月曜日, 6月 11, 2012

Apple、Google、Microsoftの違い

最初に断っておくがこれは私の主観(いつもそうなのだが)なので、誰それが(どんなに著名な方でも)どう考えているかなどは全く関係ない事を最初に断っておく。

 三社は同じ業界にあるため単純に比較されることが多いが、それぞれが全く違うビジネスモデルをベースに成り立っているのは明らか。違うビジネスモデルなのだから単純にどれが優れているかなど短いスパンで判断しても意味はないのだが、勝ち組負け組と分けたがるのは的外れも甚だしいだが…今回はそれぞれの考え方の違いを独断で解説してみたい。

 ビジネスモデルApple:他社よりも優れたOSを持っていようが、Appleはハードウェアを売って利益を上げるビジネスモデルである。誰からも愛着を持って使って貰えるグローバルで通用するハードを揃える。ソフトウェアはそれを実現するための手段なので他社のOSは利用しない。PCの売上が頭打ちになる中、販売台数の伸びは他社を凌駕している。台数が出るようになったので何れOSは無料化されるだろう。情動をお金に変えるビジネスモデル

Microsoft:Xboxがどんなに売れようがソフトウェアのライセンスがビジネスモデル。ハードウェアメーカーにライセンスすることによりバンドルという形で意識せずにOSを使わせることでユーザを飛躍的に伸ばし、その中で動くOffice(これも主体はライセンスだ)を人質にビジネスユーザの離脱を防いでいる。強迫観念をお金に変えるビジネスモデル

 Google:Androidのフラッグシップモデルを自社のラベルで売ろうがGoogleは広告で収益を上げるのがビジネスモデル。テレビ局と同じで数を取らなければ成り立たないビジネスモデルのため、基本的に無料のサービスで人を集めなければいけない。Appsが有料版と大きな違いがなく利用できるのは個人の情報を集めるためにはポータルにならなければいけないからである。情報をお金に変えるビジネスモデル

三社のクラウドの考え方

 Apple:MobileMeなどをやっていたためにAppleのiCloudをDropboxやGoogleなどのデータ共有のサービスと勘違いされることがあるが、その目的は個人のデータの保管である。母艦となるPCも持たないユーザの情報と権利をバックアップするのがその目的である。その証拠にデータそのものは全ての暗号化されAppleさえその中身を覗き見ることは出来ない。容量が少ないと言われるが音楽やビデオの様に所有権を持っているコンテンツはコインレベルでバックアップの必要はないのだ。ドキュメントレベルだけで5Gを超えるヘビーユーザは少ないだろう。iCloudが無料なのはユーザのデータを守るのはハード提供者の当然の義務だからである。

 Microsoft:Officeのドキュメントを共有させる為のクラウドサービスに尽きる。それではあんまりかも知れないかが、人々がどんなに文句を言っていようが懲りもせずにWindowsを使い続けているのは愛着があるわけでも使いやすいからでもないのは間違いない。無料の理由は、Officeを使い続けてもらいたいからだ。

 Google:どれだけ多くの情報を持っているかがアクセスを増やす鍵。Googleに情報を提供する事を良しとしないFacebookのようなサービスが増えてしまったら死活問題だから個人のデータを喜んで提供して貰う為の一手段。別にプライバシーなどと宣うようなものの無い私のような人間なら情報を流用(大して役に立つわけはない)される事を承知で使えば良いが、頭数が大事なGoogleは個人情報の価値などどうとも考えていないのだ。

結論:Appleは個人を尊重し、Googleは情報を独占し、MicrosoftはOfficeを死守するのだ。

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