金曜日, 4月 30, 2010

コンセプト・ビデオなら誰にでも作れる

 昨年秋に、MicrosoftのEntertainment & Device部門がぶち上げたコンセプトである”Courier"は、開発が中止された。というより、最初から開発されるかどうかも分からないレベルの話だったのだろう。二画面を指とスタイラスを駆使して操作するそのコンセプト・ビデオは、もし実現されればそれなりにインパクトのあるものだったかもしれないが、時期尚早と判断したか、実現不可能と判断したかは不明だが結局日の目を見ることはなくなったのだ。

結論:Appleは、Siriを買収していよいよ"Knowledge Navigator"を現実のものにする射程距離に入って来た。そのコンセプト・ビデオをスカリーがぶち上げたのは1987年。21世紀までに開発すると言っていたが...Microsoftは、大風呂敷を広げてユーザを落胆させたAppleと同じ道を順調に進んでいるようである。Courierを止めてSlateじゃ話にならないと思うのだが。

2 件のコメント:

kiza さんのコメント...

毎度です。

5年前の記事ですが、1ページの最後の部分に、Jobsのconcept modelに対する考え方が述べられています。 Jobsがプレゼンするのは、ほぼ実機だけですからね。 (更にそれからlast minute changeで改良してくるし。)

http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1118384,00.html

Appleの製品の場合、巷で勝手にconcept modelやら、次世代機やらが噂になります。 実機はその全てを上回る完成度(機能の多さではありません)でなければならず、その意味ではめちゃくちゃハードル高くなっているはずです。 開発陣、ご苦労様です。
私もそんな仕事してみたいな~

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 いつも貴重なコメントを頂きありがとうございます。

 Jobs復帰以前のAppleは出来もしないことを吹聴して自ら墓穴を掘る企業の代表でした。その頃ならば、Microsoftのように新興企業の技術を自ら実現するとアドバルーンを上げて結局そのプランを葬り去ることも可能でしたが、Microsoftの夢物語以上のものを現実の商品としてMicrosoftのデモビデオ以上の完成度で提供されたのでは今回のようにご免なさいをするしかないのでしょう。

 使いものにならないものならば、他のメーカーでも作れますが、結局Appleの商品を見てから模倣するしか方法が無くなっているのが現在のIT業界なのでは。