金曜日, 1月 21, 2005

Think secretの裁判

 Mac miniやiPod shuffleに関する情報を事前に流したと言うことでThink secretが提訴されたが、Appleのこの対応は頂けない。確かに新製品の情報が事前に流れてしまった場合、競合他社に真似をされる恐れがある。しかし、Appleのシステムに関しては他社には追随出来ないOSを含めたソフトウェア常に含まれている。これは、天下のMicrosoftでさえ本質を真似することの出来ないレベルに達している。

 Microsoftの発想は、アドオンを標準として組み込むことから始まる(他社の新しい発想の機能を自社製品に取り込もうとする)。それも無理やりくっつけようとする。そのために、システムとのコンフリクトを起こし、大半の作業はそれの回避に費やされる。悪い接ぎ木の発想なのだ(幹が枯れるほど大量の接ぎ木を無計画にしてしまう)。それと比べAppleは、余分なツボミを間引いて見事な一輪の花を咲かせる整枝の考え方なのである。やらなければならないことに集中し、それをどこまでも使い易くする。そう考えると、Appleにとって問題となるのはハードよりも、ソフトの情報漏えいなのではないだろうか。少なくともAppleと同じ発想で商品開発を行っている企業など世の中にないのだから神経質になるのはおかしいと言える。

 個人的には、本当の理由はJobsのEXPOの基調講演で皆が驚かなくなってしまうのが嫌だと言うことだと思っている。それ以外に何も困ることは起きないんだから。だって、他のメーカーがAppleを驚かせるような商品なんて作れないし、真似したって売れないんだから。

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