木曜日, 12月 30, 2010

2010年のAppleを振り返り、2011年を仰ぎ見る

 Appleが始めから終りまでほぼ話題独占だった2010年も後僅か。Apple以外も含めたベスト&ワースト(ただAppleを褒め、Androidを貶すだけだったが)では、触れなかったAppleのプロダクトやサービスも含めておさらいをし、その上で来るべき年に何が起こるかを予想してみたいと思う。
 
iPad:CESでお披露目されたWindows版タブレットを嘲笑うかのように発表されたiPad。Google非公認のGALAXY TabなどのAndroid版タブレットが登場するまではタブレットと言えばiPadだった。同時に、KIndleに続けとばかりに登場した電子書籍リーダーに対してもカウンターパンチを繰り出し、ビッグスリーの一郭を占め我が世を享受しようとしていたSONY Readerをその他大勢の中に叩き落としてしまった。その上、縮小傾向にあったモバイルPCの中で唯一元気のあったネットブックにさえ時代遅れの烙印を押す結果になった。iPadは情報端末としてのPCのあり方を根本的に変えるデバイスだったのだ。
iPhone OS 4.0(現iOS):iPadの発表の後を追うかのように発表されたiPhone OS 4.0。Flashの非サポートとモバイル広告のプラットフォーム「iAd」もiPhone OS 4.0の機能として紹介される。Flashの非サポートなど戯言だと開発者(Flashアプリのと但し書きが付く)から非難の声が上がるが、まだ一年も経過していないというのに既にFlashだけのWebなどありえないと言われる程世の中は変わってしまった。Flashが無くなる訳はないと私に言い切っていた情報システムのチーフは間もなくその任を解かれる予定(それだけが理由ではないが、考えがもう時代には付いて行っていなかった証拠)。
MacBook Pro:何時搭載されるのかと噂されていた「Core i」シリーズを載せたMacBook Proが登場。1回のフル充電でほぼ一日使えるノートPCの登場である。筐体はほぼ旧モデルのままだったので次は大幅に変更になるだろう。価格は更に低価格となり
iPhone 4:情報管理が日本の情報機関よりは厳格と言われていたAppleだったが、iPhone 4の情報が漏えい。それもガセではなく明らかに本物だったから正式発表前にモデルの詳細が世界中に分かってしまう結果に。発売を開始したiPhone 4は、世界中で爆発的に売れ同時期にGoogleが発表した「Nexus One」が霞む結果になってしまった(売れなかったのはそれだけが原因ではなかったが)。金属ベゼルをアンテナにしたために電波が減衰するとの苦情が相次ぎ一時は大騒ぎになるが、それも売上の足を引っ張るような事にはならなかったのは、ユーザビリティの賜物だったのである。
iPod touch:9月1日にスペシャルイベントが用意されたため今度こそビートルズかと噂されたが結果はiPodのフルリプレース。噂通りにカメラを搭載したtouchが登場。文字通り電話機能のないiPhoneに進化を遂げた。nanoもタッチスクリーンに代わりアナログ時計表示を活かすnano用のベルトがどんどんデビューする副次的効果さえ生む結果となる。
Apple TV:趣味に過ぎ無かったApple TVが全く新しい姿で登場したのはGoogle TVが発表された直後。趣味に過ぎ無かった当時のApple TVにWeb機能を付けただけに見えるGoogle TVは新しいApple TVの前に見る影もない状態に追いやられる(これで勝負が付いたとは言わないが、あのままではどうにもならないのも事実である)。iBookさえ発表出来ない状態の日本なのに発売に合わせて映画の販売とレンタルがスタート。まだコンテンツは多くはないが、操作の簡易さとストリーミングのスムーズさは間違いなく他の追随を許さないレベルなのだ。
Lion:iOSのインターフェイスを取り入れたマルチタッチ操作が可能なOSXを発表。来年正式に発表される時にはマウスではなくMagic Trackpadが標準で装備されるのではないかとさえ思えるのだ。「Back to the Mac」は単なる保守反動ではなく、誰でもが使えるコンピュータを作ると言う原点への回帰宣言だったのだ。もうWindowsに悩まされる必要はないというAppleからのメッセージだったのだ。
Xserveの終焉:クラウドの時代に大して売れていなかったサーバ専用機を作り続ける意味はないと結論づけたのだろう。寂しくもあるが
The Beatles:Jobsの夢が実現。再来年までの独占配信。独占契約が切れた時にはもう欲しい人には行き渡った後なのだ。
MacBook Air:エグゼクティブのオシャレアイテムに過ぎ無かったMacBook Airが真のサブノートとしてリニューアル。全モデルゼロスピンドルとすることで処理速度を決めるのは単純にCPUではないと言う事を教えてくれた画期的なマシーン。年明け早々にモデルチェンジされるMacBook ProからDVDが外されるとの噂もあり、Appleの製品からHDDが無くなるのは時間の問題のようである(Mac Proは別だろうが)。

 さて、来年の事となれば当然iPad 2とLion、そしてCDMAのiPhoneとiPhone 5なのだが、長くなってしまったので次回に。

結論:2010年はAppleに始まりAppleに終った1年であった。2011年はそれ以上に大きな変化を巻き起こす事は間違いないだろう。

ガラパゴスの理由

 今はそんなバカな事をいう間抜けは殆どいなくなった(残念な事にまだ絶滅はしていない)がiPhoneが日本デビューした当時は、赤外線通信ができず、おサイフ機能が無く、フロントカメラも無く、ワンセグが見られず、iモードが使えないからiPhoneは日本では受け入れられないと言うのが世の識者(日本のメーカーから金を頂いている人達の事)の認識だった。もちろん一番貧弱なインフラしか持たないSoftBankの通信網を使うのだからまともに使えないという意見は同意出来たが...
 
 日本のケータイをガラパゴスと名付けたのは中嶋聡氏だが、それは別に現在のような否定的を当初から持っていていたわけではないとblogに書かれている。勿論、独自の進化がヌエを生み出してしまったのは間違いないのだが、iPhoneが世界で通用しているのが独自の仕様であることは間違いないので、独自進化イコール井の中の蛙にはならない訳である。ガラケーで当たり前に使われている技術は日本以外では全く意味を持たない。
 
 ワンセグなどは一番分かりやすいが、日本以外では赤外線通信ではなくBluetoothが当たり前だし、今回のSoftBankのおサイフシールを見れば解るようにおサイフ機能でさえ複数が混在しているし、電子書籍のフォーマットも統一の気配さえない(AppleがePub3をデファクトにすればそれで決まりになると思うが)。要はどれも世界に持ち出せない(持ち出しても現在では相手にされない)技術なのだが、それは技術的に劣っているからではなく世界標準にしようと世界に打って出なかったからなのだ。日本以外ではそんなサービスを思い付いていなかった時代に国内市場から海外に出ていっていれば日本のメーカーが韓国のメーカーにしてやられる事などなかったし、iPhoneさえ出る幕はなかったのかも知れない。

結論:諸悪の根源は黙ってキャリアの言う事だけを聴いていれば全ての端末を買い上げてもらえるというビジネスモデルに安住し、世界で通用するサービスが使える端末を開発しなかった事にある。要はメーカーのトップが井の中の蛙だったから気がついたら置いてけ堀になっていたのである。

Apple製品が使えないビル・ゲイツファミリー

 世界で唯一Apple製品(OSXだけでなくiOSで動くデバイスも)が相変わらずビル・ゲイツ家では使えない(恐らく子供達だけだと思うのだが)らしい事がメリンダへのインタビューで明らかになった。iPodではなくZune一筋、iPadのブレイクなどまったく関係が無く、MacBookを仕事に使っている話は事実無根のひどい噂だとキッパリ。

結論:JobsがOpenStepの入ったThinkPadを使っていた時もMacを使っていたビルが、あまりの駄目さ加減にMicrosoftを見捨てた現在MacやiPhoneを使っていないとは到底思えないが、少なくとも家の中で大っぴらには使えない事は間違いないようである。ビルと金正日がMacユーザなのは昔から常識なのだが。

結局、iOSのUIを越えられなかった2010年

 Androidのスマートフォンが多数リリースされた2010年後半、不動の一位を守り通していたiPhoneも売上ランキングで抜かれる日がやってきた(16Gと32Gを合わせて単一モデルと見れば圧倒的に不動の一位。IS03の2倍近くになる)。メーカによって手を入れる事が可能な為ガラケー化さえ可能なAndroidだが、各社各様のサービスに終っているのは間違いなく、日本におけるAndroidは結局ガラパゴスな端末になってしまっている。
 
 特に日本のメーカーはどれだけ余計な機能を組み込むかに時間を裂いているのは間違いなく、ユーザの使い勝手は後回しになっているのは間違いない。iPhone 4のように指の動きにぴたりと追従する操作や感性を刺激する気持ち良さははシステム上の制約で無理なのはしかたないにしても、誰もが直感で使いこなせるUIが出てこなかったのはメーカーの怠慢だったのである。Androidに欠けているのは使用されているフォントからも解るように「美しさ」に対するこだわり。XP以前のWindowsのフォントよりはマシなのかも知れないが、それではMacを使った事があるユーザには通用しない。私がWindowsを使わない最大の理由が汚い画面(フォント)を見たくないからだと言ってもWindowsユーザには何の事だか分からないように、Androidユーザにも理解出来ないかも知れない。

 IS03はモリサワを使っているのでiPhoneと同じように画面がきれいらしいが常駐ソフトが多すぎてまともに1日使えないのではお話しに...

結論:機能の多さではiPhoneを凌駕するAndroidフォンは腐るほどあるがiOSを越えるUIを持ったAndroidはない。それどころかAndroidが2.2になっても設定の複雑さは解決されておらず、未だにproxy設定が出来ないのだから社内のネットワークには繋ぐなと言う事らしい。Apple TVがproxy経由を使えないのはストリーミング再生の障害になるからだろうがAndroidに実装されていない理由は全く不明なのだ。

水曜日, 12月 29, 2010

耄碌爺の戯言

 ここ十年くらい大前研一の考えと私の考えの乖離は広くなるばかりなのだが、週刊ポストの1月7日号の記事(買った訳ではなくlivedoorニュースを閲覧)を見たら、AppleはMacと同じ過ちをスマートフォンで犯し、Androidに負けると書かれていた。
 
 ハードを持っていた為に失敗したMac(今のMacの成功をどう考えているかは知らないが、恐らくシェアを取る事が勝ちだと勘違いしているようだ)と同じように、iOSをライセンスしなければ生き残れないと言う20世紀の論理から一歩も出ていない大前研一。ハードを持たないMicrosoftがその影響力を恐ろしい速度で失っている現実が全く見えていないし、Androidが「Nexus S」を再び作らなければならなかった理由(メーカに好きなようにさせていたらAndroidその物が空中分解してしまう事に対する恐怖心)も分からないようだ。
 
 曰く「OSとハードを販売し、さらにコンテンツのダウンロードでも儲けるという偏狭な垂直統合モデルに固執するのか理解に苦しむ」、「いま中国では、iPhoneの海賊版(見た目がiPhoneなだけで、iOSが動くわけでもアプリが購入出来るわけでもない模造品)がたくさん売られている」と言う事らしいが、iPhoneやiPadが売れているのは見かけではなくiTunesやApp Storeで好きなコンテンツを他のどのサービスよりも簡単に手に入れられるからである。それが可能になっているのは大前研一が否定する垂直統合(それもワールドワイドで)のエコシステムが存在するからだ。
 
 コンテンツからの利益は副産物にすぎず(利益を考えていなかったのにその販売量が膨大な為バカにならない収益が結果として生まれただけだ)完全にパッケージ化してマニュアルも無しに使えるデバイスを言い値で買ってもらうのが現在のAppleのビジネスモデル。Microsoftにはそれが出来なかったから現在の体たらくがあり、Androidの最大の問題は現実を無視した理想主義が渾沌を生み出している事にあるのだ。

結論:余計な事を言わなければ晩節を穢さずに済んだのに...物理的な老いは仕方がない事だが、精神的に歳を取ったらお仕舞いなのだ。

火曜日, 12月 28, 2010

Windowsのタブレットが駄目な理由

 MicrosoftはタブレットにどうしてもWindowsを入れたいようだが指で操作する事を前提に作られていないOSを無理に載せようとした結果がHPのSlateだったのは誰もが承知しているのに、Microsoftはそのことを全く理解していない。何故ならOSを一から作り直すのではなく動作するチップをIntelのAtomからARMのチップに換えれば改善されると考えている節が見受けられるからだ。
 
 HPのタブレットが情けない物になってしまったのはチップのせいでは無く(多少はあるだろうが主因ではない)、OSがあんな貧弱なハードで動くような代物ではなかったことはネットブックで使い物にならなかっただけで分かりそうなものだがそれを理解していないのだからiPadを打ち負かすタブレットが直ぐに出てくるような事はないのだ。本来、タブレット用にも対応すべきWindows Phone 7も出来損ないだが、それさえもMicrosoftはタブレット用にしようとは考えていない。彼らの頭の中にあるのはフル機能のOfficeが動くタブレットであり、その為のOS(実用になるかなどどうでも良いのだ)なのだ。
 
 iPhoneという見本がありながらKinで大失敗をしでかしたMicrosoftは、去年のCESでAppleに先駆けてSlateを発表し、僅か数日後に登場したiPadに鼻を明かされる大失態を演じたのにCES2011で同じ過ちを犯そうとしている。いつ正式リリースが出るかもわからない未完成のWindows 8を載せたタブレットをお披露目しようと言うのだ。確かに各社がお義理で披露するWindows 7タブレットが見違えるものになっている事は万が一にもないだろうが、だからと言って何も単なるモックにすぎないWindows 8タブレットを人目に曝すことはない。Google TVがApple TVの返り討ちにあったように醜態をさらす結果に終るだろう。

結論:MicrosoftがWindowsで成功出来たのはAppleがいなかった(JobsのいなかったAppleは単なる抜け殻だった)からである。Microsoftが息を吹き返すには社内のヒエラルキー(Officeチームが頂点に君臨)を破壊するしかない。Officeを動かす為のOSの開発という呪縛から逃れられない限りタブレットの世界でMicrosoftが成功する道はないのである。

MacもPCにすぎないと言われる日?

 iPadが登場した事によってマウスやキーボードを必要とするPCが全ての人に必要なデバイスではないことが証明された2010年。ユーザインタフェイスの優れているMacでさえ(Windowsユーザではそう考えていない人も多いようだが、物を分からなない人がどう考えていようが知った事ではない)iPadのユーザビリティと比較したらPCに過ぎないと言われる日が来るだろうと言う意見も世の中にはあるようである。その考えに対するAppleの回答の一つはLionで用意されるLaunchpadだろう。Finderを使わずにiOSの様にアプリケーションを起動出来、アプリケーションをフルスクリーンモードで表示する事が可能になる。当然、Mac用に準備されているApp Storeに登場するアプリケーションもフルスクリーンを活かし、タッチパッドでの操作を前提にしたものが数多く発表されるだろう。そして、その先に待ち受けているのはiOSアプリを実行可能な互換レイヤー。ユーザビリティを考慮せずにタブレットでもPC用のアプリが動けば良いと考えているMicrosoftに対し、ユーザビリティの拡張によってiOSアプリをOSXの上でも実行可能にしようと着々と進化を続けるApple。
 
 どちらの方向性が正しいかはiPadを使いこなせるユーザ層の急激な拡大を見れば明らかだろう。

結論:MacもPCにすぎないと言われる日はきっと来ないが、Windowsが世界を支配していた事を知らない人の方が多くなる日は来るような気がするのである。

これこそ本当のキラーアプリ

 燃費の悪ささえなければ突込む事が少ないなどとGIZMODOに書かれているIS03(それだけで十分終ってると思うのだが)。余分な機能(ハードウェア)を全部載せる為にバッテリ容量を押さえる(たった1020mAh)と言う苦肉の策が功を奏して信じられない速度で目減りするバッテリ残量。その上この端末を必要とした人には必須のガラケーアプリが常駐アプリで動き続けているのだから、限られた資源を奪い合い速度だって犠牲になるという素晴らしい仕様に...
 
 そんなIS03を少しでも長く使う為に登場したのが常駐アプリをぎょう虫のように駆逐するキラーアプリ。中には不要なアプリを殺す為に常駐させるとその方がバッテリ消耗が大きくなるなどと言う本末転倒なものまで揃っているところはご愛嬌なのだろうが...

結論:不要な常駐アプリを殺すアプリがキラーアプリになるとは言語道断なのだが、IS03ユーザには必須のアプリである事は間違いない。人の不幸を笑ってるだけでは仕方がないので早速IS03ユーザにインストールを勧告したのだ。

Logitech、「Google TVデバイス出荷停止」報道を否定

 Googleがソフトウェアの改良の為、まだ製品をリリースしていない東芝やLGなどに機器メーカーにGoogle TV搭載機の発売を延期するように求めたと報じられた事を受け、既に製品をリリースしているLogitechも要請を受けて出荷停止していると報じられたが、Logitechはそんな事はしていないと否定したようだ。

結論:恐らく出荷停止ではなく追加受注が無いだけなのだ。

月曜日, 12月 27, 2010

2010年ベストプロダクト&ワーストプロダクツ

 今年ももう後僅かと言う事でベストプロダクツなどの発表があちこちで行われているが、日本の様に提灯記事を書く必要のないアメリカのサイトでは中々辛辣に評価を下してくれているようである。All Things Digitalではベスト3にiPadとiPhoneが入り、ワースト(糞)の方にGoogle TVとDellのStreakが目出度くノミネート。Google TV(LogitechのSTB)などセットアップは約40分とかなり順調に出来た(Apple TVでそんなに掛かったらゴミ箱行きだ)と書かれ、ワイアレスのキーボード(Webなんかサーフィンしようとするからいけないのだ)で快適な操作(オプションのボタンだらけのリモコンよりは格段にマシ)を強いられたのでは改めてPCの素晴らしさを知る事になるに違い無いだろう。LogitechはGoogle TVを一次出荷停止としたようだが、その理由はOSの大幅アップデートがあるからなのだろうが未完成のサービスを見切り発車(Appleにはとにかく負けたくない)で出してしまった代償は取り返しもつかないのではないだろうか(後出しでAppleにあれだけシンプルなApple TVを低価格で出されたのでは立つ瀬もないだろうが)。
 
 ワースト1はDellのStreakなのだが、一番の理由はタブレットとは言えないサイズ(一回り大きいスマートフォンにどんな意味があるのか?)。出来る事はスマートフォンと変わらないのに大きくなった分重くなっただけなのだから確かに存在意義は全く無く、その上アプリの調整の手を抜いているからまともに動かないというおまけ付きだ。Android OSよりも性もないWindows 7を載せたHPのSlateが一番で無かったのは非常に残念な話である。というわけで、ここからは私の番付を。
 
ベストプロダクツ
1位:iPad
既存のPCに引導を渡すために登場した最初のデバイス。一般ユーザにPCが不要だと言う事を気付かせた功績はiPhoneでケータイを時代遅れにしたよりも大きな意味を持つのだ。次期Mac OSのLionには一部iOSに準じたインターフェイスを取り入れているが何れはインターフェイスだけではなくアプリも取り込まれる事だろう。
2位:MacBook Air
一部のエグゼクティブ向けのおしゃれなノート(実用よりはデザイン重視。価格は高いのにパフォーマンスは廉価版以下)だったAirを誰もが使える超軽量ノートブックに変身させたのには正直ビックリ。PCのパフォーマンスを上げるのはCPUだけではないことを身をもって示した目から鱗のプロダクツとなった。同じ設計思想でゼロスピンドルになった次期MacBook Proが何時出てくるのかだけが気になるのだ。
3位:iPhone 4
Appleの設計によるA4チップを搭載し登場したiPhone 4は、進化はこうあるべきだと世に示した。Wi-Fiだけの機能だがFace Timeを初めて実装した意味も大きいだろう(次のiPadにも確実に載る)。
4位:Galaxy S
初めてまともにiPhoneと比較する意味を持ったAndroid端末。まだまだ作り込みが足りないところはあるが、それでもXperiaなどと比べれば...

ワーストプロダクツ
1位:IS03
ガラケーとAndroidの良いところを組み合わせると悪いところばかりが出てしまうと言う事を世に知らしめた初めての端末。予備バッテリがないと使い物にならないモバイル機器(ガラケーばかりの時にiPhoneはバッテリーが持たないから駄目だと散々言われたがIS03ほど酷くはなかった筈だ)。揚げ句の果てに予備バッテリを充電する手段が本体だけに限られているなんて信じられない。恐らく1日持つバッテリを載せたらKIndleの方が軽いくらいの重量になってしまったことだろう。
2位:IS01
約束ではないが努力目標だったOSのアップデートを断念。実用にならなかったのだから仕方がないと言えるのかも知れないが、それにしても大した事が出来ないのにこのザマはなんなのだろう。Androidを盲信したら痛い目に遭う事にあるぞと教えてくれたことは評価出来るのだが、そんなものを平気で商品にしてしまった責任はメーカーが取るべきだろう。みんなきっと金返せって思ってるぞ。
3位:HP Slate
CESでのお披露目だけなら洒落で済んだのに、本当に商品として出荷してしまったHPのSlate。同じ筐体でwebOSを搭載した端末を来年には出すつもりのようだが、指で快適に操作出来ないようなタッチインターフェイスのどこに存在意義があるというのだろう。

 ぶっちぎりで他を圧倒したAppleとシャープ。良い方と悪い方にきっちり分れているのは誰も目にも明らかだが、Androidで動作する端末にGALAPAGOSなどとネーミングしてシリーズ化し、全社を上げてAndroidを貶める事に力を注ぐシャープとiOSによって世界を変えようとしているApple。さて、その結末は?

結論:Android陣営がみんなシャープのようだったらAppleとっては幸せなのだが、世の中は不幸になってしまうのだ。もうAndroidで変な事をするのは止めてくれ。

シャープの「GALAPAGOS」がありました

 娘のiPod touch用のイヤフォンを買おうと訪れた家電量販店にシャープの電子書籍リーダー「GALAPAGOS」が並んでいた。売り方が特殊な為に家電量販店がどう扱ったものかと考えあぐねていると言う記事が以前出ていたが、誰も触れる事のない端末が売れるわけもないので心配はご無用と言う感じだった。
 
 電子書籍のサンプルが表示されていたのでページを括ってみたが、そのレスポンスはお世辞にも速いとは言えず(Androidのせいなのか、シャープ製のUIの成果は不明だが恐らく両方のせいだろう)、電子書籍専用(WebやSNSは使えるみたいだが、それが良いかはともかくAndroidなのにAndroidアプリが使えそうもない)なのにOSがAndroidである必然性がどこにあるのかが全く不明。10.8インチモデルは一度の充電で10時間(省エネモードにすれば)使えるらしいが、フル充電に7時間掛かるのは問題外。こんなものを出してしまうシャープがガラパゴスになってしまったということなのだ。

結論:2011年の早い時期に累計で100万台売りたいらしいが、そんな台数が捌けるような代物ではないのだ。

金曜日, 12月 24, 2010

何がしたいの?

 Galaxy Tabがマスコミが持ち上げるほど成功しなかったから自棄になったのかは知らないが、節操もなくWindows 7搭載でキーボードを持つGloriaと言うタブレットを3月位に出すそうである。

結論:OSを持たないものの悲しさがプンプン臭ってくるが、自社のタブレット同士が食い合う事に何故気付かないのだ。

夢の固定電話

 最近私は未来の固定電話に関するお話を書く事が多い。そんなblogは見た事が無いと思われる方も多いかも知れないが、OSは型落ちのAndroidでメールもWebもバッチリなシャープ製の3G対応の固定電話の事だと書けば膝を打つ事だろう。
 
 電源に繋がずに一日中使うには予備バッテリーが必須だが(コンセントから開放されたら半日も持たないぞ)、肝心の予備バッテリーは本体でしか充電出来ないので、何時予備を充電するのだと突っ込むしかない仕様(もしかしてAppleがアクセサリをあまり用意しないのと同じようにサードパーティの飯の種を残してくれたのか?)で予備バッテリーを追加でくれる意味が分からない自称スマートフォンのことである。
 
 iS03はモバイルフォンだと勘違いしてしまうととんでもない出来損ないだが、室内専用の固定電話(コンセントに繋ぎっ放しじゃなければいけないが、停電の時にはバッテリでの使用が可能なのも魅力)だと理解出来れば、ガラケーの機能が全て用意されている固定電話なんて今まで世の中に存在しなかったのだから、シャープの目の付け所は流石に違うと評価しなければいけないだろう。Android端末なので(操作感はともかく)インターネットをフルに活用でき、痒いところに手の届く様々なアプリケーションもきっとあるはずだ(使った事が無いし使う気もないので私は知らない)。

結論:モバイルとして使えないのが玉にキズだが、室内専用ケータイだと理解出来れば納得(モバイル出来ると思って買ってしまったユーザは決して納得出来ないだろうが)。

SONY、クラウド型音楽配信サービス”Qriocity”を開始

 SONYがクラウドベースのデジタル音楽配信サービスを始めたらしいが、始めても埒が明きそうもないアメリカではなくイギリスとアイルランドで開始した。2011年にはアメリカやカナダなどに拡大して行くつもりらしいが当初はお約束のSONY製品ばかりで一番対象の多いApple製品向けには予定もしていないのではお話しにならないのでは?

