木曜日, 12月 28, 2017

2017年のスマートスピーカーは、物知りと物売りを中心に

年初のCESがAmazonのAlexa中心に回っているのを目の当たりにするまでAmazonは物売りに過ぎず世界はGoogleを中心に回っていると信じていたのが我が国。10年前はそれがMicrosoftだった訳だが流石にMicrosoftが絶対神だなどと考えている人は希少種になってしまった。

ハードウェアに目を転じればウェアラブルに関してはeSIMも内蔵してスタンドアローンでの使用機会が広がったApple Watchが気を吐いていたのが印象的。Xiomiなど低価格の製品も出てきたため活動量計タイプが主力製品だったところはどこもかしこもうまく行かなくなり合併による生き残りを余儀無くされた。スマートグラスは予想通りVRを中心技術としたHMDが雨後の筍状態だったが騒がれているほど売れているとは言えず今はまだ開発段階と言える。ARに関してはAppleのARKitの発表により特別なハードを必要としないARへと流れが変わりGoogleが進めていたTango Projectは終了となってしまった。

そんな中、AppleがHomePodを発表したからではないだろうが世の中は一気にスマートスピーカーにシフト。3年前からAmazon Echoは出ていたがそんな事を知らない日本(Echoは日本未発売)では今年がスマートスピーカー元年。秋に発売開始されたGoogleHomeが牽引車となって一気にスマートスピーカーと言う言葉が浸透した。年末には発売開始されるはずだったスマートスピーカーの本命馬だったHomePodは登場していないが、ディープラーニングの仕組みも持たないAppleの出す製品など他と比較するのはお門違いなどと言うアンチアップルの連中もいるのでスマートスピーカーと一括りにされている各陣営のスマートスピーカの方向性の違いについて書いてみたい。

Google Home(Google):伊達や酔狂で森羅万象の情報を独り占めしようなどとしている訳ではない。クソも味噌も引っくるめてディープラーニングしているのだから分からない事を知ろうとするならGoogle Homeで決まり。中身の基板はchromecastでそこの集音マイクとスピーカーが付いただけ。Googleのクラウド検索のダム端末である。Google Assistantなので質問には強いが会話を楽しむようなものではないのでAIの入ったスピーカーだなどと勘違いするとがっかりするのである。【物知り】
Amazon Echo(Amazon):最初のモデルがリリースされてから早3年。その中で鍛え上げられたAlexaはEchoだけではなくSkillを使って様々な家庭内の家電製品のコントロールも可能になっている。とは言え基本はAmazonの注文窓口。ものを尋ねているのに本や家電製品の注文と捉えてしまうのは困り物。その内購買履歴からこんなものがセールになっていますよと言いかねないのだ。【物売り】
Clova(Line):GoogleHomeやAmazon Echoがアメリカ製なので日本語に難があると考えたのかも知れないがLineのClovaの一番の売りは日本語の認識能力の高さと独自のAI。同じ質問をすると他の二つよりも知らないことが多いのだが話をはぐらかすテクニックは他にはない機能かも。一言で言ってしまえばPCやスマホを使わずにLineが出来るスピーカー。Line Musicユーザー獲得のテコ入れもあるのだろう。Lineができれば他は何もいらないと言う人にはぴったりかも知れない【物足りない】
HomePod(Apple):Google Homeよりものを知らないAppleはガラパゴスだと騒ぎ立てる人もいるが、そんなところで勝負をする気で開発をした訳では無いのがHomePod。その証拠にAppleはSiriを使った人工知能スピーカーなどとは一度も言っていない。部屋に配置しただけでどのような空間におかれているのかを判断してその部屋にふさわしい音場を自動で作り出すところが一番の売り。煩わしいセッティングをスピーカー自らが行うと言う意味でスマートなスピーカーなのだ。もちろんSiriは使えるので簡単なお願いをすることは出来るし、今はApple TVかiPadでなければ出来なかったHomeKitのハブとしても機能するだろう。他のスマートスピーカーでも出来るのかも知れないがマイクを使って空間把握をしているので人がいるのかいないのかを認識可能なのでその機能を使えば見守りアプリを作るのは簡単だろう。【物の音】

結論:GoogleHomeは、ディープラーニングのための音声を集める道具。Amazon Echoは音楽も聴ける御用聞き。Clovaはスピーカーの形をしたLine。そしてHomePodは音をベースにした環境デバイスなのである。

木曜日, 11月 09, 2017

Appleは10年遅れ…

去年はAppleをDisるどころでは無かったSamsung。もうほとぼりが冷めたと考えたのかGlaxy Note 8では到底iPhone Xには勝てないと判断したのかは知れないが新しいCMでAppleは後追いばかりとDisりまくっている。日本ではこの手のCMはご法度なので日本版を目にすることはないだろうがトータルでは未だに世界一の携帯メーカーなのだから大人気のないCMなどそろそろやめたらどうなのだろう。と言うわけで2年も前のiPhoneを引っ張り出して自分たちの方がずっと進んでいるとの主張をするのは如何なものかと検証してみたい。

防水:海外でいつ防水をうたう携帯が出たかは不明だが国内ではカシオが2000年に出しているので17年以上前に防水携帯はあった。Appleは16年のiPhone 7からなので16年遅れ。Galaxyに限定すれば2014年のS5が初代のようなのでSamsungの方が2年早い。
高機能カメラ:現状の画素数や画質で比べる限り遜色はないかiPhoneの方が優れていると言う評価も多いので、最初に携帯にカメラが載ったのはいつかで比較。ルーツは1999年にDDIポケットが発売した機種。iPhoneは2007年発売開始なので8年の遅れ。Samsungは2004年に500万画素の携帯を出しているがAppleが500万画素になったのはiPhone 4からなので2010年。Samsungが6年先行。
ワイヤレス充電:非接触型の電磁誘導方式の原理は19世紀には発見されていたが、今一番ポピュラーなQi(iPhone 8やXも準拠)に対応したスマホが登場したのが2011年。Appleよりも6年先行している。国内販売のGalaxyシリーズでおくだけ充電に対応したのは2015年なので2年は早い。
大画面:頑なに小さな画面のiPhoneしか作っていなかったApple。その上タブレット壊滅状態のAndroid陣営。Appleの作っていないサイズならば売れるのではとiPhoneよりは大きいけどタブレットより小さいモバイルとして作り始めたのが始まりかと。2012年にはGalaxy Noteを出しているので2014年のiPhone 6 Plusよりも2年は早い。

結論:と言うわけで改めて確認してみると10年以上も前に既にあったものはSamsungではなく日本のメーカーの製品。Samsungの製品で10年以上先行しているものは見受けられないのでどうやらそれぞれAppleよりも早かった搭載時期を合計して10年以上先行していると言っているようなのである。そんな事を自慢するよりも写真でロックが解除されてしまうような時代遅れの顔認証システムを直した方が良いと思うのだ。

