木曜日, 9月 30, 2010

シャープが「Galapagos」と命名した訳

 ITに絡んでいる人間からすれば「ガラパゴス」は何ら肯定的な意味合いを持たない言葉である。あえてそれを自社の新製品に付けたシャープの狙いはどのあたりにあるのかと疑問に思われている方も多いだろう。私が開き直ったと書いたのはそう言う理由からだったのだが、良く考えてみればApple製品をウォッチし、それに敵対しそうな商品をボロクソに書くことだけを目的にしている私のような人間は、世の中の主流ではない。テレビCMだけを見て使い物にならないことも知らずにドコモのXperiaを買おうとする人こそ世の中のメインストリーム。Andoroidを持ち上げる記事を目にし、XperiaとDesireに入っているAndoroidの違いも分からないのが普通で、購入後の苦情を恐れる販売員にXperiaはやめた方が良いと諭されて普通のガラケーにするか、SoftBankにするかを初めて考えるのだ。
 
 そんな人からすれば、ガラパゴスという名前はダーウィンで初めて聞いて最近やたらと耳にする事が多くなったカタカナ言葉に過ぎない。Andoroidが組込み機器用に開発されたOSで様々なバージョンがありPC用のOSでないことなど考えたこともない人からすれば、ガラパゴスは最近やたらと耳にする旬な言葉なのである。

結論:何の宣伝もしなくてもみんなが知っているから言葉だからIT業界でどう思われようと構わないと判断してガラパゴスとしたに違い無い。業界人が買うことはないので気にすることは無い訳だ。

長期的にはAndoroidの方が有望?

 モバイルアプリ開発者に対する調査でiOSよりもAndoroidの未来の方が明るいと考えていると言う結果が出た。開発者の目から見れば格段に自由度の高いAndoroidに明るい未来があるように見えるのだろうし、その見立てはあながち間違いではないかも知れないが、あくまでモバイルアプリ開発者にとっての未来であることを忘れてはいけない。メーカーにとって長い目で見て明るい未来かと聞かれれば、バラ色の未来ではなくバラ色の海(レッドオーシャン)が待ち受けていると言う答えも十分に成り立つのである。

 アプリ開発者に取ってみればメーカーが価格競争でどんなに疲弊しようが対応するデバイスの数が増えればそれで構わないのだからAndoroidは明るい未来なのだろうが、デバイス別でAndoroidにシェアで負けようが、iOSをベースとしたデバイス群(iPodからApple TVを含めたまだ見ぬデバイスまで)全てに対応可能なアプリを一つのプラットフォームで開発出来る世界の方が明るい未来だと思うのだが。

結論:Andoroidの未来が明るいかどうかは、Chromeが出てきてから判断した方が良いのである。くどいかも知れないがAndoroidの真のライバルはiOSではなくChromeなのだ。AppleでOSXとiOSが喰い合うことはないがGoogleでは十分あり得る話しなのだ。

水曜日, 9月 29, 2010

Apple TVはiOS

 16Gくらいのストレージを載せるのではないかと予想していたApple TV。OSはiOSだと決めつけていたのに中々表に情報が出てこないためしくじったとちょっと不安だったのだが、予想通りiOS4.1になると分かり一安心である(別に外しても命を取られる訳でもないが)。

 何でもありのGoogle TVに対し、一見単なるビデオレンタル端末にしか見えないApple TV。キモになるのはiOSではなく(AndoroidかChromeかというようなレベルの話)iTunesの存在。iTunesに載るコンテンツとテレビを結ぶジョイントとしての存在が一番の強み。わざわざ、でかいストレージを持っていないのは既に家庭内にあるiTunesが動くデバイスがストレージの役目を負ってくれるからなのである。
 
結論:Andoroidフォンしか持たないGoogleと、MacからiPodまで持つAppleではテレビへの最後の一歩に必要な要件が全く違うことがそれぞれのデバイスの違いになった。AppleとGoogleでは手持の弾(ハードウェア)の種類がケタ違いなのだ。

月曜日, 9月 27, 2010

最後は値引き?

 IS03を出すと意気盛んなはずのau(空騒ぎでメディアに取り上げてもらおうと言う魂胆か?)。その実態はスマートフォン割引キャンペーンを延長(SoftBankもiPhoneを実質値引していると言われるだろうが、売れてる台数の桁が違う)。

結論:トヨタのディーラーなどを巻き込んで売り込みが激しいようだが、IS02なんて買うバカはどこにもいないのでは?

開き直り

 ケータイだけではなく日本の電子書籍もガラパゴスだと揶揄されているのを逆手にとってシャープの電子書籍事業のブランド名を「GALAPAGOS」(ガラパゴス)に決定。

結論:ガラパゴスにはリクイグアナとウミイグアナがいるがどっちになりたいのだろう。

儲けてなんぼ

 2010年上半期の携帯業界の利益が発表された。その結果シェア2.5%しかないAppleのiPhoneが業界全体の約4割(39%)の利益を占めていることが明らかになった。その理由は粗利で50%、営業利益で30%という高利益率にあるのだが、Apple一社の利益率の方がシェア上位三社の合計(32%)よりも大きいという現実は暫くは変わりようがないだろう。他社の利益が低い理由は利幅の小さな普通の携帯も作っているからだと反論もあるだろう(事実その通りだ)が、スマートフォンだって他社との差別化のために利益が出るような美味しい商品になってはいないのも事実である。このままのペースで行けば辿り着く先はいつか来た道(何でPC業界から学ばなかったのだ)しかないのだ。

