土曜日, 1月 22, 2005

SCE久夛良木社長、ソニーの過ちを認める

 SCE久夛良木社長、ソニーの過ちを認めた。ソニーの中にあって唯一、世の中で認められる新しいものを作り出している部門の長の忸怩たる思いは理解できる。以前も発言したことだが、ソニーでiPodと唯一渡り合える可能性があるMP3プレイヤーはPSPだろう。ゲーム機としてみた場合には、少し疑問符がつくが本格的なゲームもできる携帯プレイヤーとして考えれば上出来の商品である。

 もしも、彼が全ソニーを率いる立場にあったならばMDがつぶれる可能性がある商品であってもHDDプレイヤーを発売していたかもしれない。もっとまともに使え旧機種を持っているユーザを見捨てるようなフォーマットの変更を行うような商品開発はしなかったはずだ。ソニーという会社は創業当時からAppleと同様に自分勝手な会社であった。独自であれば、何でも許されると勘違いしている会社であったが、ヒット商品を出すことが出来れば、それがデファクトになるので問題にならなかった。CD、DVDと光ディスクのフォーマットはソニーが作ったといってもいいが、その後に何かを作り出したろうか。BDは記憶容量が大きいが、DVDの延長であり今までに無かった商品ではない。

 ソニーの商品ならば高くても売れるという公式が既に崩れてしまった今、使いやすさという一番な重要な点をおろそかにしているソニーは決して松下に勝つことは出来ない。そして、Appleにも。ソニーの商品は保証期間を過ぎると途端に壊れるという負の都市伝説もある。久夛良木氏に与えられた課題は本当に大きなものである。

 久夛良木氏には、Jobsのような未来を見通す目があることを祈っている。

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