられる方向へと舵取りをしている。

結論:遅ればせながらSONYもPS3が売れないのはゲームソフトに魅力がないからと気付いたようだが、すぐに陳腐化してしまうハードに金をかける(場合によっては永遠にコストを回収できない)と言うのは今では、全く非常識な考え方なのである。そして魅力があればどんなに高くても売れるのである。PS3は価格が高いから売れなかったと言い訳に使われたが、それならばPS3のハイエンド機と同じ価格の携帯電話が豆腐のように売れることなど絶対にあり得ないのである。

水曜日, 7月 11, 2007

さわっちゃいけない

 高級ブランドのペーパバッグのような手提げ袋。そしてパッケージ。パッケージを開ける行為(早く中身を手にしたいと言うのではなく、開封その物)に胸が躍る。そして取り出して電源を入れた時に表示されるメッセージ(ぶっちゃけ早くアクティベーションをしろと言うことだが)。そしてMac(PCでも良いが余りに不細工なPCだと喜びが半減する)にクレドールを繋いでそこにセットする。自動的にiTunesが立ち上がりアクティベーションのページを表示。これで悪魔崇拝の儀式は終了である。

 さてそんなことになりたくない人は、絶対にApple Storeに足を踏み入れてはいけない。そして、冗談でもiPhoneを手に取ったりはしないことだ。そんなことをすればマニュアルも見ずに殆どの機能を使いこなせることが解ってしまう。これは麻薬なのである。

結論:さわったことが無ければ冷静に、通信速度など欠点をあげつらうことが出来るが一度手に取ってしまうとそんなことは瑣末な問題になってしまう。絶対にiPhoneには触れてはいけないのである。

月曜日, 7月 09, 2007

iPhoneとそれ以外の携帯との違い

 iPhoneも無事発売され一段落と言ったところだろうか(需要に答え切った訳ではないが)。さて、日本の事情を考えると次に出てくる3G版の目がありそうなのは、DoCoMoとSoftbankになる訳だが、今回はそんな話ではなく、今迄の携帯とiPhoneの違いに付いて書いてみたい。

 機能の面を見てみると日本の携帯のほうが進んでいる部分もたくさんある(ワンセグやラジオなど私はバカな機能だと思うが)。またiPhoneと同じことは既に出来ている(メールもWebもOKじゃないか)と言う意見もあるだろう。確かに機能としてはそうだし、実用になるのは間違いないが、それはLotusとEXCELの比較と同じで意味がない(次元が全く違う)話なのだ。

 面倒な話は抜きにして言ってしまえば、今迄の携帯は他のスマートフォンを含めてDOSマシーンであり、iPhoneはMacだということだ。DOSがMacの方へと進化した(世間ではWindowsと言うらしい)のと同じように携帯電話の真のインターフェイスの方向性をiPhoneによって知ったと言うことなのである。iPhoneでは、まだ出来ないことがあるとかと言う話はここでは瑣末な問題に過ぎないのである。

結論:日本の携帯は世界一だと思っていた人(まだ思っている?)も、ハードを突っ込む形の携帯は時代遅れで、ソフトで機能を増やす(ダウンロード出来るゲームの数じゃないぞ)ものへと向かうパラダイム・シフトをAppleが起こしたのだと気付くことだろう。Windows mobileだってあると言う人はインターフェイスと言うものを全く理解していないのである。

木曜日, 7月 05, 2007

iPhoneを買ってはいけない10の理由

 世の中の馬鹿者はJobsの口車に乗せられて高いおもちゃを買わされているようだが、どれ位たてばそのことに気付くのだろうか?(きっとずっと気付かないのだ)
 さて携帯を変えると噂のiPhoneを買ってはいけない10の理由を紐解いてみたい。

理由1:OSが、Windows mobileではない。
 これは非常に大切なことだ。シームレスにスマートフォンとして使えるたりすると他のスマートフォンを使えなくなってしまう(人は便利だとすぐに退化する)。
理由2:自動的にWiFiに切り替わってしまう。
 Safariが快適に動くような事になると、Safariが素晴らしいブラウザーに思えてしまい、PCをMacに買い替えようなどと考える輩が出てきてしまう。
理由3:SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)がないと使えない。
 どこの馬の骨か解らない人は使うことが出来ないため、犯罪にも使いようがないしょうもない電話だ。
理由4:iTunesで全ての管理を行う
 SonicStageでは何も出来ない(アメリカで使ってる人はいないと思うが)。
理由5:OSエリアをデータとは別に800メガも持っている(現在は300メガ使用)
 間違いなく、バージョンアップやアプリケーションの追加という名のバグフィックスで機能が増えてどんどん進化してしまうので、他の電話がバカらしく思えてしまうはずだ。
理由6:かっこいいと勘違いするようなデザインである。
 宣伝が上手いのであんなものがかっこいいと勘違いしてしまうバカがいる筈だ。あんなデザインだと格好の悪い奴が持つと顰蹙を買うに違いない。
理由7:料金体系がすっきりし過ぎている。
 どうやってキャリアが利益を出すことができるのかが解らない。きっと裏で何か良くないことが行われているのだ(使っていると洗脳されるとか)。
理由8:マルチタッチ
 すぐに何処かに落としてしまうスタイラスペンなしに操作ができてしまい、予備のスタイラスペンで小銭を儲けようとしている連中の飯の種がなくなってしまうのだ。
理由9:ワンセグが見られない
 ワンセグが見られないのではテレビではない(iPhoneは確かにテレビではない)。ビデオシャットが出来ない(恐らくすぐに標準でiChatは出来るようになるし、そう言ったアプリはもうある)。
理由10:Appleは儲け過ぎだ。
 あれだけの機能を持ちながら製造原価は半分以下(ハードでなくソフトで出来ているのだ)。PS3が余りにも不憫である。

結論:これだけ言っても、きっと買う人は多い。持っていてもちっとも威張れないのが一番の問題点である。iPodを真っ先に買った時には自慢できたのに...

間も無く100万?

 全く話題にもなっていないAppleのiPhone(そんなことはないか?)。今日にも100万台の売り上げを達成となりそうである。週末の売上も凄かったのだが、取りあえず切りのいい100万ぼオーダーにのった段階で公式発表を行うつもりのようである。

 その発表の場で、ヨーロッパのキャリアも発表される模様なのだが、今のところVodafone、T-mobile、Ringtoneが噂に上がっている。さて本当にAT&Tのように太っ腹な契約を結ぶのはどこなのだろう。

結論:3G前にヨーロッパでも一暴れしたいようだ。

水曜日, 7月 04, 2007

あんな高い電話が

 SONYは価格が原因でPS3が売れない(それでも原価割れ)と思いたいのだろうが、冷静に考えればそれ以上に高い(粗利益率55%と予測)携帯電話が、まるでティッシュの特売のように売れたのだから、結局PS3にはSONYが思うような魅力がなかっただけの話なのである。恐らくPS3は、DSと抱き合わせでもしない限り永遠に陽は当たらない。それどころか、密かに任天堂で開発されているiPod用ゲームが登場したらPSPは、音楽プレイヤーにさえ勝てないのだ。

結論:使い易さ(面白さ)が想像できる(例え幻想でも)物以外は売れないのだ。スペックなんて100年前の発想なんだよ。

iPhoneを日本で使う方法

 蛇の道は蛇。早速iPhoneをWiFi機能付きiPodとして使おうと試みた連中がいる。ソーシャルセキュリティNo.を"999-99-9999"というマジックNo.で登録してプリペイド携帯として登録する裏技や、アクティベーションを行った後に、すぐにキャンセル(30日以内のキャンセルだと違約金は発生しないようだ)して、WiFi機能を使ってネットアクセスできるワイド液晶iPodとして使うと言う離れ業だ。

 この状態のiPhoneであれば、日本に持ち込んで技ありiPodとして使用することが出来る。もちろん、そんな使い方をしているiPhoneの修理が国内で可能かどうかは定かではないが...