結論:そんなことよりも日本でiTunesにSONYの楽曲を提供する方が先なんじゃないの?

水曜日, 12月 22, 2010

「Windows Phone 7端末」は150万台売れた

 12月21日にMicrosoftが「Windows Phone 7」端末が150万台売れたと公式にコメントした。正しくは通信キャリアや小売店に販売しただけで使ってるユーザが150万人もいると言うわけではないが、少なくともそれだけの在庫を出荷したのは間違いないようだ(販売店の不良在庫が積み上がったとも言えるが)。AppleやGoogleに周回遅れで発売が開始されたWindows Phone 7。口が裂けても実売個数など発表出来なかったのだろうが、市場在庫を含めた数字だとバッサリと切られてしまったのでは立つ瀬がないのでは?

結論:11月に発売開始されたApple TVが漸く100万台到達なので数字上では勝ったと言えるかも(勿論、Appleの方は顧客に渡った台数なので内容は全然違うのだが)。

iPadは大きなiPhoneにすぎない....?

 Motorolaが年明けのCES2011でHoneycombを搭載したMOTOPADをお披露目するのではと噂になっている。自社のホームページでタブレットの予告動画をアップしたからなのだが、その中で「iPadは大きなiPhoneにすぎず、GALAXY Tabに搭載されたAndroid OSは携帯端末のそれだった」と続きベールを掛けたMotorolaの端末に...
 
 GALAXY Tabに搭載されているOSが携帯端末用のそれであるのは間違いない(Googleはそんなものは出すなと言ってる)が、iPadが大きなiPhoneにすぎない(大きなiPhoneは間違いないが、すぎないのではなくだから凄いと捉えないと見誤ってしまう)と侮っているようではAppleに勝つ事など不可能夢のまた夢だと思うのだが...
 
 CDMA版のiPhone 4発表時には大きな変更はないがiPadにカメラが搭載される段階で大幅にiOSに手が入るのは間違いない。その後にiPhone 5となればHoneycombに見劣りするようなものが出てくる筈もない(まさかGoogleがそう考えるほどノー天気でもないだろうが)。AndroidはHoneycombでiPadと同じ土俵に上がろうとしている段階(GALAXY Tabは勝手に大相撲の土俵に上がってしまった素人にすぎない)。GALAXY Tabがメディアで騒がれているほど売れていないのがもっけの幸い(あれがAndroidタブレットの本命だと誤解されていたら市場そのものが死んでしまった筈だ)といったところなのである。

結論:かつてのモトローラー(Motorolaの携帯バカ)が見ても今回の動画の最後のシーンのイメージはダースベーダーみたいな邪悪なフォースを感じるのだが、如何だろう。

火曜日, 12月 21, 2010

SONYはなぜ没落したのか

 SONYはなぜ没落したのかというblogを良い池田信夫さんが少し前に上げていた。池田さんが上げるまでもなく大賀さんに代わった時に没落が始まり(表には見えていなかったがここで準備が整った)、出井さんで離陸、久夛良木で...
 
 グダグダ言っても仕方無いのでバッサリと言えば元々技術者の会社であったSONYが没落した原因はトップに技術的なビジョンを持った者が付かなかったからの一言で終り。ビジョンを持ったトップがいなければどんな技術(開発した技術者が自覚していようが大抵はどうでも良い技術)を持っていようが世の中には受け入れられないだけの話なのだ。
 
 初代のMacBookAirを分解してうちならもっと小さく出来るなどと自惚れてみても人様のOSにすがっている分際で何を宣うのかと突込みを入れたくなるところだが、それを言っても仕方がない。出井さんの失敗はQualiaなどというブランドをこさえてSONYブランドにキズを付けた事で、久夛良木さんはPS3の暴走(原価の方が高い商品を作るのはもう通用しないことに気付いていなかった)で...
 
 まあ、没落の一番の原因はPanasonicで失敗した事業部制にした事。その結果が、はっきりしたライバル商品がiPodしかなかった時代に各事業部で足の引張合いをして音楽プレイヤーそのものを葬り去ってしまった事だった。そこで気付けば良いのに未だにレッドオーシャンばかりを泳ぎたがっている始末なのだ。

結論:例えどんなに大きな企業(Microsoftクラス)でもビジョンを持たないままに新しい事をしようとしてもゴールを知らずに走っているのだからいずれは息絶えてしまう。その途上にあるのが今のSONYなのである。

「Google TV」搭載テレビ、発売延期か?

 Androidで痛い目を見てるのに安易にGoogle TV乗っかってしまったSONY。安請け合いされたコンテンツも得られずに単なる高いおもちゃになってしまい期待されていた冬商戦では全く鳴かず飛ばずに終る(既定の事実)ことになってしまった。それどころか、次を用意し始めた他のメーカに対し出来損ないの状態よりも、もう少しまともになるアップデータを発表するまで出すなのお達しまで出てしまう始末。最初に手を上げたばかりにババを掴まされる事になってしまったのは、ひとえに先見の明がないからなのである。

 それにしてもGoogleのいい加減さが良く現れている。メーカーの事も考えずにどんどんアップデートをかけてメーカーはおいてけぼり。メーカーはメーカーでGoogleの思いは無視して自分たちが出したい時に出したいものをリリース。結局、一番の被害を受けるのは何も知らない(カスゴミの提灯記事を信じてGoogleはAppleと違って素晴らしい企業と思い込んでいる)一般ユーザ。不出来な商品をいじくり回して使いこなし俺様って凄いと悦に入る事が趣味になっている特殊なユーザ以外に理解出来ないような商品を持ち上げるのは無責任きわまりない所業だと思うのだが。売れていないのだからいっそのこと止めたら?

結論:先行逃げ切りになれると思って(まだ誰もパドックに入っていなかったので)走り出したのだろうが走り出した後で無効レースと決定といったところか。誰もいないコースでただ一人走っている姿くらい恥ずかしいものはないのだ。

SONY液晶テレビ販売目標に達せず

 年間2,500万台を販売し黒字に復帰させようと目論んでいたSONYのテレビ事業だったが、起死回生を図った筈の3DとGoogle TVが足を引っ張る形になったわけではないのだろうが結局目標を達成出来ずに2010年を終る事になったそうだ。自社パネル(シャープとの共同?)工場への追加投資を諦め、低価格サプライヤーからの調達に切り換えるかもしれないようだが、ビジョンを持たない企業の姿をさらす結果になったのは間違いなさそうである。
 
 3DにせよGoogle TVにせよ、どこでも出せる商品で利益を出そうと言うのは甘い考え。利益が出せるならば他社にデバイスを出しても良いと考える方が結果的に良ければそれもありと開き直れる度量の大きさが不透明な時代には必要。映画はiTunesに提供を始めたのに未だに音楽は不可侵というのも大人げの無い考えだと思うのだが。

結論:GALAPAGOSで一見鼻息の荒そうなシャープは一方で間違いなく売れるAppleの為にiPhone用のディスプレイを製造する工場を作りそうだし、東芝もApple用にFlashメモリを大増産しそうだ。日替わりで人気商品が入れ替わるAndroidを頼みにしていても始まらないと現実主義にも対応した方が良いとSONYも考えられる賢明さが必要だと思うのだ。

月曜日, 12月 20, 2010

「iPhone 4」を盗むのだけはヤメといた方が良い?

 Androidを盗んだ犯人を捕まえる為にヘリコプターまで出したのに未だに犯人を捕まえられなかったという事件がある一方で、iOS4.2.1で無料サービスとなった「iPhoneを捜す」であっという間に御用となってしまう事件もある。こちらもヘリが使われたそうだが、一瞬で「iPhoneを捜す」のGPS追跡機能で現在位置が判明してしまい逃げ切れなかったのだそうだ。

結論:「MobileMe」の最強アプリを無料にしたAppleに敬礼!もっともSoftBankじゃそう行かないかも知れないが...

「ウイルス対策ソフトを停止してもいい」25%:Avira調べ

 ドイツのセキュリティ企業大手のAvira(私はここのフリー版を使用中)がセキュリティ意識についての調査結果を発表した。回答者の過半数(62.84%)が年間を通してウイルス対策ソフトをいくつも試している事があきらかになったそうだが、約4分の1の人がウイルス対策ソフトが原因でPCの動作が遅くなると考えサクサク動くならアンチウイルスソフトを停止しても良いと考えているそうだ。
 
 PCが遅いからと変なユーティリティをわざわざ突っ込むお人好し(バカの事)も結構いるようだが、PCが遅くなる一番の原因はメンテナンスの不備。以前に書いたblogで取り上げた情報システム使用の非メンテノート(XPのSP2のままだったが、何年メンテをしなかったかが明らか)など電源を入れてからログインが終了するまでに10分以上を要していたものが、糞の役にも立たない自動起動アプリを削除し、レジストリをクリーンナップ。遅いウイルス対策ソフトをアンインストールしてAvira(取りあえずフリー版)に変更したところ1分も掛からずにブート完了する普通のマシーンに変貌した。

結論:遅いと文句を言っている人のPCの多くはCPUやメモリが少ないのに、システムをパフォーマンス優先にもせず、意味も考えずに仮想ディスクを大きく取り、GUIに影響を与えるような変なユーティリティがてんこ盛りになっている。遅くしているのはアンチウイルスソフトよりは使っている本人の場合が殆どなのである。Macだと全く入れていない人がいるので人の事は言えないが...

木曜日, 12月 16, 2010

SONYとフジテレビ、3Dのスポーツコンテンツを制作

 コンテンツがないからではないと書いているそばから、SONYとフジテレビが協力して3Dのスポーツコンテンツを制作すると発表した。フィギュアとかバレーボールなどを収録するようだが、提供する媒体はBSフジやCSチャンネルで決して地デジではない(3Dデータなんて今のままの地デジでは送れないのだ)。視聴者がいないところで流す意味があるとは思えないのだが、3Dを見たいがためにCS契約をするとは到底思えないが、そうするバカがいると算盤でも弾いているのだろう。

結論:算盤なら直ぐにご破算に出来る?

3Dもインターネットも

 アメリカでGoogle TVが売れていないと書いたが、同様に3D液晶も全く鳴かず飛ばずのようである(あくまでアメリカの話で日本がそうだとは言ってませんよ。実際は全く同じですが)。3Dテレビはコンテンツが足りなかったのが敗因だと分析しているようだが、アメリカでもどこかの国と同じように多くの家庭がデジタル化に合わせて液晶テレビに買い替えたばかりなのが実態。飛び出す理由が無いものが飛び出したからと言ってテレビを買い替える程金が溢れている輩など極一部しかいなかったわけだ。中にはメガネを掛けなきゃいけないから売れないなんて見当違いな分析もあるようだが裸眼で見えるようになったって駄目なものは駄目なのだ。
 
 もう一方の何度出しても上手く行かなかったインターネットテレビ(Appleも出してるじゃないかと言われそうだが、ウェッブサーフィン用じゃないのでApple TVはWeb用のSTBではなく足回りとしてインターネットのインフラを使ってるだけ)。代表はGoogle TVだがこちらは何度も書いているように既に値引しか残された手段は無い状況(飛ぶように売れているなら値引を考えなきゃいけない程、商品在庫がある筈もない)。一家に一台以上のPCがあってもおかしくない時代にみんなが見ているテレビでGoogleを使わなければいけないなんて事は滅多にあるものでは無いと思うのだ。

結論:3Dなんて全く不要、ネットが見たければiPad(iPhoneやtouch)がある時代にそんなテレビを出して売れるわけが無い。日本でも散々だが、せめてもの救いはアメリカでも全く同じだと言う事くらい。普通の液晶と同じくらいに値引されて投げ売りされたら買ってみても良いかも。不要な機能に余分な金を出すほど消費者は薄らではないのだ(メーカーは間違いなくそうだが)。

半分の大きさのiPad?

 あんなものは糞(そこまでは言っていないか)だとJobsが宣った7インチのタブレット(老眼には確かに辛い)。10インチのiPadと同時期に目撃された開発モデルに7インチのタブレットがあったのは確かなのだがJobsの駄目出しで葬られたと言われている。それなのに10日のロイターでは現行モデルの半分の大きさで、より薄く、より軽いモデルが1月に発表されて4月に発売開始されるだろうとしている。強く否定したものは必ずしらーっとした顔で発表するのがJobsのやり方。我々が考えているもの(一回り小さいアルミ筐体のiPad?)とは違う趣のデザインでアッと言わせてくれるかも知れない。老眼世代でなければ7インチでもOKと言えるが、主たる対象は大きなバックを持ち歩かない女性や若者なのだろうか。

 7インチとして考えられるスペックはtouchと同じフロントとリアのカメラ。ディスプレイのサイズはアスペクト比で3:2(1024×768)。メモリはiPhone 4と同じ512M(256Mでは流石に力不足)。SDスロットやサイドソケットはあったとしても恐らく10インチのみ。チップはもしかしたらデュアルのA5(今のチップでも事足りるがHoneycombのタブレットが出たら見劣りするので)になるのでは。
 
 本物かどうかは分からないがリークされているiPad用のケースはどれも10インチ用。7インチが1月に発表される事は(発売なんて事は全く)無いよだろう。もしも、1月に発売があるとすればCDMA版(LTE対応?)のiPhoneの方だと思うのだが、如何だろう。
 
結論:泣いても笑っても、1ヶ月後には答えが出るのである。

水曜日, 12月 15, 2010

Nexus Sは凄い

 IS03を買ってしまいがっかりしている人には申し訳ないがGingerbreadが搭載された「Nexus S」(要はAndroid 2.3が載ったGALAXY S?)は、中々素晴らしいようである。
 
 iPhone 4並にサクサク動くようになり、キーボードもまともに使えるようになったと言う事で漸く、iPhone 4と方を並べられるレベルまで基本機能が上がって来たらしい。勿論、Nexus Oneよりも作りがチープになった(並のSamsungのケータイよりは良いらしいので、HTCの方が商品力がある?)と指摘されているので、3GSよりも高級感が強くなったiPhone 4と比べるのも憚られ...
 
 2.3になってもPCっぽいって指摘されているようだが、そもそもコンシューマを第一に考えてユーザビリティありきのAppleと技術者マンセーのGoogleではユーザインターフェイスに対する姿勢が大きく違うのは致し方ないところ(Macを作った時からユーザインターフェイスのガイドラインを徹底していたところとの重さの違い)だろう。

結論:大分、良くなったようなので2.9位になったら触ってあげても良い気がする(絶対に買わないけど)。確実に進化しているだけMicrosoftよりもましなようだ。

WindowsでIBMからビジネスを奪ったMicrosoft

 かつてITの世界を牛耳っていたIBMからコンピュータの主導権を奪ったMicrosoft。業務端末しか存在しなければMicrosoftは存在しなかったかもしれないが、IBMと共同開発しいていたOS2から得た技術を元に作られたMacライクなWindowsの大成功で一大帝国を築き上げた。ビジネスに使えないMacを尻目に我が世を謳歌していたわけだがXP辺りから歯車が狂い始めVistaで惨敗(XPがあったから潰れなかった現実を良く知るべき)。7はそれなりに伸びていると言うがそれにスキンを被せただけでタブレット用OSだと言い張るようじゃ先が知れたものである。

結論:WindowsでIBMからビジネスを奪ったMicrosoftは、iOSでAppleにコンシューマを奪われたのだ。

StallmanがChrome OS潜在的に危険だと

 「人類愛」を謳い文句にするキリスト教が世界でも一番残虐な宗教である(中国の方が残虐だと言われるかも知れないがあいつらには宗教さえない)ように、オープンソースとフリーを謳い文句にするGoogleが考えているのはクラウドを利用したユーザの奴隷化。

 その白眉がChrome OSだとオープンソフトウェアの擁護者でるStallman氏がChrome OSのクラウドモデルはクラウドコンピューティングではなくユーザを不注意に押し込む「ケアレス・コンピューティング」だと批判している。Chrome OSが搭載されたネットブックにはローカルファイルという概念が希薄(有無も言わさずアプリもデータもGoogleのクラウド上に保存)なため知らないうちにGoogleに首根っこを押されられるんだぞと警告しているのだ。iOS用にだって色々なクラウド・サービスがあるがこちらには選択肢がある。
 
 「Linux+Java」のAndroidと「Linux+HTML5÷ブラウザ」のChrome。本来本命であったはずのChromeは2011年に廃止されAndroidに吸収されるだろうとGmailを開発した元Google開発者が指摘しているしGoogleの共同創業者も両者の結合はあり得ると...要は、Linaxカーネル+非公認Javaのパッケージをと、機能制限てんこ盛りのLinuxのどちらをユーザが選ぶかと言う話しなのだがStallmanに文句言われるようなオープンソフトウェアってもの...

結論:そもそもネットブック用ってところで駄目だと思うのだが、如何だろう。

「Google TV」は本当に凄い

 新しい「Apple TV」が発表される前に突如発表された「Google TV」。先代の「Apple TV」(Appleの趣味)と比べてそれなりに凄い(?)と思える謳い文句も並んでいたが、放送業界から無視(誰も番組を提供しない。まだ交渉はしているのだろうが)されたため言ってた事の半分も実現されていないような...揚げ句の果てにクラウドが大好きな筈のGoogleなのに趣味だった時代のApple TV以上に場所を取りそうなSTB(ディスプレイに内蔵されたSONYのインターネットTVもあるが)型。直ぐ後に発表されたApple TVと比較したらまるで化石のような代物...
 
 価格も先代のApple TVを参考にしたとしか思えない高価格。88ドルのApple TVの前に完全に撃沈されたと言えるだろう。実際に発売開始後、僅か数週間だというのにクリスマス商戦に入ったから(という名目)と定価の25%で販売。どう考えてもApple TVよりも売れているとは思えないのである。ブラックフライデーの1日限りの特別割引などと違い一度下げてしまった価格が戻った試しはないと思うのだが。

結論:Google TVは本当に凄い勢いで勢いが無くなっている。やっぱり「Google TV」は凄い!(悪い意味でだが)

標識もヒラギノ

 OSXで採用されているからと言って別にAppleがこさえた(字游工房がデザインし大日本スクリーンが販売)わけではないが、表示がきれいなことは誰もが認めるところ(XPまでのWindowsの表示が汚いのはフォントのデザインが悪いだけではなくビットマップだから)。そのヒラギノ角ゴシック(W5)が高速道路の標識用のフォントとして採用される事になった。今までは公団で作った公団ゴシックを作った人が他界してしまいデザインの統一性が失われてきたのも理由らしい。

結論:これからはMacで簡単に交通標識を作れるのだ。

火曜日, 12月 14, 2010

Windows 8のスレート?

 CES2010では出さなければ良かった「Slate」で大恥をかいたMicrosoftが、起死回生を狙うのかは知らないがCES2011で再びスレートをお披露目するそうである。一部には基調講演でモンキーダンス(Ballmerとも言う)CEOが「Windows 8」で動いているタブレットを披露するのではないかと噂されているが、正式リリースは2013年になるのではとされているWindows 8(今後どうなるかなど未知数)が載ったタブレットを見せる事にどんな意味があると言うのだろう。間もなく正式版が出るAndroid 3.0版搭載のタブレットやiPad2の出鼻を挫くつもりなのかは知らないが、どんなに良く出来ていても2年も先の話じゃその間にタブレット戦争は終っている。来年の事を言うと鬼が笑うと言うが、2年も先の話ではライバルが大笑いだ。全然、話にならないWindows 7版のスレートを懲りもせずに出すらしいのでもう御仕舞いだが。

結論:誰もWindows 8など待ってはいないのだ。

真打ち登場?

 タブレット用に最適化されたAndroid OS(GingerbreadではなくHoneycomb)が載ったMotorolaのタブレットが、先週開催されたD:Dive Into Mobileで披露された。10インチのディスプレイ(1280×800)にNVIDIAのTerga(デュアルコアプロセッサ)、ジャイロスコープに前面、背面カメラ、512MのRAM、CDMAにLTEとハード的にも現行のiPadを圧倒するスペックを誇るデバイスである。スマートフォン用のAndroidを無理やり載せた7インチタブレットとは違い(何故7インチかと言えば10インチではiPhone用アプリをiPadの二倍モードで使うのと同様に間抜けに見えるのだ)、10インチのディスプレイが活かされる仕上りになっている。発売開始は第二四半期になりそうだが、デモの様子から見る限りやっと真打ちが出てきたと言えるようである。

 何でAndroidなのに褒めるのか?現行のiPadよりも良さそうなのに不安はないのかと言われそうだが、出来損ない(Honeycomb以前のスマホ用のOSが載った似非タブレット)とiPadを比べるなど言語道断なので文句を言っているだけ。個人的に使う事などあり得ないが、ユーザが悲しい思いをせずに使える物が増える事は大いに結構なのだ。ここまでのスペックがないとまともなタブレットにはならないと言う事を教えてくれただけでも多いに評価すべき事なのだ。
 
結論:次期iPadがMOTOパッド以上の完成度で4月に発売開始されるのが今から楽しみなのである。プレス発表はしていないが漸くiPad1,000台を発注完了。何時発表しようか?

月曜日, 12月 13, 2010

IS03が相変わらず首位

 予備バッテリーがなければ実用にならないようなモバイルが相変わらず受けている(何も知らないバカには受けると思ったが、ここまでバカが多いとは思いもしなかった)。ガラケー機能+Android(それも2.1だ)という究極の端末。サクサク動くのはバッテリのインジケータ(見る間に減っていく)だけだというのも問題だが、本体でしか充電出来ないバッテリ(もしかして特別な充電アダプタをくれるのだろうか?)が2個あったって使っていない時(寝ている時間)に、バッテリの交換をするなどあり得ない話だと思うのだ。

結論:外に出歩かない人用のケータイとしてなら使えない事はないが、それなら普通のPCの方が使い易い。iPhoneのバッテリの持ちを批判していた国内キャリアが出す商品ではないのだ。

水曜日, 12月 08, 2010

Androidタブレットを披露

 Androidの世界をカオス状態にしてしまった張本人のルービンがHoneycomb(これはiOSの3.2.2のようにタブレット専用)を搭載したMotorolaのタブレットのデモンストレーションを行った。案の定、使われているCPUはデュアルコアの3Dプロセッサ。iPadよりも凄いと言われても当然だろうと言うしかないハイスペックマシーンなのである。次期iPadがどのような構成になるかは今のところ明らかではないが、現行のマシーンに搭載されているA4チップではなくA5(デュアルコアと噂される)が載った物と比較すべきものだろう。

結論:Android 3.0を使うには現行のタブレットのスペックでは不可能。GALAXY Tabなど買ってしまうと直ぐに泣きを見る事になるだけ。GALAXYなど買ってはいけないのだ。

Androidの順位付け

 スマートフォンとして考えたら絶対に売れっこないが、何も知らないauユーザは飛びつくぞ(当然大ヒット)と予測していたIS03(予測が外れれば日本人のITリテラシーも捨てたものではなかったのに)。iPhoneが手に入らなかったので自棄になっていると考えれば良いのかも知れないが、それでは幸せはやってこないのだ。

業界の人間(私はそうでは無いが一言はある)の間では今年最悪の不幸と言われるIS03(実態を知ったらアップデートできないIS01よりも酷い事は明らか)。スマートフォンを色々と触る機会のある方の意見を元にすれば、世間で噂に上った(事のある)Androidの操作感の順位は、Nexus One>GALAXY S>Desire>問題外>Xperia>IS03。

一番上位に来るNexus OneでさえiPhone 4に及ばないのだから、IS03をiPhoneと比較する意味はどこにもない。バッテリーの消耗速度ならば圧倒的にぶっちぎりだがそんなもの自慢にも何もならないだろう(確かIS03は予備バッテリー付き)。バッテリーが恐ろしいくらいに減る理由は不要な人には全く無意味なガラケーアプリ(ガラケー機能を使うためのアプリ)が通常のアプリよりも深いところで常駐しているから(これを殺すのは大変)。

UXを自由にさせるのはまだ許せる(オリジナルではiOSと比べようも...)として、ボタンの位置やアイコンのデザインまで各社各様なので、使った事のない端末を渡されたらどのボタンを押して良いのかさえ直ぐに理解出来ない(少しは認知科学を勉強しろ)のにAndroidで一括りという乱暴な話がオープンソースの実態なのである。

結論:Android 2.3(Gingerbread)は、結局スマートフォン用。タブレットで使うAndroid 3(Honeycomb)は年明けになるようである。素のAndroid端末(2.3搭載のNexus S等)でiPhone 4と比較をするなら分かるが

月曜日, 12月 06, 2010

iPhone 4は防水?

