金曜日, 4月 29, 2011

純利益でもMicrosoftを抜く

 2010年7~9月期に売上高でMicrosoftを上回ったAppleが、2011年1~3月期に純利益でもMicrosoftをついに超えた。純利益率ではソフトウェアが主体のMicrosoftの方が未だに上だとは言えるが、ハードウェアで利益を得ている会社の純利益率が25%近いというのは信じられない事である。資金不足で潰れそうだったAppleへの資金提供をゲイツに持ちかけた時のAppleのシェアはわずか数パーセント。まさか、こんな日が来ようとは多くの人は考えていなかっただろう(私はこうなると読んでいたが)。

結論:「iPhone 6」や「iPad 3」も既に開発が進んでいるApple。ここ暫くは盤石なのである。

SONYのタブレット

 秋には出荷したいと言う夢のような話とともに発表されたSONYのタブレット。「S1」はダイレクトに「iPad」がターゲットで、「S2」は「DS」がライバルの様に見えるのだが。
 
 持ちやすさを考えてデザインされた「S1」は、楔形まではいかないが厚みが違いテーブルなどに置いた時にも微妙に角度が付いてキーボード入力などは多少はやりやすいのかも知れないが、どう考えても横置きで薄い方が手前にならなければならないデザイン。Android 3.0はなんとなく横にして使うインターフェイスだとは感じていたが、上下左右好きな方向で使えるiPadよりも使い辛いと感じるのはわがままだろうか(インターフェイスに制約を付けるデザインなど愚の骨頂だ)。
 
 「秋では遅過ぎる」というTweetに対しては、発売が秋になったのは素のハードやOSに手を加えてSONYらしさを盛り込む事と、サードパーティに「SONY Tablet」に最適化したアプリを作ってもらう時間が必要だからと言う事らしいが、数のこなせない「SONY Tablet」専用にアプリを作ってくれるのはプレステ用のゲームを作っているところくらいのような気がする。いつまでもティーザーで終ってしまうのかと思っていた東芝のタブレットも6月には登場するようだし、既に発売開始された「XOOM」や「Optimus」、そして間違いなく出てくるであろう「GALAXY Tab 10.1」が、揃っているところに同じOSの商品を出してどれ位売れると考えているだろう。

結論:Samsungじゃないが、「iOS」が5.0にアップされて「iPad」がもう一皮むけた時に対抗出来るような魅力があるとは到底思えないのである。残念。

木曜日, 4月 28, 2011

小さな事だけど大きな事

 アメリカで「iPad 2」が発表された時に性能が倍になったのに筐体はより薄くなり、重さも軽くなったのに価格が据置きになった事を受けSamsungは「GALAXY Tab」の10.1インチの発売を延期した位にインパクトがあった訳だが、延期された国内の販売開始で明らかにされた販売価格は、なんと値下げ。円高もあるのだろうがそれも1割近くの大幅値下げ。カメラも付いて、薄く軽くなって値下げなのだから…

結論:この価格に対抗してタブレットを売ろうと言う他のメーカーにとっては高いハードルなのである。その前に部品調達が出来ないか。

「iPad 2」発売開始

 東日本大震災の影響で3月25日が4月28日に伸びてしまった「iPad 2」の発売。通常であれば「Apple Store GINZA」に朝一で出掛けて並んでいるところなのだが、今回は仕事の関係でパス。勿論、何もしていない訳ではなく複数の取引先に連絡を取って複数台の注文は入れたのだが、「まだ手に入れていないのですか」と複数の人から言われる始末。帰りがけに「スマートカバー」だけでも 買わないと示しが付かないと考えている次第である。
 