結論:アメリカに永住権を持っている知り合いがいる人はこの手でiPhoneを手に入れれば、ちょっとえばれることは間違いない(友達は減るかも知れないが)。

金曜日, 6月 29, 2007

ビッグボーナス

 Appleの全社員にiPhoneをプレゼント(総額15億円程度)。流石に儲かっているところはやることが違う。

結論:今週出荷分は100万台。来週は200万。これで売れ切れるようならどうなっちゃうんだろう。

火曜日, 6月 26, 2007

iPhoneに関する大きな誤解

 さて世の中には間違っていることに全く気付いていない常識と言うものが存在する。例えば携帯電話で言えばスマートフォンはビジネス用だという考え方がその典型である。要はスマートフォンのスマートを高学歴のビジネスマンだと定義しているから大きさも考えずに機能てんこ盛り(一般の人は必要としていない機能と言う意味)にし、ビジネスマン以外(それも高学歴の)は使わない携帯になってしまっているのだ(だから数が出る訳もない)。

 iPhoneもスマートフォンの一つに数えられているが、これはスマートな人が使う(皮肉だ)と言う意味ではなく操作がスマートだと言う全く別ジャンルの商品である。Blackberryなどと比較することにそもそも意味がない(Jobsも比較していたが、あれは今迄のスマートフォンはコンセプトが間違っていると言いたかったのだ)。Appleが目指しているのは本当にインターネットに簡単にアクセスできる(i-modeなどはイントラネットの一種だ)真の情報端末である。Wordの文章が読めることより(iPhoneでもWordは読める)は、SafariやGoogle Mapを使って情報を得ることに重点を置くことがスマート端末のあるべき姿だと考えているのだ。

 ここ迄書けば、誰がどう考えても他のスマートフォントとiPhoneの狙っている市場が違うと言うことと、どちらのパイが大きいかは明らかだろう。他のメーカーが目指しているのは電話が掛けられるPDAだが、Appleが目指しているのは情報ツールだ。

結論:NOKIAが、「iPhoneは我々が切り開いた道をたどっている」とコメントしているようだが、NOKIAが切り開いた道(隘路)をたどっている訳でないことは明白である。Appleが切り開いたのは新しい王道なのである。

日本とは違う

 日本では流石のiPodにも陰りが見え始め、国産の携帯プレイヤー(It's a SONY)が少しずつシェアを上げているらしい。日本には日本のやり方があるので、それはそれで良いのだろう。さて翻ってアメリカではどんなことになっているかと言うと、これはもうAppleの一人勝ちである。音楽小売店としてAppleは既に米国第3位に躍り出、上に控えるのはウォールマートと、ベストバイだけになってしまった。それぞれのシェアが、15.8%と13.8%。現在10%のシェアを占めるAppleが追い越せない状態ではないのである。ウォールマートやベストバイはその殆どがパッケージの販売だが、在庫を店頭に揃える必要のないAppleは品揃えで売上を上げているのである。

 今週末から発売されるiPhoneがどうなるかは蓋を開ける前から結果が出ているようだが、現在販売されているスマートフォンがどれ位スマートでないかは、Appleの自画自賛のiPhoneのビデオを見るだけで明らかだろう。

結論:日本でどのような形でiPhoneが展開されるかは解らないが、日本で展開される時には既にiPhoneの第2世代になっている(Mac EXPO 2008で発表されると噂が出始めている)。どこのキャリアが手に入れるかは解らないが、いくら特殊な日本市場であってもiPhoneがデファクトになりそうな気がするのである。

木曜日, 6月 21, 2007

PC業界はブルーオーシャン

PCの世界には全然売れない新OSもあるようだが、Appleにとっては希望に満ちた大海原が待ちかまえている。シェア神話に縛られているアホンダラには理解できないのだろうが、Microsoftにはもう成長の余地はない(だからゲームだ、携帯プレイヤーだ、スマートフォンだ間口を広げようとしている)。Microsoftが、これからどんに頑張っても、残りは僅か5%位(Appleのシェア)しか残されていないのである。

 それに引き換えAppleは直近のシェアが7%を越えたようだが、それでもまだPCの1割にも満たない。アホンダラはそれを根拠にAppleなんてダメだと言うのだが、これは全く呆れた話で、たった7%であろう(2004年と比較して2倍以上成長)が、史上最高の利益をたたき出し続けている(iPodの貢献も大きいがMacが足を引っ張っている訳でもない)Appleにとって残りのシェアを考えれば、今の15倍の市場を確保可能なブルーオーシャンが広がっている訳である。

結論:今のAppleは、成長し過ぎないことだけに注意すれば良いだけである。それにしてもiPhoneの後は、カーナビ(BMWと共同開発?)ともう飽和しているのではないかと思われている市場に乗り出すなんて数年前ならケチョンケチョンに批判されただろうが、今そんなことを言うバカは流石にいなくなったのである。

火曜日, 6月 19, 2007

Safariのシェアは増えない?

 MozillaプロジェクトのCOOジョン・リリー氏が、WWDCの基調講演でJobsが語った”将来、Webブラウザーは、IEとSafariになる”という主張に噛み付いた。気持ちはわかるし、表現がきついことはわかるが、大事な点を忘れている。

 ここが肝心なのだが、何故Safariが二大ブラウザーの一つになると主張しているのだろう。答えは簡単なのだ。Appleは近い将来、PC用のOSXを発売し、そのデフォルト・ブラウザーはSafariだと言っただけなのである。

結論:既にXToolで、Windows用アプリも開発できる準備は整っている(まさかWindows版っSafariをVBで作ったとは思っていないでしょ)。そう言うことだ。

月曜日, 6月 11, 2007

サブノート発表?

 流石にニセモノ臭いのだが、WWDCの会場用スライドにサブノートに関するものがある(画像はあるが合成かどうかは不明)と出ていた。内容は10インチのタッチパネル(キーもソフト)で、120Gのflashベースのディスクドライブ。3G通信とWiFi、Bluetoothで無線もフルカバー。本当だとしたら目茶苦茶高くなりそうなのだが...

結論:これくらいの目玉があったらMacBook Proなんざキーノートで取り上げる訳はないわな。 

水曜日, 6月 06, 2007

サプライズ

 噂通り発売開始されたMacBook Pro。CPUや液晶などのバンプアップは行われたが、基本的にマイナーバージョンアップの扱いなので派手なプレゼンスは行われなかった。さて、そうなってくるとWWDCでは、間違いなくサプライズと言える発表があるはずだ。現在噂に上がってきているのは、iPhone用のSDK(開発キット)の提供や、iPhone用の新しいアプリケーションなどがあるが、あったら良いなというのはiMacのフルモデルチェンジである。CPUは当然MacBook Proと同じSanta Rosaを用い、もっと薄くスタイリッシュになる(当然キーボードやマウスはコードレスだ)。

 それ以上に凄いネタとなるとMicrosoftにOSのライセンス?あるいはPC版OSXの発売。まあ、さすがにそれはないだろうが...

結論:大将(Jobs)がキーノートスピーチを行うのだから、何もない筈はない。

水曜日, 5月 16, 2007

iTunes Store型のビデオサービスには未来はない?

 Forresterと言うなのリサーチ会社の予測が発表された。曰く、”iTunes Store型”のビデオサービスには未来はないというのだ。まあ、半分は正しいが半分は大間違いだと言うのが私の意見だ。大体、ここ10年位のスパンで見てみると世の中の大方の意見は間違いだった。iMacの登場でレガシー(時代遅れと言う意味だ)なシステムを外すのは間違っていると言われ、機能の少ないiPodが売れる訳がないと言われ、売れれば売れたですぐにシェアは落ちると言われた。Appleに対する予測のどれもが間違っていた訳だが、Apple以外のメーカーに対してと置き換えると全て当っているのである。

 現状のiTunes Storeはビデオを売ってはいるが、ベースは音楽配信である。そしてこのままの形(現在のビデオフォーマットをダウンロード販売するという意味)で留まるのであれば、お先は明るくはない(音楽ではこのまま利益を上げ続けるので営業的には問題ない)と言える。しかし、音楽の方では既にEMIの楽曲をDRM無しの2倍のレートで販売することが明らかになっているが、これが音楽だけだと考えるのならば既に頭がいかれていると言っておこう。

 Appleは今年のNABで、フルハイビジョン映像をSDレベルのサイズに圧縮するフォーマットを発表した。あまり大騒ぎにはっていないが、このフォーマットをiTunes Storeのビデオフォーマットとして使うことになれば、現在のビデオの数倍のサイズでフルハイビジョン映像を配信することが出来るようになるのだ。その時にAppleTVの本当の恐ろしさが明らかになる。BDやHD DVDといった新しいメディアを必要とせずに各家庭にフルハイビジョンが入ってくるとなれば、これをダウンロードで買う価値が出てくるだろう。つまり、サブスクリプショションでは今迄のフォーマットだが、ダウンロードではフルハイビジョンが手に入るというオプションの設定だ。あるいは無料でダイジェストのストリーミングというのもあるだろう。それ位のことを考えずにビデオを販売するなど今のAppleにはあり得ないのだ。

