木曜日, 4月 30, 2009

Appleの強み

 悪いと予想されていた第二四半期も同時期過去最高の結果となったApple。iPhoneが底上げしてくれたのは間違いないが、MacやiPodも予想以上に大健闘だった。僅か9ヶ月でアプロケーションのダウンロードも10億を突破。無料のアプリも多いかも知れないがアプリケーションのダウロード販売市場にいきなりデファクトを作り出してしまったのは間違いないのだ。日本では駄目(日本の方が駄目なだけだが)だと言われているiPhoneもtouchと合わせて既に4,000万台近くが世界に溢れ、このままのペースで行けば夏以降にはPSPを越える携帯ゲーム機となることだろう。噂となっている大ぶりのiPod(Media Padなどと言われている)が登場すれば間違いなくNetBook市場を喰い散らかすのは目に見えれいるが、チップ絡みの開発者がどんどん入っているAppleがモバイル機器用の自社製チップ(設計だけだとは思うが)を開発することは間違いないだろう。
 
 Macはどうするのかって?
 
 SnowLeopardとXcodeは、Macにしかない環境。iPhoneのアプリはMacがなければ開発出来ないと言うだけで十分に意味があるのだ。

結論:OSXとCoCoaはAppleの至宝なのである。

火曜日, 4月 28, 2009

QuickTime Xは只者ではない?

 画面操作のキャプチャーを動画で行えたり、YouTubeの再生が出来たりとQuickTime X プレオヤーは単なるフレームワークの変更(CarbonからCoCoa)では留まりそうにないようである。今迄はProキーを購入しなければ出来なかったビデオフォーマットの変更も通常のプレイヤーで行えるとも言われている。これでProキーにお金を払わなくても良くなりそうである。

結論:Snow LeopardはWindows 7に引導を渡すかも知れないのだ。

VerizonのiPhone?

 半年ほど前からVerizonがAppleのデバイスを販売しようと交渉を続けていると言う噂が漏れてきた。それが次期iPhoneなのか別なデバイスなのかは今のところ不明なのだが、2種類の試作機が作られ、一つはiPhoneやiPod touchよりも大きなディスプレイを持っているとの話である。

結論:iPhoneではなくIPフォンだったりして。それなら、AT&Tとの独占販売の契約違反にはならないので...Appleならそんな事気にしないだろうが。

火曜日, 4月 21, 2009

ちゃんとしたものを出すのが先

 まだ、Windows 7が出てもいないに、MicrosoftはWindows 8の開発者を募集しているらしい。どうせサービスパックが出るまでは安心して乗り換えることも覚束ないのに8もないだろうと思うのだ。

結論:まずやることをきちんとやれよ。

1年は長い

 11ヶ月前にiPhone 3Gが出た時に、「スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏は時代に取り残されることになるだろう」と吼えたおっさんがいた(天下のVerizonのサイデンバーグ)。1年経って取り残されたのはジョブズの方ではなく自分の方だとやっと気付いたらしく4G(LTE)ではiPhoneも使えるようにしますと秋波を今から送っているようである。

結論:Jobsは根に持つタイプではないが、良い条件を出さないと相手にしてもらえないことを理解したらしく手の平を返したのである。自分の間違いに気付いたら悔い改めるのは恥ずかしいことではないが、なかなか出来る物でもないのだ。偉いぞ!!