 前から騒いでいた全店舗への「iPad」導入もほぼ終了。1,000台が無事に嫁入りを済ませ、次の仕事は全社員への「iPad 2」の配布だと考えている。

結論:想定外の事態を受け我が社の全システムの見直し(全ての入れ替え)がスタート。iPadを基幹業務の柱に据えてシステムの再構築である。

水曜日, 4月 27, 2011

新しいiMac登場

 明日から「iPad 2」が発売開始と言われるAppleだが、「MacBook Pro」のアップデートで見劣り感が強くなってしまった「iMac」も「Sandy Bridge」+「Thunderbolt」の形で間もなくデビュー(遅くても5月の半ばには)。バッテリーで動いている訳ではないのでかなり思い切った高速マシンに仕立て上げられるだろう。そうなってくると、更に見劣り感の強くなってしまった「Mac Pro」だが、こちらはPowerPC時代から続いてきた筐体を遂に捨て、消え去った「Xserve」との中間的なモデルとなって、縦置きでデスクトップ、横にすればラックマウントと言ったデザインになって間もなく出るのではとされる。6月になればWWDCがあり、今回の目玉はOS(「iOS 5」と「OSX Lion」)だが、それに前後する数週の間で「MacBook Air」もアップデートされるだろう。その前にMobileMeにも手が入るだろうし…

結論:二週おきに新製品、サービスがスタートすると考えていれば間違いない。

火曜日, 4月 26, 2011

「iPhone 5」或いは「iPhone 4S」の予想

 正式な発売開始のアナウンスの前にイギリスで「iPhone 4」のホワイトモデルが販売されている(正式には4月27日から発売開始)ようだが、皆の関心は既に次期iPhoneの方に移っているような気がする。噂では、見た目が殆ど変わらないものと大幅に変更される物の二種類があるようだが、恐らく秋に登場するのは筐体の殆ど変わらないモデルで、CPUはA5にアップデートされQualcommの通信モジュールにバージョンアップされた「iPhone 4S」と呼ばれるものになるのではないだろうか(通常Appleは一つの筐体を2年は使う)。
 
 それでは、来年デビューになると噂されている「iPhone 5」はどうなるのだろう。噂から判断すればより薄く軽い(もしかしたら小さい)「iPod touch」のようなiPhoneなのだが、今までよりも大きなホームボタンでジェスチャーもカバーするというのは、余り現実的な解ではないような気がする。
 
予想される次期モデルのスペック
その1:CPUはA5(東芝製のデュアルコア?)
その2:グローバルバンド(GSM+CDMA対応のQualcomm通信チップでT-Mobileもサポート)
その3:RAM512MB(1Gなくても普通に動く筈)
その4:8メガピクセルカメラ

 たったそれだけと思われるかも知れないが、NFCやLTE(WiMAXなどの4G)、ホームボタンの変更は来年登場の「iPhone 5」で実装されるのではないだろうか、筐体のデザインも変更されリキッド・メタルなどの新たな素材でボディを作ってくるのではないだろうか。

結論:MobileMeのアップデートに伴いiTunesライブラリーのクラウドサービスなどは、ハードではなく「iOS」の問題なのでiPhoneとは別な話になるのである。

「iPad」は必要ないのに何故売れる?

 今までにはなかったカテゴリー(それ以前のタブレットPCは出来損ないのPC)を作り出し僅か1年で1,500万台も売れ(出荷ではない)、それまで一部ではヒット商品だったネットブックを時代遅れにメインストリームに躍り出た「iPad」(タブレットではなくiPadが売れているだけだ)。PCならば出来る事が出来ず、スマートフォンのように携帯性が優れる訳でもなく、普通に考えれば失敗した数多のタブレットPCと同じ運命を辿ってもおかしくなかったのだ。何故、「iPad」だけが成功している(「XOOM」や「GALAXY Tab」を成功だと考える人もいるかも知れないが、それは事実誤認だ)かと言えば次の二つの点に尽きる。
 
 一つは誰にでも操作可能(全てではないが)な考え抜かれたユーザインタフェイス(ユーザビリティでiPadに勝つデバイスは恐らく今のところはない。フィーリングが段違いだ)で、もう一つはアプリの豊富さ(スタート時にiPhone用のアプリが使えたのが大きい)とインストールの簡便さだ。iTunesのアカウントやApple IDを持っていればWi-Fi環境でなくてもアプリがダウンロード可能(20M以内のサイズなら)なのだから、iTunesストアよりも敷居は更に低い。その上、無料アプリも豊富にあるのだから売れない方がおかしいくらいだろう。

