火曜日, 1月 08, 2008

Blu-rayが勝ったって?

 技術音痴の世界では、ワーナーがBlu-ray1本に絞ったので、HD DVDが負けてBlu-rayが勝ったとか書いている。確かに次世代DVDのフォーマットとしてはそうだろうが、どちらも五十歩百歩の技術。既にメディアとしてコンテンツを持つ時代は終ろうとしているのに、そんなことで一喜一憂する精神構造を疑わざる負えない。SDメモリでさえ既に32Gの世界。すぐにあのサイズでBlu-rayよりも大きな容量になってしまうのは間違いない。

 Blu-ray陣営を見れば今回は松下が参加しているが、松下の動きを見ていると、どうやら松下はトップを切ってBlu-rayを売り逃げる戦略をとってくる気がする(現にBlu-rayに関しては常にSONYの商品は二番煎じばかりだ)。もう一つ大事な事は、遂にAppleが全ての映画会社を口説き落としてビデオの販売とレンタルをスタートすることが確実になってきた。そのフォーマットが現行のままだと考えているとしたら、それはおめでたいとしか言い様がない。新しいMacTVの発表に合わせてフルハイビジョン化に進んでくるのは間違いないのだ。

 既にコンテンツ部門を手放した東芝(EMI)と松下。未だに抱えている(どころか巨大化している)SONY(SONY BMG)でスタンスが違うのは時代を読む目が違う。

結論:コンテンツを全く持たない事でコンテンツ・ビジネス(ポータルとして)の勝者になったAppleから、どちらが学んだかは明らかなのである。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。

興味深く拝見いたしました。個人的にはどちらが勝ってもいいのでとりあえず勝負がつけば良し、です。

フラッシュメモリはいくら大容量になろうと、大量生産される光学メディアには価格で勝てっこないですし、HDオーディオを含むネット配信が誰でも利用可能となる頃にはBDでもHD DVDでも、すでに陳腐化しているでしょう。

>新しいMacTVの発表に合わせてフルハイビジョン化に進んでくるのは間違いないのだ

AV機器としてApple製品はミニコンポ以下の品質なので、将来性は別として、ここ数年に限り上記の論調には同意しかねます。事実、現行Apple TVも「DVD並の品質」とジョブズは胸を張りましたが、1万円のDVDプレーヤーの足元にも及ばない画品質です。

等々の理由で、私の理想はAppleがFairPlay (DRM)をライセンスして、ちゃんとしたオーディオ・ビデオメーカーがiTunes Store対応製品を作ってくれることでしょうか(DRMレスがもちろん最高ですが)…長年のアップル信者ですが、こと家電連携戦略に関してはオープンマインドのマイクロソフトを支持しています。

from アップル & オーディオファンより。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

コメント戴きまして誠にありがとうございます。
ご指摘のコメントは全くその通りだと私も考えています。ディスクと言うメディアに未来はないという事を強調するあまり言葉が足りなかったようです。
同様にフルハイビジョンの件も、現状のiTunesの提供しているデータではなく、H.264 HDフォーマットを使えば可能と言う事で、既にその準備は最終段階に入っているとの判断から、これも言葉足りずに言い切った次第です。
個人的には多くの映画会社が、iTunes Storeでのビデオレンタルと販売を開始するこの1月にそれが始るのじゃないかと考えています。
貴重なご意見ありがとうございました。

匿名 さんのコメント...

こんばんは。レスポンスを頂きましてありがとうございます。

>ディスクと言うメディアに未来はないという事を強調

http://kazu-style.com/blog2/index.php/2008/01/08/1060/

追記に目を通していただければ、(生意気ながら)貴殿と私の真意が「共通の問題意識と認識」に基づいていることをご理解いただけるのではないでしょうか。

まぁ、いずれにせよCES直後のMWSFのジョブズのキーノートですから、世界中が期待と不安を持って「固唾をのんで注目している」というところかもしれませんね。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

実は、早速”かず”さんのページを閲覧させていただきました。間もなくMWSF、何が飛び出すかを楽しみにしております。