金曜日, 9月 15, 2017

Appleだから出来たこと

LTE通信が可能なスマートウォッチはバッテリーが2、3時間しか持たないGalaxyの頃からちらほらとあったためにApple Watch Series 3でセルラー対応になったことをそれがどうしたと感じている業界人も多いだろう。そんな人は、Apple Watch Series 3がLTEのカテゴリー1にしか対応(最大10Mbit通信)していないことを受けて鬼の首を取ったように思うのだろうが、カテゴリー1に限定したためにWi-Fiモデルと同じサイズで同じ時間駆動できるという点を見落としている。更に、世界中のキャリアに掛け合ってiPhoneの電話番号の共有を認めさせたのも実は画期的なこと。物理的には可能だが運用上SIM情報を複数のデバイスで共有するなど今まで認めてこなかった事はその筋の人でなければ知らない事情。他のメーカーでは到底不可能と考えていた事なのである。そして、さらに他社の製品はLTE通信を使うためにSIMスロットを搭載していたためApple Watchのように同じサイズのモデルにすることなど不可能だったが、AppleはSIMを必要としないeSIMでその問題を回避。リューズの色以外違いのないモデルに搭載することが可能になったのだ。

結論:キャリア個別の特殊な条件下以外では番号の共有はしないという通信業界の暗黙の了解を変えApple Watch取り扱いキャリア全てに番号共有を認めさせたのはAppleだから出来たことなのである。

木曜日, 9月 14, 2017

Steve Jobs Theaterで発表されたもの

私がチェックするWebサイトは当然Appleの話題ばかりなのだが、今回発表されたものに対するレビューなど役に立つ情報はそちらに任せることにして私なりの率直な感想を。



iPhone X:iPhone Xはスマートフォンの再定義
OLED、顔認証、ワイヤレス充電などAndroidならもう何年も前からあるのは間違いないがどれもこれも必須ではなくこんなこともできますよレベルだったのも事実。顔写真やスマホの画像を見せるだけでロックが解除されてしまうのに、ちょっと暗い場所だとまともに解除できない顔認識。黒がくっきりなのは間違いないが発色は液晶に劣るので色味を強調して(くどい表示)不自然な上に焼け付きが当然だったOLED。Qiに準拠しているけどケーブルに繋ぐのと同じくらいに充電可能にするしはシビアだったQi。どれもこれも時間をかけて作り込んだとは言えないものだったものをきちんと製品にしたのがiPhone Xである。
Apple Watch Series 3(LTE):4,000万曲をあなたの腕に
1,000曲のミュージックライブラリーをポケットに入れられたのが初代のiPodだったが。LTEで電話やデータ通信が可能になったApple Watch Sireis 3はApple MusicとAirPodsを組み合わせることで真のミュージックプレイヤーになたのである。今後センシングツールとして君臨するのは間違いないがそんなものがなかったとしても既に最強のミュージックプレイヤーになったのだ
Apple TV 4K:次世代スマートSTB
Amazon Fire TVやGoogle chromecastが既に4K対応なので今更と言われそうだが、全くその通りです。自社のサービスだけでなくhuluやNetflixが利用できるのも別にどうってことないでしょうが、数が少ないとは言えApple TVとiOSデバイスに同じゲームアプリなどがあればそれぞれを連携させることもできるのは捨てがたい。CPUもA10となったので4K以外の今後の展開に期待
iPhone 8/8 Plus:iPhoneシリーズの完成形
正統派のiPhone。スマートフォンとして使う上で何の問題もない優等生。3.5mmミニプラグが復活しなかったとかお門違いなことをいう人もいますが,
死んだ子のとしを数えても仕方ありません
AirPower:Qi規格をデファクトにする可能性を秘めたワイヤレス充電マット
決まった位置に置かなければうまく充電できないなど問題の多いワイヤレス充電であるQiに新製品全て(含むAirPodsケース)を対応させてきたApple。来年までは登場しそうもないAirPowerはその弱点をこ克服した新時代のワイヤレス充電デバイスに。Qiの設置されたカフェなどでiPhoneなどを充電するが、スタバのMacのように日常の光景になるのではないでしょうか。

結論:生活シーンがここから変わっていく。

iPhone Xを買ってはいけない 〜 10の理由 〜

誰もどうでも良い私のブログなど期待していないと思うけど、今まで続けてきたので今回も懲りずに13日深夜に発表されたiPhone Xを買ってはいけない理由を書き連ねたいと思う。

その1:そもそも欲しくても手に入らない
噂通りiPhone Xの発売開始は11月からになってしまった。製造が間に合わないなどと言っているが飢餓感を仰ぐためにわざと出し渋っているのだとうがった見方をするアンドロイダーが世の中には結構いる。そうじゃなければ生産管理がここまでお粗末だとは思わなかったとAppleの月間生産数量にも満たない数量しか年間に出荷できもしないメカーがしたり顔で述べたりする。AirPodsのようにいつまでたっても6週間待ちだったりすると狂信的な信者でも心が折れるのだ。
その2:iPhone X限定のアプリがない
未だ、iOS 11も公開されていないしApp StoreもiOS 10までのアプリしか公開できない状態なので文句を言っても仕方がないが、ないものはない。iPhone 8なら何も考えずに既存のアプリだけで満足感を味わえるのだ。
その3:全ての人が必要なものではない
一年後にはiPhone Xがスマートフォンの基準になっていることは間違いないが、Safariでwebサイトを見るだけの人にMac Proが宝の持ち腐れに過ぎないのと同様にAnimojiくらいしか使えない人にはiPhone Xは無駄な出費なのだ
その4:国内のメーカーが消えて無くなる
あのSamsungでさえなんちゃってでお茶を濁すことしかできなかった顔認証(あまりにお粗末だったので虹彩認証に変えた)、エッジでAI処理を行ってしまうニューラルエンジンとクラウド側にAIを丸投げすれば良いと考えていた国内のスマホメーカーに煮え湯を飲ませるA11 Bionicチップ。間違ってAppleを超えるものを作ろうなんて気を起こしたら事業部ではなく本体そのものを潰すことになるのである。悪いことは言わない国内メーカーはAppleのEMSやりましょう。
その5:高すぎる
他のメーカーが同じものを同じレベルで作って売ろうとしたらiPhone Xの価格は破格なのかもしれないが、どう考えても「はい、そうですか」と買える金額ではない。各キャリアはどうにかして手に入れさせようと色々策を練って来ると思うが、上代がMacを超えてしまうようではやり過ぎなのだ。他のメーカーと違い為替変動がない限り上代が安くなるのは新製品が発表された後(要は、一年後)。今回SEからXまで全製品がラインアップに残ったのだから来年型落ちを買えば良いのではないだろうか。もしも、価格がiPhone 8 Plusと一緒だったら買わない奴は大バカと罵ってやれるのだが。
その6:年中、顔にメスを入れている
世の中には親から授かった顔の受け入れを拒否して顔の作りこみに余念のない人もいる。指紋なら殺し屋でもない限り消したりすることは滅多にないが、必ずしも良い結果になるとも限らないのに目をいじったり鼻をいじったりするのが習慣になっている人はiPhone XのFace IDは鬼門。どこまで手を入れたらロックが外れなくなるかの実証実験をしたいわけじゃない人はiPhone Xを買ってはいけないのだ
その7:iPhone 6sやiPhone SEで何の支障もない
iOS 11のベータ版をiPhone 6sに入れていた経験から分かることはiOS 11で使う限り、今度こそはApple Payが使いたいと考えてでもいない限りiPhone 6s以降のiPhoneは使用上の不満はどこにもないからPhone Xに買い替える必要はない。発表当日に気付いたらディスプレイが何故か割れていたとか安物のモバイルバッテリーのせいで焦げたなどの出費を要する修理をどうしようかと考えている人以外、使えなくなるその日まで使い続けることに何の支障もない。どちらにしても下手をしたら半年くらい手に入らない可能性だってあるのだから、今買わずにアラビア数字(8)のiPhoneとの差額分をコツコツと貯めて来年のiPhone X 2ndモデルを買う方が良いのである
その8:何から何まで端末で処理する
猫も杓子も頼っているクラウドでのAI処理に頼らないだけはなくTouch ID同様に(それ以上に)Face IDの顔認証データはアプリだけではなくOSでもアンタッチャブルなデータ。A11 Bionicのチップの中に格納され外のシステムからの接触は理屈上はできない仕組みになっている。Googleに歯向かうとはなんたる所業。AIに関しては端末側でやるには重い処理なのでうちにお任せくださいがクラウドサービスのセールストーク。イメージセンサー(カメラのこと)のデータ処理も今までは他社のチップに手を入れるレベルだったのに今回は、CPU、GPUに収まらずISPまで独自設計のチップに切り替えてきた。インテリジェントな部分を売りにして部品をモジュールとして納入していたメーカーはやっていられないのだ。
その9:TrueDepthなんて嫌いだ
何年も前からものにしようとして結局は研究レベル(ゲームなどのお遊びを含める)の域を超えることの出来なかったMicrosoftのKinectやARKitの発表でなかったことにされたGoogleのTangoなどそれなりに大げさなものでないと無理だと勘違いされていた深度計測。今モデルではフロントにしかTrue DepthカメラはないのでTangoやKinectとは全然別物だと文句もあるだろうが、Face IDでのロック解除だけではなくAnimojiで簡単にTrue Depthを体験できるのはiPhone Xだけ。そのために300ドル(34,000円)も身代金を上積みされるなんて許せないのだ。
その10:FeliCaなんていらない
FeliCaというよりはSuicaというべきなのだがドメスティックな電子マネーなどいらないと言い張っていたのが私。そんなものを使えるようにするくらいなら早くApple Payを始めろと言っていたのにApple Payスタートと同時にSuicaをサポート。PASMOとVISAカードしか持たない私は今だにApple Payの恩恵が受けられないのだ

