水曜日, 11月 05, 2008

次はチップ?

 iPodの開発責任者であったトニー・ファデル氏が退任し、後任にIBMでPowerPCの技術開発担当バイスプレジデントだったマーク・ペパーマスター氏が就任する(IBMが提訴するようだが)ことになった。先に買収したP.A. セミはPowerベースのチップ開発会社だったのだが、新しいiPodチームの統括者がPowerPCの技術開発責任者だったとなると俄にAppleがチップを内製するのではないかと言う話が現実味を帯びてくるのだ。

 処理速度は申し分ないが、消費電力が大きいIntelのチップがiPodやiPhoneに対応出来るかどうかを待つよりも既にその技術があるチップを使おうと考えたとしても驚くには当らない。Xcodeならば様々なチップに対してバイナリを吐き出すことが可能(全く手直しが要らないわけではないが)なだけに、Intelだけが頼りだという状況を作らないためにも動いているのだろう。

結論:いずれApple純正のチップがMacに搭載可能になれば、Intel製のチップが搭載されたPCに対してOSXをライセンスするという方針転換が現実味を帯びてくる。Carbonを全く使わないSnow Leopardならば、それが可能なのである。PCと同じチップを使っている状態でOSをライセンスすればAppleも価格競争に曝されることになるが、独自チップになればその問題を回避出来る。Intelのチップを凌駕するPC用のチップが出来なかったとしても、他のデバイスで生かす事が出来るのだ。

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