 下手に差別化を図ろうとすれば、Androidではサポートしていないサービスをアプリの形で提供したり、余計なハードウェアを載せてOSのアップデートに手間取って時代遅れになるのだ(ガラケーなら買い替えだったのだが、なまじOSがアップデートできるばかりに対応に遅れが出ると技術力を疑われる始末に)。

結論:オープン化、共通化は差別化の足枷になる。ライセンス料がいらないという瑣末な理由(非技術者から見たら魂を売り渡すことだと理解でない)で安易に乗ったのだから利益など期待してはいけないのだが。

Androidのライバルは?

 順調にユーザの数を増やしているAndroidフォンの勢いを見てAndroidを牽引しているルービンはiOSがライバルだと考えているようだが、少なくともiPadに関してはAndroidをライバルと見る理由はどこにも見当たらない。最初からタブレットや他のデバイスを想定して設計されていたiOS(iOSをスマートフォン用からの拡張だと勘違いしている人が多い)とiPhoneをライバルと想定してスタートしたAndroidでは拡張性に大きな開きがあり、直ぐに埋められる状況ではない。
 
 幸いなことに現状iPad以外には強力な対抗馬はない。HPはwebOSを手に入れたが製品が出てくるのは早くて2011年。それまでは、Windows 7ベースのタブレットしか玉を持たず、Googleのタブレットの本命であるChromeOSもかなり先の話になりそうなので表面的にはAndroidのライバルはiOSのように見えるだろう。
 
 PCメーカートップのHPの弱点はAppleのようなエコシステムが無いことと、開発者の多くは既にiOSやAndroidにシフトしてしまっていることだろう。OSの出来がいくら良くてもサポートするベンダーの数が圧倒的に少ないとなればPalmが失敗した轍を踏むことになるかも知れない。ChromeOSは、PCを時代遅れにするためにGoogleが作り上げたOS。今はまだ製品が揃っていないのでAndroidと比較して語られることはないが、Googleの中で葬り去る決断を下さない限りは、タブレットの世界でAndroidの最大ライバルになるのは間違いなくChromeOSになるだろう。

結論:社内にライバルが存在することは一見良いように見えるかも知れないが、結局は足の引っ張り合いになってしまう。Appleのように完全にOSの棲み分けが行われていればそんな事は起こらないのだが、社内での覇権争いに明け暮れた時代にAppleにいたルービンにはそれが理解できないだろう。それが原因でAppleが潰れかけたと言うのに(SONYも)。

金曜日, 9月 24, 2010

Yahoo!モバゲーで

 あんな胡散臭いモバゲーなどしないので知ったことではないのだが、Yahoo!モバゲーが開始早々、個人情報が怪盗ロワイヤル状態(個人情報盗み放題)になってしまいサービスを中止したらしい。

結論:ただより高いものはない。

iPad向けアプリのアップデート

 何でこんな事が出来ないのだと不満に思っていたアプリケーションが今週一挙にアップデートされた。
 
 一つはFileMaker Go。印刷ができないのは承知の上だったが前バージョンでは結果をPDFにしてメールする機能も無かったためスクリーンをキャプチャしてメールに添付すると言う苦肉の策を弄するしかなかったのだが、遂に普通にFileMakerからメールで送信できるようになった。
 
 続くは、Appleご謹製のiWork。MobileMeとの連携ぐらいできても良いのにと思っていたのだが、今回のバージョンアップで無事対応。MS Officeのドキュメントは読み込みだけでWindowsしか持たない相手(私からすればWindowsを使っている方が悪いのだが、世の中大多数はMacユーザではない)に対して送れなかった作成ファイルをOffice形式で保存可能となった。

結論:やる気が無かった訳ではなく間に合わなかっただけだったようだ。そこまで傲慢じゃ無かったと言うことで一件落着。

ワンセグのために電波を無駄遣いする電波(基地外)野郎

 FCCが、UHFのホワイトスペース(使っていない周波数)を利用するスーパーWi-Fiの利用既定を決定したと良い方の池田信夫氏(経済評論家でない方。同姓同名で紛らわしいが経済の方は基地外だ)が書いていた。この電波帯を使うことによって現在のWi-Fiの20倍の出力を持つアクセスポイントが可能になるらしい。それに引き換え未だに委任統治から抜け出せていないどこかの国はテレビ局に地デジカの着ぐるみを出演させるのが電波行政だと勘違いしている位に脳味噌が緩いせいか、通信に回すべき周波数帯をワンセグなどというどうでも良い放送のために浪費するつもりらしい。

結論:ホワイトスペースをWi-Fiに回せばiPhone問題(パケットの爆発)だって解決できるのだ。

そう言えば

 久々にまともに動きそうなIE9。ChromeやFirefoxのように高速に動き、HTML5をサポートしたのが売になっている。でも、対応できるOSがVistaと7。シェアが最大のXPにはインストールさえできない。