結論:現在のiTunes Storeの模倣には未来がない。そして、Appleは既に次の準備を整え終わっているのである。

火曜日, 5月 08, 2007

MicrosoftはいつかのApple

 Vistaの発売だけはどうにか出来たが、次に何をしたいのかが全く見えてこない。それなのに出来もしない約束ばかりを発表してしまっているMicrosoft。まるで、20年前のAppleを見ているようである。今年も最高益を叩き出したMicrosoftだが、将来が全く見えなかった当時のAppleも実は最高益を享受していたのである。幸いなのはMicrosoftはAppleのようにハードウェアで利益を得る会社でないということ(ゲームがあると言うかも知れないがあれは片手間だ)だけかも知れない。もしもハードに本気で取り組んだりすれば、間違いなく今以上のペースで奈落の底へと堕ちて行くだろう。

 良くAppleはシェアが低いからと言われるが、それは意味のない話だ。現在のAppleは現在のシェアで健全な利益を上げている。無理してシェアを伸ば酢必要はないのだ。Appleの利益はiPodがあるからだという話もあるが、Mac単独でも利益が出ているのも事実(相乗効果があるのは事実だが)だ。それに比べ今のMicrosoftには将来に渡って上手くやっていける明確なビジョンがない。Windowsがうまくいった一番の理由は、Jobsが居なかった間、Appleが惰眠を貪っていたからなのである。

 再び革新を始めたAppleはMicrosoftの追い上げるスピードよりも速い革新を続けているVistaを無かったことにするのは構わないが、それならば1年以内にスマートな(こけ威しはいらない)本当のOSを出す必要がある。もちろんそんなことは不可能だが。

結論:残念ながらMicrosoftにはJobsの様にビジョンを持った人間が今も昔もいない。

金曜日, 4月 13, 2007

Leopardデビューは秋

 どこかの会社のようにドツボにはまってOSを出せない訳じゃないのだろうが、春には出荷すると約束されていたLeopardが秋に持ち越されてしまった。その理由が、iPhoneに手を取られて最終版としてWWDCまでにリリースするのは無理だと判断したからだというのだ。出す気なら出せないことはないのだろうがVistaのようにみっともないものは出せないというのが本当のところなのだろう。それと、Vistaのお売れ行きを見て焦る必要はないとの判断も入ったのかも知れない。

 という話とは別にちょっと気になるのがウィルコムのティーザー広告。まるでOSXのロゴのような”X”マークが表示され夏に何かが発表されるぞと暗に示しているのだが...”X”、”Windows Mobile6"と続けて出るのだが、”X”と”Windows Mobile6"は別の行なので別のOSなのか”X”というのが端末のコードなのかわからない(恐らく端末のコード名)が、Leopardの遅れが端末(iPhone)に人手を取られるからなどと言われると妙に期待してしまうのである

結論:秋になるまではハードで儲ければいいと判断したのであろう。それとこの遅延はOSXが、Mac以外にも広く使われるOSになると言うことを示す例でもある。Mac版とは別(Vistaの代わりにPCでも動くかも知れないし、Apple以外のデバイスにも乗ると言う意味だ)にLeopardが出てくると読むのが正しいだろう。

木曜日, 4月 12, 2007

サブスクリプション開始?

 前から書いていることなのだが、音楽は聴き続けるのでサブスクリプションには馴染まないが、テレビや映画のデータはサブスクリプションの方がデータ容量から考えて合理的なのだ。AppleTVというのはそう言った目的で使われるSTB(セット・トップ・ボックス)の一種であると考えるとAppleの戦略がはっきりと見えるだろう。

 つまり、AppleTVはDVDのデータをリッピングして見るようなものではないのだ。もちろんお気に入りの映画をダウロードしてコレクションするのは悪くないが、今まで見たことのない作品を見てみるというツール(その中にお気に入りがあれば普通に購入すればいいだけだ)として使うのが正しい姿なのである。

 DVDに焼けなけりゃなどという固定観念を捨てきれないバカはSONYのBDと心中すれば良いのかも知れない。もうメディア(コンテンツ)はディスクと言う形のある媒体を必要としない時代になってしまった。もうソフト(コンテンツ)は専用ハードを必要としないのだ。

結論:ハードしか作っていないメーカー、ソフトしか作っていないメーカー。これからどうやって儲け口を探す気なのだろう。顧客がいるからこそAppleはサブスクリプション(月極め)が可能なのである。

火曜日, 4月 03, 2007

AppleTVはMacのサブノートと兄弟?

 今回発売開始されたAppleTVのバラシ記事があちこちに出始めているが、使われているチップなどは当初予想されていたものとは若干違い、次世代用の省電力タイプのチップ構成になっている。つまり良くある使わなくなった型落ちの安いチップを利用した訳では無くこれから使われる最新のチップ(サイズが極端に小さく、消費電力も信じられないくらいに少ない未発表の次世代チップ:LPIAは、今までのCeleron Mとは違う)が使われている。これらのチップセットの大きさは従来のサブノート用と比較しても4分の1近くに縮小され、噂に上がっているApple製のサブノートで使われるものになるだろう。Appleは小さくする代わりにきっと薄くするつもりだ。

 ハックの好きな人達は既にAppleTVでOSXの起動にも成功しているし、逆にAppleTVをMacで起動させることにも成功している。このコンパクトなパッケージを利用して、HDDを積まない(flashメモリを使う)小さな電池で長時間作動する薄型のサブノートが、いよいよ現実味を増してきた訳である。

結論:今夜は新しい8コアのMacProが発表されるが、その後にMacBookやサブブック、iPhone。そしてOSXで動くiPodと、今年のAppleは去年以上にエキサイトなのだ。

金曜日, 3月 30, 2007

MicrosoftのiPhone

 MicrosoftのiPhone対抗馬とされる携帯電話(ZenZui)のデモ動画がYuoTubeにアップされていた。



私以外の人は好きなインターフェイスなのかも知れない(そんなわけは無いと思っているが)が、その動きが生理的にどうも気に入らない。

 こう言った動きが好きな人はVistaでも使い続ければ良いという印象なのだ。強いて例を上げれば爬虫類や昆虫を伴侶にしなければいけないような...(どういう比喩だ)要するにそれ位、違和感があると言うことなのだ。iPhoneのインターフェイスが自然な動きのソフトウェア化だとすれば、不自然な操作に不自然な動きをフューチャーしたのがZenZuiなのである。

結論:こんな道具を使い続けていたら虫けらになってしまう。

木曜日, 3月 15, 2007

あなたがMacを買わない訳

 あなたがMacを買わない10の理由と言うのがあったので早速真似してみたい。

理由1:会社はWindowsなんだよね
お前は住み込みか?家に帰ってまで仕事をする玉か?と質問してみたい
理由2:Macを買ってAppleが潰れちゃったらどうするの?
あれだけ酷かった10年前に潰れなかったのに今潰れるはずはないと思う
理由3:Macって音楽とか映像やっている人向けでしょ?
それだったらもうとっくに潰れているはずである(Amigaとかコモドールとか...)
理由4:MacじゃなくてもUnixは使えるよ?
Unix使いたくってMacを買う素人なんて世の中にはいないと思う
理由5:Macってデザインだけでしょ
そうその通り。Windowsと違ってソフトウェアレベルまで人に優しくデザインされている。マニュアル無しでWindowsが使いこなせるのなら仕方がない
理由6:Macのノートは重いよ
同じスペック(バッテリーの持ち、機能の多さ)で、Macより軽くて安いノートブックがあるなら買えばいいと思う
理由7:トラックパッドとマウス(一つボタン)がね?
使った事がないのに言ってないだろうか。今のマウスは割れてないけど4ボタンになっています
理由8:WindowsでもiPodは使えるよ
Macなら他のアプリもiTunesと同じように使いやすいとだけ言いたい
理由9:フリップ 3Dがないじゃない
あれが凄いと言うのなら根本的に感性が違うのだと思う。
理由10:Macは高いよ
Macintosh IIFXしか見た事がないんじゃないのだろうか。
理由11:最近、みんな使ってるからやだよ
みんなって言ったって僅か数パーセント。それなら、WindowじゃなくAmigaやTRONでも使うのが筋じゃないだろうか
理由12:Accessが使えない
どうしても必要ならBoot CampかParallelを使えば良いと思う