 不注意でiPhone 4をお風呂の中にドボン。水深は30センチ。一瞬とはいえ完全に風呂の底に沈んでしまったのに拾い上げて水気を拭き取ると何の異常も無さそうである。

結論:スペック表のどこにもそんな事は書いていないが、ホンの一瞬ならば完全に水没しても大丈夫な位に機密性が保たれているようである。試してみます?

ドコモに来てね?

 NTTドコモが店頭でプレゼントキャンペーンに応募出来るiPhoneアプリを公開した。「お店のオマケ」というアプリで、カメラでドコモショップ内にあるバーコードを読み取ってキャンペーンに応募させようと言う魂胆らしい(ご丁寧にも、iOS4用とiOS3用を別立てで用意)が、店頭に行ってiPhoneから乗り換えなければと思えるようなAndroid端末があるとは思えない。赤松正幸さんなどもXperiaやGALAXYなんか触らせたら大笑いされるぞとtwittしていた。auがやるよりもまだ良いけど...IS03だったら自分の端末でもないのに怒りだすiPhoneユーザが出るかも知れない。

結論:洒落でアプリをダウンロードした段階で相当iPhoneを使い込んでいるユーザ。こんな事にお金を使う暇があるならiPhoneを一日も早く入れるように努力しろ。

金曜日, 12月 03, 2010

大嫌いな3DをAppleが...

 本当に物が出てくるか分からないがAppleが私が小ばかにしている3Dの特許をアメリカで取得した。Appleの考えた3Dは、フィルターや電子シャッターを使ったメガネを使わずにディスプレイを見ている人間の視線を捉えて表示する画素の角度を変化させてダイナミックに左右の目に違う画像を投影させて立体化する技術だ。
 
 視線を判断すると言う事で対応させる技術は複数の人間が同時に見るディスプレイが対象ではなくPCのようにひとりの人間が注視するディスプレイが対象になる。前から書いているように3Dが意味を持つのはインタラクティブに操作可能なPCであり、画像が飛び出す事に意味があるのではなく画像を立体的に操作出来る事に意味があるのだ。

結論:3Dは誰にでも必要な技術ではないと今でも信じているが、もしかしたら私が考えているのとは全く違う形でAppleは万人のための3Dを捉えているのかも知れない。3Dが本物になるかどうかもAppleに掛かっているようである。

Andoridを誤解している人って

 Androidを素晴らしいものだと誤解している人ってマスコミ(政治絡みじゃないのでカスゴミと迄は書かないが同じようなもの)の提灯記事を単に信じているお目出度いプログラムの開発を生業にしていない人なんじゃないだろうか。実質的に1モデルしかないiPhoneと同じようにAndroidと言うプラットフォームが確立されていると思い込んで夢物語を語っているだけなのが手に取るように分かるのは、Androidの描く世界はユートピアだとわかっている人間だけだろう。商業的に失敗(キャリアから圧力を掛けられた段階で商業的にはダメな商品)したNexus Oneがまさにそれ(プラットフォーム)を担う端末だったのにメーカーは独自のUXを載せ(国内のメーカーだとハードまで加えた)、独自の画面解像度の端末をその場限りで作ってしまいお手本(Nexus One)とは全く違うものに仕上げてしまった。
 
 プログラミングをしていない人間からすれば自分が気に入ったAndroidフォンでプログラムが動けばそれで良いわけだから画面解像度もUXも関係ないだろうが、数限りないプラットフォームを相手に一つの操作感を保証したアプリを開発するなど基地外沙汰なのは語る必要もないだろう。Androidという呉越同舟(というよりOSを開発する余裕が無いメーカーの避難ボート)が手に入らないのプラットフォーム(OSは1.6からタブレットでは使ってはいけない2.2まで、メインメモリは当然まちまち、画面サイズはタブレットだったら10インチまである)用にアプリを開発しようと思ったらiOSでユニバーサルアプリを作る以上に余計な手間暇が(全部の機種で動くかどうかなどテストのしようがない)掛かってしまい不可能なのである。だから大分以前に中嶋聡氏のblogを引き合いに出したようにそんなバカ事を考えるなら、HTML5でWebアプリを作れと言う話になるのだ。

結論:お前だって作った事が無いだろうがと突っ込まれそうだが、作らなくたってどうにもならないものは考えるまでもない。Androidが開発者に優しいなんて考えるのは単なるものを知らない連中の妄想なのだ(恐らく2.3以降、Googleは厳密にコントロールを掛けてくるが、メーカーはそれを無視して崩壊するのではないだろうか)。

水曜日, 12月 01, 2010

もう出ていたんだ

 全く話題にもならないのでまさか出ているとは思ってもいなかったWindows Phone 7。どうやらアメリカでは搭載端末が既にあるようなのだが全く無いに等しい有り様。あまりの体たらく振りに年明けにはバージョンアップ(Windows Phone 8とさえ言われている)するとMicrosoftは宣っているようだが、それで相手にされるくらいならば今だってそこそこ相手にされていると思うのだ。

結論:その頃にはiPadの第二世代発表でWindows Phoneなんて相手にされないと思うのだ。

火曜日, 11月 30, 2010

Microsoftもやるの?

 Apple TVが発表されてすっかり元気が無くなってしまったGoogle TV(Google信者はそう考えていないだろうが)は、配信するコンテンツを確保するのに四苦八苦しているのにWebTVで大失敗をしているMicrosoftが再び「ネットテレビ」に挑戦しようと動き始めたようである(実際に物が出るのは1年以上先の話なので出しても仕方が無いと思うのだが)。
 
 ズバリMicrosoftが狙っているのはCATVのシマ。暴利を貪ってきた業界に乗り込んで薄利を貪ろうと言うのかも知れないがそのあたりにはNetflixやHuluがいるような気がするのだが...

 後から出てきて上手く行ったのはWindowsだけだと何時になったら気付くのだろう。

結論:WebTVの失敗が活かされる時が来るとは思えない。CATVを始めとするペイテレビ専門の所は困るかも知れないが全然違う方を目指しているAppleは痛くもかゆくもないと思うのだが。

RIMのPlayBookのターゲットはiPad Wi-Fiだけ?

 iPadと違いFlashもサクサク動くと自慢のRIMのPlayBookには3Gモデルが無い。Android版のタブレットにはWi-Fiだけのモデルがないので隙間を狙ったのだろうか。Android端末にWi-Fiモデルがないのは販売奨励金無しではiPadに太刀打ち不可能という現実があるからなのだろうが、RIMに3Gモデルがないのではモバイル端末としてアピールするわけには行かずネットブックの代わりに家庭内で使う端末にでもしようというのだろうか。

結論:ジリ貧のBlackberryだけじゃなくPlayBookでヘマをしたら危ないと思うのだが。余計なお世話?

大人気のIS03は...

 実態を知らない人には受けるだろうとの予想通り人気機種扱いになっているauのAndroidケータイIS03。気の毒な事に本当に買ってしまった人がいたので先ほど少しだけ触らせてもらった。触っただけで操作をしたわけではないのだが、率直な感想として二度と触る事はないと結論づけた。Apple命の人間が書いているので話十分の一に取ってもらって構わないが、泣くのは買ってしまった当事者Web見たらあっという間にバッテリーが無くなるんですよと泣き付かれても私には「Androidはそんなものだよ」との捨てぜりふくらいしか思い付かない。
 
 1日どころか半日も持たないため今日二回目の充電後だったせいかバッテリーの残量は100%。画面が暗かったので指摘するとバッテリーの消耗が心配なので一番暗くしていますとの返事。目が疲れるくらいに明るいので暗くしているiPhoneとは違う理由だった。

結論:スマートフォンで気持ち良くなりたい人は、やっぱりAndroidを買ってはいけないのである。

月曜日, 11月 29, 2010

ノートPC購入希望者の3分の1はMacBook

 あくまでアメリカの話だが、これからノートPCを購入しようと答えた人の比率が1ヶ月前の調査より11%増えて36%になったという報告書が公開された(Microsoftでは良くある話だがAppleから金を貰ってるかどうかは知らない)。2番目に付けているHPでさえ僅かに22%(Dellは19%)となったらしいが、その原動力は「ノートブックの未来」とJobsが宣ったMacBook Air。別に大した端末ではなくネットブックとどこが違うのだと批判される人もいるだろうが、平凡なCPUなのに信じられないくらいにキビキビと動作する(電源offからの起動は十数秒。システム終了は僅か数秒)のは、HDDを捨てた事とPCのように(起動時に勝手に走る)変なバンドルソフトが一切入っていないからだろう。

 実際に購入したアルティメット・モデル(11インチ、1.6GHz、メモリ4G、ストレージ128G)は予想以上の反応で思わず背筋に快感が...常にではないが、私が以前に書いたように銀座のApple Storeではアルティメット・モデル(11インと13インチ)が入荷しているようである。

結論:MacBook Airで開いた「ノートブックの未来」は来年初頭に用意されているMacBookで「ノートブックの現在」となり、ネットブックや他のノートブックを過去の遺物にしてしまうだろう。

GALAXY Tabがダメな訳

 GALAXY Tabは大きくなったスマートフォンだと言うのが正しい評価だが、それはAndroid 2.2がスマートフォンのOSであってタブレット用に作られたものではないからだ。タブレット用に最適化されていないため、基本的にiPhone用アプリを2倍モードでiPadで使っているようなものなのだ(iPhone用アプリをiPadで使うよりは使い易いようだが)が、スマートフォン用に作られたキーボード(ランドスケープ用)はどうやら最悪らしい。
 
 今の段階でそこそこ勝負になっている様に見えるのは韓国では未だにiPadは売られていないのとアメリカ人は大ざっぱだからなのだろうが、「GALAXY S」の成功と同じように「GALAXY Tab」が今のままで大成功するように日本のマスメディアが持ち上げるのは如何なものだろう。そもそも、Googleが次のOSまで待てと警告を出しているような商品が各社から出てしまうのはオープンソースプラットフォームの弊害なのである。

結論:ネットブック用に準備されていたChromeがタブレット用に修正されて来年にはデビューするようだが、そうなってくるとAndroid 2.3との食い合いになりそうな気がするのだが...どちらの端末も買う気はないので私には関係ないのだが、共食いになっても知らないぞ。

既に値下げ?

 アメリカではブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日。別にテロがあった日ではない)から年末商戦が始まる(ヨーロッパもそうかも知れないが)。当然Appleも当日に特別価格で商品を売るのが恒例になっているが、今年の目玉は発売開始されたばかりのMacBook Airの13インチ(128Gモデル)が11インチ(128G)よりも1ドル安いと言う逆転現象。勿論一日限りのスペシャルプライスなのでもう元に戻ってしまったのだが、スタート早々音楽配信などで大手のメディアからの協力が得られていない某Google TV端末がブラックフライデーだけの特別プライスではない値引が既に始まってしまったようである。希望価格は399ドルが299ドルと25%オフ状態(AmazonなどではなくSONY Styleで)になっている。年末商戦向けの特別プライスと好意的に取れない事もないが(私には更々そんな気持ちはない)、どう考えても旧モデルのApple TVをターゲットに決められた価格設定が99ドルのApple TVの登場で裏目に出てしまったと考えるべきだろう。

結論:ハードウェアメーカーの協力は得られたが、肝心のコンテンツ企業の得られないGoogle TV。長い目で見なくてももう終ってしまったような気がするのだが。

ReaderはPCと同じプリインストール戦略

 私のblogの読者の方からのコメントで明らかになったSONY Readerのプリインストールされている10冊の書籍は一章しかないという事実。マイコミジャーナルの記事を確認してみると確かに第一章だけと書かれている。10冊もバンドルするとは随分太っ腹だと思っていたら(SONYも出版社も)何の事はないPCのバンドルソフトと同じお試し版だったわけだ。
 
 続けて読むためにどれだけの人が完全版をインストールするかは知らないが、こんな中途半端な事をしているようじゃ自ら失敗を呼び込んでしまうようなものだとは考えなかったようである。確かに私のように10冊まるまる読めるなら元はとれたと考える不謹慎な輩を排除することにはなるのだろうが1冊でも完全版を買う人がいればもうけ物みたいなやり方は、PCのバンドルソフトと同じで不興を買うにはうってつけのネタ(私のような底意地の悪い連中が格好の批判ネタに使う)になってしまうのだ。

結論:電子書籍は紙物を駆逐するのではなくプラスαで読者を増やすなどと既得権益を持つ連中の顔色を見ながらシェアの5割を取りたいなどと抜かすが、市場そのものが大きくならなければ半分取れても意味はないのである。ブックオフ(私は大嫌いなので書籍は普通の書店でしか買わないが)がライバルだと気付いていないんだろうな。

金曜日, 11月 26, 2010

SONYのReader

 日本で花咲かずに終った(LIBRIe)ところにKindle登場で立ち上がった電子書籍市場に追随する形で化粧直しを施して出荷されたSONYの電子書籍端末「Reader」。立ち上がりかけたのにiPadの登場ですっかり影が薄くなってしまったアメリカ市場を諦め(登場時は三強扱いだったのに今はその他に包含。SONYは09年のシェアを引き合いに出して成功していると言いたいようだが)、まだiBook Storeが存在しない日本でなら付け入る隙があるのではと再度日本市場に舞い戻ってきたとつい穿った見方をしたくなってしまう私だが、iPadやAndroidタブレットとは違う単機能端末としてどうなのかを書いてみたい。
 
良い点
その1:軽い。700グラムのiPadと比ぶべくも無いが300グラムを越える「GALAXY Tab」と比べても圧倒的に軽い。サイズも文庫本よりも小さいくらいなのでその中に1,400冊(1冊あたり1Mというのが現実的なのかは知らないが)が収まるのならばありかも。iPadのせいで腱鞘炎になってしまったと言う人もいるようなので電子書籍が欲しいだけならお奨めだ。
その2:日本語の書籍がある。iBookには現状日本語の書籍は存在しない(著作選フリーなら青空文庫があるし、アプリになっている書籍はそれなりにあるが、流石にまだ2万冊はない)ため、人気の電子書籍を購入出来るのは大きなアドバンテージ(シャープなど他社も出てくるが取りあえず)になる。
その3:安い。2万円しかお金を持っていない人にはiPadは買えない(分割で買えるが)がお釣りが来る。単機能なのだから当たり前と言われればそれまでだが。
その4:そこそこ速い。KIndleで使われているe-inkに比べて書き換え速度が改善されているようだ。
その5:光学式。赤外線のタッチセンサーを使っているので赤外線好きにはたまらない魅力。
その6:手書入力。手書きで文字を入力出来る。キーボードの苦手な人にお奨めだ(反応は今一つらしいので、イラチな私には不向きだが)
その7:外部ストレージが使える。メモリスティック(まだ作ってるのか?)、SD、USB装置を繋ぐコネクターが出来る(内蔵メモリが2Gしかないのだから外部メディアが必要なのだろう。読める訳ではなかったりして)。350ではそれさえ出来ないが。
その7:プリインストールの書籍。10冊くらい入っている(私が未読のJobs本も入っている)ようなので、紙物の書籍の合計代金合計が同じくらいなら書籍代だと思えば本体はただである。

悪い点
その1:モノクロ(正しくは16階調のグレースケール)。見た目はNewtonかClieかと思ってしまう今更のモノクロ画面。電子インクのカラーは値段が高いので使えないのだろうが、これでは電子文庫本だ。写真も見えると言うが16階調じゃ...
その2:通信機能が無い。書籍の購入にはPCが必要。海外バージョンでは3Gモデルもあるのにどうしてと聞きたいところだが、恐らく国内のキャリアがどうなるか分からない端末用に3Gサービスを提供してくれないのが理由だろう。Wi-Fiさえないのはそんな事をしたらバッテリーの持ちが悪くなるからなのか、ブックストアがPCのアプリしかないためだろう。
その3:画面が小さい。軽いのは分かるが文庫本サイズでは一度に表示出来る文字数に制限が出てくる。このサイズで楽に文字を読める年代は活字など読まない連中ばかりだと思うのだが。iPadが売れたのは高齢者でも文字が読みやすかったからなのだ。PDFだとサイズ変更が出来ないので元ファイルがA4のPDFなんて老眼世代には読めない(4分割で読めるらしいが途中で切れているものが読み易いとは到底思えない)。
その4:OSX未対応。Appleがいくら憎いからと言ってMacでは電子書籍を入れる事さえ出来ないのでは話にならない。Appleにやり込められたのはミュージックプレイヤー、コンテンツ販売、電子書籍、そしてTV(Google TV)だけじゃないか。イヤフォンの音質は絶対に勝ってるぞ。
その5:スタイラスペン。インターフェイスを見てビックリしたがどう考えても指で操作出来るようなボタンのサイズではない。画面にメモを書き込んだりするためにスタイラスペンがあるように思わせているが、ページめくり以外に指だけでストレス無く行える操作は殆ど無いと見た(まるで、Palmだ...OSは本当にPalmベースなのでは)。ペンが無くなったらどうする?

結論:う〜ん。これでシェアの50%を取るつもりらしいが、単機能の電子書籍という狭い分野に限ってしまっても難しいような気がするのだ。iBook Storeが立ち上がっていたら絶対に出してはいけない端末だな。

クーポンバブル崩壊

 何のアイデアも持っていない人でも直ぐに真似出来るWebを利用したクーポンビジネス。誰でも真似出来るので真似をしたは良いが既に飽和状態を越え崩壊へとまっしぐららしい。twitterの軒先を借りた共同購入なども雨後の竹の子のように出てきているようだが、これだってどれ位持つのか分からない。

結論:「直ぐに出来る」は「やっても仕方がない」、「他もやっている」は「やっても仕方ない」。「誰も考えつかなくて、真似の出来ない」ものだけが生き残るのだ。

木曜日, 11月 25, 2010

Galaxy Tab、1カ月で60万台販売

 販売開始から1カ月を経過した「Galaxy Tab」。現在30カ国で売られているが1カ月で60万台が売れたそうである。世界19カ国で販売中のiPadが最初の1カ月(アメリカだけ)で100万台だったのでいい勝負とも言える(1カ国あたり2万台は少ないか)のだが、半年で既に500万台を優に越えているiPad(3Gモデルだけではそこまで行っていないと突っ込まれそうだが)を越えるのは流石に至難の技と言えるだろう。

結論:韓国では「Galaxy Tab」ばかりだった(前述通りiPadは韓国未発売)という観測報告があったが、殆どが韓国国内での販売数何てことはないだろうな。まあ、どうでも良いけど。

SONYのReader発表

 何で今更のSONY「Reader」の発表。盛り上がらないままに発表はつつがなく終了した(Ustを途中から視聴)が、発表そのものよりもtwitterの呟きを見ている方が面白いと言う中々の内容だった。肝心の書籍の価格の発表が無かったのも凄いが途中でプリインストール済みの書籍の中に「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」があると言う始末(Jobs本を読んでいればこんなもの出す筈ない)。シャープの「GALAPAGOS」と一緒に討ち死にだったりして。

結論:iPadが発表される前にいくらか売れた時につくり過ぎてアメリカで売れ残った(既に無かった事になっている)「Reader」の在庫整理だと思うのだが。どうだろう。

予想通りの人気のIS03

 Android嫌いの私が、「IS03」は人気商品になるよと予言していた通り、あくまで仮予約とは言え私の尊敬するソニエリの「Xperia」や本来のAndroid端末と言える「GALAXY S」を上回る25万ものオーだーが入っただけでも御の字なのではないだろうか。IS03を購入する人は基本的にAndroidがどうしたという使い方など最初から考えていない一般ユーザがメイン。だからこそ、売れるよと予想したのだ。読み通りの反応をして頂き本当にありがとう御座いました。
 
 世界中で人気の「GALAXY S」だとiPhone 4との比較になってしまい買って失敗したと思う人も出てきそうですが(IS01程悲しい思いはしないと思うが)、「IS03」なら少なくともauケータイとして立派に使えるだけましということなのである。

結論:「IS03」が大ヒットになってしまうとどのメーカーもシャープに追従。結局、何のためにAndroidを載せたのか分からない糞端末だらけになってしまうのだ。

Android Marketは自由だったんじゃないの?

 問題が出た後に削除すれば良いと無審査で好きなようにアプリを上げられるのが売りだったAndroid MarketにApp Storeと同じようにペアレンタル・コントロールやレーティングが導入されるようである。何を今更と言いたいところだが、性善説に立って好きなようにやらせても問題はない(その代わり自分たちも好きなようにする)という大前提が10万を越えたアプリの現状(コントロールのあるApp Storeでさえ中国製の不正なコピー商品がまかり通る)を鑑みて遂に方針を変更する事にしたのだろう。
 
 現状のAndroid端末(スマートフォンにタブレット)が、Ginger Bread(2.3あるいは3.0)にアップデート出来ないのは言われなくても分かっている(分かっていないお人好しもAndroid信者には多いようだが)が、どうやら正式に無理だと言う話が聞こえてきた。2.2で残されている脆弱性はどうやってクリアするのだろう。ソニエリのようにハード的にマルチタッチが無理な筈のタッチパネルのファームウェアを書き換えてマルチタッチ可能にするメーカーがある(OSと別次元でマルチタッチが可能になれば良いと言う話ではないが)かと思えば、ご免なさいしてしまうシャープなどメーカーなどまさに渾沌状態のAndroid。それでもあなたは自由を信奉するのですか。

結論:形而上の自由(性善説に立つユートピア)と形而下の自由(性悪説がまかり通る無法地帯)の違いを判ってもらえたのではないだろうか。結局、Appleが正しかったと思うのだが、如何だろう。

水曜日, 11月 24, 2010

やっぱり売れていないAndroidタブレット

 タブレットデバイス用ではないAndroid 2.xを搭載したタブレットが冬商戦の目玉なのは日本だけではないようだが、スマートフォンであれだけ勢いのあるアメリカでさえタブレットで気を吐いているのは「GALAXY Tab」だけと言うのが現実らしい。7インチサイズのタブレットは大きなスマートフォンの範疇に入るという記事もあったが、実際にiOSとは違いAndroidはタブレット専用のバージョンがないのだから仕方がないだろう。Googleの開発者もiPadみたいにサクサク動くようになるのかとインタビューされ次のバージョンではそうなる筈だと答えているのだから致し方ないのだろう。
 
 ITmediaの今日の記事に小売店(シアトルの「Best Buy」だけが特別でなければ)の状況が書かれているが、実機の展示は殆どないのが現状でメディアでの報道(日本の薄型3Dテレビと同じで実需は殆どない?)とは違い店頭でAndroidのタブレットが人気などと言う事はないようだ。ライバルはiPadなのかと言えばそうではなくAndroidのスマートフォンとの食い合い(基本的に同じインターフェイスなのだから可搬性が物を言う)。CMだってスマートフォンばかりなので思いの外、存在感が薄いのである。
 
 「iPadと比べてAndroidタブレットはどこが良いのか?」という質問に対し「オープンソース」(そんなことは一般ユーザにとって何の利点でもない)しか答えが返らないのが一番の弱点なのだろう。

結論:メディアの盛り上がりと現場の実態がこれほど乖離しているのも珍しいのだが、実績のあるiPad用のアプリ(Windows vs Macがそうであったように)が動かないと分かった段階で勝負ありなのが現状ではないだろうか。来年のAndroidタブレットのシェアは15%というアナリストの予測があったが、要は2011年のタブレット端末の少なくとも80%はiPadだということ。本当の勝負はAndroid 3.0の端末が登場してからなのである。「GALAXY Tab」はAndroidとしては良く出来た端末だがiPadをぶっちぎるような物では無いのだ。

もう次の話?

 正式リリースがやっと出たので懸案のiPad購入が正式スタートと思っていたら来月にはiOS 4.3がデビューとの噂。マードックさんのところの電子新聞(The Daiky)への対応がメインなのでその辺は見送っても良いかなというのが正直な話だがどうなのだろう。同時にバグ修正とコードのメンテナンスも含まれるとなると追う少し待った方が良いのかと...