結論:社内のグループウェアはiPadに移行する予定だが、社内のPCは未だにXP(Vistaや7はない)。全店舗にiPadを入れる予定なのに自社のサイトは未だにFlash。ノンFlashのページを早く作れと言いたい。レガシーで良いのはスバルだけだ(全然関係ないが)。

木曜日, 9月 23, 2010

次のApple製品は?

 iPhone 5は、Intelに合併されるInfineonではなくQualcommのLTEチップを使うのではないかと噂になっている。同時にQualcommのCDMAチップを積んだiPhoneが12月から製造開始されるとも言われており、背面と前面にカメラのついた7インチiPad(前面カメラのついた9.7インチiPadも)と合わせこれからもお騒がせが続くだろう。

結論:全く関係ないがBest Buyでは、3Dテレビがちっとも売れないようだ(あんなもの売れる訳が無い)が、その理由がiPad人気のせいってCEOがコメントしている。ジャンルの違う商品に負ける3Dテレビって、やっぱり際物なのだ。

たまにはAppleへの文句も書こう

 Appleの製品の良い点を書くばかりで単純なAppleマンセーだと誤解されるのも嫌なので、Appleに対する罵詈雑言を書いてみたい。まあ、Appleのデベロッパーや販売店の人なら多かれ少なかれ感じている事なので、改めて言われなくても分かっているわいと突っ込まれるような内容なのだが、特殊ユーザ(Appleの社外社員として一銭にもならないのにApple製品の導入支援)の立場上一回は声を大にして文句をたれたいと思うのである。
 
文句
その1:当事者意識の無いアップルジャパン
Apple本体と違い皆無に等しい子会社の発言権。行き過ぎた情報統制から一般ユーザと同じくらいに蚊帳の外に置かれているのは分かるが、自分たちが主体になって事を進めようと言う意識が微塵もなく、どうにかして欲しいと言う企業ユーザからの要望に対しても他人事のような返答しか返ってこない。Jobsのいないアップルジャパンに日本の業界を動かす力はないのは承知で言うが、何の実績も上げないうちに退社するようなトップ(子飼を引き連れてやってきて、一緒にいなくなるとはどんな了見なんだ山元賢治)しかいない会社など潰してしまえ。
その2:企業ユーザをもっと大事にしろ
全店舗導入のために取りあえず1,000台を確保予定のiPad。黙っていても売れるiPad 1,000台導入くらいでガタガタ言うんじゃないと考えているのかも知れないが、出荷数量の1,000台を確保する以外に何もする気のないのは見え見え。派手な宣伝はしていないが既に購入しただけでiOS端末が100台を越えている(ユーザに対して身のある提案をしてみる気はないのか。私の知り合いの社員は辞めてはいないが、法人担当の営業はあいさつもなしにコロコロ替わり(社内事情はどうでも良いから引継くらいしておけ)、何の助けにもならないのである。企業向けに用意されているiOSのEnterprise Programの話をしてもアップルジャパンの社員では拉致があかない。ユーザの踏ん張りでiOS端末が伸びているなんて本末転倒なのだ。
その3:iTunesのアカウント登録をどうにかしろ
今週、一気に50台のiPad 3Gを配ると言う暴挙に出たが、個人でアカウント登録をお願いしたところ登録に失敗する人が続出。大抵はタイムアウトなのだが、失敗してから対応開始するとどこまで進んでいるのかが一向に分からないと言うジレンマ(結局、私のやり方が悪かったのだが)。ITに明るい人ばかりではないのだからセッティングにもう少し長い時間を想定して欲しい(大体、タイムアウトになる人は途中で2,3回引っ掛かっている)。クレジット番号まで入力してタイムアウトになってしまうと不信感を持たれ、App Storeを利用してくれなくなってしまうのだ。今週位からパスワードの条件も厳しくなり、今まで6桁以上だったものが、英数混合8桁以上で一文字は必ず大文字って嫌がらせか?
その4:いつになったらコンテンツが買えるのだ
アメリカ以外では提供されていないiBooksや日本では始まる気配の無いテレビや映画のビデオ販売。レンタルDVDがOKなんだからいくらでもやりようがあるんじゃないか。「あらたにす」にたいな中途半端な事をやっている新聞社こそ巻き込んでしまう根性を見せろと言いたい。

結論:非力なアップルジャパンは交渉力皆無。どのコンテンツサービスも入ってもらおうなんて思っているから始まらないのだ。言うこと聞かないなら入れてやらないと言う態度で臨めばもっと効果があると思うのだ。製品に対する文句がないって?...無いです(きっぱり)

iPadに市場を奪われているのは?

 iPadが登場した時、こんなものを出したらApple製品(ノートブック)の売上が落ち込むという意見が一部には合った(こんな事を言った奴は頭がいかれてるか明き盲だったのだが)。まともに考えればAppleにはiPadとバッティングするような価格帯の商品はなかった(低価格でネット閲覧くらいしかできないPCの事)のだから、そんな結論は出てきようも無かったのだが、iPadよりも低価格なPCがまさか一気にiPadに食われるなどとは想像したくなかったのだろう。
 
 昨日、弊社の間接部門にiPad 3Gを50台追加配布した。それまでに配布していたもの(Wi-Fiモデル)は部署単位でテストして貰っていたのだが、今回は太っ腹で個人管理(アカウントも個人で作ってもらうことにした)。今まで、大して興味なさそうだった人達が嬉々としてiPadを使っている姿を見て、メールを見るためにWindowsなど買うバカは世の中にいる訳が無いと...

