月曜日, 1月 31, 2005

Mac miniとiPod shuffle

 今回もまた、いつもの悪い癖が出てしまったのだろうか。飢餓感をあおるにはいいのだが、欲しい商品が手に入らないというのは余り褒められたことではない。部品の供給が間に合わないのか、単純に製造が間に合わないのかは定かではないが世界中の消費者の注目が集まっている中、十分な量を賄えないのは困ったことである。

 2005年中に、どれくらい売れるかは判らないがiPodは全体で週に10万台位の生産をしなければ需要をカバー出来ないかも知れない。他社がおこぼれに預かることがないことは明らかなためAppleは、マイペースに生産を行うのだろうか。他社がAppleについてこれない今のうちに盤石の基盤を作ってもらいたいと思う。

 恐らく、まもなくPowerbookも更新される。もしかすると17インチはG5になるかも知れない。そうなった場合、私の予想通り今年はMacに関してフルスロットル状態が続くことになるだろう。Mac mini は、Appleのソフトウェアを認知させるのに最適のアイテムになる。iLifeとiWorkはそれだけのポテンシャルを持ったアプリケーションだ。ユーザ(あるいはユーザ予備軍)の動向をもとに矢継ぎ早に価格や仕様の改定を行ってくるスピードが今のAppleの強みかも知れない。

 SONYのような迷走だけはして欲しくない。

木曜日, 1月 27, 2005

JobsとGates〜2〜

 くどいと言われるかも知れないが昨日に引き続きJobsとGatesをネタに...

Steve P. Jobs(1955/2/24〜)
  生い立ち:私生児のため養子になる
  学歴:リード中退(学費を払ったことがなかった)
  事業:Apple設立、NeXT設立、PIXAR設立、現在AppleとPIXARのCEO
  総資産:32億ドル
  動物:タヌキ(キツネを手玉に取るほどの食わせ物である)
  キャラ:ロックスター、伝道師、カリスマ、アーチスト
  ファッション:破れたジーンズに黒のタートルネック
         靴下は履かない
  癖:人間の限界を越えさせ廃人にしてしまう

William H. Gates(1955/10/28〜)
  生い立ち:弁護士一家の跡取り
  学歴:ハーバード中退(事業に専念するため)
  事業:マイクロソフト設立
  総資産:480億ドル
  動物:キツネ(計算高いが、狡猾なのが表に出てしまい人に好かれない)
  キャラ:生徒会書記、電動コケシ(理由は後述)、オタク、アナーキスト
  ファッション:アイロンの利いたジーンズにポロシャツの裾を入れて着る
         靴下は白
  癖:ひっくり返りそうなくらいに体を前後に振る世にも稀な貧乏揺すり

水曜日, 1月 26, 2005

JobsとGates

 ここに、二人の興味深い人物がいる。その行動パターンは有る意味正反対かもしれない。 Steve P. Jobs、その我の強さと人を惹きつける魅力で信者(Macユーザ)を増やして行く姿は宗教家か政治家の様である。一言で言えばカリスマである。その言葉はまるで御神託のように人々に受け取られる。William H.Gates、天性の事業家のセンスを持ち他社を牽制するためにはどんな手段でも使う冷徹な計算を行う。それはモルガンロスチャイルドのアメリカでの代理人)やロックフェラーに通じる。その人格によって人を惹きつけるようなタイプではない。金に物を言わせるタイプだ。

 もちろん、二人に共通している点もある。1955年生まれで、二人とも大した技術者ではないことである。Appleで作り出されたApple IIも、MacintoshもJobsの開発したマシーンではない。もちろん、Macintoshの設計思想はJobsのビジョンその物であるためJobsが作ったとは言えるかも知れないが、恐らくコードを1行も書いてはいないだろう。Microsoftで作り出されたMS BasicMS DOSWindowsの中で本当にGatesの手によるものはアルティア用のMS Basicだけである。と言ってもBasicという言語を開発したのがGatesだったわけではなく移植を行っただけである。MS DOSは、ご存知のように他社が開発したものを買い取った商品で、それをIBMに持ち込んでOSとしてバンドルされたものが始まりである。Windowsに至ってはOS2の共同開発というポジションを利用して得た資源を元にして開発されたOS2のパチモノだったのである。IEを引き合いに出すまでもなくロクなもんじゃないのだ。

 Jobsのビジネスの根幹をなすものはビジョンの実現であり、Gatesのやっていることは究極のライセンス・ビジネスである。ビジネスマンとしては当然Gatesの方が格上である(他人の褌で横綱になれたのだから)が、経営者としてみた場合には、Jobsとの比較の対象にもならない。Gatesの発言が世の中を変えるような変化を起こすことはないが、Jobsの発言は新しい流れを作り出している。しかし、これと儲かると言うことは別なのだ。Gatesの一番優れた点はどんなものでも、自己システム化してしまうことである(それが原因でいつまでたってもシステムのバグが無くならない)。Jobsの一番優れた点はどんなものでも皆が欲しがるものに変えてしまう(詐欺、現実の歪曲ともいう)ことだ。

