金曜日, 1月 12, 2007

iPhoneは日本では受け入れられない

 今すぐにでも国を捨ててアメリカに移住したいとさえ考える筆者としては非常に残念な事なのだが、日本でiPhoneがあのまま形でリリースされる事は無いような気がする。その大きな理由は、Ciscoの訴訟でもかいま見ることができる。どういう話かと言えばCiscoとの交渉の同意条件であるCiscoのシステムとの連携(要するにCiscoのシステムに合わせろということ)には賛成できないからAppleが交渉を打ち切った事に由来するのだ。

 つまりAppleは今回アメリカにおいてCingularを選んだ理由は全米一だからと言うのは関係ない。iPhoneのサービスはCingularの用意するサービスを一切利用しなくても実現できることを条件としてCingularが飲んだ事によるのだ。翻って日本のキャリアは自社の提供するサービスで課金することを利益の源泉にしているためiPhoneのように基本はWiFiを利用したネットサービスを行われては困るわけだ。iTunesを使って音楽をダウンロードされたのでは日本のキャリアのビジネスモデルは通用しない(日本ではハードを売って儲けるビジネスモデルは未だにない)。だから日本のキャリアはどこも(Docomoだけではない)、ハードは欲しいがAppleのサービスは非常に困るのだ。だから音楽配信や映画の配信と同じで日本ではすぐには実現しそうもないのである。

 Appleのスマートフォンが日本に登場するには既存のサービスを捨てる決断が必要だ。今の日本のキャリアにそれを期待するのは少し無理がある。やはりあの電話を使いたかったらアメリカに移住しかないのだろうか。

結論:たったひとつの方法はWiFiサービスを行っているキャリアと手を結んで携帯の電波無しにサービスを始めてしまう事しかないだろう。そんなことをしそうな会社はYahoo!だけだ。いずれ携帯電話は時代遅れになる(恐らく2011年のデジタル元年あたり)。その時に手を挙げても遅い事をキャリアが分かっていれば良いのだがと思うのは私だけだろうか。

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