水曜日, 10月 22, 2008

Appleの第4四半期業績発表

 世の中の景況感とは無関係な(少なくともそう見える)Appleの四半期業績発表があった。iPhoneもトータルで1,000万台の大台(1,100万)にのり、現金資産も250億ドルと盤石な経営内容で、10年前に風前の灯だったのが嘘のような話である。前四半期はiPhoneがAppleの牽引車(携帯市場の第3位の売上を記録)だったが、今期は間違いなくMacである。Mac miniは製造が中止になるという噂が流れているが、新しいノートと来月のiMacで大幅な売り上げ増を目指す事だろう。

 アメリカの消費力は急激に棄損しているが、元々最下層を顧客としていないAppleは他のメーカーほど直接な影響を受けるとは思えず、利益の出ないような状況に陥る事は本年度に措いては有り得ないだろう。

 MacBookの発表会では、Netbookへの参入は様子を見てからと発言していたが、今回の発表ではiPhoneがNetbookのカテゴリーと捉えている事を示唆したようである。世間ではスマートフォンと捉えているiPhone(iPod touchも)は、既にNetbookの一種とカテゴライズするApple。一つの商品で既に二つの市場に楔を打ち込んだと言う事を今回はじめて明らかにしたわけだ。

 今回発表されたノートの中で全くと言って良いほど売れていないのはMacBook white(旧モデルの焼き直し)。コンシューマ用と言うよりは教育機関向けに残したeMacのようなもの。恐らく近い内にApple Storeからは外れる事だろう。

結論:iPhoneがNetbookであるように他の商品をNetPCにする事を企てているApple(今後出る30インチ以上のディスプレイは、P.A.製のCPUを積んだMacを内蔵する筈)。他社に追随して低価格商品を出すようなことをする筈がないのだ。

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