月曜日, 1月 24, 2005

Microsoftがソフトにサブスクリプションを導入

 ちゃんと代金を頂戴出来るような新製品を定期的に発売出来なくなったMicrosoftは、ついにサブスクリプションでソフトを使わせると言う手段を正当化しようとしてきた。XPで既にサブスクリプション(年間契約)が、企業ユーザ向けに実施されているが、1年間にOSのメジャーバージョンアップは一度も行われていない。これでは、詐欺である。Longhornという名のべーパウェアは出る見込みがないし、出ても一番目玉であるはずのWinFSは付かない。それどころか、その内なかったことにしてしまおうと考えているだろう。メジャーでなくとも、まともなバージョンが手に入るならばまだ良いが誰でも手に入れられるSP2(それも、入れたらとんでもないことになる)が、サブスクリプションの対価だというならば余りにもふざけた話である。

 という訳で、Windowsはインストール済みの物以外は手を出すべきではない。OSのアップが必要な時はマシーンごと変えましょう。

 ここ数年、Appleは1年に1回OSのバージョンアップを続けてきた。これからは、もう少しスパンが長くなるだろうと発言しているが、アップグレード価格設定のない状態でOSのアップグレードを繰り返しているユーザにとっては結構しんどい話ではある。ただし、少なくともMacユーザはOSが更新されるたびに多くの恩恵に服すことが出来た。それに、引き換えWindowsユーザには、何があったのだろう。SP(サービスパック)のインストールでBIOSが飛ぶと言うサプライズ、いつまでたっても無くならないセキュリティホール、OSのバージョンアップのせいで行われる旧バージョンの再インストール。1割くらいが悲惨な目にあっているらしい。

 さすがに、懲りたのか徐々にIEのシェアが減ってきているといるようだが、いっそのことWindwosを止めることをお勧めする。ここ5年間ぐらいMacユーザは、少なくともあなた達の様な、嫌な思いをせずにPCを使い続けている。早く、楽になりましょう。もしなんなら、あなたの代わりにMac miniを発注しときますよ。

土曜日, 1月 22, 2005

SCE久夛良木社長、ソニーの過ちを認める

 SCE久夛良木社長、ソニーの過ちを認めた。ソニーの中にあって唯一、世の中で認められる新しいものを作り出している部門の長の忸怩たる思いは理解できる。以前も発言したことだが、ソニーでiPodと唯一渡り合える可能性があるMP3プレイヤーはPSPだろう。ゲーム機としてみた場合には、少し疑問符がつくが本格的なゲームもできる携帯プレイヤーとして考えれば上出来の商品である。

 もしも、彼が全ソニーを率いる立場にあったならばMDがつぶれる可能性がある商品であってもHDDプレイヤーを発売していたかもしれない。もっとまともに使え旧機種を持っているユーザを見捨てるようなフォーマットの変更を行うような商品開発はしなかったはずだ。ソニーという会社は創業当時からAppleと同様に自分勝手な会社であった。独自であれば、何でも許されると勘違いしている会社であったが、ヒット商品を出すことが出来れば、それがデファクトになるので問題にならなかった。CD、DVDと光ディスクのフォーマットはソニーが作ったといってもいいが、その後に何かを作り出したろうか。BDは記憶容量が大きいが、DVDの延長であり今までに無かった商品ではない。

 ソニーの商品ならば高くても売れるという公式が既に崩れてしまった今、使いやすさという一番な重要な点をおろそかにしているソニーは決して松下に勝つことは出来ない。そして、Appleにも。ソニーの商品は保証期間を過ぎると途端に壊れるという負の都市伝説もある。久夛良木氏に与えられた課題は本当に大きなものである。

 久夛良木氏には、Jobsのような未来を見通す目があることを祈っている。

金曜日, 1月 21, 2005

Think secretの裁判

 Mac miniやiPod shuffleに関する情報を事前に流したと言うことでThink secretが提訴されたが、Appleのこの対応は頂けない。確かに新製品の情報が事前に流れてしまった場合、競合他社に真似をされる恐れがある。しかし、Appleのシステムに関しては他社には追随出来ないOSを含めたソフトウェア常に含まれている。これは、天下のMicrosoftでさえ本質を真似することの出来ないレベルに達している。

 Microsoftの発想は、アドオンを標準として組み込むことから始まる(他社の新しい発想の機能を自社製品に取り込もうとする)。それも無理やりくっつけようとする。そのために、システムとのコンフリクトを起こし、大半の作業はそれの回避に費やされる。悪い接ぎ木の発想なのだ(幹が枯れるほど大量の接ぎ木を無計画にしてしまう)。それと比べAppleは、余分なツボミを間引いて見事な一輪の花を咲かせる整枝の考え方なのである。やらなければならないことに集中し、それをどこまでも使い易くする。そう考えると、Appleにとって問題となるのはハードよりも、ソフトの情報漏えいなのではないだろうか。少なくともAppleと同じ発想で商品開発を行っている企業など世の中にないのだから神経質になるのはおかしいと言える。

 個人的には、本当の理由はJobsのEXPOの基調講演で皆が驚かなくなってしまうのが嫌だと言うことだと思っている。それ以外に何も困ることは起きないんだから。だって、他のメーカーがAppleを驚かせるような商品なんて作れないし、真似したって売れないんだから。