沈まない太陽はない

 Oracleによるサンマイクロシステムの買収が突然発表された。IBMやMicrosoftと交渉していると言う話は漏れ聞いていたが、Oracleが射止めるとは考えもしていなかった。
 
 僅か10年(IT業界では果てしない時間かも知れないが)、息も絶え絶えだったAppleを袖にしたSunが身売りしなければいけなくなるなどとIT業界の人は考えても見なかっただろう。当時打倒Microsoftの旗頭だったSunが、こんなことになったのはMicrosoftが原因ではなくLinuxだったというのが皮肉である。エンタープライズの世界では右に出るもののない勢力を誇っていたSunもオープンソースのLinuxにサーバ市場を荒らされ、OracleやSQLに対抗する為に買収したMySQLは利益を生み出してはくれなかったようである。
 
 ハードウェア部門を持っていなければもう少しやれたのかも知れないが、SPARKを捨てられなかった為に自らの命を縮める結果になってしまったのだ。
 
 Oracleの買収が決まってSunの株価は伸びたようだが、Oracle傘下になるSunのJavaはどうなるのだろう(個人的にはXcodeからJavaが外された段階でもう終わりだと考えていた)。フリーのMySQLとOracleを持つ巨大なデータベース企業となったOracleの前にMicrosoftのSQLサーバに果たして生きていく道が残されているのだろうか。

結論:Solarisを捨てられなかったことが一番の敗因なんじゃないだろうか。

金曜日, 4月 17, 2009

トロイの木馬

 在庫セールが始まったので間も無く100万台は売り切ってしまうだろうiPhone。App Storeで提供されているアプリも3万のオーダーを越え、ダウンロード件数も間も無く10億になろうとしている。1年前Objective-Cのプログラマなどは変わり者扱いだったが、iPhoneの開発環境がXcodeで提供された為に、何とたった1年で変わり者の数が10倍に膨れ上がったという事である。
 
 一般のユーザは知らないだろうが、全てのMacにはXcodeというアプリケーション開発環境が無料でついている(それなりにでかいので素のままでは入っていないが)。デフォルトでインストールをするとWebObjectsというWebアプリ開発環境(OSX版が出るまではワンセット600万だった)まで入ってしまう(たった10万円のMacに)。iPhone用のSDKは流石にこの中には含まれていないが、ADCのオンライン会員になれば誰でも無料でダウンロード出来るのだ。その結果がApp Storeの急激な立ち上がり。簡単なゲームが多いとは言え、暇つぶしとして遊べるゲームがゲームプラットフォームとは考えられていなかった(任天堂はゲームが出る前からライバルと見做していた)ハードウェア上に突然出現したのだから、業界では大騒ぎになったらしい(世間にはそんな噂は出てこなかったが)。
 
 SONYはとんでもない金額(500万以上)だったPS3の開発機の価格をいきなり20万円にしたり、ゲームの開発資金を請け負ったり(著作権は開発者のまま)と、ゲーム開発者に大盤振る舞いをしているのだ。それも、結局はiPhoneやiPod touchの成功があったからなのである。

結論:真剣にライバルと捉えている任天堂はWiiチャンネルでゲームを供給しようとしている。SONYは表立った動きを見せていないが、開発者を失わないように必死だ。Appleがゲームに本腰を入れようが入れまいが、ゲームメーカーはAppleの土俵に上がろうと身構えているのだ。音楽、ビデオ、携帯電話、ゲーム主役は替わり始めているのである。

水曜日, 4月 15, 2009

ブランディング戦略

 Apple税の問題を持ち出したり、Windowsの方が安いというコマーシャルをMicrosoftが作っていると間違った報道がなされている。何故なら、今回のCMはどう考えてもWindowsの商品価値を下げるものだからだ。「私はMacを使うほどクールじゃない」(PCを買う奴はダサい)と言わせたり、「僕はブランドに金を払うつもりは無い」(CMで購入されたメーカーは、いい面の皮だ)と言わせたり、どう考えてもこのCMで得をするのはAppleの方なのだから、Microsoftに成りすましたAppleがCMの発注者に決まっている。

結論:買う奴はダサい、PCメーカーなんてブランドじゃないってライセンス元が言って何の得があると言うのだろう。もしかして自らの商品価値を下げるのがこれからのブランディングのトレンドなの?

