火曜日, 11月 02, 2010

常識ではあり得ないMacBook Airの進化

 CPUの速度も、ストレージの容量もカタログスペック上は旧モデルに及ばないMacBook Air。流石にAtomは使わなかったが、カタログスペック以外にモノの良し悪しを判断する材料を持たないPCユーザ(そんなに酷いのはPCユーザにも少ないので、あくまで比喩だが)の基準からすればMacBook AirはJobsの好きな糞以外(数多のネットブックと同じ)の何物でもないはずだ。
 
 ところが実際のMacBook Airは、一瞬でのスタンバイからの起動(電源オンからのBootは僅か15秒)し、CPUに負荷の少ない処理ならば遜色の無い速度で動作する。ストレージのHDDを捨てSSDに変更し、GPUを旧モデルよりもグレードアップしたのが大きく影響しているのは明らかだが、それもOSXがCPUの処理をGPUに振り分けるOpenCLが効いているのか、単純にストレージのアクセスが倍の速度になったからなのかは不明だが、少なくとも速度を上げるのはCPUのコアの数やクロックスピードだけではないことを証明してくれた事は大きい。
 
 駆動部がない分消費電力も抑えられマザーボードも信じられないくらいに小さい(iPadと良い勝負?)。カタログスペック上CULVにあたるMacBook Airだが、ちょっと前なら高嶺の花だったSSDで低価格を実現し、速度も向上させたのだから常識(固定観念)を覆したのは間違いないだろう。

結論:MacBook AirはノートPCの定義を書き換えたのである。

2 件のコメント:

kiza さんのコメント...

毎度です。
主宰、これ老眼にも最適でっせ。 この解像度だと、ポインタを追っかけるのがかなり辛いのですが、マルチタッチ・トラックパッドで二本指スクロール出来るし、くぱ~と拡大も一発。 (PBG4にはマルチタッチは当然無かった。) iPhone4でのテザリングもイケテます。 発売即購入したのは、ほんと久しぶりですが、完全にMBA 13インチにはまりました。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

コメントを頂きありがとうございます。

ご指摘の通りですね。Macbook Airの肝であるマルチタッチに触れていませんでした。ディスプレイをマルチタッチにする間抜けなメーカーは日本にもたくさんありますが、トラックパッドでUEをここまで改善したメーカーはAppleだけです。

ハードもソフトもMacとiPadをハイブリッドしたものが今回のMacbook Air。いずれOSXの中でiOSのアプリが動く時代が来るかもしれませんが、今のレベルでも十分にそれぞれのインターフェイスの利点を活かしてもの作りが出来るのは流石だと思います。

全く、話は変わりますが最近何人かの同僚のPCを触る機会があり、余りのメンテナンスの悪さに思わずレジストリや不要なデーモンをキレイさっぱりにしてしまいました。

それまで起動から実際に操作可能になるまで10分もかかるどうしようもないノートPC(Core2Duo、1.8GHz)だったものがメンテを終わると1分以内に改善。

それで気付いたのですがWindowsが大嫌いな私の方が、Windowsをまともに使えるようにしているという事実。Macと言う比較対象を知らないから自分の使い方が当たり前だと皆思っているようです。ちゃんと動くようにしたら仕事が早く終わるのに。