木曜日, 1月 06, 2005

音楽のネット配信事業

 日本ではまだ始まっていない音楽のネット配信事業(もうやっているという方が少数いらっしゃるようですが、あれは学園祭のコンサートと同じで本当の事業とは呼べません)。

 CDが売れない理由は、P2Pによる不正なコピーが原因だとか言ってる暇があったら売れるCDをまず作れ。ネット配信で安く売ったら儲からないからと、1曲あたり200円から300円もとったのでは曲が飛ぶように売れるはずが無いのである。レンタルショップで借りてきたCDをリッピングするのにどれだけの時間とコストがかかると思っているのだろう。コストは良くって400円、時間はiTunesを使えば5分である。一番かかる時間はCDショップへの行き帰りの時間であろう。
 最初は目の敵にしていたレンタルCD屋による大量購入を当てにせざるおえない現状をなんと考えているのだろう。CDの右肩上がりの売上を支えていたのはアナログからの買い替え需要に過ぎなかったことはご存知なはずなのに...

 じゃあ、どうすればいいのよとおっしゃられる方々にサジェスチョンをひとつ。新譜なんて刺し身のツマ扱いにしなさい。メインは既に廃盤になってしまって2度とプレスされることの無いであろう過去の作品集。CDで売ろうとした場合採算の合う枚数と言うのはおのずと決まってしまうために出せない作品でも、ネットで売る場合には新譜と同じコストで済む。どうせ圧縮するから大したスペースは要らない。
 そして100円で売ったんじゃ儲からないなどと言っている配信業者にはデータを売らない。そうすれば、間違いなくあなた方は儲かる。そんなのは夢物語だと思っている人は去年のアメリカの音楽業界の動きをちゃんと見なさい。4年ぶりに売上が増えた理由の一つにiTMS(Appleの音楽配信事業)の大成功があることは間違いない。1年間で1億400万曲を販売した(少なく見積もっても売上の7割はAppleだろう)。Appleに負けじと、何処も100円位に値下げした。それで、潰れるようならそこが悪いだけである。

 というわけで、結論。iTMS Japanをすぐにスタートしてもらう。他の事業者は、AACを標準にする(iPodで聞けないと売れないよ)。価格は1曲100円にする。これで、ダメならレンタルCDショップにでも転業しなさい。

0 件のコメント: