月曜日, 6月 28, 2010

MicrosoftとAppleの違い

 「Origami」に「Courier」と構想だけで失敗になってしまった素晴らしいプロジェクトを数多く手がけた実績(失敗だって立派な実績だ)を持つMicrosoft。その失敗の根源的な理由は、Microsoftの付け足しの発想にある。不要なものをそぎ落とす事で軽く動作するOSに仕上げるAppleとは全く違う発想のもとにOSが設計されているのだ(設計思想がないから付け足しになってしまうのだが)。
 
 AppleのiOSは、OSX(iOSに統一すると言う話も出てきた)と共有しているのはCoreの部分だけ(極論すれば設計思想の部分だけ)で、それぞれのデバイスに応じて必要なインターフェイスと、Frameworkに繋げる部分をデバイスによって変える形で組み上げられている。内部処理で目に見えていない部分は共通だが目に見えるインターフェイスはデバイス独自に一から設計されていると考えれば分かりやすいだろう。
  
 MicrosoftのようにフルのWindowsの上にタッチインターフェイスを載せるような屋上屋の発想で作られたモバイルOSでは、新たなインターフェイスが載れば載るほど速度とエネルギーが犠牲になり、遅いくせに直ぐに電池が切れるという根本にまつわる問題を抱えたデバイスしか作れないという弱点が消せなかったのだ。それに対する回答が、Windows Phone 7だと言いたいのだろうが、その実態はWindows CEのカーネルにZuneのUI(Metro)とSilverlight(Microsoft版Flash?)を載せただけの代物のように思えるのである、インターフェイスを大幅に変更したため(iPodのようにOSが変わった訳ではない)に既存のWindows mobileと互換性がなくなるらしい。

結論:ものを捨てられなくてゴミ屋敷にしてしまったのがMicrosoftである。HPの逃げ出した「Slate」もまた失敗に終るのか。

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