結論:Macを買わない理由なんてタダの言い訳なのである。

水曜日, 3月 14, 2007

ソフトしか持たないものとの違い

 まもなく(今週末には)AppleTVが発売開始される。これが世の中にどのような盈虚を与えるかは出てみなければ解らない部分が多いが、少なくともネットを介したビデオ機器としてはトップになるだろう。何故ならば既に成功しているiTunes Storeというバックボーンを持ったサービスのオプションとしてスタートを切る事が出きるからだ。

 新たにビデオやTV番組を購入しなくても既にiTunesの中にストックがあるならば、それを再生する事が出きる。そしてそのために発生するコストはAppleTVの購入費用だけだ。EUなどではAppleの囲い込み戦略が裁判沙汰に成り始めているが、それくらいにAppleのステップを踏んだ取り組みが成功したと言う事なのである。そして、それはAppleがハードとソフトを作っている唯一のPCメーカーだからこそ可能だったのである。

 もちろんMicrosoftだってハードを作っているという反論もあるかと思うが、あそこがやっているのはマウスやキーボードとゲーム機(ミュージックプレイヤーも出していたかも)であって、AppleのようにPC(Macと言うべきか)をコアにしたトータルでのサービスを提供してはいないので全く別物なのである。

結論:以前から書いている事なので耳にタコかも知れないが、ハードとソフトを持っている事がこれからの情報化社会では一番のアドバンスになる。スピードを要求される時代に自分たちでコントロール不可能な不確定要素が存在するなど愚の骨頂なのである。

火曜日, 3月 13, 2007

iPhoneはスマートフォンの定義を変える

 日本では出ないかも知れないiPhone。しかし、もしも出ればスマートフォンのユーザー層が広がる事は間違いない。スマートフォンと言えばビジネスマンが、これ見よがしに使う(俺って凄いだろう光線が出ている)ものなだけに、それを使っている女性(使っている女は既に女性じゃない)を見る事は殆どなかったわけだが、iPhoneは出来る事はスマートなのだがその目的は、あくまでもコミュニケーション(もちろんビジネスでも使える)と情報収集。スマートに使えるツールとして爆発的に広がる可能性を秘めている。

 これは任天堂のDSが全く新しいユーザーを掴んだのと同じことで、手付かずの市場を一気に取込む事が出来る唯一の携帯電話だと言える訳だ。そういうのを良くニッチと勘違いする連中がいるが、それは大きな間違いで今までのスマートフォンが狙っていたユーザー層こそニッチだったのである。Jobsは今までのスマートフォンがターゲットを誤っている(わざわざ需要の無いターゲット向けの商品を出している)ことを理解した上でこれならば後出しでもイケルと結論づけたのだ。

結論:商品を開発する上で一番大事な事は正しいターゲット(一番広い層を相手にしなければ意味がない)と見極め、その人達が必要とする機能を絞り込む事なのである。欲を出せばお化け(使いこなせないようなとんでもないもの)が出来上がってしまうのだ。

水曜日, 3月 07, 2007

機能と使い勝手

 ユーザー・インターフェイスを全く理解していない企業と言うのは世間に一杯ある(SONYやMicrosoftがその典型だが)。彼らには機能と使い勝手のトレードオフで、機能を削ると言う発想がないからユーザー・インターフェイスを設計する事が出来ないのだ。ギブソンを勉強しろとは云わない(アフォーダンスは学ぶものではなくセンスの問題だ)が、少なくともDr.ノーマン(認知科学の重鎮)位は理解してもらわなければ困る。

 どんなにハイテクを駆使していようが人間が使う限りは道具として優れていなければ意味がない。それなのに機能優先主義のバカタレは使いこなせるか解らない機能をつぎ込んで使えない道具を平気で作り出してしまう。SONYは使えないソフトで自社のハードを葬り去り、Microsoftに至っては見てくれ(これはユーザー・インターフェイスではない)の為に機能まで犠牲にする始末だ。

結論:機能はあとからいくらでも追加出来るが、使い勝手をあとから良くする事は絶対に出来ない。ユーザー・インターフェイスは魂なのだ。

AppleTVはゲーム機

 バージョンアップされたiTunesのパッケージを開いてコンテンツ内のリソースを確認したところ、iTunesに保存されたゲームをAppleTVに登録して使える事がわかる。前に私が指摘したようにAppleは、AppleTVを家庭ゲーム機の位置に据える積もりなのがこれで明らかになったわけだ。それだけではなく、ゲームの転送先にはiPhone(携帯電話と書いてある)へも転送して使える事も図らずも明らかにしてくれた。ゲーム担当のマネージャーを募集していたのもiPodだけではなく全てに渡るサービスの一環として重要視しているからなのだ。第6世代のiPodはまだ発表されないが、次期iPodは間違いなくOSをOSXに切替え、全てのマシーンで同じアプリケーションが動く体制を整え始めているのだ。iPodファミリーのライバルは携帯ゲーム機から家庭ゲーム機にまで広がろうとしている。

結論:映画のダウンロードがなかなか始められない日本において、AppleTVを売るための一つになることは間違いないだろう。

木曜日, 3月 01, 2007

神の交渉術 〜第一章〜

 2時間ほどで”神の交渉術”を読了。知っている話ばかりだったので意外な発見は無かったのだが、こう書き連ねるととんでもない奴(本当に最悪の人間)だと言うのがひしひしと伝わってくる本である。交渉の当事者や部下になってしまった人間にとってまさに悪魔と化すのがJobsなのである。

 どれぐらい扱い辛い相手であるかを知るには例を上げるのが一番なのでいくつか書いてみたい。

Apple vs Apple
Apple Computerは創業時からビートルズのAppleと同じ名称と類似する商標(リンゴのロゴ)で揉めていたが、どのような形で決着を付けたのかを書いてみたい。
1981年:前年に株式を公開して大企業の仲間入りを果たしたAppleは全世界でAppleの商標を使えるようにビートルズのAppleと交渉(当時の社長が担当)。音楽業界には進出しないと言う条件を提示し10万ドルで交渉成立。
1991年:全機種にCD-ROMを搭載したMacintoshを発売した為に再びビートルズのAppleに訴えられる。この時はまだJobsが復帰していなかったせいもあるが、この時は音楽業界に参入する時にはAppleの名称とリンゴのロゴは使わないと言う条件で2500万ドルで交渉成立。
2006年:Appleはメジャーレーベル全てと有力ミュージシャンに曲を提供させる形でiTunes music storeをスタート。当然ビートルズのAppleは納得がいかずに再度提訴。イギリスでの裁判で音楽ダウンロードは音楽を流している訳ではなく、データの転送に過ぎないという判決を得る。通常の会社はここで終わりなのだが、それでも納得のいかないビートルズのAppleは、もう一度訴える事にした。ここでJobsが本領を発揮、訴えた側が商標を使わせてもらう(ビートルズのAppleが、JobsのAppleに許しを乞うて商標を使える)立場になってしまったのだ。こんな交渉は他の人間には出来ないマジック(恐らく黒魔術だ)なのだ。いくらお金を使ったか不明だが、もしかしたら一銭も使っていないかも知れない。

Pixar vs Disney
さてお次は命の恩人に対してどういう仕打ちをするかと言う話である。ここで出てくるのはメディア界の超大物なのだがJobsにとってはまるで赤子なのである。
最初の契約:Macユーザーにとっては忘れる事の出来ない嫌な年なのだが、Pixarにとってはバラ色の未来が始った素晴らしい年だった。あとわずかで命も尽きる状態にあったPixarは、製作費、宣伝費と配給の費用はDisney持ちで映画を制作すると言う契約で資金を得ることに成功する。Pixarへの実入りは興行益の3割ディズニーは残りとキャラクタやDVDから得られる収入全て。決して悪くない話だが、映画が公開されるや契約期間の残っている契約書を破り捨てたのである。
最初の改定:まだ一作しか出来上がっていないのに残りの2作品の製作費を自己負担する代わりに、全てをディズニーと対等にすると言う契約を迫る(収益を折半だ)。さすがのディズニーもこの無茶な要求には応じられないと突っぱねると、すぐさま他社との接触を開始する(ように見表立ってわざと振舞ったのだ)。結局新しい条件を天下のディズニーが飲む結果で交渉成立。しかし、そんなことで大人しくなるJobsではない。ファインディング・ニモが完成すると公開もされていないのに、この契約さえ破棄しろと迫ったのだ。
次の改定:次の条件はもっととんでもないものだ。Pixarの作品の所有権は渡さないが、は良九件だけは独占的にディズニーに与える(つまり全ての収益はPixarの儲けになる)。要するに配給とプロモーションに対してフィーを払う条件ならば契約を更新すると言うのだ。当然、ディズニーの帝王アイズナーがそんなことを認めるはずはない。それでどうなったかと言えば、アイズナーはクビになり、Jobsは、74億ドル(個人分は37億ドル)でPixarをディズニーに売渡し(実際はディズニーのアニメ部門は消え去りPixarがディズニーのアニメ部門になったのだ)、筆頭株主になってしまった。