結論:そんな事をしている内に、次期iPadが発表されたらそれこそ目も当てられないのだ。

iOS 4.2正式版リリース

 思いの外、難産の末リリースされたiOS 4.2(正しくは4.2.1)。約束されていたAirPlayやAirPrint(取りあえずHPだけだが)も可能になり、疑似マルチタスクも可能になったが、一番の目玉は「iPhoneを探せ」にMobileMeのアカウントが不要になった事。アプリケーション購入(Appleオンラインストアでも可)に使っているApple IDでパスワードロック(iPadを操作中であってもいきなりログイン画面に戻ってしまい遠隔から指定したパスワード以外では入れなくなってしまう)もリモートワイプ(呆気ないくらいに簡単に全てがリセットされてしまいアクティベーションしなければいけなくなった)も自由自在に行えるようになったため、そのためだけにMobileMeを購入しなければと考えていた人はMobileMeが不要になった。

結論:これから全店に導入予定のiPadの管理にはMDMの導入を考えているがちょっとした事であれば「iPhoneを探せ」で対応出来るのは有り難いのである。

月曜日, 11月 22, 2010

MobileMeは無料になる?

 iOS 4.2のframeowrkの中にMobileMeに関する記述があるとネット上に情報が上がってきている。その中で気になるのが「最大件数の無料MobileMeアカウントがアクティベートされています。」、「無料MobileMeサービスを利用する権限がありません。」、「このApple IDはMobileMe Mailには使用できませんが、その他のMobileMeサービスで使用できます。」というエラーメッセージ。現在でもMobileMeには無料のトライアルは存在するが、Apple IDとMobileMeのアカウントは通常は別物(MobileMeユーザはMobileMenアカウントをApple IDにしている方が多いと思うが)。メール以外のサービスに使えると言う記述は重要なヒントになるのである。

結論:既存の有料サービスは続行されるがアプリのダウンロードに必要なApple IDでMobileMeの無料サービス(Facetimeなど)が受けられるようなると考えて差し支えないだろう。

金曜日, 11月 19, 2010

予想通りの展開

 Androidはいずれ価格競争に入ってしまい作っても儲からないから乗るべきではないというのが私の最初からの見解だったが、アメリカではiPhoneとはユーザ層向けに廉価なモデルがどんどん出始めている。当然戦う相手はAppleではなくAndroid同士か非スマートフォン。そういった端末を購入する層はiPhoneユーザとは違い高額の通信料を期待することもできないだろう。そんな状態だと無料のアプリを購入する事さえ憚られる(アプリは無料でも面白がってダウンロードをしていたら請求されたパケット代に驚くことになるだろう)に決まっている。

結論:誰にとっても幸せにならないのがビジネスになるとは思えないのだ。

携帯電話になったKIN

 スマートではないスマートフォンだった「KIN」が機能を削除して携帯電話として発売されることになった。Verisonの在庫整理なのだろうが、2年縛りで20ドルでデータプランが必要ないのならそれもありなのかも。

結論:捨てるに捨てられないくらい大量に作ってしまったようである。

木曜日, 11月 18, 2010

Androidだけではない

 親の敵でもないのに目の敵にしているAndroid。私が問題にしているのはOSの出来の良し悪しのレベルではなく、ソフトとハードに生命の繋がりが無いためにハイブリッドではなくキメラに過ぎない事。OSは趣味の感覚で勝手に拡張され、ハードウェアは実益重視で勝手に拡張。迷惑を被るのはユーザだと主張してきたのだ。と、ここまではAndroidだけに関する話だったのだが、今度はGoogle本体がやらかしてくれた。
 
 正式に全社の導入した訳ではないが一部テスト運用が開始されているGoogle Apps。前触れ無しのメールで「Google AppsのアカウントがGoogleアカウントに近付きました」と一方的なお知らせで勝手にシステムを移行(そんな話を事前に知らされていなかったためアカウントの管理者は大慌てだ)。

結論:無償サービスで遊ぶのは構わないが、有償の企業向けサービスを平気で触るのはGoogleという会社の本質を表している。Googleは趣味でネットを玩んでいるだけなのだ。金返せ!!

水曜日, 11月 17, 2010

NFCとおサイフケータイ

 Android 3.0になると噂の「Gingerbread」でサポートされると噂のNFC(近距離無線通信規格)。iPhone 5にも搭載される(AppleがこっそりNECを訪問したらしいが供給元はトッパンフォームズでしょ?)と噂されている。半可通の方々(うちの情報のチーフもそうだが)は、Appleが日本のおサイフケータイの軍門に降ったと勘違いしているようだが、米国のキャリアが合弁企業として立上げたISISで利用するNFCはFericaなどの上に位置する国際規格(当然、下位互換があるのでFericaにも対応?)。Apple(勿論Googleも)がやろうとしているNFCを使った決済システムは日本でしか浸透していないFericaではなくグローバルなサービスとしての誕生することだろう。

結論:ワンセグにおサイフケータイとローカルサービスをてんこ盛りのAndroidケータイしか作らない日本のメーカーはジリ貧の日本しか見ていない(Androidを使いながら海外仕様を別立てで作ったのではコストがかさむだけだ)。Microsoftとは違いOSレベルではユニバーサル仕様のAppleは、ハードウェアでもグローバル・スタンダードを視野に設計を行っているのだ。

やっぱりビートルズ

 Apple Inc.にApple Co.が喧嘩を仕掛けた時(2003年)からいつかはこうなると予言(ずっと狼中年状態)していた通りのビートルズのダウンロード開始。妄想で取り上げたライブストリーミングはJobsのキーノートスピーチもなしに発表されることなどないのは承知の上での暴走。音楽ファイルのサブスクリプションなんていう小さなネタではなくクラウドとライブストリーム。特にまだ誰も触れていないライブストリーミングがスタートすればそれは今までのテレビ放送に代わるメディアになる可能性を秘めている。タイムラグに関係しないドラマなどは今まで通りにアーカイブを購入(またはレンタル)すれば良いが、ニュースやスポーツ番組のように速報性に意味のあるコンテンツをサブスクリプションで視聴可能となればケーブルテレビそのものが不要になってしまうだろう。その上でライブコンサートのストリーミングの前売り。これが始まればコンサートのあり方そのものが大きく代わるのである。

結論:年明けに期待である。

IS01だけではない

 Android 2.1にアップデートを検討中としていながらご免なさい状態になってしまいtwitterでボロクソに書かれているauの「IS01」。ハードウェアスペック上マルチタッチは不可能なのにXperiaを2.1にアップした(特に速度も向上しなかった)ソニエリを褒めるべきかどうかは置いておくとして、今回の体たらくの原因は甘い商品戦略の賜物としか言いようが無い。
 
 そもそもの問題点はAndroidがハードウェアの仕様を考慮して作られたOSではない事。それが大きな問題になるからAndroidは買ってはいけないと言うのが最初からの私のスタンス。iOSと同じスマートフォンのジャンルに含まれるAndroidをオープンだから素晴らしいなどと言う形而上の利点を強調してカスゴミが騒ぎ立てるから今回のような無様な姿(まさに形而下の問題)を曝す事になってしまったのだ。
 
 今回の騒ぎではauとアップデートを諦めたSharpが槍玉に上がっているようだが根本的な問題はヘタレなauやSharpではなくGoogleの方にある。無事に2.1にアップデート出来たXperiaユーザは2.2へのアップデートもあるだろうと安心している(それが出来なかったSharpを嘲笑っている?)かも知れないが、2.2にアップデート出来る保証はどこにもない。それどころかiOS4なんか蹴散らす3.0が自分の端末で動くという妄想に取りつかれている哀れな人もいるかも知れないが、そんな日は決して訪れないだろう。
 
 何故ならAndroid 3.0で要求されるハードウェアスペックを持った端末は市場に出ていないからだ。Android 3.0はスマートフォンではなくタブレット用に考えられたOS。恐らく快適に使おうとなったらCPUはデュアルコアが前提になるだろうし、メインメモリも今のままでは足りない。そんなものをiPhone並に使えるようにしようとすれば携帯のサイズに収まるバッテリーでは数時間の稼働時間。とてもじゃないがモバイル機器として使える代物にはなりようが無いのだ。

 WILLCOMやイーモバで出ていたHTCやIS01を笑っていられるのは今の内だけ。世界に出て行けるケータイにするためにAndroidを選んだなどと偉そうなことを言っていながらやっていることは国内しか見ていない端末の開発。それが原因でOSのアップデートさえできない端末の山を築くのが目に見えている。
 
結論:IS01の体たらくを他山の石と考えているAndroidユーザが多いかも知れないが、間違いなく明日のあなたの問題。だから言ったじゃない、Androidなんて買うなって。

オンキヨーの「TW317A7」を持ち上げるバカ

 KDDIから提供されるオンキヨーの「TW317A7」(スレートPC)を用途に応じて様々なアプリケーション(タッチインターフェイスが前提でないアプリ)を追加出来、パソコンそのものとして使えるiPadを越えた端末と言い張っている。iPhoneやiPadの大きなアイコンでも操作を間違うことがある太い指をマウスの代わりにしてどれだけ快適に使えると言うのか記事を書いた阿呆に問い詰めてみたいものだが、自分で触ったこともないくせに提灯記事を書いているだけなので無駄な話だろう。
 
Windows 7スレートの問題点
その1:OSのGUIがそもそもタッチインターフェイス用ではない。指はマウスの代わりにはならない。
その2:タッチインターフェイス用に作られたアプリケーションがない。
その3:メインメモリが足りない。Vistaより少ないメモリで動くと言うが。
その4:CPUの「Atom N450」はWindows 7には力不足。動けば良いと言うものではない。

 昨日、「GALAXY tab」に触れる事が出来たが、iPadと比較して僅かにもっさりした印象だったが、それ以上に反応が鈍いと言われている「TW317A7」。とてもじゃないが私には辛抱出来ない代物なのである。HPのSlateが6週間待ちの状態などという話もあるが、需要はたったの9,000台。HPが5,000しか用意していなかったのが6週間待ちの理由(そもそも買うバカがいるなどと思ってはいなかったのだ)。

結論:使いもしないで提灯記事を書くのは止めてもらいたいものだ...使いもしないで批判するなって?使わなくても仕様もないものは明らかなのだ。

火曜日, 11月 16, 2010

今夜の発表は?

 今晩の発表は昔から書いていたことがやっと実現とだけ考えていれば良いだろう。ビートルズ、クラウド、そしてライブストリーミング。ライブストリーミングは、書いていなかった?Apple TVとの兼ね合いで大きな意味を持つのがライブストリーミングだが、別にAppleがUstreamをしようと言うわけではない。Appleがやろうとしているのはコンサートのストリーミング配信。9/1のApple TVのキーノートスピーチでAppleは全世界に向けてライブストリーミング放送の実験を行った。バックボーンになったのがノースカロライナのデータセンターである。これは単なる私の妄想かもしれないがコンサートのライブストリーミングをiTunesで販売出来るとしたら僅かな金額で販売したとしても途轍もない額の収益がミュージシャンの懐に...Apple TVと大画面テレビで見てこそのライブ中継、だから日本でもApple TVを正式発売したと考えられないだろうか。

結論:今晩、発表がなくてもいずれそう言う流れになるだろう。そして、そこに一番近い距離にあるのがAppleなのである。当たるも八卦当たらぬも八卦なのだ。

月曜日, 11月 15, 2010

Xserveを止めた理由

 何故、Xserveを止めるのかと言うユーザからのメールに「売れないから止める」とJobsが答えたとネット上に書かれている。実際に答えたかどうかは私がJobsではないので確約が出来ないが、本当に何時までたっても売れまくると言う状況になってはいなかったので恐らくその通りなのだろう(自社製のRAIDを止めたのは前にも書いた)。個人向けのMac mini ServerとMac Pro ServerとしてOSX Serverは引き続き販売されると発表されているのでOSX Serverそのものが無くなる事はないがXserveの開発を止めて浮く費用だけでサーバソフトを継続して開発する意味が果たしてあるのだろうか。
 
 そこで、疑問になってくるのが今までずっと売れていなかったXserveを何故今頃になって止めるのかと言うことだ。売れていないとは言えXserveを続けていて屋台骨が傾いてしまうほど今のAppleは脆弱ではない。趣味でしかないと言い張っていたApple TVに大幅なテコ入れをして化けようかとしているこの時期に...
 
 Xserveを止めることによってOSX Serverが今まで以上に売る方法があるのと言うことだ。勿論、miniやMac Pro向けはApple製のサーバを欲しい人向けではあるがそれが大化けすることはまずない。でも、一つだけ可能性が...それはApple以外のPC向けのOSX Server。コンシューマモデルの様にサポートしなくてはいけない周辺機器が限られるサーバならインストール可能なマシーンは数限りなくある。そんな事をしたらまともに影響を受けるのはXserveだが、止めてしまうのだから何の影響もない。たった53,800円でGUIで管理可能な制限無しのサーバソフトが手に入るとすれば趣味の人(Linuxでサーバを立てているような人)は別にして十分にアピールするのではないだろうか。
 
結論:どこからもPC用のOSX Serverが出ると言う話は出てきていないが、折角開発を続けるのだから玉を増やしたいと思うのは当たり前の話。儲かっていなかったものを利益に変える千載一遇のチャンスだと思うのだが。

金曜日, 11月 12, 2010

Androidの問題点はユーザビリティ

 貧弱なユーザインターフェイスしか持たない状態で見切り発車されたAndroidを使い物にするためには必要悪のUXを推奨。各社が使い易さを競うことはオープンソースの哲学にも沿う事の筈だったのだが、ガイドラインを設けずにユーザインターフェイスを各社任せにしてしまったためにインターフェイスが他社との差別化の道具になり下がってしまい、Androidとしてのユーザビリティの向上には全く寄与しない事態となってしまった。
 
 Xperiaの日本語版ではクリア・インストールなしにOSのバージョンアップが可能(iPhoneでは当たり前の話)になっていたが、同じXperia用でも海外のアップデータはユーザによるデータのバックアップ(バックアップ・ツールは付いていない)とクリアインストールが前提だった。日本以外にはXperiaユーザが殆どいなかったから日本のユーザに対してだけ特別に便宜を図った(だから日本語版の方が後になった)のかも知れないが、それはメーカーとしてユーザに対する最悪の対応だと思うのである。
 
 いきなりAndroidに手を出せるような人達はオタク度が高いので放っておいても自分で解決出来ると考えてGoogleは開発のスピードを加速しているが、そんなことでは一般の消費者は付いてこれない。アニュアル無しで使えるiPhoneの並みのユーザビリティが得られるようなガイドラインが出来上がるまで素人がAndroidに手を出すのは危険なのである。恐らくそんな事は不可能だろうが、Android 3.0ではメーカー独自のUXを排除しようとしている。もしも本当にUIが統一されれば使い易さは格段に上がるだろうが、そうなれば差別化はハードウェア頼み。結局、無料のOSを手に入れてもガラケーと同じ無駄な機能と価格の競争しかないのである。

結論:Androidに手を出すなら3.0が出るまで待て。そこで今と変わらない状況なら他のキャリアからiPhoneが出るのを待つべきだと思うのだ。

Flashの問題点

 少し前にMacBookAirにFlashをインストールするとバッテリーの持ちが3分の2になってしまうと言う結果が報告されていたが、今回のOSXのアップデート(10.6.5)で修正されたセキュリティ問題の42%がFlashのプラグインに関連するもおであった。

結論:電気は食うわセキュリティは甘いでは金食い虫のふしだらな○○みたいなもの。そんなものと付き合ってはいけないのだ。

iPhone 4が首位陥落

 10月の最終週「GALAXY S」の登場で遂に首位の座を明け渡したiPhone 4。アメリカではWP7端末も発売開始されたようだが、こちらは予想通りの低空飛行でスタートを切ったようである。対応するアプリが僅かな上(約2,000)に前のバージョンの悪印象が強いせいかMicrosoftが期待していたような爆発的な人気は期待出来ないようである。これから、各社軒並みAndroid端末を揃えてくるが、素性の良さからすれば「GALAXY S」や「Desire」などが一番なのだが、国内メーカーはガラケーの機能を詰め込んだゴテゴテの端末で勝負をかけてくるようでiS03だけではなくドコモからも何でもありが続々出てくるようである。
 
 Android OSはあくまで携帯の共通シャーシ(エンジンと言う意見もあるがエンジンはCPUだと思う)。ボディーとオプションパーツの構成で基本構成のAndroidからガラケーまで何でもありの世界。韓国などの外国勢は基本構成に寄った最新OSを搭載した端末を早期に投入する戦略に立ち、国内メーカーは今まで通りの何でもあり路線で差別化を狙うつもりなのだろう。Android陣営の真価が問われるのは数が揃ってからだが、各社各様のUXが搭載されたAndroidのユーザビリティには一貫性がないため端末に対する不満がAndroidに対する不満に転嫁されてしまう危険性を含んでいるだろう。
 
 目出度く首位を奪取した「GALAXY S」を購入した人達は何はなくともAndroidというヘビーユーザが中心だが、これからメインになる人達はガラケーを捨てたくないケータイユーザ。国内メーカーはそこを狙って来るわけだが、そうなると「GALAXY S」や「Desire」の人気は急激に落ち込むだろう。一般ユーザにとって素直なAndroid端末はナンチャッテiPhoneに過ぎないが、だとすればスーパーブランドであるAppleと韓国や台湾のメーカーを比較するのは...

結論:売れ過ぎて弾が切れたせいなのかは分からないが11月の第一週のランキングの1、2はiPhoneの返り咲きだったようである。「GALAXY S」はXperiaと同じような運命なのかも。

木曜日, 11月 11, 2010

Apple TV発売開始

 コンテンツがないので売り出しても意味が無かったApple TVが、8,800円と言う戦略価格で発表された。今まで日本では不可能だったビデオの販売とレンタルもiTunes Storeで同時に開始されることになった。配信される映画会社は、20世紀フォックス、パラマウント・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・スタジオ、ワーナー・ブラザース、ユニバーサル・ピクチャーズといった主要なインターナショナルフィルムスタジオ、そしてアスミック・エース・エンターテインメント、フジテレビ、角川映画、日活、松竹、東映 。スタートでは1,000本以上が用意されているようである。
 
 12月にDVDを買おうと思っていた「Toy Story 3」もラインナップに加わっているので、DVD購入は止めてApple TVを買う事にした。DVDやBlu-rayはレガシーなアイテムだと日頃から書いているのだから即「有言実行」。今までDVDを買っていたのはiTunesで映画が買えなかったからでDVDが欲しかったからではない。
 
 それにしてもiOSばかりを気にしていてすっかり蚊帳の外に置いておいたApple TVがいきなり登場するとは。噂さえどこからも出ていなかったのでノーマークだっただけに正直驚いた。仙谷政権(菅は飾りにもなっていない)とは違いAppleの情報コントロールは完璧なのである。

結論:映画会社の中にSONYの名前が無いようだが、音楽の時と同じように自分たちだけ(Google TV)で売れるとでも考えているのだろうか?そんなことをしたら音楽と同じように売れないで終ると思うのだが。自らババを引いていると分かっていながらまたひ引き続けるのだから本物のバカなのだ。

水曜日, 11月 10, 2010

Windows Phone 7 発売開始

iPhoneが 海の物とも山の物とも分からなかった初代の時ならいざ知らず、既にスマートフォンが当たり前になったこのご時世に死ぬ気になって売ると宣言したWindows Phone 7の対応アプリは総数2,000。開発キットを提供し開発費も援助してこの体たらく。スマーフォンのアプリ開発者はiOSとAndroidで既に手一杯。売れるかどうかも分からない端末に付き合っている程、暇ではないようである。

結論:シェアだけの企業なんて勢いがなくなったら誰も相手にしないと言う見本なのである。

火曜日, 11月 09, 2010

何で、Slateなんて出すんだ

 折角、Palmを買っていながらiPadに対抗できるタブレットが出せないからとWindows 7を搭載するSlateを出すHP。タッチパネルを使った端末で一番重要なのはタッチインターフェイス用に作られたアプリがどれだけあるかなのにSlateにはそれがない。

結論:年初のCOMTECで恥を晒したSlate。Palmを買収したのもMicrosoftに愛想が尽きたからだと思ったのに、買収したもののwebOSがすぐに使いもにならないと後から気付いたのかは知らないが、珍しく褒めてやったのにHPにはビジョンが無かった様である。

月曜日, 11月 08, 2010

マーケティングで売れる?技術で売れる?

 モノの分からぬ連中はAppleはマーケティングが上手いから売れているなどと宣うが、世間が放って置かない商品を常に作っているから売れるという単純な話に過ぎない。Jobsの名言ではないが、どんなにマーケティング技術を駆使しても消費者に糞(本物のウンコ)を売ることが不可能なようにクズが大ヒットすることはない。マーケティングで物が売れると信じているのは私の大嫌いなマーケッター位なのだ。
 
 同様に、技術力(先進なのか要らないものなのかは問わない)があるのに売れないのはおかしいと考えている技術者がいるが、Appleを見れば解るように製品の良し悪しを決定するのは単なる技術力ではない。業界に先駆けてCDを標準装備、無線LANにするなどのエポック・メイキングな事柄もいくつかはあったが、今のAppleは新しいものを先物買いで投入するよりは古いハードウェア技術を捨てることによってシンプルな製品を作り出している。どうなるか分からない技術(要は購入した顧客が実験台)を誰にでも使えるように練り上げることもなく載せて消化不良を起こしている(何が売なのか全く分からない製品)のが、多くのメーカー。その上で、肝心のOSは全て他者任せなのだから製品に対する愛情の欠片もないのである。

結論:マーケティングも技術力も顧客を見ていなければ単なる自己満足(自慰?)。Appleはマーケティングも技術力も大した事(少なくとも商品化の段階では、ある意味枯れた技術しか使っていない。だから製造コストを押さえられる)はないが、長く使って貰える物づくりをしているから売れているのである。

今週中にiOS 4.2にアップデート

 先週GMが出たiOS 4.2。早ければ明日の深夜か、遅くとも金曜日にはアップデートが実施されるだろう。使っていて大きな問題が発生しているのはどういうわけかAppleのiWorkばかり、iOS 4.2で画像の挿入が出来ないのは私の端末の問題だろうか。

結論:正式にアップされたらまずiWorkをアップデートしてくれ。

「Xserve」販売を終了

 2002年5月に発表された「Xserve」の販売が来年の1月31日で終了される。後継機種の開発はしないと言うことで足掛け10年で終了となった。Xserve RAIDが無くなった(サードパーティ製を販売)段階でこうなるのは見えていたのだが、いざそうなってみると流石に一抹の寂しさが...

結論:Xserveのサーバ機能をクラウドでカバーするつもりかもしれない。

「Toy Story 3」は凄い

 Pixar好きな事は私のblogの読者ならばご存じかも知れないが、今回初めて作品を劇場で観ることなかった「Toy Story 3」。Pixarの作品は家族みんなで見に行くのが恒例だったのだが今回は家族がバラバラ(家庭崩壊?)に観に行ってしまい観るチャンスを失ってしまった。Blu-rayはいらないので、まだDVDを購入していない(12/01にはDVD版が発売)のだが、テレビの紹介を見る限りCGのクオリティは最高で、ストーリーはベタなのに(ストーリー展開は予想通り)、最後まで引っ張ってしまえるのは力量と映画に対する愛情の深さの違い。ジブリがどんなに素晴らしい作品を作っても個人技に過ぎない(誰々の作品かが重要)のにPixarはチームプレイなのが大きい。

結論:ジブリで宮崎駿にこうした方が良いなどとスタッフが意見を言うなどあり得ないが、Pixarではそれが当たり前。みんなの愛情の結晶が素晴らしいのは当たり前なのである。

金曜日, 11月 05, 2010

Android 2.2と2.1は雲泥の差

 冬・春モデルを披露したSoftBankの発表会。「2.2と2.1は雲泥の差。見た目は似ているかもしれないが、実体は決定的な差がある」と「全機種Android 2.2」搭載宣言をした孫正義。2.1と2.2では大きな違いがあるが雲泥の差かどうかは、Androidを使ったことのない私には分からないが、新機種が最新のOS(例え次の話があるにせよ)を載せるのは当たり前の話。最新モデルの筈なのに、1.6や2.1と言っている段階でメーカーとして周回遅れになっているのは間違いない。

 自分たちで作ったOSならそんなことを言われる事もないのに情けない話しなのだ。

結論:2.1が漸く登場したXperiaでは1.6と2.1の間に雲泥の差はなかったのは間違いないようである。

Skyfireはエロサイト用?

 iPhoneでFlashを使ったサイトで動画を見ることが出来るウェッブブラウザーの「Skyfire」がAppleStore公開後僅か5時間ほどでソールドアウトになった。SkyfireはFlashビデオを変換して再生する方法をとっているため変換用のサーバが負荷に堪えきれなくなりそうだと言うことで販売を中止にしたのがしんそうらしいが、WIREDの記事によるとネット上の動画の54%(恐らく大手のサイトなのだろうが)がHTML5に対応済みで、ポルノサイト(有料サイト)が対応するのも時間の問題。

 既にFlashビデオを探すのも困難(アメリカの話なので日本ではそうではないかも知れないが)とは...

 iPad + Jobsが、僅か半年で世の中のデファクトを窮地に追いやる力を持っていたとはSkyfireの公開が許されたのも既にFlashがニッチになってしまったから、弊社の情シスのチーフもiPadが出た時には、私がFlashは死んだと言っても聞く耳を持っていなかったのに、「Flashは、もうあかんやろ」(関西人です)と言う始末。思わず「だから言ったじゃないか」と突込みの一つも入れたい所だが、悔い改めたのならと広い心で頷くだけにしたのである。

結論:動画でFlashを使う事は既に時代遅れ。Flashゲームだけが唯一の...それだっていつまで持つかは定かではないが...残るは無料ポルノの鑑賞だけではあまりにも惨めなのだ。

シェアなんて意味が無い?