木曜日, 1月 20, 2005

音楽ネット配信、2億曲超す・2004年の欧米

 音楽ネット配信がついに年間2億曲を超した。これって、ほとんどがiTMSでの販売になるのではないだろうか。アメリカでは何年かぶりで、音楽業界の出荷額も伸びた。わずかな増加ではあるが、右肩下がりであったことを考えれば、Apple様々と言ったところじゃないだろうか。

 それに引き換え日本の状況はお寒い限りである。さすがに、CCCDは止めることになったが、未だにiTMSの日本進出を阻んでいることが、この業界のダメさ加減を叙述に映し出している。巷には、3月からiTMSジャパンが始まるとの観測記事が流れているが、出所が日経なので話半分に見た方がいいだろう(正直な話日経の経済記事くらいいい加減なものはない)。

 ただし、ここらで日本の音楽業界は腹をくくってサービス開始を後押ししなければいけない。ぐだぐだ言っていると、にっちもさっちも行かなくなった時に足元を見られかねないのだ。1曲100円、50万曲を目安にサービスを始めてもらうなら、期限は3月位かも知れない。私が、何度も言っているようにオンライン・ミュージック・ストアのメイン商品は死蔵している旧譜だと言うことに早く気付いて欲しい。業界全体が新譜で儲けようと言う間違ったビジネスモデルに捕らわれていることに気付いていないのだ。

 ちょっと聞きたいんだけど、MoRaのどこが網羅なの?

水曜日, 1月 19, 2005

音楽オンラインサービスはまだまだ

 iTMSも評価は1位ではなかったようである。恐らく何曲買ってもボリューム・ディスカウントがないことと、プロプライエタリなフォーマットで評価を下げたのだろうが、使い易さそのものには問題がなかったようである。

 プロプライエタリに関しては、AppleはSONY同様独自色が強すぎることが原因だ。もし、Appleがデファクトになろうとするのならば、避けなくてはいけない問題であろう。AACはDRMの問題を回避する為のフォーマットであるが、現在は全くのクローズでしかない。ハードとの抱き合わせが必須であるために、このような状態にになってしまったのだろうが、iPodが標準になることが明らかになってきたのだから検討を要するだろう。

 さて、問題はSONYである。ソフトさえ最低の評価なのだ。天下のSONYがハードだけでなく、ソフトまでが評価されないのではどうにもならない。いっそのこと、Appleをバックアップする方が良いのじゃないだろうか。Network Walkmanは、MP3のサポートを始めたがそれでは、問題の解決にはならない。SONYは、既に負け組になってしまったのだから、プロプライエタリ・フォーマットは諦めて曲の提供をしなければいけないだろう。それと、SONYのアプリ全般に言えることだけれど、インターフェースどうにかなならないだろうか。プロっぽいのがそんなに偉いのかね。勘違いだと思うよ。

火曜日, 1月 18, 2005

Pepsi iTunesキャンペーン

 昨年、iTunesの起爆剤として行われた1億曲キャンペーンは思ったほどの効果を得られなかった。当時は、まだWindows版のiTunesがなかったことが大きな原因だったのだろうが、1月31日より始まる今回のキャンペーンは全く違う様相を呈することになるだろう。
 曲数が2億曲になることに合わせてiPod miniのプレゼントも行われるため、反応は大きいはずである。今年度のダウンロードの目標は10億曲だが、このキャンペーンで一気に弾みが付くに違いない。

 Pepsi iTunes Music Promotion

上記のページは、現在削除されているようである
再開されました。

iPodは、ただの流行りもの

 DellのCEOであるケビン・ロリンズ氏が、AppleはDellとは格が違うため、iPodやMac miniについては気にしていないと語っている。重ねて「一時的な流行にすぎず、1製品限りの1発屋にすぎない。」とも...

 iPodやMac miniについては、Dellには作ることが出来ないコンセプトを持った商品なので気にしても仕方がないと言うのが本意なのではないだろうか。たとえて言えば、ダイエーがCartierが流行っているからと同じコンセプトの商品を作っても意味がないのと同じことだ。そういう意味では、売上の規模でDellとAppleは格が違うように、世の中に与える影響力でAppleとDellは格が明らかに違う。ケビンが言っているのは売上や利益の規模の方だと思うが、私は後者の方だと考えている。

 ”一時的な流行に過ぎない”に対しては、Dellはそれにさえ乗ることが出来ないじゃないかといいたい。Walkmanがすたって、パチンコの景品にさえ出てくるようになった時にシェアが一番になっているのがDellのやり方に近い。Appleの凄いのは、iPod shuffleに限らず世の中には既にあるのにダメだった商品をヒット商品に変えてしまうところだ。Appleにかかれば、ダメなはずの商品でもシンプルでファッショナブルなものに変わってしまうことが大事なのである。Dellにかかっら大抵の商品が、抱き合わせの付属品のレベルに落ちてしまう。安物の代名詞になってしまったレックスマークもかつてはIBMブランドのちゃんとしたプリンターだった。

いいかい、あんたらしかいなくなったら世の中には何の夢も無くなってしまうんだよ。

月曜日, 1月 17, 2005

iPodは、何故売れるの?〜その2〜

 前々回は馬鹿の遠吠え、前回はiPodは、何故売れるのと同じようなネタで書いた訳だが、性懲りもなく今回もお届けしたい。その他のメーカーの主張はおおむね次のようになる。Appleは数世代も前のフラッシュメモリタイプのプレイヤーを売り出したが、安い中国製にも劣る商品だ。こんなものを出しても売れる訳がない。何故ならばGUIもない商品をまともな顧客が使う訳がないじゃないかというのである。

 ご高説ありがたく頂戴しますと言いたいところだが、ちょっと待て。あんたらの作っている商品のGUIをどこかで見たような気がする。ちょっと見、iPodなのだ。時代遅れの商品を遅れて投入してきたメーカーのインターフェイスだ。もし、あんたらの商品が売れているとしたら、iPodと変わらない機能にプラスしてこれだけの、気の利いたことがやれますよ。というのが売り言葉になってやしないだろうか。偉そうなことをいうのならば、まずiPodのまねを止めて独自の素晴らしいインターフェイスを導入した商品を作ってからにして欲しい。恐らくそんなものは売れないと思うけれども、それをやった後でiPodなんか買う奴は馬鹿だと言って欲しい。

 現状の反応を見る限りでは世の中には、馬鹿が溢れているようだ。そして、Appleはそういった心ある馬鹿を相手に商売をして行けば良いのである。

 iTMSがない状態の日本でさえこうなのだ。3月にiTMSが始まったら(ネタ元が日経なんで当てにならないけど)、iPodに対応しない音楽サイトは全滅になるような気がする。

土曜日, 1月 15, 2005

iPodは、何故売れるの?

 iPod shuffleが、すぐに手に入らないくらい売れている。アップルストアの覗いてみて驚くことは客層の広さである。アップルの商品は既に、パソコン文化の範囲を飛び出しライフスタイルの世界に溶け込もうとしている。ここが、大事な点なのだがiPodをコアにして新たな文化ができ上がり始めている。仕掛けたのはAppleなのだが、周りがそれを自分たちのやり方でどんどん広げているのだ。Louis VuittonやHermes、Gucci、Pradaといった名だたるブランドさえiPod専用のケースを勝手に作っている(Appleマークがついていないので作るのは自由)。なるべく余計なものを付けずに、周辺装置やアクセサリを自由に作れる仕様にした。そのため、数多くの周辺装置やアクセサリ類が数千種類発売されている。iPodを使ったリモコン(電化製品を動かす)、レーザーポインタは言うに及ばず、Mercedesやニッサン、FerrariまでがカーオーディオにiPodを標準で組み込めるようにしようとしている。

 iPodは限りなくイマジネーションを刺激し、同時にそれ自身で閉じた製品(何から何まで標準で装備している)でないことが、多くの周辺商品を生み出すことになった。そして、それを手にしたユーザ達が新しい文化を築き始めたのだ。これは、他のIT企業では絶対あり得ない。あの、SONYでさえ文化を作ったのはWalkmanだけである。それもここまでの広がりはなかった。言ってみればWalkmanは、カップヌードルと同程度の影響力だったのだ。それに引き換え、iPodは自分のスタイルの中にどのように組み込もうかと考えさせられるアイテムだ。文化に影響を与えるクリエイター達が、まずその魅力に取り込まれてしまう。周辺商品はクリエイター達のイマジネーションがインスパイヤーされたものなのだ。自分が欲しいものを作ったものが、商品になってしまったのだ。

 自分でアレンジできる要素を残しておくこ、そういった物作りをしている商品が少なすぎるのだ。ようするに、そういう商品だから売れるのだ。非常に簡単で非常に難しいなことなのだ。

 追伸:15日が販売初日だったんだけれども、2万台が予約で全て売れきれてしまった。次はいつになるのかわからないようだ。これが単なる物好きだけが買った数字でないことは確かだろう。他のメーカーが何を言っても負け惜しみに過ぎないのは明らかだ。

金曜日, 1月 14, 2005

馬鹿の遠吠え〜その後

 昨日も馬鹿な発言を取り上げたが、Rioなど各社が全く同様の発言を行っている。 かわいそうにと言っときましょう。 Appleと他社では全くコンセプトの違うアプローチをせざる終えない点を見落としているのだ。 Appleには、RioにはないMacがある。 プレイヤーのインターフェイスを不要にする優れたインターフェイスを持ったiTunesがある。 ここを考えずにプレイヤーの機能(要らないかも知れない)を比べてみても仕方がないのだ。 iPodには、間違いなく対応してくれるハードウェアとソフトがある。 それも、一番使い易いGUIを持ったシステムの... 各社の強気のコメントはポーズであることは間違いない。 恐らく各社は今パニックに陥っているはずだ。 同じ土俵で勝負してくれなかったことがかえって恐怖を誘っただろう。 もしも、これでiPod shuffleが売れたならば、自分たちが作った商品が否定された証になるからだろう。

 売れっこないって、San Francisco店は4時間で2万台も売ったぞ。 日本のアップルストアも売れ切れちゃったよ。 いつはいるかわからないだって。 こういうことよ。