最高峰のウォークマン「X」登場

 98%ノイズリダクション、YouTube、ワンセグ、無線LAN、タッチパネルを搭載した最高峰のウォークマンが遂に登場した。

結論:電話も付けたらどうよ。

金曜日, 4月 10, 2009

Apple税の喧伝

 Appleは儲け過ぎていると言いたいために、MicrosoftはApple税と言うものを持ち出して騒いでいる。前にも騒いだのだが、誰にも相手にされなかったということを忘れたようでまた同じことを繰り返している。単純にハードに価格差があるのは仕方がないとしても、よりによってMac Proを購入(MacユーザでMac Proを買うのなんて極一部の例外だ)して、MacBookとのトータルで初期費用が1,800ドル近く高くなっているが、一般ユーザなら現行のiMacで十分なので(MacBookだけでも問題ない)、実用上PCとの価格差など殆どありはしない(無料でバンドルされていないOfficeの数百ドルの筈)。
 
 更に、5年間のトータルで費用を計算しているのだが、OSやソフトウェアのアップグレード代をMacは強制的に加算して、PCには加算していない。確かにWindowsのように5年じゃアップグレードすべきOSが出てこないのではアップグレードが発生する訳がないが、だからといって1年弱でアップグレード版が発売されるOSXを、全て購入するのなんて私のような物好きだけだと思うのだが...
 
結論:詳細は元記事を参照して貰うとして、使わないOSを削除する為にダウングレード費用が発生するMicrosoftの方が儲け過ぎなんじゃないの。こんな目茶苦茶な理屈が通るのは、AppleがWindowsでしか動かないPCをMacと同じ値段で売っている場合だけ。Appleは一個もそんな腐ったマシーンを出していないと思うのだが...

痛いところを突くコマーシャル?

 アメリカの話なのだが、MicrosoftがAppleに一泡吹かせようと新しいCMを流している。内容は、1,000ドル以下で買える17インチのノートPCを買おうと思ってApple Storeに出掛けたが、2,800ドルもするので諦めてPCショップに言ったら機能満載で700ドルを切る価格で同じ画面サイズのHPのノートが買えると知ったと言う話。最後に、「私はMacを使うほどクールじゃないから(貧乏人と認めたと言うこと?)」と締めくくる。
 
 もう一つは、バッテリ駆動時間優れたPCを探していて、Macを奨められるが、「Macは処理能力よりも美学が優先されているんだ。僕はブランドに金を払うつもりなんてないよ。パソコンを買いたいんだから(単なる貧乏性?)」と答えて、MacBook Proよりも1,000ドル安いPCを買うと言うCMである。
 
 日経のITProでは、そのCMを取り上げてMicrosoftがAppleの痛いところを突くテレビCM新シリーズを展開を書いている。どうなんだろう、Appleの痛いところを突いているかも知れないが、それとMicrosoftと何か関係があるのだろうか。HPのPCが低価格な理由はMicrosoftのOSにとってポジティブな理由(低価格で高機能なOS)ではなく、ネガティブな理由(OSで差が付けられないので、機能と価格で競争するしかないだけ)だと思うのである。Appleが高価格を維持出来る最大の理由は、OSXの出来が良いこととWindowsを入れなくても起動することにあるのだ。
 
 HPのノートPCが安いのはHPの企業努力(企業競争)の結果であってMicrosoftのお陰ではないし、OSの会社の癖して”Vista”の”ビ”の字もないのは如何なものだろう。

結論:日経が言うように、Appleの痛いところを突いているのではなく、Microsoftが痛いコマーシャルなのである。

火曜日, 4月 07, 2009

主戦場

 ダウングレードを継続しようと言うMicrosoftは気付いていないのかも知れないが、Windowsの相手は最早Macだけではない。モバイル市場用にWindows mobileを出しているとは言え、あれはWindowsのパチモノに過ぎない。ネットブックに搭載されているのはVistaではなくXPのHome Editionだが既に飽和状態になり、販売価格がWindows搭載の限界を切ろうとしている。行き着く先はWindowsの非搭載か高機能版のネットブックだ(当然載せるべきOSをMicrosoftは持っていない。Vistaじゃ話にならないと言うことだ)。
 