結論:ゴテゴテで使い易さからどんどん離れていくWindowsがあったらこそのiOSの成功。デモビデオを見る限りWindows Phone 7もモノ好き以外が継続して使えるような代物ではない。当然、ネットブックやタブレット用のWindows 7があれよりもコンパクトになることはありえない。Androidがどうなるかは関係なくiPadは間違いなくWindowsの市場を奪って行くのだ。

水曜日, 9月 22, 2010

Mac OSXとWindows向けの「FaceTime」

 touchだけではなくOSXやWindows版がでるのではないかと噂されているFaceTime。内蔵カメラ搭載が当たり前(これを当たり前にしたのはAppleである)のこの時代(Mac以外のデスクトップでは未だに当たり前ではないようだが)。内蔵カメラを利用するキラーアプリは未だに登場していない(Skypeやメッセンジャーがあると言わないで欲しい。FaceTimeと違ってユーザ登録が必要)。
 
 iChat用に搭載された内蔵カメラは、.mac(現在はMobileMe)使用が前提(AOLのアカウントでも可能だが)という敷居の高さで一般的なコミュニケーションツールとしては活かされていなかったが、メールアドレスで応答可能のFaceTimeならば一気に敷居が低くなるのは間違いないだろう。

結論:FaceTimeはテレビ会議のための仕組みではないのでiChatとは違うが、FaceTimeのOSX版は恐らくiChatに統合されるのだろう。MacにとってそFaceTimeがキラーアプリになるかは未知数だが、touchにとっては十分有効な武器になるだろう。

本質を全く理解していないMicrosoft

 Windows Phone 7の動作ビデオ(実機で動いているのではなくイメージだと思うが)が、リークされている。天気予報やメモに派手に動くインターフェイスを取り入れられているが、凄いと感じるのは最初だけで直ぐに飽きてしまうくどいインターフェイスだ。天気予報を表示するために動画を使う必要がないとが、Microsoftはその上に3D風のエフェクトをかけるという念の入れよう。これがクールだと考えている奴にインターフェイスを設計させるセンスは流石はMicrosoftである。
 
 MicrosoftからすればAppleのインターフェイスは派手に見えるのかも知れないが、iOSのインターフェイスは出しゃばらないシンプルなもの。第一印象だけで比較すればWindows Phone 7の方が格好良く映るかも知れないが、毎日同じように派手な動きをされたのでは結局鬱陶しくなるだけなのだ(SONYのTimeSpaceなども間違いなく同類)。勿論、それがユーザインターフェイスではなく単なるイメージビデオなら、どんなに派手であっても構わないが、操作の度にイメージビデオ紛いの派手なアクションを見させられる身になって欲しいのだ。

結論:iOSはシステムに負荷をかける余計なギミックを使っていないから使い易い。長く使うものは飽きが来ないことが重要なのに、それを理解していないからとんでもないインターフェイスを自慢気にリークできるのだろう。田舎者のセンスには到底付いていけないのだ。

月曜日, 9月 20, 2010

iPadにカメラが付く

 iPadに何れカメラがつくことは既定であるが、それが何時出るかは定かではない。7インチモデルでも登場すると言うならその時に搭載されることは間違いないが、それがiOS 4.2に合わせるかどうかは不明のままである(β版にはそのような記述があるが、同時であるとは限らない)。年明けには、現行サイズのiPadにカメラが載って出てくると発表されるだろうが、それはtouchを見れば解るように静止画用の高解像度のカメラではなくFaceTimeのためのものになるだろう。

結論:iPadに載るカメラはFaceTime用のカメラ。HD動画が撮れるとも思えない。日本人の感覚からすれば最低でも500万画素位の静止画が撮れると思いがちだが、iPadみたいにでかいもので静止画など撮るバかはいないのだ。そんなことを心配して買おうかどうか迷っている人はお目出度いと言うしかないだろう。

社内で使えないXperia

 iPhone、iPadだけで良いのに実験用にとXperiaが一台入って来た(勿論、そんなものは私が使うわけではないが)。持たされた担当者は相当苦労してるようだが、そこで明らかになったのはproxyの設定されている社内のネットワークでは使えないと言う深刻な事実。誰も使っていなかった(個人で使う奴などいない)ので気付かなかったのだが、Android 1.6ではproxyは未サポート(ご丁寧にsp-モードにはあるが)。折角、社内に無線LANがあると言うのにWi-Fiでは使うことが出来ない始末である。
 
 既に、2.2が出回っているのに今更2.1もないだろうと言うのではないのだろうが、未だにOSの正式なアップデートの噂もなくこれじゃ、業務になんて使えないじゃないかと言うのが正直な感想である。コメントを書いてくれたXperiaファンには申し訳ないが、TimeSpaceを使わなくても、十分に使い難い端末。9月になれば2.1になって見違えると言うことだったがアップデートが出る前に主流は3.0になってしまうのではないかと思う次第である。

結論:iPhoneでモバイルポイントに上手く繋がらないと言うのは結構ありがちだが、社内でWi-Fiが使えないと言うのは洒落にならないのだ(業務で使用するなんて想定外だったのだろうか?)。

