月曜日, 9月 18, 2006

Appleが目指すもの

 Microsoftが目指すものが何が何でもPC(XboxもPCだ)に機能を詰め込もうという発想ならば、日本の家電メーカー(SONYもそうだ)はどうにかしてテレビにPCの機能を突っ込もうと言う発想である。それに対してAppleは、それぞれの機器の役割を切り分けて機能を分散する方向に向かっている。現在その方向に向かっているのは、Apple位なものだろうか(ニュアンスが少し違うがD-snapも少し近い)。

 家庭内に複数のPCがなければいけないMicrosoftの方向(一台しかないPCに何から何までやらせることになる)というのと、リビングにあるマシーンにPCのかわりをさせようと言う(テレビとして使えないじゃないか)のは、現実を無視した自社の都合でしかない。それ以上に日本のメーカーは地デジだワンセグだと盛り上げようとしているが、消費者を置き去りにしていることを何とも思っていないところに大きな問題がある。

 AppleのiTV(仮称)は、それとは全く違う範疇に入る。操作はPCと違い家電並み(家電以上か?)に簡単で、なおかつMacと完全に連携してコンテンツを振り分ける機器である。オーディオポートはオーディオと、映像ポートはディスプレイ機器とつなぎビデオやDVDプレイヤーや恐らくゲーム機器に取って代わろうとしているかもしれない。今回販売されたゲームがiPod専用だと考える理由はどこにもない訳だ。

 その延長線で考えてゆくとAppleの携帯電話の姿も、それだけで収斂してしまう装置ではなくMacとの連携を前提にしたものになるはずである。日本のように携帯での着ウタが当たり前の国は他にはない(日本が特殊なのだ)、ダウンロード料金と楽曲代が別にかかる今のシステムは本来成り立たないものなのだ(皆バカだから通信コストのことを忘れている)。

結論:iTunes Storeと携帯ダウンロードの本当のコストの差(価格にパケット代を含め、なおかつ曲に対する所有権の有無)に気付いた時、それでも携帯ダウンロードに固執する人はそう言う人なのである。

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