水曜日, 5月 25, 2005

iPodの時代はほぼ終わった!!

 「iPodの時代はほぼ終わった」こんなことを言っているIT企業の有名人がいる(私は余り知らない人物だがMicrosoftとか言うインチキ会社を作った男らしい)。彼はどうやらiPodの機能なら携帯電話で十分と考えているようだが、その考え正しくない。”iPodで携帯プレイヤーの乱立時代はほぼ終わった”が正しい解釈である。

 時代はもう次に進んでいるのに、未だに携帯プレイヤーの問題を口にしているバカがまだまだいるようだ。確かに通信機能を標準で持っている携帯電話は情報コミュニケーションツールとして非常に優れている。10年近くも前にJobsはそれを予見していて”PDAは死んだ”と宣告しているのだ(自社のNewtonを潰した)。それなのにMicrosoftと言う名の会社は、まだPDA用のOSを作っている。やっぱりバカのやることは一味違う(理解に苦しむと言う意味だ)。

 携帯でiPodを打ち負かそうと考えるならばiPod以上に簡単に音楽を聴けなければいけない。モバイル機器で簡単に出来る操作は限られる。だからこそ、面倒な部分を全てPC側で済ませるようにiTunesというソフトウェアをiPodよりも先に開発したのだ。そして曲の所有権をユーザに完全な形で与えたことも大きい。月定額制で自由にお聞き下さいというビジネスモデルには所有権はない。契約が切れれば聞くことが出来なくなってしまうのだ。携帯が取ろうとしているビジネスモデルは正にこの方法であり、これでは成功する訳がない。

 というわけで、Appleはもうすでに次に進もうとしている。もちろんビデオの見られるiPodなどではない。QuickTime7は既にHD+Dolbyサラウンド24チャンネル対応になっている。問題はそれをフル機能で表示し鳴らすことの出来るツールが世の中にはないことだ。BDやHD-DVDが標準になるにはもう少し掛かるだろう。そんな現状を考えると、Appleのメディアセンターの意味が出てくる。純粋にメディアセンター機能だけが動けばいいので、QuickTimeの機能が動けばいいマシーンだ(CPUはXscaleだろう)。映像はテレビでもHDディスプレイでも構わないから、家にあるものに繋げばいいし、スピーカーも取りあえずあるものを繋げばいい。QuickTimeビデオプレイヤーと呼べるような物になるだろう。Appleにはそのマシーンに動画を映すためのストリーミングサーバが既にある。

 世の中の先を見通したいならば、Jobsの発言を素直に聞かなければいけないのだ。ビデオはモバイルで移動しながら見るものではなく自宅でゆっくりと見るものであり、音楽のように何百回も見るものではないと言っている。つまり次のギアは、テレビの脇に置くことが出来、リモコンで操作できて、バッファー出来るくらいのHDDが載ったビデオプレイヤー(決してPCではない)なのである。

 もちろんAppleは携帯電話(これからはPDAではなく携帯だと言っているのだから)の開発も大分前から進めている。
もしも各社が音楽携帯電話を売り出した時にはこれこそミュージック携帯電話だと言えるものをぶつけてくることは間違いない。そのためにBluetooth2.0を標準搭載(iTunesとはワイヤレスで同期)に換えてきているのだ。

結論:iPodの時代が終わるのではなく、流行りとしての携帯プレイヤーの時代を終わらせるのは間違いなくAppleだ。今更そんなところで起死回生を狙っているSONYやMicrosoftの時代はほぼ終わったのである。

火曜日, 5月 24, 2005

Intel版OSX

 出るかも知れないし、出ないかも知れない。そんなIntel版のOSXの噂がウォールストリートジャーナルからリークされた。現在のPowerPCと全く同じように動くシステムを出すには多少時間がかかるかも知れない(既にあるかも知れない)が、戦略としてどう位置づけるかが一番の問題だろう。Mac本体がIntel版に完全に移行するのであれば問題はないが、プロフェッショナル用はPowerPC、コンシューマー用はIntelと分けるのであれば大いに問題になる。Intel版はパーッケージだけにしてしまいAppleは一切ハードを作らないという方法も考えられる。

 iPodでそうであったようにHPにライセンスして作らせるとか、Cellと交換にSONYにIntel版のMacを売らせると言う条件である。SONYがWindowsに嫌気がさしていることは大分前から指摘されていることだが(本当か?)CellをMacのメインチップとして使うと言うのは非常に面白いと思う。

 ディフュージョン版はIntelチップでPCメーカーに作らせ、PowerPC版はAppleから出すと言うのが一番スマートな気がする。その場合には間違いなくパッケージが売れるようにAppleのロムチップ付きでないと動かないOSになっていることだろう。