結論:今までの家庭用のPCは、「iPad」よりも、もっと必要がないものだったのである。

月曜日, 4月 25, 2011

次期MacBook Airは6月販売開始

 一世代前のCPUを使っているのにSSDとの組み合わせで想像以上に高速に動作する「MacBook Air」は未だに人気商品だが、プロセッサを「Sandy Bridge」にアップデートしたAirが6月にデビューすると言う噂が出始めている。筐体そのものに大幅な変更はないと見られているが、もしかしたらUSBを一つ潰して「Thunderbolt」が載るのではないかとも言われているが、基本的に「mini Displayport」があるのだから載せるとすればそこを使うのは当然の話だろう。まだ、周辺機器が揃っている訳ではないが「Thunderbolt」が使えれば
USBと併せて最大3つのポートが使える事になる。もしも、載らないとすればそれは単純にコストの問題になるだろう。

 プロセッサ以外に強化されるのはシステムバスとSSDの高速化。僅かとは言えSamsungのフラッシュストレージの方が速いと言われているが、それを利用するかどうかはコストとストレージの大きさの問題になるだろう。

結論:「MacBook Pro」の登場で少し見劣り感があった「MacBook Air」だが、「Sandy Bridge」版が登場したら、また爆発的に売れる事だろう。特に11インチは凄いぞ。

Appleが売上高でNokiaを抜く

 OSのシェアではAndroidの猛追を受けて第3位になってしまったAppleだが、その売上高は、遂に巨人Nokiaを抜き去って業界1位となった。台数で負けているのに金額で勝ってしまうのは単純に卸売価格が高いせいなのだが(卸値は概ね売価の90%以上。粗利は50%に近い)、売上高ではなく利益になってしまうと全業界の合計の方がAppleよりも少ないのは大分前からなので、売れても儲からないApple以外のスマートフォンは定着したようである。

結論:これからどんどんAndroidが増えると言うのがアナリストの予測だが、今後のAndroidは締めつけが厳しくなり自由度が減ってくれば差別化(高付加価値化)を図りたい大メーカーから、脱落者が出てくるように思うのだ。

金曜日, 4月 22, 2011

Steve Jobsの財産

 正確なところを知っている訳ではないのだが、恐らく6,000億円前後の総資産は確実に持っているSteve Jobs。Appleからは、年俸1ドルしか貰っていないとは言えそれだけ貰えるなら、身を粉にして働くのは当たり前と考えるのが普通だろう。ところが、そこで誤解してしまうのは創業者であるJobsの資産が6,000億もあるのはAppleの株を沢山持っているからだろうと言う事。確かに550万株のApple株(邦貨にして1,600億円)を現在所有しているが、資産の多くは自分が経営している訳ではないウォルト・ディズニーの株式(なんと、1億3,800万株で邦貨で5,000億弱)なのだ。
 
 今のAppleの成功は、JobsのNeXTを買収したところから始まるのだが、その時の買収価格が約4億ドル。潰れ掛けで現金の持ち合わせの少なかったAppleは半分近くをApple株で払ったのだがJobsに渡ったのは150万株。もしも、持ち続けていれば2回分割が行われているので総数は600万株になっている筈なので、単純計算すれば50万株を売却したと考えられるだろうが、Appleに売却後半年で1株を残して全てを売却(当時の株価は8ドル)。1株しか持っていない(キャッシュは10億位手にしたが)のにAppleの復活のために全力を尽くしたのだ。そこから分かるように自分の資産を増やすためにAppleを復活させたのではないのである。550万株も持っていれば確かに凄い資産だが、買収時の株を持ち続けていれば優に1,000万株を越えていたのだから、普通に考えれば何てバカな事をと言うお話だ(約3,000億をドブに捨てた)。その後に付与されたストックオプションも一度も権利を行使していないのも事実。550万株あるのはオプションを行使しないので現物が支給された訳である。

結論:JobsがAppleを復活させたのは金銭目当てではなく自分が思い描いていた夢を実現するためだった。株価も、配当も気にする事なく物づくりに徹したから夢を実現出来たのである。Jobsの財産はAppleの成功なのだ。1株も売らずに全ての権利を行使していたら世界でもトップクラスの…

