木曜日, 12月 30, 2004

SONYがiPodを創れない訳その後

ケツに火が点いていることを、さすがのSONYもようやく理解したらしく、デジタル・オーディオ機器はウォークマン事業部に統一されることになった。
鳴り物入りの音楽配信事業のConnectも、アメリカで「iPodで聞けないの」というユーザーの素朴な主張に対応を迫られMP3を正式にサポートしなければいけなくなった。
というように一部の特殊な人を除いてSONY神話などと言うものが本当はなかったことが明らかになった2004年であった。
純粋にブランド神話を保っているIT企業はAppleだけだったのかもしれない。そのAppleでさえ、5年前には崩壊しようとしていたのだから、ビジョンを持たない経営者を持った企業は消えて行くしかないと言うことである。
ゲーム機を見れば、ゲームキューブに圧勝であったSONYだが、鳴り物入りのポータブル機で圧勝することが出来るかどうかは未知数である。(Playstationは、もともとNINTENDOのゲーム機として開発されたことを忘れていないぞ)
AV機能を標準で持ったPSPに対して、NINTENDOはゲームボーイ・アドバンス用のAVキットをひそかに販売するようである。これは、何の手直しもなくDSで使えるらしい、PSPよりも安いDSにアドバンテージとなるオプションの登場である。
標準で備えるネットワーク機能を使って一つのカートリッジで8人までプレイ出来るゲーム機能、チャット機能、デュアルディスプレイとタッチスクリーン、過去のアドバンス用のゲーム資産。持ち運べるPS2とは全く違う新しいゲームの形をそこに見ることが出来る。
デジタル・オーディオのAppleや、ポータブルゲーム機のNINTENDOによってうかうかしていられない状態に追い込まれつつあるSONY。
SMEやコロンビアがあるからと安心していると、アップルレコードとディズニーを傘下に収めたAppleに立ちはだかれる日がやって来ないとも限らない。
輸出に強いSANYOと間違えて買ってもらうためにSONYという社名にしたことを知っている人間が、世の中にいることを忘れないことで精進することを願うこの頃である。

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