初めて見るものであっても何が出来るか判断可能なのは良いアフォーダンスを持っているから。iPadやiPhoneがホームボタンひとつが目立つのは、恐らくそれを押せば何かが起こるだろうとユーザに知らせる効果を持っている。逆に多くのボタンが並べば、その目的がわからずマニュアルを見る事になる。iPadやiPhoneのユーザインターフェースは認知心理学を応用してデザインされている為に、複数のボタンが並ぶAndroidと比べ数段使い易い(メーカーやバージョンによってその配置さえ変わってしまう)。ユーザに優しく設計されているかどうかはボタンの数を見るだけで分かるのだ。
iPadやiPhoneだって使いづらい部分がないわけではないが、他社と比べ優れたインターフェースとなっているのは偶然ではない。どこかのOSには機能が追加されればそれで良いと考えている節があるが、AppleはMacintosh開発以前(既に30年近い)からユーザビリティを優先してシステムを開発して来たには間違いない。「誰のためのデザイン」で有名なD.A.ノーマン博士をAppleフェローに迎え入れたのも、インターフェースガイドラインを厳格に定義したのも、ユーザビリティを向上させるためだったのだ。
結論:Appleは机上の設計ではなく机上で使うユーザの為に設計をしている。一度Appleの製品を使い始めた人が他の製品を手に取る事が減ってしまうのは、ユーザに対する優しさに大きな違いがある事を痛感したからなのだ。
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