結論:欲しいと思ってもよほど運が良くないと初日に手に入れるのは至難の技。元々くじ運の強くない私が手に入れるなど想像すらできないのだから、私の周りの人は間違っても買ってはいけないのである。

木曜日, 6月 22, 2017

流行りのAI

今回は第何次になるかはどうでも良いのだが世の中は何かというとAIである。エキスパートシステムの時代からリコメンド、エージェントとその時々でメインテーマは違っていた。今騒がれているディープラーニングもハードウェアの処理能力が著しく高くなり認識精度が上がったのは事実だが、バズワードとなっているその基本アルゴリズムは1970年代後半に登場したニューラルネットワークの改良に過ぎない。処理速度が信じられないくらいに高速になったので当時は実験データを食わせることくらいしかできなかったのがGoogleやAmazonが集めてきたデータを無造作に放り込むことができるようなっただけ(暗算の速度が速いのも一種の頭の良さではある)なのだ。鉄腕アトムなどで人工頭脳と言われていた皆が考えている汎用人工知能は実は未だに実現していないのである。

確かにディープラーニング(AIではなく計算知能が正しい)のパターン認識能力が高くなったので音声認識や画像認識の世界は格段にレベルアップされたが、人間の思考の機序が解明されていないのだからそれを人工化するなど夢のまた夢。与えられたアルゴリズムとデータをもとにパラメータ調整を行い最適と思われるルールを組み立てるにしか過ぎないのである。そもそもAIと言いながら現状のAIは文章の意味を理解して答えを導き出しているものではない。数学のように一つの答えが導き出される問題はとっくの昔に人間以上の能力に到達しているのは事実。データ解析も数学的な処理なのですでに人を超え囲碁や将棋で人が勝てないのは全く同じ理由。しかし文章の解析となると文字の使用頻度や品詞の分類なら得意だがアルゴリズム化が事実上不可能なため文法的に整理されていない文章に関する質問などは現状のAIでは正しく答えられないのである。

結論:今流行りのAIの理論は40年前のニューラルネットワーク理論の改良に過ぎない。当然、与えられたアルゴリズム通りにしか動作しないディープラーニングでいくら頑張ってもシンギュラリティなんて起こりようがない。もしもそう見えるようなことが起こったとしたらそれは誰かが人工無脳にそのようなシナリオを書き込んでいるのだ。

月曜日, 6月 05, 2017

WWDC 17で発表されるもの

ある事ない事を書くのがメディアの仕事と言われればその通りなのだがWWDCは基本的のハードではなくソフトウェア開発者の会議。一番のメインは次期OSで何ができるようにあなるかが重要なのだがアプリを作っていないものからしたら目新しいハードウェアが出てくれる方が分かりやすいのは当然の事。今回はソフトだけではなくハードも盛り沢山だろうと予想されている。いつものパターンでその期待値でAppleの株価はみぎかたあがりなのだが、これもいつも通り妄想していた製品が発表されなかったからと急激に株価は下がるのだろう。というわけで今回のWWDCでは何が重要なキーワードになるのかを個人的に予想して見たいと思うのである。

ハードウェア
新しいiPad:
ここのところ右肩下がりの売上をどうにかする必要がありそうなのはiPadシリーズ。販売台数の減少の割に売上金額が落ちていないのはiPad Proの比重が高いからと判断すれば間違いない。と言うわけでハードで発表される可能性が一番高いのはiPad Proシリーズ。ここにきて突然miniサイズも浮上してきたが、もしも出るのならばそれはiPad miniではなくProのminiと考える方が順当だろう
新しいMacBook:新たな筐体のMacBook Proが発表されているので普通に考えたらCPUなどのマイナーアップデートと考えるのが普通。わざわざ大きな枠を取って発表するものではないと考えるべき。WWDCでアップデートされると発表しても大きなインパクトにはならないのである
Apple Speaker:Amazon EchoやGoogle Homeの登場である意味一番ホットなジャンルに分類されるデバイス。アップデートされたSiriでどのようなことができるかに全てが掛かっていると言える

ソフトウェア
iOS 11:当然すぎるがSiriが強化され、ヘルスケア分野に特化したアップデートも目玉となるだろう。すでに発表されてしまっているので驚きはないがSwift Playgroundsでコントロール可能なBluetooth通信が可能なサードパーティー製品が増えてきた。今後iPad Proがハードウェア連携のアプリ作成の入り口としての色合いをどんどん強めていくことは間違いないだろう
macOS:今すぐにARM系のチップに変わることはないが、いずれARM系のチップを使ったMacの登場に対応するべくmacOSの改良は進んでいくだろう
watchOS:iOSと連携する形でハートレートなどの生体情報の窓口となるwatchOSは単独で可能な部分を強化するのは間違いない。Android Wearのように独自の通信(LTE網)の方向に行くのではなくサチュレーションや血糖値計測などのセンシングを可能にする強化が主体になるのではないだろうか。未だに封印されているポートを利用可能にするAPIが発表されるかもしれない
tvOS:tvOSに関しては賢くなったSiriが使えるようになるくらいでOSとして劇的な変化はないかもしれない。Apple TVに関してはOSよりもAmazon Primeビデオのようなサービス(アプリ)の方が重要だと思うのである

結論:どんなものが飛び出してくるのかは蓋を開けて見なければわからないのである。

木曜日, 5月 18, 2017

Androidの分断化はなぜなくならないのか?

