金曜日, 10月 30, 2020

iPhone 12 Proを買ってはいけない 〜10の理由〜

 例年とは違い新型コロナの影響でお祭り騒ぎになることもなく(それでも初日入荷分は瞬殺だったようですが)無事に販売がスタートしたiPhone 12シリーズ。iPhone Xの時はたったワンモデルだったものが2018年には、XR、XS、XS Maxと3モデルになり、そして遂に今年は4モデル。その上、春に発売になったSE 2ndだけではなくXRと11も継続販売となり現役モデルが7つという事態になってしまいました。

正直良く知らない人はどれを買ったら良いのかさっぱり分からない状態なのだと思います。7つある現行機種の中ではiPhone 12シリーズに関しては、現行機種で一番小さいmini、一番大きいPro Max、スタンダードな12、望遠の付いたProと結構分かりやすいモデル構成だと思います。と言うことで今回はiPhone 12 Proを買ってはいけない理由を書き連ねようと思います。


買ってはいけない理由
その1:ミリ波対応ではない
これはiPhone 12 Proに限った話ではないのですが5G対応を大きく謳っているiPhone 12シリーズがミリ波に対応しているのはアメリカだけでそれ以外の国ではなんちゃって5Gと言われるSub6にしか対応していません。夢の高速通信が低遅延がと提灯記事に踊らされ全国がカバーエリアだと勘違いしている半可通にはそんなインフラはまだ皆無に等しいですよ、インフラが整う頃にはiPhone 14が出ていますよと教えたくなる衝動に駆られます。とは言え楽天モバイルと五十歩百歩状態でほぼSub6エリアだってごくわずかしかなくLTEしか飛んでいないのに5G契約しか認めないキャリアもどうかとは思います。


その2:写真も動画もほぼ撮らないし見ない
やれLiDARだ望遠だとカメラの進化を強調しているiPhone 12 Pro。確かにDolby Visionの動画やHDR3、年末にはApple ProROWと言う新しいフォーマットで写真が撮れる事は写真や動画を撮らない人にはどうでも良い話。全くいらない機能のために余分なお金を出すくらいもったいない事はありません。そうは言っても処理速度の速い高性能なスマートフォンをと考えているのならiPhone 12やiPhone 12 miniをお勧めします。


その3:SIMロックフリーが欲しい
今回は事前の在庫数が多かったのかキャリアの在庫状態は潤沢のようでどのモデルのどのカラーも未だに品切れになっていませんが、SIMロックフリーモデルとなると全く状況が変わります。Appleのオンラインストアでの入手は来月後半、家電量販店もいつ入荷するかが分からない状態です。また今回アメリカだけミリ波対応となったため日本の技適を通っていないので日本では使えない端末になっています。間違っても日本の技適を通っていないiPhoneを買ってはいけません。


その4:出遅れた
予約開始日にいの一番でオンライン予約をした人は既に手に入れて悦にいっているとことと思いますが、なんの因果か単純にボーッとしていたのかは知りませんが予約当日の最初の数分間を逃した人は今すぐに手にいれたいと考えてもキャリア以外で手に入れる事はほぼ不可能になりました。今予約しても入手が来月後半になってしまうのなら店頭に並んだ12 miniや12 Pro Maxを実際に触ってみてから購入機種を決めるのが正しいと思います。 


その5:バッテリーの持ちが悪い
iPhoneに限った事ではないですがApple信者以外の人が真っ先に口にするのはApple製品はバッテリーの持ちが悪いと言う話。正直な話毎日必ず充電していますが充電する時に省エネモードにまで残量が減っていることなど滅多にありません。Apple Watchも稼働時間は公称18時間ですが18時間で切れた事はないです。どう考えてもバッテリーがヘタってしまった使い古しのiPhone以外で1日に何度も充電しないといけないなど利用の仕方に問題があるのではないでしょうか。実際、家内はiPhone XRと楽天のOPPOのスマホを併用していますがバッテリーの減りがひどいのはiPhoneではなくOPPOの方です。寝る時に充電する習慣を付ける気がないのなら買ってはいけません。


その6:小さいのが欲しい
Galaxy Noteなどと比べたら小さいですが小さいiPhoneが欲しいならiPhone 12 miniが出るのを待ちましょう。


その7:デカいのが欲しい
Galaxy NoteなどAndroid端末には大きいだけじゃなく折りたためる壊れやすいスマホもあります。例え2年ごとに新しい機種に乗り換えているにしても最新のOSに間違いなくアップデート出来るか、いつ出来るかが分からないようなものを買ってはいけません。iPhone 12 Pro Maxが出るのを待ちましょう。


その8:充電アダプターもイヤホンも付属しないから
エコを考えて付属品を減らしたとのAppleの主張は綺麗事に過ぎないと思いますが、そんな理由でApple製品を買わないと言う方は潔くGalaxyにでも乗換えましょう。何しろGalaxyはイヤホンどころか最新のノイズキャンセリングワイヤレスイヤホンのGalaxy Buds Liveが付いてくるのです。最新製品であるイヤホンを付けなければならない台所事情に私は少しも同情する気はないですが付属品目当てが人助けになるかも知れません。


その9:指紋認証じゃない
いつかは画面埋め込みや新しいiPad Airのように電源ボタンに指紋認証が付くかもしれませんがAppleは精度が低くても取り敢えず他社に先んじて載せるような事はしません。マスクが当たり前のこの時代気持ちは分かりますが今まで指紋認証対応のiPhoneを使っていたならiPhone 12 ProではなくiPhone SE 2ndをお勧めします。iPhone 7や8ユーザーだったなら今までと変わらぬ使い心地に満足する事でしょう。新しくなった気がしない?それなら文句を言わずにiPhone 12にして下さい(笑


その10:懐事情が
5Gエリアなんてないに等しいのに高額の5G契約をさせられるiPhone 12シリーズは4年分割で2年経ったら下取りで残債免除と言われても月々高額の請求書が届きます。そんな方にはiPhone 12 ProではなくLTE契約できるiPhone SE 2ndをお勧めします。


結論:iPhone 12 ProはカメラとNeural Engineが強化され暗い場所や逆光などの撮影条件が悪い場所でも映える写真を撮れるスマホに進化しました。基本的な部分はProでないiPhone 12でも同等ですがLiDARが搭載された事で暗所でのメインカメラでのポートレート写真などではその違いを感じられるでしょう。とは言えその差が21,000円もあるかとと言われれば価値観によってなんとも言い難い部分です。実際にProの方は最小ストレージが128GB1284GB同じ容量で比べるとその差は16,000円と妙に納得のいく差のように思えます。今回のiPhone 12シリーズには残念なモデルはありません。何をメインに使うのかで機種を選定すれば良いと思います。


火曜日, 5月 12, 2020

iPhone SE(2020)を買うべき 〜10の理由〜

見た目はiPhone 8なのに今のところ最新のA13 Bionicを頭脳に持つiPhone SEが販売開始された。何か出る度に買ってはいけない理由をこれでもかと書いているのですが私の力及ばずで他社さんの製品のように無かったことになった製品は今のところありません。iPad 7thが安くなったのでSEも安くなるだろうと噂されてはいましたが実際に蓋が開くと最新のチップを載せていながらの低価格。3G停波によって生まれる電波難民を狙って出してきたのではないでしょうが、そんな人やこれからスマホを持つ初めて世代にうってつけの端末であることは確かです。何よりも価格が原因でAndroidを…
と言うわけで通常なら買ってはいけないを書かなくてはいけないところですが今回は敢えてiPhone SE(2020)を買うべき理由を述べさせて頂きます。

買うべき10の理由

その1:SoCは最新のチップ
何年も前から次期SEが出るとミンチー・クオさんが予測(2年以上前から出る出るじゃ予測でも何でもない)していた新しいiPhone SEはiPhone 8の筐体ベースの4.7インチモデル。既に修理会社のiFixitのバラシも終わりディスプレイやSIMスロットなどの部品がiPhone 8と同じであることが分かっています。同じSoCを使っているがSEの方のクロック数を落としているなどと言うデマもありましたが。これもベンチマークテストで否定されています。メインの頭脳はiPhone 11は当然としてiPhone 11 Proと同じ処理能力を持っているのですから期待を裏切ることはありません。

その2:Touch ID
iPhone 8もApple Storeのカタログ上から消えApple取扱のiPhoneとして唯一のTouch ID製品。繋がるSoCがiPhone 8と違うため壊れたからと言ってiPhone 8の指紋認証センサーの流用はできませんがCOVID-19のパンデミックでマスクが必須となった現在。Touch ID搭載のiPhone SE(2020)はある意味救世主のような存在かもしれません。Touch IDの精度は既に折り紙付きの指紋認証センサーですのでご安心ください。