 追伸:iRiverのCEOは、一番冷静な分析をしていたな。 Appleがローエンドを出してくるとは思わなかった。自分のところはローエンド機は作っていないので直接は競合しないだろう。
 iRiverは一番魅力的な商品を出しているが残念ながら日本ではほとんど出回っていない。 アメリカでフラッシュプレイヤーのトップシェアであることを日本人は知らないんじゃないだろうか。 iRiverの商品は、Appleの次にかっこいいよ。

木曜日, 1月 13, 2005

馬鹿の遠吠え

 Creative TechnologyのCEOであるシム・ウォン・フー氏が、iPod shuffleに対するコメントで、5世代も古く最も安い中国製のプレイヤーよりも劣る商品だとけなしたらしい。 その理由がディスプレイもFMもないことらしい。 私の答えは、馬鹿も休み休み言えだ。 Jobsは、何もディスプレイがなければ困る人に買えとは言っていないし、FMが聞きたい人にお奨めと言っていない。 あんたらの商品にそういった機能が必要だったのは、そうしなければ他社との差別化が出来なかったからじゃないか。 操作法が難しいからディスプレイが必要だった訳で、操作がシンプルならばディスプレイは要らないのだ。

 ディスプレイがないと今かかっている曲の名前が解らないって?自分で入れた曲の題名が解らないと何か困るのか?わしには理解できん。 自分でiTunesに入れた曲(好きな曲じゃないの)が、ランダムに聞こえたら死ぬのか。希望通りの曲がかかるかどうか解らないFM聞いたら本当に死んじゃうぞ。

 勿論、shuffleにした理由の一つにディスプレイを省いたことがあるのは確かである(本当は、ディスプレイを省くためにshuffleを活用したのだろう。それくらいの原因と結果を歪曲することぐらい、Jobsならば朝飯前だ)。 そして、ディスプレイのないプレイヤーが過去にほとんど売れなかったことも間違いない。 だからってそれをAppleの商品に当てはめるのだけはやめてもらいたい。

 Appleの過去(Jobsのいない頃のことではない)を振り返って欲しい。 フロッピーを止めたiMacは売れないと言われた。 HDDのデジタル・プレイヤーは売れないと言われた。 結果は、世の中を変えた(但しAppleのと条件がつく。アップル以外は一体型は失敗したし、HDDプレイヤーも全然ダメだった)。 どちらにしろ、Creative Technologyの商品を買うような人を対象に考えられた商品でないことは確かなようである。

 Creative TechnologyのCEOであるシム・ウォン・フーさん、そんなこと言ってると本当に笑われるよ。

Apple儲かってます

 Appleは、前年対比で大幅な売り上げ増をあげ、史上最高の四半期利益を更新した。 アップルは、Macの売上で18%減となったようだがアップルストアの売上を加味した場合には微減だったと思われる。 日本にあるアップルストアであるが、リアルショップもウェッブも実はアメリカ直営なのである。 つまり、日本法人の売上にはカウントされない。実際にアップルストアの売り上げを含めて計算すると売上はプラス8%の26%増になる。 Apple直営の分だけで1割近い売上に対する影響力を持っていると言うことだろう。

 今回の思い切った新製品の投入は大きく売上に貢献するだろう。 発表されたアプリケーションも非常に魅力的なため(高機能なのに、使い易く、なおかつ価格が安い)、第2四半期の売上の爆発的な伸びは約束されたようなものである。

 企業として経営戦略にブレのないAppleの面目躍如と言ったところだろう。 ディズニーも早く、JobsにCEOを頼んだ方が良いんじゃないの。 ついでに、SONYも頼んでみたらどう?

水曜日, 1月 12, 2005

Powerbookは、発表されず

待望のPowerbookは、Xserveと同じでバンプアップのため新製品の発表に時間を費やすことにしたのだろう。在庫が大量にあるために発表出来なかったと言う見方も出来るが、インパクトのない商品は外したと言うのが正解だろう。私の予想と違ってヘッドレスiMacは、ディスプレイ無しiBookではなくキューブだった(Cubeもありかなとは発言していました)。おかげで、グラフィックカードはiMacやiBookよりも少しだけ良い物が使われている。やはり、Jobsという人物を考えた場合に初志貫徹がキーワードになる。初代Macの敵をiMacで討ち、G4 Cubeの敵をMac miniでうとうと言うのだろう。iLifeiWorkも予想通りの発表だった。WordとPowerpoint対抗の商品。EXCELとFilemaker対抗だけは今回はやらなかった。思慮なのか間に合わなかったのかは解らないが次に出すとすればEXCELキラーのアプリであることは間違いないだろう。

iLifeのキーワードはHD。時代はVGAではない、4:3ではないと言うことである。テレビが録画出来るとか、そんな低次元の議論はMacの世界ではありえないと言うことであろう。それが、Appleの回答なのである。次期QuicktimeもHDが基準になる。そのクオリティは、HD DVDやBD並みなのだ。それが、プロの編集用のシステムならば当たり前であるが、全てのMacで標準になるということはPCに対する大きなアドバンテージになることだろう。

そして、iPod shuffleである。フラッシュメモリタイプのデジタル携帯プレイヤーに対する回答だ。価格で他のメーカーは恐らく対抗出来ないだろう。これで、メモリタイプの市場も頂いた。