登場時からボロクソに批判していたAndroidの断片化問題が一向に改善されない今日この頃。Googleもどうにかしなければと手をこまねいているばかりではとGoogle I/Oで発表されたAndroid Oとメインメモリが1GB以下の端末用のAndroid Goを発表。一見、過去の端末のOSを一気に揃えるための施策に見えないでもないが実態は新しい端末でのOSの仕切り直しに違いない。結局、世の中にあるAndroidの多くはKitKat以前で置いてきぼりに変わりはないのである。

こんなことになってしまったのも元を正せばアンディー・ルービンが統制もないままAndroid OSを矢継ぎ早にリリースして垂れ流したせいなのだが、同時にメーカー側の多く(特に国内メーカー)はPCでドツボにはまったはずの製品戦略をそのまま持ち込み同じOSで他社との差別化を図るための一番手っ取り早い方法として他社では使えない自社独自のハードウェアを無理やり載せる作戦に出て結果的にGoogleから提供されるOSそのままではまともに動く保証がない端末を量産。Googleとメーカーの両者が分断化を拡大させてしまった。この辺りは以前から書いていることなので聞き飽きたと思うが、定期的に新機種に買い替えさせるために、メーカーは意図的に旧機種のアップデートを切り捨てたのではないかと言うことだ。面倒を見てあげるためにコストはかかるのに一銭にもならないアップデート。

そうしてあげた挙句に買い替えサイクルが伸びてしまったのでは目も当てられない。やることなすことうまくいっていなかった国内メーカーからしたらドル箱になりそうなケータイ市場であぶく銭を稼ぐためにも新しい機種を出すことだけに集中したのは分からないでもない。しかし、結果的にそんなことをしたために(初期の国産Android携帯がひどすぎたせいなのだが)結果的に使い続けたければ旧機種にも暖かい手を差し伸べてくれるAppleの一人勝ちを招く結果になった。そして、それに気づいて方向転換しようにも国内メーカーは旧モデルをサポートできる余裕のあるところはSONYくらいとなってしまい分断化を解決するすべもなくなってしまったのではないだろうか。

そして、海外に目を向ければ最初から面倒を見る気などない中華メーカーの台頭。KitKatが一番シェアが大きいのも彼らの参入時期と重なるのである。

結論:分断化の原因は皆が好き勝手にAndroidを食い物にしたからなのだが、そうさせたアンディー・ルービンが諸悪の根源。これは変わることのない事実である。

水曜日, 5月 17, 2017

AmazonがAppleの脅威?

かつてはMicrosoft、最近ではGoogleがライバルだと世間で言われてきたApple。そして今度はAmazonがその対象に。確かにsteveのいなかった時代のAppleはMicrosoftを超えなければいけないライバル視していたように見受けられるが、それは当時の経営陣がシェアを取らなければいけないと言う間違ったマーケティング理論で舵取りをしていたから。たった一社がその他諸々のPCメーカー合計(Microsoftのライセンシー)よりもシェアを取ろうなんて考えることがそもそもナンセンス。数え切れないほどのバリエーションがある(要はクソから味噌まで)PCに対抗して自社の社員さえその違いを理解できないほどのどうでも良い仕様違いのバリエーションを作り出し挙げ句の果てには倒産の寸前まで資産を食いつぶしたのだから話にならない。

steveがAppleを追い出されるまでの時期にMicrosoftを敵視したのはMacintoshのOSをパクってWindowsを出したからに過ぎず、ライバルなどとはこれっぽっちも考えていなかったのは自明の理。それよりは当時クールでもなければ使いやすくもないMS-DOSがどんどん増えていくことに対して憤っていたと言う方が近いだろう。初期Macintoshのセールスの失敗から干されたsteveが次に開発しようとしていたのはプロフェッショナル向けのBig Mac(Appleを追い出された後NeXTとして開発)。紆余曲折があってAppleに戻ったsteveが最初に言ったことはもうPCの戦いには決着がついていると言う事実。数でWindowsを凌駕することなどあり得ないのでそんな不毛なことはせずに他のメーカーのことなど気にせず自分たちで作らなければいけないものを作ると言うシンプルな戦略。結果的にシェア競争では敗北したにも関わらずPCメーカーとしては一番利益を上げている優良企業をなった。

そして、スマートフォン市場。元々、開発していたタブレット用のインターフェイスを電話に流用することでそれまでのスマートフォンの根本概念(PCの環境にアクセス可能なアプリを持つ携帯電話)を変えたiPhone(携帯できるネットワークPC)の開発。steveがAndroidを蛇蝎の如く罵ったのはシェアを奪われたからではなく(iPhone発表当時にはまともなAndroid端末はなかったし数の出ていなかった)iPhone発表以前の開発段階では想定もしていなかったインターフェイスをiPhoneからパクったからに過ぎない。もしも、iPhone時代に以前と同じように間違ったマーケティング戦略に毒された経営陣が勢力を持っていたらシェアを伸ばすAndroidに対抗してローエンドからハイエンドまで様々なバリエーションを取り揃えて利益の出せないボロ会社になっていたことだろう。

そして、現在最大の対抗相手と言われるのは決済と物販、コンテンツ販売を手がけるAmazon。Googleのようにハードウェア開発をお遊びとは考えていないので自社の持つエコシステムを補完する形で製品をリリースしてくるのは戦略的には非常にAppleに近い。ただし実際のマネタイズの考え方に関してはハードウェアから利益を得るAppleとエコシステムの利用料(AWSであったりECサイトの販売手数料)がメインでハードウェアは強化するためのツール(利益を得るのが目的ではない)に過ぎないためAlexaのように他社にライセンスして手持ちの駒を増やす戦略。

AWSはMicrosoftのAzureやGoogleと競合し、AlexaはAppleも含めた全社とぶつかる。そう言う意味ではAmazonを直接の脅威と考えているのはAppleではなくGoogleやMicrosoftだろう。Appleが積極的に自社製品以外のApple製品を補完するアクセサリー以外の物販をビジネスの柱にでもしない限りAmazonが脅威となることはないのである。

結論:AppleがAmazonを脅威と感じているかは別にして少なくともかつてのWindowsやAndroidのように敵視していないのは間違いない。それは、AmazonがAppleのユーザーインターフェイスをパクったりしていないからなのだ。そしてWindowsやAndroidは敵視してもMicrosoftやGoogleを敵視していないのはクラウドサービスでMicrosoftやGoogleになろうなどとAppleは微塵にも考えていないからなのである。