 あなたはこんなことが本当に出来ると信じられますか。他の会社では絶対あり得ない話です。恐らくJobsを知らない人が聴いたら出来の悪い与太話だと思うはずだ。

結論:こういうのを本当の悪魔の所業と言うのである。

木曜日, 2月 22, 2007

Microsoftがダメな訳

一言で言えばOSがどうあるべきかが判っていないということなのだが、それじゃあんまりなのでVistaに足りない点と要らない点を少し述べてみたい。

足りないもの
安定性:Microsoftはあると言っているのだが無いと思う
安全性:高くなったと言うが言っているだけのようだ
互換性:DOSが未だに裏に隠れているのにWindowsやハードに対する互換性は低い

要らないもの
DOSのサポート:未だにベースにDOSが隠れている
無駄なGUI:Macが優れているのは見かけでなく使いやすさである。Jobsに騙されるな
管理できていないAPI群:不具合の原因はすべてこれだ
ファイル拡張子:未だにこんなものでファイルを区別するなんて

Windows3.1:Window内で動くアプリがあった
Windows95:まるでMacOSのように見えた
WindowsNT3x:出来ないことは多いが安定していた
Windows98:ネットが使えるようになった
WindowsNT4.0:味気ないが業務では信頼できた
Windows Me:そういうOSは無かった
Windows2000:業務用として非常に良くできていたが面白味は全くなかった
Windows XP:見た目はOSXになったが、中身は2000だった
Windows Vista:5年間を全く無駄にした

結論:Microsoftがダメな理由は、OSに何が必要か判らないだけではなく、何が要らないかさえわからないことだ。これって物事の根本なのに...まともな神経を持っている人は、まともなOSがMicrosoft発売される日を首を長くして待っているのだ。来ないとは思うが。

ほらね。言ったでしょ

 Ciscoとの間で揉めていた”iPhone”に関する商標問題はお互いに自由に使うと言うことで決着した。どちらも好きなように使って良いと言う結論だ。さすがにCiscoを吸収するという話しまでは行かなかったようだが、こうなると2年後に位にはAppleの携帯電話は、携帯機能も持っている携帯IP電話になるだろう。そうなれば携帯でiChatが当たり前になるのだ。

 Cingularが再びAT&Tに戻ったのだって携帯や固定がIPになってしまうことを睨んでのこと。未だに狭い電波の範囲でシェア争いをしているのはまさに時代錯誤なのである。携帯の電波は広域無線LANの補助機能でしか無くなる(高速移動時と広域無線LANの無い地域だけで使用)のだ。だから、今からそこに投資しようと言うのは地デジをやろうと言うのと同じくらい阿呆なのである。

結論:これで固定電話は完全に”iPhone”に置き換えられてしまうだろう。携帯の通信速度の違いなどあまり意味がないのだ。

まもなくモバイルMacが出る

 ゲーム開発者を募集したかと思ったら、今度はモバイルMac(まだそんなジャンルの商品はない)のアーキテクチャのマネージャーを募集している。いよいよディスクレスのApple製サブノート(サブノートの概念を変えるものだとは思うが)の登場だ。ゲームの方もiPod用と早合点しないように。Appleには既にゲーム機(Apple TVと言う名前だが)が用意されているのだから...

結論:大型ディスプレイを出すと言う話もあったが、そんなことをしなくてもいくらでも売るものはあるのだ。

水曜日, 2月 21, 2007

Windowsにびっくり?

 Windows Vistaにびっくりというページがあるのだが、そいつの一番始めが、”PCの操作が簡単”って、そりゃあんまりじゃないの。そんなもんがびっくりになるMicrosoftにがっかりだよ。

 ”PCが自動でバックアップを作成”っていうんだけど、結局スケジュールに応じて自動的にバックアップするだけだったりするのにもびっくりさせられる。それでびっくりするようならLeopardのタイムマシーン使ったら死んじゃうんじゃないの。それよりはアップグレードしたらファイルが消えてなくなったと言う方がよっぽどびっくりだと思うのだが...

 突っ込みどころ満載なので是非皆さんに見てもらいたいのだが、一番呆れたのが”これまでで最も安全なWindows”って奴だ。確かに比較の問題だとは思うが、リリースと同時にセキュリティの問題を山ほど抱えているOSとは思えない言い草なのである。

結論:ここまでユーザーの神経を逆なでできるMicrosoftにはびっくりである。

火曜日, 2月 20, 2007

PCメーカーはMicrosoftと心中

 Appleは絶好調なのに、PCメーカーは悲惨だ。これはVistaが発売されても変わらないどころか、Vistaが発売された為にそうなってしまったと言うべきだろう。PCに新しい機能を付け加える為に何かをしようにもVistaが足を引っ張ってしまっているのが現状だ。国産メーカーはMicrosoftのメディアセンター機能とは別にワンセグやチューナーなどを加え、ホームPCを目指してきたがVistaに変わった為にそれらに不具合が発生している始末だ。

 こんな酷い目に遭わずに出したい時に出したい商品を出せるAppleはハードを捨てなかったおかげで一番健全なPCメーカーになることが出来た。それ以外にもiPodなどの商品が下支えをしてくれる為逆にMacに資源を大きく割けるアドバンスを持っている。それもこれもハードとソフトの両方を持ち、私の持論であるソフトで吊ってハードできっちり儲けると言う健全なビジネスモデルが唯一可能なのだ。

 デジタル時代はコンテンツ(情報)が価値を持つという間違った概念でビジネスモデルを考えている人達が未だに多いが、完全なコピーが可能なデジタル時代には価値は持っていてもそれ自体で利益を産まない(タダで利用される者が多い)という自己矛盾をクリアするモデルが必要なのだ。それを可能にするにはお金をとれるハードと無料(限りなく無料に近いと言う意味だ)でソフトを提供できなければいけないのだが、Apple以外のPCメーカーはソフトを無料には出来ず(自社OSではないのでそんなことは出来ない)、ハードで儲けられない(そんなことをしようものなら他社のPCを買われてしまう)というジレンマに陥ってしまったのだ。

結論:こういう時代にシェアをとると言うことはユーザーには利益(価格競争だけが起きる)になるが、メーカーには何の利益も無いのである。MicrosoftがAppleよりもまともなら、こんなことにならずに済んだのに。

月曜日, 2月 19, 2007

馬鹿げた機能のために資源を消費するOS

 Vistaの省エネ機能は強化されていると言われているために世間の人はバッテリーの持ちが良くなると考えているようだが、どっこい流石はMicrosoft、XPよりもバッテリーの持ちは明らかに悪くなっているのだ。もちろんこれは全てのVistaではない。鳴り物入りのAero Glassを使わなければ問題ないレベル。あんなインチキ3D(実はAquaと同じで2.1Dに過ぎない)表示のためにGPUをフルで使うとは...

 基本的な設計がヘタレなのに、GPUでどうにかしてしまおうと言う本末転倒な発想。効率を考えないOSなんて今どき珍しいぞ。

結論:Vistaで儲かるのはデバイスメーカーだけである。このOSじゃPCメーカーは全然儲からない。

金曜日, 2月 16, 2007

5倍売れるんじゃなかったっけ?