火曜日, 1月 11, 2005

MacをMacたらしめているもの

 夜中に目が覚め、Macらしさとは何であろうかとつらつらと考えてみた。人はそれをハードウェアの違いだと考えている。CPUはPowerPCだし、筐体はおしゃれである。確かにCPUにIntelを使わないことによるアドバンテージ(Intel使いは全く逆に思っているようだが)は大きい。単純なクロックスピードはIntel系の石の方が速いが、これはエンジンで言えば回転数の問題であって実際の速度ではない。クロック数神話を築き上げてきたIntelは、ついに昨年クロック数神話の終焉を自ら発表した(クロック数アップの行き詰まりが本当の理由だ)。ようは、速度を上げることが出来なくなったのである(残念)。

 さて、本題に戻ろう。何が、Macらしさを決めているのだろう。もちろん、一番重要な部分はOSである。MacOSXのどこがWindowsや他のOSと違うのか? まず結論を言ってしまおう。それは、テイストである。じゃPCはどうなのかと言えばそれは、スペックだ。Macは、ハードもソフトも非常に抽象的な要素を重視している。要はフィーリング、体温、肌触り、質感、親しみなどの心理的な要素だ。それに比べPCは、ハードもソフトも非常に具体的な要素を重視している。処理速度、CPU温度、ハードディスク容量、機能の多さ、アプリの数など物理的な要素ばかりである。ユーザー側に立つか、作り手側に立つのかが一番の違いなのだ。これには、歴史的背景がある。PCは、OSをMicrosoftに掴まれているためにハードのスペックに差を付けることだけが他社との違いを出すことだった。それが、血となり文化となってしまったために、ソフトもスペック競争に陥ってしまった。Appleは幸い、ハードとソフトの両者をコントロール出来る希有な存在のために、ハードもソフトもMacらしさを表現するための手段に過ぎないことに早くから気付いていた。

 Windows版のiTunesの大成功によって、Jobsはハードの個性ではなく、ソフトの卓越性でWindowsユーザに食い込むことが出来るということに、はっきりと気付いたようである。その延長線上にヘッドレスiMacが存在するのだ。今回のEXPOには大きな期待を抱いている。

Macのめざす方向
 シンプル(そぎ落とし)、使い易さ、統一感、中華包丁(これ一つで中華料理は作れてしまう)、ゆとり

PCのめざす方向
 複雑(付けたし)、高機能、差別感、10徳ナイフ(使わない時には他のパーツが邪魔になる)、貧乏性

月曜日, 1月 10, 2005

iHomeはガセ?

 Web上に、ヘッドレスiMacの画像が載っているページが公開されていたが、箱の作りなどからガセだろうと判断した。元は12インチのiBookの箱なのだろうが、もう少し丁寧な細工をしなければいけない。どちらにしろ、あと14時間ほどで本物の登場。大いに期待したい。自分なりに想像を色々しているが、松田純一氏のkMacもちょっと面白いと思う。Mac本体をキーボードの中に閉じこめてしまったもので、通常のキーボードには付いていないコネクター類をキーボードの後方に集めた仕様になっている。以前のMacで使われていた拡張キーボード位の大きさがあれば十分に可能だろう。この場合問題となることがあるとすれば好みのキーボードを使うことができない(キーボードにキーボードをつなぐのは何となく落ち着かないので...)ことだろうか。どちらにしろ、あっと驚くような物を発表してくれることを祈るばかりである。
 MP3プレイヤーのシェア1位の座をRioに取られたと言う記事もあった。フラッシュメモリタイプの大容量化と低価格化のせいだろうとのことである。これは、日本における結果なので世界中でそうなっている訳ではないのだが携帯ミュジックプレイヤーが当たり前になってきたために起きてきている反応かも知れない。という訳で、iPodフラッシュである。1Gと2Gのプレイヤーが、もし予想通りに発表された場合、Appleのシェア1位は不動のものになる可能性が高くなる。他のメーカーがいくら頑張っても、Appleのようにファッションブランドをも巻き込んでの展開は望めないからである。そこがDELLとAppleの根本的なブランド力の差なのだ。

金曜日, 1月 07, 2005

Xbox2の開発コードは、Xenon

 予てから噂のXbox2は、本当にXbox2と呼んで良いのだろうか。CPUはIntelを使わず、GPUはNvidiaを使わないOSは、WindowsCEではない。CPUはIBMのPowerチップ、GPUはATIのRadeonのカスタムチップ、OSに至ってはUnixベース(MacOSXの縮小版か?)なので、Xboxと共通の部分が全く無いじゃないか。これでは、まるでアップル製のゲーム機だ(新時代のPipinだ)。
 開発環境はIntel製のPCで構築することが出来ないため、実際に現在ゲームの開発はMac上で行われている。今迄のゲームはエミュレーションで動かすようだが、そうなるとゲーム機の中でVirtualPCが動いているに違いない。
 これで。今迄のようにマシーンがフリーズすることは無くなるだろうが、今迄のソフトはクラッシュするんだろうな。 日本では全く売れなかったので問題はないのだが、それなりに売れているアメリカでこんなの有りなのだろうか。 MCE(Windowsメディア・センター・エディション)も、日本では相手にされていないし日本向けのハードはもうやめた方が良いんじゃないの。

 それと話題は変わるが、音楽配信ではSONYと提携しようと言う動きが見せているが、これもデファクトをAppleに取られたくないと言う意地以外の何物も無いように思える。 両者が手を合わせれば起死回生出来るなんて、誰も思っちゃいない。この際Appleの軍門に降る勇気が必要なんじゃないだろうか。

Microsoftにしろ、SONYにしろ、ついでにIntel。あんたらここん所やっていることがおかしいぞ。

PSPは、iPodキラーになるか?