金曜日, 4月 28, 2017

現代用語のKUSO知識 〜スマートグラス編〜

何十年も前から何度もなく注目をされては廃れを繰り返してきたのは人工知能と同じなのだがスマートグラスの栄枯盛衰も激しい。2013年の2月にGoogle Glass Explorerが出てから2年くらいは各社Google Glassを追い抜け追い越せで日陰者扱いだった過去の遺物を再び引っ張り出して来て焼き直しコンシューマー向け商品として売りますと宣言していたのが2016年まで発売日までアナウンスしていた東芝やSONYなど(正確にはSONYの製品としてではなかったが)は製品発売直前に突然の発売中止の発表。引き金を引いたのはGoogleのGoogle Glassの発売終了の発表だったわけだが事前の注文がほとんどなかったことが大きかったのだろう。というわけで今回はここ数年紆余曲折の激しいスマートグラス周辺のお話を。

VR(仮想現実):ARグラスにはまだ商機がないと気づいて皆がOculusに右に習えでスマートグラスからHMDに回帰。処理系の力は黎明期と比べたら格段に上がっているので現実感は格段にアップしているのは認めるが現在の価格ではゲーム用と考えても一般家庭(普通の人)に普及するのは無理。【同義語】現実逃避。仮想引きこもり。
AR(拡張現実):拡張現実そのものはスマートグラスとイコールではないが結局コケてしまったGoogle Glassの影響でARと言えばスマートグラスだった時代がかつてあった。ある意味で今話題をさらっている東芝も何年経っても進化しないグラスをCESなどの展示会のたびに並べていたが一般販売からB2Bとトーンダウンしただけではなく最後はWHの有様に関係なく撤退となってしまった。現在、定期的にアップデートされた製品を出せているのはEPSONくらい。一時期はどこもかしこもフルカラーディスプレイだったけど結局スクリーンそのものが視界の邪魔になるというそんなのやる前から分かるでしょが原因で日常使いは無理とターゲットは法人ですが大きな流れに。バッテリーや処理系の問題があるためパンフレットデは目立たないように処理されたケーブルの先に何らかのボックスがぶら下がっているのが現実なのである【同義語】目の上のたんこぶ。
MR(複合現実):ARが2年持たずVRが現実逃避だと私が批判したからではないだろうが今花形なのはMR。Microsoftから出ている開発用のHoloLensが一番ホットな製品。現実の世界にVRの画像を重ねることでより自然に使えるようにと考えられている。HoloLensに関しては単体で処理できる上にジェスチャーで操作可能なのも他とは一線を画する製品に仕上がっている。何でMicrosoftをそんなに褒めるんだと言われそうだが他は本当に酷いのだから仕方がない。まだ、製品の正式なアナウンスをしていないAppleが出してくるスマートグラスやHMDが出てくれば当然ボロクソにいうことに。【同義語】消化不良

結論:スマホをはめて使うゴーグル型のホルーダーを別にして、どの製品も変わり者(開発のためもあるだろうが、そういう人は大抵変わり者)以外がどうしても手に入れたくなる価格になっていないのが現状。Oculusが一番販売数が多いが、恐らくPalystation VRに抜かれるのも時間の問題。AR型も字幕表示などの特定の目的用がメインのため一般家庭で当たり前に使われるようになるのはいつになるかは不明。私の興味は本命のMR製品をAppleがいつどのような形で出してくるかだけなのである。

火曜日, 3月 28, 2017

iPad AirがiPadに名前を変えた理由

出るぞと噂になっていたiPad Proの3月発表を期待していた人には拍子抜けだったAppleの新製品リリース。新たに販売となったのはiPad Airを改めiPadに名前を変えた9.7インチのiPadと(PRODUCT)REDのiPhone 7。iPad mini2は終了となりiPad mini4も128Gだけとなってしまった。最安値のiPadがiPad Air2の後継となるiPadと言うのもiPad Proが出ていなければありえない展開だ。新製品の発表会がなかったのも今回の製品群なら当然だと思うが、そうなると噂になっていた10.5インチはどのような製品になりいつ発表になるのかが気になるところだがまさか数週間で発表することなど考えられないのでこれはWWDCに持ち越しと考えるべきだろう。

WWDCと言えばアプリ開発者のための一大イベント過去には大きなハードウェアの発表が同時に行われることが多かったがここ最近はソフトウェアが中心の開発者会議となり寂しく思っている人も多いかもしれないが今年は大いに期待しても良いのではないだろうか。Timも昨年からAppleはプロを忘れているわけではない口にしているがそれはMac ProだけではなくiPad Proも含めていると考えれば様相が変わってくる。昨年登場したiPad Proはドキュメント作成を意識した仕様だったがいよいよアプリ開発も視野に入れた製品をリリースしても良い段階に入ったと考えられる。どんなに強力になってもiPhoneの画面サイズでアプリの開発は現実的ではないが噂になっている10.5インチや12.9インチのiPad Proなら十分に現実的な世界になるはずだ。

結論:iPad Airの名前をiPadに改めたのはiPadとiPad Proを明確にセグメント分けするため。iPad ProではiOSアプリ(Swiftベース)しか作れないかもしれない台数を売るためのコンシューマーモデルとデベロッパーモデルを分けることには十分な価値がある。私はそう思うのだがいかがだろう。

アンディ・ルービンは何をしたいのか?

ちょい見せの形でアンディー・ルービンが謎の端末の画像をTweetしたようだ。おそらくAndroidに連なる端末なのだろうが当初は資金援助を考えていたSoftBankもどうやら結局は手を引いたようだ。Androidのシステムの分断化を招いた張本人はアンディ。Googleを離れた最大の理由は分断化のために収拾のつかなくなったAndroidの担当を外されたからだと思うのだが独自のAndroid端末にPlaygroundのAIを載せで一角に食い込もうと考えていたのかもしれないが恐らく失敗に終わるだろう。

89年にAppleに入社するがすぐに子会社としてスタートしたGeneral Magicに移籍しMotoloraのenvoyの開発を担当。その後Microsoftに吸収されるが失敗に終わったWebTV、その数年後にはDengarでWindows CE端末ようなSidekick(スマホの一種)を開発、そういうわけかここもMicrosoftに買収され、その後スマホ用のOSを開発するAndroid者を設立。開発モデルはiPhoneとは似ても似つかないキーボード付きの端末(Sidekickみたいなデザイン)で動作するものだった。

結論:Androidは、フリーとオープンを旗頭にして一気に普及したがそれは、そこから利益を直接得る必要のなかったGoogleの後ろ盾があったから。またどこかに買収されればと考えているのかもしれないが二匹目を狙うのには無理があるのである。

木曜日, 3月 23, 2017

音声パーソナルアシスタント

それ以前から世の中には存在していたがAppleの「Siri」が登場するまで決して主演級にはなれなかった音声認識アシスタント。国内のものではドコモの「しゃべってコンシェル」などもあるがAIイコールパーソナルアシスタントのように考えられるようになったのも「Siri」の登場が大きく影響しているのは間違いない。今年のMWCなどはまさに「Alexa」一色の感があり「Google Assistant」や「Cortana」、「Siri」を一歩リードしていると感じさせるものだった。