 代わり映えしないものしか作っていないメーカーであればシェアを取る以外に利益を稼ぎ出す方法はないが、Appleのようにオンリーワンの企業は他の企業の類似商品との比較の材料としてシェアを見ることに何の意味もない。今はジリ貧のDellなどは一時期BTOとファブレスを武器にして鼻息を荒くしていた時期があった(世の中もDellをエクセレント・カンパニー扱いしていた)がこんなものは長続きしない、Dellになったらお仕舞いだと言う私の予測通りDellよりも技術力のあるHPが同じビジネスモデルにシフトしただけでDellの化けの皮は剥がれてしまった。
 
 未だにPCのシェアは二桁にも満たないAppleの利益は腐ったとは言え世界第3位のDellを圧倒的に凌駕。iPhoneやiPadの陰に隠れてはいるが立派な稼ぎ頭の一翼を担っているのである(僅かなモデルで)。製品の在庫管理は明らかにAppleの方が数段上、新商品の投入時期を考えながらの生産調整が可能なため無駄なストックなど発生させる余地さえない(キャリアの販売がメインであるiPhoneでは旧モデルを併売することがあるが)。
 
 Macの世界シェアは大した事はないが、それ以外のデバイスのシェアはAppleが世界を圧倒。まだ、同じジャンルの商品がそろっていないタブレットなどはほぼ100%(95.5%)だし、OSのシェアでは既にAndroidに負けたと言われるiPhoneでさえ、その他大勢のAndroid陣営全社で2,000万台に対したった一社で1,500万台近くを販売。そこから上がる利益は恐らくAndroid陣営トータルの数倍では済まない筈である。

結論:シェアを基準に企業価値を判断するのは20世紀の遺物。薄利多売なんてビジョンがないだけで何の自慢にもならない。21世紀の価格競争は他社よりも高い価格を付けられるかどうかが重要なのである。

木曜日, 11月 04, 2010

Xperiaのアップデート 〜訂正〜

欧米仕様ではクリアインストールだったXperiaのAndroid 2.1へのアップデートは、日本版では普通のアップデートが可能になっていた。どうして、他の国のバージョンはその様にしてあげなかったのだろう。

結論:用心のためにバックアップを取るべきだが、クリアインストールしかないと書いたのは間違いでした。申し訳ございません。

Xperiaのアップデート

 既にヨーロッパや香港では始まったXperiaのAndroidのアップデート。2.2なのかと思っていたら結局2.1止まりと言うのは愛嬌として(笑ってはいられないが)も、前から書いているようにハードの仕様上マルチタッチは不可能で速度も大して改善されなかったというのが正直なところらしい。
 
 ここまで引きずったのだからOSのアップデートはiPhoneのように自動バックアップ後、アップデート、バックアップからの設定の復元位は用意されているのだろうと思ったのだが、バージョンが時代遅れの上にバックアップはユーザ任せと言うのだから、こんなものを買う方が悪いという私の指摘通りになってしまった。

結論:クリアインストールしかアップデートの方法が無い端末など一般人が使えないのは明らか。契約の方をクリア(解約)する事をお奨めする。

水曜日, 11月 03, 2010

Dualブート

 ViewSonicがAndroidタブレットの「ViewPad」を発表した。7インチと10インチの2モデルがあるが、7インチにはAndroid 2.2が搭載されているのにどういうわけか10インチに載っているのは、何で今更のAndroidの1.6にWindows 7 Home Premium。デュアルブートが売り(なると踏んだ)らしいのだが、全く水と油のOSが使えることにどんな意味があるのか私には理解出来ない。
 
 AtomなのでAndroidとWindows 7の両方が載せられるのは分かるが、そのことに何のメリットがあるのかは私には全く分からない。

結論:ViewPad 10インチは7よりも先にWindows 7用のタブレットとして開発したが全く使い物にならずAndroid 1.6が出た時に急遽対応させたデバイスではないだろうか。デュアルで使えるようにするのに思いの外時間がかかってしまい7インチと一緒の発表、デビューは後という事に結果になったのでは?こんな端末を買ったら後悔するだけである。

二人で100%

 Jobsが復帰した時に余裕資金は数週間だった瀕死のAppleの余裕資金は間もなく5兆円(株などの机上の数字ではなく現預金。勿論これも単なる紙屑だとも言えるが、少なくとも架空の数字ではない)。チャプター11にならないために必要な資金提供とOSX向けのOfficeのオファーを持ってMicrosoftに乗り込んだJobsがゲイツに語ったのは「二人を合わせるとデスクトップPCの100%を押えていることになる」の名文句。確かに97%を押えているMicrosoftと3%のAppleを足せば100%に限りなく近付くのは間違いないが、頼みに言ったのがJobsで無ければ「ふざけるな」と恫喝されて終りだっただろう。
 
 ゲイツはあたかも対等のようなJobsの言い草に呆れたのだが、Jobsは瀕死の状態のAppleが企業としてMicrosoftと対等かそれ以上の存在だと踏んでいた節がある。時価総額や売上でMicrosoftを上回るところまで辿り着いた現在ならシェアなどは無視して「二人で100%」と言ってもおかしくはないだろうが、明日の運転資金に困っている状態でそんなことを発言したのは何れはMicrosoftを越えると考えていたのかも知れない。

結論:Jobsは現実歪曲空間と言われるが、現実の空間の方がJobsの言葉の方に歪曲されてきたのである。

火曜日, 11月 02, 2010

常識ではあり得ないMacBook Airの進化

 CPUの速度も、ストレージの容量もカタログスペック上は旧モデルに及ばないMacBook Air。流石にAtomは使わなかったが、カタログスペック以外にモノの良し悪しを判断する材料を持たないPCユーザ(そんなに酷いのはPCユーザにも少ないので、あくまで比喩だが)の基準からすればMacBook AirはJobsの好きな糞以外(数多のネットブックと同じ)の何物でもないはずだ。
 
 ところが実際のMacBook Airは、一瞬でのスタンバイからの起動(電源オンからのBootは僅か15秒)し、CPUに負荷の少ない処理ならば遜色の無い速度で動作する。ストレージのHDDを捨てSSDに変更し、GPUを旧モデルよりもグレードアップしたのが大きく影響しているのは明らかだが、それもOSXがCPUの処理をGPUに振り分けるOpenCLが効いているのか、単純にストレージのアクセスが倍の速度になったからなのかは不明だが、少なくとも速度を上げるのはCPUのコアの数やクロックスピードだけではないことを証明してくれた事は大きい。
 
 駆動部がない分消費電力も抑えられマザーボードも信じられないくらいに小さい(iPadと良い勝負?)。カタログスペック上CULVにあたるMacBook Airだが、ちょっと前なら高嶺の花だったSSDで低価格を実現し、速度も向上させたのだから常識(固定観念)を覆したのは間違いないだろう。

結論:MacBook AirはノートPCの定義を書き換えたのである。

iPhone用SIMカード

 オランダのSIMメーカーGemaltoと共同でiPhone用に独自のSIMカードを開発中と噂されるApple。販売奨励金が無くなればiPhoneの価格が高くなるだけだと反発するキャリアもあるようだが、販売チャネルが今以上増えれば、単一モデル構成のAppleは更に製造原価を下げることが可能になりAppleストアで廉価で販売出来るのではないだろうか。
 
 データ通信価格の叩き合いしか方法が無くなればキャリアにとって不幸かも知れないが、それはAndroid端末を扱っても同じ話(というかキャリア独自の機能をメーカーに付加させればコストは上がってしまう)なのだ。

結論:ヨーロッパでは今すぐにでもOKな話だが、恐らくアメリカでも認めざるを得ないだろう。どちらにせよ、CDMA2000のiPhoneが登場してからのお話なのである。

月曜日, 11月 01, 2010

Appleが世界第4位の携帯電話メーカーに

 たった1シリーズのスマートフォンしか持たないAppleが有象無象の携帯電話メーカーを圧倒し、2010年第3四半期のセールスで世界第4位の携帯サプライヤーとなった。昨年まではスマートフォンと言う狭いジャンルの中でRIMとの戦いであったため、自分たちのライバルではない(あくまでスマートフォンのプレイヤーに過ぎない)と虚勢を張っていられたが、スマートフォン元年となった今年、そのメジャープレーヤーであるAppleがその実力を示す形になったのである。

 メモリサイズ以外にはバリエーションの無いiPhoneがこれだけ売れている理由を分析したら、スマートフォンに手を出すなんて無謀だと気付く筈なのだが、消費者はそこまで利口じゃないと高を括っているのか経営者が薄らなのかは知らないが、自分の会社の規模も考えずにニッチな商品を作ろうとしている。Appleの強みは大量生産でiPhoneを作っていながら、それぞれのユーザが自分だけのiPhoneに出来るエコシステムを提供しているところにある。ハードは器であって大事なのは魂の方。それが、分かっていたらOSを他社頼み(GoogleやMicrosoft)にするようなバカな真似は決してしない筈である。

結論:スマートフォンの定義を書き換えたAppleが携帯電話の定義を書き換えるのだ。それにしても惨めなのはスマートフォンしか作っていないRIMではなくソニエリである。

金曜日, 10月 29, 2010

Xperiaのアップデートは11月第2週

 spモードの追加だけでお茶を濁していたXperiaのOSアップデートが11月の第2週にありそうだと噂になっている。既にAndroid 2.2が主流になりそうな今、まさかここまで待たせて2.1と言うことはないだろうが、アップデートしても物理的にマルチタッチは無理との話もあるXperia。動作が早くなるのと引き換えにバッテリーの持ちが悪くなるだけ何てことにはならないだろうか。

結論:当然比較されるのは「GALAXY S」。惨敗にならないことを祈るばかりである。

売上高でもMicrosoftを抜いたApple

 Microsoftの第1四半期(Microsoftは6月締め)の決算結果が報告された。売上高162億ドル、純利益が45.2億ドル。先に発表されたAppleの第4四半期(Appleは9月締め)の決算報告で売上高203.4億ドル、純利益43.1億ドルとなっていたことから、時価総額だけではなく売上高でもついにAppleがMicrosoftを越えたことが明らかになった。通期でどういう結果になるかはまだ分からないがもしかしたら通期でもMicrosoftを越える可能性もあるのではないだろうか。

結論:次は純利益でMicrosoft越えだ。

木曜日, 10月 28, 2010

予約は「Xperia」を越えるペースの「GALAXY S」

 いよいよ発売を開始したSamsungの「GALAXY S」。発売を記念したイベントが行われたそうだが、ビックカメラでは「Xperia」よりも予約数が多く「お客様の期待の高さを感じた」そうで、ドコモの山田社長も「Xperiaの時よりも若干予約は多い」と発言したようである。
 
 国内有名メーカーで初のAndroid端末だった「Xperia」は初物とSONY信者のおかげで国内スマートフォンの2割(あくまで上半期の結果である)を売ることが出来たが、Androidとして比較すればGALAXYの方が明らかに素性の良い端末(開発時期が違うのだから当然なのだが)。本当にAndroid 2.1以降に対応出来るのかさえ定かではない(対応出来てもハードの制約で出来ないことの方が多いXperia)Xperiaよりも人気があるのは当たり前の話なのである。

結論:iPhone以外のスマートフォン冬の陣はナンチャッテAndroidの道を行きそうなauのS03とGALAXY Sの一騎打ちになりそうな雲行きである。SoftBankが気にしているのはAndroidではなくマルチキャリアのiPhoneの行方だろう。

キャリア非依存の独自内蔵SIMカード?

 キャリア縛りを違法(自由の侵害)だとする欧州のユーザに答えるためなのかどうかは別にして、どうやらAppleはキャリアのSIMを不要とする独自のSIMカードを内蔵し、Apple Storeからのダウンロードによってキャリアを選択してアクティベーションする方式を取り入れようとしているようである。キャリアのインセンティブを前提にしたキャリア縛りから開放されれば、選択肢が広がるのは間違いないだろう。
 
 独占契約が終了するAT&Tや、日本のSoftBankなどiPhoneの独占キャリアはインフラに問題があり、キャリアが違えばiPhoneを使いたいという潜在的なユーザは多い。Androidが急激に伸びたのも対応するキャリアがiPhoneよりも多かったことが一番の理由だろう(Android好きはそうではないと否定するだろうが、全ての端末がGALAXY並な訳ではない)。

結論:噂が本当であれば、遂に通信方式以外は共通の端末でグローバルに売ろうと決断したに違いない。

水曜日, 10月 27, 2010

AppleがSONYを買収?

 AppleがSONYを買収するのではないかと言うレベルの低いうわさ話でSONYの株価が上がり、SONYの経営陣は嬉しがっているのかも知れないが、それは単なる糠喜びに終るだろう。何故なら、今のSONYにAppleが欲しがるようなものはないからだ。キャッシュが5兆円もあるAppleから見ればSONYはお手ごろの物件なのかもしれないが、そのレポートが書いているようにBlu-rayやPS3(ゲーム部門)が欲しいと言う話を私は聞いた事が無い(聞ける立場にもないが)。
 
 SONYで欲しいとしたらiPodやiPhoneに添付されているイヤフォンよりも音質の良いイヤフォンかも知れない(SONYのDigitalチップが良いのは分かるが、SONYの方がいい音だと思う最大の理由は単純にイヤフォンが良いからだ。他社製のイヤフォンしか使わない私には関係のない話である)が、そのためにSONYを買収したら笑いものになるだけである(SONYがAppleにイヤフォンを卸さないと言うならAKGなど他のメーカーを当たれば良いだけの話だ)。

結論:Blu-rayや3Dテレビが売れると考えているような蒙昧な企業を買うほどAppleはお目出度くはない。次世代の基幹技術を持っている企業ならいくらでも買うだろうが過去の遺産しかない企業に付き合っている暇はないのである。「バカにするのもいい加減にしろ」って怒られるぞ。

DVDに引導を渡したApple

 iTunesのアイコンからCDが消え、DVDドライブを持たないMacBook Airのバリエーションが増えた。Airのリカバリ用メディアはUSBメモリ(容量8G)に代わったが、恐らくこれから登場するMacにはDVDではなくUSBが使われるだろう。消えてなくなると噂されていたiLife'11にはiDVDが残ったが、Airが切掛けとなってApple製品から順次DVDが駆逐されていくのは間違いないだろう。Blu-rayが載る日を心待ちにしている先見の明のない方々には残念な事かも知れないが、Blu-rayどころかHDDもMac Pro以外の全てのマシーンから無くなるのはそう遠い将来ではない。
 
 モーターを使うストレージは端末の速度とバッテリーの電力を奪う諸悪の根源。マシーンの速度と言えばCPUのクロックスピードばかりに目が行ってしまうが、今回発表されたAirの11インチなどはクロックだけ見れば旧モデルよりも遅い(他社製だったら間違いなく糞になっている)が、HDDに比べ2〜4倍のアクセス速度を持つFlashメモリをストレージに使い、インスタント・オンが有効なため体感速度は恐らく旧モデルよりも速く感じられるだろう。
 
 Jobsは、CPUのクロックスピード以上に速度低下の原因になっていたデバイスを取り除くことに成功した(初代のAirは時期尚早だったのだ)。Mac App Storeがスタートを切ることになりデータセンターを倍に拡張することも決まった(まだ、最初のセンターも本稼働ではないのに)。間違いなくMacも含めAppleのデバイスはクラウドを介してOTA(On the air)が当たり前になろうとしているこれからの時代。Blu-rayなど無用の長物なのである。

結論:OSを含めたコンテンツの巨大化で買い替え需要を生み出す戦略で伸びてきたMicrosoftがこの十年良いとこなしなのはレガシーなデバイスを必要としない時代を見据えた戦略を組み立てる先見性がなかったからなのだ。

月曜日, 10月 25, 2010

Javaも追放?

 プリインストールから目出度く外されたFlashに続き、今後Apple製が無くなりそうなJava。思い返せばMicrosoftが独自のVMを出していた頃、SunとAppleは仲良くJavaを開発していた。CoCoaの開発者が少なかった頃は、CoCoa Javaと言う形で、JavaアプリをCoCoaでラッピングしてMacのネイティブアプリのように使えると言うものまで用意されていた(とっくの昔にXcodeからは消えたが)。弊社のCGシステムは他のシステム(旧来のLinuxのCGシステム)でも使い回しが出きるようにとPure Java(Xcodeは使っていない)で作られているが、その開発当時に何れAppleはJavaに引導を渡す時が来るからネイティブで作るべきだという私の意見は聞き入れられなかったのだが、iOSとの連携を考えれば当然CoCoaで作る時がいよいよ来たと判断すべきだろう。

結論:Javaなどを使うからMacがIntel版になるまで鈍足だったCGアプリ。Flashと同じようにレガシーになってしまったJavaを往生させるのはAppleなのだ。

土曜日, 10月 23, 2010

耳寄り情報

 新しく登場したMacBook Airをいち早く手に入れたい皆さんに耳寄り情報を。後からメモリ増設が出来ないAirの4Gモデルを手に入れようと思ったらオンラインストアでCTOしかないと皆さん考えられているかと思うが、Apple Store銀座には間もなくCPUとメモリをアップグレードしたスペシャルエディションを在庫品として扱うそうである。Appleの社員でもないのに宣伝するのはおかしい(一銭にもならない)のだが、4Gモデルをお持ち帰りしたい人はご一考を。
 
 用意されるのはスペシャルモデルなので、11インチは126GモデルのCPUを1.6GHzのCore2、RAMを4Gにしたものと、13インチ256GをCPU2.13GHzの2機種。

結論:銀座以外のストアで扱うかどうかは分からないので気になる方はお近くのApple Storeにご確認ください(まるで、Appleの営業だなこれじゃ)。

「Mac App Store」で変わること

 私のblogでもいずれ始めるだろうと予想していたMac用のApp Storeが発表されたスペシャルイベント。同じ開発ツールを使っている(フレームワークが違うので流石にFATは無理だが)のだから予想通りになったからと言って自慢できるほどの話ではないが、ADCがMac Developer Programに変更された(Developerの年会費が一気にiOSと同じになった)3月にいよいよだと書いたのはMacバカとしては正しい判断だったと多少は自負しても良いかも知れない。
 
 MacBook AirのリカバリーメディアがDVDからUSBに変更されたことにより、今後はAppleのアプリはApp Store経由で提供されるのは間違いない。パッケージではバラ売りが不可能(無駄なコストが発生する)だったiWorkも単体でより低価格(iPad用iWorks並に全て揃えても今迄の半額?)になるだろう。何れはOSさえもApp Store経由で可能になるだろう。

結論:iTunes StoreでCDの役目が終わったようにMac App StoreでDVDの役目は終わった。そして、AppleTVによってBlu-rayも何れ葬り去られるのである(後5年かな)。

金曜日, 10月 22, 2010

iPadは見かけほど驚異ではない?

 他社製タブレット(Windowsベース)を葬り去り、ネットブック市場(Windowsベース)さえ取り込む可能性まで取りざたされているiPadだが、Dellを抜いて世界2位にまで登りつめてきたAcerのCEOは、「見かけほど重大なインパクトは持っておらず、従来のPCに取って代わることはない」と断言したそうだ。もっともiPadのようなタブレット端末はPC市場の新たなセグメントにはなるとは考えているようで、iPad対抗となるタブレット端末(Androidベース?)はリリースと発言している(きちんとしたものを作ればある程度は売れるだろう。少なくともAndroid 3.0以降なら)。
 
 このような発言になったのはネットブックが、瀕死の状態になってしまった英米を除いた世界各国(日本は瀕死ではなく壊滅状態?)でまだ売れているからなのだが、マカーの目から見たら貧乏な国で貧乏臭い端末が売れているだけの話で、英米(もちろん腐ったとは言え日本も含む)で売れなくなったのはネットブックにはiPadに対抗するほどのアドバンテージがない証拠なのである。
 
 確かにiPadには出来なくてネットブックに出来ること(満足とは言えなくとも)はあるが、Appleはそれに対応する商品を今まで作ってこなかった(Airの旧モデルはG4 Cubeと同じようにエグゼクティブ用のおしゃれな端末というジャンル分け)。ネットブックを作らないのかと聞かれて「糞を作る気はない」と返答したJobsの最終回答がMacBook Airの11インチ。それまでのジャンル分けではある意味でMacBook Proよりも上のヒエラルキーに位置されていた筈のMacBook Airが、糞しかいない筈のネットブックの世界にいきなり降臨してきたのが今回のスペシャル・イベント。
 
 iPad単独では驚異じゃないと言える(英米以外では)のかも知れないが、MacBook Airとタッグを組んで上下から挟撃されたら手も足も出ないような気がするのだが。

結論:iPadは確かにそうかも知れないが、MacBook Airは間違いなくネットブックの驚異である。「糞って言うなら糞でないものを出してみろ」と思っていたのかも知れないが、本当に糞ではないものが出て目が点になっている情景が浮かぶのだ。

フラッシュ搭載でFlash非搭載

 ストレージを捨ててフラッシュメモリ・オンリーになったMacBook Air。iPadなみのインスタント・オンが可能になったのもゼロ・スピンドルとなったから。バッテリが消耗するのは駆動部分となるモータの起動(モーターの起動時に必要な電流はバカにならない。iPodがバッファー用のメモリを積んでいたのはそのため)。駆動部分をなくしフラッシュにしたことでスリープからの復帰に余計な電池の消耗が無くなったのだ。と、いうことでハードにFlash(メモリ)を搭載した新しいMacBook Airなのだが、Flashはハードだけで十分と考えたのか標準のシステムからFlashプラグインが削除された。流石にiOSとは違い後からインスト−ルは可能だが、Appleが標準のシステムとしては要らないものとのレッテルを貼ったのは大きな意味があるのだ。
 
 Flashと同様に、「お前はもう既に死んでいる」と名指しされたのが駆動系のデバイス。初代Airの時からオプションとなっていたDVDドライブだけではなく、今回はHDDも引導を渡された。いくらでかくても何れは容量の限界を向かえるHDDは、Flashとクラウドの連携で不要と考え、単価の下がったUSBメモリを使えばリカバリとOSのインストールのためになくてはならなかったDVDドライブは不要である。初代Airの時代にはDVDドライブ以上に高価だったUSBメモリも今ではBlu-rayのメディア並に安価になったのでリカバリーメディアとして添付可能になったのが今回のMacBook Airなのだ。
 
結論:Mac用のアプリのためにストアを用意したのもDVDドライブが無くなるのが前提条件。映画が観たければクラウド型のiTunes。10.7以降はiOSだけではなくOSXもOTA(On The Air)で提供されるかもしれない。そのためにノースカロライナに最大規模のデータセンターを作ったのでは?

シャープ、PC生産打ちきり「GALAPAGOS」などに集中

 足手まといになっていたPCの生産を打ち切ったのは賢明(それにしては遅いが)な方針転換だと思うが、その代わりに「GALAPAGOS」などの電子端末の開発・生産に経営資源を集中すると言う最悪の判断をしたようだ。iPadが売れているからタブレット型の情報端末が売れると考えるのは自由だが、開き直りのネーミングと皆から揶揄される「GALAPAGOS」がPCよりも利益に貢献すると言う保証はどこにもない。
 
 何年も前からあったのに日の目を見ることがなかった電子書籍が、iPadによって一躍表舞台に出てきたので過去の実績(昔から出していたと言うだけの話だが)を持つシャープ独自のフォーマット(端末は失敗したがPC用で細々と続いてきた)に磨きをかけた電子書籍ストアと電子端末を連携させることで一代革命でも起こす気なのかも知れない。
 
 シャープはAndroidベースの電子端末でiPadに十分対抗出来ると考えているようだが、XMDFフォーマットをデファクトにしようとすればAndroidだけではなくiOS用を用意する必要があるが、そんな事をすればiPadのコンテンツを増やしてしまうと言うジレンマに陥る。AmazonだってKindleを売りながらiPad用のアプリも用意したではないかと考える人もいるかも知れないが、Amazonは電子書籍データの販売が生業であってKindleの売上で食っている訳ではない。Appleは独自のハードとストアを持っているがフォーマットは欧米でデファクトになっているePubを使い、iBookストアはiPadやiPhoneのコンテンツを増やす1ツールに過ぎない。要は電子書籍が沈んだとしても大した問題ではないビジネスモデルなのだ。

結論:Androidと心中するのは勝手だが、もう少しまともな事業戦略を持った人間をトップに据えないといけないのではないだろうか。今のやり方はどう考えても失敗したビジネスモデルの焼き直しなのだ。

木曜日, 10月 21, 2010

本物のミニノートが出た

 安普請だけで組み上げられたネットブックは糞だと断言したJobsが発表したMacBook Airの11インチモデル。価格の練れてきたSSDをストレージに使い(iPadやiPhoneと同じ)、CPUは鈍足のAtomではなくCore2。ゼロスピンドルで瞬時に起動するマシーンにまとめたのは流石と言うべきだろう。CPUにA4シリーズを使わずに速度を犠牲にする事無く稼働時間を5時間まで延ばすのが限界なのかも知れないが、これで8時間を実現出来ていたら文句なしだったのだが。
 
 iPadが日本で売れまくっているように、贅肉をそぎ落として必要な機能だけに絞ったMacBook Airは間違いなく売れるだろう。似たような仕様のノートがない訳ではないが明らかに価格が高過ぎる。安物ではないのに価格は某SONYなどの国産メーカーとは比べようもないくらいにローコスト。OS X 10.7との組み合わせで使えばある意味鉄板なのではないだろうか。

 国内のメーカー(海外もだが)も、ネットブックを残念なミニノートとして設計する(安いのだから文句は言うなという考えで設計)のではなく、基本性能だけで勝負出来るものにすれば当然今回のAirのようなモノが作れるのにと思うのは私だけだろうか。マシーンの遅さの原因をWindowsのせいにして逃げていないで余計なものを取り払ったデバイスに仕上げればもっとまともな端末になると思うのだが。

 まあ日本のメーカーの場合はネットブックサイズの端末に余計なハードをぶち込んで信じられない値段で売ろうとしたのに売れないで、結局バーゲンで在庫処分になるようなものしか作っていないのだろうが。

結論:壊れたPowerBookを叩きながら(余計に壊れるのだが)使ってきたが、これからはスピンドル無しのAirが私の愛機になるのか...そんなに裕福じゃないか。

火曜日, 10月 19, 2010

iPadをPCとしてカウントしたらAppleのシェアは?