月曜日, 4月 18, 2011

そんなもんでしょ

iPadが対応していないFlashが動く事が売りの一つとして前宣伝されていたHoneycomb搭載のXOOMやRIMのPlaybook。掛け声は大きかったのに実際にはまともに動かないのが現状らしい。XOOMは標準でFlashは入っていないし、Android Marketで提供されているFlashは未だにβ版のままだし、Playbookの方もまともにFlashビデオも再生出来ないレベルでクラッシュも当たり前のようである。4月19日が発売日らしいがまだ未完成のようである。

結論:Flashじゃなくクラッシュと呼び名を変えたらどうだ。

任天堂のシェアを侵食している「iOS」

 SONYのハードゲーマーにスコープした戦略とは違いカジュアルに楽しめるゲームを主軸にしていた任天堂。iPhone登場以前は正しい方向性を持っていたこの任天堂のゲーム戦略が、「iOS」や「Android」の登場によって大きく揺さぶられている。「iPad 2」の登場によりSONYが目指しているゲームに匹敵するハイクオリティの表現も可能になっているが、「iOS」デバイスのメインターゲットはカジュアルゲーム。単純だけどハマるようなゲームが数多く登場している現在、任天堂のシェアが侵食されたのは仕方がないだろう。

結論:生き残れないのではと思われていたケータイ・ゲームは、別に端末が何であろうと構わないのでiPhoneやAndroid向けに軸足を広げ始めているが、ハードが売れない事にはどうにもならない任天堂はもろに影響を受けているのである。

世界のPC出荷がマイナス

 タブレットが伸びているのでPCの出荷がマイナスになったと言いたいところのPCベンダ。しかし、伸びているタブレットは実質的に「iPad」だし、Macは決して落ち込んでいない(20%以上伸びている)ので苦しい言い訳だろう。無かった事になっているVistaは問題外にしても、「Windows 7」が伸びている理由が「XPモード」が使えるのと「XP」そのものが手に入らなくなったからが大きな理由。ユーザレベルで考えれば業務には「XP」以上の機能などいらないのが現実だろう。

結論:どうしても欲しい機能がないから売れないだけの話である。

IE10は、Vistaでは動かない

 まだ、IE7の方が多いくらいなのにIE10がどうなろうと知ったこっちゃないと言いたいところだが、IE9がXPをサポートしなかったのと同様に次期ブラウザとなるIE10はあっさりとVistaを動作対象外とした。Vistaと7がどれ位違うのかは、どちらもまともに使った事が無いので良く知らないのだが、せめて一つ前のバージョンで動作するくらいは考えても良かったのではないだろうか。

結論:要は、Vistaはサポートしなければならないほど出荷されなかっただけの話だ。

金曜日, 4月 15, 2011

グロスではなく伸び率だけど

 PCのシェアなど調査会社によってまちまち(IDCとGartnerなんて同じになった事がないけど、何を基準にしているのだろう)なので大した意味はないのだが、特にiPadのように分類があいまいな商品はタブレットだけで比較するのではなくPCに含めた方が良いだろう。その視点でiPadをPCに含めたAppleの伸び率を2010年から見てみるとなんと驚異の250%超PC全体の伸び率が僅か7.5%しかないことを考えればAppleの一人勝ちは間違いないだろう。その間のWindowsの伸びはマイナス3%。iPadを除外したAppleの伸びが20%(iPad以前は30%伸びていた)を越えているので、iPadに食われたのは明らかにWindowsだったのだ(30%近くから-3%に下落)。グロスでは未だにWindowsが圧倒的なのは間違いないが、Appleのデバイスが異常な速度で成長しているのも事実なのだ。
 
結論:単純にシェアでiPhoneを圧倒するAndroidだが、ここに来てコントロールを強める方向でスピードダウンをしそうだが、Appleは逆に加速するはず。現行のデバイスを別物に変えてしまう「iOS 5」登場後が本当の勝負なのだ。

Nokiaはもう駄目?