発表当時は「Amazon Echo」のインターフェイスの印象が強かったがその中で開発された様々な外部機器をコントロールできる「Amazon Skill」が公開されたことでIoTを担う家電メーカーなどがこぞって対応したことが大きい。そんな中、Samsungは「Siri」を開発したオリジナルメンバーが独立して開発を続けたVivを買収し(買う方が早いから)「Bixby」として他社にも公開するようだ。そんなわけで今回は各社が発表した音声パーソナルアシスタントの違いに関して勝手に書きなぐってみたい。認識違いは山程あるかもしれないけどムキにならないようにして欲しい。

Siri(Apple):SRIのAIセンターの研究が元となったアプリケーションとしてスタート。SiriがAppleに買収されたことでアプリではなくシステムの一部に。macOSでもSierraから利用可能になったためAppleから出ている全製品で利用可能になった。メリットはApple製品共通のプラットフォームになっている点。デメリットは現状質問の内容を記録しないため履歴からの類推を行わないこと。特徴、人工無脳部分に注力されているため単なるアシスタントツールではない。現在リリースされている音声パーソナルアシスタントの中では認識可能な対応言語が圧倒的に多い。

キーワード:ツンデレ、ヒューマンインターフェイス

Alexa(Amazon):IoTと言えばAlexaと思えるくらいに一気に広がっている。外部機器との連携に関してはGoogle Assistantよりも多くAmazonは物販と決済で利益を出すビジネスが主となることとAWS上のサービスなのでSkillを公開し、Alexaを使ったハードウェアの開発ルールも明確に決められているため開発が容易である。メリットは物販に直接結びつけるサービスを構築しやすいこととiOSやAndroidにアプリとして提供可能なこと。デメリットは現状、英語とドイツ語以外には対応していないこと。
キーワード:物販、生活を便利に
 
Google Assistant(Google):日本語でも質問できるしSiriよりも的確な答えを出してくれるが、聞くべきことを正しく質問しないとSiriよりもダメな場合も。Siriは会話の相手をすることが可能だがGoogle Assistantはユーザーの僕的な対応をするためのAI。検索エンジンの進化系と捉えれば会話のニュアンスではなく文中の単語で最適な答えを見つけ出している感が漂う。Google Homeを中心とした家庭内のコントロールベースとなる技術だが発表後に製品が中々出てこなかったのでAmazonに先を越された。メリット、Googleの膨大なDBから最適な情報を選び出して答えてくれる。デメリットちっとも面白くない。
キーワード:機械処理、ビッグデータ
 
Cortana(Microsoft):英語だけではなく、ドイツ語やイタリヤ語、日本語にも対応。Siriの人工無能にあたる部分はりんなという別なシステムになっているため今の所Google Assitantのように有能な秘書。Appleで言えばSiriではなくSpotlight検索に近いのではないだろうか。今後Windowsの世界では大きく広がっていくだろうと思うがそのためには人工無能エンジンのりんなを取り込んでSiriのようになる必要があるのではないだろうか。
キーワード:電子秘書、Azure
 
Bixby(Samsung):Samsung独自に開発をしていたのかもしれないがSiriオリジナル開発メンバーが新たに起こしたパーソナルアシスタント開発企業のVivを買収してようやく発表。APIをサードパーティーに公開するそうだが独自OSを持っているGoogleやMicrosoftがプラットフォームを公開しているのにSamsung独自のものをどれだけ利用してくれるかはTizenの結果を見れば自ずから明らかに。SiriよりもAIとして優れているとのことだがもし本当にそうだとしたらGoogleやAmazonが買収しなかったのも腑に落ちない。独自の技術で囲い込めると考えての展開なのかもしれないがTizenで何も学ばなかったようだ。
キーワード:小中華

結論:音声パーソナルアシスタントと一括りに語られることが多いが、Appleにとって音声はヒューマンインターフェイスの部分が最需要で、Amazonはどこでも商品を手に入れらる部分がメインでAlexaを導入しているメーカーはAlexaが自社製品の購入動機につながればの世界。GoogleはAssisitantで集められたデータが飯のタネの世界から離れることはなく、Microsoftは企業のAzure導入の起爆剤になればなのである。Samsungはどうでも良い。

火曜日, 3月 14, 2017

iPhone登場から10年

一年もすれば撤退するとバカにされたiPhoneもあっという間に登場から10年。確かに初代が大成功かと言われればたかだか680万台しか売れていないじゃないかと言われてしまうのは当然だが、2G(GSM)ではネットに繋がる部分の良さが全く発揮できずWi-Fi前提のネット端末感はぬぐいようもなかった。

しかし翌年に登場したiPhone 3Gはインターネットにダイレクトに繋がる意味を思う存分発揮しAppleを素人扱いしてバカにしていた当時の欧米の携帯トップメーカー(Motrola、Nokia、BlackBerry)は業界再編の渦中に放り出されることになり無残な結果になってしまった。

iモードもおサイフもないし地デジ(ワンセグやフルセグ)も見られないから日本では絶対に売れないと騒がれたが、ないないづくしの状態のままで気がつけば国内のスマホの半分(実際に動いている台数はもっと多い)はiPhone。あれだけあったキャリアお抱えの携帯メーカーの多くはその姿を消してしまった。と言うわけで今回はiPhoneの何が他と違っていたのかについて書いてみたい。

iPhoneは何が他と違ったのか

その1:インターネット端末
BlackBerryなど業務に特化してシステムと繋がるビジネスフォンや電話回線を使ったSMSでのメッセージのやり取りやiモードのようにナンチャッテ(キャリア内のサーバ上のサービス)なネットサービスは存在したしiモードアプリがApp Storeの大きなヒントになったのは間違いないが、iPhoneはキャリアの回線を文字通りインターネットへの土管として利用する端末だった。形は携帯電話だがそこでやっていることはPCの世界そのものだったのだ。
その2:タッチパネル
タッチスクリーンを使った携帯電話はIBMの「Simon」(OSはシャープのZaurus)や、パイオニアのDP-211などだがそのタッチパネルはポインティングデバイスの代わりに過ぎず、その後に出てきた端末もその域から一歩も踏み出せず文字入力のためにキーボードが付いていた上に使われていたOSがWindows CEなどだったために小さい画面の中の操作をするためにスタイラスペンが必須の感圧ディスプレイだったが、静電容量型のパネルを使用したiPhoneは指での操作が可能だった。その上複数の指を同時認識可能だったので画像の回転拡大などがマルチタッチで可能になった。iPhoneの登場で急遽キーボードではなくタッチパネル方式に切り替えたAndroidはスクリーン感度のチューニングもまともにしていない代物だったのでその差は大きかった。
その3:Apple Pay
iPhoneにはおサイフ機能がないとずっと言われ続けていた。逆に言えばそこだけが唯一iPhoneをリードできる差異だったせいか初期の国内のAndroid端末はOSもCPUも常に世代遅れなのにFeliCaだけは載せると言う作戦を取ってきたが、どんなに頑張ってもFeliCaなしのiPhoneを凌ぐことは出来ず一番の目玉のはずのモバイルSuicaも利用客は全然伸びす年々搭載端末を減らすと言う結果になってしまった。そんな中Appleは米国内でApple Pay(こちらはプリペイドやポストペイの少額決済ではなくクレジットやデビッドカード決済)をスタート。リーダー端末の普及が今ひとつなので大成功とは言い難かったがJR東日本とのSuicaを利用した決済を機に一気に国内に展開Apple Pay自体 も急激に利用金額が拡大した。Android Payも追いかける形で国内展開が始まったがFeliCa搭載端末が減少傾向にある上に対応端末がAppleのiPhone 7やApple Watchよりも少ないと言うのが現状。国内のキャリアやメーカーが独自サービスを打ち出すことなど考えられないので結果的にApple Payに軍配は降るだろう。
その4:エコシステム
正直これが一番大きいのだがアップルのエコシステムはクローズドなシステムなので自称リテラシーの高いお利口さんはAppleの閉じたエコシステムがお嫌いだ。挙げ句の果てに今はそんな連中はそんなに存在しないのにAppleの仕組みを正当に評価する連中を信者呼ばわりする始末(私は信者かもしれないが多くのiPhoneユーザーは堅気だ)。そんな人は、Androidはオープンで自由が許される素晴らしい世界だと宣うが、それこそオープン思想に囚われたかわいそうな人たち。好き勝手を許してきたAndroidには本当の意味でのエコシステムが存在しない上に利益の出しようのないビジネスモデルから選手の入れ替えが激しく、いつまでもたってもそのビジネスは売り切り御免の世界を脱していない。どんなにオープン思想を開発者が賛美しようが一向にOSの分断化が解消されない世界で端末を使わされているユーザーは不幸なままなのだ。