 PCクラスであればMacの伸張が著しく、所詮携帯だと高を括っていたiPhone OSも後方から戦力を拡大している。iPhone OSの1.0と2.0が別物だった以上に、3.0は大きく変わる。インターフェイスが違うので素人目にはOSXとiPhone OSは別物に見えるかも知れないが、Coreの部分は共通なので互いに連携しながら進化を続けていくのは間違いない。それなのに、Microsoftは足踏み(後退か?)を続けているなど信じられないのである。

結論:ITの主戦場はもうPCではないのだ。

「Windows 7」でも「XP」へのダウングレード権を提供へ

 ダウングレードして使うのが当たり前だったVista。それは、まあ仕方ないとしても次期OSであるWindows 7も、XPへのダウングレードを提供するというのは如何なものだろう。それならば、XPの販売を継続するべきであってダウングレードで提供すると言うのは余分なコストを払わせようという魂胆にしか見えないのだ。その上で、実質的にはXPなのにWindows 7が何億台出荷されたと言い張るのだろう。

結論:そんなことしなければいけない互換性のないOSなら出さなきゃ良いのだ。

日曜日, 4月 05, 2009

失敗は成功の元?

 Vistaが大失敗だったのでWindows 7が成功すると言う話ではない。OSは負け組が結局勝ったと言う話である。Windowsを知らない人はいないが、今あるWindowsは本来負け組だったことを知る人は多くは無いだろう。
 
 Windows 3.1の後のOSとしてMicrosoftが総力を結集して開発していたプロジェクトはCairoと名付けられ、これがNTの後を継ぐ次世代Windowsのはずだったが、優秀な人間を集め過ぎたために結局完成せず、Chicagoと呼ばれていたWindows 3.1の改良版が次期OS のWindows 95としてリリースされたのだ。同時期に、Appleも全く新しいOSであるTaligentとCoplandを競って開発していた。そして結局負け組であったNextのOPENSTEPが新しいMac OSになったのである。”三人寄れば文殊の知恵”と言う言葉があるのと同様に、”船頭多くして船山に登る”(収拾がつかなくなる)という言葉もある。
 
 Windows 95以降Microsoftが成功できたのはChicagoの出来が良かった以上に、AppleがTaligentやCoplandで時間を無駄にしていたからなのである。

結論:ことOSに関しては三人以上の人間(実数ではなく少数と言う意味)が関わってはいけないことは間違いない事実である。議論が多いと言うことは前に進まないと言うことなのだ。

売れているiPod touch

 iPhoneのCMの効果かiPod touchが売れているようだ。6月には新しいiPhone OSやiPhoneも発表されるが、キャリアがSoftbankである限りはiPod touch一筋である。既にアプリも3万を越え、すっかり携帯ゲーム機としての地位も出来始めている。
 
 iPhone OS 3.0や調達されている部品から分かることは、動画機能やより高解像度のカメラを搭載した大容量のiPhone。テザリングやより高速な通信機能を持つであろう事だろう。更に、通信インフラの遅れている地域用に低機能だがより安価なiPhoneも準備されているらしい。

結論:売れていないと言われていた(アップルでは売れているとの話だった)iMacも、モデルチェンジと同時に爆発に売れている。不景気ではあるが、だからこそ長く使えるマシーンが認められるのだ。

金曜日, 4月 03, 2009

iPhone OS 3.0

 iPhone OS 3.0では様々なAPIが追加される。その中にはサード・パーティーによるサブスクリプション(月掛けコンテンツの販売)が含まれている。アプリだけでコンテンツの販売が可能になるのだ。

結論:紙媒体の新聞や雑誌がいらなくなるということだ。小さくて次が読みづらいって?だから、ネットブックではないネットデバイスであるiProdが出るのだ。