木曜日, 1月 14, 2010

Dellの終焉

 何年も前(PCと言えばDellとカスゴミが持ち上げていた時)からビジネスモデルが間違っているから何れは駄目になると書き、最近は話題にもしていなかったDellがジリ貧状態になっているようだ。ファブレスが売り(Appleだって自社工場など売却している)だったのだが、単に結局納期が遅くなるだけで需要には応えられず売り物に出来ないパーツの在庫は増えると言う負の連鎖は断ち切れなかった。それを、立ち切ろうとしてコンシューマ相手に小売店での販売を始めたが、今度は完成品の在庫が増えただけだった。
 
 一般的には景気が悪くなれば価格の安い物が売れると考えられがちだが、これは大きな間違いで単に価格競争が激しくなる。安い物が売れるのではなく安くしなければ売れないだけの話で、それを回避するにはお値打ち品を必要量だけ供給するビジネスモデルを作らなければならないが、それを実行できているのはAppleだけなのは疑問の余地はないだろう。
 
 景気が悪くなれば安い物が売れると言うのは大きな錯誤である。安い物が飛ぶように売れるのは景気の良い時だけなのだ。安物を買う人たちお金を持っていない人達なので景気が良くなければ余分な物に出せる資金がないし、Dellが主戦場にしていたビジネス・ユースは景気が悪くなれば途端に買い控えに走る。Dellのビジネスモデルは景気が悪くなっただけで全て悪い方に触れてしまうものだったのだ。

結論:同じファブレスでも需要予測の上、生産と価格を自由にコントロール出来るものでなければDellの二の前なのである。出荷台数が増えたって儲からないのでは話にならないが、その出荷台数が伸び悩んでいたらもうお手上げなのだ。

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