結論:日本でiPhoneがここまで浸透したのは当然の結果なのである。

月曜日, 3月 06, 2017

MWC2017

CESの勢いがなくなってこれからはモバイルだよと言われていたのは数年前のことだったのにGalaxy Note 7があんなことにならなくてもスマートフォン業界の急激な衰退がもろの出てきたMWCではないだろうか。私が出展をした2014年はGoogle Glassに続けとメガネ型ARが数多く出展されていたが2015年になると出ると噂になっていたApple Watchに先を越されるわけにはいかないとスマートウォッチの花盛り、前年にあれだけ騒がれていたスマートグラスは笛吹けども踊らずが明らかとなり一人気を吐いていたのはOculas Riftだった。そして、今年のCESはVRばかりだったがMWCではそれもそんなに大きな話題にはなくかなり寂しい展示会になったのではないだろうか。

LGの「LG G6」、Huawei「P10 Plus」、SONY Mobileの「Xpeia ZX Premium」も発表されたが例年一番大きなブースを構えその年の一年を飾る新製品の発表の場としてMWCを利用してきたSamsungのスマートフォンの新製品の発表がなかったことと合わせて、すでに成熟市場となってしまったスマートフォン業界を象徴する展示会になったのではないだろうか。

結論:コモディティ化してしまった市場は中国市場を見れば明らかなように猫の目のようにプレイヤーの入れ替えが起きるだけなのである。

火曜日, 2月 14, 2017

Appleにまつわる噂

最上位機種はワイヤレス給電、OLEDとなるとの噂の流れていたiPhone 8だが、最新の噂だと全てのモデルがワイヤレス給電でOLEDになりそうな勢い。実際どうなるかは噂をしていても意味がない。Appleに関しては根も葉も無い噂でもDis流だけでもページビューが稼げるので有る事無い事アップしているのだろうが、それに踊らされて勝手に期待だけを膨らませてしまう人も未だに多い。Appleが約束もしていないことを実現していないと文句を言う人が後を絶たないのはひとえにいい加減な情報を拡散するメディアがあるからだ。

Appleにまつわる噂
その1:次期iPhoneのディスプレイはOLEDになる。Samsungへの発注の噂が事実ならiPhone SEの後継機(出るなら)や継続販売されるiPhone 7以外の新しいiPhoneにはOLEDが搭載されるだろう。マイクロLEDは次世代の技術
その2:ワイヤレス給電に関しては全モデルに搭載とは考えづらい。Appleが独自に開発を進めている磁界共鳴方式は現状実用レベルではないためQi 1.2.2準拠(15W)の電磁誘導方式になるだろう。AirPodsがW1チップによって通常のBluetooth以上の性能を示しているのと同じように何かしらの拡張の可能性はある
その3:Tim自らARに言及し今までにない製品の登場が期待されるがそれが2017年になるかは分からない。他社のメガネ型のウェアラブルデバイスを買い集めて研究しているところから察するにARデバイスはメガネ型になりそうである

結論:周辺情報から推察するのは自由だが少なくとも大手メディアは実現性の高い話だけを取り上げるよにしてほしい。これはスタートアップ系のクラウドファンディングにも言えることだが。

金曜日, 2月 03, 2017

Apple Watchの一人勝ち

いつまでたってもAppleから公式の販売数量が発表されないApple Watch。調査会社の推計では第1四半期に520万個を販売しそのシェアは63%とのこと。その期間に7,800万台を販売したiPhoneと比較するのもはばかられる数字にも見えるが十分ビジネスとして成り立つ立派な結果だと思う。ウェアラブル全体で見た場合にはFitbitが圧倒的に強いようだがスマートフォン同様、ローエンド市場はFitbitが押さえ(Appleは活動量計は作っていない)ハイエンドはAppleの独占に近い状態なのではないだろうか。

スマートフォンで圧倒的なシェアを持つAndroidはタブレット同様ウェアラブルの世界では勝ち組には慣れていない。Android Wear 2.0のリリースが遅れたのも原因の一つではあるだろうがAppleに先を越されるわけには行かないと慌ててリリースした製品が壊滅状態になったことで各社が及び腰になっていることの方が大きいはずだ。

Apple Watchと比べてその先進性が一般ユーザーにまで届いていないAirPodsもウェアラブル市場の大きな伏兵。ワイヤレスイヤフォンの範疇でカウントされるのであれば恐らく世界で一番売れているイヤフォンになりそうだがウェアラブルと捉えればウェアラブル市場形成の大きなコマに化ける可能性が高い。現行モデルはハートレートなどのセンサーを載せていないのでヒアラブル以上ではないがユーザーインターフェイスを変えるためのツールであることは間違いないのだ。

結論:言葉ばかりで実際にそんなものがあるのかと言われるウェアラブル市場だが現状を見る限りビジネスになっていそうなのはAppleだけ。今後大きな市場となるかどうかはAppleの行方にかかっているのである。

水曜日, 2月 01, 2017

Appleが好調で過去最高の売上を記録

キャリアの実質ゼロ円販売が終了しiPhoneの売上がガタ落ちだとか、代わり映えのしないデザインのiPhone 7ではなく次期モデルのiPhone 8待ちで売れていないと書かれていたAppleが2017年の第1四半期の決算を発表した。結果は売れていないはずのiPhone 7は歴代のiPhoneの中で最高の売上台数となりiPhone 7 Plusの比率が高かったために売上金額も最高となった。頭打ちのはずだった国内市場も蓋を開けてみれば前年比で20%増の売上を記録。確かに昨年度全体は決して良い数字ではなかったが昨年の第1四半期も実は過去最高の売上を記録している。それをさらに上回ったのだから決してジリ貧とは言えない状況なのである。

