土曜日, 7月 07, 2012

「Nexus 7」はAndroidタブレット潰し?

折角、OSを作ってあげてもiPadに対抗出来ないAndroidタブレット陣営に痺れを切らしたのだろうか。GoogleはAndroidタブレットを作っているメーカーに何の断りもなく「Nexus 7」を発表してきた(もしかして事前に伝えていた?)。 「Nexus 7」はどう控えめに考えてもiPad潰しではなくAndroidタブレット潰し。そんなことはないと言い張る人もいるかもしれないが200ドルであんなものを出されたのではハードウェアで儲けなくてはいけないメーカーやっていけないのは間違いないのだから、どう考えてもAndroidタブレットメーカーにプラスになることはない。これは「Surface」にも多少言えるがあちらはどう贔屓目に見ても高価格、直ぐにUltrabookを潰すほど販売数にはならないだろう。 「Nexus 7」が本当に使えるレベルで登場した場合、それでなくてもSAMSUNG以外はまともに売れていないAndroidタブレットが死滅するのは間違いないないが、Appleに大きな影響はないだろうと思えるが、一番の問題は大して変わらない価格でAppleが7インチクラスを出さないと言う保証がないことだ。既にWSJでもその話題が出ているということは冬のホリデーシーズン迄に発表される可能性は高い(WSJは日経とは違う)。10インチは諦めて一番売れ筋の7インチを出したのに同じ土俵にもしもAppleが上がってきたら…10月に答えが出そうです。

  結論:「Nexus 7」はAndroidタブレット潰しだが「iPad mini」に潰される。何の意味があるのだろう。

日本のメーカーは何故負け組になってしまったのか

技術力が枯渇してしまったわけではないが、製品開発と技術開発は違う事を理解している人がいない事が日本のメーカー最大の敗因。ユーザが何を求めているかよりも手持ちの駒をどう利用するか(活かすレベルには達していない)が主題となっているのだから黙っていても飛ぶように売れるような製品にならないのは当然の結果なのだ。 要素技術は明確なビジョン実現のために使われなければ意味がないのだが、それを判断できるトップがいないのだからビジョンを持った製品が作られるはずのない。技術者は優れているのにトップがダメだからAppleのようなヒット作を作れないというのも嘘である。本当に優れた技術者であれば未完成である技術を使った製品など作るはずはない。消化不良、時期尚早な技術を無理矢理押し込んでくると言う事は技術者自身がその技術に大した思い入れがない証なのだ。 今の日本のメーカーはプロデューサーもディレクターもなしに合議制でアルバムを作っているレーベルのようなものだ(実際にそんなところはないだろうが)。どんな曲が作りたいかは決まっていないのに取り敢えずAKBが受けるなら、同じような曲を取り敢えずミュージシャンを集めて作ればもっと売れるはずと考えていると言えば近いかもしれない。ギターとベースとドラムだけで売れる作品は作れそうもないのでキーボードも加え、それだけでは特徴が出ないので三味線を加える。それで曲全体のイメージは西野カナで…そんなものが売れるわけがないのは誰でも分かるのだが当事者には分からない。それが日本のメーカの現状なのである。 結論:日本のメーカーが負け組になってしまったのは単純に優秀なプロデューサーとディレクターがいなくなってしまったから。トップに責任があるとすれば要素技術を理解できないからではなく誰が優秀なプロデューサーかを見極める能力がない事なのだ。その上ビジョンもないのだから負け組になったのは当然なのである。

Appleはなぜエコシステムを作れたのか

音楽で成功し、アプリや電子書籍でも成功を得ようとしているAppleがほかとは違う一番の理由は単に高機能のハードを売るのではなく最高の体験を得て貰うための一手段としてハードウェアを提供していることにある。それを理解していないGoogleは自社製のタブレットを安価で提供するとしているが、そんなものがAppleを脅かすとは到底思えない。 Googleが強みを持っているものはWeb技術をベースにしているサービス。そこには基本的に直接的なお金の動きがない。無料だからお客さんが付いているだけの可能性は相当高いのだ。翻ってAppleは対価を払っても付いて来ている顧客がベースになっている。更に、iTunesやiBooksを見れば分かるように業界の在り方を変えるようなサービスを登場させる時には常にその業界を巻き込む形でスタートしている。表面的にAppleだけが利益を得ているように見えるが、実際は不正ダウンロードとCDの販売不振で先が見えなくなっていた音楽業界が再び売上を伸ばし始めたようにAppleは業界全体の利益をも考えたビジネスモデルを構築している。著作権者に無断でスキャニングするようなことはしていない。 それが、結果的にユーザに負担を強いることのないエコシステムに繋がっている。オープンソースを標榜するGoogleに一番掛けているのはそこなのだ。 結論:Appleがエコシステムを作れたのは業界そのものを巻き込んで業界の在り方を変え続けているから。それに乗れないものは失うものの方が多いと気付くべきなのだ。