 SCEAのイベントでPSPのお披露目が行われた。「PSPは“ニンテンドーDSキラー”ではない。われわれの製品は“iPodキラー”だ」との発言があったようだが本当にそうだろうか?「PSPは“ニンテンドーDSキラー”ではない。われわれの製品は“Netwalkmanキラー”だ」が正しいのではないか。
 Atrac3というソニー独自のフォーマットは、AACというApple独自のフォーマットと比べてもニッチである。お互いに再生可能なMP3(ついに天下のソニーもサポートせざるおえなくなった)でソニーがアドバンスを取ることはありえない。すると結局完全にかぶる商品であるNetwalkmanしか(VAIO Pocketは既に死んだ)相手はいないのである。
 それどころか、まさか出すとは思わなかったフラッシュメモリタイプのiPodが正式に発表される。1GBで150ドル。これでは、全てのフラッシュメモリタイプのMP3プレイヤーが消えてしまう。iPod発表時にHDDを抜いてオークションに出すとiPodの倍の価格で売れたのと同様に、メモリを抜いて売れば利益が出る商品になりそうだ。 現在市販されている、1GBのメモリを積んだ商品群は300ドルが標準価格である。 サムソンから大量のメモリを一時に購入可能なアップル以外では不可能な価格であることは間違いない(Appleは、一四半期で1000万台位は売れると見込んでいるはず)。2GBで200ドルと言われているiPodフラッシュに対抗出来る商品はないはずである。

というわけで、PSPは音楽の聞けるゲーム機と言う立場をわきまえた展開を考えましょう。iPodキラーなんて言ってると笑われますよ。

木曜日, 1月 06, 2005

音楽のネット配信事業

 日本ではまだ始まっていない音楽のネット配信事業(もうやっているという方が少数いらっしゃるようですが、あれは学園祭のコンサートと同じで本当の事業とは呼べません)。

 CDが売れない理由は、P2Pによる不正なコピーが原因だとか言ってる暇があったら売れるCDをまず作れ。ネット配信で安く売ったら儲からないからと、1曲あたり200円から300円もとったのでは曲が飛ぶように売れるはずが無いのである。レンタルショップで借りてきたCDをリッピングするのにどれだけの時間とコストがかかると思っているのだろう。コストは良くって400円、時間はiTunesを使えば5分である。一番かかる時間はCDショップへの行き帰りの時間であろう。
 最初は目の敵にしていたレンタルCD屋による大量購入を当てにせざるおえない現状をなんと考えているのだろう。CDの右肩上がりの売上を支えていたのはアナログからの買い替え需要に過ぎなかったことはご存知なはずなのに...

 じゃあ、どうすればいいのよとおっしゃられる方々にサジェスチョンをひとつ。新譜なんて刺し身のツマ扱いにしなさい。メインは既に廃盤になってしまって2度とプレスされることの無いであろう過去の作品集。CDで売ろうとした場合採算の合う枚数と言うのはおのずと決まってしまうために出せない作品でも、ネットで売る場合には新譜と同じコストで済む。どうせ圧縮するから大したスペースは要らない。
 そして100円で売ったんじゃ儲からないなどと言っている配信業者にはデータを売らない。そうすれば、間違いなくあなた方は儲かる。そんなのは夢物語だと思っている人は去年のアメリカの音楽業界の動きをちゃんと見なさい。4年ぶりに売上が増えた理由の一つにiTMS(Appleの音楽配信事業)の大成功があることは間違いない。1年間で1億400万曲を販売した(少なく見積もっても売上の7割はAppleだろう)。Appleに負けじと、何処も100円位に値下げした。それで、潰れるようならそこが悪いだけである。

 というわけで、結論。iTMS Japanをすぐにスタートしてもらう。他の事業者は、AACを標準にする(iPodで聞けないと売れないよ)。価格は1曲100円にする。これで、ダメならレンタルCDショップにでも転業しなさい。

ヘッドレスiMacはやっぱり出る

AppleがThink Secretを、企業機密を漏えいしたかどで訴えた。ということは、間違いなくヘッドレスiMacも当たりだと言うことになる。後は、どんな筐体になるかが問題だ。出来ればノートみたいに薄い筐体のマシーンの方が良いのだが、台湾のメーカーでキューブタイプのマシーンを製造すると言う噂も過去にあった。捲土重来、親の敵を子で晴らすとばかりに、短い運命であったG4 cubeを復活させると言うシナリオもない訳ではない。未だにcubeを熱烈に愛する人々は多い。ただし、今回考えなければいけない買わせたい対象はMacユーザーではなく、あくまでPCユーザーであると言うことだ。そうなるとキューブに対する思い入れは期待出来ない。本命はノート状の薄い筐体で、こだわり派用のファン無しキューブが大穴と言ったところだろう。