一昨年はiPhone 6がバカ売れした中国が売上上昇の牽引車だったため中国の売上減が取り沙汰されがちだが2015年の中国が異常だったのだと冷静になレバ良いだけの話なのである。steveが亡くなってからAppleからイノベーションが消えたというのも常套句だがApple以外のメーカーからもイノベーションと呼べるような製品は一つも登場していないのが現実。先に新しい部品を載せることがイノベーションだと勘違いしていないユーザーはお為ごかしの記事に踊らされることなくApple製品を賢く購入しているのである。

iPhoneの売上だけに依存しているAppleは危機的状況だと批判されるが、iTunesで始まったサービス部門も着実に売上を伸ばしている。iPodの売上はどんどん減っているしiPadも売上が右肩下がりだがそれでも四半期で1,600万台を超える台数が売れている。他のメーカーで年間にタブレットを1,500万台販売しているところがどれだけあるかは知らないが他社と比較して出来過ぎの台数であることは間違いない。iPhoneの市場シェアがダントツなのは日本だが、アメリカの第1四半期のiPadの市場シェアは85%。Surface Proはタブレットにカテゴライズされていないからと言っても意味がないくらいの大きな差がついているのである。

結論:どんなにディスろうがAppleが一人勝ちを続けているのは動かしようのない事実なのだ。そろそろ最高の売上記録したではなくApple Watchの販売実数を発表した方が良いかもしれない。

火曜日, 1月 31, 2017

まだ3Dテレビなんて作っていたんだ

最後まで粘っていたSONYとLGが3Dテレビの生産を終了したとの記事が最近出ていたが、正直まだ作っていたのかが個人的な感想。地デジ切り替え後の買い替え需要をどうにかして生み出そうと言うメーカーの思惑から生み出された3Dテレビは3D映画以外にコンテンツが存在しないと言う状況でスタート。アバターが大成功したので行けると判断したのかもしれないが、それ以上に他が出しているのに出さないわけにはいかないと言う日本ならではの間違った認識が生み出したプロダクトだった。

挙げ句の果てに2010年になると誰も3Dを購入の決め手だなどと考えていなかったため息切れ状態となってしまいあっという間に投げ売りを開始。利益を出すどころか製造ラインを作ってしまった費用を回収することもままならず3Dテレビどころかテレビ事業そのものをやめるキッカケを自ら作り出して仕舞ったのだから。

かつてはドル箱だったテレビがメーカーのお荷物になったのと同じようにPC事業も携帯事業も花形から諸悪の根源となってしまい国内ではiPhoneを援護射撃する結果となってしまったのは皮肉な話だが、全てのターニングポイントは2011年なのではないだろうか。東北の大震災があったことが国内で最大の影響を与えたことは間違いないが、同様に前年に発売開始されたiPadがアップデートされiPad 2となってアメリカ国内で発売開始されたのが期せずして3月11日。

初代とは違いカメラが搭載されより多くのユーザーに使われるようになったiPad 2の登場で各社が頼みのツナとしていたネットブックは息の根を止められ、慌てて手を出したAndroidタブレットが使いものになる前にAppleはどんどんと先に進んでしまい結局タブレットができる前にPC事業そのものを売り払わなければいけないくなってしまっt。

結論:後出しで勝てる実力を持った家電メーカーどころか家電メーカーそのものが日本から消えて無くなるかもしれないのである。

木曜日, 1月 12, 2017

iPhoneの発表から10年

steveの製品発表の中でも最高と言われるiPhoneの発表から10年がたった。発表当時あんなもの1年もしないで消えると訳知り顔の連中(過去に囚われているだけの可哀想な人のこと)に言われていたのに結果的にAppleによって電話は再発明された。AppleがいなくてもGoogleによってスマートフォンは今の形になっていたと言い張る人はさすがにいないと言いたいところだが結構いたりするので補足しなければいけないがiPhone発表時にGoogleで開発していたAndroid端末はBlackBerryやWindows CEで動く携帯電話のようにキーボードが付いていた。AppleがiPhoneを出さなければどう考えてもタッチパネルを指で操作するような端末がすぐに出てくるような状況ではなかったのだ。

世界中を見渡せばAndroidの方が大きなシェアを握っていると(事実だ)したり顔で宣う人たちはいるが、それは世界中がハイエンド機で溢れているわけではないと言う一番重要な点をわざと無視している。恐らくAndroidの個数のシェアを上げている大半は200ドルにも満たないようなもの。Appleが出していない価格帯ではなく同じ価格帯だけで比較すればAppleのシェアは十数パーセントなどと言うことはないだろう。

AndroidにはiPhoneと違い多くの選択肢があると言う指摘はその通りだがそれが本当に良いことかどうかはAndroidを作っていたメーカーの趨勢を見た上で判断すべきだろう。iPhoneが発表された2007年の世界の携帯メーカーのベスト5は、1位Nokia、2位Samsung、3位Motorola、4位Sony Ericsson、5位はLGでAppleは、まだその他に括られるレベルだったがベスト5のうち現在も当時のままの形で会社が存続しているのは韓国勢のみ2011年まで世界1位だったNokiaはMicrosoftに買われたがそれも失敗に終わり携帯端末としてはブランド名だけの存在になってしまったが、それさえいつまで持つのかは定かではない。

SONYと手を組んで端末を出していたEricssonも携帯電話のNokia同様に携帯ハードからは手を引き地上局の設備などをメインのビジネスにしている。Motorolaの携帯部門はGoogleに買われた後、手放され結局レノボに買収されている。Appleなど敵ではないと言っていたところは確かにAppleの敵ではなくなったのだ。

国内は2009年にiPhoneが前面に出てくるまでが華。未だガラケーが主体だった日本全体に占めるiPhoneのシェアはわずかなものだったがスマートフォンに括られるジャンルだけに限れば初上陸のiPhoneの独占状態に近かった。そして2011年を最後にAppleから首位を奪うメーカーは存在しなくなっただけでなく合従連衡が進み(要は事業撤退)多くのメーカーの名前が消えていった。

2017年になるとAppleデバイスの数がWindowsデバイスを逆転するとのガードナーのレポートも出てきている。こんな状況になることを10年前に当然のことと考えていた人は当時は頭のおかしい人扱いだったがiPhoneが世の中を変えると判断した直感に狂いはなかったわけだ。

すでに成熟産業となってしまったスマートフォン市場でAppleを凌駕する利益を叩き出すメーカーが出てくることは到底考えられない。誰もが隘路に迷い込んでいるウエアラブル市場もAirPodsや噂されているAppleのメガネ型もMR(複合現実)デバイスによって初めて本当の市場になることだろう。

実際にAirPodsは僅か2週間の販売期間に過ぎないのに2016年に販売されたワイヤレスヘッドフォン市場の1/4のシェアを確保した。それも未だに6週間待ちで需要に供給が追いついていない状態でだ。他社も雨後の筍よろしく同様の製品を出してくるだろうが2017年はAirPodsが市場を席巻するに違いない。

結論:steveが亡くなった後のiPhoneは革新的ではないと見当違いなことを未だにしたり顔で語る人がいるが、デジタルミュージックプレイヤーがそうなったのと同じようにスマートフォンはすでに成熟商品。スマートフォンで大きな革新が毎年起こると期待する方がおかしい。次の革新の波はAirPodsや他のデバイスから巻き起こるのである。