その3:価格が安い
iPhone 11シリーズと同じA13 Bionicを使っていると言いながらそのメインメモリ容量は4GBではなくiPhone XRと同じ3GB。一番メモリを食うディスプレイの画素数が少ないのだから何の問題もないと言われても納得できない人もいるかも知れませんがAndroid端末と違いメモリ容量が原因で使い物にならなくなる様な事がないのがiOS端末。ベンチマークテストならばメモリーの多いiPhone 11 Proの方が速いかもしれませんが普通に使っていてSEにしなければ良かったなんて言うことはまずありません。

その4:5年間は現役で使える
中価格帯のAndroid端末で最上位機種と同じSoCを載せているスマホはほとんどない上にOSのアップデートの保証も短いか、無いに等しいのがAndroidの世界。それに対して最新の頭脳を載せたiPhoneのOSのアップデートも含めたサポート期間は長くバッテリーの寿命が来てしまったは別として今後5年近く現役続行が可能です。その間にAppleが潰れる様なこと身売りされる様なこともありませんので安心してご購入ください。

その5:小さい
初代のSEに比べればだいぶ大きくなってしまった2020年モデルですがAppleの現行機種では一番小型で軽い端末。その上リンゴマークの位置以外に外見上の大きな変化はないので今までiPhone 7や8で使っていたケースが無駄になりません。7や8用の保護フィルムはは流用できませんが剥がして貼り直す人はいないので問題なし。購入の時に8用を間違って買わないようにだけご注意ください。

その6:Apple TV+が1年間無料
10万を超えるようなiPhone 11 Proなら当然だろうと思えるApple TV+の1年間無料は低価格のiPad 7th同様にiPhone SE(2020)でも利用可能。他のビデオストリーミングサービスと比べて見られるコンテンツが少ないと言われれるかも知れませんがApple TV+のコンテンツは英語だけではなくドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語に日本語。国による微妙な違いがある場合には複数のローカルバージョンに吹替られており、吹替がないものには数十ヶ国語の字幕を用意。それぞれの国の言葉を勉強するためのツールとしても利用可能です。

その7:写真が綺麗
使われているカメラモジュールはiPhone 8とさして変わらないのにA13 Bionicの画像処理能力が高いために撮れる写真やビデオの画像は向上しています。ナイトモードや超広角などカメラモジュールのハードウェアに依存するものはシングルカメラのiPhone SEではどうしようもありませんがiPhone 7や8のカメラで十分満足していた方なら更に綺麗な写真が撮れるiPhone SEなら大満足のはずです。

その8:予備機が欲しい
通信機器にお金を注ぎ込むことを厭わない人なら同じ端末を複数持てば良いと思いますが、そうでないiPhoneユーザーなら安価なAndroid端末ではなく同じエコシステムの中で連携が簡単に取れる上に型落ちではないiPhone SEはお勧めです。

その9:会社貸与端末に最適
法人契約の場合キャリアとの交渉で端末の上代に関係なくランニングコストは一緒などと言うこともあるかも知れませんが、そこまでゴリ押しの通る取引ではない場合。会社にとってありがたいのは当然端末価格。iPhone X以前は好きな端末を希望できたのにiPhone X以降は会社貸与はiPhone 8などの年落ちの端末に限定されるようになってしまったと言う話も聞くご時世。最新にして最低の端末価格は企業にとっても社員にとってもありがたい存在です。

その10:ガラケーユーザー
コロナ騒ぎで先延ばしにはなるようですが間違いなく停波してしまう3G携帯ユーザー。機種変をするなら操作が分からない時に聞けるユーザーが一番多いiPhoneを選ぶのが一番。その中でもコスパが一番高いのがiPhone SE。誰かのお下がりを使う予定でないなら間違いなくお勧めです。

結論:iPhone 11 Proを買おうと考えている。あるいは秋以降に出るiPhone 12待ちと心に決めているならiPhone SEを買いなさいとは言いませんが、長く使っていた8以前のiPhoneの調子が今ひとつ良くないので買い換えようかなと考えているとかもう一台予備機としてと考えている人なら一押しはiPhone SE2020)です。SEは通常ラインとは違い毎年新製品が出るとは思えません。長く使おうと考えているならなるべく早く手に入れるのが良いでしょう。

