金曜日, 7月 26, 2013

ビジョンよりも大事なもの

世の中にはビジョンもなしに経営をされている思い切りの良い方々(要はただの馬鹿)が存在する。そんな方に舵取りをして頂いている企業が多い日本が 右肩下がりの成長を続けているのは当然の事なのだが、そんな人でもビジョンを持った人を使いこなす事が出来ればまだ救いようはある。何故ならビジョンを作 れる人間をどこからか引っ張ってくれば良いからだ。もう、一から十まで生え抜きでなんて言う時代はとっくの昔に…

勿 論、単純に生え抜きの社員じゃ駄目だと言う訳ではない。そう言う人材が社内にいるのであればその人に任せれば良い訳だが(ちゃんと活かしているならばきち んとしたビジョンはあるはず)、往々にして叩き上げで社内のヒエラルキーを上ってきた人間は多くの場合社内の良くない垢を身にまとってしまい…未来を読む のではなく社内の空気を…

同様に、旧来からあるカタカナ商売(有象無象のコンサル会社)を使えと言う意味ではない。 広告屋などもっての外だ。そうではなく新しい事をやっている人の回りにはそういった遺伝子を持った連中が自然と集まってくるのだから、そう言った中で見込 みのありそうな人材をピックアップして何が欠けているのかを見てもらう事が手始めだろう。

と、言う訳でビジョンを作るのは誰かに任せる事が可能なのだから自分でビジョンを作れなくても大丈夫。ビジョンがなくても経営者を続ける事は可能なのだから、そんな人には朗報だ。経営者に絶対に必要なものは…

結論:せめて思いだけは持っていて貰いたいものである。それが無いなら今すぐ死んで(引退して)欲しい。経営者が死ななきゃ会社が死んでしまうのだ。日本の家電業界はそんな経営者で溢れている。

火曜日, 7月 23, 2013

第3のOSの行く末

MWC2013では第3のOSはどれになるのかと話題だったスマホ用OS。ドコモが暮れまでには出すとしているTizenがキャンセルになったとの話が出るなど盛り上がるどころかさっぱりな今日この頃(発表からまだ半年ですよ)。

そもそも、黙ってガラケーを作り続けていれば良かったのにAppleに負けじと参入した(様子を見ていたので海外勢に完全に出遅れ)国内のAndroid陣営はどこも悲惨な状況。i-modeと無理矢理くっつけようなどと良からぬ事を考えたドコモがトラブルを発生させたり、キャリアもメーカーもやる事なす事、裏目ばかりだったのだ。

どう贔屓目に見ても、Googleがまともに相手にしてくれるような状況ではない国内メーカーとキャリアは漸くGoogleに玩ばれているだけと気付いたのか、自分たちで仕切れるOSがなければ駄目だと考えたのかは分らないが、第3のOSに活路を見いだそうと足掻いているように見えるのである。

そこで、白羽の矢が立ったFirefoxやTizen。これからはHTML5ですと打ち出したのは良いが、良く良く考えてみればネイティブのアプリにしなければ第3のOSでなければいけない理由はどこにもなくオープンなネットワーク上でサービスを展開すれば利用者はiPhoneばかりなどと言う笑えない状況が展開するのが落ちに。

そんな時に救いの手となるのがAndroidアプリのサポート(100万もある)…ここまで書いて呆れるのだが第3のOSは、キャリアやメーカーにとって、それのみでは屁の突っ張りにもならない代物なのである。

こんな事を書くとFirefoxを馬鹿にするなと怒られそうだが、OSとしてのFirefoxは悪くないと個人的には考えている。但し、日本のメーカーやキャリアクラスの中途半端な規模でお仕着せに使うOSなのかと言えば、それは違うんじゃないのと。それ以下のTizenとドコモに関してはご苦労さんとしか言いようが…

じゃあ、どうすりゃ良いのさと言われそうだが第3のOSはiOSなどと真っ向から勝負をするのではなく、囲い込みの道具と考えているのだからガラケーの時代のi-modeと同じようにナンチャッテ・インターネットサービスを利用する端末の組込みOSとして使うべきだろう。LINEなどのユーザ数の多いアプリだけはきっちりネイティブで用意してあとはキャリア専用のWebベースアプリで対応。それくらい割り切らなければとてもじゃないがiPhoneやAndroidに太刀打ちなど出来ないのである。

それがいやならWindows Phoneに真面目に取り組みましょう。ビジネス向けは間違いなくAndroidよりもまともですよ。

結論:これからは、日本のメーカーはナンチャッテ・スマホの時代です。スマホの負けはきっちり認めましょう。

水曜日, 7月 03, 2013

WWDC2013の総括

WWDC2013が終了して既に一カ月になろうとしているが、結果を見れば誰もが予想する通りiOS絡みの新しいデバイスの発表はなくiOS 7とOSX 10.9(Maverick)を中心とするソフトウェアに終始した。勿論、MacBook Airの発売やMac Proのスニーク情報はあったが本命となる各種デバイスが揃うのは最新OSが出揃う秋になると分った訳だ。

ハードウェア絡みではどんなものになるかが気掛かりだったMac Proが全く新しい形で発表されたのが一番の収穫。プロ用のハードウェアは内部スロットと言う従来の固定概念を潰してきたのはAppleらしいと言えるだろう。

iOSに関してはアイコンがフラットになった事よりもユーザインターフェイス全体に手が入った事の方が大きく、NDAがあるのと全てをトレースしている訳ではないので書く事は出来ないが、新たに加わったフレームワークなどのライブラリから今まで以上にMacとシームレスに繋がる事が分った。

iRadioと噂されていた「iTunes Radio」は予想通り無料のサービス(広告はあるがスキップは可能)として秋に提供される事にMusic Matchも始まっていない日本でサービスインすることはないが、この流れに乗らないのは間違いなく阿呆なのである。

結論:Lynxだと思っていたのがMaverickだった事と、Mac Proがあのような形になることだけは予想とは違っていたのだ。