それにしても、今回のEXPOは本当に盛りだくさんである。ライブでストリーミングを見る価値があるかも知れない。

水曜日, 1月 05, 2005

Macの価格改定の意味するもの

昨日、突然Powerbook以外のほぼ全商品の価格が値下げされた。これで、EXPOで新Powerbookが発表されることが確実になった。それと突然延期されたXsanの発売開始の理由もXserveの遅れに対応していたことが明らかになった訳だ。Appleはいつも製品の生産にテコズルな(生産が間に合わないような最新の部品を要求するからこうなるんだ)。
XserveとXsanがEXPO直前に発表されてしまったので、EXPOで発表されるマシーンやソフトはそれ以上にインパクトのある物だと言うことが明らかになった。価格改定されなかった商品にはiPodも含まれているので、やはり5GBのminiとフラッシュメモリタイプのiPod発表は当たりのようである。

アップル製のDTPソフト、アップル製のOfficeソフト、アップル製のマルチメディアソフトの発表もあるだろう。これらは、低迷期のAppleを支えたサードパーティー製のキラーアプリだっただけに恩を仇で返すような行為だが、悔しかったらウチよりも良い物を出せと言うのがAppleの考えなのだろう。
この中でハードにバンドルされると考えられるのは、マルチメディアソフト(iLife’05)と、Officeソフト(iWork’05 or AppleWorks 7)だろう。どちらもiLife'04、AppleWorks 6として既にバンドルの実績がある。この中で要注意なのがOfficeソフトである。噂通りに対Word(Document)や対Excel(Spreadseat)、対PowerPoint(Keynote2)のアプリが含まれていた場合、Macユーザーは誰もMS Officeを買わなくなってしまうのではないだろうか。オープンソースのNeoOfficeでも良いんだけどね。

それと、忘れていたのだけれどもQuicktime7も発表されるはず。HDが基準となりフルサイズのDVやDVD画像を標準で扱えるようになる。これで、地上波アナログ放送用のチューナを含んだパソコンが如何に意味のない近視眼な商品であるかを白日の下にさらすことになるのである。しばらく、手付かずのままのVRを何とかしてくれないかな。

火曜日, 1月 04, 2005

今年のSan Francisco MacWorld EXPOの予想

 前回、夢物語を語らせて頂きました。今回のEXPOで、噂されている商品が一挙に出てくることがあるようだと、正夢になりそうなそんな気がする年初めです。

 今回間違いなく発表されるのは、OSX TigerとクロックアップされたPowerbook(1.7GHz以上だろう)、FlashメモリタイプのiPod、iLife05。
 前回からもう半年以上経っているPowerbookは、ここらで最後のG4モデルを出したいところである。
 2億曲を突破しデファクトを掴んだと言えるiTMSを、確実にデファクトにするにはFlashメモリ版も抑えない訳にはいかないはずだ。
 そして、ビデオ録画が出来ること(国内のメーカーさん本当に残念な一年でしたね)がメディア・パソコンの条件でないことを明らかにするiLife05を発表し、作ることの楽しさ、PCはクリエイトする道具(使ってナンボの世界です)であることを示すキーノート・スピーチになるであろう。

 その他にかなりの確度で出そうな物には、かねてから噂になっていたOfficeキラーとなりそうなiWorkがある。Wordの文章は既にテキストエディタによって読み込みと保存が可能になっていたが、AppleWorksは大きな変更も無いままのほったらかし、金を出してもらったマイクロソフトに対する遠慮はもういらないという訳ではないだろうが(*1 Jobsは、そんなふうに考える人間ではない)、ようやく日の目を見ることになりそうである。
 そして、ヘッドレスiMac(液晶なし、キーボード、マウス付のiBookとも言える)。これが、5万円台で売り出されたらPCユーザーの乗り換えはとんでもないペースになる可能性がある。
 iMacは欲しいけれど高い、eMacはでか過ぎる、iBookは良いけれど今時 XGAはない。となると、選択肢はプロシューマモデルになってしまうが、あの辺りを狙えるPCユーザーって根っからのオタクなのでMacには見向きもしないはず(これってとんでもない偏見です)。と言う訳で乗り換えユーザ用のマシーンがないのである。
 CPUはG5で無くて良いからブックエンドに挿して使える位の大きさのマシーンを出して欲しい。これが、出ればiPodサイズのMacが現実へと近づいてくる。

もう少し確度が低いけれども、ありえない話ではないのがiPhone(Motorolaとの共同開発の携帯電話)。
 iWorkもiPhoneも何年も前からAppleは商標登録を終えているもの。去年は、”iPodの年にする”と言う大きな目標があり、それを達成することが出来た(達成なんてもんじゃない、あのSONYのケツに火をつけたのだ)。というわけで、今年はMacの新しいディケード(10年間)を示す一年になりそうである。

*1:名実ともにMac用のキラーアプリを数多く作ってくれているAdobeのPremiereをFinalCut Proでたたき殺して、IEに引導を渡し、Logicでデジタル・オーディオソフト群を血祭りに上げている。ここで見えてくるのは、Mac版以外に軸足を移せば、仲間であっても叩きのめすと言うロジックだ。