金曜日, 9月 17, 2010

Xperiaのライバルは?

 iPhone 4をライバルと考えているXperiaにとって真のライバルは、Android陣営。その中でも先頭を走っているHTCだろう。そんなバカなと思われるかも知れないが、基本的にAndroidとiPhoneはユーザ層が別セグメントである(そもそもスマートフォンに求めているものが違うのだ)。
 
 今回発表されたDesire HDやZは最新のAndroid 2.2を搭載し、確実にXperiaをリードしている(熱烈なユーザは秋になれば2.1になると私のblogで文句をたれていたが、Xperiaは未だに1.6のままでi-モードメールが取れるだけでお茶を濁している始末)。日本人は基本的に差別主義者(お前が言うかと突っ込まれそうだが)なので、韓国や台湾製と腐ってもSONY(本当に腐ってるのが残念だが)を同じ土俵で比べることなど無いが、世界ではそんな思い入れは屁の突っ張りにも...

結論:何時までたっても1.6じゃiPhoneのライバルにはなりえない。評判の悪いTimeScapeやMediascapeを捨てればもっと早く新しいOSに対応できると思うのだが、それをしないSONY。まるでWalkmanが売れない原因がSonicStage(CONNECT playerはもっと酷かったが。間違えていたので修正しました)であることに気付かなかったのと同じ流れ。もっとユーザの立場に立って考えたらどうなのだ。

iOS 4.2でiPhoneとiPadの垣根が...

 iPhoneやtouch用にアップデートされたiOS 4.1。iPadは11月に予定されている4.2までメジャー・アップデートはお預けだが、開発者向けに提供された4.2のβ版からどうやら4.2は3.2の用にiPad専用ではなくiPhoneやtouch(Apple TVも)にも提供されるのではないかと伺われる。

結論:iOS 4.1は、touchとiPhoneの間でFaceTimeが有効になるように開発されたつなぎのOSなのかも?

木曜日, 9月 16, 2010

音楽配信2強時代を歓迎するレコード会社

 iTunesの一人勝ち状態で完全に首根っこを捕まれにっちもさっちもいかない状態にある音楽業界。Appleに喧嘩を売っても一銭の得にもならないことは分かっているが、対抗馬が現れれば交渉が進めやすくなると考えてGoogleの参入を歓迎しているようである。しかし、Googleが考えているのはクラウド経由のストリーミングサービス。年間25ドルと噂されるサブスクリプションがメインとなったのでは何の意味もない。どうころんでも、それで喰っていけるような金額など稼げる仕組みではないのに何で歓迎するのかが私には理解できない。

 話は変わるがiTunesで”中山うり”が復活したと松田純一さんが書いていたが、iTunesで一躍有名になった中山うりさんはレーベル契約の問題(要はSONY専属になってしまったのだ)でiTunesから姿を消してしまったアーティストだったのだが、今回目出度く契約を解消しフリーランスとしてiTunesに復活した。レーベルとの契約がなければ音楽を売る方法がなかった時代はとうの昔に終っているのにそれに気付かないノータリンだから、Googleが乗り込んでくることを歓迎などとノー天気な事が...

結論:サブスクリプションは金にならず、iTunesから入る70%の売上の方がマシだと気付くのに、そう時間はかからないだろう。Googleを白馬の騎士だと考えるのは自由だが、彼らの合言葉はフリー(自由と無料)だと言うことを忘れているのだろうか。だとすれば相当お目出度いのだ。

手裏剣だけで大騒ぎ

 結局ただのデマだったことが明らかになったJobsの手裏剣騒ぎ。関空の係官に激怒してもう日本には行かないという話だったが、結局単なる法螺話で完。
 
 本当に旅行に来ていたのかさえ定かではない(私にあいさつはなかった)のだが、場所が京都となるともしかして京セラにでも行ってCDMA版のiPhoneのお話でもしたのではないかと...
 
 たかが手裏剣でWallstreet Journalまでを巻き込む騒動になるJobsが大統領選に出馬したら間違いなく当選なんだろうな。日本の首相だったら十期くらい務まりそうだ(日本の一期はテレビのワンクールと同じだが)。

結論:関空の係官に激怒はしなかったが、KDDIの対応に激怒。もう日本には行かないなどと言う話になってKDDIのトップが交代したのではなどと妄想する毎日である。

水曜日, 9月 15, 2010

iPhoneの葬式はまだ早い

 先週、Microsoftのバカ社員(CEOがバカなのか?)がiPhoneやBlackberryのお葬式を執り行ったとネットで取り上げられていた。霊柩車まで用意をする徹底ぶりだったらしいが、そんなことをする余裕があるとは素晴らしい限りだが、その一方で死にものぐるいでWindows Phone 7やタブレット売ろうというのだから、支離滅裂だ(言霊じゃないが今回の馬鹿騒ぎはただのおまじない)。
 
 大体、Windows 7の直接のライバルがiPhoneやBlackberryだという考えその物が間違っている。Windows Phone 7と直接バッティングするのは同じライセンスビジネスでなりたっているAndroidで、自社製品にしか搭載されていないiOSやBlackberryがライバルとなるのはメーカーであってOSを作っている会社ではない(自社製も作る気なのかも知れないが、そんなことをすれば「Nexus One」の二の舞いになるだけなのだ。