金曜日, 11月 08, 2019

UWBで何がおこうるのか

AppleがiPhone 11に突然搭載したために新しい技術と考えられても仕方のないUWBは2003年にアメリカで発表され、技術者の間で大きく騒がれたのに(こんなの上手く行きっこないも含まれる)Appleが近距離通信をBluetoothに絞り込んだことで檜舞台を派手に飾ることもなく2012年の段階でもうニッチと言われていた技術。現にAppleはBLEをiBeaconとして使い始め完全に引導を渡されたと考えられていた。技術的にはBluetoothよりも省電力性、通信容量とも桁違いに優れていることは当時から分かっていたが如何せんチップの小型化、低価格化で全く歯が立たなかった。それがU1と言う新しいチップの形でiPhone 11へのUWBの採用。一般人には全く知られていなかった技術が一躍檜舞台に登場となった。まさにUWBびとっては晴天の霹靂だったのだ。

今では使われていないことの方がおかしいUSBも規格が決まった当時はバスパワー給電が可能だったり抜き差しが自由だったりと当時のPCメーカーの常識では到底受け入れられないものだったがAppleがUSB以外の外部アクセスポートを載せないと言う大博打で打って出たiMacの大ヒットがあってこそだったことを知らない人も多いだろう。本来であればiPhone 11の発表で大々的にアナウンスされて良いはずのUWBの標準搭載。まるでAirDropを便利にするために搭載したようにしか触れていなかったが、今後一番重要になる技術をスルーしたのはまだ全てのコマが揃ったわけではなかったからと考えるべきだろう。
UWBに関してはDENSOはキーレスエントリー用、Samsungは家電のIoT基盤技術、SONYなどの多くの家電メーカーも実はどうにかして取り込もうと研究開発を続けているが大々的に発表していないということはまだ明確な使い道を見つけていないからだ。UWBには大きく二つのコンソーシアムが存在し、そのどちらにもSONYやSamsungなどのメーカーが参加している。Bluetoothよりも前からUWBの研究開発を続けているのにどちらのコンソーシアムにも参加していないAppleがUWB専用のU1チップをいきなりiPhone 11に載せてきたことで業界は慌てふためいているに違いない。AppleはUWBで何をしようとしているのか、今回は妄想も含めてその辺りを書いてみたいと思うのだ。

UWBで何が出来るのか
その1:AirDrop
別にたいしたことではないのだが今回の発表ではこれしか触れていない。例えばパーティーなどでiPhone 11ユーザーで個人情報を公開している場合にはiPhoneを向けた先の人が誰かを知るアプリなどを作ることができる。目の前にいる人とのデータ共有は同じアプリを使っているならメールやメッセージなどインターネットを経由するアプリを使わずに可能にある
その2:Find My
Apple製品であれば「探す(Find My)」で家の中のどこにあるかをバルーンで正確に教えてくれる。U1チップを搭載した分失防止タグが発売さればネットワーク接続機能を持たない様々な物の位置情報を知ることが可能になる。既にBluetoothを利用したタグは存在するがそのバッテリーの消費量が全く違うのですぐに電池切れになるようなことがない。
その3:HomeKit
AlexaやGoogle Assistantで家電をコントロースするにはインターネット必須だがUWBではインターネット接続なしにiPhoneなどを向けた先のデバイスがUWB対応であればその装置のコントロールに必要なアプリが自動で立ち上がり操作を促すことが可能になる。
その4:AirPlay
AirAirPlayが可能なテレビやスピーカーなどのデバイスならそちらにiPhoneやApple Watchをそちらに向けるだけでAirPlayがスタートさせるなどの可能性がある。受けて側のデバイスには強力なCPUやストレージがなくてもUWBだけでストリーミング再生が可能になる。
その4:CarPlay
自動車ドアのロック解除、エンジンの始動などがUWBで可能になる。そのセキュリティレベルはBluetoothやWi-Fiを利用したものよりも高くなりすましを防ぐ事が可能な上車を離れるだけで自動でロックをかけることも可能になる。

結論:世間は5Gだけに気を取られているがニッチに過ぎなかったUWBが今後、近距離通信のキーとなる可能性が高くなってきた。そんな事はないと言う意見もあるだろうがiMac発表以降ハードウェア仕様のデファクトを再定義し続けてきたAppleが動いたことを軽視してはいけないのだ。