 ちっとも売れないせいか知らないが、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOがアナリストの売上予測が高過ぎる(そんなに売れないよ)と注意を促したらしい。ちょっと待てよ、あんたのところの社長は95の5倍も売れるって言ってたぞ。

 加えて次のバージョンが出るまで5年はかからないだろうと発言しているが、5年後までMicrosoftは持たないだろうの間違いじゃないよね。

結論:日本法人の社長は単なる馬鹿?前(のも馬鹿だったからな。

火曜日, 2月 13, 2007

Vistaなんていらない

 流石は天下のMicrosoft。84%のユーザーがVistaを購入する気がないとアンケートに解答した。シェアが95%も無ければいこんな立派な数字は得られないのだ。アンケートの回答者をMacユーザに限定したわけは無いと思うが結果は、まるでMacユーザ並みに惨憺たるものだった。

 XPで不都合がないからというのが一番の理由らしいが(まあ慣れと言うものは恐ろしいものだ)、安定して使えるか判らないから(皆学習したのだ)というのが2位なのはOSメーカとして如何なものだろう。持っている周辺機器が対応していないからと言う解答をしているのはかなり使い込んでいる人間(こういう人を大事にしなきゃ)。まあ大方の意見はMicrosoftを信用していないことの現われである。

 面白いのは”あなたにとってパソコンはどんなものですか”という質問に対して一番多かった解答が、”必需品”だった。生活に無くてはならないものだからこそVistaなどは使えないと言うことなのだ。

結論:3年前なら騙されて買う奴もいたかも知れない。

木曜日, 2月 08, 2007

発表

 iPod絡みの発表が今週あるかも知れません。バレンタインデー前なのでビートルズだと思います。

結論:”Love me do”です。

NANDフラッシュ

 AppleがHDDタイプのiPodをNANDフラッシュ型に変更しようとしているようだが、これはMacbook ProのNAND化をも射程に考えた仕様変更だろう。MacBookだけでは対したディスカウントは望めないが、iPodがNANDに変われば同じもの使用するという条件が揃うわけで、大幅なコスト削減が可能になり、NAND版のノートが現実味を帯びてくる。

結論:コストと言うものはこうやって下げるのだ。

火曜日, 2月 06, 2007

そんなこと言ったって

 Get a Macの新しいCMで、”Vista”と思しきキャラクタがMr.PCの前でMacの様にふるまい。Macが来ると「ファンなんだ」と小声で囁いて消えてしまうと言うCMに対してビル・ゲイツが苦言を呈したらしい。

結論:ゲイツ自身がMacの熱烈なファンなんだからそれを皮肉っただけなのである。

神の交渉術

 Jobsの交渉術(神の交渉術)という本が発売開始されたが、まさに神業を見せてくれた。何かと言えば、Apple Corpsと揉めていた商標の訴訟で何とAppleの商標権はApple Inc.(JobsのAppleだ)が取得し、Apple Corpsにライセンスすると言う形に納めてしまった。こんなことが出来るのは世界広しと言えどJobs以外にはいない。

結論:だから言ったでしょ。もめ事が起きるとそれが最後には大きなプラスになるって。

木曜日, 2月 01, 2007

Vistaの仕様

 Vistaは流石はMicrosoft製と言いたくなる素晴らしい仕様になっているようだ。

仕様1:OSのアップデートをするとユーザフォルダを消去する(すぐにまたアップデートされたが、消えたファイルは復活しなかった)
仕様2:日本語入力時に英字交じりにすると不具合を起こす(常時だったのが時折になった)
仕様3:日本語入力の応答が遅い(考える時間を与えてくれる)
仕様4:未使用中のUSBデバイスを取り外せない(電源が入っていると壊れることもあるからだろう)
仕様5:削除したアプリケーションのアイコン抜け殻が画面に残る(何が入っていた何の確認に便利)
仕様6:ActiveXをフルに使っているページは表示できない(危険回避だ)
仕様7:同梱ディスクでアップデートしないとDVD再生もできない(富士通だけらしいが)

結論:αにしてはまあまあなのだろうが、値札を付けて売ってはいけない。まさか正規版と言うことはないと思う。バグ探しが趣味の方には少し物足りないかも知れない(すぐに見つかるから)。

水曜日, 1月 31, 2007

Vistaは、継子?

 派手なキャンペーンを仕掛けてはいるようだが、その割りにMicrosoftはVistaに冷たいように感じるのは私だけだろうか。発売を急ぎ過ぎたばかりに、社会が対応し切れていないのが現状のようだ。OSXに対応していないというとんでもないサイトなどは未だに散見されるが、天下のMicrosoft様の最新OSに対応できていない物が沢山あるようである。

 発売される前に公表すればいいものを、発売を待って各銀行がVistaではネット・バンキングを使えないと発表した。これは恐らくWindowsの機能をふんだんに使って作られているサイトでは同様に動かないと言う話がボロボロ出てくることを暗示している。自社のZuneでさえそう言えば当初未対応だったもんな...

結論:結局、Microsoft(ビル・ゲイツ)は、Windowsに嫌気がさしている(Windowsにやらせたいことが実現できなかった開発陣に嫌気がさしてCEOを降りたのは事実だ)ことは間違いない。本当はOSXが欲しいはずだ。これはマッカーの妄想ではない...親に愛されていないVistaを使ってはいけない。Microsoftがやらなければいけないことは今のうちにきちんとXPのSP3を作る事である。

火曜日, 1月 30, 2007

AppleとMicrosoftが逆転

 取らぬ狸の皮算用なのだが、現在のMicrosoftの売上の伸び(直線)とAppleの売上の伸び(指数曲線)が維持された場合、2010年位にAppleがMicrosoftを抜くと言う結果になるらしい。これはあくまでも希望的観測だとは思うのだが、LeopardとVistaを比較すればそれも夢ではないと思うのは、マッカーの欲目である。

結論:少なくとも今のMicrosoftには夢の勢いもない。

金曜日, 1月 26, 2007

AppleTVはSTBじゃないよ

 世の中には相変わらず馬鹿が多い。その最たるものはAppleTVを単なるSTB(セットトップボックス)の一種だと考えている奴らだ。或いは単なるメディアセンター(Windowsのメディアセンターの意味)。だが、AppleTVはVODでもCATVの代わりでもない。だからそれらのコンテンツホルダーが何を出してきてもライバルにはならないのである。一つ思い出してもらいたい事がある。iTunes Storeではゲームも売っているが、これはMacでは動かない純然たるiPod用のゲームだ。MicrosoftならWindowsで動くゲーム機を売ることだろう。

 これでもうお気付きだと思うが、AppleTVは、Appleビデオではないということだ。テレビに表示出来る全てのコンテンツのベース・ステーションになるものなのだ。そのためにテレビを買い替えようとは言ってはいないが、何れはApple製の大型ディスプレイも発売されるが、それは当然AppleTVが普及してからの話なのである。既存の製品で一番その立ち位置が近いものは、任天堂の”Wii”だろう。

結論:間違いなくAppleは、AppleTV用のゲームを販売するはずである。

WWDC2007

 3月には予定通りOSX Leopardが発売されそうなAppleだが、その前に8発(Quad Core2枚刺し)のMacProやiWork'07の発表会があるようである。iPod絡みはそれとは別にビートルズと絡めてくるかはわからないがありそうだし、6月のWWDCでやるネタはないなと思ってしまうのだが、こういう時にこそとんでもない発表があるかもしれないという話を耳にした。

 ソフト(OSX)やハード(Mac)で新製品がなければそれ以外で何か大きな話が出てくると言うのがここ最近のApple。さてどんなことになるか心待ちである。

妄想1:Mac以外のPC用のOSXを発表(逆Boot Camp搭載)
妄想2:家電用OSXの発表と提携メーカーによる商品発表
妄想3:Windows用アプリケーションの販売(iWorkなどのコンシューマーアプリ)
妄想4:Xcode3.5でWindowsアプリを作れるようにする(Macでもそのまま動く)。
妄想5:Apple製家庭ゲーム機発表(Intelチップで動くゲーム機)。ゲーム用SDKをXcodeに追加
妄想6:LeopardをMicrosoftにライセンス

結論:何が起きても不思議ではないJobsマジック。今までのAppleが序章に過ぎないと言うのだからとんでもないことが起るような気がする。携帯電話で終わりなんてことはないのである。以前Jobsが、ドイツのテレビ局のインタビューを受けMicrosoftに聞かれた時に”マイクロソフトの唯一の問題は、彼らにセンスがないことだ。(中略) 彼らは独創的な発想をせず、製品に文化が込められていない”と語ったそうである。多いにセンスに期待したいのである。

水曜日, 1月 24, 2007

ものは言いよう

 PS3の在庫は潤沢だそうだ。要は在庫がだぶついている(売れない)と言うことなのだが、需要に供給が追いつくようなったと言いたいようである。その上でPS3は何年も続く商品なのでと長期戦を強調している。確かにPS2が出た時には、”Wii”のような強力なライバルが不在だったため結果的に勝つことが出来た訳だが、今回はそんな甘い考えでは通用しないことは当のSCEが一番わかっているだろう。

 出だしの動きを見て、各ゲームメーカーは既にその主力を任天堂にシフトしたことは間違いない。任天堂と組めれば、”DS”と”Wii”の両方で儲ける事が出来るからだ。このまま指をくわえていれば任天堂はコンテンツフォルダーとしてSCEを凌駕する恐れさえあるのである。