 日本に主力製品が殆ど入っていないので関係ないのかも知れないが、Nokiaがもう終りにすると言っているSymbianベースのスマートフォンを2機種発表した。速度だけの話ではない(電話として使い物にならない使用時間の端末もあるので)のはわかるが、どう考えてもAndroidの現行製品やiPhoneから見れば明らかに低速なCPU(半分の速度なのでは話にならない)を採用。どう考えてもiPhoneやAndroidの倍の速度で動く事はないだろう。Appleのようなエコシステムもない状態で無くなってしまうOSを使った新スマートフォンを出したNokia。アナウンスしている機能が全て可能になれば(すでにいくつかは先送りになっている)それなりに化けそうな「Windows Phone」ベースのスマートフォンが完成していないのだから仕方ないと言うのかも知れないが、落ち続けるシェアに対する歯止め効果は全くないだろう。

結論:Appleに電話なんか分からないのだから作れないと言っていたNokiaには、スマートフォンの意味が分からなかっただけの話である。スマートフォンは携帯の進化ではなくPCの進化のひとつの形。電話屋に理解出来るはずはなかったのだ(OS屋にさえ理解出来なかったのだから)。

火曜日, 4月 12, 2011

XOOMの販売台数が10万台に

 CESで大々的に発表され2月末から発売開始されたMotorolaの「XOOM」の販売台数が10万台に乗ったのではないかとドイツ銀行の調査レポートで発表された。約1ヶ月で10万台売れたのを大ヒットと捉えるのかは基準の置き方によるだろうが、最初の週末だけでその5倍も売れた(最低の予測で)と言われている「iPad 2」とは比較するのさえ気の毒な状態なのは間違いない。スペックや操作感などの項目の評価で「iPad 2」の次に付けている(直ぐ下がiPad)XOOMでこの差なのだから他の端末(販売台数ではなく出荷台数が100万台を超えたGALAXY Tabも含む)が苦戦なのは仕方がないだろう。

結論:格が違い過ぎるのだ。2015年にはAndroidタブレットが、iPadと互角に近くなるとの予測もあるが、今年の結果を見てからの方が良いのではないだろうか。機種の数は間違いなくAndroidタブレットの勝ちだろうが販売数は雲泥の差だろう。

木曜日, 4月 07, 2011

「iOS vs Android」

 「iOS」が「Android」に勝っている点は数多くある。ユーザビリティ(デバイスの操作だけではなくアプリケーションの購入方法も)とアプリケーションの多様さは誰でもわかる事だが、そう出来る理由はAppleによってアプリケーションの開発から配布までが厳格に管理されているから。Androidには自由があるなんて言うが、私からすれば自由しかないのがAndroidなのである。

結論:「iOS vs Android」は「質 vs 量」の戦い。アプリに関しては、iOSは質だけではなく量でも圧倒しているのだ。

iPad 2が、Consumer Reportの性能テストで最高評価

 非営利の消費者だb大河発行するConsumer Reportの4月5日号で、タブレット端末10機種を大将とした性能テスト結果を発表した。結果は、「iPad 2」がトップ(当然の結果)で、2位がXoom、そして僅差の3位がiPad(XOOMとは違い1年前のモデルだ)だった。Androidと一口に言ってもXOOMのようにHoneycombもあれば1.6まである始末(Windows 7もあるが)。結局Honeycombでデュアルコアを搭載したXOOMだけが唯一iPadよりも優れていると言う結果に。「iPad 2」が1位になった理由は品質と価格(もっと安い端末は他にあるのに)で他社の製品を圧倒したようである。

結論:「iPad 2」の販売が延期になりiPadの在庫が市場から無くなってしまった日本では、タブレット市場がボロボロ状態。タブレット全体が売れていたのではなくiPadが売れていただけだというのが証明されたのだ。国内メーカーは、まだHoneycombのタブレットを出してないのだから仕方がないと言いたいかも知れないが単なる言い訳に過ぎないのだ。

月曜日, 4月 04, 2011

Androidのバージョン乱立問題にGoogleが動いた

 Appleは「閉鎖的だ」、「プロプライエタリだ」とフリーでオープンなAndroidが正義だと唱え続けていたGoogleが正式に制御不能のAndroidのバージョン乱立に手を入れるようである。バージョン3.0(Honeycomb)からは好きにはさせないと予てから言い始めていたのだが、今後はタブレット用だけではなくスマートフォン用のAndroid(2.4から?)でもコントロールを強めていくのだろう。そもそもどこにもライセンスしていないiOSを閉鎖的だと批判する事自体がおかしな話なのだが、ライセンスフリーな上に、メーカー自身で自由に改変可能が売りだったので一気に広まったという経緯があったため、言う事を聞けと言い出せなかったのも致し方ない話だった。その結果が、iOS支持者が主張していた通りのバージョン乱立。結局、今後は言う事を聞かないところにはライセンスしないと言う話になった訳である。

