金曜日, 6月 25, 2010

使い易さを決めるのは機能ではなくインターフェイス

 iPhoneの何たるかが知れ渡った現在、お財布機能がない(Edyカードやパスモが入るiPhoneケースを使えば良い)からiPhoneは駄目だなどと言うアナクロな人間は殆どいなくなっただろうが、iPhoneの価値を決めているのはユーザインターフェイスだと分からない人は未だに多いかも知れない(収差の大きな小さなレンズしか載せていないのに1,400万画素だなどと言って売ろうとしている連中など)。スペック上は凄いが使い切れない程の高機能(使い物にならないとも言う)をふんだんに取り入れて消化不良になり、分厚いマニュアルを精読しないならば一生使わないで終る機能を自慢しても、マニュアル無しで操作が出来てしまうスマートフォンが当たり前になってしまったのだからもうお仕舞いなのである。
 
 技術者にも使いこなせないAndroid端末(Xperia)の事を取り上げたら思いの外、訪問者が増えたので書くのではないが、iPhone以上に洗練されていると言われたPalm PreのwebOSのインターフェイスを担当していたMatias Duarte氏が(HPを嫌ったのかは知らないが)、Androidチームに加わったことにより、より使い易いOSに変わって行く事を願う限りである(2.2には間に合わないだろうが、2.3では見違える)。
 
 Androidには、まともなインターフェイスが載っていなかったために(というよりは差別化が目的だとは思うが)、HTCのSense、MotorolaのMotoblur、ソニエリのTimescapeなどのUXが必要だったのだが、それが原因で速度(操作スピードも重要なインターフェイスの要素だ)が犠牲になっていたのだから、インターフェイスが駄目だと言われるのも仕方がなかった。

結論:インターフェイスを蔑ろにすると言う事は最終ユーザの事を考えていない証拠。使えない端末がいくら高機能を謳い文句にしても踊らされるユーザはどんどん減って行くのである。物づくりの根本に帰らない限り国内メーカーに明るい未来は用意される事はないのである。

2 件のコメント:

kiza さんのコメント...

そっか、Googleの検索ホーム画面が超シンプルなのは、Yahooとかのごちゃごちゃしたデザインに対するGoogleなりの回答かと思ったら、単にデザインする能力がなかったのですね。 納得です。
そういえば、いつの間にか、Bingの真似をして背景を貼り込める様に改悪されていますが、単に見づらくしてどうすんだ、と思います。 ただし、ワンクリックで画像背景を削除できるのは、優れたUIですね(笑

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 コメントを頂きありがとうございます。

 Googleはサーバ系の開発者の集まりだから、使い易さとかデザインというのは後回しだったのでしょう。本当はエンジン部分だけにしておけば良いのにと思わないでもありません。

 何度仕掛けようとしても上手く行っていない音楽ダウンロードに乗り出すみたいですが、もう勝負はついているのに、何を考えているのでしょう。