結論:どうせ、葬式を挙げるのならばiPhoneやBlackberryではなく自ら葬り去った「KIN」の方だと考えるのは私だけだろうか。ちゃんと供養しないと成仏できないと思うのだ。「KIN」の祟りでWindows Phone 7が死んでも知らないぞ。

月曜日, 9月 13, 2010

iPhoneアプリ開発ツールの制限緩和、Androidの台頭も影響か

 開発ツールに縛りをかけると一方的に宣言したApple。非難轟々だったために緩和したとの捉え方もあるかも知れないが、同時に緩和されたアプリ内広告を見れば解る(AdMobが流れる無料アプリは今でもたくさんある)ように実際には宣言ほど厳しいものでは無かったような気がする。許されていた言語はObjective-C、C、C++とJavaScriptだけだったが、極論すればFlashを使っていなければ構わなかったのではないだろうか(現行のアプリの中にはUnityなどでクロスコンパイルされているものも多いとお見受けする)。
 
 今回制限が緩和されたモバイル広告だって実際は宣言のように厳密なものではなかった(フリーのアプリの広告は殆どがAdMobだ)し、多分にアドバルーンの要素が強いものだったのだ。最初に現在の方針を出したのではより甘いものを要求されたろうが、完全に排除すると宣言した上での今回の発表であれば、それ以上の要求をしてくることなどあり得ない。Androidの台頭で焦ったのだと言う捉え方をする人もあるようだが、単なる交渉術を使っただけの話だったのだ。

結論:Jobsが喧嘩を吹っかけたことによってFlashがレガシーであるとレッテル張りに成功したのだから、それで十分だったのだ。Appleに批判的な開発者は完全にJobsの術中にハマったことに気付いていないのかも知れない。

金曜日, 9月 10, 2010

スマートフォンは売れないと思った

 社長を降りたKDDIの小野寺氏が「スマートフォンは売れない」という思い込みがあったと記者会見で発言していたようだが、それは思い込みではなく事実である。iPhoneが出るまでのスマートフォンは飛ぶように売れるような代物ではなかったのは間違いない。Windows mobileしかない(日本でBlackberryはWindows mobileよりももっとニッチだ)のだから、売れないのは常識だったのだ。問題は、iPhoneも同じだと考え全く手を付けなかったことの方なのだ。

結論:日本ではスマートフォンとはiPhoneの事を指す。CDMA2000のiPhoneを死ぬ気で手に入れるかどうかが鍵なのである。

Androidは本当にオープンソースだろうか

 AndroidはオープンでiPhoneはクローズ。確かに一社独占のOSがオープンだとは言えないだろうが、Androidがこれから進もうとしている方向がオープンかと問われれば疑わしいとしか言えないだろう。そもそも、AndroidのスタートというのはOSの素材提供だったように思える。少なくとも実際の製品が市場に出始めた1.5までのAndroidはお世辞にも完成されているOSと呼べるような代物ではなかった。だからこそ、オープンソースとして提供しその上にメーカー独自の機能を加えて完成品(ハードではなくOSとして)にして欲しいというスタンスだったのだ。1.6迄はその傾向が強くだからこそ、SONYなどはAndroidの盟主になると意気込んでUXの作り込みに精を出した。
 
 それを崩したのがChrome OSの発表である。同じ社内で別なOSが開発されていて、そちらがGoogleの考える本命のOSなのだと知らされたルービンはAndroidをオープソース・コミュニティに委ねられることのない洗練されたOSに仕上げなければならないと決意した。そこで、登場したのが2.0以降のAndroidとNexus One(Google本体が出したかったわけではない)。その後は、iPhone(洗練されているかどうかはiPhoneか基準だ)を越えるために、メーカーが付いてこられるかも省みずにOSのアップデートが繰り返されることになってしまったのだ。揚げ句の果てにはAndroidを使い物にするためにメーカーが独自に載せていたUIを禁止しようという方向に向かっている。
 
 前から書いているようにOSのオープンソース化に批判的な私から見れば、メーカーの独自UIが載らない方が理にかなっているとは思うが、本当にそうしたもののどこがオープンソースなのだと文句も言いたくなる。今のようなペースでバージョンアップを繰り返すAndroidがメーカー各社の意見を取りまとめて作られているオープンソースの賜物だとは到底思えないのだ。

結論:LinuxのようにRedhat、Ubuntu、Turboと様々なバリエーションがある(諸悪の根源かも知れないが)OSは間違いなくオープンソースと言えるが、Google以外から出しようがないOSのどこがオープンなのだろう。フリーライセンスなら間違いなくそうなのだが。GoogleはAndroidをオープンソースと言った事はなく私が勘違いしていただけだろうか。

Chromeはタブレットではなくネットブック?