結論:ものは言いようとは言うが、そんな良い訳をしている余裕はない。自分たちが負け組であることを認めた上で、それを覆して見せると言う決意の言葉が聞かれないと言うことはかなり不味いのである。ソフトも無いのに新しいゲーム機を買いかえるバカは少ないのである。

機能の多さ

 ITに限らず商品の価値を決める要素として一番大きな物が機能の違いである時代があった。何故過去形かと言えば、もうそんな時代は終わってしまったからである。使えない機能や使わない機能が価格を高くしていることをユーザはとっくの昔に感じていたのだ。それなのにメーカーは新しいデバイスを売り込むために、こんな機能、あんな機能と相も変わらず無駄なものを付け加えてきた。そしてどのメーカーも横並びに、そうであれば五十歩百歩の差違から商品を選ぶというセオリーが成り立ち、自分たちの居場所を確保することが出来たのである。そして最後は体力勝負の価格競争だ。実は価格競争は競争ではない。ゼロにするかお金を付けるか結局行き着く先は商売ではないのである(まあ最後には騙して利益を出すのだが)。

 しかし、そんなメーカーの押しつけの時代は1月9日に遂に終わったのだ。実は、iPhoneにはありふれた機能しかない。比較をすれば他社のスマートフォンの方が優れた機能を搭載しているだろう(EXCELやWORDをビュー出来るのが優れた機能とは思わないが)。iPhoneは、当たり前のことが当たり前に出来るように設計されたUI(ユーザインターフェイス)が搭載され、マニュアルを読むこと無しに慣れだけで操作ができる。ただそれだけのことで時代のパラダイムを変えてしまったのだ。

結論:ソフトウェアとはハードウェアの下請けではなく、ハードウェアの統率者なのだ。ソフト会社なのに、それがわかっていないMicrosoftはいつまでたってもマウス以外に見るべきハードウェアを作る事が出来ないのである。

木曜日, 1月 18, 2007

出来過ぎ

 Appleの四半期決算の報告があった。iPodは10〜12月期に2,100万台を販売。前年同期比で50%のアップ。Macも160万台と大幅(26%アップ)に販売数を伸ばした。iPhoneの売り上げ予想を1,000万台とするのも頷ける数字である。iTunesでのダウロード販売数も年間12億曲(単純計算で12億ドルということは全世界でダウンロード販売金額合計20億ドルの6割以上がAppleの販売と言うことになる。実際売上数でAmazonを越えた)とまさに破竹の勢いである。

結論:儲かってまっせ。

水曜日, 1月 17, 2007

モバイルとブロードバンドと

 携帯電話で音楽をダウンロードしている人間は、携帯サイトとiTunesの違いを理解していない。パケ放題契約をしていれば確かにここのダウンロードには料金は発生しないが、48Kbps(LISMO)と160Kbps(iTunes)の音質の違いはいかんともしがたい。低い音質に対して高い料金を払うというのがそもそも理解しがたいのだが、きっとLISMOを利用している人間はiTunesの便利さを知らないだけなのだろう。

 iTunesでは、ブロードバンドを使って文字通り通信費無料で、高品質で低価格の音楽を手に入れられ、全てのコンテンツ(音楽もビデオもオーディオブックも)を一元管理してくれる。データの転送はユーザを煩わせる事なくドックかケーブルにデバイスを接続するだけだ。あとはどんな馬鹿でもデータの転送を失敗する事はない。

結論:PCを持っていないならば話はわかるが、持っているのにiTunesを利用しないとしたらそりゃ単なる白痴(たわけ)である。

いよいよApple登場

 本当かどうかは知らないが、バレンタインデーにiTunes Storeにビートルズの楽曲が登場しそうである。まさか、Apple Corp(ビートルズの会社)とApple Inc.(Jobsの会社)が統合なんて事はないだろうが、あっても驚かないのがマッカーなのである。

結論:最初の3ヶ月間だけiTunesの独占になると言う事らしいが、恐らくその時に新しいiPodも発表されるだろう。あまりに新しいnanoとshuffleが売れているためにiPodの売上合計額が下がっているらしい。ここらで真打ちの登場と言うことだ。

月曜日, 1月 15, 2007

パテント切れ

 iPhoneの商標権を持っているのはうちだとCiscoが訴えたのだが、どうもAppleがiPhoneという名前で携帯電話を出しそうだと言うので、パテント切れのあとの猶予期間を使って商品発表を行ったようである。

結論:パテントが切れるまで商品を出さなかった場合。商標権は消えてしまうと言う事だ。どうやらCiscoには余り勝ち目はないようである。

金曜日, 1月 12, 2007

iPhoneは日本では受け入れられない

 今すぐにでも国を捨ててアメリカに移住したいとさえ考える筆者としては非常に残念な事なのだが、日本でiPhoneがあのまま形でリリースされる事は無いような気がする。その大きな理由は、Ciscoの訴訟でもかいま見ることができる。どういう話かと言えばCiscoとの交渉の同意条件であるCiscoのシステムとの連携(要するにCiscoのシステムに合わせろということ)には賛成できないからAppleが交渉を打ち切った事に由来するのだ。

 つまりAppleは今回アメリカにおいてCingularを選んだ理由は全米一だからと言うのは関係ない。iPhoneのサービスはCingularの用意するサービスを一切利用しなくても実現できることを条件としてCingularが飲んだ事によるのだ。翻って日本のキャリアは自社の提供するサービスで課金することを利益の源泉にしているためiPhoneのように基本はWiFiを利用したネットサービスを行われては困るわけだ。iTunesを使って音楽をダウンロードされたのでは日本のキャリアのビジネスモデルは通用しない(日本ではハードを売って儲けるビジネスモデルは未だにない)。だから日本のキャリアはどこも(Docomoだけではない)、ハードは欲しいがAppleのサービスは非常に困るのだ。だから音楽配信や映画の配信と同じで日本ではすぐには実現しそうもないのである。

 Appleのスマートフォンが日本に登場するには既存のサービスを捨てる決断が必要だ。今の日本のキャリアにそれを期待するのは少し無理がある。やはりあの電話を使いたかったらアメリカに移住しかないのだろうか。

結論:たったひとつの方法はWiFiサービスを行っているキャリアと手を結んで携帯の電波無しにサービスを始めてしまう事しかないだろう。そんなことをしそうな会社はYahoo!だけだ。いずれ携帯電話は時代遅れになる(恐らく2011年のデジタル元年あたり)。その時に手を挙げても遅い事をキャリアが分かっていれば良いのだがと思うのは私だけだろうか。

Intel入ってない

 iPhoneに使われているチップはIntel製ではないと正式にコメントが発表された。PowerPC系のチップを使ってないとしたらAppleのOSXは様々なチップで使う事が出来るものだと言う事になる。

結論:OSXはもしかしたら化け物OSかもしれないぞ。

木曜日, 1月 11, 2007

OSX

 iPhoneの発表の中で使われているOSは、”OSX”だと公表された。恐らくMac OSXのサブセットだろうと高を括っていたのだがインタビューでOSXその物だと答えていた。つまりあの大きさのデバイスにフル機能のOSX(これがLeopardのコアの部分だ)が全て載っているのだ。それだけではない。Jobsは”Mac OSX”とは呼ばずに”OSX”と発表していた。

 勘のいい人は気付いたかもそれないが、この発言はまさに新しいAppleの誕生を示す重要な言葉なのだ。つまり”OSX”はMacのOSからApple製品全てに実装されるOS(SONYや松下も家電用OSを開発しようとしている)へと進化したことをちょっぴりと示したわけだ。但しそのことに言及していたのは松田純一氏だけ。私も流石に見落としていたのである。社名を変えた理由もそこにある。つまり今後Appleから出てくるデジタル製品には全てOSX(サブセットではない)が載り、それらはMacをコントローラーとして同期されると考えるべきなのだ。

結論:Appleはもうコンピュータ会社ではなく。デジタル家電のOSを持つ会社に生まれ変わったのである。OSXはもうMacだけのOSではなくなった。完成したOSを持たない家電会社はもう勝ち目はないのである。そう言えばJobsは前から”Mac OSX”をライセンスする事は絶対無いと言ってきたが、これからはMacが付かないのでライセンスをしても嘘を付いた事にはならない。Jobsとは、そう考えておいた方が良いくらいに凄いのである。

iPhoneからiPodを除けば

 昨日はiPhoneからPhoneを取ったらと言う話をしたが、さて今日はiPodの機能が無かったらどうかを考えてみたい。

 ボタンのない構造(今までにワン・ボタンの携帯電話などなかった)、OSXをベースとしたシステム(サブセットと考えていたがフル機能のOSXを実装。Windows CEとは話が違うのだ。Machも、OpenGLも、Cocoaも、Core Animationも実装しているしCPUもIntel製だ)、今までにないUI(スマートフォンやPDAにはキーボードやスタイラスペンが必要だった)。どれをとってもそれだけで通用する機能を含んでいそうだ。