 PCのシェアで全米3位、スマートフォンのシェアも全米3位のApple。四半期で1,410万台を出荷したiPhoneは出荷数でBlackberryを凌駕した。スマートフォンにカウントされず、PCでもカウントされていないiPadの出荷数が419万台。広義に捉えてiPadをPCにカウント出来るとすれば、既に全米1位のPCメーカーはAppleと言うことになる。Appleが1位にだったのは遠い過去の話(そんなことを知らない人の方が多いのだろうが、日本でも1位になったことはある)だが、Androidのタブレットが本当に成功(iPhoneのように浸透)でもしない限り、当分の間一人勝ち状態が続くのではないだろうか。

結論:売上高の伸び率トップは、54%増の日本。未だに商品の供給が間に合っているとはいえない状況なので、このままのペースが続くのだろう。普通に考えればAppleくらい日本人向きの商品を作っているメーカーはない。やっと、それに気付いたと言うだけの話なのである。

7インチiPadは出ない?

 史上最高の四半期決算を発表したApple。珍しく決算発表後の電話インタビューに答えたJobs曰く、7インチは10インチ(iPadは9.7インチだが)の半分しか画面サイズがなく、ヤスリで指を削らなければ使えない、そんなもんを出して使えないじゃないかと他社を批判。更に、Googleがタブレットに使うAndroidは次期バージョン(3.0)以降にしてくれと言っているのにメーカーが先走っている(iPad人気への便乗)だけとバッサリ。
 
 あせって中途半端な商品を出せば命取りになることは傍から見ていれば明らかなのだが、どうせAppleに勝てないことは解っているので、取りあえず訳も分からず購入してしまうデバイス音痴(大抵、ITのリテラシーは高いと本人は持っているが、ものを見る目はない)に売りきってしまえば良いと考えているのは見え見え。Appleのように1年間同じデバイスを一切の値下げもなしに売り続ける自信が無いからこそ先を争って商品化を急ぐのだろう。
 
 Androidフォンを見ればわかるように既に価格競争が始まっている。ぼったくれるのは最初の四半期くらいだと踏んでいるのだろう。

結論:少なくとも年末までにカメラ付きの7インチiPadが出るなんて妄想を抱いていた人達が目を覚ましてくれれば良い。情室のチーフがカメラ付きの7インチが直ぐに出るんじゃにかと言っていたのでアホかとやんわり否定して上げたのだが、まだ出ると思っているのだろうか。日本のメーカーとばかり付き合っているからそういう妄想を抱くことになってしまうのだ。まあ、来年になればAppleは出すと思うけどね。

EZアプリのパケット制限

 iPhoneでは考えられないEZアプリのパケット制限が存在するau。アプリによる通信量は1日3Mと言うケチケチ振りなのだが、どうやらAndroidフォンに関しては制限を設けるのではなく、通信量に応じて通信速度を遅くするというペナルティを掛けて対応するらしい。その上で、禁断のアプリ。どうやらパケット課金の発生する3Gでしか動かない(普通は帯域を食われるのでWi-Fiオンリーで許可が普通)というau専用のSkype搭載。もしかしてテザリングと同じでパケホ適用外だったりして。

結論:Brew版のSkypeも出るらしいがこちらは勿論パケット制限がかかるのだろう。制限は掛けないがパケホ適用外だったら、顧客にとって禁断のアプリであるのは間違いないのだ(いい気になって使ってたら身上を潰してしまう)。

月曜日, 10月 18, 2010

au禁断のアプリはSkype

 どうせ、Skype程度だろうと誰しもが予想していたauの禁断のアプリは、フタを開けてみたら何の捻りもなくSkypeだった。SoftBankお得意の予想外がSkypeだったらお笑いだが、禁断としか言っていなかったので良しとする心の広い方もいるかと思うが、何だかな〜。

結論:所詮、今のauはこんなものなのだ。

金曜日, 10月 15, 2010

auの禁断のアプリ

 auの禁断アプリは、どうせSkypeくらいに決まっているとバカにしていたのだが、どうやらその通りになりそうだと噂(日経の飛ばし記事じはその程度だ)になっている。噂が本当なら「やっぱり」で終りだし、そうでなければ日経お得意の飛ばしによる嫌がらせということになる。

結論:Skypeが禁断のアプリって何年前の話をしているのだ。

木曜日, 10月 14, 2010

SONYのInternet TV

 SONYがAndroidベースのInternet TVを今週末から全米で発売開始するそうだ。見た目はAppleの昔のCinema Display+今のCinema Displayといった感じですっきりとまとまっているが、コントローラ(リモコン)はボタンがビッシリと並びキーボード・アレルギーのある人が見たら卒倒しそうな代物。Androidならタッチパネルでと言いたいところだが、どうやらiOSとは違いAndroidはタッチパネル絶体で作られたOSではないことを垣間見ることが出来た気がする。

結論:Apple TVの登場を考えてデバイスを開発しているAppleとGoogleの考え方の違いが如実に。iPhoneで操作出来るApple TVに一票。

「Back to the Mac」

 Appleが、10月20日に「Back to the Mac」と題したSpecialイベントを開催する。Appleマークの向こうに見えるのはLion。随分前にOSXの名前はネコ科の動物なのでLeopardの次はLionだと言っていた(blogには書いていなかったので証拠はないが)のだが、IntelチップだけをサポートするSnowLeopardが間に入ったために先延ばしになっていた。当日はOS X次期バージョンのプレビューを行うということだが、どのようなものになるのだろう。
 
欲しい機能
その1:iOSのマルチBoot。トラックパッドでiOSアプリを操作。マウスでは不可能な操作(iOSのインターフェイス)をするデバイスとしてMagicトラックパッドが準備されたのだ。
その2:顔認識によるログイン・ユーザ切り換え。画像認識とパスワードでセキュリティを強化。何れはiOS端末でも可能に。
その3:iConciergeによるナビゲーション。個人毎の情報収集などの秘書機能。
その4:FaceTime。当然の事。
その5:AppleIDを利用したiOS端末のリモート操作。MobileMeを使わなくても”iPhoneを探せ”が可能に。
その6:iLifeのバンドル。iOSデバイスとの連携を考えたら無償化に踏み切るべきである。
その7:MobileMeのバンドル。.Mac時代のサービス(ホームページ)が11月8日で終了。データセンタを使った新たなサービス誕生に合わせて無償化して欲しい(個人的な希望)
 
 どれがLionで実現されるかは分からないが、「Back to the Mac」と名打つ限りは期待外れの発表にはならないだろう。期待もあって株価も300ドルオーバー。Macのシェアもどうやら全米では10%を越えたようだし、Appleの勢いを止める気は更々なそうである。

結論:今回の"One more thing”は、間違いなくMacBook Airである。

水曜日, 10月 13, 2010

「iPhoneやAndroidに追いつけそうもない」Windows Phone 7

 Androidよりはコントロールが効いているところがマシだと書いたWindows Phone 7だが、携帯電話メーカーは「iPhoneやAndroidには追いつけそうもない」と悲観的な見方をしているようだ。

結論:スペック要件から手を出せないともっともらしい事を言っているが、要はAndroidに舵を切ってしまったために付き合う余裕がないだけの話。とろとろしていたMicrosoftが悪いのだが。

火曜日, 10月 12, 2010

Apple TVはやっぱりiTV?

 Apple TVが発表される前、Apple TVからiTVに改名してiOSでゲームだってできるぞと勝手に書き殴り、すっかり狼中年状態になってしまい立場が無かったのだが、最近になってApple TVに搭載されているのは旧OSとiOSのハイブリッド(Apple TV向けに用意された特別のiOS4.1)だと発表した。ストレージも全く無いようなことを書いていたので、それも間違えたかと思っていたら8GのNAND。結局、Apple TVは予想されていたスペックを全て満たしていることが明らかになった。間もなく発表されるiOS 4.2は、iPod touchからApple TVまでをカバーする初めての統合OS。これが登場するとどうなるかはご想像の通りなのだ。
 
 ご想像出来ない方もいるかも知れないのでヒントをいくつか...
 
その1:同じOSで同じインターフェイスなら同じアプリが
その2:iPhoneのゲームがiPadで動くならApple TVでも
その3:AirPlayとiTunesで動画と音楽のストリーミング
その4:ビデオコンテンツがなくてもコンテンツはある

結論:iOS 4.2はiPadがiPhone並になるだけだと考えられているようだが然にあらず。iOSの発表に合わせてiTVの発表もあるかも知れない。新しいデバイスはJobsが手に持った手の平に収まる黒いデバイス。昨日までApple TVだったものがiOS 4.2のインストールでiTVに生まれ変わる。そんな発表が出来るのはAppleだけなのだが如何だろう。

Androidの問題点

 宗教とも言えるAndroidのオープンソース・マンセー主義(オープンソースプラットフォームは絶体善だと言う考え違い)に同調する輩が多いためかAndroid端末の普及は信じられない速度で広まっている。Googleは、諸手を上げて自分たちの戦略が正しかったことに喝采を上げているのだろうが、オープンソースプラットフォーム(性善説に立ってメーカーの好き勝手にさせ、自分たちも好き勝手にすること)が命取りの原因だと理解していないのは非常に残念なことである。
 
 今は、Androidの現状を知らない人達と、ただで手に入るOSでハードウェアを作る事しか考えていないメーカー、流行モノなら単純に持ち上げる(ITに疎いカスゴミは、国を問わず提灯記事しか書かない日経並に持ち上げている)マスメディアに煽られる形でAndroid陣営は盛り上がっているが、最初のAndroid端末を手にしたユーザ達の不幸には一切触れようとしない(htcのAndroid 1.5の端末なんてWindows mobile端末以上に糞だ)。
 
 KINなどというクズを出してしまったために更に評価を下げてしまったMicrosoft(いずれ無くなると思っている)だが、それでもメーカーの出荷する端末の仕様を厳密にコントロールしているは評価したい。何故ならAndroidとは違い、Windows Phone 7をOSに搭載した端末はどれも同じ基準を満たしている(出来の良し悪しは別の話だが)。自社製しかないiPhoneならば当たり前の話だが、Androidではあり得ない話しなのだ。
 
 Googleも薄々オープンソースプラットフォームで自由にさせることが混乱の原因と考え3.0以降は、メーカーによるUXの搭載を制限しようとしているが、そうなると好き勝手に出来るからAndroidは素晴らしいとしてきた自分たちのポリシーの間違いを認めざるを得なくなる。どちらに、転ぶのかは私の知ったことではないのが、このままの状態を続けAndroidが半数くらいのシェアとなった時自重に堪えきれず崩壊するのではないだろうか。

結論:Androidの急成長は、大日本帝国陸軍のようなものである。大本営(Google)の指示を関東軍(メーカー)が勝手に解釈して好きなように戦線を拡大しているから急成長しているように見えるが、兵站も考えずに戦域を拡大しすぎればいずれは自己破綻を来すだろう。複葉機(Android 1.5)とステルス戦闘機(Android 3.0)が同じ作戦を遂行するのは所詮無理な話なのである。ステルスで戦いたいなら複葉機はスクラップにしなければいけないのだ。

月曜日, 10月 11, 2010

IEの「絶対優位」はもう終り?

 一時期はIEに有らずんばブラウザでないと言う勢いだったMicrosoftの純正ブラウザ。圧倒的シェアのOSとの抱き合わせだったのだから当たり前と言えばその通り(Windows上でNetscapeが誤動作する細工までしたと言われている)なのだが、OSXと言うモダンOSに対抗する事ばかりに気を取られシェアが揺るぐなどと思ってもいなかったブラウザーの改良に真剣に取り組まなかったツケがここに来て表面化してしまったのだ。
 
 最新のIE9β版のシェアは僅かに0.1%(機能的にFirefox、Chrome、Safariに漸く追いつくブラウザ)。β版だからと差し引いて考えなければいけないとしても、事実上のデファクトOSであるXPで動かない(Windows 7に乗り換えさせようと言う魂胆なのだが、他のブラウザならXPでIE9以上の事が既に出来る)という戦略ミスから、IE離れを生み出しているのは間違いないだろう。
 
 ブラウザがジリ貧で、スマートフォンも五里霧中。ゲイツ無き後のMicrosoftには良いところが少しもない。18日に発表されるAppleの第4四半期の決算では単月の売上でAppleがMicrosoftを抜き去るのではないかと噂されている。アプリが喉から手が出るほど欲しいWindows Phone 7だが、iOSやAndroidだけで手一杯のデベロッパーがWindows Phone 7にかまけている余裕などないのは明らか。リークされた情報では中々の出来と言うことらしいが、それでもIE9が見劣りすると同様に既に市場にあるiPhoneやAndroidフォンを凌駕するものではないのも事実なのである。

結論:やることなすことがカスなモンキーダンスの海坊主(バルマー)は首になるのではないかとも噂されるが、海坊主に替わってCEOを任せられる人材がいないらしい。VistaでゲイツがMicrosoftを見限った時(2007年1月のblog)からこうなることは、さんざ書かせてもらったが、95%のシェアがあれば10年も下手をこいても持ってしまうとは思いもしなかった。シェア5%あるかないかの会社が90%の会社を追い抜くなんて経営学では絶対に教えてくれない事例なのである。

金曜日, 10月 08, 2010

何でも型になってしまう日本

 何で日本のメーカーは、ガラパゴスを目指すのかと疑問に思い続けている私にとって目から鱗の書籍が手に入った。問題の本は井沢元彦の「逆説の日本史 近世展開編」だが、今回の内容は江戸時代。第一章は鎖国に関するものなのだが、私が以前にblogで触れたように実際に鎖国と言う制度は日本にはなかった。そもそも、家康が禁止したのはキリスト教の布教であり、その意思を持った外国人の入国拒否だった。だから、その意思を持たない(商売だけを考えた)オランダや非キリスト教国である朝鮮を通じ中国とは盛んに貿易を行っていたのが江戸時代。家康の考えはその前の秀吉と同じでキリスト教排斥+自由貿易推進だった。だから、その頃新興国として伸び始めていた非カソリックのオランダとの貿易は問題なかった。その後、非カソリック(宣教師を通じて植民地化を進めない)の筈のイギリスというならず者国家(国を上げて海賊行為を推奨したのだから間違いなくならず者だ)が台頭し、ビジネスライクなオランダ以外は全て夷狄(オランダからの情報でライバルとなるイギリスを始めヨーロッパの国々の悪い情報ばかりを得た。今のカスゴミの偏向報道と同じ)という体制になってしまい外国からは国を閉じていると指摘される状態になってしまったのである。
 
 それとガラパゴスに何の関係があると指摘されそうだが、鎖国と呼ばれる政策は、言え香具師う存命の時代には二つの目的があり、それはキリスト教排斥と自由貿易だった。つまり、キリスト教を侵略の武器とするポルトガルとスペインを排除するが、貿易は盛んに行う。本来、交易を禁止したのはたったの二カ国だけで他の国には窓口を開いていたのである。それが、オランダの讒言を鵜呑みにし他のヨーロッパ諸国との窓口を閉めてしまったためいつの間にか日本は海外との窓口を閉じる政策を取っていると日本そのものが考えるようになってしまった。そして、時間の経過と共にガラパゴス(鎖国状態)となってしまった。
 
 ガラパゴスも確かに悪いことばかりではない。江戸時代に独自の文化を生み出したのもケータイのガラパゴス化と一緒で国内だけを相手にせざるを得なかったからである。しかし、オランダの讒言に縛られている内に世界は変わりかつて世界一であった武装国家日本は昔日の面影もないくらいに戦闘力を失ってしまった。それなのに日本は開国を拒否したのだ一度も鎖国はしていなかったのはずなのに。つまり自由貿易相手が暫時減っていっただけなのに国を閉じる政策を取っていると思い込んでしまったのが日本の鎖国の正体だった。問題先送りで出来上がったパターンが型となり、それが目的化してしまうというのが日本。そうして出来上がったのがガラパゴスケータイ。
 
 国内の目で見れば素晴らしいケータイかも知れないが、海外に持っていったら出来ることが殆どないのがガラケー。国内に閉じたサービス(iモード)と国内向けのハード(ワンセグ、オサイフ)で成り立っているのだから当然な話なのだが、世界中で共通のサービス(Appleのエコシステム)が如何に凄いことなのかは未だに理解出来ていないのが日本なのである。何でも形骸化してしまうからケータイでテレビが見えるのが当たり前になってしまうが(何処かがやれば追随する)本来はコミュニケーションツール。iPhoneにはハードウェアとしてはコミュニケーションで使う以外の余分なものは載っていない(iPod機能があると文句を言われそうだが、音声チップと共有でソフトで処理している)。だからこそ、世界中で同じように使えるのだ。

結論:日本が鎖国状態になってしまったのとガラケーになってしまったのは全く同じ心性なのである。今日からサコッケーと呼ぼう。

Amazonが、独自のAndroidアプリストアを準備?

 App Storeが圧倒的なシェアを取っているモバイルアプリ。複数の選択肢があり、Appleよりもオープンな(皮肉である)Android Marketにもっと頑張ってもらいたいと思っているのだが、音楽から始まってハードウェアまで全て同じアカウントで購入可能なAppleに対抗するには力不足は否めないだろ(勝手サイトも多いし、海賊サイトはもっと多い)。そんな、Android陣営にAmazonが名乗りを上げるのではないかとの噂が出ている。
 
 Apple以上に取り扱い品目の多いAmazonが、電子書籍だけではなくAndroidアプリを加えてくれば大化けする(Android Marketを駆逐する?)可能性は非常に高い。噂では、Apple同様に30%のフィー(手数料)が必要らしいが、もしも実現すれば一向にシェアの伸びないAndroid Marketに見切りを付けてアプリを提供するサードパーティは多いのではないだろうか。

結論:Googleは検索エンジンの覇者だがオンラインショップとしての実績は殆どない。私が、シュミットだったらAndroid MarketをAmazonに提供する戦略に出るだろう。餅は餅屋なのだ。

木曜日, 10月 07, 2010

そろそろMacBook Air登場?

 一通りモデルチェンジを済ませた筈のAppleで唯一アップデートされていないのがMacBook Air。新しいMacBook Airは、11.6インチのディスプレイと言われているがこのサイズならば1キロを切る超軽量ノートも可能になるだろう(touchセンサーではないのでiPadのように余裕のあるフチは要らなくなるので、大きさはiPadと同程度?)。CPUは超省電力のCore iを搭載し、あの薄さでバッテリーで8時間駆動なんてことになれば本当にネットブックはお仕舞いになるだろう。

結論:恐らく価格でもびっくりすることになりそうである。時期は10.6.5がリリースされる頃か?

Androidフォン「IS03」と「GALAXY S」選ぶならどっち

 CEATECで発表された各社のAndroid端末。見た目がまんまiPhoneのようになってしまったのはご愛嬌(猿まねと言う)だが、今回のAndroid端末は流石にどれも2.1以上。spモードでお茶を濁すしか策のないSONYはどうするつもりなのだろう。
 
 少し前に誉め殺しをした「IS03」とSamsungの「GALAXY S」のどっちが良いかと言うcnetのアンケートは圧倒的に「IS03」に軍配が上がっているようだが、誉め殺しであげつらったのと同様に話題のOSは使いたいが、ガラケーが好きというガラパゴスな連中が如何に多いかを再確認することになった。
 
 今回の「GALAXY S」はspモードくらいで後は素のAndroid端末と言えるが、ドコモの冬モデルは「IS03」路線のものが順次発表されると言っていたような...それってスマートフォンの定義を自ら崩す後ろ向きな...

結論:ガラケーの機能も無いのに未だに1.6の端末(9月には2.1になる。TimeScape使わなきゃ未だって快適だって文句言ってたのがいたな)よりは、少しはマシなのかも知れないが。

我々はWindows Phone 7と心中する覚悟だ!

 ボーナスを半分カットし背水の陣で臨むバルマー率いるMicrosoft。Windows Phone 7と心中する覚悟とのことだが...

結論:今のままなら本当に心中になってしまうだろう。

火曜日, 10月 05, 2010

シャープの「GALAPAGOS」

 開き直りで命名されたシャープのGALAPAGOSがCEATECでお披露目されたようだ。画面に触れるとタイムラグ。ページ送りで考え込む。速読するような落ち着きのないユーザではなく、じっくりと活字を味わうユーザを想定して作り込まれたまったりとしたインターフェイスを搭載しているらしい。

結論:せっかちな私から見たらただの糞である。

月曜日, 10月 04, 2010

iOS 4.2

 守秘義務があるので多くは語れないがiOS 4.2ではキーボードに不慣れな年配の方(PC慣れしていない人)向けに新たな日本語入力が...現在は構成ファイルで設定を変えなければ変更出来ないパスワードも...iPad内の検索しか出来ない検索でインターネット検索が...ユーザ辞書が...

結論:βのせいか多少動きが悪くなる時があるが、Xperiaよりはまともに動いている。

Windows Phone 7と心中するメーカーはいない

 間もなくリリースされるWindows Phone 7だが、今のところ開発中止を宣言したメーカーはいないようだ。そうは言ってもWindows Phone 7の端末を作っているメーカーは軒並みAndroidを手がけているのも事実。勢いは間違いなくAndroidなのだが、過去の遺産(単なるしがらみとも言えるが)があるため取りあえず相乗りしていると考える方が自然だろう。
 
 一番後に出るWindows Phone 7には、ZuneのようなUIの見た目以外に別段取り立てて語る要素もなく(それさえも普通に考えれば鬱陶しいだけの代物)、Windows 7との親和性の高さ(これが無かったら何も売りはない)だけが唯一のアピールポイント。MS Officeが必須ではないiPhoneユーザから見たらどうでも良い機能に過ぎないのである。

結論:Symbianのようにまだ見捨てられてはいないようだが、それも実際にモノが出るまでのような気が...Windowsユーザにはマカー程のロイヤルティは...そもそも好きで使っていた訳ではないのでたかが知れていると...

iMacが発表されてから

 iMacが発表されてから僅か12年。97年にJobsがAppleに復帰してから数えても13年。たったそれだけの期間で倒産寸前だった会社が数々のヒット商品をものにし、時価総額世界第2位の地位を得るに至った。その期間中に明らかに失敗した商品は直ぐに製品ラインナップから消えたG4 CUBEだけ、それ以外の製品は全て大化けしたのだから流石としか言いようがないだろう。
 
 その中でもエポックメーキングとなる年が2001年。前年に公開版(Public Betaなのに3,500円と有料だった)の形でリリースされていたOSXの正式バージョンがリリースされ、それに負けじと未完成なのに発表されたWIndows XP(OS X 10.0もお世辞にも完成形とは言えなかったが)からMicrosoftの迷走が始まった。Appleは僅か半年で10.0の問題に対処した10.1をリリースしたのに、Microsoftはまともに使えるSP2が2004年の秋まで公開出来なかったのだから時代が終ったと感じるべきだったのだ。その後は、IntelをサポートしたLeopardに対抗して出来損ないのVistaを無理やりリリース。結果的にWindows離れを加速させる結果に...
 