 忙しくて(久し振りに慣れないプログラミングで...あれだけ持ち上げているXcodeだってここ数年まともに触っていなかった)、書きたいことは山ほどあるのに手抜きの文章ばかりで、最近ささくれ立ってるけど疲れているのだろうかとネット上に私の感想を書かれる始末。疲れちゃいないのだがじっくりとblogの文章を書く気力が...(そう言うのを疲れているというのだ)
 
 Androidの陰に隠れてあまり噂にも出てこなかったChrome(本来Googleが本命と考えているのはこっちなのだが)。同じLinuxベースながら組込み型のOSであるAndroidと違いどのような方向に進むのかと気にしていたら、流行のタブレットではなくネットブック用のOSとして使って欲しいと考えていることが明らかになってきた。ということは直接のライバルはWindows。OSXもそうなのだろうが、ライセンスビジネスではないOSXが直接Chromeとバッティングする事はない(ネットブックなんてAppleは作らないだろうし)だろうと思う。

結論:Androidはつなぎの筈だったのにルービンがChromeにライバル心を燃やし、本命になろうと闘志を剥き出しにしている。内輪もめにならないように棲み分けるのは悪くない話なのである。

KDDI社長に田中専務が昇格「スマートフォンへの対応遅れた」

 スマートフォンへの対応が遅かった事を自覚したKDDI。起死回生を狙うなら変なAndroid端末ではなくiPhone 4を落とす算段をするべきだろう。

結論:日本ではスマートフォンはiPhone 4だと言う認識を持てば間違いないのだ。

木曜日, 9月 09, 2010

Walkman健闘の陰で、iPhoneが一人勝ち

 Appleが最早主戦場と考えていない音楽プレイヤーではSONYが頑張っている(8月の販売台数シェアではAppleを越えた)ようだが、主戦場であるスマートフォンではiPhoneが圧倒的な強さを見せ、Xperiaを筆頭とするAndroid陣営はiOSの3分の1の勢力にも届かない状況のようである(iOS7割に対しAndroidは2割。勿論その中では圧倒的にXperiaが強いのだろうが...)。

結論:湯川さんではないが饅頭(音楽プレイヤー)以外が人気商品に替わって行った和菓子屋Appleに対して、饅頭はうちが一番と言っている饅頭屋SONY。揚げ句の果てにはAppleが新たに作った金つば(iPhone)はSONYの金つば専門店を圧倒。和菓子だけではなく洋菓子まで扱おうと言うAppleに対し、饅頭屋、金つば屋、ケーキ屋が別部門のSONYなのである。

日曜日, 9月 05, 2010

Apple TVとは

 「もう一つの趣味」とJobsに言わしめたApple TV。iOSデバイスであったためディスプレイの無いtouchになると予想されていたが、今回の発表ではHDのテレビドラマのレンタルマシーンとして紹介された。AirPlayを使ってiPadやiPhoneだけではなくMacの中にあるコンテンツをテレビにストリーミングさせるオプション装置という位置づけのためGoogle TVよりも後退したデバイスのようにも見えるため、Apple TVを手放しに評価する声はあまり聞こえて来なかった。
 
 それでは、Apple TVはレンタルビデオやケーブルTVのSTBの代わりになるだけなのだろうか。趣味だと言われている現在は確かにそのレベルに留まっている。専用のキーボードを使ってWebブラウジングが出来る訳でもなく、NETFLIXがコンテンツに加わっただけでスペックだけを見たらGoogle TVにさえ負けていると感じられることだろう。Google TVに勝っているところはABCとFOXの大手2社と正式に契約を結んでいること(Google TVは未だに大手とのコンテンツ提供契約を結べていない。SONY系列のCBSは提供するだろうが)くらいなのだから仕方がないが、今回のモデルからiOSに変更されたことからレンタル専用のSTBで終わらないことは間違いないだろう。

 キーワードはレンタルとストリーミング。ケーブルテレビを始めとする既存のサービスの多くはレベニューシェア。視聴しようがしまいが同一のコストが掛かる仕組みになっているため日本のJASRACと同じでコンテンツホルダーや視聴者にとって不公平な仕組みになっている(視聴者は見てもいない番組分のコストを負担している形になり、コンテンツホルダーは本来入るはずの利益を正当に受け取れない)。レンタルしかないApple TVではそんな問題は起こらないのである。ABCとFOXが大きな利益をあげることが出来れば間違いなく他のコンテンツホルダーもAppleの元に終結するだろう。その上、ストリーミングしかないため不正にデータをコピーされる危険も他のシステムと比べて格段に低いがそれだけではない。今回のスペシャルイベントはストリーミング放送されたが、これはAppleが建設しているデータセンターがどこまでの付加に堪えられるかのテストだった。生放送の同時ストリーミングがどこまで可能かをスペシャルイベントでテストしたのだ。レンタルも生放送も出来たらケーブルTVはいらなくなってしまうのである。
 
結論:レンタルしかないとApple TVをばかにする連中は、ストリーミングの意味を理解していない。現状のケーブルTVでは自分達の取り分が少ないと考えているテレビ局などのコンテンツホルダーはApple TVのような端末を待っていたのである。日本でもそれに気付いてくれれば良いのに。

iPad vs Androidタブレット

 いずれ「iPadのシェアは20%台まで落ち込む」とAcerのCEOが豪語したが、iSuppliは当面iPad
はタブレット市場の王者であり続けると予測を発表している、どちらが正しいかは時間が解決してくれる問題なのだろうが、台湾で行われた投資家のカンファレンスにおいて、ノートパソコンや液晶テレビなどの受託生産を行う大手メーカー「Compal Electronics」のCEO、Ray Chen氏が非Apple製のタブレット端末について、2011年の出荷台数は1500万台に満たないものとなり、利益を見込めないと判断したメーカーがすぐさま撤退するであろうという見通しを明らかにしたようである。すっかり陰りが見えたAtomベースのネットブックも含めた販売台数を加えても到底iPadには届かないと受託生産メーカー自らが判断しているのだ。