結論:言う事を素直に受け入れたら差別化も不可能というジレンマは解決出来ない。Google以外は不幸になる(間違いなくAndroidフォンユーザは今までよりは幸せになります)と予測した通りの結末になりそうな雲行き。原発と一緒で予想通りの展開なのである。

「ドコモminiUIM」で使える「SIMフリー iPhone 4」

 日経新聞の記事にさえなったSIMフリー版「iPhone 4」のドコモでの利用。通話も含めての契約だと優に1万を越える金額なので貧乏人には敷居の高い話だが、香港などで手に入れたiPhoneを通信インフラの整っているドコモで使う事が出来るのは大きな魅力だろう。データ通信だけで契約すればmoperaで利用可能である。

結論:早く正式にiPhoneを扱ったら飛ぶように売れるし、流石のauもCDMA版を出すと思うのだが。

iPad用「Spaces」の特許を出願

 β版登場時から使っているiOSの「Spaces」機能。4本指の横スライドでアプリの切り換え、上スライドで実行中アプリの表示、5本指でのピンチインでアプリの終了が可能なので非常に便利であるが、通常に使っていたのでは使えない隠し機能なのが残念である。Xcodeをインストールしていれば(取りあえず最新版が安心)端末を「Use for development」に設定し直す事で設定の画面から利用を可能にする事が出きる。今までは、オンライン登録以上の開発者登録が必要だったが、XcodeをApp Storeで購入すれば利用可能となった。僅か、600円でXcodeが手に入るなど普通ではあり得ない贅沢な話なのだ(オンライン登録は無料だが)。

結論:数十万円払っても価値のあるXcodeが600円。NeXT STEPからのユーザには信じられない話しなのである。

MetaMoJiが「mazec Web Client」を発表

 変換効率は別にしてインターフェイスをもっと練って欲しいと思っていた「7notes」バージョン2.0が4月7日に登場する。懸案であった後から変換がサポートされ、取りあえず手書で登録しておいて後からテキストで保存可能になったのと、コピペ無しでダイレクトにメールで送れるようになったのは大きな進化だと言えるだろう。実は、MetaMoJiの早瀬さんと手書認識のAPIを提供してもらえないかと話していたものが「mazec Web Client」と言う形で6月に法人向けに提供されると発表された。Safariのエンジンを使う形で実現されるのであれば、業務システムをWebアプリケーションの形で組み上げればフロントエンジンとして利用可能になる。iOS向けのIME提供が許されていない現在、どうしてもmazecを使おうとなればAPIをライセンスして自社のアプリに組み込む形しか取りようがないと考えていたが、Safariで使えるのであれば一々アプリの中に組み込む必要がなくなり大助かりである。

結論:iOSに関わらず業務アプリはHTML5を使ってWebアプリとして用意するのが一番なのだ。

Androidがリード拡大の米スマートフォン市場

 2010年12月〜2011年2月のスマートフォンのOSシェアの平均値が発表された。9〜11月期で初めて首位となったGoogleのAndroidがさらにリードを広げる形になったがApple一社だけのiOSも全体の4分の1を占めRIMと併せて三社で9割近くを占める形となった。携帯電話全体で各メーカーがどれ位のシェアを占めているかではSamsungやLGが相変わらず大きなシェアを占めているが伸び率が高いのはAppleとなった。スマートフォン以外を持つメーカーはスマートフォンが伸びた分通常の携帯が減っているのでトータルでプラスになっていたのはSamsungだけだったのは、スマートフォンに対する姿勢の表れと言えるだろう。

結論:これは、飽く迄全米での話だが、全世界で見るとNokiaが一番の被害を被っているのは間違いないだろう。Microsoftに縋ったのも無理も無い話しなのだ。