木曜日, 3月 09, 2006

利益率50%の会社

 世の中には暴利を貪っている会社がある。粗利ではなく純利益が50%なのだ。これは天下のMicrosoftでも出来ない芸当である。もちろん何兆円もの利益を上げているわけではないが、それでも取り扱っている商品が一品目である企業としては対したものなのだ。それでも同じ経営者が経営しているもう一つの会社と比較すれば僅かな金額ではあるが過去最高益であった事は喜ばしい限りである。

 さてどこの会社かと言えばJobsの経営するもう一つの会社Pixarのことである。来期からはDisneyの傘下に入り、一部門になってしまうが今迄折半していた利益が一つになるのであるから今年度よりも大きな利益を産み出す事になるであろう。いまのところJobsが経営に参画すると言う話は出ていない(Appleだけで手が回らないだろう)が、何時かはメディア王になる日が来るのかもしれない。

 Jobsの作り出す(実際は違うだろうが)プロダクトは、他のメーカーとは違い魂が込められている(あくまでも比喩だからね)。独自のテイストを持つ事によってただの機械ではない道具としての愛着を持つ事が出来るのだ。Pixarに於てはその役目をラセターやエドが負っている。だからDisneyの幹部は努々Jobsのお陰などと思い込まない事だ。

結論:95年はMicrosoftにとって最高の年であったのと同じように、Jobsにとって95年は大事な年の始まりであった。Pixarの歯車が上手く廻り始めたと同時にJobsの人生そのものが好転していったのである。その切っ掛けになったPixarも来期からはDisneyの一部なってしまう。少しだけ寂しい気がするのは私だけだろうか。

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