 もう一つのエポックメーキングが2001年のiPod(初代)の発表。同時多発テロ直後の10月24日となったが、音楽の聴き方の再定義、iPhone(携帯電話の再定義)、iPad(PCの再定義)、そしてApple TV(テレビの再定義)とライフスタイルの再定義の主体となっているAppleなのである。

結論:2001年にAppleが提唱した「Digital Hub」構想は着実に進化している。

見捨てられるSymbian

 Symbian^3を発表してスマートフォンの世界も押えると宣言したNokia。Nokiaの意気込みは買いたい気もするのだが、他のメーカーはそう考えていないようで、Symbian端末の開発を今後は行わないと発表したソニエリに続き、SamsungはSymbian完全撤退を宣言した。Nokiaに買収されたSymbianはオープンソースとなったが、Nokia買収前に出資していたSamsungやソニエリが撤退したことによってNokiaの思い描くような明るい未来はどうやらやって来ないようである。

結論:オープンソース(EPL)かもしれないが同業他社であるNokiaに主導権を握られるのは我慢ならないと考えたのだろう。

何でもあり

 ガラケーとAndroidのハイブリッドと言える何でもありAndroidケータイS03が11月下旬にリリースされると発表された。心配していた(私は買わないので関係ないが知らずに買ったユーザが可哀想という心配)OSは、今更の1.6ではなく2.1が搭載され、巨大化の原因だったキーボードを排除し流行のデザインをまとったことで、もしかしたら日本のAndroidで最高のヒット商品になるのではないだろうか。
 
 ガラケーもAndroidもボロクソのはずなのに何で褒めるのかと言われそうだが、この端末は、OSにAndroidを使っていながらその使い方は一から十までauオリジン。Android Marketなど使わず中に入っているアプリだけで済ませる事が可能という他社の出しているスマートフォンとは一線を画する製品なのである(要はAndroidらしさが微塵もないと言う意味)。勿論、Androidのアプリも利用出来る筈だが、この仕様ならガラケーとして使うという道も十分に成り立つだろう。

結論:Android版ガラケーと呼ぶべき端末。問題はキビキビ動くかどうかである。素のままで使ったのではスマートフォンではないが、それも一つの使い方なのである。これもシャープの開き直りか?

金曜日, 10月 01, 2010

iPhone 4 販売開始で乱闘騒ぎ

 中国でも大人気のiPhone 4。予想通りと言えば失礼かも知れないが、iPhone人気に目をつけた転売業者が徹夜でApple Storeに並んで買い占め普通のお客さんがきた時には売り切れになる騒ぎ。業者はその買い占めたiPhoneをStoreの外で売ると言う傍若無人振り、北京の旗艦店では転売業者が大量に買い占めようとして一般客を押しのけ、けんかになるという野蛮人振りをいかんなく発揮したそうである。

結論:中国や朝鮮はこんな国です。

商品の決めては機能の多さ?

 未だに製品が売れるかどうかは付加機能の多さとカタログ上のスペックの高さと考えている20世紀型のメーカーには理解出来ないだろうが、21世紀になって一番重要な機能はカタログには現れないが、触った瞬間に誰にでも理解出来る使い易さ(フィーリング)。電子工学的な設計の良し悪し(デジタル時代にハードウェアの差別化は不可能)ではなく心理学的な良し悪し(ソフトウェアによるフィーリングレベルまでを考えたハードウェアのチューニング技術)が製品の正否の鍵を握っていると言うことなのだ。
 
 何処かのキャリアのように折角Andoroidを載せていながら、その上にガラケーの機能を無理やり載せるようなハードウェアをこさえる愚挙(もちろん、そう言う製品ニーズはあるが、「One of them」であるべき)に金をかける無駄な予算があるのならば、どう考えても使い易いと言えないAndoroidのUIのチューニング(派手なUXを作れと言うのではない)に真剣に取り組む方が、余程売上に貢献することだろう。

結論:マニュアル(紙物)のついていないのに取りあえず使えるiPhoneに対抗するにはそれ以上に簡単に使えるものにしなければいけない(らくらくフォンが売れているのが良い証拠)。一番重要な機能はUI(ナチュラル・インターフェイス)なのだ。

モバイル・アプリ市場、Appleのシェアが99.4%

 他の市場が実質立ち上がっていない(他のプラットフォームもアプリケーション・ストアを開設したがこれから)のだからぬか喜びをしても仕方がないのだが、99.4%という圧倒的なシェアを叩き出しているApp Storeが直ぐに他のものに置き替わられる恐れはないだろう。

結論:音楽で他を圧倒し、アプリでも同様に推移するApple。Appleのエコシステムに対抗するにはOSだけを見ていても仕方がないのである。

木曜日, 9月 30, 2010

シャープが「Galapagos」と命名した訳

 ITに絡んでいる人間からすれば「ガラパゴス」は何ら肯定的な意味合いを持たない言葉である。あえてそれを自社の新製品に付けたシャープの狙いはどのあたりにあるのかと疑問に思われている方も多いだろう。私が開き直ったと書いたのはそう言う理由からだったのだが、良く考えてみればApple製品をウォッチし、それに敵対しそうな商品をボロクソに書くことだけを目的にしている私のような人間は、世の中の主流ではない。テレビCMだけを見て使い物にならないことも知らずにドコモのXperiaを買おうとする人こそ世の中のメインストリーム。Andoroidを持ち上げる記事を目にし、XperiaとDesireに入っているAndoroidの違いも分からないのが普通で、購入後の苦情を恐れる販売員にXperiaはやめた方が良いと諭されて普通のガラケーにするか、SoftBankにするかを初めて考えるのだ。
 
 そんな人からすれば、ガラパゴスという名前はダーウィンで初めて聞いて最近やたらと耳にする事が多くなったカタカナ言葉に過ぎない。Andoroidが組込み機器用に開発されたOSで様々なバージョンがありPC用のOSでないことなど考えたこともない人からすれば、ガラパゴスは最近やたらと耳にする旬な言葉なのである。

結論:何の宣伝もしなくてもみんなが知っているから言葉だからIT業界でどう思われようと構わないと判断してガラパゴスとしたに違い無い。業界人が買うことはないので気にすることは無い訳だ。

長期的にはAndoroidの方が有望?

 モバイルアプリ開発者に対する調査でiOSよりもAndoroidの未来の方が明るいと考えていると言う結果が出た。開発者の目から見れば格段に自由度の高いAndoroidに明るい未来があるように見えるのだろうし、その見立てはあながち間違いではないかも知れないが、あくまでモバイルアプリ開発者にとっての未来であることを忘れてはいけない。メーカーにとって長い目で見て明るい未来かと聞かれれば、バラ色の未来ではなくバラ色の海(レッドオーシャン)が待ち受けていると言う答えも十分に成り立つのである。

 アプリ開発者に取ってみればメーカーが価格競争でどんなに疲弊しようが対応するデバイスの数が増えればそれで構わないのだからAndoroidは明るい未来なのだろうが、デバイス別でAndoroidにシェアで負けようが、iOSをベースとしたデバイス群(iPodからApple TVを含めたまだ見ぬデバイスまで)全てに対応可能なアプリを一つのプラットフォームで開発出来る世界の方が明るい未来だと思うのだが。

結論:Andoroidの未来が明るいかどうかは、Chromeが出てきてから判断した方が良いのである。くどいかも知れないがAndoroidの真のライバルはiOSではなくChromeなのだ。AppleでOSXとiOSが喰い合うことはないがGoogleでは十分あり得る話しなのだ。

水曜日, 9月 29, 2010

Apple TVはiOS

 16Gくらいのストレージを載せるのではないかと予想していたApple TV。OSはiOSだと決めつけていたのに中々表に情報が出てこないためしくじったとちょっと不安だったのだが、予想通りiOS4.1になると分かり一安心である(別に外しても命を取られる訳でもないが)。

 何でもありのGoogle TVに対し、一見単なるビデオレンタル端末にしか見えないApple TV。キモになるのはiOSではなく(AndoroidかChromeかというようなレベルの話)iTunesの存在。iTunesに載るコンテンツとテレビを結ぶジョイントとしての存在が一番の強み。わざわざ、でかいストレージを持っていないのは既に家庭内にあるiTunesが動くデバイスがストレージの役目を負ってくれるからなのである。
 
結論:Andoroidフォンしか持たないGoogleと、MacからiPodまで持つAppleではテレビへの最後の一歩に必要な要件が全く違うことがそれぞれのデバイスの違いになった。AppleとGoogleでは手持の弾(ハードウェア)の種類がケタ違いなのだ。

月曜日, 9月 27, 2010

最後は値引き?

 IS03を出すと意気盛んなはずのau(空騒ぎでメディアに取り上げてもらおうと言う魂胆か?)。その実態はスマートフォン割引キャンペーンを延長(SoftBankもiPhoneを実質値引していると言われるだろうが、売れてる台数の桁が違う)。

結論:トヨタのディーラーなどを巻き込んで売り込みが激しいようだが、IS02なんて買うバカはどこにもいないのでは?

開き直り

 ケータイだけではなく日本の電子書籍もガラパゴスだと揶揄されているのを逆手にとってシャープの電子書籍事業のブランド名を「GALAPAGOS」(ガラパゴス)に決定。

結論:ガラパゴスにはリクイグアナとウミイグアナがいるがどっちになりたいのだろう。

儲けてなんぼ

 2010年上半期の携帯業界の利益が発表された。その結果シェア2.5%しかないAppleのiPhoneが業界全体の約4割(39%)の利益を占めていることが明らかになった。その理由は粗利で50%、営業利益で30%という高利益率にあるのだが、Apple一社の利益率の方がシェア上位三社の合計(32%)よりも大きいという現実は暫くは変わりようがないだろう。他社の利益が低い理由は利幅の小さな普通の携帯も作っているからだと反論もあるだろう(事実その通りだ)が、スマートフォンだって他社との差別化のために利益が出るような美味しい商品になってはいないのも事実である。このままのペースで行けば辿り着く先はいつか来た道(何でPC業界から学ばなかったのだ)しかないのだ。

 下手に差別化を図ろうとすれば、Androidではサポートしていないサービスをアプリの形で提供したり、余計なハードウェアを載せてOSのアップデートに手間取って時代遅れになるのだ(ガラケーなら買い替えだったのだが、なまじOSがアップデートできるばかりに対応に遅れが出ると技術力を疑われる始末に)。

結論:オープン化、共通化は差別化の足枷になる。ライセンス料がいらないという瑣末な理由(非技術者から見たら魂を売り渡すことだと理解でない)で安易に乗ったのだから利益など期待してはいけないのだが。

Androidのライバルは?

 順調にユーザの数を増やしているAndroidフォンの勢いを見てAndroidを牽引しているルービンはiOSがライバルだと考えているようだが、少なくともiPadに関してはAndroidをライバルと見る理由はどこにも見当たらない。最初からタブレットや他のデバイスを想定して設計されていたiOS(iOSをスマートフォン用からの拡張だと勘違いしている人が多い)とiPhoneをライバルと想定してスタートしたAndroidでは拡張性に大きな開きがあり、直ぐに埋められる状況ではない。
 
 幸いなことに現状iPad以外には強力な対抗馬はない。HPはwebOSを手に入れたが製品が出てくるのは早くて2011年。それまでは、Windows 7ベースのタブレットしか玉を持たず、Googleのタブレットの本命であるChromeOSもかなり先の話になりそうなので表面的にはAndroidのライバルはiOSのように見えるだろう。
 
 PCメーカートップのHPの弱点はAppleのようなエコシステムが無いことと、開発者の多くは既にiOSやAndroidにシフトしてしまっていることだろう。OSの出来がいくら良くてもサポートするベンダーの数が圧倒的に少ないとなればPalmが失敗した轍を踏むことになるかも知れない。ChromeOSは、PCを時代遅れにするためにGoogleが作り上げたOS。今はまだ製品が揃っていないのでAndroidと比較して語られることはないが、Googleの中で葬り去る決断を下さない限りは、タブレットの世界でAndroidの最大ライバルになるのは間違いなくChromeOSになるだろう。

結論:社内にライバルが存在することは一見良いように見えるかも知れないが、結局は足の引っ張り合いになってしまう。Appleのように完全にOSの棲み分けが行われていればそんな事は起こらないのだが、社内での覇権争いに明け暮れた時代にAppleにいたルービンにはそれが理解できないだろう。それが原因でAppleが潰れかけたと言うのに(SONYも)。

金曜日, 9月 24, 2010

Yahoo!モバゲーで

 あんな胡散臭いモバゲーなどしないので知ったことではないのだが、Yahoo!モバゲーが開始早々、個人情報が怪盗ロワイヤル状態(個人情報盗み放題)になってしまいサービスを中止したらしい。

結論:ただより高いものはない。

iPad向けアプリのアップデート

 何でこんな事が出来ないのだと不満に思っていたアプリケーションが今週一挙にアップデートされた。
 
 一つはFileMaker Go。印刷ができないのは承知の上だったが前バージョンでは結果をPDFにしてメールする機能も無かったためスクリーンをキャプチャしてメールに添付すると言う苦肉の策を弄するしかなかったのだが、遂に普通にFileMakerからメールで送信できるようになった。
 
 続くは、Appleご謹製のiWork。MobileMeとの連携ぐらいできても良いのにと思っていたのだが、今回のバージョンアップで無事対応。MS Officeのドキュメントは読み込みだけでWindowsしか持たない相手(私からすればWindowsを使っている方が悪いのだが、世の中大多数はMacユーザではない)に対して送れなかった作成ファイルをOffice形式で保存可能となった。

結論:やる気が無かった訳ではなく間に合わなかっただけだったようだ。そこまで傲慢じゃ無かったと言うことで一件落着。

ワンセグのために電波を無駄遣いする電波(基地外)野郎

 FCCが、UHFのホワイトスペース(使っていない周波数)を利用するスーパーWi-Fiの利用既定を決定したと良い方の池田信夫氏(経済評論家でない方。同姓同名で紛らわしいが経済の方は基地外だ)が書いていた。この電波帯を使うことによって現在のWi-Fiの20倍の出力を持つアクセスポイントが可能になるらしい。それに引き換え未だに委任統治から抜け出せていないどこかの国はテレビ局に地デジカの着ぐるみを出演させるのが電波行政だと勘違いしている位に脳味噌が緩いせいか、通信に回すべき周波数帯をワンセグなどというどうでも良い放送のために浪費するつもりらしい。

結論:ホワイトスペースをWi-Fiに回せばiPhone問題(パケットの爆発)だって解決できるのだ。

そう言えば

 久々にまともに動きそうなIE9。ChromeやFirefoxのように高速に動き、HTML5をサポートしたのが売になっている。でも、対応できるOSがVistaと7。シェアが最大のXPにはインストールさえできない。

結論:社内のグループウェアはiPadに移行する予定だが、社内のPCは未だにXP(Vistaや7はない)。全店舗にiPadを入れる予定なのに自社のサイトは未だにFlash。ノンFlashのページを早く作れと言いたい。レガシーで良いのはスバルだけだ(全然関係ないが)。

木曜日, 9月 23, 2010

次のApple製品は?

 iPhone 5は、Intelに合併されるInfineonではなくQualcommのLTEチップを使うのではないかと噂になっている。同時にQualcommのCDMAチップを積んだiPhoneが12月から製造開始されるとも言われており、背面と前面にカメラのついた7インチiPad(前面カメラのついた9.7インチiPadも)と合わせこれからもお騒がせが続くだろう。

結論:全く関係ないがBest Buyでは、3Dテレビがちっとも売れないようだ(あんなもの売れる訳が無い)が、その理由がiPad人気のせいってCEOがコメントしている。ジャンルの違う商品に負ける3Dテレビって、やっぱり際物なのだ。

たまにはAppleへの文句も書こう

 Appleの製品の良い点を書くばかりで単純なAppleマンセーだと誤解されるのも嫌なので、Appleに対する罵詈雑言を書いてみたい。まあ、Appleのデベロッパーや販売店の人なら多かれ少なかれ感じている事なので、改めて言われなくても分かっているわいと突っ込まれるような内容なのだが、特殊ユーザ(Appleの社外社員として一銭にもならないのにApple製品の導入支援)の立場上一回は声を大にして文句をたれたいと思うのである。
 
文句
その1:当事者意識の無いアップルジャパン
Apple本体と違い皆無に等しい子会社の発言権。行き過ぎた情報統制から一般ユーザと同じくらいに蚊帳の外に置かれているのは分かるが、自分たちが主体になって事を進めようと言う意識が微塵もなく、どうにかして欲しいと言う企業ユーザからの要望に対しても他人事のような返答しか返ってこない。Jobsのいないアップルジャパンに日本の業界を動かす力はないのは承知で言うが、何の実績も上げないうちに退社するようなトップ(子飼を引き連れてやってきて、一緒にいなくなるとはどんな了見なんだ山元賢治)しかいない会社など潰してしまえ。
その2:企業ユーザをもっと大事にしろ
全店舗導入のために取りあえず1,000台を確保予定のiPad。黙っていても売れるiPad 1,000台導入くらいでガタガタ言うんじゃないと考えているのかも知れないが、出荷数量の1,000台を確保する以外に何もする気のないのは見え見え。派手な宣伝はしていないが既に購入しただけでiOS端末が100台を越えている(ユーザに対して身のある提案をしてみる気はないのか。私の知り合いの社員は辞めてはいないが、法人担当の営業はあいさつもなしにコロコロ替わり(社内事情はどうでも良いから引継くらいしておけ)、何の助けにもならないのである。企業向けに用意されているiOSのEnterprise Programの話をしてもアップルジャパンの社員では拉致があかない。ユーザの踏ん張りでiOS端末が伸びているなんて本末転倒なのだ。
その3:iTunesのアカウント登録をどうにかしろ
今週、一気に50台のiPad 3Gを配ると言う暴挙に出たが、個人でアカウント登録をお願いしたところ登録に失敗する人が続出。大抵はタイムアウトなのだが、失敗してから対応開始するとどこまで進んでいるのかが一向に分からないと言うジレンマ(結局、私のやり方が悪かったのだが)。ITに明るい人ばかりではないのだからセッティングにもう少し長い時間を想定して欲しい(大体、タイムアウトになる人は途中で2,3回引っ掛かっている)。クレジット番号まで入力してタイムアウトになってしまうと不信感を持たれ、App Storeを利用してくれなくなってしまうのだ。今週位からパスワードの条件も厳しくなり、今まで6桁以上だったものが、英数混合8桁以上で一文字は必ず大文字って嫌がらせか?
その4:いつになったらコンテンツが買えるのだ
アメリカ以外では提供されていないiBooksや日本では始まる気配の無いテレビや映画のビデオ販売。レンタルDVDがOKなんだからいくらでもやりようがあるんじゃないか。「あらたにす」にたいな中途半端な事をやっている新聞社こそ巻き込んでしまう根性を見せろと言いたい。

結論:非力なアップルジャパンは交渉力皆無。どのコンテンツサービスも入ってもらおうなんて思っているから始まらないのだ。言うこと聞かないなら入れてやらないと言う態度で臨めばもっと効果があると思うのだ。製品に対する文句がないって?...無いです(きっぱり)

iPadに市場を奪われているのは?

 iPadが登場した時、こんなものを出したらApple製品(ノートブック)の売上が落ち込むという意見が一部には合った(こんな事を言った奴は頭がいかれてるか明き盲だったのだが)。まともに考えればAppleにはiPadとバッティングするような価格帯の商品はなかった(低価格でネット閲覧くらいしかできないPCの事)のだから、そんな結論は出てきようも無かったのだが、iPadよりも低価格なPCがまさか一気にiPadに食われるなどとは想像したくなかったのだろう。
 
 昨日、弊社の間接部門にiPad 3Gを50台追加配布した。それまでに配布していたもの(Wi-Fiモデル)は部署単位でテストして貰っていたのだが、今回は太っ腹で個人管理(アカウントも個人で作ってもらうことにした)。今まで、大して興味なさそうだった人達が嬉々としてiPadを使っている姿を見て、メールを見るためにWindowsなど買うバカは世の中にいる訳が無いと...

結論:ゴテゴテで使い易さからどんどん離れていくWindowsがあったらこそのiOSの成功。デモビデオを見る限りWindows Phone 7もモノ好き以外が継続して使えるような代物ではない。当然、ネットブックやタブレット用のWindows 7があれよりもコンパクトになることはありえない。Androidがどうなるかは関係なくiPadは間違いなくWindowsの市場を奪って行くのだ。

水曜日, 9月 22, 2010

Mac OSXとWindows向けの「FaceTime」

 touchだけではなくOSXやWindows版がでるのではないかと噂されているFaceTime。内蔵カメラ搭載が当たり前(これを当たり前にしたのはAppleである)のこの時代(Mac以外のデスクトップでは未だに当たり前ではないようだが)。内蔵カメラを利用するキラーアプリは未だに登場していない(Skypeやメッセンジャーがあると言わないで欲しい。FaceTimeと違ってユーザ登録が必要)。
 
 iChat用に搭載された内蔵カメラは、.mac(現在はMobileMe)使用が前提(AOLのアカウントでも可能だが)という敷居の高さで一般的なコミュニケーションツールとしては活かされていなかったが、メールアドレスで応答可能のFaceTimeならば一気に敷居が低くなるのは間違いないだろう。

結論:FaceTimeはテレビ会議のための仕組みではないのでiChatとは違うが、FaceTimeのOSX版は恐らくiChatに統合されるのだろう。MacにとってそFaceTimeがキラーアプリになるかは未知数だが、touchにとっては十分有効な武器になるだろう。

本質を全く理解していないMicrosoft

 Windows Phone 7の動作ビデオ(実機で動いているのではなくイメージだと思うが)が、リークされている。天気予報やメモに派手に動くインターフェイスを取り入れられているが、凄いと感じるのは最初だけで直ぐに飽きてしまうくどいインターフェイスだ。天気予報を表示するために動画を使う必要がないとが、Microsoftはその上に3D風のエフェクトをかけるという念の入れよう。これがクールだと考えている奴にインターフェイスを設計させるセンスは流石はMicrosoftである。
 
 MicrosoftからすればAppleのインターフェイスは派手に見えるのかも知れないが、iOSのインターフェイスは出しゃばらないシンプルなもの。第一印象だけで比較すればWindows Phone 7の方が格好良く映るかも知れないが、毎日同じように派手な動きをされたのでは結局鬱陶しくなるだけなのだ(SONYのTimeSpaceなども間違いなく同類)。勿論、それがユーザインターフェイスではなく単なるイメージビデオなら、どんなに派手であっても構わないが、操作の度にイメージビデオ紛いの派手なアクションを見させられる身になって欲しいのだ。

結論:iOSはシステムに負荷をかける余計なギミックを使っていないから使い易い。長く使うものは飽きが来ないことが重要なのに、それを理解していないからとんでもないインターフェイスを自慢気にリークできるのだろう。田舎者のセンスには到底付いていけないのだ。

月曜日, 9月 20, 2010

iPadにカメラが付く

 iPadに何れカメラがつくことは既定であるが、それが何時出るかは定かではない。7インチモデルでも登場すると言うならその時に搭載されることは間違いないが、それがiOS 4.2に合わせるかどうかは不明のままである(β版にはそのような記述があるが、同時であるとは限らない)。年明けには、現行サイズのiPadにカメラが載って出てくると発表されるだろうが、それはtouchを見れば解るように静止画用の高解像度のカメラではなくFaceTimeのためのものになるだろう。

結論:iPadに載るカメラはFaceTime用のカメラ。HD動画が撮れるとも思えない。日本人の感覚からすれば最低でも500万画素位の静止画が撮れると思いがちだが、iPadみたいにでかいもので静止画など撮るバかはいないのだ。そんなことを心配して買おうかどうか迷っている人はお目出度いと言うしかないだろう。

社内で使えないXperia

 iPhone、iPadだけで良いのに実験用にとXperiaが一台入って来た(勿論、そんなものは私が使うわけではないが)。持たされた担当者は相当苦労してるようだが、そこで明らかになったのはproxyの設定されている社内のネットワークでは使えないと言う深刻な事実。誰も使っていなかった(個人で使う奴などいない)ので気付かなかったのだが、Android 1.6ではproxyは未サポート(ご丁寧にsp-モードにはあるが)。折角、社内に無線LANがあると言うのにWi-Fiでは使うことが出来ない始末である。
 
 既に、2.2が出回っているのに今更2.1もないだろうと言うのではないのだろうが、未だにOSの正式なアップデートの噂もなくこれじゃ、業務になんて使えないじゃないかと言うのが正直な感想である。コメントを書いてくれたXperiaファンには申し訳ないが、TimeSpaceを使わなくても、十分に使い難い端末。9月になれば2.1になって見違えると言うことだったがアップデートが出る前に主流は3.0になってしまうのではないかと思う次第である。

結論:iPhoneでモバイルポイントに上手く繋がらないと言うのは結構ありがちだが、社内でWi-Fiが使えないと言うのは洒落にならないのだ(業務で使用するなんて想定外だったのだろうか?)。

金曜日, 9月 17, 2010

Xperiaのライバルは?

 iPhone 4をライバルと考えているXperiaにとって真のライバルは、Android陣営。その中でも先頭を走っているHTCだろう。そんなバカなと思われるかも知れないが、基本的にAndroidとiPhoneはユーザ層が別セグメントである(そもそもスマートフォンに求めているものが違うのだ)。
 
 今回発表されたDesire HDやZは最新のAndroid 2.2を搭載し、確実にXperiaをリードしている(熱烈なユーザは秋になれば2.1になると私のblogで文句をたれていたが、Xperiaは未だに1.6のままでi-モードメールが取れるだけでお茶を濁している始末)。日本人は基本的に差別主義者(お前が言うかと突っ込まれそうだが)なので、韓国や台湾製と腐ってもSONY(本当に腐ってるのが残念だが)を同じ土俵で比べることなど無いが、世界ではそんな思い入れは屁の突っ張りにも...

