木曜日, 3月 02, 2006

Origamiなんていらない

 どこまで本気かは知らないが、Microsoftは取りあえずベーパー(Vapor)にOrigamiという名前を付けて気を引こうと盛んにうごめいている。iPodを越える商品をと考えているにしてはやっている事は小さなタブレットPCの域を出るものではない。ようするにそれがどうしたと言う商品だ。タッチスクリーンを使う意味がキーボードやマウスの代用と言う旧態依然の発想でしかなく、折角の可能性を自ら潰す方向に向かっている。キーボードやマウスでは出来ない事がタッチスクリーンならば可能になる(マウスでは一度に二つの動作は不可能)。

 Appleがパテント申請している例のジェスチャーなどは、まさにその辺りを考えたもので複数のポイントを同時にタッチする事によって一つのポイントとは違う動作をさせる事が出来るものである(これは、Appleのノートブックのタッチパッドで既に使われている)。つまり新しいデバイスが生み出されたらそれを使って新しい事が出来るようにするのが本来の姿だ。マウスがGUIを可能にした(キーボードではGUIは不可能)ように、タッチパネルはマウスやペンの替わりだけではない。それを理解している人がデバイスを作らない限りタッチパネルはニッチな商品(タブレットPCなみに普及する)だけで終わってしまう。

結論:OrigamiがAppleのパテント申請したジェスチャーのような機能を持っているものには思えない。あんなもので音楽やビデオを楽しむのだったら、ボタン無しiPod(第6世代)の方がよっぽど快適である。あんな小さな画面でもしもEXCElをしなければならなくなったら、きっと気が違ってしまうだろう。それが解らないからあんあものを発表するのだ。

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