 サードパーティ製のアプリや自作のプログラムをインストールできないと言われているが、Google Mapがアプリとして提供されているように、iPhoneのアップデート機能によって新たなアプリケーションやWedgetsが逐次追加される事は間違いないだろう。Docomoの”Iアプリ”のようにユーザが自分で購入する形になるのかどうかは分からないが、Appleの目の届かないところで勝手な事はさせないと言う意味と考えれば良いのである。

 今のところサポートしていないVoIP機能もiPhoneの玉数が市場に溢れた頃に当然標準装備される。そんなことは分かり切った事だ。W-CDMA版の開発も行われていると一部に出ているが、CDMA2000方式の方が通信方式としては優れている部分もある。日本で本当に登場するその日までキャリアがどこになるかなどと考えても仕方がないのである。

結論:ただの携帯電話と考えても確かにJobsの言うようにスマートフォンの”再定義"と考えるべきだろう。

iPhoneで”サージェント・ペッパーズ”を選んだわけ

 キーノート・スピーチのDemoでiPod機能を使っている時にJobsが、ビートルズの”サージェント・ペッパーズ”から1曲目を選んだのが気になった。結局キーノート・スピーチでポール・マッカートニーが登場する事はなく気を持たせるのもいい加減にしろと感じたかも知れないが、それはiPhoneではなく次期iPodの発表の時のお楽しみと言う形になるのではないだろうか。Ciscoとの交渉もまとまってもいないのに”iPhone”という名称を勝手に使う事に決めた(商標権はCiscoの子会社が持っている)位だから、そんなことは意に介さないというか逆に早く交渉に出て来いと言うJobsからのメッセージと考えるべきだろう。

結論:デジタル家電の進む道を出井氏にサジェスチョンして反感を買ったよう(結果はJobsの方が正しかったのだが)に、Jobsは意味の無い事はしないし必ず交渉は行っている。但し相手がそれに従わなかった時に相手を無視するというのが彼のやり方なのである。Ciscoがいくら怒っても”iPhone”という商品はもうAppleの携帯電話の事になってしまったのである。

水曜日, 1月 10, 2007

iPhoneからPhoneを除けば

 今回のiPhoneから携帯電話機能を外せば、それが新しいiPodだ。つまりiPodは手の中に入るMacに生まれ変わるのだ。携帯電話以外のワイヤレス機能を実装していればPDAなどという時代遅れのデバイスはもういらないのである。

結論:iPhoneは携帯電話機能が載っている事に意味があるのだが、無くても十分に売れるデバイスなのである。

iPhoneは、携帯電話+iPodではない

 Appleが発表した(発売はまだ先だ)”iPhone”とiPod機能のついた携帯電話だと言う間違った定義づけを行っている馬鹿がいる。これは日経BPだけではなく多くのメディアがそう捉えているようだが、明らかに何も分かっていないのだ。iPodと携帯をドッキングさせた商品は既にMotorolaから出ている。これが所謂、Walkman携帯と同じジャンルの商品だ。”iPhone”とは携帯電話とドッキングしたMacであってiPodではない。だからこそOSXのサブセットが組み込まれているわけだ。

結論:これが日本で発売されたら私は間違いなく買う。そしてノートPCを持ち歩かなくなるだろう。そう言う意味を持った商品なのだ。木を見て森を見ない(森が見えないか?)連中が世の中には多過ぎるのである。次期バージョン(気の早い話だが)では、iChatが組み込まれる。他のアプリだって搭載されるに決まっているのだ。

AirMac Extremeのニューモデル

 毎日使っているのでその有り難みがよく分かるAirMacが802.11n(gの5倍の速度と2倍の距離で通信可能)のドラフトを正式にサポートを表明した。これでこっそりバージョンアップされていたCore 2 DuoマシーンとAppleTVが高速無線LANで結びつけられる事になったわけだ。

 これは地味な製品かも知れないが実はこれがあれば、ディスクなどというレガシーなデバイスは必要なくなるのだ。理論値としては秒間30メガバイト近く(ビットではない)のデータを無線に載せる事が出来るのだから、夜間などのMacのアイドリング時にダウロードしたフルハイビジョンの動画さえストリーミング転送させることが出来るのである。

結論:こいつは実に地味だが凄い。もしかすると次にAppleはアナログレコードを蘇らせるデバイスを作ったりするかも知れない。少なくともBDよりもコンテンツは腐るほどあるのだ。私がJobsならきっと出す。

JobsついにApple ComputerのCEOを辞める

 かねてから一部で噂されていた事だが、Steve JobsがApple ComputerのCEOを辞める事になった。今後はAppleと言う会社のCEOだ。

結論:今までコンピュータ会社の余技のように思われていたコンシューマー商品をどんどん発売するために社名からコンピュータを外す日がとうとうやってきたのである。これから噂されている大型ディスプレイ(要するにテレビ)などがどんどん売り出される。うかうかしているとSONYは全ての分野でAppleにやられてしまうかも知れない。

Appleが出すからには

 待望の”iPhone”が正式に発表された。OSXのサブセットを組み込んだ完全なスマートフォンだ。NG(次世代)のiPodで使われるかも知れないと噂されていた技術を全て”iPhone”につぎ込んでしまったのだから次のMacがどうなるか分からなくなってしまうくらいの驚きだ。

マルチタッチ:タッチセンサーはマルチタッチでフィンガーアクションで画像の拡大縮小を行える
モーションセンサ:縦横を判断し画面を自動で回転させる
マルチタスキング:完全なマルチタスクで処理を行える
ワイアレス:Bluetooth、802.11b/g、EDGEネットワークを使えば携帯電話としてネットに接続する必要はない
フルアプリケーション:SafariやWeidgetがMacと同じように使える
iPod:完全にnano以上の機能を搭載している
連携:iTunesだけでなくMacのアドレスと同期
入力機能:QWERTYを使って(テキストフィールドにフォーカスすると自動的に表示される)

結論:言葉ではその凄さが伝わらないかも知れない。是非Appleの”iPhone”のページで確認して欲しい。これとWalkman携帯は全く次元の違うデバイスだ。比べる奴はただの馬鹿だろう。どれも既にある技術だが、それを組み合わせてこれだけのプロダクツにするセンスは申し訳ないが今のSONYには無い。

月曜日, 1月 08, 2007

Windowsじゃやっぱりダメ?

 久しくMac用のビデオ編集ソフトから手を引いていたAdobeが正式にMac版を復活させる事になったが、理由は単純でWindowsのシェアとビデオ作成者は関係ないと、商売を始めてみて今更の事に気付いたのである。要するに誰もが使うわけではないソフトではAppleのシェアはぶっちぎりに大きかったと言う事だ。Appleに冷たくした(侮ったともいう)ためにMacユーザーは一気にFinal CutなどのApple純正のソフトに一挙に言ってしまったのだ。Apple純正のアプリに問題が無いわけじゃないが、選択肢として、それしかなければユーザーはそれを使う。単純な話なのである。

結論:今からプロ用を出して間に合うのかは定かではないが、世の中には健全な競争があった方が良いのである。

金曜日, 1月 05, 2007

Vistaを使う奴なんて...

 満を持して(時間切れとも言う)発表されたWindows Vistaの評判は芳しくない。大体OSが原因でスペックが高いマシーンが必要となるのはMicrosoftの伝統なのだが、出来る事が変わらないのに見た目のために金を出さなければいけない理由がどこにあると言うのだろう(ないと思うぞ)。

 Leopardが出ていないので軽々しく言えないのだが、LeopardがPowerPCで使えないほど重くなるとは思えない(世代落ちのマシーンにもインストール可能)のと比べ、どうしちゃったのという状態なのである。Macでサクサクと行える事が行えないOSって設計ミス?と突っ込まれても仕方のない状況なのだ。いくらPCが売れていると言ったて既に世間に出回っているマシーンにインストールできないのでは売れる数など知れている。バンドルでしか出ないOSなんて本当にいるのだろうか。

結論:PC Watchで好きになれないと書かれるようじゃ、日本じゃ売れないぞ。