 2011年の非Apple製のタブレットの生産数が1,000〜1,200万台だとすれば、それはほぼiPadの四半期の生産数。現在の予想からすればAppleの2011年のシェアは70%近くを確実に確保しそうな状況なのだ。Android端末(現在はほぼスマートフォンだけだが)の1日の製造台数が20万台となり、touchを含めたiOSの23万台に迫る勢いであるが、Androidの普及台数は全メーカーの合計台数なのに対し、iOSはApple1社の台数。Appleとかわらないパイを複数のメーカーで分けあっているAndroidでは利益をあげるのも難しく撤退するメーカーが出かねない状況なのである。

結論:1社でAppleを超えるメーカーが何社も出てくるようにならなければ、例えAndroidとiOSのシェアが逆転したとしても利益などあげることは出来ないのである。今はノートパソコンの受託生産を行っている台湾のメーカーは、Androidのメーカーになるよりも生産が追いつかないiOS製品の生産受託を受けて第二のFoxconnになろうとしているのだ。

土曜日, 9月 04, 2010

新しいiPod雑感

噂通りの形で登場したiPod touch。解像度はiPhoneほど高くはないが720pのビデオ撮影が可能である。低い解像度で良しとした理由はtouchはデジカメではなくビデオカメラとして使わせたいからだろう。FaceTimeにも高解像度は必要ない。必要なのはWi-Fiに繋がる事と動画を無理なく処理出来る処理系。touchはどちらも兼ね備えている。

touchにカメラを搭載したと同時に今迄カメラを備えていたnanoからカメラが消えた。shuffleにタッチディスプレーが付いただけの音楽プレイヤーにnanoは明らかに先祖返りしたと言える。他のメーカーであれば絶対にやってはいけない戦略変更だ(実際にそう思い込んでいるようだが、実はその考えは大間違い)。今回のiPodの発表によってAppleはiOSでは無いiPodは原点回帰の道を選んだ。タッチパネルでコントロール出来るようになったnanoは一見先進のデバイスのようにも見えるがウォークマン相手なら音楽プレイヤーに徹するだけで良いと判断したのは間違いない(shuffleなどは二代前に戻ってしまった)。SONYはAppleに勝ったと喜んでいるが...

iOSを載せたデバイスが1億台を超えAppleはiPodはモバイルゲーム機の王者だと宣言し、対戦型ゲームの為のインフラも整備した。第4世代touchはiPhone 4同様にiMovieを使ってビデオの編集も出来る。HDビデオカメラがどんどんコンパクトになってゆく中で足りない編集機能を持ったデバイスが新しいtouchなのである。

結論:Appleがどこに進んで行こうとしているかは明らかなのに、その先を行く事の出来ないメーカー(SONYが筆頭?)。可哀想だが、日本のメーカーはAppleの敵では無いのである。増してやライバルだなどと...

水曜日, 9月 01, 2010

Androidは救世主?

 「電話を再発明する」としてデビューしたiPhone。それに対抗する形でフリーでオープンソースを謳い文句に華々しく登場したAndroid。Linuxを良しとする人々からは広く支持を得ているようだが、ここに一つの疑問が湧いてくる。ライセンスフリーのスマートフォンOSが登場したことによって誰が一番得をしたのかだ。単細胞な人々はAndroidを支持するユーザと携帯のメーカーだと考えるかも知れないが、間違いなく一番得をしたのはAppleなのである。
 
 Androidがなければ今でもMicrosoftの腐ったOSのライセンスに頼るしかなかったメーカーにしてみればライセンスフィーが必要なくなる分製造コストは下がるのだが、それを享受できるのは独占的にOSが供給される場合だけ。Androidのようにオープンソースになってしまったのでは独自性を出すためにUXの開発に力を入れなければならないが、それは無料ではない上にOSのバージョンアップによって折角のUXが無駄になってしまう恐れさえある綱渡りを強いられる(現に現状はそうなっている)。Appleのようにハードとソフトを自社で開発していればそんな齟齬が発生することはないのだが、OSをGoogleに任せてしまったAndroid陣営は生殺与奪権をGoogleに握られている為にいつ空中分解してしまうかさえ定かではないのだ。
 
 Googleにとってはネット端末が増えることが重要であってメーカーが利益を出せるかどうかは問題ではない。メーカーから見て唯一iOSに匹敵しそうなOSに思えたからAndroidに相乗りしたのだが、結局はPCの世界と同じ道を自ら選んでしまったに過ぎない。そこにあるのは価格競争である。未だにシェアを取ることが利益を生むなどと言う幻想に惑わされているからAndroidに手を出したのかも知れないが、それがそもそも不幸の始まりだったのである。さて、そのことに気付くのにどれ位の時間を要するかは分からないが、それまでに死屍累々になることは間違いないだろう。

結論:私はAndroidは救世主ではなく毒饅頭だと思うのだが、如何だろう。その理由は次回に詳しく書いてみたい。