結論:何時までたっても1.6じゃiPhoneのライバルにはなりえない。評判の悪いTimeScapeやMediascapeを捨てればもっと早く新しいOSに対応できると思うのだが、それをしないSONY。まるでWalkmanが売れない原因がSonicStage(CONNECT playerはもっと酷かったが。間違えていたので修正しました)であることに気付かなかったのと同じ流れ。もっとユーザの立場に立って考えたらどうなのだ。

iOS 4.2でiPhoneとiPadの垣根が...

 iPhoneやtouch用にアップデートされたiOS 4.1。iPadは11月に予定されている4.2までメジャー・アップデートはお預けだが、開発者向けに提供された4.2のβ版からどうやら4.2は3.2の用にiPad専用ではなくiPhoneやtouch(Apple TVも)にも提供されるのではないかと伺われる。

結論:iOS 4.1は、touchとiPhoneの間でFaceTimeが有効になるように開発されたつなぎのOSなのかも?

木曜日, 9月 16, 2010

音楽配信2強時代を歓迎するレコード会社

 iTunesの一人勝ち状態で完全に首根っこを捕まれにっちもさっちもいかない状態にある音楽業界。Appleに喧嘩を売っても一銭の得にもならないことは分かっているが、対抗馬が現れれば交渉が進めやすくなると考えてGoogleの参入を歓迎しているようである。しかし、Googleが考えているのはクラウド経由のストリーミングサービス。年間25ドルと噂されるサブスクリプションがメインとなったのでは何の意味もない。どうころんでも、それで喰っていけるような金額など稼げる仕組みではないのに何で歓迎するのかが私には理解できない。

 話は変わるがiTunesで”中山うり”が復活したと松田純一さんが書いていたが、iTunesで一躍有名になった中山うりさんはレーベル契約の問題(要はSONY専属になってしまったのだ)でiTunesから姿を消してしまったアーティストだったのだが、今回目出度く契約を解消しフリーランスとしてiTunesに復活した。レーベルとの契約がなければ音楽を売る方法がなかった時代はとうの昔に終っているのにそれに気付かないノータリンだから、Googleが乗り込んでくることを歓迎などとノー天気な事が...

結論:サブスクリプションは金にならず、iTunesから入る70%の売上の方がマシだと気付くのに、そう時間はかからないだろう。Googleを白馬の騎士だと考えるのは自由だが、彼らの合言葉はフリー(自由と無料)だと言うことを忘れているのだろうか。だとすれば相当お目出度いのだ。

手裏剣だけで大騒ぎ

 結局ただのデマだったことが明らかになったJobsの手裏剣騒ぎ。関空の係官に激怒してもう日本には行かないという話だったが、結局単なる法螺話で完。
 
 本当に旅行に来ていたのかさえ定かではない(私にあいさつはなかった)のだが、場所が京都となるともしかして京セラにでも行ってCDMA版のiPhoneのお話でもしたのではないかと...
 
 たかが手裏剣でWallstreet Journalまでを巻き込む騒動になるJobsが大統領選に出馬したら間違いなく当選なんだろうな。日本の首相だったら十期くらい務まりそうだ(日本の一期はテレビのワンクールと同じだが)。

結論:関空の係官に激怒はしなかったが、KDDIの対応に激怒。もう日本には行かないなどと言う話になってKDDIのトップが交代したのではなどと妄想する毎日である。

水曜日, 9月 15, 2010

iPhoneの葬式はまだ早い

 先週、Microsoftのバカ社員(CEOがバカなのか?)がiPhoneやBlackberryのお葬式を執り行ったとネットで取り上げられていた。霊柩車まで用意をする徹底ぶりだったらしいが、そんなことをする余裕があるとは素晴らしい限りだが、その一方で死にものぐるいでWindows Phone 7やタブレット売ろうというのだから、支離滅裂だ(言霊じゃないが今回の馬鹿騒ぎはただのおまじない)。
 
 大体、Windows 7の直接のライバルがiPhoneやBlackberryだという考えその物が間違っている。Windows Phone 7と直接バッティングするのは同じライセンスビジネスでなりたっているAndroidで、自社製品にしか搭載されていないiOSやBlackberryがライバルとなるのはメーカーであってOSを作っている会社ではない(自社製も作る気なのかも知れないが、そんなことをすれば「Nexus One」の二の舞いになるだけなのだ。

結論:どうせ、葬式を挙げるのならばiPhoneやBlackberryではなく自ら葬り去った「KIN」の方だと考えるのは私だけだろうか。ちゃんと供養しないと成仏できないと思うのだ。「KIN」の祟りでWindows Phone 7が死んでも知らないぞ。

月曜日, 9月 13, 2010

iPhoneアプリ開発ツールの制限緩和、Androidの台頭も影響か

 開発ツールに縛りをかけると一方的に宣言したApple。非難轟々だったために緩和したとの捉え方もあるかも知れないが、同時に緩和されたアプリ内広告を見れば解る(AdMobが流れる無料アプリは今でもたくさんある)ように実際には宣言ほど厳しいものでは無かったような気がする。許されていた言語はObjective-C、C、C++とJavaScriptだけだったが、極論すればFlashを使っていなければ構わなかったのではないだろうか(現行のアプリの中にはUnityなどでクロスコンパイルされているものも多いとお見受けする)。
 
 今回制限が緩和されたモバイル広告だって実際は宣言のように厳密なものではなかった(フリーのアプリの広告は殆どがAdMobだ)し、多分にアドバルーンの要素が強いものだったのだ。最初に現在の方針を出したのではより甘いものを要求されたろうが、完全に排除すると宣言した上での今回の発表であれば、それ以上の要求をしてくることなどあり得ない。Androidの台頭で焦ったのだと言う捉え方をする人もあるようだが、単なる交渉術を使っただけの話だったのだ。

結論:Jobsが喧嘩を吹っかけたことによってFlashがレガシーであるとレッテル張りに成功したのだから、それで十分だったのだ。Appleに批判的な開発者は完全にJobsの術中にハマったことに気付いていないのかも知れない。

金曜日, 9月 10, 2010

スマートフォンは売れないと思った

 社長を降りたKDDIの小野寺氏が「スマートフォンは売れない」という思い込みがあったと記者会見で発言していたようだが、それは思い込みではなく事実である。iPhoneが出るまでのスマートフォンは飛ぶように売れるような代物ではなかったのは間違いない。Windows mobileしかない(日本でBlackberryはWindows mobileよりももっとニッチだ)のだから、売れないのは常識だったのだ。問題は、iPhoneも同じだと考え全く手を付けなかったことの方なのだ。

結論:日本ではスマートフォンとはiPhoneの事を指す。CDMA2000のiPhoneを死ぬ気で手に入れるかどうかが鍵なのである。

Androidは本当にオープンソースだろうか

 AndroidはオープンでiPhoneはクローズ。確かに一社独占のOSがオープンだとは言えないだろうが、Androidがこれから進もうとしている方向がオープンかと問われれば疑わしいとしか言えないだろう。そもそも、AndroidのスタートというのはOSの素材提供だったように思える。少なくとも実際の製品が市場に出始めた1.5までのAndroidはお世辞にも完成されているOSと呼べるような代物ではなかった。だからこそ、オープンソースとして提供しその上にメーカー独自の機能を加えて完成品(ハードではなくOSとして)にして欲しいというスタンスだったのだ。1.6迄はその傾向が強くだからこそ、SONYなどはAndroidの盟主になると意気込んでUXの作り込みに精を出した。
 
 それを崩したのがChrome OSの発表である。同じ社内で別なOSが開発されていて、そちらがGoogleの考える本命のOSなのだと知らされたルービンはAndroidをオープソース・コミュニティに委ねられることのない洗練されたOSに仕上げなければならないと決意した。そこで、登場したのが2.0以降のAndroidとNexus One(Google本体が出したかったわけではない)。その後は、iPhone(洗練されているかどうかはiPhoneか基準だ)を越えるために、メーカーが付いてこられるかも省みずにOSのアップデートが繰り返されることになってしまったのだ。揚げ句の果てにはAndroidを使い物にするためにメーカーが独自に載せていたUIを禁止しようという方向に向かっている。
 
 前から書いているようにOSのオープンソース化に批判的な私から見れば、メーカーの独自UIが載らない方が理にかなっているとは思うが、本当にそうしたもののどこがオープンソースなのだと文句も言いたくなる。今のようなペースでバージョンアップを繰り返すAndroidがメーカー各社の意見を取りまとめて作られているオープンソースの賜物だとは到底思えないのだ。

結論:LinuxのようにRedhat、Ubuntu、Turboと様々なバリエーションがある(諸悪の根源かも知れないが)OSは間違いなくオープンソースと言えるが、Google以外から出しようがないOSのどこがオープンなのだろう。フリーライセンスなら間違いなくそうなのだが。GoogleはAndroidをオープンソースと言った事はなく私が勘違いしていただけだろうか。

Chromeはタブレットではなくネットブック?

 忙しくて(久し振りに慣れないプログラミングで...あれだけ持ち上げているXcodeだってここ数年まともに触っていなかった)、書きたいことは山ほどあるのに手抜きの文章ばかりで、最近ささくれ立ってるけど疲れているのだろうかとネット上に私の感想を書かれる始末。疲れちゃいないのだがじっくりとblogの文章を書く気力が...(そう言うのを疲れているというのだ)
 
 Androidの陰に隠れてあまり噂にも出てこなかったChrome(本来Googleが本命と考えているのはこっちなのだが)。同じLinuxベースながら組込み型のOSであるAndroidと違いどのような方向に進むのかと気にしていたら、流行のタブレットではなくネットブック用のOSとして使って欲しいと考えていることが明らかになってきた。ということは直接のライバルはWindows。OSXもそうなのだろうが、ライセンスビジネスではないOSXが直接Chromeとバッティングする事はない(ネットブックなんてAppleは作らないだろうし)だろうと思う。

結論:Androidはつなぎの筈だったのにルービンがChromeにライバル心を燃やし、本命になろうと闘志を剥き出しにしている。内輪もめにならないように棲み分けるのは悪くない話なのである。

KDDI社長に田中専務が昇格「スマートフォンへの対応遅れた」

 スマートフォンへの対応が遅かった事を自覚したKDDI。起死回生を狙うなら変なAndroid端末ではなくiPhone 4を落とす算段をするべきだろう。

結論:日本ではスマートフォンはiPhone 4だと言う認識を持てば間違いないのだ。

木曜日, 9月 09, 2010

Walkman健闘の陰で、iPhoneが一人勝ち

 Appleが最早主戦場と考えていない音楽プレイヤーではSONYが頑張っている(8月の販売台数シェアではAppleを越えた)ようだが、主戦場であるスマートフォンではiPhoneが圧倒的な強さを見せ、Xperiaを筆頭とするAndroid陣営はiOSの3分の1の勢力にも届かない状況のようである(iOS7割に対しAndroidは2割。勿論その中では圧倒的にXperiaが強いのだろうが...)。

結論:湯川さんではないが饅頭(音楽プレイヤー)以外が人気商品に替わって行った和菓子屋Appleに対して、饅頭はうちが一番と言っている饅頭屋SONY。揚げ句の果てにはAppleが新たに作った金つば(iPhone)はSONYの金つば専門店を圧倒。和菓子だけではなく洋菓子まで扱おうと言うAppleに対し、饅頭屋、金つば屋、ケーキ屋が別部門のSONYなのである。

日曜日, 9月 05, 2010

Apple TVとは

 「もう一つの趣味」とJobsに言わしめたApple TV。iOSデバイスであったためディスプレイの無いtouchになると予想されていたが、今回の発表ではHDのテレビドラマのレンタルマシーンとして紹介された。AirPlayを使ってiPadやiPhoneだけではなくMacの中にあるコンテンツをテレビにストリーミングさせるオプション装置という位置づけのためGoogle TVよりも後退したデバイスのようにも見えるため、Apple TVを手放しに評価する声はあまり聞こえて来なかった。
 
 それでは、Apple TVはレンタルビデオやケーブルTVのSTBの代わりになるだけなのだろうか。趣味だと言われている現在は確かにそのレベルに留まっている。専用のキーボードを使ってWebブラウジングが出来る訳でもなく、NETFLIXがコンテンツに加わっただけでスペックだけを見たらGoogle TVにさえ負けていると感じられることだろう。Google TVに勝っているところはABCとFOXの大手2社と正式に契約を結んでいること(Google TVは未だに大手とのコンテンツ提供契約を結べていない。SONY系列のCBSは提供するだろうが)くらいなのだから仕方がないが、今回のモデルからiOSに変更されたことからレンタル専用のSTBで終わらないことは間違いないだろう。

 キーワードはレンタルとストリーミング。ケーブルテレビを始めとする既存のサービスの多くはレベニューシェア。視聴しようがしまいが同一のコストが掛かる仕組みになっているため日本のJASRACと同じでコンテンツホルダーや視聴者にとって不公平な仕組みになっている(視聴者は見てもいない番組分のコストを負担している形になり、コンテンツホルダーは本来入るはずの利益を正当に受け取れない)。レンタルしかないApple TVではそんな問題は起こらないのである。ABCとFOXが大きな利益をあげることが出来れば間違いなく他のコンテンツホルダーもAppleの元に終結するだろう。その上、ストリーミングしかないため不正にデータをコピーされる危険も他のシステムと比べて格段に低いがそれだけではない。今回のスペシャルイベントはストリーミング放送されたが、これはAppleが建設しているデータセンターがどこまでの付加に堪えられるかのテストだった。生放送の同時ストリーミングがどこまで可能かをスペシャルイベントでテストしたのだ。レンタルも生放送も出来たらケーブルTVはいらなくなってしまうのである。
 
結論:レンタルしかないとApple TVをばかにする連中は、ストリーミングの意味を理解していない。現状のケーブルTVでは自分達の取り分が少ないと考えているテレビ局などのコンテンツホルダーはApple TVのような端末を待っていたのである。日本でもそれに気付いてくれれば良いのに。

iPad vs Androidタブレット

 いずれ「iPadのシェアは20%台まで落ち込む」とAcerのCEOが豪語したが、iSuppliは当面iPad
はタブレット市場の王者であり続けると予測を発表している、どちらが正しいかは時間が解決してくれる問題なのだろうが、台湾で行われた投資家のカンファレンスにおいて、ノートパソコンや液晶テレビなどの受託生産を行う大手メーカー「Compal Electronics」のCEO、Ray Chen氏が非Apple製のタブレット端末について、2011年の出荷台数は1500万台に満たないものとなり、利益を見込めないと判断したメーカーがすぐさま撤退するであろうという見通しを明らかにしたようである。すっかり陰りが見えたAtomベースのネットブックも含めた販売台数を加えても到底iPadには届かないと受託生産メーカー自らが判断しているのだ。

 2011年の非Apple製のタブレットの生産数が1,000〜1,200万台だとすれば、それはほぼiPadの四半期の生産数。現在の予想からすればAppleの2011年のシェアは70%近くを確実に確保しそうな状況なのだ。Android端末(現在はほぼスマートフォンだけだが)の1日の製造台数が20万台となり、touchを含めたiOSの23万台に迫る勢いであるが、Androidの普及台数は全メーカーの合計台数なのに対し、iOSはApple1社の台数。Appleとかわらないパイを複数のメーカーで分けあっているAndroidでは利益をあげるのも難しく撤退するメーカーが出かねない状況なのである。

結論:1社でAppleを超えるメーカーが何社も出てくるようにならなければ、例えAndroidとiOSのシェアが逆転したとしても利益などあげることは出来ないのである。今はノートパソコンの受託生産を行っている台湾のメーカーは、Androidのメーカーになるよりも生産が追いつかないiOS製品の生産受託を受けて第二のFoxconnになろうとしているのだ。

土曜日, 9月 04, 2010

新しいiPod雑感

噂通りの形で登場したiPod touch。解像度はiPhoneほど高くはないが720pのビデオ撮影が可能である。低い解像度で良しとした理由はtouchはデジカメではなくビデオカメラとして使わせたいからだろう。FaceTimeにも高解像度は必要ない。必要なのはWi-Fiに繋がる事と動画を無理なく処理出来る処理系。touchはどちらも兼ね備えている。

touchにカメラを搭載したと同時に今迄カメラを備えていたnanoからカメラが消えた。shuffleにタッチディスプレーが付いただけの音楽プレイヤーにnanoは明らかに先祖返りしたと言える。他のメーカーであれば絶対にやってはいけない戦略変更だ(実際にそう思い込んでいるようだが、実はその考えは大間違い)。今回のiPodの発表によってAppleはiOSでは無いiPodは原点回帰の道を選んだ。タッチパネルでコントロール出来るようになったnanoは一見先進のデバイスのようにも見えるがウォークマン相手なら音楽プレイヤーに徹するだけで良いと判断したのは間違いない(shuffleなどは二代前に戻ってしまった)。SONYはAppleに勝ったと喜んでいるが...

iOSを載せたデバイスが1億台を超えAppleはiPodはモバイルゲーム機の王者だと宣言し、対戦型ゲームの為のインフラも整備した。第4世代touchはiPhone 4同様にiMovieを使ってビデオの編集も出来る。HDビデオカメラがどんどんコンパクトになってゆく中で足りない編集機能を持ったデバイスが新しいtouchなのである。

結論:Appleがどこに進んで行こうとしているかは明らかなのに、その先を行く事の出来ないメーカー(SONYが筆頭?)。可哀想だが、日本のメーカーはAppleの敵では無いのである。増してやライバルだなどと...

水曜日, 9月 01, 2010

Androidは救世主?

 「電話を再発明する」としてデビューしたiPhone。それに対抗する形でフリーでオープンソースを謳い文句に華々しく登場したAndroid。Linuxを良しとする人々からは広く支持を得ているようだが、ここに一つの疑問が湧いてくる。ライセンスフリーのスマートフォンOSが登場したことによって誰が一番得をしたのかだ。単細胞な人々はAndroidを支持するユーザと携帯のメーカーだと考えるかも知れないが、間違いなく一番得をしたのはAppleなのである。
 
 Androidがなければ今でもMicrosoftの腐ったOSのライセンスに頼るしかなかったメーカーにしてみればライセンスフィーが必要なくなる分製造コストは下がるのだが、それを享受できるのは独占的にOSが供給される場合だけ。Androidのようにオープンソースになってしまったのでは独自性を出すためにUXの開発に力を入れなければならないが、それは無料ではない上にOSのバージョンアップによって折角のUXが無駄になってしまう恐れさえある綱渡りを強いられる(現に現状はそうなっている)。Appleのようにハードとソフトを自社で開発していればそんな齟齬が発生することはないのだが、OSをGoogleに任せてしまったAndroid陣営は生殺与奪権をGoogleに握られている為にいつ空中分解してしまうかさえ定かではないのだ。
 
 Googleにとってはネット端末が増えることが重要であってメーカーが利益を出せるかどうかは問題ではない。メーカーから見て唯一iOSに匹敵しそうなOSに思えたからAndroidに相乗りしたのだが、結局はPCの世界と同じ道を自ら選んでしまったに過ぎない。そこにあるのは価格競争である。未だにシェアを取ることが利益を生むなどと言う幻想に惑わされているからAndroidに手を出したのかも知れないが、それがそもそも不幸の始まりだったのである。さて、そのことに気付くのにどれ位の時間を要するかは分からないが、それまでに死屍累々になることは間違いないだろう。

結論:私はAndroidは救世主ではなく毒饅頭だと思うのだが、如何だろう。その理由は次回に詳しく書いてみたい。

火曜日, 8月 31, 2010

Web3.0

一頃は、インターネットのキーワードであったのにクラウド、シンクライアントなどの流行り言葉の勢いに押されて最近は口にするのもはばかられる言葉になってしまったWeb3.0。Web3.0と言う言葉(そもそも、Web2.0がブームになった為に二匹目のドジョウを狙った造語に過ぎない)はすっかり廃れてしまったが、世の中は本当の意味でWeb3.0の時代を迎えている。2.0迄の時代はPCをツールとしたインターネットサービスだったものが、iPhoneやiPad(Android端末も)の登場によってモバイル環境でインターネットを当たり前に利用する時代に突入した。ガラケーでも出来たなどと戯けたことを言う輩もいるかも知れないが、金魚すくいを漁業と言わないのと同じ位に全く違うものだったのだ。私のblogの読者なら既に理解されているだろうがWeb3.0のメインプレイヤーはAppleやGoogleであって、周回遅れのMicrosoftでも通信キャリアでもないのである。

結論:インターネットがモバイルに飛び出したのがWeb3.0ならば、4.0はどうなるのだろうか。全てのサービスはクラウドが前提になる(仲違いしている様に見えるAppleとGoogleはいずれ手を結ぶだろう)。その時には、時代錯誤のPC(MacではなくWindowsと言う意味)は不要になるのである。

月曜日, 8月 30, 2010

iPadが定義した新しい基準

 ロースペックでも可搬性だけで許されていたネットブックだったが、iPadの登場によってスペックの基準が再定義されてしまった。それについていけなければ今後は完全にポジションを失ってしまうのだから、生き残ろうと考えれば...
 
Mobileの新基準
その1:1回のフル充電で最低10時間の駆動時間
その2:瞬間起動(スリープ中のバッテリー消耗は限りなくゼロ)
その3:シンプルなインターフェイス
その4:信頼できる無償アプリの提供

結論:どう考えてもPCのOSを載せるIntelチップの端末では不可能である。

iPadの影響?

 PCの売上が低迷する中頑張ってくれていたネットブックのお株を非インテルデバイスのiPadに取られてしまったせいかは知らないが、Intelが第3四半期の売り上げ予想を下方修正した。

結論:非IntelでないMacの売上は順調に伸びているのが唯一の救いか。

悲願のiPod越えへ

 主戦場がスマートフォンに移ったのと現行のtouchが出てから既に1年を経過しているのが幸いしたのだろうが、Walkmanの8月の売上がiPodを超えるそうである。とは言え9月1日には完全モデルチェンジのtouchとnanoが登場。Walkmanのシェアは、SoftBank嫌いの需要に応える電話機能の無いiPhoneであるtouchを音楽プレイヤーと捉えるかどうかにかかっているのだ。

結論:現状通りtouchを音楽プレイヤーと捉えればWalkmanの天下は彼岸まで。touchがネット端末として再分類されてしまえばWalkmanは音楽プレイヤーとして天下取りを達成。MDプレイヤーのシェアを独占していたのと同じ意味なので不幸な話ではある。独り相撲で勝ったって意味はないのだ。

spモードで「Xperia」が盛り返す?

 他の端末よりは指名買いが多かったようだが、ここに来て徐々に順位を落としているソニエリのXperia。欲しかった人には一通り行き渡ってしまった(そもそも、ドコモのショップでさえ指名買いの人以外には推奨しないモデル。心優しい店員さんならiPhoneにした方がヨとアドバイス。これはauも同じ)と考える方が良いのだが、OSのバージョンアップと合わせてiモードのメールが使えるようになるspモードが9月から始まるので、再び勢いが盛り返すかもなどと虫の良い話を...

結論:iモードが使いたいなら黙ってガラケーを使うと思う。iPhoneと比べてパケ代が高過ぎるのだ。新しいiPod touchにも負けたりして。

木曜日, 8月 26, 2010

独自のUIは禁止?

 オープンで自由が一番の売りだった筈のAndroid。理想と現実のギャップがそんなに甘いものではない事に遅まきながら気付いたのかは知らないが、どうやらAndroidの3以降では独自のUIを使うなという形になりそうな雲行きなのである。お仕着せのインターフェイスを使わない(1.6までのUIが貧弱過ぎたのだが)ことによって他社との差別化(見てくれだけだが)を図ってきたメーカーからすれば何を今更と言う話になるが、特定の端末を弄り倒したい特殊な人を除けば当然ユーザインターフェイスが統一されるにこした事はないだろう。
 
 メーカーにしたって独自のUXを載せてしまったために、何時までたっても最新のOSをサポートできていない現状を考えれば標準でiOSやwebOSに匹敵するUIを提供してもらう方がOS回りで無駄な時間を費やさずに済み助かる筈なのだ。自社で独自のOSを作れないのだからGoogleに文句も言えない弱い立場にあるメーカー。Android端末を出して何か良いことでもあったのだろうか。

結論:本質を理解していない(オープンは絶体善だと言う思い込み)カスゴミの提灯記事でAndroidの知名度は高くなったかも知れないが、UIがバラバラであれば一般ユーザの支持は得られないのである。ユーザが好きなUIを選べるのとメーカーが自社のUIを押し付けるのは全く別の話なのだ。