金曜日, 5月 20, 2005

E3とゲーム機

 実は全く同じお題でもうひとつのblogにも書いたことなのだが、こちらならではの妄想でお話を一つしてみたい。次に出るゲーム機はどれもこれもIBMのCPUを積んでいる。SONYはCellというCPU(SONYも開発者である)をMacのために用意してくれているではないか。Microsoftに至ってはXbox360のデモはPowerMac G5で動いている状態だ(OSはOSXではないと言っているが知れたものではない)。一人黙っている任天堂も何も言わないところが怪しい。

 では何が怪しいというのだろう。本当にゲームだけが動くのだろうかということだ。Tigerが動いてもおかしくないぞと踏んでいる。PowerPCにATIのグラフィックカードが載っていればその上にOSXを持ってくればMacである。現在MicrosoftはPowerPC用のWindowsは作っていない。一番至近距離にいるのはOSXやLinuxなのだ。

 というわけで、OSXのサブセット(CoreImage、Corevideo、QuickTime)が載った任天堂のRevolutionが出ても私は驚かないのである。

月曜日, 5月 16, 2005

PS3にiPod?

 PS3にiPodやiTunesの機能がつくと言う噂が一部に出ているようだが、どうなんだろう。個人的にはそうなっても構わないが、それがPS3の魅力を増すことにはならない気がする。そもそもDVDの録画機能を付けたPSXは大失敗だったし、音楽を聴くことが出来るPSPは言われているように売れてはいない。出荷台数の半数以上が市場在庫では成功とは言えないだろう。

 ネットワークWalkmanも私の予想通りSONY買いの人が食付いた第一週だけで終わってしまったようだ。まさに三日殿下そのものである。確かにVAIO Pocketが出た時も一時的に売れたし、初代のHDD Walkmanもその週だけは取りあえず売れた。でもそれだけなのだ。それが、今のSONYの商品力のなさの全てである。

 βの時のように意地になって出し続けることが本当にいいのだろうか。もうMDの時代じゃないと私は言っていたが、意地になってAppleに勝負を挑むくらいならMDを出し続ける方が良いんじゃないだろうか。だって、SonicstageはMD用には最適だがHDDプレイヤーで到底使い物になる代物じゃ無いじゃないか。いい加減諦めなさい。往生際が悪過ぎると思う。

 それよりも、WindowsをやめてMacでも売ったらいいんじゃないだろうか。Appleの一時卸をやれば良いと思うけどな。

火曜日, 5月 10, 2005

iTunes4.8登場

 QuickTime7の発表と時を同じくしてiTunesも4.8が発表された。見た目は変らないが、アルバム販売とミュージッククリップやブックレットのダウンロードサービスが一つになった新しいサービスが同時に提供されるようになった。これは、ミュージック・クリップや歌詞カードを一緒に楽しむことが出来る新しいiPodの登場が間近に迫っていると言うことであろう。現行のiPod photoでもソフトウェアのアップデートだけで楽しめるのかもしれない(iPod photoを持っていないので確かめることが出来ない)が、それ専用のものが出てこないと言う訳ではないだろう。

 ポータブルでmovieを再生するデバイスを出すことはないと前々からJobsは言い続けているが、ミュージック・クリップを表示出来るマシーンはそれとは全くコンセプトが違う存在である。アルバム単位で購入した時にだけクリップがダウンロード出来るようになっているためアルバム単位での購入の動機づけの一つになるだろう。新作をアルバムで、懐メロを単体でという購入スタイルが、iTMSの正しい使い方になるのかも知れない。ダウンロード総数も4億曲を越えたようだし、アメリカでのダウンロード市のシェア70%、HDDプレイヤーのシェア90%、メモリタイプのシェア58%と他に付け入る好きを与えないAppleの問題点は独占禁止法抵触くらいになるのだろう。

 そういえばiPodを破ったと大騒ぎだったWalkmanはたった一週だけでベストファイブから全て消えてしまった。だから言ったでしょ。単純にSONY買いの人が食い付いただけだって。

日曜日, 5月 08, 2005

Tigerの胆はCoreImageとCoreVideoにあり

 約1週間程、Tigerをいじり倒していたがちょっと見Pantherと変わらないように見えるが一見したところ気がつかない部分でとんでもないことになっていることが判った。ついついDashboardやSpotlight(インストール後にインデックスの作成が始まるので嫌でもその存在が判る)に目が行ってしまうが、Quartz Composerというアプリを動かしてCore ImageやCore Videoの片りんを知っただけでその可能性の大きさに驚いてしまった。それにプラスしてQuickTime7があれば向かうところ敵無しなのである。

 悪いことは言わないTigerを手に入れたのならば、プログラムはやらないからなどと言わずプログラム開発環境を必ずインストールしよう。東大のさる先生がこの開発環境だけで100万以上の価値があると言う開発環境であなたの人生がかわることだろう。ちなみにQuartz Composerで一文字もコーディングしないでOpenGLをフルに使ったscreen saverを簡単に作ることが出来る。こんなツールがタダで手に入るOSを使えないWindowsユーザーは本当に可愛そうである。