木曜日, 5月 28, 2009

Intelの独占契約

 AMDの幹部が2005年にIntelがAppleとのCPUの独占契約を結んだために、Appleとの取引契約を妨害されたと主張しているようだが、それでは何故AppleがIntelと独占契約を結んだかの答えにはなっていない。当時Appleは、PowerPCの開発の遅れに業を煮やし、既に準備されていたIntel系のOSXを実行させるCPUを探していたが、ノートからデスクトップに渡る全てにおいて必要条件を満たすメーカーとしてAMDが最高のメーカーでは無かったのだ。スピードが速いだけで良いならばAMDでも良かったのだろうが消費電力や発熱を考慮した場合AMDのチップはバランスが悪過ぎた。Intelがあの時にイスラエルで開発されていたマルチコアチップを持っていなかったならばAMDと独占契約を結んでいたかも知れないが、IntelはAMDよりも早く誤りに気付き一気にマルチコアにシフトし、そのCPUを持ってAppleと交渉に当たったのだ。

結論:独占契約によって他のメーカでは考えられないくらいに有利な取引をAppleがしたかもしれないが、AppleがIntelを選んだのは価格では無く性能がAMDにまさっていたからなのである。AppleはiPodなどのデバイス用のチップ(PowerPCの技術がベース)を開発していると言われているが、そのチップベースにIntelよりも高性能なPC用のチップが完成すれば平気でそれに乗り換えるメーカーなのである。

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